JP4674330B2 - 医療または歯科医治療椅子、またはこのような治療椅子用に頭支持体 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、請求項1または2の前提項による医療または歯科医治療椅子またはこのような治療椅子用の頭支持体に関する。
【0002】
【従来技術】
これらの種類の治療椅子または頭支持体がDE29620801U1号公報にのべられている。この公知な治療椅子またはこの種類の公知な頭支持体では、頭支持体を設定するために、4バーチェーンの形態のピボット装置が設けられており、同様に、ピボット装置を各枢動位置に固定するための関連固定装置が設けられている。この固定装置は4バーチェーンの基ジョイントの領域に継手を有しており、ジョイントを選択的に固定すなわち拘束したり解放したりするために連結位置と連結解除位置との間で移動可能な継手要素を備えている。頭支持体には、継手を開いたり閉じたりするための手動で移動可能な作動部材が設けられており、この作動部材はケーブル線を介して継手と連結されている。更に、作動部材を作動してないときに継手の開放を防ぎ、作動部材の作動で開放を許容する拘束部分を有する拘束装置が継手と関連されている。
【0003】
EP0701806A1号公報には、同様に、序文に示した種類の治療椅子または頭支持体が開示されている。この公知な構成では、ピボット装置はその端部領域に2つのジョイントを持つリンクを有しており、このリンクは、関連した背もたれの頭支持体ホルダを有するその基ジョイントにより、その第2ジョイントにおいて頭支持体を支持している。これらのジョイントを締め付けるために作用室を備えた空気圧ピストンシリンダを有する固定装置がジョイントと関連されている。ハンドポンプの空気がこのピストンシリンダに作用し、この空気圧によってピストンシリンダを作動することができる。ジョイントの固定締め付けのために、かなりの締め付け力が必要とされる。何故なら、機能性操作において、頭支持体は、主に患者が加えることができ、且つ頭支持体を移動させようとするかなりの荷重を受けるからである。かくして、頭支持体をその設定位置に固着するためにかなりの固定力が必要である。この公知な構成の更に他の欠点は、頭支持体を各所望位置に設定するのに複雑な取り扱い手順が必要とされる。このために、両方の操作手が不可避に必要とされ、頭支持体を一方の操作手で調整し、位置決めし、空気圧部材を他方の操作手で作動する。
【0004】
また、EP0673663A2号公報には、序文に示した種類の治療椅子または頭支持体が述べられている。この公知な構成では、頭支持体のピボット装置がいわゆる4バーチェーンにより構成されており、それによりピボット装置を背もたれと連結する基ジョイントと、ジョイントを拘束するための継手が関連されており、頭支持体に移動可能に設けられた作動装置の手動作動によりこの継手を開くことができる。この公知な構成では、作動部材は操作手で傾動することができる傾動可能に設けられた部材である。作動部材は継手を開くために傾動を利用することができるように、ケーブル線によって継手と連結されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、序文に示した種類の治療椅子または頭支持体に関して支持機能を向上させることである。頭支持体を調整し、設定するための製造費用および/取り扱い労苦が小さくあるべきである。更に、頭支持体は意図しない移動の恐れが回避または減じられるように、その設定位置で安定であるべきである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この目的は、請求項1または2の特徴により達成される。また、本発明の有利な展開を関連した従属請求項に記載してある。
即ち、請求項1に記載の本発明の医療または歯科医治療椅子(1)は、背もたれ(4)、頭支持体(7)を有しており、第1ジョイント(24)を有するジョイント装置(17)により頭支持体(7)が背もたれ(4)に枢動可能に連結され、且つ固定装置(19a)により各枢動位置に固定可能である医療または歯科医治療椅子(1)において、固定装置(19a)は2つの作用室(36、37)を備えたピストンシリンダ(34a)を有しており、該ピストンシリンダは第1ジョイント(24)のジョイント部分と連結されており、作用室(36、37)は選択的に開閉することができる弁(39)が配置された連結管路(38)により互いに連結されており、弁(39)を選択的に開閉するための作動部材(45)が設けられていることを特徴とする。
また、請求項2に記載の本発明の医療または歯科医治療椅子(1)用の頭支持体(7)は、背もたれ(4)、頭支持体(7)を有しており、頭支持体(7)が第1ジョイント(24)を有するジョイント装置(17)により背もたれ(4)に枢動可能に連結され、且つ固定装置(19a)により各枢動位置に固定可能である医療または歯科医治療椅子(1)用の頭支持体(7)において、固定装置(19a)は2つの作用室(36、37)を備えたピストンシリンダ(34a)を有しており、該ピストンシリンダは第1ジョイント(24)のジョイント部分と連結されており、作用室(36、37)は選択的に開閉することができる弁(39)が配置された連結管路(38)により互いに連結されており、弁(39)を選択的に開閉するための作動部材(45)が設けられていることを特徴とする。
また、請求項3に記載の本発明の治療椅子または頭支持体は、請求項1または2に記載の治療椅子または頭支持体において、作動部材(45)は、頭支持体(7)に配置されたグリップ部分(8a)の一方の側に配置されており、操作手の親指および少なくとも1本の指によりグリップ部(8a)とともに掴むことができ、且つ圧力を手で及ぼすことによって戻り力に抗して移動可能であることを特徴とする。
また、請求項4に記載の本発明の治療椅子または頭支持体は、1ないし3のうちのいずれかの項に記載の治療椅子または頭支持体において、ピボット装置(17)は第2固定装置(19b)によって固定可能な第2ジョイント(25)を有しており、第2固定装置(19b)は作動部材(45)により解放可能であり、それにより第2固定装置(19b)は好ましくは2つの作用室(36、37)を備えたピストンシリンダ(34b)を有しており、該ピストンシリンダ(34b)は第2ジョイント(25)のジョイント部分と連結されており、また作用室(36、37)は弁(39)が配置された連結管路(38)によって互いに連結されており、上記弁を作動部材(45)により選択的に開閉することができることを特徴とする。
また、請求項5に記載の本発明の治療椅子または頭支持体は、請求項1ないし4のうちのいずれかの項に記載の治療椅子または頭支持体において、頭支持体(7)に関して、作動部材(45)が長さ方向側部に配置されていることを特徴とする。
また、請求項6に記載の本発明の治療椅子または頭支持体は、請求項4または5に記載の治療椅子または頭支持体において、両固定装置(19a、19b)用の共通の作動部材(45)が設けられていることを特徴とする。
また、請求項7に記載の本発明の治療椅子または頭支持体は、請求項1ないし6のうちいずれかの項に記載の治療椅子または頭支持体において、連結管路(38)はピストンシリンダ(34a、34b)のピストン(35)を通って延びていることを特徴とする。
また、請求項8に記載の本発明の治療椅子または頭支持体は、請求項7に記載の治療椅子または頭支持体において、弁(39)はピストンシリンダ(34a、34b)のピストン(35)またはピストンロッド(42)に配置されていることを特徴とする。
また、請求項9に記載の本発明の治療椅子または頭支持体は、請求項8に記載の治療椅子または頭支持体において、ピストンロッド(42)において弁タペット(41)が長さ方向に変位可能に案内されることを特徴とする。
また、請求項10に記載の本発明の治療椅子または頭支持体は、請求項1ないし9のうちのいずれかの項に記載の治療椅子または頭支持体において、作動部材(45)はピストンシリンダ(34a、34b)の長さ方向軸線に対して横方向に移動可能であり、作動部材(45)と弁(39)との間には、作動部材(45)の移動を弁(39)がピストンシリンダ(34a、34b)の長さ方向に延びるための弁タッペト(41)の移動に変換するための伝達機構(55)が設けられていることを特徴とする。
また、請求項11に記載の本発明の治療椅子または頭支持体は、請求項1ないし10のうちのいずれかの項に記載の治療椅子または頭支持体において、作動部材(45)は好ましくは枢動平面に対して平行に延びる作動表面を有しており、任意の枢動位置において弁(39)または弁タペット(41)または伝達機構(55)を作動することが可能であるような大きさであることを特徴とする。
また、請求項12に記載の本発明の治療椅子または頭支持体は、請求項1ないし11のうちのいずれかの項に記載の治療椅子または頭支持体において、ピストンシリンダ(34a、34b)は関連ジョイント(24、25)のジョイント部分に枢動可能に連結されていることを特徴とする。
また、請求項13に記載の本発明の治療椅子または頭支持体は、請求項1ないし12のうちのいずれかの項に記載の治療椅子または頭支持体において、第1ジョイント(24)および第2ジョイント(25)はリンク(23)の端部に配置されていることを特徴とする。
また、請求項14に記載の本発明の治療椅子または頭支持体は、請求項13に記載の治療椅子または頭支持体において、第2ジョイント(25)は関連ジョイント部分の傾斜肢部(31c)に配置されていることを特徴とする。
また、請求項15に記載の本発明の治療椅子または頭支持体は、請求項1ないし14のうちのいずれかの項に記載の治療椅子または頭支持体において、グリップ部分(8a)は頭支持体(7)の下側に配置されていることを特徴とする。
【0007】
本発明による構成では、関連ジョイントを設定位置に拘束するピストンシリンダを有する固定装置が用いられている。頭支持体のより大きい負荷で、設定位置におけるその位置決めが確保される。ピストンシリンダが特に適切であり、その作用室には、小さい圧縮性によりピストンシリンダの拘束、かくしてジョイントの拘束をもたらす流体、詳細には、オイルが満たされている。この係止を取り外すには、僅かな労苦、詳細には、僅かな手による操作、つまり、作用室を互いに連結する連結管路における弁の開放が必要とされる。この手段は僅かな労苦、詳細には僅かな力の付加、および小さい移動で行なうことができ、したがって、弁の開閉を迅速に操作容易な方法で実施することができる。この種類のピストンシリンダはそれ自身、技術品市場で得ることが可能であって、今日まで他の目的で用いられていた公知の部品である。
【0008】
本発明の更に他の展開により、同様に、取り扱いに関して僅かな労苦で頭支持体の調整および設定を可能にし、それにより片手操作で頭に合わせ調整して所望位置に設定することが可能である。ここで、作動部材を支持するグリップ部分と作動部材とを好ましくは側部から掴むことによって頭支持体を迅速に操作容易な方法で把持することができ、頭支持体をその設定移動で案内することができる。それにより作動部材を操作する手の親指により、或いは少なくとも1つの対向指と共に、移動させ、詳細には、その解放位置へ押し入れることができる。この掴み位置では、頭支持体は同時に操作手にしっかりと保持され、それにより頭支持体を第1ジョイントおよび第2ジョイントの両方を中心として移動させて所望の支持位置にすることが可能である。この位置では、作動部材の圧力解放のみが必要とされ、それにより作動部材はその弾性戻り力により自己作用でその係止位置へ移動され、この係止位置では、ジョイントが拘束される。この構成の更に他の利点は右利きの人にも左利きの人にも適していることである。
【0009】
第1ジョイント用および/または第2ジョイント用の本発明による構成を提供することが可能である。2つのジョイントの各々と本発明による各々のピストンシリンダを関連させる場合、両ピストンシリンダ用に共通の作動部材を設け、両ジョイントが作動部材の作動により係止解除され、作動部材の解放で係止(拘束)されるようにすることが特に有利である。この構成では、両ジョイントの同時移動で選択的な支持体の位置を手動の移動で設定することができるので、頭支持体は特に迅速に操作し易い方法で設定可能である。しかも、これに関して、ジョイントの移動平面と平行に延びる作動表面を作動部材に形成するのが有利であり、この作動表面はいずれの枢動位置でも関連弁部材を作動することが可能であるような大きさである。
【0010】
更に、本発明による構成は、設定装置に簡単に一体化することができ、信頼ある機能を可能にする簡単でコンパクトな且つ経済的に製造可能な構成において顕著になる。
【0011】
【発明の実施の形態】
全体的に1で示す歯科または医療用治療椅子の主部品は、好ましくは垂直な長さ方向中間平面Eにおける位置に設定可能であって、脚支持体3を有する座部分2と、治療椅子1の横方向に延びる水平ジョイント軸線を有する背もたれジョイント5により座部分2の後端部で座部分2と連結され、詳細には図示していない第1設定装置により直立着座位置とほぼ水平な横たわり位置との間でジョイント軸線のまわりに移動することができ、また第1固定装置により各調整位置に固定することができる背もたれ4と、背もたれ4の長さ方向に延びる1つまたは2つのキャリヤロッド9によって背もたれ4に調整可能に設けられた基体8を有する頭支持体7とである。12は主に歯科医が使用する治療器具13用の調整可能な第1キャリヤを示しており、14は主に助手が使用する治療器具15用の第2の調整可能なキャリアを示している。
【0012】
背もたれ4と調整可能に連結され、且つ或る力の運動で解放する(または、抑える)ことができる図2に示す固定装置11によって固定可能であり、背もたれ4の長さ方向に延びるキャリアロッド9は頭支持体ホルダ16を構成している。このホルダにおいて、頭支持体7は、治療椅子1の垂直な長さ方向中間平面Eにおいてピボット装置17によって調整可能であり、且つ頭支持体7を、その前方側または上方側にクッション21を配置して患者の頭に対して所望の支持位置に設定するために、全体として19として示す第2固定装置によって各ピボット位置に固定可能に保持される。このように構成された第2設定装置を全体として22として示してある。
【0013】
ピボット装置17はリンク23を有しており、このリンク23は、その一端が第1ジョイント24により長さ方向中間平面Eにおいて枢動可能となるように頭支持体ホルダ16と連結されているとともに、その他端部が第2ジョイント25により基体8のジョイント部分と連結されている。リンク23はいわゆる開放型リンクであり、すなわち、互いから水平方向の間隔を有する2つのリンクウェッブ23aよりなり、これらのウェッブ23aは好ましくは上端部または下端部に配置された横部材23bにより剛性のリンク部品に安定に固定されており、それによりリンクウェッブ23aの端部は横部材23bから自由に突き出て延びている。第1ジョイント24は、ここではほぼ円筒形体の形態の基部27に配置されており、この基部27には、リンク23用のジョイント凹部28が位置決めされており、それによりジョイントボルトと関連したジョイント軸線24aが基部27において偏心して、ここでは、上方に片寄って配置されている。ジョイント凹部28により構成された基部27の端部分の領域には、例えば、割線方向の挿入穴29がキャリアロッド9の横断する空間に配置されており、これらの穴29にキャリアロッド9が挿入され、固着要素により固定される。
【0014】
頭支持体側の第2ジョイント25のジョイント部分はリンク23と同様に、細長い基部キャリア31の2つの側部基体ウェッブ31aにより構成されており、ウェッブ31aには、基体シェル32が固定されており、基体シェル32は、第2ジョイント25の領域において下方側に中空箱形のボディ部分32aを有しており、これは、好ましくは1つの部片に形成される。上方側にクッション21を支持しており、このクッション21は好ましくは、解放可能にクリップ留めすることができるようにして基体シェル32に取付けられている。この目的で、簡単化のために図示していない1つまたはそれ以上の押えスタッド連結部を利用してもよい。
【0015】
リンクウェッブ23aおよび基体ウェッブ31aは、第2ジョイント25を形成するために、上方および斜め下方に曲げられ、互いに係合するウェッブ延長部23c、31cを有しており、これらのウェッブ延長部23c、31cの領域に第2ジョイント25が形成され、例えば、ジョイントボルトがジョイント穴におけるウェッブ延長部を通り、それに固定されている。第2ジョイント25を受け入れるために、基体シェル32は関連領域に凹部33を有しており、この凹部は側ボディウェッブ8b間に延びて前方に出ている。これらの手段により、特に図2に示すように、空間の節約または低い姿勢の構成が達成され、この構成では、リンク23がその高さでウェッブ8b間の枢動位置に配置されており、基体キャリア31がリンク23の上方で比較的近くに位置決めされている。
【0016】
第1および第2ジョイント24、25と関連された固定装置19a、19bは原則的に互いに同じに構成されており、これらの固定装置19a、19bは各々ピストンシリンダ34a、34bを有しており、ピストン35の両側に配置された作用室36、37は選択的に開閉するように弁39が配置された連結管路38により互いに連結されており、連結管路38は長さ方向に移動可能に案内される弁タペット41により開放され、例えば、ばね力により自己作用で閉じる。図7による好例の実施例では、連結管路38および弁39はピストン35に配置されており、それにより連結管路38はピストン35の両側に通じており、弁39の弁体をピストンロッド42の長さ方向孔に移動可能に設けられた弁タペット41によりその開放位置に変位させることができる。これは戻りばね41aの弾性戻り力に抗して弁タペット41の押し込みにより行なわれ、戻りばね41aは弁タペット41を図7に示す開放位置に戻し、この開放位置では、弁39から離れた方の弁タペット41の接触端部41bはピストンロッド42を超えて突出する。ピストンロッド42の自由端部領域は雄ねじ部の形態の連結部42aを有している。シリンダ43の反対端部は連結要素42bを有しており、この連結要素42bは例えば、横方向に延びるジョイント穴(図2)を有するねじ付けジョイントアイの形状で形成され、かくして、後述のジョイントと連結されている。ジョイントアイは簡単化のために図7には図示していない。ピストン35は例えばこれにねじ込まれる同軸に配置されたピストンロッド部分42c、42dを両側に有しており、一方のピストンロッド部分42cは弁タペット41が軸方向に変位可能に設けられる軸方向挿通孔42eを有している。厚い弁体41eを有する弁タペット41の内端部に圧接する弁ピン42dは弁座39aおよび弁タペット41に向かう方向に戻りばね41aにより付勢されている。戻りばね41aはピストンロッド部分42dの盲穴42fに配置されてもよい。連結管路38は一方のピストンロッド部分42cを通り、弁座を通り、部分的に盲穴42fを通り、且つできるだけ他方のピストンロッド部分42dの2部分壁部を通って延びており、かくして開放弁39と共に2つの作用室36、37を互いに連結している。ピストンロッド部分42c、42dが同じ横断面サイズであるので、作用室36、37の横断面サイズは同じである。ピストン室37はピストンシリンダ34a、34bの中空シリンダに固定配置された分割壁部により境界決めされており、この分割壁部は密封的に穴内のピストンロッド部分42dにより貫通されており、それによりピストンロッドがその背後に配置された自由室34cに入り得る。弁タペット41を破線で示す位置41c(図7)へ数ミリだけ右側に押すと、弁39は開弁され、ピストン35をピストンロッド部分42c、42dおよび弁タペット41と共に両方向に選択的に自由に変位することができ、それにより流体媒体、例えば、オイルが弁開口部を通って流れる。弁タペット41を解放すると、弁39はばね力により自己作用で閉じる。これらの手段により、ピストンロッド42をいずれの所望のストローク位置でも変位しないように拘束することができ、それにより第1または第2ジョイント24、25の固定すなわち拘束を行なう。
【0017】
ピストンシリンダ34a、34bは各々、関連ジョイント24、25の2つのジョイント部分と枢動可能に連結されており、それにより連結箇所は各々、関連ジョイント24、25のジョイント軸線から間隔すなわち片寄りV1、V2(図2)を有している。この構成により、リンク23および/または基体8の枢動で、関連シリンダピストンは各々の場合に枢動方向に応じて押し込まれるか、或いは押し出される。しかしながら、これは弁39が開いておれば、可能であるだけである。弁39は閉じていれば、各ジョイント24、25は関連ピストンシリンダ34a、34bにより拘束される。ジョイントを解放し、且つ弁39を開弁するために、弁39を開弁するように、関連弁タペット41を作動部材45の手動の作動により移動させ、この場合、押し込む。作動部材45は、例えば、これに作用する戻りばねにより生じる直接または間接的に作用する弾性戻り力を受ける。作動部材45に対する手動圧力が減じるやいなや、或いは基体部分8aが移動されるやいなや、作動部材45は自己作用で閉じる弁39を閉じる初めの位置に自己作用で移動する。
【0018】
作動部材45は各ピストンシリンダ34a、34bと関連されるのがよい。取り扱いの簡単化のために、且つ片手操作を可能にするために、共通の作動部材45を2つのピストンシリンダ34a、35aと関連させることが有利であり、この共通の作動部材45の作動で両弁39が開弁し、且つ両ジョイント24、25が解放される。共通の作動部材45の解放により両ジョイント24、25が自己作用で拘束される。
【0019】
好例の本実施例では、ピストンシリンダ34aは第3ジョイント46により基部27と連結されており、第3ジョイント46は、第1、第2および第3ジョイント24、25、46が仮想の三角形のコーナをなすように、リンク23の横方向に第1ジョイント24に対して片寄っている。好例の本実施例では、図2でわかるように、第3ジョイント46は第1ジョイント24に対して片寄り量V1だけ下方に片寄っている。ピストンシリンダ34aの他端部すなわち後端部は好ましくは第2ジョイント25に一体化された第4ジョイント47によりリンク23と連結されている。この目的で、横ヘッド48aをピストンシリンダ34aに連結し、好ましくはねじ付け、ここでは、そのピストンロッド42と連結することが適しており、この横ヘッドは1つまたは2つの横方向貫通側ジョイントボルト49によりリンク23aおよび基体ウェッブ31aを外側まで貫通しており、それにより第2ジョイント25および第4ジョイント47が同時に形成される。好ましくは、第2ジョイント25を形成するために、リンク23および/または基体キャリア31は肢部が互いに向けられて傾斜を有する形に形成されている。これらの手段により、特に図2でわかるように、枢着状態でコンパクトな構成が達成される。好例の本実施例では、基体ウェッブ31aはウェッブ延長部31cが横方向または斜め下方に延びて傾斜を有する形に形成されている。
【0020】
原則的に、同じようにして、上方ピストンシリンダ34bはその後端部が第2ジョイント25に対して片寄り量V2だけ片寄ってリンク23と連結されている。この目的で、リンク23は図2で最もはっきりわかるように上方に傾斜された突出ウェッブ延長部23cを有しており、これらのウェッブ延長部23cはジョイント穴51を有しており、この穴51に、1つまたは2つの横方向貫通側ジョイントボルト52により横ヘッド48bが横ヘッド48aに対応して設けられ、それにより横ヘッド48bはピストンシリンダ34bのピストンロッド42に連結され、詳細には、ねじ付けされる。これらの手段により、ピストンシリンダ34b用の第5ジョイント53が形成されており、この第5ジョイント53は第2ジョイント25に対して横方向に片寄っており、ここでは、量V2だけ上方に片寄っている。ピストンシリンダ34bの前端部は基体シェル32に設けられており、本実施例では、枢動平面内で枢動可能に基体シェルに形成された第6ジョイント54に自己支持式に形成されている。同様に、第2、第5および第6ジョイント25,53,54は仮想の三角形のコーナに位置決めされている。
【0021】
ピストンシリンダ34a、34bの両方は、弁タペット41が互いに近接して配置され、且つ好ましくは弁タペット41を共通に作動部材45により作動することができるように、ピストンシリンダのピストンロッド42が後方に向けられて配置されている。作動部材45の移動方向は枢動方向に対して直角に向けられており、且つ弁タペット41の移動方向が枢動平面にあるので、作動部材45と弁タペット41との間に伝達機構55が必要とされる。しかも、ピストンロッド42から突出している弁タペット41の接触端部41bが枢動中に円形の弧状移動を行なうので、いずれの枢動位置でも好ましくは関連した両伝達機構55と連結されるような作動部材45の形状が必要とされる。この目的で、作動表面が枢動平面または長さ方向中間平面Eと平行に延びる作動板45aを作動部材45に配置することが適している。作動板45aはいずれの枢動位置でも伝達機構55と駆動連結状態にあるように寸法決めされている。好例の本実施例では、ガイドにおいて枢動平面に対して横方向に移動可能な作動ボルト56によって形成された各ピストンシリンダ34a、34b用の伝達機構55が設けられており、作動部材45側の作動ボルトの端部は作動板45aに圧接しており、作動ボルト56は作動部材45の内方移動で弁39が開弁されるように接触端部41bと接触状態にある湾曲または斜めの表面57を有している。作動ボルト56の戻りは作動ボルト56を介して作動部材45の戻り移動のために役立つことができるばねによって行なわれる。図6でわかるように、作動ボルト56は横ヘッド48a、48b上で関連接触端部41bの両側に配置された取付け壁部58においてそこに形成されたガイド穴に設けられている。作動ボルト56の回転を防ぐために、作動ボルト56と取付け壁部58のうちの一方との間に回転止め体が設けられており、この回転止め体は関連した取付け壁部58と作動ボルト56のスロットとを貫通するピンにより構成されている。他方の伝達機構55も対応して形成されている。
【0022】
作動部材45は基体キャリア31および/または基体シェル32においてガイド61で案内される。好例の本実施例では、ガイド61はリンク23またはリンクウェッブ23aの後方に延長された延長部材23dの2つのガイド穴62a、62bにより構成されており、それにより作動部材45はガイド穴62a、62bに嵌合する2つの内方に突出したガイドロッド63a、63bを有している。案内のために、或いは追加の案内のために、作動部材45を挿入することができる開口部の開口縁部64を設けてもよい(図6参照)。戻りばねとして延長ばね65が設けられており、この延長ばね65は作動部材45から離れた方の取付け壁部58と関連した作動ボルト56との間に配置され、その端部がこれらの2つの部分に取付けられるようにしてもよい。
【0023】
延長部分31cが近傍の作動ボルト56の領域に位置決めされていれば、例えば、作動ボルト56の関連端部が通ることができる湾曲した細長い穴60が延長部分31dに設けられることが必要である(図6)。
【0024】
一方では、基体部分8a及び作動部材45の上方に水平に測定した寸法a(図4)、他方では、基体部分8aの後側からの作動部材45の平均間隔bは、基体部分8aおよび作動部材45を矢印で示す下から或いは背後から操作し、作動部材の押し込み移動を手で把持することができ、且つ、操作し易い方法で手で行なうことができるような大きさである。それにより、操作する手の1本またはそれ以上の指で矢印67で示す基体部分8aの反対側に対立する力を及ぼす。この操作位置において、ジョイント24,25が外され、頭支持体7を、片手操作の場合、同じ一方の手で所望の枢動位置すなわち支持位置へ枢動させることができる。作動部材45が解放されるやいなや、この作動部材45は弾性ばね力によりその始めの位置に戻り、それによりジョイント24、25が自己作用で拘束される。
【0025】
特に、指の損傷を回避し且つ/或いは頭支持体7の外観を向上させるために、図2に示すカバー部分68によってリンク23を覆うことができる。
【0026】
69は作動部材に一体に形成された肢部を示しており、この肢部は外側でジョイントシール32に係合し、作動部材45用のガイド穴の関連縁部の上方を覆っている。
【0027】
頭支持体7のむずかしい位置でも、取り扱いを容易にするために、頭支持体には、特に両側には、例えば、基体8または基体シェル32に取り付けられ、好ましくは、それに形成される突出したグリップ部71を設けるようにしてもよい。
【0028】
【発明の効果】
最後に、更に下記の利点を述べる。
無段階設定が達成され、それにより機械的ラチェット機構が必要とされない。
信頼性のある作動が可能である。
頭クッション21から背もたれクッションへの水平方向変化部を設定することができる(子供の治療)。
頭クッション21を背もたれクッションに直接押し付けることができる。
また、操作および設定を高荷重下で行なうことができる。
簡単な取付けおよび取外しが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 側部から見た本発明による治療椅子の図である。
【図2】 側部から見た本発明による治療椅子の頭支持体の図である。
【図3】 背後から見た頭支持体の図である。
【図4】 上方から見た頭支持体の図である。
【図5】 枢動支持位置にある頭支持体の幾らか拡大した図である。
【図6】 背後および上方から斜めに見た頭支持体の斜視図である。
【図7】 ピストンロッドの液圧係止位置に位置決めされた頭支持体用のピストンシリンダの軸方向断面図である。
【符号の説明】
1 治療椅子
2 座部分
3 脚部支持体
4 背もたれ
5 背もたれジョイント
7 頭支持体
8 基体
8a グリップ部分
17 ジョイント装置
19a 固定装置
19b 固定装置
23 リンク
24 第1ジョイント
25 第2ジョイント
34a ピストンシリンダ
36 作用室
37 作用室
38 連結管路
39 弁
42 ピストンロッド
45 作動部材
55 伝達装置
Claims (15)
- 背もたれ(4)、頭支持体(7)を有しており、第1ジョイント(24)を有するジョイント装置(17)により頭支持体(7)が背もたれ(4)に枢動可能に連結され、且つ固定装置(19a)により各枢動位置に固定可能である医療または歯科医治療椅子(1)において、固定装置(19a)は2つの作用室(36、37)を備えたピストンシリンダ(34a)を有しており、該ピストンシリンダは第1ジョイント(24)のジョイント部分と連結されており、作用室(36、37)は選択的に開閉することができる弁(39)が配置された連結管路(38)により互いに連結されており、弁(39)を選択的に開閉するための作動部材(45)が設けられていることを特徴とする医療または歯科医治療椅子(1)。
- 背もたれ(4)、頭支持体(7)を有しており、頭支持体(7)が第1ジョイント(24)を有するジョイント装置(17)により背もたれ(4)に枢動可能に連結され、且つ固定装置(19a)により各枢動位置に固定可能である医療または歯科医治療椅子(1)用の頭支持体(7)において、固定装置(19a)は2つの作用室(36、37)を備えたピストンシリンダ(34a)を有しており、該ピストンシリンダは第1ジョイント(24)のジョイント部分と連結されており、作用室(36、37)は選択的に開閉することができる弁(39)が配置された連結管路(38)により互いに連結されており、弁(39)を選択的に開閉するための作動部材(45)が設けられていることを特徴とする医療または歯科医治療椅子(1)用の頭支持体(7)。
- 作動部材(45)は、頭支持体(7)に配置されたグリップ部分(8a)の一方の側に配置されており、操作手の親指および少なくとも1本の指によりグリップ部(8a)とともに掴むことができ、且つ圧力を手で及ぼすことによって戻り力に抗して移動可能であることを特徴とする請求項1または2に記載の治療椅子または頭支持体。
- ピボット装置(17)は第2固定装置(19b)によって固定可能な第2ジョイント(25)を有しており、第2固定装置(19b)は作動部材(45)により解放可能であり、それにより第2固定装置(19b)は好ましくは2つの作用室(36、37)を備えたピストンシリンダ(34b)を有しており、該ピストンシリンダ(34b)は第2ジョイント(25)のジョイント部分と連結されており、また作用室(36、37)は弁(39)が配置された連結管路(38)によって互いに連結されており、上記弁を作動部材(45)により選択的に開閉することができることを特徴とする請求項1ないし3のうちのいずれかの項に記載の治療椅子または頭支持体。
- 頭支持体(7)に関して、作動部材(45)が長さ方向側部に配置されていることを特徴とする請求項1ないし4のうちのいずれかの項に記載の治療椅子または頭支持体。
- 両固定装置(19a、19b)用の共通の作動部材(45)が設けられていることを特徴とする請求項4または5に記載の治療椅子または頭支持体。
- 連結管路(38)はピストンシリンダ(34a、34b)のピストン(35)を通って延びていることを特徴とする請求項1ないし6のうちのいずれかの項に記載の治療椅子または頭支持体。
- 弁(39)はピストンシリンダ(34a、34b)のピストン(35)またはピストンロッド(42)に配置されていることを特徴とする請求項7に記載の治療椅子または頭支持体。
- ピストンロッド(42)において弁タペット(41)が長さ方向に変位可能に案内されることを特徴とする請求項8に記載の治療椅子または頭支持体。
- 作動部材(45)はピストンシリンダ(34a、34b)の長さ方向軸線に対して横方向に移動可能であり、作動部材(45)と弁(39)との間には、作動部材(45)の移動を弁(39)がピストンシリンダ(34a、34b)の長さ方向に延びるための弁タッペト(41)の移動に変換するための伝達機構(55)が設けられていることを特徴とする請求項1ないし9のうちのいずれかの項に記載の治療椅子または頭支持体。
- 作動部材(45)は好ましくは枢動平面に対して平行に延びる作動表面を有しており、任意の枢動位置において弁(39)または弁タペット(41)または伝達機構(55)を作動することが可能であるような大きさであることを特徴とする請求項1ないし10のうちのいずれかの項に記載の治療椅子または頭支持体。
- ピストンシリンダ(34a、34b)は関連ジョイント(24、25)のジョイント部分に枢動可能に連結されていることを特徴とする請求項1ないし11のうちのいずれかの項に記載の治療椅子または頭支持体。
- 第1ジョイント(24)および第2ジョイント(25)はリンク(23)の端部に配置されていることを特徴とする請求項1ないし12のうちのいずれかの項に記載の治療椅子または頭支持体。
- 第2ジョイント(25)は関連ジョイント部分の傾斜肢部(31c)に配置されていることを特徴とする請求項13に記載の治療椅子または頭支持体。
- グリップ部分(8a)は頭支持体(7)の下側に配置されていることを特徴とする請求項1ないし14のうちのいずれかの項に記載の治療椅子または頭支持体。
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