JP4703601B2 - 撮像装置 - Google Patents

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Description

本発明は撮像装置に関するもので、たとえば、カメラ付き携帯電話、デジタルカメラ、および、ビデオカメラなどに使用されるCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)型イメージセンサに関する。
一般に、イメージセンサは、製造工程などに起因する白キズおよび黒キズが発生しやすい。このイメージセンサを使用したRGBベイヤー配列の単板カラーカメラにおいては、メモリを使わずに、リアルタイムにキズ画素の信号を補正する方法として、メディアンフィルタ処理を用いた置換処理が知られている(たとえば、特許文献1または特許文献2参照)。また、キズ画素を判定して、そのキズ画素の信号を周辺画素の平均値を利用して置換する方法(たとえば、特許文献3参照)、あるいは、周辺画素の最大値もしくは最小値によりキズ画素の信号を置換する方法(たとえば、特許文献4参照)などが、これまでに提案されている。
しかしながら、上記した従来の方法は、いずれも、キズ画素が縦画像パターンの中のキズ画素なのか、横画像パターンの中のキズ画素なのかを判別できない。そのために、キズ画素の信号を、メディアンフィルタ処理によって周辺の同色8画素の信号の中間値により置換したり、周辺の同色8画素の信号のうちの最大値もしくは最小値により置換したり、あるいは、上下もしくは左右の同色2画素の信号の平均値によって置換したりしていた。それゆえ、キズ画素における解像度が劣化したり、画像パターンの端部(エッジ部分)での誤補正などが発生しやすいという問題があった。
特開2006−238060号公報 特開平9−247548号公報 特開2004−112736号公報 特表2005−528857号公報
本発明は、上記の問題点を解決すべくなされたもので、画像のパターンに対応した置換処理を実施することができ、高精度の欠陥画素補正処理が可能な撮像装置を提供することを目的としている。
本願発明の一態様によれば、光電変換素子からなる複数の画素が二次元に配置された撮像手段より出力された画像信号に対して、キズ補正回路により所定の信号処理を施すように構成された撮像装置であって、前記キズ補正回路は、前記画像信号のうち、判定画素の1画素となりに隣接する隣接画素の信号および前記隣接画素にそれぞれ近接する前記隣接画素と同色の周辺画素の信号にもとづいて、前記隣接画素と前記隣接画素を中心とする+字方向および×字方向の画素の画像パターンを抽出するパターン抽出手段と、前記パターン抽出手段によって抽出された前記画像パターンをもとに判定された前記判定画素にそれぞれ近接する前記判定画素と同色の周辺画素の信号により、前記判定画素の信号を置換する置換手段とを具備したことを特徴とする撮像装置が提供される。
上記の構成により、画像のパターンに対応した置換処理を実施することができ、高精度の欠陥画素補正処理が可能な撮像装置を提供できる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。ただし、図面は模式的なものであり、各図面の寸法および比率などは現実のものとは異なることに留意すべきである。また、図面の相互間においても、互いの寸法の関係および/または比率が異なる部分が含まれていることは勿論である。特に、以下に示すいくつかの実施の形態は、本発明の技術思想を具体化するための装置および方法を例示したものであって、構成部品の形状、構造、配置などによって、本発明の技術思想が特定されるものではない。この発明の技術思想は、その要旨を逸脱しない範囲において、種々の変更を加えることができる。
[第1の実施形態]
図1は、本発明の第1の実施形態にしたがった撮像装置の構成例を示すものである。なお、ここでは、CMOS型イメージセンサを例に説明する。
図1において、センサ部11は、カラーフィルタ12、複数の画素(光電変換素子)が二次元状に配置されたフォトダイオードアレイ(撮像手段)13、および、カラム型アナログデジタルコンバータ(ADC)14を有している。カラーフィルタ12は、レンズ(撮像系)10で集光した光信号をRGB信号に分離し、フォトダイオードアレイ13上に結像させる。フォトダイオードアレイ13は、結像されたRGB信号を画素ごとに信号電荷に変換してADC14に送る。ADC14は、受け取った各画素の信号電荷をデジタル信号(画像信号)に変換し、ラインメモリ21に出力する。なお、カラーフィルタ12の色フィルタ配列としてはRGB原色のベイヤー配列を想定している。
ラインメモリ21は、垂直5ライン分のメモリ1〜5を有し、センサ部11の出力信号(ADC14からの画像信号)をそれぞれ記憶する。ラインメモリ21は、この5ライン分の画像信号をキズ補正回路31に供給する。
キズ補正回路31は、ラインメモリ21からの5ライン分の画像信号を並列に取り込み、適宜、レベル設定回路41からの閾値レベル(ノイズ閾値)LevNを使って欠陥画素補正処理を実施するもので、判定画素である画像パターン(パターン情報)の抽出処理を行う隣接画素・パターン抽出回路32と、キズ画素(欠陥画素)を検出して置換処理を行うキズ画素・置換処理回路33とを有して構成されている。すなわち、キズ補正回路31では、まず、隣接画素・パターン抽出回路32によって、キズ画素に隣接する良品画素(有効画素)の信号とこれと同色の周辺8画素の信号とを用いて画像のパターンを抽出する。その後、画像パターンの抽出結果に応じて、キズ画素・置換処理回路33により、たとえばキズ画素と同色の周辺8画素の信号を用いてキズ画素の信号を置換する。
なお、閾値レベルLevNとは、適宜、ランダムノイズなどを想定して設定されるものであって、キズ画素を判定する際の基準となる。たとえば、処理の対象となる画素の信号が閾値レベルLevNよりも大きい場合に、その画素はキズ画素(または、画像パターンのエッジ部分)と判定される。
信号処理回路51は、キズ補正回路31からの出力に対し、周知の信号処理、たとえばホワイトバランス処理、色分離補間処理、輪郭強調処理、および、ガンマ(γ)補正処理を施すとともに、RGBマトリックス回路を介して、出力端子DOUT0〜DOUT7よりYUV信号またはRGB信号を出力する。
システムタイミング発生回路(SG)61は、外部からのクロック信号MCKおよび/またはコマンド制御回路71からのコマンドにしたがって、センサ部11、ラインメモリ21、キズ補正回路31、レベル設定回路41、および、信号処理回路51を制御する。
コマンド制御回路71は、外部よりシリアルインタフェース(I/F)81を介して供給されるデータDATAに応じたコマンドを生成し、ラインメモリ21、キズ補正回路31、レベル設定回路41、信号処理回路51、および、SG61のパラメータなどを制御する。
図2は、図1に示した構成のイメージセンサにおけるキズ補正回路31の、隣接画素・パターン抽出回路32の動作を説明するために示すものである。ここでは、同図(a)に示す画素の配置(色フィルタ配列)に対して、R0をキズ画素、これに隣接するG0を良品画素とした場合について説明する。
まず、キズ画素R0に隣接する、1画素前の隣接画素G0の信号と、その周辺の同色8個のG画素(周辺画素)G1〜G8のそれぞれの信号とを用いて、画像のパターンを抽出する(この例では、G画素とR画素とB画素の画素ピッチを合わせることで、処理を簡略化している)。
ここで、G画素に隣接するR画素の信号は、ほぼG画素と同じパターンになる。これを利用して、画像のパターン抽出は、隣接画素G0の信号とその周辺画素G1〜G8の信号との差分信号の絶対値(ABS)をそれぞれ生成し、この差分信号の絶対値が閾値レベルLevNよりも大きいかどうかを判定することによって行われる。もし、差分信号の絶対値が閾値レベルLevNよりも小さい場合は、その周辺画素の信号は隣接画素G0と同じレベルの信号と判定する。この隣接画素G0と同じレベルの信号が、上(Y01)/下(Y05)、左(Y07)/右(Y03)、右斜め上(Y02)/左斜め下(Y06)、および、右斜め下(Y04)/左斜め上(Y08)の、8方向のどの周辺画素(G1〜G8)の位置にあるかで、縦の画像パターンまたは横の画像パターンもしくは斜めの画像パターンを抽出できる。
すなわち、たとえば同図(a)に示すように、隣接画素G0の信号とこの上方向(Y01)の周辺画素G1の信号との差分信号の絶対値G10(=ABS(G1−G0))が閾値レベルLevNよりも小さい場合、その周辺画素G1の信号は隣接画素G0の信号と同じレベルと判定する(Y01=1)。同様に、たとえば隣接画素G0の信号とこの下方向(Y05)の周辺画素G5の信号との差分信号の絶対値G50(=ABS(G5−G0))が閾値レベルLevNよりも小さい場合、その周辺画素G5の信号は隣接画素G0の信号と同じレベルと判定する(Y05=1)。同様に、たとえば隣接画素G0の信号とこの右斜め上方向(Y02)の周辺画素G2の信号との差分信号の絶対値G20(=ABS(G2−G0))が閾値レベルLevNよりも小さい場合、その周辺画素G2の信号は隣接画素G0の信号と同じレベルと判定する(Y02=1)。同様に、たとえば隣接画素G0の信号とこの左斜め下方向(Y06)の周辺画素G6の信号との差分信号の絶対値G60(=ABS(G6−G0))が閾値レベルLevNよりも小さい場合、その周辺画素G6の信号は隣接画素G0の信号と同じレベルと判定する(Y06=1)。
同様に、たとえば隣接画素G0の信号とこの右方向(Y03)の周辺画素G3の信号との差分信号の絶対値G30(=ABS(G3−G0))が閾値レベルLevNよりも小さい場合、その周辺画素G3の信号は隣接画素G0の信号と同じレベルと判定する(Y03=1)。同様に、たとえば隣接画素G0の信号とこの左方向(Y07)の周辺画素G7の信号との差分信号の絶対値G70(=ABS(G7−G0))が閾値レベルLevNよりも小さい場合、その周辺画素G7の信号は隣接画素G0の信号と同じレベルと判定する(Y07=1)。同様に、たとえば隣接画素G0の信号とこの右斜め下方向(Y04)の周辺画素G4の信号との差分信号の絶対値G40(=ABS(G4−G0))が閾値レベルLevNよりも小さい場合、その周辺画素G4の信号は隣接画素G0の信号と同じレベルと判定する(Y04=1)。同様に、たとえば隣接画素G0の信号とこの左斜め上方向(Y08)の周辺画素G8の信号との差分信号の絶対値G80(=ABS(G8−G0))が閾値レベルLevNよりも小さい場合、その周辺画素G8の信号は隣接画素G0の信号と同じレベルと判定する(Y08=1)。
一方、たとえば同図(b)に示すように、8方向Y01〜Y08のすべての周辺画素G1〜G8の判定値が“0”のとき、OR回路(生成手段)32a,32b,32cの出力(Pkiz(制御信号)=0)から、隣接画素G0はキズ画素と判定されて、後述するキズ補正のための置換処理が実行される。
逆に、OR回路32a,32b,32cの出力が“Pkiz=1”のとき、隣接画素G0は良品画素と判定される。これにより、画像のパターンを記憶させるために、8方向Y01〜Y08の判定値は、それぞれ、パターン情報Y1〜Y8として内部のレジスタ(図示していない)に格納される。
そして、次の画素、つまりキズ画素R0に対して、上記の処理が繰り返し実施される。この結果、キズ画素R0の、その周辺の同色8個のR画素(周辺画素)R1〜R8の8方向Y01〜Y08の判定値から“Pkiz=0”となり、キズ画素が判定されると、後述するキズ補正のための置換処理が実行される。
図3は、図1に示した構成のイメージセンサにおけるキズ補正回路31の、キズ画素・置換処理回路33の動作を説明するために示すものである。なお、ここでは、R0をキズ画素とし、このキズ画素R0と同色の周辺8画素R1〜R8の信号を、そのまま置換用データR0’としても利用するようにした場合について説明する。
本実施形態では、画像パターンの平坦な部分については平均化信号により置換処理を行って、ランダムノイズを低減するようにしている。そのために、たとえば同図(a)に示すように、縦方向(Y01,Y05)の周辺画素R1,R5のそれぞれの信号の平均値により平均化信号Aを、横方向(Y03,Y07)の周辺画素R3,R7のそれぞれの信号の平均値により平均化信号Bを、斜め方向(Y02,Y06)の周辺画素R2,R6のそれぞれの信号の平均値により平均化信号Cを、斜め方向(Y04,Y08)の周辺画素R4,R8のそれぞれの信号の平均値により平均化信号Dを、また、周辺8画素R1〜R8のそれぞれの信号の平均値により平均化信号Gを、それぞれ生成している。なお、平均化信号Eは平均化信号A,Cの平均値(周辺画素R1,R2,R5,R6のそれぞれの信号の平均値)として、平均化信号Fは平均化信号B,Dの平均値(周辺画素R3,R4,R7,R8のそれぞれの信号の平均値)として、それぞれ生成されている。
周辺8画素R1〜R8のそれぞれの信号または平均化信号A〜Gは、たとえば同図(b)に示すように、信号セレクタ回路において、隣接の良品画素G0の信号から求められたパターン情報Y1〜Y8にしたがって選択される。この選択された周辺8画素R1〜R8のそれぞれの信号または平均化信号A〜Gは、OR回路32a,32b,32cの出力(Pkiz=0)に応じてスイッチを切り替えることにより置換用データR0’となり、キズ画素R0の信号と置換される。
すなわち、キズ画素R0の信号は、パターン情報Y1〜Y8に対応した、周辺8画素R1〜R8のそれぞれの信号または平均化信号A〜Gのいずれかと置換される。たとえば、パターン情報Y1〜Y8が「10000000」の場合、画像パターンのエッジ部分と判断され、キズ画素R0の信号は、周辺画素R1の信号からなる置換用データR0’によって置換される。たとえば、パターン情報Y1〜Y8が「11111111」の場合、画像パターンの平坦な部分と判断され、キズ画素R0の信号は、平均化信号Gからなる置換用データR0’によって置換される。
このような処理を、順次、Gr画素、B画素、Gb画素の全画素についても同様に実施する。パターン情報Y1〜Y8を用いることで、画像パターンに適した最適な置換処理を実現できる。このため、キズ画素における解像度の劣化を防止することが可能となる。また、画像パターンのエッジ部分での誤補正をも防止できる。
勿論、キズ画素R0の信号は、平均化した信号を用いずに、周辺8画素R1〜R8のそれぞれの信号のみを使って置換することも可能である。
上記したように、判定画素であるキズ画素に隣接する良品画素から画像のパターン情報を抽出し、その画像パターンに対応した置換処理を実施することにより、高精度の欠陥画素補正処理を実現できる。
[第2の実施形態]
図4および図5は、本発明の第2の実施形態にしたがった、キズ補正回路31の動作を説明するために示すものである。ここでは、キズ画素・置換処理回路33の回路規模を低減できるように構成した場合について説明する。なお、第1の実施形態と重複する部分については、簡単に説明する。
図4は、キズ補正回路31における、隣接画素・パターン抽出回路32の動作を説明するために示すものである。本実施形態の隣接画素・パターン抽出回路32は、たとえば同図(a)に示すように、隣接画素G0と同色の周辺8画素G1〜G8のそれぞれの信号をもとに、上下(Y01)、左右(Y03)、および、両斜め方向(Y02,Y04)の、4方向についてのパターン情報(Y1=Y01,Y2=Y02,Y3=Y03,Y4=Y04)を求めるようになっている。
また、縦(上下)方向について、隣接画素G0の信号と上方向の周辺画素G1の信号との差分信号(絶対値)をG10、隣接画素G0の信号と下方向の周辺画素G5の信号との差分信号(絶対値)をG50とし、その大小関係を判定する。もし、差分信号G50よりも差分信号G10の方が小さい場合は選択値P15を“0”とし、大きい場合(等しい場合を含む)は選択値P15を“1”とする。同様に、横(左右)方向および両斜め(クロス)方向についても、それぞれ、選択値P26,P37,P48の0/1判定を実施する。
4方向Y01〜Y04のすべての判定値が“0”ならば、たとえば同図(b)に示すように、OR回路(生成手段)32dの出力(Pkiz(制御信号)=0)より、隣接画素G0は判定画素であるキズ画素と判定する。逆に、OR回路32dの出力が“Pkiz=1”のとき、画像のパターンを記憶させるために、4方向Y01〜Y04の判定値は、それぞれ、パターン情報Y1〜Y4として内部のレジスタ(図示していない)に格納される。
図5は、キズ補正回路31における、キズ画素・置換処理回路33の動作を説明するために示すものである。本実施形態のキズ画像・置換処理回路33は、たとえば同図(a)に示すように、回路規模を低減させるために、選択値P15,P26,P37,P48に応じて、各方向Y01,Y02,Y03,Y04の2画素の信号のいずれか一方をそれぞれ選択する方式となっている。
たとえば、選択値P15は、上下方向の差分信号G10,G50のうち、小さい方がキズ画素R0の信号により近いと判断し、たとえ画像パターンが縦ストライプのときでも、周辺画素R1,R5のそれぞれの信号の小さい方を選択信号Aとして選択する。同様に、選択値P26は、周辺画素R2,R6のそれぞれの信号の小さい方を選択信号Bとして選択する。同様に、選択値P37は、周辺画素R3,R7のそれぞれの信号の小さい方を選択信号Cとして選択する。同様に、選択値P48は、周辺画素R4,R8のそれぞれの信号の小さい方を選択信号Dとして選択する。
画像パターンが縦ストライプと横ストライプ、もしくは、四角のコーナーを検出する+字パターンのときには、選択信号Aと選択信号Bとの平均値から平均化信号Eを生成し、画像パターンが右斜め線と左斜め線、もしくは、45度回転した四角のコーナーを検出するクロス(×字)パターンのときには、選択信号Cと選択信号Dとの平均値から平均化信号Fを生成する。また、画像パターンの平坦な部分については、平均化信号Eと平均化信号Fとの平均値から平均化信号Gを生成する。
選択信号A〜Dおよび平均化信号E〜Gは、たとえば同図(b)に示すように、信号セレクタ回路において、隣接の良品画素G0の信号から求められたパターン情報Y1〜Y4にしたがって選択される。この選択された選択信号A〜Dおよび平均化信号E〜Gは、OR回路32dの出力(Pkiz=0)に応じてスイッチを切り替えることにより置換用データR0’となり、キズ画素R0の信号と置換される。これにより、キズ画素・置換処理回路33の回路規模を低減した場合にも、ランダムノイズを低減しつつ、キズ画素R0の信号を置換用データR0’によって高精度に置換できる。
このような構成とした場合、回路規模を低減し得るとともに、高精度の欠陥画素補正処理を実現できる。
[第3の実施形態]
図6は、本発明の第3の実施形態にしたがった、キズ補正回路31におけるキズ画素・置換処理回路33の動作を説明するために示すものである。ここでは、図5に示した方法とは別の方法によって、キズ画素置換処理を行うように構成した場合について説明する。なお、第2の実施形態と重複する部分については、説明を割愛する。
まず、パターン情報Y1〜Y4に対応する、判定画素であるキズ画素R0と同色の、+字(Y01,Y03)方向およびクロス(Y02,Y04)方向の周辺8画素R1〜R8のそれぞれの信号を用意する。
次に、パターン情報Y1〜Y4に応じて、キズ画素R0と同色の、+字方向の周辺4画素のそれぞれの信号もしくはクロス方向の周辺4画素のそれぞれの信号のいずれかを、置換用データR0’として選択する。ただし、パターン情報Y1〜Y4が十字方向およびクロス方向をともに選択した場合は、キズ画素R0からの距離が近い+字方向の周辺4画素R1,R3,R5,R7の信号を用いる。
次に、選択した+字方向の周辺4画素のそれぞれの信号もしくはクロス方向の周辺4画素のそれぞれの信号とキズ画素R0の信号とを含めた5画素分の信号を、レベル(D5〜D1)の大小順に並べ替える。
ここで、信号の最小値D1に対応する画素は黒キズ、最大値D5に対応する画素は白キズの可能性があると判断し、キズ画素R0の信号は、最大値D5および最小値D1を除く、中間値D2,D3,D4のいずれかであると仮定する。単純には、中央値D3を選択してもよい。
この例では、ランダムノイズを低減させるために、中間値D4,D3の差分信号(絶対値)をSub43とし、平均化信号をAVE43とする。同様に、中間値D3,D2の差分信号(絶対値)をSub32とし、平均化信号をAVE32とする。そして、この差分信号Sub43,32のうち、小さい方の平均値AVE43,AVE32を置換用データR0’(=Tdata)として、キズ画素R0の信号と置換する。または、中間値D2,D3,D4の平均値と置換してもよい。
このような方法によって置換処理を行う構成とした場合にも、回路規模を低減し得るとともに、高精度の欠陥画素補正処理を実現できる。
[第4の実施形態]
図7(a),(b)は、本発明の第4の実施形態にしたがった、キズ補正回路31の動作を説明するために示すものである。ここでは、図4に示した隣接画素・パターン抽出回路32の動作をより簡素化できるように構成した場合について説明する。なお、第2の実施形態と重複する部分については、簡単に説明する。
本実施形態の場合、まず、隣接画素G0の信号とこれに近接する同色の8方向の周辺画素G1〜G8のそれぞれの信号との差分信号(絶対値)G10,G20,G30,G40,G50,G60,G70,G80が、閾値レベルLevNよりも小さいか否かを判定する。
次に、閾値レベルLevNよりも小さいと判定された差分信号のうち、上下(Y01)方向、左右(Y03)方向、および、両斜め(Y02,Y04)方向について、それぞれ、優先順位にしたがって隣接画素G0と同じレベルの信号を選択する。
すなわち、各方向における差分信号のどちらか一方の優先順位を高くし、方向ごとに、優先順位の高い方の差分信号を判定値として選択する。たとえば、Y01方向において、周辺画素G1の信号が隣接画素G0の信号と同じレベルと判定した場合、選択値P15を“0”とする。これに対し、周辺画素G5の信号が隣接画素G0の信号と同じレベルと判定した場合、選択値P15を“1”とする。もし、周辺画素G5の信号が隣接画素G0の信号と同じレベルと判定した結果を優先させる場合、たとえ周辺画素G1の信号が隣接画素G0の信号と同じレベルと判定されて選択値P15に“0”がセットされていても、周辺画素G5の信号が隣接画素G0の信号と同じレベルと判定された場合には、その選択値P15である“1”が判定値として選択される(Y01=1)。
このようにして、それぞれ求められるパターン情報Y1(=Y01),Y2(=Y02),Y3(=Y03),Y4(=Y04)にしたがって、上述したように、後段のキズ画素置換処理を同様に行うことにより、パターン抽出処理の簡素化とともに、高精度の欠陥画素補正処理を実現できる。
[第5の実施形態]
図8および図9は、本発明の第5の実施形態にしたがった、キズ補正回路31の動作を説明するために示すものである。ここでは、隣接画素G0の信号と同色の周辺8画素のそれぞれの信号から画像パターンを抽出するのではなく、隣接画素G0の信号と縦方向および横方向および両斜め方向の4方向の周辺画素のそれぞれの信号との相関から画像パターンを抽出するようにした場合について説明する。なお、説明が重複する部分については、詳しい説明は割愛する。
図8は、キズ補正回路31における、隣接画素・パターン抽出回路32の動作を説明するために示すものである。本実施形態の隣接画素・パターン抽出回路32は、たとえば上下(Y01)方向について、周辺画素G1,G5のそれぞれの信号の平均値と隣接画素G0の信号との差分信号の絶対値が、閾値レベルLevNよりも小さいか否かを判定する。小さい場合(Y01=1)には、縦方向に相関があると判断できる。同様に、左右(Y02)方向および両斜め(Y03,Y04)方向についても、相関の有無を判断する。
OR回路(生成手段)32eの出力(制御信号Pkiz)から、4方向Y01〜Y04の判定値のどれかが“1”の場合(Pkiz=1)、隣接画素G0は判定画素であるキズ画素ではないと判断し、それぞれの判定値をパターン情報(Y1=Y01,Y2=Y02,Y3=Y03,Y4=Y04)として、内部のレジスタ(図示していない)に格納する。4方向Y01〜Y04の判定値のすべてが“0”の場合(Pkiz=0)は、隣接画素G0をキズ画素と判断して、図9に示す、キズ画素・置換処理回路33によるキズ画素置換処理を実施する。
図9は、キズ補正回路31における、キズ画素・置換処理回路33の動作を説明するために示すものである。本実施形態のキズ画素・置換処理回路33は、得られたパターン情報Y1〜Y4にしたがって、適宜、キズ画素R0と同色の周辺8画素R1〜R8のそれぞれの信号を平均化した置換用データR0’を選択することにより、キズ画素R0の信号を置換処理するように構成されている。
たとえば、上下方向に相関がある場合(Y1=1)、周辺画素R1,R5のそれぞれの信号の平均値を置換用データR0’として、キズ画素R0の信号の置換処理が行われる。また、たとえば、上下方向および左右方向および両斜め方向のすべてに相関がある場合(Y1,Y2,Y3,Y4=1)、周辺画素R1〜R8のそれぞれの信号の平均値を置換用データR0’として、キズ画素R0の信号の置換処理が行われる。
本実施形態の構成とした場合、パターン抽出の精度を改善できるとともに、8方向の周辺画素のそれぞれの信号を適宜に平均化することで、ランダムノイズの低減および置換用データR0’のノイズの低減が可能となる。
[第6の実施形態]
図10および図11は、本発明の第6の実施形態にしたがった、キズ補正回路31の動作を説明するために示すものである。ここでは、隣接画素G0の信号と同色の周辺画素のそれぞれの信号から画像パターンを抽出するのではなく、隣接画素G0が+字方向の周辺画素に対する相関が強いのか、クロス方向の周辺画素に対する相関が強いのかを判定することによって、画像パターンを抽出するようにした場合について説明する。なお、説明が重複する部分については、詳しい説明は割愛する。
図10は、キズ補正回路31における、隣接画素・パターン抽出回路32の動作を説明するために示すものである。本実施形態の隣接画素・パターン抽出回路32は、まず、上下方向について、周辺画素G1,G5のそれぞれの信号の平均値と隣接画素G0の信号との差分信号の絶対値が、閾値レベルLevNよりも小さいか否かを判定する。小さい場合には、縦方向に相関があると判断できる。また、左右方向についても、同様に、相関の有無を判断する。もし、上下方向および左右方向のどちらか一方の相関が判断されると、+字方向の周辺画素に対する相関がある+字パターンと判断できる。その場合は、+字方向Y01の判定値を“1”とする。同様に、両斜め方向についても相関の有無を判断し、クロス方向の周辺画素に対する相関があるクロスパターンの場合は、クロス方向Y02の判定値を“1”とする。
OR回路(生成手段)32fの出力(制御信号Pkiz)から、+字方向Y01またはクロス方向Y02の判定値のどちらか一方が“1”の場合、隣接画素G0は判定画素であるキズ画素ではないと判断し、それぞれの判定値をパターン情報(Y1=Y01,Y2=Y02)として、内部のレジスタ(図示していない)に格納する。+字方向Y01またはクロス方向Y02の判定値がともに“0”の場合は、隣接画素G0をキズ画素と判断して、図11に示す、キズ画素・置換処理回路33によるキズ画素置換処理を実施する。
図11は、キズ補正回路31における、キズ画素・置換処理回路33の動作を説明するために示すものである。本実施形態のキズ画素・置換処理回路33は、得られたパターン情報Y1,Y2にしたがって、キズ画素R0と同色の周辺8画素R1〜R8のそれぞれの信号のうち、+字方向の周辺画素R1,R3,R5,R7またはクロス方向の周辺画素R2,R4,R6,R8を選択する。たとえば、パターン情報Y1のみが“1”の場合、+字方向の周辺画素R1,R3,R5,R7が選択される。また、たとえば、パターン情報Y2のみが“1”の場合、クロス方向の周辺画素R2,R4,R6,R8が選択される。ただし、パターン情報Y1,Y2がともに“1”の場合は、キズ画素R0からの距離が近い+字方向の周辺画素R1,R3,R5,R7を選択する。
これ以降の処理としては、たとえば図6に示したキズ画素置換処理と同じ処理を実施する。これにより、回路規模を低減し得るとともに、高精度の欠陥画素補正処理を実現できる。
[第7の実施形態]
図12は、本発明の第7の実施形態にしたがった、キズ補正回路31における隣接画素・パターン抽出回路32の動作を説明するために示すものである。ここでは、隣接画素G0と同色の周辺8画素G1〜G8のそれぞれの信号が、隣接画素G0の信号よりも大きいか小さいかによって、画像パターンを抽出するようにした場合について説明する。なお、説明が重複する部分については、詳しい説明は割愛する。
本実施形態の隣接画素・パターン抽出回路32は、まず、隣接画素G0が判定画素であるキズ画素か否かを判断する。たとえば、隣接画素G0の信号とこれと同色の周辺8画素G1〜G8のそれぞれの信号とを比較し、隣接画素G0の信号が、周辺画素G1〜G8のそれぞれの信号の最大値(D4またはC4)よりも大きい場合、もしくは、最小値(D1またはC1)よりも小さい場合に、隣接画素G0はキズ画素であると判断する。キズ画素のときは制御信号Pkiz=0とし、キズ画素でないときは制御信号Pkiz=1とする。
今度は、隣接画素G0およびその+字方向の周辺画素G1,G3,G5,G7の5画素の信号をレベルの大小順に並べ替え、最大値D5と最小値D1とを除く、中間値D4,D3,D2のうちの2画素の信号の差分信号(絶対値)Sub43D,Sub32D、および、平均化信号AVE43D,AVE32Dを求める。そして、その差分信号の小さい方の平均値T+dを“AVE32D”とする。また、差分信号の大きい方の平均値T+dを“AVE43D”とする。
同様に、隣接画素G0およびそのクロス方向の周辺画素G2,G4,G6,G8の5画素の信号をレベルの大小順に並べ替え、最大値C5と最小値C1とを除く、中間値C4,C3,C2のうちの2画素の信号の差分信号(絶対値)Sub43C,Sub32C、および、平均化信号AVE43C,AVE32Cを求める。そして、その差分信号の小さい方の平均値T×dを“AVE32C”とする。また、差分信号の大きい方の平均値T×dを“AVE43C”とする。
次に、求めた大きい方の平均値T+d,T×dのうち、その小さい方もしくはその大きい方を選択することで、隣接画素G0が、+字方向の周辺画素G1,G3,G5,G7もしくはクロス方向の周辺画素G2,G4,G6,G8のどちらに相関が強いかを判定できる。+字方向の周辺画素G1,G3,G5,G7に対する相関が強い+字パターンと判定した場合には、Y01方向の判定値を“1”とし、Y02方向の判定値を“0”とする。逆に、クロス方向の周辺画素G2,G4,G6,G8に対する相関が強いと判定したクロスパターンの場合には、Y01方向の判定値を“0”とし、Y02方向の判定値を“1”とする。
これ以降の処理としては、たとえば図11に示したキズ画素置換処理と同じ処理を実施する。これにより、回路規模を低減し得るとともに、高精度の欠陥画素補正処理を実現できる。
なお、図11に示したキズ画素・置換処理回路33においては、パターン情報Y1(=Y01),Y2(=Y02)に応じて、単純に、+字方向の周辺画素R1,R3,R5,R7またはクロス方向の周辺画素R2,R4,R6,R8のいずれかの信号を選択する構成としてもよい。
もしくは、簡単に、中間値D4−D2および中間値C4−C2の差分の小さい方を選択することで、十字パターンもしくはクロスパターンを選択できる。
[第8の実施形態]
図13は、本発明の第8の実施形態にしたがった、キズ補正回路31における隣接画素・パターン抽出回路32の動作を説明するために示すものである。ここでは、隣接画素G0と同色の周辺8画素G1〜G8のそれぞれの信号が、隣接画素G0の信号よりも大きいか小さいかによって、画像パターンを抽出するようにした場合の、他の方法について説明する。なお、説明が重複する部分については、詳しい説明は割愛する。
本実施形態の隣接画素・パターン抽出回路32は、まず、隣接画素G0が判定画素であるキズ画素か否かを判定する。たとえば、隣接画素G0の信号とこれと同色の周辺8画素G1〜G8のそれぞれの信号とを比較し、隣接画素G0がキズ画素のときは制御信号Pkiz=0とし、キズ画素でないときは制御信号Pkiz=1とする。
今度は、隣接画素G0およびその+字方向の周辺画素G1,G3,G5,G7の5画素の信号をレベルの大小順に並べ替え、中央値D3と隣接画素G0の信号との差分信号(絶対値)Sub+30を求める。同様に、隣接画素G0およびそのクロス方向の周辺画素G2,G4,G6,G8の5画素の信号をレベルの大小順に並べ替え、中央値C3と隣接画素G0の信号との差分信号(絶対値)Sub×30を求める。
そして、求めた差分信号Sub+30,Sub×30のうち、その小さい方もしくはその大きい方を選択することで、+字方向の周辺画素G1,G3,G5,G7もしくはクロス方向の周辺画素G2,G4,G6,G8のどちらに相関が強いかを判定できる。+字方向の周辺画素G1,G3,G5,G7に対する相関が強い+字パターンと判定した場合には、Y01方向の判定値を“1”とし、Y02方向の判定値を“0”とする。逆に、クロス方向の周辺画素G2,G4,G6,G8に対する相関が強いクロスパターンと判定した場合には、Y01方向の判定値を“0”とし、Y02方向の判定値を“1”とする。
これ以降の処理としては、たとえば図11に示したキズ画素置換処理と同じ処理を実施する。これにより、回路規模を低減し得るとともに、高精度の欠陥画素補正処理を実現できる。
なお、図11に示したキズ画素・置換処理回路33においては、パターン情報Y1(=Y01),Y2(=Y02)に応じて、単純に、+字方向の周辺画素R1,R3,R5,R7またはクロス方向の周辺画素R2,R4,R6,R8のいずれかの信号を選択する構成としてもよい。
[第9の実施形態]
図14は、本発明の第9の実施形態にしたがった、キズ補正回路31における隣接画素・パターン抽出回路32の動作を説明するために示すものである。ここでは、隣接画素G0と同色の周辺8画素G1〜G8のそれぞれの信号が、隣接画素G0の信号よりも大きいか小さいかによって、画像パターンを抽出するようにした場合の、さらに別の方法について説明する。なお、説明が重複する部分については、詳しい説明は割愛する。
本実施形態の隣接画素・パターン抽出回路32は、まず、隣接画素G0が判定画素であるキズ画素か否かを判定する。たとえば、隣接画素G0の信号とこれと同色の周辺8画素G1〜G8のそれぞれの信号とを比較し、隣接画素G0がキズ画素のときは制御信号Pkiz=0とし、キズ画素でないときは制御信号Pkiz=1とする。
今度は、隣接画素G0に近接する、+字方向の周辺画素G1,G3,G5,G7の4画素の信号の平均値を求める。また、その平均値と隣接画素G0の信号との差分信号(絶対値)Sub+30を求める。同様に、隣接画素G0に近接する、クロス方向の周辺画素G2,G4,G6,G8の4画素の信号の平均値を求める。また、その平均値と隣接画素G0の信号との差分信号(絶対値)Sub×30を求める。
そして、求めた差分信号Sub+30,Sub×30のうち、その小さい方もしくはその大きい方を選択することで、+字方向の周辺画素G1,G3,G5,G7もしくはクロス方向の周辺画素G2,G4,G6,G8のどちらに相関が強いかを判定できる。+字方向の周辺画素G1,G3,G5,G7に対する相関が強い+字パターンと判定した場合には、Y01方向の判定値を“1”とし、Y02方向の判定値を“0”とする。逆に、クロス方向の周辺画素G2,G4,G6,G8に対する相関が強いクロスパターンと判定した場合には、Y01方向の判定値を“0”とし、Y02方向の判定値を“1”とする。
これ以降の処理としては、たとえば図11に示したキズ画素置換処理と同じ処理を実施する。
本実施形態の場合、信号をレベルの大小により並べ替えるための回路が不要となる分、さらに、回路規模を低減し得る。また、パターン抽出に4画素分の信号の平均値を用いているため、よりランダムノイズの低減が可能であり、高精度の欠陥画素補正処理を実現できる。特に、隣接画素G0と信号のレベルが同じ周辺画素の数が多くなるほど、差分信号は小さくなるため、差分信号の精度が向上する。
なお、図11に示したキズ画素・置換処理回路33においては、パターン情報Y1(=Y01),Y2(=Y02)に応じて、単純に、+字方向の周辺画素R1,R3,R5,R7またはクロス方向の周辺画素R2,R4,R6,R8のいずれかの信号を選択する構成としてもよい。
[第10の実施形態]
図15は、本発明の第10の実施形態にしたがった、キズ補正回路31における隣接画素・パターン抽出回路32の動作を説明するために示すものである。ここでは、パターン抽出の精度を向上させるために、判定画素であるキズ画素R0に隣接する左右の隣接画素G0,G3から画像パターンを抽出するようにした場合について説明する。なお、説明が重複する部分については、詳しい説明は割愛する。
本実施形態の隣接画素・パターン抽出回路32は、まず、キズ画素R0の両サイドの隣接画素G0,G3の、+字方向の周辺4画素の平均値との差分信号(絶対値)Sub+30,Sub+31をそれぞれ算出し、その差分信号の小さい方をSub+minとする。同様に、隣接画素G0,G3の、クロス方向の周辺4画素の平均値との差分信号(絶対値)Sub×30,Sub×31をそれぞれ算出し、その差分信号の小さい方をSub×minとする。
そして、求めた差分信号Sub+min,Sub×minのうち、その小さい方もしくはその大きい方を選択することで、+字方向の周辺画素G1,G3,G5,G7またはG0,G2,G4,G10、もしくは、クロス方向の周辺画素G2,G4,G6,G8またはG1,G5,G9,G11のどちらに相関が強いかを判定できる。
+字方向の周辺画素G1,G3,G5,G7またはG0,G2,G4,G10に対する相関が強い+字パターンと判定した場合には、Y01方向の判定値を“1”とし、Y02方向の判定値を“0”とする。逆に、クロス方向の周辺画素G2,G4,G6,G8またはG1,G5,G9,G11に対する相関が強いクロスパターンと判定した場合には、Y01方向の判定値を“0”とし、Y02方向の判定値を“1”とする。
これ以降の処理としては、たとえば図11に示したキズ画素置換処理と同じ処理を実施する。
なお、図11に示したキズ画素・置換処理回路33においては、パターン情報Y1(=Y01),Y2(=Y02)に応じて、単純に、+字方向の周辺画素R1,R3,R5,R7またはクロス方向の周辺画素R2,R4,R6,R8のいずれかの信号を選択する構成としてもよい。
さらに、キズ画素R0に隣接する、上下の隣接画素Gbのそれぞれの信号を、上記したパターン抽出処理に加えることもできる。
当然、上述の第1〜第10の実施形態においては、パターン抽出のための良品画素の数を増加させることにより、パターン抽出の精度を向上させることができる。
[第11の実施形態]
図16,図17,図18は、それぞれ本発明の第11の実施形態にしたがった、キズ補正回路31における隣接画素・パターン抽出回路32の動作を説明するために示すものである。ここでは、画像パターンの抽出において、白キズおよび黒キズの有無をチェックすることによって判定画素であるキズ画素を検出するようにした場合について説明する。なお、説明が重複する部分については、詳しい説明は割愛する。
図16に示す隣接画素・パターン抽出回路32は、まず、隣接画素G0がキズ画素か否かを判定する。たとえば、隣接画素G0およびその+字方向の周辺画素G1,G3,G5,G7の5画素の信号をレベルの大小順に並べ替える(D5〜D1)。同様に、隣接画素G0およびそのクロス方向の周辺画素G2,G4,G6,G8の5画素の信号をレベルの大小順に並べ替える(C5〜C1)。
そして、その並べ替えた信号の、最大値D5とその次の大きさの中間値D4との差分信号の絶対値が、閾値レベルLevNよりも大きいか否かを判定し、大きい場合には最大値D5をもつ画素は白キズの可能性ありと判断する。同様に、最大値C5とその次の大きさの中間値C4との差分信号の絶対値が、閾値レベルLevNよりも大きいか否かを判定し、大きい場合には最大値C5をもつ画素は白キズの可能性ありと判断する。2つの差分信号の絶対値から白キズの可能性がそれぞれ判定されると、最終的にAND回路32gの出力が“1”となり、+字方向の5画素G0,G1,G3,G5,G7には白キズありと判断される。
また、その並べ替えた信号の、最小値D1とその次の大きさの中間値D2との差分信号の絶対値が、閾値レベルLevNよりも大きいか否かを判定し、大きい場合には最小値D1をもつ画素は黒キズの可能性ありと判断する。同様に、最小値C1とその次の大きさの中間値C2との差分信号の絶対値が、閾値レベルLevNよりも大きいか否かを判定し、大きい場合には最小値C1をもつ画素は黒キズの可能性ありと判断する。2つの差分信号の絶対値から黒キズの可能性がそれぞれ判定されると、最終的にAND回路32hの出力が“1”となり、クロス方向の5画素G0,G2,G4,G6,G8には白キズありと判断される。
こうして、白キズまたは黒キズの少なくとも一方が検出されると、NOR回路32iの出力Pkiz(制御信号)が“0”となり、隣接画素G0はキズ画素と判断される。
図17に示す隣接画素・パターン抽出回路32は、まず、隣接画素G0およびその+字方向の周辺画素G1,G3,G5,G7の5画素の信号と、隣接画素G0およびそのクロス方向の周辺画素G2,G4,G6,G8の5画素の信号とを、それぞれレベルの大小順に並べ替える。
また、その並べ替えた信号の、最大値D5,C5の平均値とその次に大きい中間値D4,C4の平均値との差分信号の絶対値が、閾値レベルLevNよりも大きいか否かを判定し、大きい場合には最大値D5,C5をもつ画素は白キズありと判断する。同様に、最小値D1,C1の平均値とその次に大きい中間値D2,C2の平均値との差分信号の絶対値が、閾値レベルLevNよりも大きいか否かを判定し、大きい場合には最小値D1,C1をもつ画素は黒キズありと判断する。
こうして、白キズまたは黒キズの少なくとも一方が検出されると、NOR回路32jの出力Pkiz(制御信号)が“0”となり、隣接画素G0はキズ画素と判断される。
図18に示す隣接画素・パターン抽出回路32は、まず、隣接画素G0およびその+字方向の周辺画素G1,G3,G5,G7の5画素の信号と、隣接画素G0およびそのクロス方向の周辺画素G2,G4,G6,G8の5画素の信号とを、それぞれレベルの大小順に並べ替える。
また、その並べ替えた信号の、最大値D5,C5の差分信号の絶対値が“0”か否かを判定し、“0”の場合には最大値D5,C5をもつ画素は白キズありと判断する。同様に、最小値D1,C1の差分信号の絶対値が“0”か否かを判定し、“0”の場合には最小値D1,C1をもつ画素は黒キズありと判断する。
こうして、白キズまたは黒キズの少なくとも一方が検出されると、NOR回路32kの出力Pkiz(制御信号)が“0”となり、隣接画素G0はキズ画素と判断される。
上記したように、本実施形態によれば、いずれの構成とした場合にも、キズ画素を判断するための回路を大幅に簡素化できる。
[第12の実施形態]
図19は、本発明の第12の実施形態にしたがった、キズ補正回路31の動作を説明するために示すものである。ここでは、キズ画素置換処理に加えて、さらにノイズ低減のための処理を行うようにした場合について説明する。なお、説明が重複する部分については、詳しい説明は割愛する。
本実施形態のキズ補正回路31は、まず、判定画素であるキズ画素があるかどうかを判断する。キズ画素の判断には、たとえば、上述した第7の実施形態(図12参照)に示した隣接画素・パターン抽出回路32、または、第11の実施形態(図16、図17、図18参照)に示した隣接画素・パターン抽出回路32などが利用できる。
次に、キズ画素の判断結果にもとづいて、画像のパターン抽出もしくはキズ置換・ノイズ低減のための処理を行う。画像のパターン抽出には、たとえば、上述した第6の実施形態(図10参照)に示した隣接画素・パターン抽出回路32、第7の実施形態(図12参照)に示した隣接画素・パターン抽出回路32、第8の実施形態(図13参照)に示した隣接画素・パターン抽出回路32、もしくは、第9の実施形態(図14参照)に示した隣接画素・パターン抽出回路32などが利用できる。
次に、画像のパターン抽出の結果にもとづいて画像パターンのエッジ部分を検出し、エッジ部分が検出されない場合には、平坦部ノイズ低減のための処理を行う。画像パターンのエッジ部分の検出および平坦部ノイズ低減は、たとえば図20に示すように、まず、画像のパターン抽出の結果から、+字パターンかクロスパターンかを選択する。
以下では、+字パターンを選択した場合について説明する。+字パターンを選択した場合、隣接画素G0およびこれと+字方向に隣接する同色の周辺4画素G1,G3,G5,G7の5画素の信号をレベルの大小順に並べ替える。そして、その最大値D5と最小値D1との差分信号(絶対値)をSub51とする。
次に、差分信号Sub51と閾値レベルLevNとを比較し、差分信号Sub51が大きいと判定すると、隣接画素G0は画像パターンのエッジ部分にあると判断する。逆に、差分信号Sub51が小さいと判定すると、隣接画素G0は画像パターンの平坦な部分にあると判断する。
平坦部ノイズ低減の処理としては、たとえば、隣接画素G0の信号を重み付けのために4倍し、その4倍値と+字方向の周辺4画素G1,G3,G5,G7のそれぞれの信号との平均化信号G0’を算出する。そして、その平均化信号G0’を、キズ画素R0の信号と置換する。
なお、平均化信号G0’としては、隣接画素G0の信号を重み付けすることなしに算出してもよく、重み付けのためのゲインも任意に設定できる。
また、大小順に並べ替えた信号の、最大値D5および最小値D1を除く、中間値D4,D3,D2の平均化信号によって、キズ画素R0の信号を置換してもよい。
一方、画像パターンのエッジ部分が検出された場合には、たとえば図11に示したキズ画素・置換処理回路33を用いることにより、キズ画素置換処理とともに、エッジ部分のランダムノイズを低減できる。
このように、キズ画素置換処理とノイズ低減処理とを同時に処理できるようにした場合には、画像パターンの抽出のための回路および置換処理のための回路などを共有化でき、回路規模の大幅な低減が可能となる。
なお、上述した各実施形態においては、いずれの場合も、カラーフィルタの色フィルタ配列をベイヤー配列とした場合を例に説明した。これに限らず、たとえばRGBの各画素が45度の角度をもったフィルタ配列のもの(ハニカム配列とも呼ばれる)などにも同様に適用できる。
また、CMOS型のカラーイメージセンサに限らず、白黒センサにも適用することが可能である。
また、閾値レベルLevNとしては、信号量および/またはアナログ回路のゲインなどに応じて可変できるようにすることによって、さらに最適な判定が可能となる。たとえば、閾値レベルLevNは、低光量のときには回路ノイズを想定した値とし、光量が高い場合にはショットノイズに合わせて大きくなるように制御する。こうすることで、効果的なランダムノイズ抑圧のための処理を実現できる。
特に、レンズ10の光学特性に起因したシェーディング補正を実施する場合、画面の中心に対して、上下端、左右端、コーナー部に近くなるほど、デジタルゲインによって信号を増幅するようにしている。このため、画面の上下端、左右端、コーナー部でのランダムノイズが増加する。そこで、閾値レベルLevNを、このデジタルゲインに合わせて、画面の上下端、左右端、コーナー部で大きくなるように制御すると、ノイズ抑圧効果が大きくなり、画質を改善できる。
このように、閾値レベルLevNは、信号量・画面位置・色情報・ゲイン情報などに応じて様々に変更することで、最適なキズ補正が可能となる。
さらに、CMOS型イメージセンサに限定されるものではなく、CCD(Charge Coupled Device)および積層型センサなどにも適用できる。
その他、本願発明は、上記(各)実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。さらに、上記(各)実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。たとえば、(各)実施形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題(の少なくとも1つ)が解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果(の少なくとも1つ)が得られる場合には、その構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
本発明の第1の実施形態にしたがった撮像装置(CMOS型イメージセンサ)の構成例を示すブロック図。 図1に示したCMOS型イメージセンサにおける、キズ補正回路の隣接画素・パターン抽出回路の動作を説明するために示す図。 図1に示したCMOS型イメージセンサにおける、キズ補正回路のキズ画素・置換処理回路の動作を説明するために示す図。 本発明の第2の実施形態にしたがった、キズ補正回路の隣接画素・パターン抽出回路の動作を説明するために示す図。 本発明の第2の実施形態にしたがった、キズ補正回路のキズ画素・置換処理回路の動作を説明するために示す図。 本発明の第3の実施形態にしたがった、キズ補正回路のキズ画素・置換処理回路の動作を説明するために示す図。 本発明の第4の実施形態にしたがった、キズ補正回路の隣接画素・パターン抽出回路の動作を説明するために示す図。 本発明の第5の実施形態にしたがった、キズ補正回路の隣接画素・パターン抽出回路の動作を説明するために示す図。 本発明の第5の実施形態にしたがった、キズ補正回路のキズ画素・置換処理回路の動作を説明するために示す図。 本発明の第6の実施形態にしたがった、キズ補正回路の隣接画素・パターン抽出回路の動作を説明するために示す図。 本発明の第6の実施形態にしたがった、キズ補正回路のキズ画素・置換処理回路の動作を説明するために示す図。 本発明の第7の実施形態にしたがった、キズ補正回路の隣接画素・パターン抽出回路の動作を説明するために示す図。 本発明の第8の実施形態にしたがった、キズ補正回路の隣接画素・パターン抽出回路の動作を説明するために示す図。 本発明の第9の実施形態にしたがった、キズ補正回路の隣接画素・パターン抽出回路の動作を説明するために示す図。 本発明の第10の実施形態にしたがった、キズ補正回路の隣接画素・パターン抽出回路の動作を説明するために示す図。 本発明の第11の実施形態にしたがった、キズ補正回路の隣接画素・パターン抽出回路の動作を説明するために示す図。 本発明の第11の実施形態にしたがった、キズ補正回路の隣接画素・パターン抽出回路の他の例を説明するために示す図。 本発明の第11の実施形態にしたがった、キズ補正回路の隣接画素・パターン抽出回路のさらに別の例を説明するために示す図。 本発明の第12の実施形態にしたがった、キズ補正回路の動作を説明するために示すフローチャート。 本発明の第12の実施形態にしたがった、キズ補正回路の動作を説明するために示す図。
符号の説明
11…センサ部、12…カラーフィルタ、13…フォトダイオードアレイ、14…カラム型アナログデジタルコンバータ(ADC)、21…ラインメモリ、31…キズ補正回路、32…隣接画素・パターン抽出回路、33…キズ画素・置換処理回路、41…レベル設定回路、61…システムタイミング発生回路(SG)、71…コマンド制御回路。

Claims (5)

  1. 光電変換素子からなる複数の画素が二次元に配置された撮像手段より出力された画像信号に対して、キズ補正回路により所定の信号処理を施すように構成された撮像装置であって、
    前記キズ補正回路は、
    前記画像信号のうち、判定画素の1画素となりに隣接する隣接画素の信号および前記隣接画素にそれぞれ近接する前記隣接画素と同色の周辺画素の信号にもとづいて、前記隣接画素と前記隣接画素を中心とする+字方向および×字方向の画素の画像パターンを抽出するパターン抽出手段と、
    前記パターン抽出手段によって抽出された前記画像パターンをもとに判定された前記判定画素にそれぞれ近接する前記判定画素と同色の周辺画素の信号により、前記判定画素の信号を置換する置換手段と
    を具備したことを特徴とする撮像装置。
  2. 前記パターン抽出手段は、
    前記隣接画素の信号とその周辺画素のそれぞれの信号との差分信号を算出する差分信号算出手段と、
    前記差分信号が所定の閾値レベルよりも小さい場合に、対応する周辺画素の信号は前記隣接画素の信号と同じレベルであると判定するレベル判定手段と
    を有することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記パターン抽出手段は、
    前記隣接画素の信号とその周辺画素のそれぞれの信号との差分信号を算出する差分信号算出手段と、
    前記差分信号が所定の閾値レベルよりも小さい場合に、対応する周辺画素の信号は前記隣接画素の信号と同じレベルであると判定するレベル判定手段と、
    それぞれの周辺画素の信号に対する前記レベル判定手段の結果から前記判定画素を判断し、前記置換手段を制御するための制御信号を生成する生成手段と
    を有することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  4. 前記パターン抽出手段は、
    前記判定画素の信号が、その判定画素と同色の周辺画素のそれぞれの信号の最大値よりも大きい場合もしくは最小値よりも小さい場合に、前記判定画素を欠陥画素と判断し、前記隣接画素の信号と+字方向に隣接する周辺画素のそれぞれの信号との差分信号、および、前記隣接画素の信号と×字方向に隣接する周辺画素のそれぞれの信号との差分信号を算出する差分信号算出手段と、
    前記差分信号の算出結果にもとづいて、前記隣接画素の+字方向の周辺画素および×字方向の周辺画素に対する相関性を判定する相関性判定手段と、
    前記相関性判定手段の結果にしたがって、前記置換手段を制御するための制御信号を生成する生成手段と
    を有することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  5. 前記置換手段は、前記画像パターンをもとに選択される、前記判定画素にそれぞれ近接する前記判定画素と同色の周辺画素の信号の平均値により、前記判定画素の信号を置換することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
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