JP4666708B2 - 電界効果トランジスタ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は電界効果トランジスタの技術分野にかかり、特に、電界効果トランジスタの破壊耐量を高くし、かつ、ゲート・ドレイン間容量を低減し、導通抵抗を低くする技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、多数のセルを配置したMOSトランジスタが電力制御素子として用いられている。
【0003】
図40を参照し、符号105は従来型のMOSトランジスタの一例であり、シリコン単結晶基板111と、該単結晶基板111上にエピタキシャル成長されたドレイン層112とを有している。
【0004】
シリコン単結晶111内には、N型の不純物が高濃度にドープされており、ドレイン層112内には、N型の不純物が低濃度にドープされている。
【0005】
ドレイン層112内には、表面からP型の不純物が拡散され、ベース領域154が形成されている。
【0006】
ベース領域154内には、更に、その表面からN型の不純物が拡散され、リング状のソース領域161が形成されている。符号110で示した領域は、ベース領域154の端部とソース領域161の外周部分の間に位置するベース領域154の表面部分であり、チャネル領域と呼ばれている。そのチャネル領域110と、ベース領域154と、ソース領域161とで、1つのセル101が形成されている。MOSトランジスタ105は、ドレイン層112表面に多数のセル101が格子状に規則正しく配置されている。
【0007】
図41に、MOSトランジスタ105のセル101の配置状態を示す。
各セル101内のソース領域161のリング中央位置には、ベース領域154表面が露出している。ソース領域161表面とベース領域154の表面には、ソース電極膜144が形成されており、ソース領域161とベース領域154は、共にソース電極膜144に接続されている。
【0008】
また、各セル101内のチャネル領域110上と、セル101間のドレイン層112表面上には、シリコン酸化膜で構成されたゲート絶縁膜126が配置されている。このゲート絶縁膜126上にはポリシリコンで構成されたゲート電極膜127が配置されている。
【0009】
ゲート電極膜127上には層間絶縁膜141が配置されており、各セル101上に形成されたソース電極膜144とゲート電極膜127とは、層間絶縁膜141によって絶縁されると共に、各セル101中に配置されたソース電極膜144同士は、層間絶縁膜141上に配置されたソース電極膜144によって互いに接続されている。
【0010】
符号150は保護膜であり、該保護膜150及び層間絶縁膜141はパターニングされ、MOSトランジスタ105上には、ソース電極144が部分的に露出しており、また、ゲート電極膜127に接続された金属膜も部分的に露出している。
【0011】
また、単結晶基板111表面(MOSトランジスタ105の裏面)にはドレイン電極148が形成されており、このドレイン電極148と、ソース電極144の露出部分と、ゲート電極膜127に接続された金属膜の露出部分とが、外部端子にそれぞれ接続され、外部端子を電気回路に接続することで、このMOSトランジスタを動作させるように構成されている。
【0012】
このMOSトランジスタ105を使用する場合、ソース電極144を接地電位に置き、ドレイン電極148に正電圧を印加した状態でゲート電極膜127にスレッショルド以上のゲート電圧(正電圧)を印加すると、P型のチャネル領域110表面にN型の反転層が形成され、ソース領域161とドレイン層112とが反転層によって接続され、ドレイン電極148からソース電極144に電流が流れる。
【0013】
その状態からゲート電極膜127にスレッショルド電圧以下の電圧(例えば接地電位)を印加すると、反転層は消滅し、ベース領域154とドレイン層112とは逆バイアス状態になるので、ドレイン電極148とソース電極144の間には電流は流れないようになる。
【0014】
上記のようなMOSトランジスタ105は、ゲート電極膜127に印加する電圧を制御することで、ドレイン電極148とソース電極144との間を導通させたり遮断させたりできるので、高速なスイッチとして電源回路やモータ制御回路等の電力を扱う電気回路に広く使用されている。
【0015】
ところで、MOSトランジスタ105が導通している状態の導通抵抗は、各セル101のチャネル領域の幅を合計した値が大きいほど小さくなる。換言すれば、ベース領域154及びソース領域161の周辺長の合計値が大きくなるほど有利であり、上記のような正方形形状のセル101の他、櫛形状のセルや多角形状のセルなどの種々の形状のセルが提案されている。
【0016】
他方、MOSトランジスタ105の耐圧は、セル101の四隅の球状接合の部分で最も低くなっており、耐圧や破壊耐量を向上させるために、角を有さない円形のセルも提案されている。
【0017】
しかしながら円形のセルは、球状接合よりも高耐圧の円筒接合の耐圧に近くなるものの、他のセルと同じように配置しても、ベース領域154及びソース領域161の周辺長が小さくなり、導通抵抗が大きくなると言う問題がある。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記従来技術の不都合を解決するために創作されたものであり、その目的は、高耐圧、低容量、低導通抵抗の電界効果トランジスタを提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1記載の発明は、半導体基板上に配置されたドレイン層と、前記ドレイン層とは反対の導電型であって、前記ドレイン層の能動領域内の表面側に形成された複数のベース領域と、前記ドレイン層と同じ導電型であって、前記各ベース領域内で、前記各ベース領域表面側に形成されたソース領域とを有し、前記各ベース領域の外周と、前記各ベース領域内に形成された前記各ソース領域の外周との間は離間して配置され、前記各ベース領域外周と、前記各ベース領域内に形成された前記各ソース領域外周との間に位置する前記ベース領域の部分はチャネル領域にされ、前記各チャネル領域の表面にはゲート絶縁膜が配置され、前記ゲート絶縁膜表面にはゲート電極膜が配置され、前記ゲート電極膜に所定の極性の電圧を印加し、前記各チャネル領域の表面を前記ベース領域とは反対の極性に反転させると、前記各ソース領域と前記ドレイン層とが、前記反転された前記各チャネル領域表面を介して接続されるように構成された電界効果トランジスタであって、前記各ベース領域は、少なくとも1個の矩形形状の枝部と、少なくとも2個の円形形状の節部とを有し、前記枝部のベース領域の両端には前記節部のベース領域が接続され、前記枝部の前記ソース領域の両端には、前記節部のソース領域が接続され、前記ソース領域の周囲には、前記チャネル領域が配置され、前記各ベース領域は、4個の節部と3個の枝部を有し、中心となる前記節部に対して、前記枝部が放射状に接続され、前記各枝部の先端に、それぞれ前記節部が1個ずつ接続された電界効果トランジスタである。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の電界効果トランジスタであって、前記ベース領域内には、該ベース領域と同じ導電型であって、表面濃度が前記ベース領域の表面濃度よりも大きいオーミック領域が配置され、該オーミック領域表面と前記ソース領域表面には、ソース電極膜が配置された電界効果トランジスタである。
請求項3記載の発明は、請求項2記載の電界効果トランジスタであって、前記節部の前記ソース領域はリング状の部分を有し、前記オーミック領域は、前記節部の前記ソース領域のリング中央位置に配置された電界効果トランジスタである。
請求項4記載の発明は、請求項3記載の電界効果トランジスタであって、前記枝部の前記ソース領域の下には前記オーミック領域が配置され、該枝部のオーミック領域は、前記節部のオーミック領域に接続された電界効果トランジスタである。
請求項5記載の発明は、請求項1乃至請求項4のいずれか1項記載の電界効果トランジスタであって、前記各枝部は、互いに略120°の角度を成して前記中心となる前記節部に接続された電界効果トランジスタである。
請求項6記載の発明は、請求項1乃至請求項5のいずれか1項記載の電界効果トランジスタであって、前記半導体基板には、前記ドレイン層と同じ導電型のものが用いられ、該半導体基板の前記ドレイン層が配置された面と反対側の面には、電極膜が形成された電界効果トランジスタである。
請求項7記載の発明は、請求項1乃至請求項5のいずれか1項記載の電界効果トランジスタであって、前記半導体基板には、前記ドレイン層とは異なる導電型のものが用いられ、該半導体基板の前記ドレイン層が配置された面と反対側の面には、電極膜が形成された電界効果トランジスタである。
請求項8記載の発明は、請求項1乃至請求項5のいずれか1項記載の電界効果トランジスタを有する集積回路素子であって、前記半導体基板には、前記ドレイン層とは異なる導電型のものが用いられ、前記ドレイン層には前記能動領域の他、少なくともトランジスタが配置された集積回路領域が設けられ、前記能動領域は、前記ドレイン領域とは反対の導電型の分離領域で囲まれることで、該能動領域が前記集積回路領域からpn接合によって電気的に分離され、前記能動領域内の前記ドレイン領域表面には、前記ソース電極膜とは電気的に分離されたドレイン電極膜が配置された集積回路素子である。
【0020】
本発明の電界効果トランジスタは、ドレイン層内に、少なくともベース領域とソース領域とを有するセルが複数個配置されている。そのセルは、上記のように矩形形状の枝部と円形形状の節部とで構成されている。
【0021】
円形の節部内のベース領域と枝部内のベース領域とは端部が重ね合わされた状態で接続されている。枝部内の矩形形状のベース領域の両端に、節部内の円形形状のベース領域が接続されているので、節部内のベース領域の直径を枝部内のベース領域の幅以上の大きさにしておくと、ベース領域には尖った部分が生じず、耐圧が円筒接合の耐圧に近い値まで大きくなる。
【0022】
このベース領域は、一個の節部を中心にし、3個の枝部を放射状に接続させ、各枝部先端にそれぞれ節部を接続させてセルを構成しておくと、ドレイン層内に配置できるセルの個数が増す。従って、導通抵抗が低くなり、入力容量も小さくなる。
各枝部は、互いに略120°の角度にしておくと、電流が均一に分配される。
【0023】
【発明の実施の形態】
本発明の電界効果トランジスタを図面を用いて説明する。
【0024】
図27を参照し、符号5は本発明の一例のMOSトランジスタであり、シリコン単結晶から成る半導体基板上にドレイン層がエピタキシャル成長によって形成されており、そのドレイン層内に、後述するセルが多数形成されている。各セルには、ソース電極膜44とゲート電極膜27とが接続されており、ソース電極膜44とゲート電極膜27とは、それぞれソース電極パッド71と、ゲート電極パッド72に接続されている。
【0025】
ゲート電極パッド72表面は、ソース電極膜44を構成する金属薄膜によって覆われており、ソース電極パッド71及びゲート電極パッド72は、ワイヤーボンディング等によって外部端子と接続できるように構成されている。
【0026】
シリコン単結晶から成る半導体基板の裏面には、後述するドレイン電極が形成されており、リードフレーム等の表面にドレイン電極を接続できるように構成されている。
【0027】
図28の符号73は、このMOSトランジスタ5の能動領域を示しており、ソース電極パッド71の下層に位置している。能動領域73の周辺には、MOSトランジスタ5の耐圧を向上させるための周辺領域74が配置されている。
【0028】
図29は、後述する酸化膜やゲート電極膜等の薄膜を除いた状態での能動領域73の部分的な平面図であり、能動領域73内に形成された多数のセル1が示されている。
【0029】
セル1の平面拡大図を図30に示す。また、その拡大図、及び酸化膜やゲート電極膜等の薄膜を併せた状態の断面図を図31に示す。
図31の紙面上側の断面図は、紙面下側のセル1の拡大図のC1−C1線截断面図に相当する。
【0030】
このセル1は、n型のエピタキシャル層から成るドレイン層内に形成されており、p型のベース領域54を有している。ベース領域54の内側には、n型のソース領域61が配置されている。ベース領域54とソース領域61は、円形の部分と矩形の部分で構成されている。
【0031】
図30と図31において、符号81は円形部分の節部であり、符号82は矩形部分である枝部であり、このセル1は、4個の節部81と3個の枝部82とによって構成されている。
【0032】
3個の枝部82は、1個の節部81を中心とし、各枝部82がその周囲に放射状に配置されており、各枝部82の先端部分には残りの3個の節部81がそれぞれ配置されている。
【0033】
周辺に配置された節部81の中心を結ぶと略正三角形が得られる。その正三角形の中心は、中心に配置された節部81の中心と略一致する。各枝部82は、正三角形の中心と頂点とを結ぶ線分上に配置されており、各枝部82の中心軸線はその線分と一致する。
【0034】
各節部81内のベース領域54と枝部82内のベース領域54とは互いに接続されており、中心の節部81内の円形のベース領域54の外周に、枝部82内の矩形のベース領域54の一端が接続されている。
【0035】
各枝部82内のベース領域54の他端には、残りの節部81内の円形のベース領域54が接続されている。従って、1個のセル1内には、連続した1個のベース領域が配置されている。
【0036】
ベース領域54内のベース領域54の外周よりも内側にはソース領域61が形成されている。ソース領域61の外周部分は、ベース領域54の外周部分から一定の距離(図30の符号Xで示された距離)だけ離間されており、その間の部分(ソース領域61外周部分とベース領域54の外周部分の間の領域)のベース領域54がチャネル領域にされている。このチャネル領域上には、後述するゲート絶縁膜26及びゲート電極膜27が配置されており、ゲート電極膜27に正電圧を印加すると、チャネル領域内のベース領域54表面がn型に反転するように構成されている。
【0037】
節部81内のソース領域61はリング状になっており、そのリング中央部分には、p型のオーミック領域57が配置されている。ソース領域61の深さはベース領域54及びオーミック領域57よりも浅く形成されており、オーミック領域57の外周部分は、ソース領域61の下層に潜り込んでいる。
【0038】
オーミック領域57の表面濃度はベース領域54の表面濃度よりも高く、アルミニウム薄膜等のソース電極膜44とオーミック接続されるようになっている。
【0039】
上記のようなセル1を有するMOSトランジスタ5の製造工程を説明する。
図1(a)〜図25(a)と図1(b)〜図25は、MOSトランジスタ5の製造工程を説明するための断面図であり、図1(a)〜25(a)は、セル1の節部81の図30及び図31のA1−A1線に従った断面図であり、図1(b)〜図25(b)は、B1−B1線に従った断面図である。また、図1(c)〜図25(c)は、周辺領域74の断面図であり、図27のD−D線断面図に相当する。
【0040】
図1(a)〜(c)を参照し、符号11は本発明のMOSトランジスタを製造するための半導体基板を示している。この基板11は、n+型のシリコン単結晶で構成されており、その表面には、シリコンのエピタキシャル成長で形成されたn-型のドレイン層12が配置されている。
【0041】
先ず、上記のドレイン層12表面に、熱酸化法によってシリコン酸化膜13を形成する(図2(a)〜(c))。この図2(a)〜(c)、及び後述する図3〜図25の各図面では、基板11裏面(ドレイン層12が配置された面とは反対側の面)に形成されるシリコン酸化膜等の薄膜は省略する。
【0042】
シリコン酸化膜13の形成後、フォトレジスト工程により、その表面にパターニングしたレジスト膜15を形成する(図3(a)〜(c))。このとき、セル1上の部分はレジスト膜15で覆っておき(図3(a)、(b))、周辺領域上のレジスト膜15には、開口部16を形成しておく(図3(c))。
【0043】
その状態でエッチングすると、周辺領域では、開口部16底面に露出するシリコン酸化膜13が除去され、周辺領域のシリコン酸化膜13に、開口部16と同じ形状の開口部18が形成される(図4(c))。能動領域側には変化はない(図4(a)、(b))。
【0044】
次いで、レジスト膜15を除去し(図5(a)〜(c))、シリコン酸化膜13表面にホウ素イオン19を照射すると、開口部18底面に露出するドレイン層12表面にホウ素イオン19が注入される。注入されたホウ素により、ドレイン層12表面近傍にp型の高濃度領域51が形成される。能動領域側ではシリコン酸化膜13がマスクとなりホウ素イオン19は注入されない(図5(a)、(b))。
【0045】
次に、熱拡散を行うと、高濃度領域51が拡散され、ドレイン層12内にp型のウェル領域52が形成されると共に、開口部18底面のドレイン層12表面上に薄いシリコン酸化膜21が形成される(図6(c))。このとき、能動領域側では、シリコン酸化膜13の膜厚が厚くなる他は変化がなく、ウェル領域52は形成されない(図6(a)、(b))。ウェル領域52の平面形状はリング状になっており、能動領域は、そのリング内側の部分に配置されている。
【0046】
次に、シリコン酸化膜13、21表面にパターニングしたレジスト膜22を形成する(図7(a)〜(c))。このとき、能動領域側にはレジスト膜22を配置せず、シリコン酸化膜13を露出させておき(図7(a)、(b))、周辺領域のシリコン酸化膜13、21上に開口部23を有するレジスト膜22を配置する(図7(c))。
【0047】
この開口部23は、ウェル領域52上に配置されており、その底面には、薄いシリコン酸化膜21が部分的に露出している。
【0048】
その状態でエッチングすると、周辺領域側ではシリコン酸化膜21が部分的に除去され、開口部24が形成される。開口部24底面には、ウェル領域52表面が露出している(図8(c))。
他方、能動領域側では、シリコン酸化膜13が除去され、ドレイン層12表面が露出する(図8(a)、(b))。
【0049】
次いで、レジスト膜22を除去した後、熱酸化を行い、能動領域内に露出するドレイン層12の表面にシリコン酸化膜から成るゲート絶縁膜26を形成する(図9(a)、(b))。このとき、周辺領域側では、開口部24底面に露出するウェル領域52表面上にゲート絶縁膜26が形成される(図9(c))。
【0050】
次に、ポリシリコンから成るゲート電極膜27を全面成膜する(図10(a)〜(c))。次いで、周辺領域のゲート電極膜27を露出させた状態で、能動領域のゲート電極膜27表面にパターニングしたレジスト膜28を形成する(図11(a)〜(c))。このレジスト膜28には、複数の開口部30が規則正しく配置されており、各開口部30の底面には、ゲート電極膜27表面が露出している。
【0051】
その状態でゲート電極膜27のエッチングを行うと、能動領域側では、開口部30底面のゲート電極膜27が除去され、底面にゲート絶縁膜26表面が露出する(図12(a)、(b))。
【0052】
周辺領域では、ゲート電極膜27が全部除去され、シリコン酸化膜13、21表面とゲート絶縁膜26表面が露出する(図12(c))。
【0053】
エッチングにより、能動領域側のゲート電極膜27には、レジスト膜28の開口部30と同じ形状の開口部33が形成され、レジスト膜28を除去する。この状態では能動領域の開口部33内には、そのゲート絶縁膜26表面が露出している(図13(a)、(b))。周辺領域側では、酸化膜13表面と、開口部24を有するシリコン酸化膜21表面と、開口部24内に形成されたゲート絶縁膜26表面が露出する(図13(c))。
【0054】
能動領域のゲート電極膜27に形成された開口部33の平面図を図26(a)に示す。この開口部33は、節部81内の符号331で示した円形の部分と、枝部82内の符号332で示した矩形の部分とで構成されており、矩形の部分332は円形の部分331に接続され、1個の開口部33が構成されている。
【0055】
この状態で表面にホウ素イオン32を照射すると、開口部33底面に露出するゲート絶縁膜26を通過したホウ素イオン32がドレイン層12表面に注入され、ドレイン層12表面近傍に、高濃度層53が形成される(図13(a)、(b))。
【0056】
ホウ素イオン32はゲート電極膜27を通過できないので、高濃度層53は、開口部33と同じ平面形状に形成される。
【0057】
他方、周辺領域側では、ゲート絶縁膜26を通過したホウ素イオン32がウェル領域52内に打ち込まれ、それにより、ウェル領域52表面近傍に高濃度層53が形成される(図13(c))。周辺領域側でもホウ素イオン32はシリコン酸化膜13、21を通過できず、高濃度領域53は、開口部24と同じ形状に形成される。
【0058】
次いで熱処理によって高濃度層53を拡散させると、能動領域側では、n型のドレイン層12内にp型のベース領域54が形成される(図14(a)、(b))。周辺領域側では、p型のウェル52内にp型のベース領域54が形成される(図14(c))。
【0059】
セル1を構成するベース領域54の平面形状は、ゲート電極膜27に形成された開口部33と近似した形状になっており、そのベース領域54は、節部では円形になっており、枝部では矩形になっている。枝部のベース領域54の両端には、節部のベース領域54が接続されており、1個のセル1内には1個のベース領域54が形成されている。
【0060】
セル1を構成するベース領域54の平面図を図26(b)に示す。ベース領域54の外周は開口部33の外周よりも外側まで横方向に拡散し、その大きさは開口部33よりも大きくなっている。
【0061】
次に、周辺領域のシリコン酸化膜13、21及びゲート酸化膜26を露出させ、(図15(c))、能動領域上にはパターニングしたレジスト膜34を配置する(図15(a)、(b))。
【0062】
枝部内のゲート絶縁膜26は、レジスト膜34によって全部覆われており(図15(b))、節部内のゲート絶縁膜26の中央位置には、レジスト膜34に形成された開口部36が配置されている(図15(a))。
【0063】
開口部36は、円形であり、節部内のベース領域54上のゲート絶縁膜26は、その中央部分の表面だけが開口部36底面に露出するようになっている。
【0064】
この状態で表面にホウ素イオン35を照射すると、ゲート絶縁膜26を通過したホウ素イオン35が、節部と周辺領域のベース領域54内に注入され、高濃度領域56が形成される(図15(a)、(c))。枝部内のベース領域54にはホウ素イオンは注入されず、高濃度領域56は形成されない(図15(b))。
【0065】
次いで、レジスト膜34を除去した後、熱処理し、高濃度領域56を拡散させると節部と周辺領域のベース領域54内にp+形のオーミック領域57が形成される(図16(a)、(c))。枝部内には形成されない(図16(b))。
【0066】
この状態のセル1を構成するベース領域54及びオーミック領域57の平面図を図26(c)に示す。オーミック領域57は円形になっており、節部内においては、ベース領域54の外周よりも内側に配置されている。このオーミック領域57の深さは、ベース領域54の深さよりも浅く形成されている。他方、枝部にはオーミック領域57は形成されていない。
【0067】
オーミック領域57形成後、表面にパターニングしたレジスト膜38を形成する(図17(a)〜(c))。能動領域の節部では、レジスト膜38は、オーミック領域57の中央位置のゲート絶縁膜26上に配置されている(図17(a))。そのレジスト膜38周囲には、ゲート絶縁膜26が露出している。
【0068】
能動領域の枝部にはレジスト膜38は形成されず、ゲート絶縁膜26が露出される(図17(b))。周辺領域のゲート絶縁膜26表面は、レジスト膜38で覆われている(図17(c))。
【0069】
その状態でひ素イオン39を照射すると、能動領域の節部では、ゲート電極膜27とレジスト膜38とがマスクとなり、ゲート絶縁膜26を突き抜けたひ素イオンがベース領域54の周辺部分とオーミック領域57の外周近傍位置に注入され、それにより、ひ素の高濃度領域60が形成される(図17(a))。
【0070】
能動領域の枝部では、ゲート電極膜27に形成された開口部33のパターンに従ってひ素イオンが注入され、ベース領域54内に高濃度領域60が形成される(図17(b))。周辺領域はレジスト膜38で覆われているため、ひ素イオンは注入されない(図17(c))。
【0071】
次に、レジスト膜38を除去した後、熱処理を行い、高濃度領域60内のひ素を拡散させると、能動領域の節部及び枝部においてソース領域61が形成され(図18(a)、(b))。周辺領域にはソース領域61は形成されない。
【0072】
このソース領域61の平面図を図26(d)に示す。ソース領域61は、能動領域の節部81内では符号611で示したリング形状に形成される。そのリング中心位置の表面には、オーミック領域57が残されている。他方、枝部82では、符号622で示したように矩形形状に形成される。
【0073】
ソース領域61のリング形状の部分611と矩形形状の部分612とは互いに接続されており、それらで一個のソース領域61が構成されている。このソース領域61の外周部分はベース領域54の外周部分よりも内側に配置されている。
【0074】
ソース領域61の外周部分(及びベース領域54の外周部分)は、ひ素の横方向拡散により、ゲート電極膜27に形成された開口部33の縁を超えて拡散し、ゲート電極膜27の下方に位置している。
【0075】
ベース領域54及びソース領域61の外周部分は、所定距離だけ離間しており、その間の部分のベース領域54がチャネル領域になっている。このMOSトランジスタ5では、ソース領域61を接地電位に置き、ゲート電極膜27にスレッショルド電圧以上の正電圧を印加すると、チャネル領域に存するベース領域54表面がn型に反転し、ソース領域61とドレイン層12とが、反転したn型の層で接続されるようになっている。
【0076】
能動領域では、上記のベース領域54とオーミック領域57とソース領域61によってセル1が構成される。
周辺領域にはひ素の高濃度層60は形成されておらず、従って、ソース領域61は形成されない(図18(c))。
【0077】
その状態で表面に層間絶縁膜41を全面成膜し(図19(a)〜(c))、次いで、層間絶縁膜41表面にパターニングしたレジスト膜42を形成する(図20(a)〜(c))。
【0078】
図20(a)〜(c)の符号43は、レジスト膜42の開口部を示しており、底面には層間絶縁膜41が露出している。
【0079】
開口部43は、能動領域側ではゲート電極膜27の開口部33と近似した形状であって、ゲート電極膜27の開口部33の内側に配置されている。他方、周辺領域では、開口部43はリング形状であって、その内側の外周部分は、リング状のオーミック領域57の内側の外周よりも外側に配置され、開口部43の外側の外周部分は、オーミック領域57の外側の外周よりも内側に配置されている。
【0080】
レジスト膜42をマスクとし、開口部43底面に露出する層間絶縁膜41をエッチングすると、開口部43底面には、節部ではオーミック領域57の中央部分の表面とソース拡散層61のリング内側部分の表面とが露出され、枝部では、ソース拡散層61が外周部分を残して露出される。また、周辺領域では、リング形上のオーミック領域57の表面がリング状に露出される。
【0081】
次に、レジスト膜42を除去した後、アルミニウム薄膜から成るソース電極膜44を全面成膜すると、能動領域内では、ソース領域61とオーミック領域57とがソース電極膜44に接続される(図22(a)、(b))。周辺領域では、オーミック領域57がソース電極膜44に接続される。
【0082】
次に、ソース電極膜44表面にパターニングしたレジスト膜45を形成する(図23(a)〜(c))。能動領域上ではソース電極膜44表面はレジスト膜45で覆っておき、周辺領域のウェル領域52の能動領域と隣接する位置に開口部46を形成し、該開口部46底面にソース電極膜44を露出させておく。
【0083】
その状態でエッチングを行うと、開口部46底面に露出するソース電極膜44が除去される。この開口部46底面には層間絶縁膜41が露出している(図24(c))。能動領域ではソース電極膜44はエッチングされない(図24(a)、(b))。
【0084】
次いで、レジスト膜45を除去すると、能動領域上のソース電極膜44と、周辺領域上のソース電極膜44とは、ソース電極膜44に開口部46と同じ形状で形成された溝47によって互いに分離される(図25(c))。
【0085】
ソース電極膜44を構成するアルミニウム薄膜によって上述のソース電極パッド71も形成される。能動領域に形成されたソース電極膜44はソース電極パッド71に接続される。
【0086】
また、ゲート電極膜27は、一部分が露出した状態でその表面にソース電極膜44を構成するアルミニウム薄膜が形成される。その部分のアルミニウム薄膜は、ソース電極パッド71に接続されるソース電極膜44とは電気的に分離されており、ゲート電極膜27とその表面のアルミニウム薄膜とで上述のゲート電極パッド72が構成される。
【0087】
レジスト膜45の除去後、ソース電極パッド71及びゲート電極パッド72を露出させた状態で表面に保護膜を形成し(保護膜は図示しない。)、裏面にドレイン電極膜48を形成すると、本発明のMOSトランジスタ5が得られる(図25(a)〜(c))。
本発明のセル1は、上記の工程によって製造される。
【0088】
ドレイン層12は、低耐圧の場合は6×10-6m〜10×10-6m、高耐圧の場合はそれよりも厚く、60×10-6m程度のものもある。また、典型的なセル1の大きさは、図31を参照し、節部81のベース領域54の半径R1は約4×10-6m程度であり、深さD1は約1.5×10-6mである。また、ソース領域61の外周半径R2は約3×10-6m程度であり、深さD2は約0.3×10-6m程度である。オーミック領域57の半径R3は2×10-6m程度であり、深さD3は1×10-6m程度である。なお、図31の符号55はオーミック領域57の縁を示している。ソース領域61の内周半径R4は1×10-6mである。
【0089】
また各セル1同士は、図29に示すように、ドレイン層12内で所定間隔だけ離間して均等に配置されており、各節部81の中心間の距離Sは略等しい大きさ(6×10-6m〜20×10-6mの範囲、典型的には8×10-6m〜9×10-6mの範囲)にされている。
【0090】
また、均等に配置されたセル1の縦一列は同じ方向に向けられており、それらによってセル群が形成される。符号76は1個のセル群を示しており、中心軸線L1を中心とし、左右対称に配置されている。
【0091】
符号1aは、中央のセル群76中の1個のセルを示しており、このセル1aの中心軸線L1上に配置されていない節部と中央の節部とを結ぶ2本の直線L2、L3と、中心軸線L1とは互いに120°で交わっている。
セル群76を構成するセル1に対し、隣り合う2つのセル群76L、76Rを構成するセル1は、逆向きに配置されている。
【0092】
また、1個のセル1aの直線L2、L3は、隣接するセル群76L、76R中のセル1の節部の中心を通っており、その節部は、セル1aの隣接する枝部に対して略等距離Tに位置している。
【0093】
中央のセル群76中では、1個のセル1aの節部及び枝部に対し、該セル群76中の上下に位置するセル1b、1cの枝部及び節部がそれぞれ向けられており、それらの間の距離も、上記距離Tだけ離間して配置されている。
【0094】
また、このセル1aの各節部の中心を通り、中心軸線L1に対して垂直な直線M1〜M3は、隣接するセル群76L、76R中のセルの節部の中心を通っている。
【0095】
従って、各セル1はドレイン層12内で均等に配置されており、また、各セル1の節部は枝部によって接続されている分、ベース領域54及びソース領域61の周辺長が長くなり、導通抵抗が小さくなっている。
【0096】
また、各セル1の間に位置するドレイン層12上にはゲート電極膜27が配置されており、各セル1のチャネル領域上のゲート電極膜27と接続されている。
従って、ゲート電極膜27を充放電させる電流は四方に流れることができ、ゲート電極膜27の等価的な抵抗も小さくなっている。
【0097】
以上は、中央の節部に対し、3本の枝部が放射状に配置されたセル1について説明したが、本発明は上記のようなセル1を有するMOSトランジスタに限定されるものではない。
【0098】
例えば、図32に示したセル2は、1個の枝部82と2個の節部81で構成されており、枝部82の両端に節部81が配置されている。節部81内のベース領域54と枝部82内のベース領域54とは接続されており、また同様に、節部81内のソース領域61と枝部82内のソース領域61とは接続されている。
【0099】
従って、このセル2も、1個のベース領域54と、該ベース領域54の形状と近似し、ベース領域54内に配置された1個のソース領域61を有している。ソース領域61の外周部分とベース領域54の外周部の間は一定距離だけ離間している。
【0100】
このセル2の節部81のA2−A2線截断面図は、セル1のA1−A1線截断面図と同じであり、また、枝部82のB2−B2線截断面図と、節部81及び枝部82のC2−C2線截断面図は、それぞれセル1のB1−B1線截断面図、C1−C1線截断面図と同じである。
【0101】
このセル2も、ドレイン層12内に均等に規則正しく配置されており、各セル2の節部81の中心間の距離は等しくなっている。
【0102】
各セル2は、隣接する2個のセル2の節部81と枝部82とが対向するように、千鳥状に配置されており、各セル2間の節部81と枝部82の間の距離が等しくなるように均等に配置されている。
【0103】
また、図33に示したセル3は、3個の節部81と2個の枝部82を有しており、各節部81は等間隔に配置され、節部81間に枝部82が配置されている。
【0104】
このセル3では、節部81と枝部82は、一つの中心軸線85上に配置されており、該中心軸線85を中心として対象に配置されている。
【0105】
このセル3の節部81のA3−A3線截断面図は、セル1のA1−A1線截断面図と同じであり、また、枝部82のB3−B3線截断面図はセル1のB1−B1線截断面図と同じである。節部81及び枝部82のC3−C3線截断面図は、中央に配置されている節部81を除くと、セル1のC1−C1線截断面図と同じになる。
【0106】
なお、上記MOSトランジスタ5の外周部分に、図28の符号66で示すようなn型のチャネルストッパをを設けてMOSトランジスタ5'を構成してもよい。このチャネルストッパ66は、ソース領域61と一緒に形成され、MOSトランジスタ5'のチップの外周部分に沿ってリング状に配置されており、周辺領域に存するドレイン層12表面に反転層が形成されることによるリーク電流を防止している。
【0107】
次に、本発明の他の構造のセルを説明する。
図34の符号4は、図30に示したセル1と同様の平面パターンのセルであり、同じ領域には同じ符号を付す。この図34に示したセル4では、オーミック領域57は、節部81内に配置されたオーミック領域571と、枝部82内に配置されたオーミック領域572とで構成されている。
【0108】
図36(a)〜(c)は、図34に示したセル4の製造工程中、オーミック領域571、572を拡散した状態であり、図30に示したセル1では、図16に示したのと同じ状態である。図37(a)〜(c)は、図30のセル1の図25(a)〜(c)に対応する図面であり、図37(a)は図34のA4−A4線截断面図に該当し、図37(b)は、図34のB4−B4線截断面図に該当する。図37(c)は周辺領域の断面図である。
【0109】
図34に示したセル4のC4−C4線截断面図と、セル4の部分拡大平面図を図35に示す。
【0110】
図34、35及び図37を参照し、節部81内のオーミック領域571の平面形状は、上記図30に示したセル1の場合と同様に円形であり、該節部81内では、オーミック領域571の中央部分がソース領域61の中央部分に露出している。そして図35に示すように、節部81内のオーミック領域571の表面と、ソース領域61の表面にはソース電極膜44が形成されている。
【0111】
他方、枝部82内のオーミック領域572は、平面矩形形状であり、両端が、節部81内のオーミック領域571に接続されている。枝部82内では、オーミック領域572の表面は露出しておらず、ソース領域61の下方位置に潜り込むように配置されている。
【0112】
このようなセル4を有するMOSトランジスタ9では、図30に示したセル1を有するMOSトランジスタ5に比べ、n型のソース領域61底面下のp型不純物の濃度が高く、その部分のp型の拡散層の抵抗が小さくなっている。
【0113】
MOSトランジスタ9のベース領域54とドレイン層12との間に形成されたpn接合が順バイアスされ、少数キャリアがドレイン層12内に注入された後、逆バイアスされる場合に、ドレイン層12中の少数キャリアが枝部82内のベース領域54に流れ込むと、ソース領域61底面のオーミック領域572を通って節部81内のオーミック領域571に達し、ソース電極膜44に流れ込む。
【0114】
従って、図30に示したセル1に比べ、この図34のセル4を有するMOSトランジスタ9では、ドレイン層12に注入された少数キャリアがセル4内に流れ込む場合にソース領域61の下に位置するp型拡散層の抵抗値が小さくなるため、破壊耐量が大きくなっている。
【0115】
以上は、n型基板11上にn型のドレイン層12を形成し、p型のベース領域54及びオーミック層57とn型のソース領域61とで、nチャネル型のセル1〜3を構成させたが、p型基板上にp型のドレイン層を配置し、n型のベース領域及びオーミック領域と、p型のソース領域とでpチャネル型のセルを構成してもよい。
【0116】
更に、以上説明したようなセル1〜4を有する本発明の電界効果トランジスタは、MOSトランジスタ5に限定されるものではない。
【0117】
図38の符号6は、IGBTであり、上記MOSトランジスタ5と同じ部材には同じ符号を付す。このIGBT6は、上記MOSトランジスタ5のn型の基板11に代え、p型の基板58を有している。この基板58の導電型が異なること以外は、上記MOSトランジスタ5と同じ構造であり、n型のドレイン層12がp型の基板58上に形成され、セル1〜4内のチャネル領域表面が反転し、ドレイン層12とソース領域61の間に電流が流れるときに、基板58からドレイン層12内に少数キャリアが注入され、ドレイン層12の導通抵抗が低くなるように構成されている。
【0118】
また、MOSトランジスタ5のn型基板11に、不純物濃度が低いシリコン単結晶基板を用い、ドレイン電極膜48を形成する前に、基板11を研磨して厚さを薄くしておき、ドレイン電極膜48と基板11の間にショットキー接合を形成させれば、ドレイン電極膜48から基板11及びドレイン層12内に少数キャリアを注入し、ドレイン層12の抵抗を低くすることができる。
【0119】
また、図39の符号7は、本発明の電界効果トランジスタ8を有する集積回路素子を示している。この集積回路素子7について、上記MOSトランジスタ5と同じ部材には同じ符号を付して説明すると、該集積回路素子7は、p型の基板91上にn型のエピタキシャル層から成るドレイン層12が配置されており、ドレイン層12内には、上記のセル1〜4のいずれかと同じ構造のセル10が複数個配置されている。
【0120】
このドレイン層12のセル10が配置されている部分の周囲には、p型の分離領域92が形成されている。この分離領域92は、平面リング状にパターニングされており、そのリング内側部分に、セル10が配置されている。
【0121】
分離領域92の底面は基板91と接しており、従って、リング内側部分のドレイン層12aは、外側部分のドレイン層12bとはpn接合によって分離されている。
【0122】
この外側部分のドレイン層12b内には、トランジスタ素子、ダイオード素子、抵抗素子、コンデンサ素子等の電子部品が構成されており、それらによって集積回路素子が構成されている。
【0123】
リング内側部分のドレイン層12a内には、セル10の他、ソース領域61の形成と同時に形成されたドレイン領域93が設けられており、該ドレイン領域93には、ソース電極膜44と同じアルミニウム薄膜によって構成されたドレイン電極膜96が配置されている。このドレイン電極膜96とソース電極膜44とは、溝99によって互いに分離されており、ドレイン電流が、基板91の裏面側ではなく、ソース電極膜44と同じ表面側に流れるMOSトランジスタ8が、分離領域92の内側部分に形成されている。
【0124】
ソース電極膜44とドレイン電極膜99は、ソース電極パッドとドレイン電極パッドにそれぞれ接続され、ワイヤーボンディング等の接続手段によって外部端子に接続されている。
【0125】
他方、ゲート電極膜27は、この集積回路素子7内の駆動回路に接続され、MOSトランジスタ8の動作が制御される。
【0126】
このような集積回路素子7では、その内部に形成されたMOSトランジスタ8の導通抵抗が小さく、また、ゲート端子の入力容量も小さいので、駆動回路の負担が少なくて済む。
【0127】
【発明の効果】
本発明の電界効果トランジスタは、導通抵抗や入力容量が小さい。
枝部のソース領域底面下にベース領域と同じ導電型のオーミック領域を配置し、そのオーミック領域をソース電極膜に接続すると、破壊耐量が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)〜(c):本発明の電界効果トランジスタの製造工程を説明するための図
【図2】(a)〜(c):本発明の電界効果トランジスタの製造工程を説明するための図
【図3】(a)〜(c):本発明の電界効果トランジスタの製造工程を説明するための図
【図4】(a)〜(c):本発明の電界効果トランジスタの製造工程を説明するための図
【図5】(a)〜(c):本発明の電界効果トランジスタの製造工程を説明するための図
【図6】(a)〜(c):本発明の電界効果トランジスタの製造工程を説明するための図
【図7】(a)〜(c):本発明の電界効果トランジスタの製造工程を説明するための図
【図8】(a)〜(c):本発明の電界効果トランジスタの製造工程を説明するための図
【図9】(a)〜(c):本発明の電界効果トランジスタの製造工程を説明するための図
【図10】(a)〜(c):本発明の電界効果トランジスタの製造工程を説明するための図
【図11】(a)〜(c):本発明の電界効果トランジスタの製造工程を説明するための図
【図12】(a)〜(c):本発明の電界効果トランジスタの製造工程を説明するための図
【図13】(a)〜(c):本発明の電界効果トランジスタの製造工程を説明するための図
【図14】(a)〜(c):本発明の電界効果トランジスタの製造工程を説明するための図
【図15】(a)〜(c):本発明の電界効果トランジスタの製造工程を説明するための図
【図16】(a)〜(c):本発明の電界効果トランジスタの製造工程を説明するための図
【図17】(a)〜(c):本発明の電界効果トランジスタの製造工程を説明するための図
【図18】(a)〜(c):本発明の電界効果トランジスタの製造工程を説明するための図
【図19】(a)〜(c):本発明の電界効果トランジスタの製造工程を説明する
【図20】(a)〜(c):本発明の電界効果トランジスタの製造工程を説明する
【図21】(a)〜(c):本発明の電界効果トランジスタの製造工程を説明するための図
【図22】(a)〜(c):本発明の電界効果トランジスタの製造工程を説明するための図
【図23】(a)〜(c):本発明の電界効果トランジスタの製造工程を説明するための図
【図24】(a)〜(c):本発明の電界効果トランジスタの製造工程を説明するための図
【図25】(a)〜(c):本発明の電界効果トランジスタの製造工程を説明するための図
【図26】(a)〜(d):本発明の電界効果トランジスタに用いられているセルの製造工程を説明するための図
【図27】本発明の一例の電界効果トランジスタの平面図
【図28】本発明の他の例の電界効果トランジスタの平面図
【図29】本発明の電界効果トランジスタのセルの配置状態の一例を説明するための図
【図30】本発明の電界効果トランジスタに用いられるセルの一例の平面図
【図31】本発明の電界効果トランジスタに用いられるセルの一例の断面図とその断面図に対応する部分の平面図
【図32】(a):本発明の電界効果トランジスタに用いられるセルの第二例の平面図 (b):そのセルの配置状態を説明するための平面図
【図33】(a):本発明の電界効果トランジスタに用いられるセルの第三例の平面図 (b):そのセルの配置状態を説明するための平面図
【図34】本発明の第四例のセルの平面図
【図35】そのセルを用いたMOSトランジスタを説明するための図
【図36】(a)〜(c):本発明の第四例のセルを有するMOSトランジスタの製造工程を説明するための図
【図37】(a)〜(c):本発明の第四例のセルを有するMOSトランジスタの製造工程を説明するための図
【図38】本発明の電界効果トランジスタの一例であるIGBTを説明するための断面図
【図39】本発明の電界効果トランジスタを有する集積回路素子を説明するための断面図
【図40】従来技術の電界効果トランジスタの断面図
【図41】従来技術の電界効果トランジスタのセルとその配置状態を説明するための平面図
【符号の説明】
5、6、8、9……電界効果トランジスタ
7……集積回路素子
11、58……基板
12……ドレイン層
26……ゲート絶縁膜
27……ゲート電極膜
44……ソース電極膜
48、96……ドレイン電極膜
54……ベース領域
57、571、572……オーミック領域
61……ソース領域
73……能動領域
81……節部
82……枝部
Claims (8)
- 半導体基板上に配置されたドレイン層と、
前記ドレイン層とは反対の導電型であって、前記ドレイン層の能動領域内の表面側に形成された複数のベース領域と、
前記ドレイン層と同じ導電型であって、前記各ベース領域内で、前記各ベース領域表面側に形成されたソース領域とを有し、
前記各ベース領域の外周と、前記各ベース領域内に形成された前記各ソース領域の外周との間は離間して配置され、
前記各ベース領域外周と、前記各ベース領域内に形成された前記各ソース領域外周との間に位置する前記ベース領域の部分はチャネル領域にされ、
前記各チャネル領域の表面にはゲート絶縁膜が配置され、
前記ゲート絶縁膜表面にはゲート電極膜が配置され、
前記ゲート電極膜に所定の極性の電圧を印加し、前記各チャネル領域の表面を前記ベース領域とは反対の極性に反転させると、前記各ソース領域と前記ドレイン層とが、前記反転された前記各チャネル領域表面を介して接続されるように構成された電界効果トランジスタであって、
前記各ベース領域は、少なくとも1個の矩形形状の枝部と、少なくとも2個の円形形状の節部とを有し、
前記枝部のベース領域の両端には前記節部のベース領域が接続され、
前記枝部の前記ソース領域の両端には、前記節部のソース領域が接続され、
前記ソース領域の周囲には、前記チャネル領域が配置され、
前記各ベース領域は、4個の節部と3個の枝部を有し、
中心となる前記節部に対して、前記枝部が放射状に接続され、前記各枝部の先端に、それぞれ前記節部が1個ずつ接続された電界効果トランジスタ。 - 前記ベース領域内には、該ベース領域と同じ導電型であって、表面濃度が前記ベース領域の表面濃度よりも大きいオーミック領域が配置され、
該オーミック領域表面と前記ソース領域表面には、ソース電極膜が配置された請求項1記載の電界効果トランジスタ。 - 前記節部の前記ソース領域はリング状の部分を有し、
前記オーミック領域は、前記節部の前記ソース領域のリング中央位置に配置された請求項2記載の電界効果トランジスタ。 - 前記枝部の前記ソース領域の下には前記オーミック領域が配置され、該枝部のオーミック領域は、前記節部のオーミック領域に接続された請求項3記載の電界効果トランジスタ。
- 前記各枝部は、互いに略120°の角度を成して前記中心となる前記節部に接続された請求項1乃至請求項4のいずれか1項記載の電界効果トランジスタ。
- 前記半導体基板には、前記ドレイン層と同じ導電型のものが用いられ、
該半導体基板の前記ドレイン層が配置された面と反対側の面には、電極膜が形成された請求項1乃至請求項5のいずれか1項記載の電界効果トランジスタ。 - 前記半導体基板には、前記ドレイン層とは異なる導電型のものが用いられ、
該半導体基板の前記ドレイン層が配置された面と反対側の面には、電極膜が形成された請求項1乃至請求項5のいずれか1項記載の電界効果トランジスタ。 - 請求項1乃至請求項5のいずれか1項記載の電界効果トランジスタを有する集積回路素子であって、
前記半導体基板には、前記ドレイン層とは異なる導電型のものが用いられ、
前記ドレイン層には前記能動領域の他、少なくともトランジスタが配置された集積回路領域が設けられ、
前記能動領域は、前記ドレイン領域とは反対の導電型の分離領域で囲まれることで、該能動領域が前記集積回路領域からpn接合によって電気的に分離され、
前記能動領域内の前記ドレイン領域表面には、前記ソース電極膜とは電気的に分離されたドレイン電極膜が配置された集積回路素子。
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