JP4660231B2 - 表面処理方法およびそれを用いる電子部品の製造方法 - Google Patents
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Description
また本発明は、基体がはんだ接合部と、はんだ接合部から互いに略平行に突出して延びる一対の長手状部分とを含み、該長手状部分の有端側部分によってコネクタ嵌合部が構成され、該基体の全表面がはんだに対する濡れ性の低い低濡れ性金属層を有する基体であって、該基体の長手状部分の全表面にわたって電着塗装によってレジスト層を形成するレジスト層形成工程と、
形成されたレジスト層のコネクタ嵌合部およびはんだ接合部を除く低濡れ性領域を、基体と、基体を挟んで対向するように設けられる2つ以上の光源とを相対的に変位させながら露光することによって、基体のレジスト層を基体の長手状部分の低濡れ性領域を周方向全周にわたって露光する露光工程と、露光されたレジスト層を現像して低濡れ性領域のレジストパターンを形成する現像工程と、基体の長手状部分のレジスト層で覆われていない部分にはんだに対する濡れ性の高い高濡れ性金属のめっきを施すめっき工程とを含むことを特徴とする。
図2は、基体本体11の表面に低濡れ性金属層12を形成した状態を示す図である。図2(a)は条材9を厚み方向一方側から見て示す側面図であり、図2(b)は基体14を長手状部分7側から見て示す斜視図である。なお、図2(b)では、図2(a)に示す条材9に含まれる基体14の1つを拡大して示す。本実施態様の表面処理方法では、まず、基体本体11に対してめっきを施し、基体本体11の表面全体にわたって低濡れ性金属層12を形成する。これによって、基体本体11と低濡れ性金属層12とから成る基体14が形成される。
レジスト層形成工程では、前述の基体本体11に低濡れ性金属層12が形成されてなる基体14に対して、少なくともその長手状部分7の全表面にわたって、電着塗装によってレジスト層15を形成する。本実施態様では、基体14の長手状部分の全表面を含む露出する表面全体と、基体支持部8の表面全体とにわたって、連続してレジスト層15を形成する。電着塗装によってレジスト層15を形成することによって、基体14の全表面および基体支持部8の全表面に均一な厚みでレジスト層15を形成することができる。具体的には、隣合う基体14に対向する表面である基体14の第2表面14bおよび第4表面14dに対しても、基体14の厚み方向一方側の表面である第1表面14aおよび厚み方向他方側の表面である第3表面14cと同じ均一な厚みのレジスト層15を容易に形成することができる。また、2つの長手状部分7aおよび7bの互いに対向する表面である第5表面14eおよび第6表面14fに対しても、第1表面14aおよび第4表面14dと同じ均一な厚みのレジスト層15を形成することができる。このように、本実施態様では、長手状部分7の表面全体にわたって、均一な厚さのレジスト層15を容易に形成することができる。
露光工程では、基体14の長手状部分7に形成されたレジスト層15の少なくとも一部分を、長手状部分7の周方向全周にわたって露光する。このようにレジスト層15を長手状部分7の周方向全周にわたって露光を施すことによって、基体14が図2に示すように複雑な形状の場合であっても、現像後には、後述する図6に示すように基体14の長手状部分7の周方向全周にわたってレジストパターン16を形成することができる。したがって、後述するめっき工程において、基体14の長手状部分7の周方向全周にわたって、精度よく部分めっきを施すことができる。
図6は、レジスト層15の現像後の状態を示す図である。図6(a)は基体14を厚み方向一方側から見て示す側面図であり、図6(b)は基体14を長手状部分7側から見て示す斜視図である。なお、図6(b)では、図6(a)に示す基体14の1つを拡大して示す。現像工程では、前述のようにして露光されたレジスト層15を現像する。これによって、低濡れ性領域形成予定部23を除く部分22に形成されたレジスト層15が除去され、低濡れ性領域形成予定部23のみにレジスト層15が存在するレジストパターン16が形成される。本実施態様では、前述のように低濡れ性領域形成予定部23のレジスト層15を長手状部分7の周方向全周にわたって露光するので、基体14の長手状部分7の周方向全周にわたってレジストパターン16を形成することができる。
めっき工程では、レジストパターン16が形成された基体14に対してめっきを施す。これによって、基体14のレジスト非被覆部22、すなわち長手状部分7のレジスト層15で覆われていない表面とはんだ接合部4となる部分の表面とにめっきが施され、前述の図1に示すように低接触抵抗金属層13aおよび高濡れ性金属層13bが形成される。この低接触抵抗金属層13aが形成された部分が低接触抵抗領域2aとなり、高濡れ性金属層13bが形成された部分が高濡れ性領域2bとなる。
前述のようにして基体14のレジスト非被覆部にめっきを施した後、レジスト除去工程において、残存するレジスト層15を除去する。これによって、レジスト層15で覆われていた低濡れ性金属層12が露出し、前述の図1に示す低濡れ性領域3が形成される。レジスト層15の除去は、たとえば、めっき後の基体14をレジスト剥離液に浸漬させてレジスト層15を剥離させることによって行なうことができる。レジスト剥離液としては、レジスト層15をネガ型レジスト電着塗料で形成する場合には、乳酸、蟻酸、酢酸、クエン酸等の有機酸0.5〜20重量%と、界面活性剤0.5〜20重量%と、ベンジルアルコールなどの有機溶剤0.5〜50重量%とを含む水溶液などを用いることができる。また、レジスト層15をポジ型レジスト電着塗料で形成する場合には、5〜25重量%の水酸化ナトリウム水溶液などを用いることができる。
厚さ0.2mmの銅板を打ち抜き加工して、図2に示す略角柱形状の長手状部分を有する複数の基体本体11、基体支持部8aおよび支持フレーム10を一体的に形成して、条材9aを得た。基体本体11の長手状部分7となる部分の長手方向の長さと基体支持部8aの長手方向の長さとの和L’を3mmとし、長手状部分7となる部分同士の間隔W’を1mmとし、隣合う基体本体11のピッチT’を1mmとした。作製した基体本体11に、電解めっきによってニッケルめっきを施し、低濡れ性金属層12として、厚さ2μmのニッケルめっき層を形成した。めっき浴としては、ワット浴を用いた。以上のようにして、銅からなる基体本体11の表面にニッケルめっき層が形成されてなる前述の図2に示す基体14を得た。
2a 低接触抵抗領域
2b 高濡れ性領域
3 低濡れ性領域
4 はんだ接合部
5 コネクタ嵌合部
6,7 長手状部分
8 基体支持部
9 条材
10 支持フレーム
11 基体本体
12 低濡れ性金属層
13a 低接触抵抗金属層
13b 高濡れ性金属層
14 基体
15 レジスト層
17 露光マスク
18 第1光源
19 第2光源
23 低濡れ性領域形成予定部
Claims (8)
- 長手状部分を有する基体の表面処理方法であって、基体の長手状部分の全表面にわたって電着塗装によってレジスト層を形成するレジスト層形成工程と、基体と、基体を挟んで対向するように設けられる2つ以上の光源とを相対的に変位させながら、基体の長手状部分に対して少なくとも2つ以上の方向から光を照射し、形成されたレジスト層の少なくとも一部分を、露光することによって、基体の長手状部分の周方向全周にわたって露光する露光工程と、露光されたレジスト層を現像してレジストパターンを形成する現像工程と、基体の長手状部分のレジスト層で覆われていない部分にめっきを施すめっき工程とを含むことを特徴とする表面処理方法。
- 基体の長手状部分は、少なくとも表面がはんだに対する濡れ性の低い低濡れ性金属を含有する低濡れ性金属層で構成され、前記めっき工程では、基体の長手状部分のレジスト層で覆われていない部分に、はんだに対する濡れ性の高い高濡れ性金属を含有する高濡れ性金属層をめっきによって形成し、前記めっき工程の後には、残存するレジスト層を除去するレジスト除去工程をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の表面処理方法。
- 基体がはんだ接合部と、はんだ接合部から互いに略平行に突出して延びる一対の長手状部分とを含み、該長手状部分の有端側部分によってコネクタ嵌合部が構成され、該基体の全表面がはんだに対する濡れ性の低い低濡れ性金属層を有する基体であって、該基体の長手状部分の全表面にわたって電着塗装によってレジスト層を形成するレジスト層形成工程と、
形成されたレジスト層のコネクタ嵌合部およびはんだ接合部を除く低濡れ性領域を、基体と、基体を挟んで対向するように設けられる2つ以上の光源とを相対的に変位させながら露光することによって、基体のレジスト層を基体の長手状部分の低濡れ性領域を周方向全周にわたって露光する露光工程と、露光されたレジスト層を現像して低濡れ性領域のレジストパターンを形成する現像工程と、基体の長手状部分のレジスト層で覆われていない部分にはんだに対する濡れ性の高い高濡れ性金属のめっきを施すめっき工程とを含むことを特徴とする請求項1または2に記載の表面処理方法。 - 基体の長手状部分は、少なくとも表面がはんだに対する濡れ性の高い高濡れ性金属を含有する高濡れ性金属層で構成され、前記めっき工程では、基体の長手状部分のレジスト層で覆われていない部分に、はんだに対する濡れ性の低い低濡れ性金属を含有する低濡れ性金属層をめっきによって形成し、前記めっき工程の後には、残存するレジスト層を除去するレジスト除去工程をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の表面処理方法。
- 低濡れ性金属が、ニッケル、コバルト、タングステンおよび鉄から選ばれる1種または2種以上を含むことを特徴とする請求項2〜4のいずれか1つに記載の表面処理方法。
- 高濡れ性金属が、金、金−ニッケル合金、金−コバルト合金、金−ニッケル−コバルト合金、金−銀合金、銀、銅、パラジウム、パラジウム−ニッケル合金、ロジウム、ルテニウム、錫、錫−亜鉛合金、錫−銀合金、錫−銅合金、錫−ビスマス合金、錫−鉛合金、ならびに錫と亜鉛、銀、銅およびビスマスのうちの少なくとも2種との合金から選ばれる1種または2種以上を含むことを特徴とする請求項2〜4のいずれか1つに記載の表面処理方法。
- 請求項1〜6のいずれか1つに記載の表面処理方法を用いて電子部品を製造することを特徴とする電子部品の製造方法。
- 電子部品がコネクタであり、コネクタの接点部品が前記表面処理方法によって形成されることを特徴とする請求項7記載の電子部品の製造方法。
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