JP4662016B2 - 光源装置の製造装置 - Google Patents
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しかし、近年、記録媒体の表面に情報を記録する装置(感光体の表面に画像記録装置など)の高解像度化(高密度記録化)や高精度化が進んでおり、記録装置でよく用いられている光学記録の光源装置についても高精度化が求められており、ミクロン以下の位置精度が要求されている。したがって、機械的な嵌合による位置出しには限界があり、半導体レーザの発光点とレンズの相対位置を3軸(x、y、z)方向に調整する必要がある。換言すると、半導体レーザとレンズとを有する光源装置においては、3軸方向の位置調整及び調整された位置での固定が可能な構造でなければならないが、特許文献2に開示される発明はこのような構造となっていない。
又は、ベースは、チャック手段に対して、レンズの光軸方向を一つの軸方向とした三次元直交座標系の各軸方向の位置並びにレンズの光軸方向と一致しない二つの座標軸を中心とする回転角を調整可能であることが好ましい。このようにすれば、発光素子に対するレンズの位置を3軸方向及び二つの回転方向に調整できる。
発光素子1は、その光軸方向が水平方向となるようにベース2に保持されている。発光素子1としては、LED、白熱灯など種々のものを適用可能であるが、記録装置の光源としては半導体レーザが一般的に用いられる。
ベース2と発光素子1とは正確に位置決めされた上で固定されていることが好ましいため、ベース2に嵌合孔を設け、その嵌合孔に沿って正確に発光素子1が嵌合される構造を適用している。
なお、一枚で集光レンズの効果とコリメータレンズと効果とを併せ持ったレンズを用いてもよい。このような構成とすれば、簡単なレンズ接着の構成でレーザ光の光束の平行性と微小スポットの形成との両方の効果を得ることができる。もちろんコリメータレンズと集光レンズとを別々に設ける構成とすることも可能であるし、集光レンズを複数枚組み合わせたレンズ群でも良い。その場合、レンズ群を一つの鏡筒にまとめてユニット化してもよい。
紫外線硬化型接着剤とは、紫外線を照射することによって硬化する接着剤のことであり、これを用いる場合には接着工程において紫外線を照射することにより接着剤を硬化させる。なお、本発明には、瞬間接着剤、エポキシ系接着剤、ボンドなどの接着剤が適用可能であり、特別な接着剤に限定されるものではない。また、溶接によってレンズ3をレンズ支持部2aに固定することも可能である。
ただし、紫外線硬化型接着剤が最も取扱性に優れるため、本発明にはこれを用いることが最も好ましい。
そして、発光素子1を発光させ、その光がレンズ3を通過してモニタ6に到達するようにモニタ6を設置する。モニタ6は、ビームの位置検出やビームスポットの形状などをモニタリング可能なものが適用されている。したがって、ビーム位置やビームスポットの形状(すなわち焦点位置の調整)が最適となるように、モニタ6で観察しながらレンズ3の位置を調整することによって、正確なレンズ位置出しを行えるようになっている。なお、モニタ6をに写るビームスポットの形状を画像処理することによって自動的にレンズ3の位置を調整する制御系を備えているとより好ましい。
例えば、瞬間接着剤の場合には、注入した接着剤がすぐに硬化してしまうため、レンズ3の周囲に満遍なく注入することが困難であることに加えて、接着後の残留応力も懸念される。また、エポキシ系接着剤は、硬化するのに少なくとも1時間は必要であり(一般的なものは24時間)、接着剤4が硬化するまでチャック手段5を動かせないので、作業速度が遅くなってしまう。ボンド系の接着剤も硬化までに時間を要するとともに、接着強度及び接着後の弾性も懸念される。さらに、溶接に関しては、金属やプラスチックが局部的に溶解させるために高温にしなければならない。このため、溶接の場合は、熱応力の発生や熱膨張・収縮が懸念される。
これに対し、紫外線硬化性接着剤は、紫外線を当てなければ硬化しないため、レンズ位置調整前に注入した接着剤が硬化せずにレンズの周囲に満遍なく行き渡る。よって、レンズ3の位置調整を時間をかけて行うことができる。さらに、レンズ3の位置を決めた後に紫外線を照射すれば、速やかに硬化するため、接着工程に要する時間を効率的に短縮できる。なお、この時はレンズ3の周囲に接着剤が満遍なく行き渡っているため、接着剤が硬化する際に応力が偏って発生することはない。
なお、紫外線が照射されなければ硬化しない紫外線硬化型接着剤であれば、この他の手法でレンズ3とレンズ支持部2aとのクリアランスに接着剤4を注入することも可能である。例えば、針状の部材の先端に接着剤4を保持し、それをレンズ3とレンズ支持部2aとのクリアランスに接触させて毛管現象で注入する手法や、予めレンズ3やレンズ支持部2aに接着剤4を塗布しておく手法も適用可能である。
紫外線硬化性接着剤の場合には、紫外線を照射して接着剤を硬化させるが、レンズ3の位置を正確に位置決めした後で硬化させることができるため、時間効率が良い接着が可能となる。
アーム51aのレンズ3を支える部分は平らな面となっており、アーム51bのレンズ3を支える部分には図6(a)に示すような切り欠きが設けられているため、レンズ3は二本の稜線で支えられる。このため、アームユニット51によってレンズ3を確実に固定して支えることが可能である。
長穴51cとスライド用ベアリング52dとの位置関係は逆(すなわち、アームユニット51にスライド用ベアリングを設け、アームユニット保持手段52に長穴を設ける)であっても良い。このとき、長穴51cとスライド用ベアリング52dとにはガタが無いようにセットすることが好ましい。ただし、単純に嵌め合わせただけではガタの発生は避けられないため、板バネ52eなどを用いてガタが除去されるように構成するのが一般的である。
仮に、マグネット52bの力が接着力よりも大きいとすると、図5に示した現象と同様の不具合が発生する。また、マグネット52bの力がアームユニット51に作用する重力よりも小さい場合、アームユニット51が落下してレンズ3の保持は不可能である。また、アームユニット51のレンズ保持力がマグネット52bの力に対して弱い場合、接着剤4が硬化してレンズ3が移動した際に、アームユニット51自体が下方に移動せずにレンズ3だけが移動してレンズ3の相対位置がずれてしまう。
マグネット52bの力を適切に設定することにより、レンズ3の移動する方向を下方のみに規制することが可能となる。
これは、マグネット52bの磁力は、二極間の距離に依存し、図8に示すように両極間の距離の二乗に反比例するからである。従って、マグネット52bの与圧力は、接着剤4が完全に収縮して接着が完了した時に最も小さくなる。最も好ましいのは、この時の与圧力がアームユニット51に作用する重力と釣り合うか、それよりもやや大きくなることである。与圧力が強くなるとレンズ3に強いストレスがかかる可能性があり、その場合にはチャック手段5を離したときに、レンズ3に急激な反動が発生して位置精度が損なわれる。逆に、与圧力が小さすぎると、アームユニット51に作用する重力によって同様の問題が発生する恐れがある。
これに対しマグネット52bは、弾性部材とは逆に、レンズ3の移動量が大きいほど与圧力が弱くなるため、本発明のチャック手段5に適用する与圧力付勢手段として好適である。与圧力付勢手段としてマグネット52bを用いることにより、レンズ3を高精度に接着することが可能となる。
図示する例においては、接着剤4が収縮するとレンズ3は下方に移動するが、必ずしも完全に鉛直下方に移動する訳ではなく、接着剤4の密度分布や外乱などの影響で多少左右にぶれる可能性がある。しかし、本発明では、このような構成をとることによって、レンズ3の移動方向から水平方向の成分を排除して移動方向を鉛直方向のみに限定している。このときの移動量はある程度の再現性があるため、移動量を予め見積もっておき、これをオフセット量として位置調整を行うことで、レンズ3を高精度に接着できる。
図9に、チャック手段5の構造の一例を示す。図9に示すチャック手段5は、長穴51cとスライド用ベアリング52dとの組合せの代わりに、ばね52hによって付圧されたローラ52gとガイド面51fとの組合せを用いる構成である。ガイド面51fには滑り軸受に用いられているものと同様の材料を用いることによってフリクションを低減してアームユニット51を滑らかに動かすことが可能となる。また、図10に示すように、ガイド面51fにローラを取り付けても良い。
レンズ支持部2aの接着面は、レンズ3の中心を通る鉛直線とレンズ3の光軸線とがなす平面に対して略左右対称になっている。これの最も一般的な形状としては、図1に示したようなレンズ3の外周円よりも僅かに径の大きい円弧状の形状をあげることができる。
しかし、レンズ3の中心を通る鉛直線とレンズ3の光軸線とが為す平面に対して略左右対称という条件を満たすのであれば、図12や図13に示すような形状でも良い。
実際問題としては、接着剤の密度の分布や外乱などにより、上記構成でもレンズ3の水平方向へのズレは多少発生するが、上記のチャック手段5を併用することによって、レンズ3の水平方向へのズレ量を限りなく小さくしている。
図17に示すように、レンズ支持部2aに穴を開ける場合、その穴の形状は、レンズ3の中心を通る鉛直線とレン3ズの光軸線とが為す平面に対して略左右対称とする。このようにすることによって、光軸と直交する2方向のうち水平方向については、接着剤4の収縮条件のバランスが保たれるため、接着剤4の収縮に伴うレンズの移動量は全体としてはゼロに近くなる。
なお、一個のベース2上に発光素子1とレンズ3との組合せを複数個設ける、いわゆるマルチビーム光源装置も上記同様にして製造可能であり、各ビームの相対位置精度が精密に確保されることとなるため、さらに有用な光源装置となる。
なお、記録装置の具体例としては、印刷版の製版機、印刷版の版下作成機、感光体ドラムを利用したプリンタ、複写機、FAXなどをあげることができる。
2 ベース
2a レンズ支持部
3 レンズ
4 接着剤
5 チャック手段
6 モニタ
7 ノズル
8 光ファイバ
51 アームユニット
51a、51b アーム
51c 長穴
51d 付勢ばね
51f ガイド面
52 アームユニット保持手段
52b マグネット
52c ストッパ
52d スライド用ベアリング
52e 板バネ
52g ローラ
52h ばね
52j ガイドシャフト
52k 軸受
Claims (5)
- 発光素子と、該発光素子が少なくとも一つ設置されるベースと、前記発光素子の光軸と同軸に配置された少なくとも一つのレンズと、前記レンズが接着固定されるレンズ支持部とを有する光源装置を製造する装置であって、
前記レンズを接着固定する接着剤は硬化時に収縮する性質であり、
前記レンズを保持するアームユニットおよび、該アームユニットを鉛直方向のみに移動可能に保持するアームユニット保持手段で構成され、前記レンズが当該レンズの鉛直下方に配置された前記レンズ支持部に固定されるまで該レンズを挟持するチャック手段と、
前記発光素子からの水平方向の光軸による光が前記レンズを通過して入射するよう設置されるモニタと、を有し、
前記アームユニット保持手段は、
前記アームユニットに前記レンズ支持部から遠ざかる方向への圧力を与える与圧手段と、
前記アームユニットが前記レンズ支持部から所定距離よりも遠ざからないように位置を規制するストッパと、を有し、
前記与圧手段が前記アームユニットに与える圧力は、前記アームユニットと前記レンズ支持部との間隔が狭いほど弱いことを特徴とする光源装置の製造装置。 - 前記レンズを前記レンズ支持部に接着固定する接着剤は紫外線硬化型接着剤であり、
前記アームユニットが透明であることを特徴とする請求項1記載の光源装置の製造装置。 - 前記レンズの光軸を含む鉛直面に対して概ね左右対称に紫外線を照射して、前記紫外線硬化型接着剤を硬化させることを特徴とする請求項2記載の光源装置の製造装置。
- 前記チャック手段は、前記レンズの光軸方向を一つの軸方向とした三次元直交座標系の各軸方向の位置並びに前記レンズの光軸方向と一致しない二つの座標軸を中心とする回転角を調整可能であることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項記載の光源装置の製造装置。
- 前記ベースは、前記チャック手段に対して、前記レンズの光軸方向を一つの軸方向とした三次元直交座標系の各軸方向の位置並びに前記レンズの光軸方向と一致しない二つの座標軸を中心とする回転角を調整可能であることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項記載の光源装置の製造装置。
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