JP4752004B2 - 空気調和装置の電装品箱および空気調和機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、空気調和装置の室内機に用いられる電装品箱に関する。
【0002】
【従来の技術】
図6に示すように、空気調和装置の室内機Aには、電装品箱1が設けられている。通常、空気調和装置は室内から電源をとり、室外機に対しては冷媒配管等とともに室内機との間に接続された渡り配線によって給電・コントロールされている。電装品箱1には、空気調和装置の制御を行うための電子部品等が収容されているほか、電装品箱1内の配線と室外機に給電される渡り配線とを接続するための端子台を備えている。
この端子台を電装品箱とともに図7に示した。図において、符号1は電装品箱である。電装品箱1内には、端子台2が垂直の姿勢で設けられており、この端子台2に渡り配線3と、電装品箱1内の基板に結線された配線4が接続される。渡り配線3は、端子台2に下方から強く押し込むことにより取り付けられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、渡り配線3は柔軟性に乏しい太い銅線により構成されているために取り扱い性が悪い。上記従来の電装品箱では、端子台2が垂直下方を向いているため、このような渡り配線3を下方から挿入することは必ずしも容易ではなかった。
また、端子台から電装品箱への配線や、電装品箱内の回路で用いられる配線がむき出しとなっており、空気調和機設置やメンテナンス等の際に配線を引っかけて断線させてしまうおそれがあった。
【0004】
本発明は上記事情に鑑みて成されたものであり、配線作業が容易であるとともに、配線の保護を行うことができる電装品箱および空気調和機を提供することを特徴とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、空気調和機の室内機に内蔵された電装品箱において、前面側に開口が設けられた箱状の箱部と、該箱部に回動自在に設けられ、前記開口を開閉する蓋体と、該蓋体の外側面に設けられた端子台とを備え、該端子台には、電装品箱内の電子部品と電気的に接続される電装品用配線と、空気調和機の室内機と室外機とを接続する渡り配線とが接続され、前記蓋体の一端部側に該蓋体の回動軸が位置し、前記端子台は、前記渡り配線の接続部を前記蓋体の他端部側、電装品用配線を前記蓋体の前記一端部側に向けて設けられ、前記箱部には、前記蓋体の前記一端部側に臨んで、前記蓋体を開けた際に前記電装品用配線を逃がすための開口部が設けられていることを特徴とする。
【0006】
この発明においては、蓋体が設けられていることにより、電装品箱内の配線・電子部品等の露出が防止され、作業時の障害となることが防止される。メンテナンス等で電装品箱内にアクセスする必要が生じた場合には、蓋体を開放すればよい。
また、この発明によれば、回動軸側に電装品用配線が位置し、他端部側に渡り配線が設けられるため、渡り配線をはずした状態で蓋体を開閉する際に、電装品用配線に負荷をかけずにスムーズに開閉可能となる。電装品用配線は開口部を経て箱部内部と外部の端子台とを接続する。
【0007】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の電装品箱において、前記端子台が、前記渡り配線が接続される接続部を前面側下方に向けた傾斜姿勢で前記蓋体に設けられていることを特徴とする。
【0008】
この発明によれば、端子台が垂直な姿勢であるよりも、渡り配線を端子台に挿入する作業が容易となる。
【0011】
【0012】
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の発明において、前記電装品箱内には、電子部品を備えた基板が前記電装品箱の内側面と略平行に設けられ、前記蓋体の裏面には、前記基板が嵌合される切り欠きを有する固定部材が設けられ、該蓋体を閉じた状態で前記切り欠きに前記基板の端部が嵌合して前記基板が固定されるとともに、該蓋体を開いた状態で前記切り欠きから前記基板が解放されて前記基板の固定が解除されることを特徴とする。
【0013】
この発明においては、蓋体を閉じることにより基板が確実に固定される。また、メンテナンス等で基板を取り外す場合には蓋体を開ける必要があるが、蓋体を開けることで、自動的に基板の固定が解除される。
【0014】
請求項4に記載の発明は、室外機と室内機とを備え、これら室外機と室内機との間で冷媒を循環させることにより、室内の冷房または暖房を行う空気調和機において、前記室内機内に、請求項1から3いずれかに記載の前記電装品箱が前記蓋体を室内機前面側に向けて収容されていることを特徴とする。
【0015】
この発明においては、電装品箱に蓋体が設けられていることにより、電装品箱内の配線・電子部品等の露出が防止され、空気調和機の設置作業等において作業の障害となることが防止される。また、メンテナンス等で電装品箱内にアクセスする必要が生じた場合には、蓋体を開放すればよい。その他、上記各電装品箱の作用を得ることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
図1に示したものは、本発明の一実施形態として示した空気調和装置の室内機に設けられる電装品箱である。電装品箱は難燃性ポリスチレン製であって、室内機幅方向に狭い箱状の箱部10を備えている。この箱部10には前面側に開口が設けられ、この開口を覆って開閉自在な蓋体15が設けられている。蓋体15の上部には、箱部10を両サイド外側から挟むアーム部15aが設けられている。このアーム部15a先端と、箱部10の上部前面側が回動自在に連結されている。すなわち、蓋体15の回転軸16は室内機の幅方向に延在しており、蓋体15は、図1の閉じた状態のように箱部10と接している状態から、図3の開いた状態のように手前側に回動して略水平となる位置まで回動自在となっている。
図1の閉じた状態からわかるように、蓋体15の上方に臨んで、箱部10内部に通じる開口部18が形成された状態となっている。符号19は係止ストッパであり、蓋体15の回動に対して、アーム部15aを係止することにより、蓋体15の一定角度以上の開放を阻止するようになっている。蓋体15が最大に開いた状態では、図3のように、開口部18は完全に閉じないようになっている。
また、符号21は箱部10に設けられた爪であり、22は蓋体15に設けられ、蓋体15が閉じた状態で爪21と係合して蓋体15を固定する受け部である。
【0017】
符号25は端子台である。端子台25は、後述の各配線が固定される台であり、下部に渡り配線40を差し込んで固定する接続部25aが設けられている。渡り配線40は3本の銅線からなり、接続部25aは、不図示の3つの穴を備えており、各銅線を穴に挿入することで、渡り配線40を端子台25に接続するようになっている。
端子台25は、図2に示した蓋体15の端子台取り付け部30に固定される。端子台取り付け部30は、前面側下方に傾斜する傾斜面となっており、上部および下部に、端子台25の上端及び下端が嵌合する縁部32,33が設けられている。また、両側部には垂直に立ち上がる壁部34,35が設けられており、それぞれ端子台25を引っ掛けるための爪34a、35aが設けられている。また、符号36は端子台25をボルト留めするための孔である。
【0018】
さらに、図1に示すように、蓋体15には、渡り配線40を固定するためのクランプ41が取り付けられる。このクランプ41は、図4に示すように、一端部を、蓋体15に設けられた孔43に挿入させるとともに、他端部を蓋体15に対してボルト42によってボルト留めされる。クランプ41の一端部先端は外側に延びた鈎状となっているため、孔43の縁に係止されて蓋体15から脱落しないようになっている。
【0019】
図5のように、箱部10の内部の少なくとも一側壁側には、電子部品を備えた基板49が箱部10に固定されている。蓋体15の裏側(箱部10内側)の上部(図1参照)には、基板49を固定する固定部材50が設けられている。この固定部材50には切り欠き51が形成されており、蓋体15を閉じた状態で、切り欠き51が基板49に嵌り込むことにより、基板49の縁が固定されるようになっている。
【0020】
このように構成された本例の電装品箱においては、まず、基板49の取り付け等、箱部10内部への必要な作業を行う。その後、蓋体15を閉じた状態で取り付け、端子台25と電装品箱側の電装品用配線55(図1参照)を取り付ける。蓋体15を閉じた状態では、爪21と受け部22とが係合していることにより、蓋体15を確実に閉じることができる。さらに、蓋体15を閉じた状態では、図5のように固定部材50の切り欠き51が基板49に嵌り込むことにより、基板49をより強固に固定することができる。
そして、空調装置の設置現場において渡り配線40を端子台25に接続する。
渡り配線40は、クランプ41によって確実に蓋体15に固定される。
メンテナンス等で基板49にアクセスしたり基板49を取り外す必要が生じた場合、渡り配線40を取り外し、蓋体15を開く。このとき、固定部材50による基板49の固定が解除される。そして、基板49のメンテナンスを行う。
ここで、蓋体15を開閉しても、開口部18が設けられていることにより、電装品用配線55が蓋体15と箱部10との間で挟まれることが防止されている。
また、蓋体15を開いた状態では電装品用配線55が蓋体15とともに上方にスムーズに逃がすことができる。このため、電装品用配線55に負担を与えないとともに、電装品箱内の構成をより単純化することができ、メンテナンスが容易となる。
【0021】
以上のように、本例の電装品箱においては、箱部10に蓋体15が設けられていることにより、基板49や必要以上の配線の露出を防ぐことができる。したがって、配線の破損等を防止することができる。
端子台25は前面側下方に傾斜しているため、作業員が渡り配線40を端子台25に接続する際に非常に作業しやすい角度となっていて、作業効率を向上させることができる。
また、端子台25に渡り配線40を挿入する角度が、略回動軸16方向となっているため、渡り配線40を挿入するために大きな力を加えても、蓋体15を回転させる方向に力が作用しにくい。
蓋体15の回動を規制する係止ストッパ19が設けられていることにより、蓋体15の必要以上の開放を規制し、開口部18を確保することによる電装品用配線55の挟み込みを防止することができる。
また、渡り配線40はクランプ41によって固定されるため、渡り配線40を確実に固定することができる。
さらに、蓋体15の裏面に固定部材50が設けられていることにより、蓋体15を閉じることによって基板49を確実に固定することができる。また、メンテナンス等で基板49を取り外したりする場合には蓋体15を開ける必要があるが、蓋体15を開けることで、自動的に基板49の固定が解除される。さらにまた、固定部材50は蓋体15の上部に設けられていて回転軸の近傍に位置している。回転軸が固定の支点となることから、大きな固定力を得ることができる。
また、蓋体15を閉じた状態では、爪21が受け部22に係合しているため、蓋体15を確実に閉状態としておくことができる。
【0022】
なお、上記の例では蓋体15の上部に回動軸16が設けられて、蓋体15が上下に回動する構成としたが、これに限らず、回動軸16が下部、左右、または蓋体15の中央部に設けられていてもよい。
【0023】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明においては以下の効果を得ることができる。
請求項1に記載の発明によれば、蓋体が設けられていることにより、電装品箱内の配線・電子部品等の露出が防止されるため、配線の破損等を防止することができる。
請求項2に記載の発明によれば、端子台が垂直な姿勢であるよりも、渡り配線を端子台に挿入する作業が容易であるために作業効率を向上させることができる。
請求項3に記載の発明によれば、回動軸側に電装品用配線が位置しているため、渡り配線をはずした状態で蓋体を開閉する際に、電装品用配線に負荷をかけずにスムーズに開閉することができる。
請求項4に記載の発明によれば、蓋体を閉じることにより基板を確実に固定することができ、また、蓋体を開けることにより、基板の固定を解除することができる。
請求項5に記載の発明によれば、蓋体が設けられていることにより、上記各効果を得ることができる空気調和機を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態として示した空気調和機の電装品箱を示した斜視図である。
【図2】 同電装品箱において端子台を取り外した状態の斜視図である。
【図3】 同電装品箱において、蓋体を開放した状態を示した斜視図である。
【図4】 同電装品箱において、渡り配線を固定するクランプを示した断面図である。
【図5】 同電装品箱において、蓋体を閉じて固定部材が基板を固定している状態を示した図である。
【図6】 空気調和機の室内機に収容された電装品箱を示した図である。
【図7】 従来の電装品箱を示した部分斜視図である。
【符号の説明】
10 箱部
15 蓋体
18 開口部
25 端子台
40 渡り配線
50 固定部材
55 電装品用配線
Claims (4)
- 空気調和機の室内機に内蔵された電装品箱において、
前面側に開口が設けられた箱状の箱部と、該箱部に回動自在に設けられ、前記開口を開閉する蓋体と、該蓋体の外側面に設けられた端子台とを備え、
該端子台には、電装品箱内の電子部品と電気的に接続される電装品用配線と、空気調和機の室内機と室外機とを接続する渡り配線とが接続され、
前記蓋体の一端部側に該蓋体の回動軸が位置し、前記端子台は、前記渡り配線の接続部を前記蓋体の他端部側、電装品用配線を前記蓋体の前記一端部側に向けて設けられ、
前記箱部には、前記蓋体の前記一端部側に臨んで、前記蓋体を開けた際に前記電装品用配線を逃がすための開口部が設けられていることを特徴とする電装品箱。 - 請求項1に記載の電装品箱において、
前記端子台が、前記渡り配線が接続される接続部を前面側下方に向けた傾斜姿勢で前記蓋体に設けられていることを特徴とする電装品箱。 - 請求項1または2に記載の発明において、
前記電装品箱内には、電子部品を備えた基板が前記電装品箱の内側面と略平行に設けられ、
前記蓋体の裏面には、前記基板が嵌合される切り欠きを有する固定部材が設けられ、
該蓋体を閉じた状態で前記切り欠きに前記基板の端部が嵌合して前記基板が固定されるとともに、該蓋体を開いた状態で前記切り欠きから前記基板が解放されて前記基板の固定が解除されることを特徴とする電装品箱。 - 室外機と室内機とを備え、これら室外機と室内機との間で冷媒を循環させることにより、室内の冷房または暖房を行う空気調和機において、
前記室内機内に、請求項1から3いずれかに記載の前記電装品箱が前記蓋体を室内機前面側に向けて収容されていることを特徴とする空気調和機。
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