JP4798643B2 - 警備状態設定装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、警備システムに用いる警備状態設定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
警備システムの一構成例を図3に示す。図3において、1は警備装置、2は警備状態設定装置、LはLAN等のネットワークを示す。
警備システムが構築されている箇所には警戒を行う単位である警戒エリアが定められている。そして、各警戒エリアには、警備状態設定装置2と、少なくとも一つのセンサが設置されており、各警備状態設定装置2と、各センサは、図3に示すように警備装置1に接続されている。警備状態設定装置2は、警戒エリアの警備状態を警戒状態から解除状態へ、あるいはその逆に設定するものである。図3では21 〜2n のn台の警備状態設定装置がネットワークLによって警備装置1に接続されているが、1台毎に独立して警備装置1に接続されていてもよいものである。ここでは、警備装置1と各警備状態設定装置21 〜2n とはネットワークLを介して、所定の方式による通信を行うものとする。
【0003】
各警戒エリア、各センサ、及び各警備状態設定装置2にはそれぞれに互いに異なるアドレスが付けられており、どのアドレスのセンサがどのアドレスの警戒エリアに設置されているかというセンサのアドレスと警戒エリアのアドレスの対応、及び、どのアドレスの警備状態設定装置がどのアドレスの警戒エリアに設置されているかという警備状態設定装置のアドレスと警戒エリアのアドレスの対応は予め警備装置1に登録されている。なお、警備状態設定装置2のアドレス、及びセンサのアドレスは、ディップスイッチによって設定されたり、アドレスを書き込んだROMを搭載することによって行われるのが通常である。
【0004】
そして、警備装置1は、各センサからの信号と、警備状態設定装置21 〜2n から通知される警戒エリアの警戒状態とに基づいて、所定の警備の処理を行う。警備の処理には種々の処理があるが、その代表的なものは異常通報の処理である。即ち、警備装置1は、ある警戒エリアが警戒状態にあるとき、当該警戒エリアのアドレスに対応付けられているセンサから発報信号を受けた場合には、当該警戒エリアに異常が発生したと判断して、電話回線を介して警備会社の警備センタに設置されているセンタ装置に異常が発生したことを示すデータを送信する。これが異常通報の処理である。
【0005】
ところで、警備状態設定装置2で警備状態を設定する方法としては従来種々の方法が知られているが、近年では、ICカードや光カード等のカードを用いる方法が採用されることが多くなってきている。そのようなカードを用いて警備状態を設定する警備状態設定装置の一構成例を図4に示す。図4は、カードをカードリーダに挿入するだけで警備状態を警戒状態から解除状態へ、あるいはその逆に設定できる警備状態設定装置の構成例を示しており、図中、5は制御装置、6はカードリーダ、7はメモリ、8は通信制御部を示す。通信制御部8はネットワークLを介して警備装置1と通信を行うためのものである。また、メモリ7には、当該警備状態設定装置2で許可されているID番号(以下、許可ID番号という)が記憶されている。
【0006】
さて、カードリーダ6はカードが挿入されると当該カードに書き込まれているID番号を読み取り、読み取ったID番号を制御装置5に渡す。制御装置5は、カードリーダ6からID番号を受けると、メモリ7に記憶されているID番号を検索して、カードリーダ6から受けたID番号がメモリ7に記憶されているか否かを判断する。そして、カードリーダ6から受けたID番号がメモリ7に記憶されている場合には許可ID番号であるとして警備状態を反転させ、その結果の警備状態を、通信制御部8により警備装置1に通知する。従って、警戒状態にあるときにカードリーダ6にカードが挿入され、そのID番号が許可ID番号である場合には、制御装置5は警備状態を警戒状態から解除状態に設定して、解除状態に設定したことを警備装置1に通知する。また、解除状態にあるときにカードリーダ6にカードが挿入され、そのID番号が許可ID番号である場合には、制御装置5は警備状態を解除状態から警戒状態に設定して、警戒状態に設定したことを警備装置1に通知する。
【0007】
しかし、カードリーダ6から受けたID番号がメモリ7に記憶されていない場合には、制御装置5は当該ID番号は許可ID番号ではないとして、無視し、これまでの警備状態を維持する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来、警備状態設定装置2のメモリ7としては、電源がオフされても記憶内容を保持する不揮発性メモリが用いられているので、次のような問題があった。
【0009】
警備システムが構築される箇所には警戒エリアが定められることは上述したとおりであるが、何等かの都合により、警戒エリアが分割されたりして警戒エリアの数が増えることがある。このように警戒エリア数が増えた場合には、新たに警備状態設定装置を増設することになるが、そのときに増設する警備状態設定装置の1台1台には、不揮発性メモリに許可ID番号を書き込んで警備状態設定装置に搭載する必要があり、面倒であるという問題がある。この問題は、増設する警備状態設定装置の台数が多いほど顕著なものとなる。
【0010】
また、例えば、テナントビルの場合を考えると、テナントの退去や新規入居ということがあるが、テナントが退去した場合には当該テナントに対応する警備状態設定装置2のメモリ7から、当該テナントに与えていたID番号を削除し、新規入居のテナントには新たなID番号を与えて、そのID番号を当該テナントに対応する警備状態設定装置2のメモリ7に許可ID番号として書き込むのが通常である。このように、メモリ7から許可ID番号を削除したり、あるいはメモリ7に新たな許可ID番号を書き込む必要がある場合があるのであるが、この場合にも人手を要し、しかも面倒な作業となっていた。
【0011】
そこで、本発明は、警備状態設定装置のメモリへのID番号の登録を自動的に行うことができる警備状態設定装置を提供することを目的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明に係る警備状態設定装置は、警戒エリアの警備状態を警戒状態から解除状態へ、あるいは解除状態から警戒状態へ設定する警備状態設定装置と、センサが接続されると共に、警備状態設定装置とネットワークを介して通信を行い、センサからの信号と警備状態設定装置から通知される警戒状態とに基づいて所定の警備の処理を行う警備装置とを備える警備システムに用いる警備状態設定装置であって、前記警備状態設定装置はアドレスを有し、制御装置と、当該警備状態設定装置において対応する警戒エリアの警備状態を警戒状態から解除状態へ、あるいは解除状態から警戒状態へ設定するために用いるID番号を許可ID番号として書き込むための揮発性メモリとを備え、前記制御装置は、電源が投入された場合には警備装置に対して自己のアドレスを付して許可ID番号のダウンロードを要求し、警備装置から許可ID番号がダウンロードされると、それを前記揮発性メモリに書き込む処理を行うことを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しつつ発明の実施の形態について説明する。
図1は本発明に係る警備状態設定装置を用いた警備システムの一実施形態を示す図であり、図中、9はメモリ、10は制御装置、11は通信制御部、12は操作部、13は許可ID番号データベース(以下、単にDBと記す)、14は回線制御部を示す。図1において、図3、図4と同等な構成要素については同一の符号を付している。なお、ここでも、警備装置1と各警備状態設定装置21 〜2n とはネットワークLを介して通信を行うものとする。また、警備状態設定装置2における警備状態の設定方式は、カードをカードリーダに挿入するだけで警備状態を警戒状態から解除状態へ、あるいはその逆に設定できる方式であるとする。
【0014】
まず、警備装置1について概略説明する。
警備装置1は、制御装置10、通信制御部11、操作部12、DB13、回線制御部14を備えている。なお、上述したように警備装置1にはセンサからの信号が入力されるが、図1では図示を省略している。
【0015】
制御装置10は、当該警備装置1の動作を統括して管理するものであり、所定の警備の処理を実行すると共に、後述する動作を行う。
通信制御部11は、ネットワークLを介して警備状態設定装置2と通信を行うためのものである。
操作部12は、制御装置10の動作モードの切り換え、許可ID番号テーブルの設定登録等を行うためのものであり、テンキーや、「*」、「#」等の記号キーを備えている。
【0016】
DB13は、各警備状態設定装置2でどのようなID番号を許可するかを定める、警備状態設定装置2のアドレスと、その警備状態設定装置2での許可ID番号の対応を規定する許可ID番号テーブルが登録されたものである。
このDB13に登録する許可ID番号テーブルの構造は適宜定めることができるが、例えば、図2(a)、(b)に示す構造とすることができる。
図2(a)は、警備状態設定装置2のアドレスと、ID番号とがマトリクス状に配置された構造を示しており、各警備状態設定装置2では丸印が付されたID番号のみが許可されるようになされている。即ち、図2(a)では、アドレスが1の警備状態設定装置は、「1111」というID番号が許可ID番号となり、アドレスが2の警備状態設定装置は「2222」というID番号が許可ID番号となる。その他についても同様である。
図2(b)は、警備状態設定装置のアドレスのそれぞれに対して許可ID番号が登録された構造を示している。
【0017】
回線制御部14は、電話回線を介して警備会社のセンタ装置に通報を行うためのものであり、電話回線がアナログ回線の場合はモデムで構成され、デジタル回線の場合にはターミナルアダプタとDSU(デジタルサービスユニット)で構成される。
【0018】
さて、警備装置1の制御装置10には、動作モードとして、設定モードと、警備モードの2つのモードが設けられている。警備モードは所定の警備の処理を行うモードであり、警備モード時には制御装置10は、例えば上述したような異常通報の処理等を行う。設定モードは、DB13に許可ID番号テーブルを設定登録するためのモードである。
【0019】
この設定モードと警備モードとの切り換え、及び、設定モード時にDB13の許可ID番号テーブルを変更して新たな許可ID番号テーブルを登録する場合に用いるのが操作部12なのであるが、制御装置10は、操作部12によって設定モードから警備モードに切り換えられた場合には、警備状態設定装置2に対してDB13に登録された許可ID番号テーブルをダウンロードする。ダウンロードに際しては、許可ID番号テーブルをそのままダウンロードすればよい。例えば、許可ID番号テーブルの構造が図2(a)に示すようであっても、図2(b)に示すようであっても、警備状態設定装置2の制御装置5は、自己の警備状態設定装置に付けられたアドレスを認識しているから、許可ID番号テーブルを参照することによって、自己の警備状態設定装置に対応した許可ID番号を認識することができる。しかし、各々の警備状態設定装置2に対して、それぞれに対応して登録されている許可ID番号のみをダウンロードしてもよいことは当然である。ここではDB13に登録されている許可ID番号テーブルそのものをダウンロードするものとする。
【0020】
また、警備装置1の制御装置10は、警備状態設定装置2から許可ID番号テーブルのダウンロード要求があった場合には、DB13から許可ID番号テーブルを読み出して、ダウンロード要求を行った警備状態設定装置2に対して、許可ID番号テーブルをダウンロードする。
【0021】
次に、警備状態設定装置2について概略説明する。各警備状態設定装置2には、従来と同様に、それぞれ固有のアドレスが付けられている。
【0022】
警備状態設定装置2のメモリ9は許可ID番号が記憶されるものであるが、従来とは異なって、随時書込読み出しが可能な揮発性メモリで構成されている。揮発性メモリとは、電源がオフされた場合には記憶内容が消去されてしまうタイプのメモリである。
【0023】
また、警備状態設定装置2の電源は、図示しない電源装置から供給されるか、あるいはネットワークLのラインを介して警備装置1から供給される。なお、通信線に電源電圧と信号とを重畳することは周知である。
【0024】
更に、制御装置5は、電源がオンされると所定の立ち上げ処理を実行し、立ち上げ処理が完了すると、警備装置1に対して許可ID番号テーブルのダウンロードを要求する。即ち、このとき、制御装置5はダウンロードを要求するコマンドに自己のアドレスを付けて送信データを作成して通信制御部8に渡す。これにより通信制御部8は当該送信データを警備装置1に送信する。
【0025】
また更に、警備装置1から許可ID番号テーブルがダウンロードされると、警備状態設定装置2の通信制御部8はそれを受信して制御装置5に渡す。そして、制御装置5は、通信制御部8から許可ID番号テーブルを受けると、それをメモリ9に書き込む処理を行う。
【0026】
以上のようであるので、この警備システムでは次のような動作が行われることになる。
【0027】
警戒エリアの増減に伴う警備状態設定装置のアドレスの追加や削除、あるいは各警備状態設定装置における許可ID番号の追加や削除を行う場合には、作業者は、警備装置1の操作部12を操作して、制御装置10の動作モードを警備モードから設定モードに変更し、新たな許可ID番号テーブルを設定して登録する。これによって、制御装置10は新たに設定された許可ID番号テーブルをDB13に書き込み、登録する。
【0028】
このようにして新たな許可ID番号テーブルの登録が完了すると、作業者は操作部12により動作モードを設定モードから警備モードに戻すが、動作モードが警備モードに戻されると、制御装置10は、DB13から許可ID番号テーブルを読み出し、これを全ての警備状態設定装置2に対して送信する。そして、各警備状態設定装置2の制御装置5は、これを受信すると、受信した許可ID番号テーブルをメモリ9に書き込む。これによって許可ID番号テーブルのダウンロードが行われる。
【0029】
また、警備状態設定装置2は、故障等によりメンテナンスが行われることがあり、このようなメンテナンス時には警備状態設定装置2はネットワークLから外され、電源がオフされるのが通常である。そして、このときにはメモリ9の内容は消去されてしまう。その後、メンテナンスが終了すると、再びネットワークLに接続され、電源が投入されることになるが、制御装置5は、電源が投入されると立ち上げ処理を行うが、この立ち上げ処理において、ディップスイッチの状態やROMのデータを読み込むことにより自己に割り当てられたアドレスを認識する。そして立ち上げ処理の完了後、上述したように、警備装置1に対して許可ID番号テーブルのダウンロードを要求する。警備装置1の制御装置10は、このダウンロード要求を受信すると、DB13から許可ID番号テーブルを読み出して、当該ダウンロード要求を行った警備状態設定装置2のアドレス宛てに許可ID番号テーブルのデータを送信する。そして、当該警備状態設定装置2の制御装置5は、警備装置1から送信された許可ID番号テーブルを受信すると、この受信した許可ID番号テーブルをメモリ9に書き込む。これによって許可ID番号テーブルのダウンロードが行われる。
この動作は、新規な警備状態設定装置がネットワークLに接続された場合にも同様である。
【0030】
以上のようであるので、この警備装置1及び警備状態設定装置2を用いて警備システムを構築した場合、各警備状態設定装置2のメモリ9には自動的に許可ID番号が書き込まれるので、従来のような人手の作業を行わなければならないという面倒さを解消することができる。
また、許可ID番号の削除、あるいは追加という変更を行うについては、警備装置1のDB13のデータを変更すればよいので、面倒さ、あるいは煩わしさを従来に比較して大幅に軽減できる。
更に、警備状態設定装置2のメモリ9は揮発性メモリであり、電源がオフされると記憶内容が消去されてしまうので、安全性の確保という意味で有効である。
【0031】
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。例えば、上記実施形態では、警備状態設定装置2はカードを用いるものとしたが、テンキーでID番号を入力し、その入力されたID番号と、メモリ9に登録された許可ID番号とを比較して、一致した場合に警備状態を警戒状態から解除状態へ、あるいはその逆に切り換える方式のものであってもよい。要するに、本発明の警備状態設定装置は、許可ID番号を登録するメモリを有する警備状態設定装置に一般的に適用することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る警備状態設定装置を用いた警備システムの一実施形態を示す図である。
【図2】許可ID番号データベース13に登録する許可ID番号テーブルの構造例を示す図である。
【図3】警備システムの一構成例を示す図である。
【図4】カードを用いて警備状態を設定する警備状態設定装置の従来の一構成例を示す図である。
【符号の説明】
1…警備装置、2…警備状態設定装置、5…制御装置、6…カードリーダ、7…メモリ(不揮発性メモリ)、8…通信制御部、9…メモリ(揮発性メモリ)、10…制御装置、11…通信制御部、12…操作部、13…許可ID番号データベース(DB)、14…回線制御部、L…LAN等のネットワーク。
Claims (1)
- 警戒エリアの警備状態を警戒状態から解除状態へ、あるいは解除状態から警戒状態へ設定する警備状態設定装置と、
センサが接続されると共に、警備状態設定装置とネットワークを介して通信を行い、センサからの信号と警備状態設定装置から通知される警戒状態とに基づいて所定の警備の処理を行う警備装置と
を備える警備システムに用いる警備状態設定装置であって、
前記警備状態設定装置はアドレスを有し、
制御装置と、
当該警備状態設定装置において対応する警戒エリアの警備状態を警戒状態から解除状態へ、あるいは解除状態から警戒状態へ設定するために用いるID番号を許可ID番号として書き込むための揮発性メモリと
を備え、
前記制御装置は、電源が投入された場合には警備装置に対して自己のアドレスを付して許可ID番号のダウンロードを要求し、警備装置から許可ID番号がダウンロードされると、それを前記揮発性メモリに書き込む処理を行う
ことを特徴とする警備状態設定装置。
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