JP4802083B2 - 間仕切り構造および建具 - Google Patents

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Description

本発明は、間仕切り構造および建具に関する。詳しくは、浴室と脱衣室の出入り口に隣接して設けられる間仕切り構造、および浴室出入り口と間仕切り構造とを備えた建具に関する。
浴室と脱衣室を仕切る間仕切り構造として、壁パネルを脱衣室側から浴室ユニットの壁に固定する構造が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載された間仕切り構造において、脱衣室側の壁面を構成する壁パネルには、壁パネルの浴室側面周縁に接着固定した枠材と、この枠材の浴室側にビス止め固定したフレームと、このフレームに固定されて浴室側に突出した嵌合受け材とが設けられている。一方、浴室ユニットの壁よりも脱衣室側には、浴室ユニットの壁を係止する継ぎ材と、この継ぎ材に固定されて脱衣室側に突出した嵌合部材とが設けられている。そして、壁パネルは、脱衣室側から嵌合受け材を嵌合部材に嵌合させるとともに、床に固定した固定部材に下枠材を嵌合させることで取り付けられるようになっている。
特開2001−248252号公報
しかしながら、特許文献1の間仕切り構造では、壁パネルの浴室側に枠材、フレーム、および嵌合受け材が設けられ、浴室ユニットの継ぎ材から脱衣室側に突出した嵌合部材に嵌合受け材を嵌合させる取付構造であるため、壁パネルから浴室ユニットの壁面までの距離、つまり間仕切り全体の壁厚寸法が大きくなってしまう。このため、浴室出入り口の障子よりも脱衣室側に突出させて壁パネルが取り付けられることとなり、脱衣室における有効に利用できる空間が減少してしまうという問題がある。さらに、壁パネルが障子よりも脱衣室側に突出して取り付けられるため、障子を支持する出入り口枠の一部を脱衣室側に延長した位置で壁パネルに固定することになり、出入り口枠の断面寸法が大きくなって使用材料が増大してしまうという問題もある。
本発明の目的は、浴室と脱衣室とを仕切る間仕切りの厚さ寸法が小さくでき脱衣室の有効スペースを拡大することができる間仕切り構造および建具を提供することにある。
本発明の間仕切り構造は、浴室と脱衣室の出入り口に隣接して設けられる間仕切り構造であって、四周枠組みされた枠体と、この枠体に支持されるパネル体とを備え、前記枠体には、見付け方向内方に開口して前記パネル体の周縁部を保持する凹溝状の保持部と、この保持部よりも見付け方向外方および浴室側の少なくとも一方に偏って設けられた本体部とが形成され、当該枠体は、前記本体部同士を互いに接合することで四周枠組みされるとともに、前記保持部の底部を貫通する固着具を介して前記建物躯体、前記出入り口用建具または前記浴室構造体に固定されるか、または、前記保持部の底部外側に当接しかつ当該枠体と嵌合する固定部材を介して前記建物躯体、前記出入り口用建具または前記浴室構造体に固定されていることを特徴とする。
また、本発明の間仕切り構造は、浴室と脱衣室の出入り口に隣接して設けられる間仕切り構造であって、四周枠組みされた枠体と、この枠体に支持されるパネル体とを備え、前記枠体には、見付け方向内方に開口して前記パネル体の周縁部を保持する凹溝状の保持部と、この保持部よりも見付け方向外方および浴室側の少なくとも一方に偏って設けられた本体部とが形成され、当該枠体は、前記本体部同士を互いに接合することで四周枠組みされるとともに、建物躯体、前記出入り口用建具または前記浴室構造体に支持され、前記四周の枠体のうちの上下の枠体は、前記保持部の見付け方向外方に設けられて前記脱衣室側に延びた固定片部を有して構成され、この固定片部は、前記固着具で前記保持部に固着されかつ前記建物躯体に固定されるとともに、前記出入り口と反対側に配置される縦の枠体よりも外方まで延長して設けられていてもよい。
ここで、枠体が支持される建物躯体としては壁材や壁下地材、床材、天井材等であればよく、また出入り口用建具としては、折れ戸や開き戸等の障子を支持する建具枠であればよく、さらに浴室構造体としては、浴室ユニットの壁支持材や、壁支持材に連結された下地材等であればよい。
このような本発明によれば、枠体に凹溝状の保持部を形成しておき、この保持部にパネル体の周縁部が保持されることで、つまり枠体の見込み寸法内にパネル体が保持されることで、枠体とパネル体とを合わせた見込み寸法が最小化でき、これによっても間仕切りの厚さ寸法を小さくすることができる。従って、間仕切りの厚さ寸法が小さくできることで、間仕切りの脱衣室側側面を出入り口の障子と同面になる程度まで浴室側に寄せて配置する、つまり間仕切りが脱衣室側に突出しないような配置が可能となるので、脱衣室の有効スペースを拡大することができる。
また、保持部よりも見付け方向外方および浴室側のいずれかに偏って設けられた本体部を有して枠体が形成され、この本体部同士を互いに接合することで当該枠体が四周枠組みされていることで、本体部や本体部同士の接合部分が脱衣室側に露出しないことで、間仕切りの外観を良好にすることができる。
ここで、本体部としては、中空状に形成された中空部であってもよく、また、L字形やコ字形、H字形等の接合強度を確保する上で有効な任意の断面形状を有して形成されていればよい。このような枠体の本体部同士を枠組みすることで、枠体の強度を確保することができる。
この際、凹溝状の保持部の底部を貫通する固着具によって枠体を固定する、つまり枠体の見付け方向外方に向かう固着具で固定することで、間仕切りの見込み方向に沿った固定寸法(ビスの螺合寸法や嵌合部材の嵌合寸法等)が省略でき、枠体の固定に伴う間仕切りの壁厚寸法を最小化することができる。あるいは、保持部の底部に当接する固定部材に枠体を嵌合させ、この固定部材を介して建物躯体等に支持させた場合には、嵌合によって固定作業を簡略化することができ、取付作業性を向上させることができる。
そして、保持部の底部を貫通する固着具で枠体を固定した場合には、保持部にパネル体を保持した状態において、保持部の底部に設けた固着具がパネル体によって覆われて脱衣室側に露出しないようにでき、間仕切りの意匠性を向上させることができる。
なお、保持部の底部を貫通する固着具を用いるか、枠体と嵌合する固定部材を用いるかは、適宜選択可能であり、例えば、四周の枠体全てにおいて固着具を用いて固定してもよく、また固定部材を用いて固定してもよい。さらに、枠体の四周のうちの対向する二辺(左右の縦枠)において固着具を用い、他の二辺(上枠および下枠)において固定部材を用いてもよく、逆に上枠および下枠において固着具を用い、左右の縦枠において固定部材を用いて固定する構造であってもよい。
また、本発明の間仕切り構造では、前記四周の枠体のうち、互いに対向する一対の枠体における前記保持部は、浴室側の第1保持片と、この第1保持片の脱衣室側に対向するとともに第1保持片に対して着脱可能に設けられた第2保持片とで構成されていることが好ましい。
このような構成によれば、対向する一対の枠体として、例えば左右の縦の枠体の保持部を第1保持片と第2保持片とで構成しておけば、その第2保持片を取り外した状態で建て込み、固着具を介して建物および浴室に固定した四周の枠体に対し、パネル体を上下けんどん式で上下の枠体の保持部に挿入してから、縦の枠体の第1保持片に第2保持片を取り付けてパネル体を保持させることで、パネル体を容易に建て込むことができる。そして、パネル体を建て込んだ状態では、保持部の底部に設けた固着具が見えなくなることから、枠体における脱衣室側表面にビス等の固着具が露出せず、良好な外観を確保することができる。
さらに、本発明の間仕切り構造では、前記第2保持片には、前記第1保持片に向かって延びて当該第1保持片に係止される被係止部が形成され、前記第1保持片の基端部には、前記第2保持片の被係止部を係止する係止部と、この係止部よりも浴室側に膨出して前記第2保持片の被係止部を受け入れ可能な膨出部とが形成されていることが好ましい。
このような構成によれば、第1保持片の基端部に浴室側に膨出した膨出部を形成したことで、第1保持片の係止部と第2保持片の被係止部との係止に必要な空間が確保でき、第1保持片と第2保持片との間隔寸法として、パネル体を保持しかつ底部の固着具の固着作業ができる最小限の寸法を確保すればよくなり、これによっても間仕切りの壁厚寸法を最小化することができる。
また、本発明の間仕切り構造が、前記四周の枠体のうちの上下の枠体は、前記保持部の見付け方向外方に設けられて前記脱衣室側に延びた固定片部を有して構成され、この固定片部は、前記固着具で前記保持部に固着されかつ前記建物躯体に固定されるとともに、前記出入り口と反対側に配置される縦の枠体よりも外方まで延長して設けられている場合には、脱衣室側に延びた固定片部を建物躯体(床材や天井材)に固定するとともに、固定片部に保持部を固着具で固着することで、上下の枠体が建物に固定されるとともに、固定片部を出入り口と反対側に延出させたことで、間仕切りと交差する建物の壁との取り合い寸法を、固定片部の延出寸法で調整することができる。従って、建物の柱や壁と浴室との収まりによって当該間仕切りの位置が左右にずれた、すなわち壁に対する縦の枠体の位置がずれたとしても、このずれ量を固定片部の延出寸法で調整することで、床や天井との取り合い部分に穴が空いてしまうことが防止でき、良好な外観が確保できる。
一方、本発明の建具は、建具枠および障子を有した浴室出入り口と、この浴室出入り口の左右少なくとも一方に隣接して設けられた前記いずれかの間仕切り構造とを備えたことを特徴とする。
ここで、建具が設けられる浴室の構造としては、ユニット化されたタイプのもの(ユニットバス)が好適であるが、在来工法により現場施工されるものであってもよい。
このような建具によれば、前述した間仕切り構造と同様な効果、すなわち脱衣室の有効スペースの拡大という効果を得ることができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本実施形態の間仕切り構造を示す縦断面図であり、図2は、間仕切り構造を示す横断面図である。
図1および図2において、本実施形態の間仕切り構造は、繊維強化プラスチック製の浴槽(不図示)や浴室床(防水パン)1A、浴室壁1B等からなる浴室ユニットで構成された浴室と、この浴室に隣接して洗面台や洗濯パン等(不図示)が設置される脱衣室とを仕切る間仕切り10に適用される構造である。この間仕切り10は、浴室と脱衣室との出入りに利用される出入り口としての建具2に隣接して設置されたものである。建具2は、上枠(不図示)、下枠2Aおよび左右の縦枠2Bを枠組みした建具枠を有し、その内部に障子である折れ戸2Cを開閉自在に支持して構成されたもので、脱衣室の床材3や天井材4、内壁材5等に支持されている。
間仕切り10は、上枠11、下枠12、および左右の縦枠13を四周枠組みした枠体14と、この枠体14内部に支持されるパネル体としての樹脂面材15とを備えて構成されている。間仕切り10の上枠11は、脱衣室の天井材4に支持され、下枠12は、脱衣室の床材3に支持され、一方(図2中、左側)の縦枠13は、建具2の縦枠2Bおよび浴室壁1Bに支持され、他方(図2中、右側)の縦枠13は、浴室壁1Bおよび脱衣室の内壁材5に支持されている。
以下、間仕切り10の詳細構造について、図3〜図6をも参照して説明する。
図3は、間仕切り10の上枠11部分を分解して示す縦断面図である。図4は、間仕切り10の下枠12部分を分解して示す縦断面図である。図5は、間仕切り10の縦枠13部分を拡大して示す横断面図であり、図6は、縦枠13部分を分解して示す横断面図である。
上枠11は、図3に示すように、樹脂面材15の上端縁を保持する上枠本体11Aと、この上枠本体11Aを天井材4に固定する固定片部11Bと、上枠本体11Aを固定片部11Bに固着する固着具としてのビス11Cとを有して構成されている。上枠本体11Aは、縦枠13外方からのビスで縦枠13と一体化するための2つのビスホールが形成された本体部としての中空部111と、この中空部111よりも下側(見付け方向内方)かつ脱衣室側に設けられて樹脂面材15を保持する保持部112とを有して形成されている。この保持部112は、浴室側の第1保持片113と、この第1保持片113の脱衣室側に対向する第2保持片114と、これらの第1および第2保持片113,114を連結する底面部115とを有し、下方(見付け方向内方)に開口した凹溝状に形成されている。さらに、上枠本体11Aにおける保持部112の上側には、中空部111の側面から脱衣室側に突出し底面部115に対向する突出片部116が形成されている。
一方、上枠11の固定片部11Bは、天井材4に固定されるアングル部117と、上枠本体11Aの底面部115と突出片部116との間に挿入されてビス11Cが螺合される固着部118とを有して形成されている。そして、底面部115を貫通したビス11Cを固着部118に螺合させることで、上枠本体11Aと固定片部11Bとが互いに固定されるとともに、ビス11Cおよび固定片部11Bを介して上枠本体11Aが天井材4に支持されるようになっている。このような固定片部11Bの建具2側の端部は、図2の左側の縦枠13における縦枠本体13Aの底面部135(後述)、および枠連結部材2D(後述)の側面と略同一位置に設けられ、建具2と反対側の固定片部11Bの端部は、図2の右側の縦枠13よりも外側まで延長され、脱衣室の内壁材5と略同一位置に設けられている。
下枠12は、上枠11と上下略対称の構成を有し、図4に示すように、樹脂面材15の下端縁を保持する下枠本体12Aと、この下枠本体12Aを床材3に固定する固定片部12Bと、下枠本体12Aを固定片部12Bに固着する固着具としてのビス12Cとを有して構成されている。下枠本体12Aは、縦枠13と一体化するための2つのビスホールが形成された本体部としての中空部121と、この中空部121よりも上側(見付け方向内方)かつ脱衣室側に設けられて樹脂面材15を保持する保持部122とを有して形成されている。この保持部122は、浴室側の第1保持片123と、脱衣室側の第2保持片124と、底面部125とを有し、上方(見付け方向内方)に開口した凹溝状に形成されている。さらに、下枠本体12Aには、突出片部116が形成されている。
一方、下枠12の固定片部11Bは、床材3に固定されるアングル部127と、下枠本体12Aの底面部125と突出片部126との間に挿入されてビス12Cが螺合される固着部128とを有して形成されている。そして、底面部125を貫通したビス12Cを固着部128に螺合させることで、下枠本体12Aと固定片部12Bとが互いに固定されるとともに、下枠本体12Aが床材3に支持されるようになっている。このような固定片部12Bの建具2側の端部は、図2の左側の縦枠13における縦枠本体13Aの底面部135(後述)、および枠連結部材2D(後述)の側面と略同一位置に設けられ、建具2と反対側の固定片部11Bの端部は、図2の右側の縦枠13よりも外側(図の右側)まで延長され、脱衣室の内壁材5と略同一位置に設けられている。さらに、固定片部12Bの脱衣室側端縁は、建具2の下枠2Aの脱衣室側端縁と略同一位置に設けられている。
縦枠13は、図5、図6に示すように、縦枠本体13Aと、この縦枠本体13Aに固定されて樹脂面材15の浴室側に当接する第1保持部材13Bと、この第1保持部材13Bに係合されて樹脂面材15の脱衣室側に当接する第2保持部材13Cと、第1保持部材13Bを縦枠本体13Aに固着するビス13Dと、縦枠本体13Aを枠連結部材2Dまたは壁連結部材5A(後述)に固着する固着具としてのビス13Eとを有して構成されている。縦枠本体13Aは、上枠本体11Aおよび下枠本体12Aの中空部111,121と接合される本体部としての中空部131と、この中空部131から脱衣室側に延びて設けられた底面部135とを有して形成されている。
また、第1保持部材13Bは、浴室側に延びて縦枠本体13Aの中空部131に固定される被固定片部136と、樹脂面材15の浴室側側面に沿って延びる第1保持片133とを有して全体略L字形に形成されている。さらに、第1保持部材13Bにおける第1保持片133の基端部には、第2保持部材13Cの被係止部138B(後述)を係止する一対の係止部137Aと、この係止部137A間で浴室側に膨出して被係止部138Bを受け入れ可能な膨出部137Bとが形成されている。第2保持部材13Cは、樹脂面材15の脱衣室側側面に沿って延びる第2保持片134と、この第2保持片134における縦枠本体13A側端部から浴室側に向かって延びる一対の延出片部138Aと、これら一対の延出片部138A先端に設けられて第1保持部材13Bの係止部137Aに係止される被係止部138Bとを有して形成されている。
この縦枠13において、縦枠本体13Aにビス13Dを介して第1保持部材13Bの被固定片部136を固定した状態で、第1保持部材13Bの係止部137Aに脱衣室側から第2保持部材13Cの被係止部138Bを係止することで、第1保持片133と第2保持片134との間に樹脂面材15の側端縁を保持する保持部132が形成される。この保持部132は、縦枠本体13Aの中空部131よりも見付け方向内方でかつ脱衣室側に設けられて、見付け方向内方(左右の縦枠13が対向する方向)に開口した凹溝状に形成されている。そして、縦枠本体13Aの底面部135は、全体凹溝状の保持部132の底部に位置し、この底面部135を貫通するビス13Eは、第2保持部材13Cを係止する以前に螺合操作され、この螺合操作時に第1保持部材13Bの係止部137Aがビス13Eの頭部やドライバ等の工具に干渉しないようになっている。
以上のような左右の縦枠13のうち、図2の左側の縦枠13は、浴室壁1Bに固定されたアングル材からなる連結部材1Cと、建具2の縦枠2Bに固定された枠連結部材2Dとに固定されている。すなわち、縦枠13における縦枠本体13Aの中空部131がビス1Dによって連結部材1Cに固定されるとともに、縦枠本体13Aの底面部135が保持部132側から螺合操作されるビス13Eによって枠連結部材2Dに固定されることで、左側の縦枠13が所定位置に支持されるようになっている。枠連結部材2Dは、建具2の縦枠2Bに沿って上下に延びて形成された断面略L字形の部材であり、少なくとも床材3の上面から天井材4の下面までの長さ寸法を有して形成されている。
一方、左右の縦枠13のうち、図2の右側の縦枠13は、浴室壁1Bに固定されたアングル材からなる連結部材1Cと、脱衣室の内壁材5に差し込み固定された壁連結部材5Aとに固定されている。すなわち、縦枠13における縦枠本体13Aの中空部131がビス1Dによって連結部材1Cに固定されるとともに、縦枠本体13Aの底面部135が保持部132側から螺合操作されるビス13Eによって壁連結部材5Aに固定されることで、右側の縦枠13が所定位置に支持されるようになっている。壁連結部材5Aは、脱衣室の内壁材5に沿って上下に延びて形成された断面略L字形の部材であり、少なくとも床材3の上面から天井材4の下面までの長さ寸法を有して形成されている。
次に、間仕切り10の建て込み手順について説明する。
先ず、浴室ユニットの略全体が組み立てられて浴室壁1Bと建具2とが建て込まれた状態において、浴室壁1Bに連結部材1Cを固定しておく。
一方、間仕切り10が建て込まれる位置とは別の場所で、上枠11の上枠本体11Aと、下枠12の下枠本体12Aと、左右の縦枠13の縦枠本体13Aとを四周枠組みしておく。そして、上枠11の固定片部11Bを天井材4に固定するとともに、下枠12の固定片部12Bを床材3に固定する。これに続いて、四周枠組みした上枠本体11A、下枠本体12Aおよび縦枠本体13Aを建て込み位置に設置し、上枠11の固定片部11Bに上枠本体11Aをビス11Cで固定し、下枠12の固定片部12Bに下枠本体12Aをビス12Cで固定するとともに、連結部材1Cに縦枠本体13Aをビス1Dで固定する。
次に、左右の縦枠本体13Aに第1保持部材13Bをビス13Dで固定してから、図2の左側の縦枠13位置において、建具2の縦枠2Bに枠連結部材2Dを固定するとともに、この枠連結部材2Dに縦枠本体13Aの底面部135をビス13Eで固定し、図2の右側の縦枠13位置において、脱衣室の内壁材5に壁連結部材5Aを差し込み固定するとともに、この壁連結部材5Aに縦枠本体13Aの底面部135をビス13Eで固定する。
次に、樹脂面材15を支持しつつ、その上端縁を上枠本体11Aの保持部112に挿入して樹脂面材15を持ち上げてから、その下端縁を下枠本体12Aの保持部122に挿入して保持部122内に設けたセッティングブロック151(図1)に載置する、つまり樹脂面材15を上下けんどん式で建て込む。
次に、左右の縦枠13において、第2保持部材13Cを第1保持部材13Bに向かって押し込み、被係止部138Bを係止部137Aに係止させ、第1保持部材13Bの第1保持片133と第2保持部材13Cの第2保持片134とで樹脂面材15の側端縁を挟持する。
以上により、枠体14が浴室壁1B、建具2の縦枠2Bおよび脱衣室の内壁材5に支持されるとともに、この枠体14に樹脂面材15が支持され、間仕切り10の建て込みが完了する。
このような本実施形態によれば、以下のような効果がある。
(1)すなわち、上枠本体11Aを固定片部11Bに固定するビス11C、下枠本体12Aを固定片部12Bに固定するビス12C、および縦枠本体13Aを枠連結部材2Dまたは壁連結部材5Aに固定するビス13Eが、各々の枠材の見付け方向外方に向かって螺合されるようになっているので、見込み方向に螺合する場合と比較して、ビスの螺合寸法による見込み方向のクリアランスが省略でき、枠体14の固定に伴う間仕切り10の壁厚寸法を最小化することができる。
(2)さらに、枠体14に形成した凹溝状の保持部112,122,132に樹脂面材15の周縁部が保持される、つまり枠体14の見込み寸法内に樹脂面材15が保持されることで、枠体14と樹脂面材15とを合わせた見込み寸法が最小化でき、これによっても間仕切り10の壁厚寸法を小さくすることができる。従って、間仕切り10の厚さ寸法が小さくできることで、間仕切り10の脱衣室側側面を建具2の折れ戸2Cと略同面になる位置まで浴室側に寄せて配置することができ、間仕切り10が脱衣室側に突出しないようにできるので、脱衣室の有効スペースを拡大することができる。
(3)また、枠体14の保持部112,122,132に樹脂面材15を保持した状態において、ビス11C,12C,13Eが樹脂面材15で覆われて脱衣室側に露出しないようにでき、間仕切り10の意匠性を向上させることができる。さらに、上枠本体11A、下枠本体12Aおよび縦枠本体13Aにおいて、中空部111,121,131が保持部112,122,132よりも見付け方向外方かつ浴室側に設けられているので、中空部111,121,131が脱衣室側に露出せず、この点でも間仕切り10の外観を良好にすることができる。また、中空部111,121,131同士を枠組みすることで、枠体14の強度を確保することができる。
(4)左右の縦枠13において、樹脂面材15の保持部132が第1保持部材13Bと第2保持部材13Cとで構成され、第2保持部材13Cが第1保持部材13Bに対して係脱自在に構成されているので、第2保持部材13Cを取り外した状態で樹脂面材15を上下けんどん式で上下枠11,12の保持部112,122に挿入してから、被係止部138Bを係止部137Aに係止させて第2保持部材13Cを取り付け、第1保持部材13Bと第2保持部材13Cとで樹脂面材15を挟持する取付手順が採用でき、樹脂面材15の建て込みが容易に実施できる。
(5)さらに、左右の縦枠13において、第1保持部材13Bに膨出部137Bが形成され、この膨出部137Bに第2保持部材13Cの被係止部138Bが受け入れ可能になっているので、係止部137Aと被係止部138Bとの係止に必要な空間が確保でき、第1保持片133と第2保持片134との間隔寸法として、樹脂面材15を保持しかつビス13Eの螺合作業ができる最小限の寸法を確保すればよくなり、これによっても間仕切り10の壁厚寸法を最小化することができる。
(6)また、上枠11および下枠12の固定片部11B,12Bが建具2と反対側の縦枠13よりも外側に延出されているので、間仕切り10と交差する脱衣室の内壁材5との取り合い寸法を、固定片部11B,12Bの延出寸法で調整することができる。従って、建物の柱や壁と浴室との収まりによって間仕切り10の位置が図2の左右にずれたとしても、このずれ量を固定片部11B,12の延出寸法で調整することで、床材3や天井材4との取り合い部分に穴が形成されてしまうことが防止でき、良好な外観が確保できる。
なお、本発明は前記実施形態の構成に限定されるものではない。
例えば、前記実施形態では、間仕切り10が床材3から天井材4に至るの高さ寸法を有した樹脂面材15(パネル体)を備えて構成されていたが、これに限らず、枠体14の内部に中桟等が設けられ、この中桟で上下に分割された枠体の上下いずれか一方にパネル体が支持されていてもよい。この場合には、中桟により上枠または下枠が構成され、この中桟にパネル体の上端縁または下端縁を保持する略凹溝状の保持部が形成されていればよい。さらに、中桟で上下に分割されてパネル体が支持されない側には、例えば、脱衣室側から利用可能な棚や物入れ、あるいは浴室側から利用可能な棚や物入れが設けられていてもよく、さらには浴室と脱衣室とを仕切る窓が設置されていてもよい。
また、前記実施形態では、間仕切り10が隣接する浴室の出入り口として折れ戸形式の建具2が設けられていたが、出入り口の開閉形式は特に限定されず、開き戸形式の建具であってもよく、また片引き戸や二枚引戸、三連引戸形式の建具であってもよい。
さらに、前記実施形態では、浴室が浴室ユニットから構成されたものについて説明したが、これに限らず、浴室が在来工法で形成されていてもよい。さらに、前記実施形態において間仕切り10と対向する浴室壁1Bが省略されて、本発明の間仕切りのみで浴室と脱衣室とが仕切られる構成であってもよい。
また、前記実施形態では、上枠11、下枠12、および左右の縦枠13における保持部112,122,132の底部(底面部115,125,135)を貫通する固着具(ビス11C,12C,13E)を介して枠体14が天井材4や床材3、枠連結部材2D、壁連結部材5Aに固定されていたが、枠体14の支持構造は、上述のものに限らず、図7に示す構造が採用可能である。
すなわち、図7は、前記実施形態の変形例に係る間仕切り構造を示す縦断面図であり、枠体14の上枠11の天井材4への支持構造および下枠12の床材3への支持構造が前記実施形態と相違した構造を示す図である。この図7において、上枠11の上枠本体11Aと固定片部11Bとは、底面部115および突出片部116の間に固着部118が嵌合されることで、互いに連結されるようになっている。つまり、前記実施形態のビス11Cが省略され、突出片部116の先端寄りに形成された突起116Aに固定片部11Bの固着部118が係止されるとともに、底面部115の上側(見込み方向の外側)に固定片部11Bが当接した状態で、上枠本体11Aと固定片部11B(固定部材)とが互いに嵌合され、この固定片部11Bを介して上枠本体11Aが天井材4に支持されるようになっている。
また、図7において、下枠12の下枠本体12Aと固定片部12Bとは、底面部125および突出片部126の間に固着部128が嵌合されることで、互いに連結されるようになっている。つまり、前記実施形態のビス12Cが省略され、突出片部126の先端寄りに形成された突起126Aに固定片部12Bの固着部128が係止されるとともに、底面部125の下側(見込み方向の外側)に固定片部12Bが当接した状態で、下枠本体12Aと固定片部12B(固定部材)とが互いに嵌合され、この固定片部12Bを介して下枠本体12Aが床材3に支持されるようになっている。また、下枠本体12Aの浴室側には、鉤形に折れ曲がった係止部材12Dが固定されており、この係止部材12Dを浴室床(防水パン)1A端部の立上り部に係止することで、下枠12が浴室床1Aに支持されるようにもなっている。
なお、図7では図示を省略するが、縦枠13においては、前述の実施形態と同様の固定構造が採用されている。
その他、本発明を実施するための最良の構成、方法などは、以上の記載で開示されているが、本発明は、これに限定されるものではない。すなわち、本発明は、主に特定の実施形態に関して特に図示され、かつ説明されているが、本発明の技術的思想および目的の範囲から逸脱することなく、以上述べた実施形態に対し、形状、材質、数量、その他の詳細な構成において、当業者が様々な変形を加えることができるものである。
従って、上記に開示した形状、材質などを限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの形状、材質などの限定の一部もしくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含まれるものである。
本発明の間仕切り構造を示す縦断面図である。 前記間仕切り構造を示す横断面図である。 前記間仕切りの上枠部分を分解して示す縦断面図である。 前記間仕切りの下枠部分を分解して示す縦断面図である。 前記間仕切りの縦枠部分を拡大して示す横断面図である。 前記縦枠部分を分解して示す横断面図である。 本発明の変形例に係る間仕切り構造を示す縦断面図である。
符号の説明
1B…浴室構造体である浴室壁、2…出入り口である建具(出入り口用建具)、3…建物躯体である床材、4…建物躯体である天井材、5…建物躯体である内壁材、10…間仕切り、11…上枠、11A…上枠本体、11B…固定片部(固定部材)、11C…固着具であるビス、12…下枠、12A…下枠本体、12B…固定片部(固定部材)、12C…固着具であるビス、13…縦枠、13A…縦枠本体、13B…第1保持部材、13C…第2保持部材、13E…固着具であるビス、111,121,131…本体部である中空部、112,122,132…保持部、113,123,133…第1保持片、114,124,134…第2保持片、115,125,135…底部である底面部、137A…係止部、137B…膨出部、138B…被係止部。

Claims (5)

  1. 浴室と脱衣室の出入り口に隣接して設けられる間仕切り構造であって、
    四周枠組みされた枠体と、この枠体に支持されるパネル体とを備え、
    前記枠体には、見付け方向内方に開口して前記パネル体の周縁部を保持する凹溝状の保持部と、この保持部よりも見付け方向外方および浴室側の少なくとも一方に偏って設けられた本体部とが形成され、当該枠体は、前記本体部同士を互いに接合することで四周枠組みされるとともに前記保持部の底部を貫通する固着具を介して前記建物躯体、前記出入り口用建具または前記浴室構造体に固定されるか、または、前記保持部の底部外側に当接しかつ当該枠体と嵌合する固定部材を介して前記建物躯体、前記出入り口用建具または前記浴室構造体に固定されている間仕切り構造。
  2. 浴室と脱衣室の出入り口に隣接して設けられる間仕切り構造であって、
    四周枠組みされた枠体と、この枠体に支持されるパネル体とを備え、
    前記枠体には、見付け方向内方に開口して前記パネル体の周縁部を保持する凹溝状の保持部と、この保持部よりも見付け方向外方および浴室側の少なくとも一方に偏って設けられた本体部とが形成され、当該枠体は、前記本体部同士を互いに接合することで四周枠組みされるとともに、建物躯体、前記出入り口用建具または前記浴室構造体に支持され
    前記四周の枠体のうちの上下の枠体は、前記保持部の見付け方向外方に設けられて前記脱衣室側に延びた固定片部を有して構成され、
    この固定片部は、前記固着具で前記保持部に固着されかつ前記建物躯体に固定されるとともに、前記出入り口と反対側に配置される縦の枠体よりも外方まで延長して設けられている間仕切り構造。
  3. 前記四周の枠体のうち、互いに対向する一対の枠体における前記保持部は、浴室側の第1保持片と、この第1保持片の脱衣室側に対向するとともに第1保持片に対して着脱可能に設けられた第2保持片とで構成されている請求項1または請求項2に記載の間仕切り構造。
  4. 前記第2保持片には、前記第1保持片に向かって延びて当該第1保持片に係止される被係止部が形成され、前記第1保持片の基端部には、前記第2保持片の被係止部を係止する係止部と、この係止部よりも浴室側に膨出して前記第2保持片の被係止部を受け入れ可能な膨出部とが形成されている請求項3に記載の間仕切り構造。
  5. 建具枠および障子を有した浴室出入り口と、この浴室出入り口の左右少なくとも一方に隣接して設けられた請求項1から請求項4のいずれかに記載の間仕切り構造とを備えた建具。
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