JP4805477B2 - ハンドラップ用ストレッチフィルム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、食品包装に用いられるハンドラップ用ストレッチフィルムに関する。尚、本発明で用いる組成の単位(%及び部)は、特に断らない限り質量基準で表す。
【0002】
【従来の技術】
食品包装用のストレッチフィルムは、青果物、鮮魚、精肉、総菜等の食品を直接またはポリスチレンペーパー(PSP)等のトレーに載せてフィルムを延伸させてオーバーラップして使用される。フィルムの種類としては、自動包装機による包装に適したオートラップ用(以下「オート用」という。)フィルムと、ハンドラッパーを使用し包装作業者が手で包装するのに適したハンドラップ用(以下「ハンド用」という。)フィルムが有る。
【0003】
オート用フィルムは、自動包装機を用い行うもので、例えば搬送ベルトでフィルムを繰り出し、搬送ベルトの間に設置された鋸状のカット刃を突き出しミシン目を入れ、フィルムを搬送しながらカットする。その後、カットされたフィルムの中央部を食品を載せたトレーで突き上げて延伸させ、折り込み板でフィルムを折り畳み重ね合わせ、合わせ部をヒートシールするというように包装される。このためカット搬送性、延伸性、フィルム延伸時、折り畳み時に破れないこと、フィルムを重ねた後に容易に剥がれず、ヒートシールし易いこと等が要求される。
【0004】
一方、ハンド用フィルムは、ハンドラッパーを用い手動で行うもので、例えば、繰り出しロール上に載せたフィルムの両端部を手で掴み、食品を載せたトレーを覆うのに必要な長さにフィルムを繰り出し、フィルムを熱線でカットする。次に、覆ったフィルムを横方向に伸ばし、トレー底部でフィルム同士を重ね合わせヒートシールするというように包装される。このため、フィルムの繰り出しがスムーズにでき、熱線カット後にフィルムが熱線から離れて、熱線にフィルムが残らないことが必要である。熱線にフィルムが付着すると溶けたフィルムを取り除く必要が有り包装効率が低下する。その他にも作業者が伸ばしやすく長時間包装を続けても疲れないこと、伸ばしたときに破れないこと、フィルムが剥がれにくくヒートシールしやすいこと等、オート用フィルムとは異なる特性が要求される。
【0005】
食品包装に用いられるハンド用ストレッチフィルムは、主にポリ塩化ビニル(以下「塩ビ」という。)系のものが使用されてきた。これはフィルムの透明性が良く、作業者が伸ばしやすく疲れにくい、仕上がりにしわが無く綺麗であるなどの包装適性の他、フィルム面にかかる変形に対してしわを残すことなく回復する変形回復性に優れ、更に、輸送および陳列中にストレッチフィルム底部の合わせ部の剥がれが発生しにくいなど優れた特性が、販売者、消費者の双方に認められているためである。
【0006】
しかし、近年、塩ビ系ストレッチフィルムに対し焼却時に発生する塩化水素ガスや、含有する可塑剤の溶出などが問題視されてきた。このため塩ビに替わるものとしてオレフィン系ストレッチフィルムが検討されている。
【0007】
ハンド用のオレフィン系ストレッチフィルムとしては、変形回復性に優れた熱可塑性エラストマーを主成分とする層に、粘着性を付与するためエチレン−酢酸ビニル共重合体を積層した多層フィルムが多く提供されている。
【0008】
一般にフィルムは、製膜時に余分となるフィルムの両端部、いわゆる耳をカットして作製される。耳はスクラップとして原料収率を上げるために、多層フィルムの場合、少なくとも一つの層に戻される。しかし、多層フィルムの耳は、中間層と表層の異なる樹脂が混在しているため、スクラップとしてフィルム中の一層に戻した場合、フィルムの透明性や強度は低下する傾向が有る。そのため、スクラップを戻すことができないか、又はスクラップを戻す量が制限され収率が上がらない等の問題が有る。
【0009】
一方、単層構成からなるフィルムは上記の問題が無く、高圧法ポリエチレンとエチレン・α−オレフィン共重合体樹脂を使用したオレフィン系ストレッチフィルムが、特開昭52−84096号、特開昭59−49248号、特開平4−91148号、特開平8−3384号、特開平11−228758号等に提案されている。しかし、それらの単層のオレフィン系ストレッチフィルムもハンド用に使用した場合、熱線カット後にフィルムが熱線から離れずに溶けたフィルムが熱線に付着したり、伸びが低く包装体の仕上がりにしわが残ったり、更に粘着性も十分ではないという問題が有る。また、原料の樹脂組成物の溶融張力が低いと、フィルム製造時にダイスから出てきたフィルムの幅が、伸びたり縮んだりして変動するという製膜性の問題も有る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、フィルム製造時の製膜性が良好であり、ハンドラップ包装において、熱線カット時、カットされたフィルムが熱線から離れ、熱線にフィルムが付着して残ることがなく、更に、ハンドラップ包装に適した適度な伸びと粘着性及び良好な透明性を有するストレッチフィルムを提供するもので有る。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明者等は、鋭意検討を重ねた結果、上記課題を克服したハンド用オレフィン系ストレッチフィルムを得ることができたものであり、その要旨は、密度が910kg/m3を超える直鎖状低密度ポリエチレン(A)、密度が910kg/m3以下の直鎖状低密度ポリエチレン(B)、高圧法ポリエチレン(C)及び(D)成分としてポリブテン、ポリブタジエン、ポリイソブチレンの内、少なくとも1種を含有してなり、(A)、(B)及び(C)の合計を100%としたとき、(A)90〜20%、(B)5〜40%、(C)5〜40%及び(D)0.5〜5部の樹脂組成からなるハンド用ストレッチフィルムであり、好ましくは(A)のエチレン・α−オレフィン共重合体のα−オレフィンの炭素数が6〜8であるハンド用ストレッチフィルムである。又、上記フィルムは、Tダイ法で製造したフィルムが好ましい。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を詳しく説明する。本発明で使用される直鎖状低密度ポリエチレン(A)は、フィルムに十分な引っ張り強度を与える上で必須の成分で、密度が910kg/m3、好ましくは915kg/m3を超えるものであり、一般的にはLLDPEと称されるものである。中でもエチレンとα−オレフィンの共重合体が好ましい。α−オレフィンとしては、プロピレン、ブテン−1、ヘキセン−1、4−メチルペンテン−1、ヘキセン−1、ヘプテン−1、オクテン−1、ノネン−1、デセン−1、ドデセン−1等があり、好ましくは、α−オレフィンの炭素数は6〜8である。この範囲をばずれた炭素数のエチレン・α−オレフィン共重合体を使用すると、引張り強度が十分でないことがあり、フィルム延伸時に破れを生じる場合がある。
【0013】
直鎖状低密度ポリエチレン(A)の組成は、(A)、(B)及び(C)の合計100%に対して90〜20%が好ましい。90%を越えるとフィルムの透明性が悪くなる。又、フィルムの引張り強度が高くなり、適度な強度でフィルムを伸ばすことができず、作業者が疲れやすいフィルムとなる。一方、20%未満ではフィルムの引張り強度が低く、フィルム延伸時に破れ易くなる。
【0014】
本発明で使用される直鎖状低密度ポリエチレン(B)は密度が910kg/m3以下、好ましくは910kg/m3以下で880kg/m3以上の、一般的にはVLDPEと称されるものである。中でもエチレンとα−オレフィンの炭素数が3〜12の共重合体が好ましい。α−オレフィンの具体例としては、プロピレン、ブテン−1、ヘキセン−1、4−メチルペンテン−1、ヘキセン−1、ヘプテン−1、オクテン−1、ノネン−1、デセン−1、ドデセン−1等が挙げられる。(B)成分を入れることで、包装時にフィルムが伸び易くなると共に、フィルムの粘着性は向上する。密度が910kg/m3を越えると、上記の効果は小さくなる。一方、880kg/m3未満ではフィルムの腰が弱くなり、フィルムが繰り出しにくくなると共に、包装後の内容物の保持性が悪くなる。
【0015】
直鎖状低密度ポリエチレン(B)の組成は、5〜40%が好ましい。5%よりも小さいとフィルムが硬くなり伸ばしづらいフィルムになる。又、フィルムの粘着性が弱くなりフィルムの繰り出しが軽くなりすぎるため、必要以上のフィルムが繰り出され作業効率が落ちる。又、トレー底部でフィルム同士を重ね合わせた部分をヒートシールする前に、延伸されたフィルムが剥がれ、元に戻るためにヒートシールすることができない。一方、40%を越えるとフィルムの粘着性が強くなりすぎて、巻物とした際にフィルムが粘着して剥がれなくなるいわゆる「ブロッキング」を起こし、フィルムを使用する際に繰り出しが困難となるか、場合によっては繰り出しができなくなる。なお、本発明においては(A)の量を(B)よりも多くすることがフィルムに腰を持たせる上で好ましい。
【0016】
本発明の高圧法ポリエチレン(C)は、高圧ラジカル重合法により製造されるものである。(C)の組成は、5〜40%が好ましい。5%よりも小さいと、溶融張力が低くなりフィルム幅が変動するため、耳カットが安定してできなくなる。一方、40%を越えると、フィルム強度が低下しフィルム延伸時に破れ易くなる。
【0017】
本発明の(D)成分は、ポリブテン、ポリブタジエン、ポリイソブチレンの内、少なくとも1種からなるものであり、上記の中より選択した複数の成分からなるものであっても良い。数平均分子量が1000以上のものがより好ましい。数平均分子量が1000未満のものを添加したフィルムは、経時変化で透明性の低下が起こりやすい。これらの添加により、フィルムの粘着性が向上し繰り出し抵抗が改善され、又、破断伸びが向上しフィルム延伸時の破れを改善することができる。即ち、ハンドラップ包装においては、前記のようにフィルムを繰り出し、僅かに延伸のかかった状態のフィルムをカットとする。この際に瞬間的にカットされたフィルムが収縮することにより、熱線に軟化したフィルムが残らないことが、作業効率上極めて重要で有る。この「瞬間的収縮」を再現性良く繰り返して起こすためには、フィルムの繰り出しが一定した適度な抵抗力のもとで行われることが重要で有る。このような抵抗力を与える粘着性が、(D)成分を添加することにより得られる。又、前記のように、フィルムの破断伸びが向上し、内容物を包装するために延伸した際に破れにくくなる。
【0018】
(D)成分を添加することなく、(B)成分として密度の低いものを用いるとか、その添加量を増やすことで、前記の繰り出し抵抗を向上させることはできるが、そうするとフィルムの腰が弱くなり、包装作業性が低下するばかりか、包装による内容物の保持が不十分となる。
【0019】
(D)成分の添加量は、(A)、(B)及び(C)の合計100%に対して0.5〜5部が好ましい。0.5部よりも少ないとフィルム延伸時の破れの改善効果がほとんど見られない。又、熱線からフィルムが離れずに付着して残ってしまう。一方で5部を越えると、経時変化でフィルムの透明性が低下し、更には、ブロッキングが生じる。
【0020】
尚、本発明の(A)、(B)、(C)及び(D)の各樹脂は、いずれも市販の樹脂を用いることができる。
【0021】
本発明のストレッチフィルムには防曇剤を添加することが好ましい。添加量は1〜5部、好ましくは1.5〜4部である。防曇剤としては例えばPL規格(食品添加剤リスト)に準ずる界面活性剤として、グリセリン脂肪酸(C8〜22)エステル、ソルビタン脂肪酸(C8〜22)エステル、プロピレングリコール脂肪酸(C8〜22)エステル、ショ糖脂肪酸(C8〜22)エステル、クエン酸モノ(ジまたはトリ)ステアリン酸エステル、ペンタエリストール脂肪酸(C8〜22)エステル、ポリグリセリン脂肪酸(C8〜22)エステル、ポリオキシエチレン(20)グリセリン脂肪酸(C8〜22)エステル、ポリエチレングリコール脂肪酸(C8〜22)エステル、ポリプロピレングリコール脂肪酸(C8〜22)エステル、ポリオキシエチレン(9.5)ドデシルエーテル、ポリオキシエチレン(4〜14.30〜50)アルキル(C4、9、12)フェニルエーテル、N、N−ビス(2)−ヒドロキシエチル脂肪酸(C12〜18)とジエタノールアミンによる縮合生成物、ポリオキシプロピレンポリオキシエチレンブロック共重合体、ポリエチレングリコール(分子量200〜9500)、ポリプロピレングリコールなどを添加することができる。
【0022】
本発明のストレッチフィルムには、必要に応じて安定剤、帯電防止剤、加工性改良剤を添加することができる。例えば2,6−ジ−t−ブチル−p−クレゾール(BHT)、テトラキス[メチレン−3−(3,5−ジ−tブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタン、n−オクタデシル−3−(4’−ヒドロキシ−3,5’−ジ−t−ブチルフェニル)プロピオネートで代表されるフェノール系安定剤、ビス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト及びトリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイトなどで代表されるホスファイト系安定剤や炭素数8〜22の脂肪酸のグリセリンエステルやソルビタン酸エステル、ポリエチレングリコールエステルなどの帯電防止剤、ステアリン酸カルシウムなどの脂肪酸金属塩で代表される加工性改良剤を添加することができる。
【0023】
本発明のストレッチフィルムの厚さは、通常のストレッチフィルムとして使用される範囲、即ち5〜20μmであり、好ましくは8〜15μmである。5μmよりも薄くなるとフィルム延伸時に破けやすくなる。一方、20μmよりも厚くなると伸ばしにくいフィルムになる。
【0024】
本発明のハンド用ストレッチフィルムの製造方法は、公知の方法を用いることができるが、好ましくはTダイ法である。Tダイ法は、インフレーション法に比べ、溶融樹脂を冷却ロールで急冷できるためフィルムの結晶性を抑えることができ、透明性を向上することができる。又、膜厚精度が高く、更に生産速度もインフレーション法に比べ上げることができる。
【0025】
本発明のストレッチフィルムには、製膜の際に発生する耳等のスクラップに使用している成分以外のものが含まれていないので、ゲルなどの発生や、フィルムの透明性や強度の低下等の問題がなく、スクラップを製膜ラインの原料系に支障無く戻すことができる。
【0026】
【実施例】
以下実施例により、本発明を更に詳細に説明する。尚、使用原料及びストレッチフィルムの特性は、次の方法により測定評価した。
【0027】
1)密度
JIS K6760に準拠して、原料樹脂の密度を測定した。
JIS K2249に準拠して、(D)成分の密度を測定した。
2)メルトフローレート(MFR)
JIS K6760に準拠して、190℃、荷重21.18Nの条件で、原料樹脂のMFRを測定した。
3)平均分子量
(D)成分の平均分子量は、蒸気圧法によりポリブテン、ポリブタジエンの数平均分子量(Mn)を測定した。又、極限粘度法によりポリイソブチレンの粘度平均分子量(Mv)を測定した。
4)透明性(Haze%)
ASTM−D1003に準拠して、製膜後23℃×50%RH×1日経過後及び40℃×90%RH×1週間経過後にフィルムの透明性を測定した。Haze2%以下が良好で有る。
5)繰り出し抵抗
製膜後23℃×50%RH×1日経過後、及び40℃×90%RH×1週間経過後の繰り出し抵抗を、以下の方法で測定した。図1及び図2に示すように、内径3インチ×幅315mmの紙管3(重量0.68kg)に巻き付けた幅300mm×長さ500mのフィルムを、上記ハンドラッパーの2本の繰り出しロール4の間に設置し、フィルムの端面を金属製の定規2(幅300mm×長さ25mm×厚み1mm)に巻き付け、定規の中央部を(株)島津製作所製オートグラフ(AG2000C)を用い、引っ張り治具1で引張り速度500mm/minの速度で、フィルムの繰り出し抵抗を測定した。繰り出し抵抗が0.5〜1.5Nの範囲に有るフィルムの熱線
カット性は良好で有った。
6)ハンドラップ性
上記の透明性、繰り出し抵抗の評価で使用した幅300mmのフィルムを用い、ハンドラッパー(ARC(株)POLYWRAPPER40)により、PSPトレー(長さ200×幅150×高さ25mm)を常温にて包装し、表3に示す判断基準に基づいて、フィルムの繰り出し性、熱線カット性、伸び、破れ、粘着性及び包装仕上がり時のしわについて評価した。
【0028】
尚、透明性と繰り出し抵抗は、経時変化により測定値が大きく変化する場合が有るため、条件を変え評価した。
【0029】
(実施例1)
直鎖状低密度ポリエチレン(A)として密度が913kg/m3で、α−オレフィンの炭素数が6からなるエチレン・α−オレフィン共重合体(MFR=2.0)50%、直鎖状低密度ポリエチレン(B)として密度が900kg/m3であり、α−オレフィンの炭素数が4からなるエチレン・α−オレフィン共重合体(MFR=2.0)25%、密度が924kg/m3の高圧法ポリエチレン(C)(MFR=2.0)25%及び(D)成分としてポリブテン(Mn=980、密度890kg/m3)2部と防曇剤としてジグリセリンラウレートを1.5部添加した組成物をTダイ法により、厚み11μmのストレッチフィルムを作製した。
【0030】
フィルムの作製は、東芝機械製65mm単軸押出機でL/D=28のフルフライトスクリューを使用し、ダイ幅550mm、ダイリップ0.7mmのTダイを用い、設定温度180℃〜230℃、引取り速度60m/分で行った。尚、以下の実施例2〜6、比較例1〜5も同様の条件でフィルムを作製した。尚、(D)成分の添加は、(A)をベース樹脂とした濃度20%のマスターバッチを作製して行った。尚、実施例及び比較例のフィルム作製時の製膜性は、表3に示した基準で行った。
【0031】
(実施例2)
(D)成分としてポリブテン(Mn=2900、密度910kg/m3)2部添加した以外は、実施例1と同様の方法でストレッチフィルムを作製した。
【0032】
(実施例3)
(D)成分としてポリイソブチレン(Mv=53000、密度920kg/m3)2部添加した以外は、実施例1と同様の方法で、ストレッチフィルムを作製した。
【0033】
(実施例4)
(D)成分としてポリブテン(Mn=2900、密度910kg/m3)5部添加した以外は、実施例1と同様の方法で、ストレッチフィルムを作製した。
【0034】
(実施例5及び6)
(A)、(B)及び(C)成分の組成を、表1の組成とした以外は、実施例2と同様にストレッチフィルムを作製した。
【0035】
(実施例7)
直鎖状低密度ポリエチレン(A)として密度が921kg/m3で、α−オレフィンの炭素数が6からなるエチレン・α−オレフィン共重合体(MFR=2.0)50%、直鎖状低密度ポリエチレン(B)として密度が890kg/m3であり、α−オレフィンの炭素数が4からなるエチレン・α−オレフィン共重合体(MFR=4.0)25%とした以外は、実施例2と同様の方法でストレッチフィルムを作製した。
【0036】
(実施例8)
直鎖状低密度ポリエチレン(A)として密度が919kg/m3で、α−オレフィンの炭素数が4からなるエチレン・α−オレフィン共重合体(MFR=2.0)50%、直鎖状低密度ポリエチレン(B)として密度が900kg/m3であり、α−オレフィンの炭素数が4からなるエチレン・α−オレフィン共重合体(MFR=2.0)25%とした以外は、実施例2と同様の方法でストレッチフィルムを作製した。
【0037】
これら実施例のフィルムに使用した原料の比率及び密度と、フィルム作製時の製膜性、及び前記の各種のフィルムの特性評価結果を、表1に示す。
【0038】
【表1】
Figure 0004805477
【0039】
(比較例1〜5)
(A)〜(D)の各成分の組成を、表2に示したように変更した以外は、実施例2と同様にストレッチフィルムを作製した。これら比較例のフィルムに使用した原料の比率及び密度と、フィルム作製時の製膜性、及び各種のフィルム特性評価結果を、表2に示す。
【0040】
【表2】
Figure 0004805477
【0041】
実施例の各フィルムは、熱線カット時、フィルムが熱線に付着して残ることがなく、ハンドラップ性に優れていた。これに対し比較例の各フィルムは、ブロッキングによる繰り出し不良や、熱線からフィルムが離れずに溶けたフィルムが熱線に付着する問題が有るか、又は、ハンドラップ性に問題が有った。
【0042】
【発明の効果】
本発明のハンドラップ用ストレッチフィルムは、フィルム作製時の製膜性が良好で、透明性の良好なフィルムを提供することができ、更に、ハンドラップ包装に用いた時に、熱線カット時に熱線にフィルムが付着して残ることがなく、又、ハンドラップ包装に適した適度な伸びと粘着性を有するので、著しい包装の効率向上を図ることができる。
【0043】
【表3】
Figure 0004805477
【0044】
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例及び比較例において、フィルムの「繰り出し抵抗」の測定方法を示す側面図である。
【図2】 図1測定方法の正面図である。
【符号の説明】
1 引張り治具
2 金属定規
3 紙管
4 繰り出しロール

Claims (3)

  1. 密度が910kg/mを超える直鎖状低密度ポリエチレン(A)、密度が910kg/m以下の直鎖状低密度ポリエチレン(B)、高圧法ポリエチレン(C)及び(D)成分としてポリブテン、ポリブタジエン、ポリイソブチレンの内、少なくとも1種を含有してなり、(A)、(B)及び(C)の合計を100%としたとき、(A)90〜45%、(B)5〜40%、(C)5〜40%及び(D)0.5〜5部の樹脂組成であって、ハンドラップ包装において、熱線でカットして用いるためのハンドラップ用ストレッチフィルム。
  2. 直鎖状低密度ポリエチレンが共にエチレン・α−オレフィン共重合体であり、直鎖状低密度ポリエチレン(A)のエチレン・α−オレフィン共重合体のα−オレフィンの炭素数が6〜8である請求項1のハンドラップ用ストレッチフィルム。
  3. Tダイ法で製造した請求項1又は2のハンドラップ用ストレッチフィルム。
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