JP4822794B2 - 燃焼装置 - Google Patents

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Description

本発明は、燃焼装置に関する。
従来から、燃焼室内に設けられた燃焼皿上で木質ペレット等の固体燃料を燃焼させる燃焼装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。このような燃焼装置では、固体燃料は燃焼皿の中央部に供給されると共に、新たに供給される固体燃料によって燃焼皿の外周側に移動される構成となっており、燃焼皿の外周部には固体燃焼を保持する回転リングが取り付けられている。回転リングと燃焼皿の間には隙間が形成されており、回転リングが燃焼皿に対して回転すると、燃焼皿上で燃焼して灰になった固体燃料や未燃焼物(所謂「クリンカー」)が、上記隙間から排出される構成となっている。
しかしながら、上記隙間が大きい場合には、完全に燃焼する前の固体燃料まで排出されてしまう反面、上記隙間が小さい場合には、灰やクリンカーが良好に排出されないという問題がある。
特開2004−293828号公報
本発明は、上記事実を考慮し、燃焼皿上の固体燃料を良好に燃焼させることができると共に、灰や未燃焼物を良好に排出することができる燃焼装置を得ることを目的とする。
上記課題を解決するために、請求項1に係る発明の燃焼装置は、中央部に固体燃料が供給されると共に前記供給された固体燃料が外周側に移動されつつ燃焼される燃焼皿と、前記燃焼皿の外周部に沿って設けられた壁部を有し、前記壁部の一部に燃料排出口が設けられた保持部材と、前記壁部の周囲に設けられ、前記保持部材に対して相対回転することで前記燃料排出口を開閉する開閉部材と、前記開閉部材を回転させる駆動機構と、を備えたことを特徴としている。
請求項1記載の燃焼装置では、燃焼皿の外周部に設けられた保持部材の燃料排出口が開閉手段によって閉塞された状態では、燃焼皿の外周部へ移動された固体燃料は、保持部材に設けられた壁部によって保持され、燃焼皿上で良好に燃焼されて灰になる。そして、駆動機構によって開閉部材が保持部材に対して相対回転されることにより、保持部材の燃料排出口が開放されると、固体燃料の灰や未燃焼物が燃料排出口から排出される。
しかも、保持部材に設けられた壁部の一部に燃料排出口が形成された構成であるため、構造がシンプルである。
さらに、駆動機構により開閉部材を保持部材に対して相対回転させるだけで燃料排出口を開閉できるので、構成が簡単である。
請求項に係る発明の燃焼装置は、請求項記載の燃焼装置において、前記保持部材は、前記燃焼皿に対して相対回転可能に設けられ、前記開閉部材は、前記保持部材に対する相対回転を所定の範囲内に制限されると共に、前記保持部材に対して一方向へ相対回転した際には前記燃料排出口を閉塞し、前記保持部材に対して他方向へ相対回転した際には前記燃料排出口を開放することを特徴としている。
請求項記載の燃焼装置では、駆動機構によって開閉部材が保持部材に対し一方向へ相対回転されると、開閉部材によって保持部材の燃料排出口が閉塞される。そして、開閉部材の保持部材に対する相対回転が制限されると、保持部材が開閉部材と一体で燃焼皿に対して一方向へ相対回転する。これにより、燃焼皿外周部の固体燃料が保持部材により攪拌され、良好な燃焼が維持される。
一方、駆動機構によって開閉部材が保持部材に対し他方向へ相対回転されると、開閉部材によって保持部材の燃料排出口が開放される。そして、開閉部材の保持部材に対する相対回転が制限されると、保持部材が開閉部材と一体で燃焼皿に対して他方向へ相対回転し、開放された燃料排出口が燃焼皿の周囲を回転する。これにより、燃焼皿外周部の固体燃料の灰や未燃焼物が燃料排出口から良好に排出される。
請求項に係る発明の燃焼装置は、請求項記載の燃焼装置において、前記保持部材は、前記燃焼皿の内周側へ突出する突起を有することを特徴としている。
請求項記載の燃焼装置では、保持部材が燃焼皿に対して相対回転する際には、保持部材に設けられた突起が燃焼皿外周部の固体燃料を攪拌するので、固体燃料と灰や未燃焼物とが分離され、良好な燃焼が維持される。
請求項に係る発明の燃焼装置は、請求項記載の燃焼装置において、前記突起は、前記燃料排出口の前記一方向側の端部近傍に設けられることを特徴としている。
請求項記載の燃焼装置では、保持部材が燃焼皿に対して他方向へ相対回転した際、すなわち、燃料排出口が開閉部材により開放された際には、燃料排出口の一方向側の端部近傍に設けられた突起により燃焼皿外周部の灰や未燃焼物が燃料排出口側へ押し出されて排出されるので、灰や未燃焼物の排出効率が向上する。
請求項に係る発明の燃焼装置は、請求項記載又は請求項記載の燃焼装置において、前記突起は、前記一方向側の端部が前記燃焼皿の径方向に対して傾斜して形成されていることを特徴としている。
請求項記載の燃焼装置では、保持部材が燃焼皿に対して一方向へ相対回転した際、すなわち、燃料排出口が開閉部材により閉塞された際には、一方向側の端部が燃焼皿の径方向に対して傾斜して形成された突起によって、燃焼皿外周部の固体燃料が緩やかに攪拌されるので、固体燃料の燃焼が不要に乱されることを抑制できる。
以上説明したように、本発明の燃焼装置によれば、燃焼皿上の固体燃料を良好に燃焼させることができると共に、灰や未燃焼物を良好に排出することができる。
図1には、本発明の実施の形態に係る燃焼装置10の構成が側断面図により示されている。また、図2には、この燃焼装置10を構成する燃焼部16の構成が側断面図にて示されている。
この燃焼装置10は、ボイラーであり、装置本体を構成する筐体12を備えている。筐体12の内部には、燃焼室14が設けられており、筐体12の下部には、燃焼部16が設けられている。
燃焼部16は、燃焼室14内に配置されるロストル部18と、筐体12の外側に配置されるケース20とを備えており、ケース20の内部には、燃料タンクとされるホッパ22が設けられている。このホッパ22の内部には、間伐材を粉砕圧縮加工して作った固体燃料Pが貯蔵されている。なお、固体燃料Pとしては、木の内材からなる高質のペレット(所謂「白ペレット」)や、木の皮材(バーク)からなる低質のペレット(所謂「黒ペレット」)等が使用される。
ホッパ22の下方には、円筒状に形成された燃料搬送パイプ24が水平に配置されている。燃料搬送パイプ24の内部とホッパ22の内部とは連通しており、ホッパ22内に貯蔵された固体燃料Pは、燃料搬送パイプ24内に落下するようになっている。また、燃料搬送パイプ24内には、燃料搬送スクリュー26が配設されている。燃料搬送スクリュー26の軸線方向一端部には、モータ28の出力軸30が接続されており、燃料搬送スクリュー26は、モータ28の駆動力によって回転されるようになっている。これにより、燃料搬送パイプ24内に落下した固体燃料Pは、燃料搬送スクリュー26によって燃料搬送パイプ24の軸線方向一端側(図1及び図2では左側)へ搬送される。なお、図6に示すように、モータ28は、制御回路32に接続されており、制御回路32に接続されたスイッチ34が操作されてON状態になると、制御回路32によって駆動される構成となっている。
図1に示すように、燃料搬送パイプ24の軸線方向一端側は、筐体12の側壁に形成された貫通孔36を貫通して燃焼室14内のロストル部18へ延出されている。また、図3にも示すように、燃料搬送パイプ24の軸線方向一端部は、上方へ向けて垂直に屈曲されており、支持部38が形成されている。この支持部38は、円盤状に形成されてロストル部18を構成する基盤40の中央部を同軸的に貫通しており、基盤40は支持部38に固定されている。
基盤40の上部には、燃焼皿としてのロストル42が取り付けられている。図4及び図5に示すように、ロストル42は、中央部が高く、外周部が低い円錐状に形成されている。支持部38の先端は、ロストル42の中央部を同軸的に貫通しており、支持部38先端の開口部38Aがロストル42の上側に露出している。このため、燃料搬送パイプ24の軸線方向一端側へ搬送された固体燃料Pは、支持部38先端の開口部38Aから排出され、ロストル42の上面中央部に供給されると共に、新たに供給される固体燃料Pによってロストル42の上面外周側へ移動される構成となっている。
ロストル42の上面外周部には、保持部材としての内リング44が載置されている。内リング44は、軸線方向寸法が短い円筒状に形成され、ロストル42に対して同軸的に配置された(すなわち、ロストル42の外周部に沿って配置された)壁部45と、壁部45の上端部に設けられ、壁部45の径方向外側へ突出するフランジ部46とを有している。内リング44は、ロストル42に対して相対回転可能とされており、ロストル42の上面外周側へ移動された固体燃料Pを壁部45によって保持するようになっている。
ここで、本実施の形態に係る燃焼装置10では、ロストル42の上面に固体燃料Pが供給された状態で、ロストル42上の固体燃料Pに着火される構成となっており、新たにロストル42上に供給される固体燃料Pは、ロストル42上で燃焼する固体燃料Pによって着火される。なお、図2に示すように、ロストル42の上面中央部には、燃料搬送スクリュー26の回転によって新たな固体燃料Pが供給されるため、ロストル42上の固体燃料Pは、ロストル42の上面外周側へ移動されつつ、主にロストル42の上面外周部で燃焼する構成となっている。
また、図4及び図5に示すように、フランジ部46には、一対の切欠48が形成されている。一対の切欠48は、壁部45の軸線を介して互いに反対側、すなわち、壁部45の周方向に沿って180度反対側に形成されている。
さらに、壁部45には、一対の内側燃料排出口50が形成されている。一対の内側燃料排出口50は、壁部45の軸線を介して互いに反対側、すなわち、壁部45の周方向に沿って180度反対側に形成されている。
また、図6に示すように、壁部45の内周部には、一対の内側燃料排出口50の近傍(矢印A方向側の端部近傍)に、突起としての一対の掻出爪52が形成されている。一対の掻出爪52は、壁部45の内周側(すなわちロストル42の内周側)へ突出しており、壁部45の周方向に沿った一方の端部(矢印B方向側の端部)が、壁部45の径方向(すなわちロストル42の径方向)に沿って形成された掻出面54とされ、壁部45の周方向に沿った他方の端部(矢印A方向側の端部)が、壁部45の径方向に対して傾斜して形成された傾斜面56とされている。
一方、基盤40、ロストル42、及び内リング44の壁部45周囲には、軸線方向寸法が短い円筒状に形成された開閉部材としての外リング58が設けられている。外リング58の上部内周には、外リング58の径方向内側へ突出するリング状の係合部60が形成されており、この係合部60がロストル42上面の外周縁に係合することで、外リング58は、ロストル42及び基盤40に対して同軸的かつ相対回転可能に支持されている。
外リング58の上端部には、上方へ突出する一対の駆動爪62が形成されている。一対の駆動爪62は、外リング58の軸線を介して互いに反対側、すなわち、外リング58の周方向に沿って180度反対側に形成されており、内リング44の一対の切欠48内に配置されている。一対の駆動爪62は、外リング58の周方向に沿った長さ寸法が、内リング44の周方向に沿った一対の切欠48の長さ寸法よりも短く形成されている。
このため、外リング58と内リング44とは、一対の駆動爪62が一対の切欠48内を移動できる範囲で相対回転可能とされており、一対の駆動爪62が、内リング44の周方向に沿った一対の切欠48の端部に当接することで、相対回転を制限される構成となっている。
また、上述のように一対の駆動爪62が一対の切欠48の端部に当接した状態で、外リング58が回転すると、内リング44が外リング58と一体で基盤40及びロストル42に対して相対回転する構成となっている。
さらに、外リング58には、一対の外側燃料排出口64が形成されている。一対の外側燃料排出口64は、外リング58の軸線を介して互いに反対側、すなわち、外リング58の周方向に沿って180度反対側に形成されている。
これら一対の外側燃料排出口64は、外リング58が内リング44に対して他方向(矢印B方向)へ相対回転し、一対の駆動爪62が一対の切欠48の周方向一端部(矢印B方向側の端部)に当接した状態では、図6に示すように、内リング44の一対の内側燃料排出口50と重なり、一対の内側燃料排出口50が開放されるようになっている。なお、一対の内側燃料排出口50及び一対の外側燃料排出口64の大きさは、ロストル42上に発生する固体燃料の灰や、未燃焼物(所謂「クリンカー」、図2ではKの符号を付与してある)を良好に排出できる程度の大きさに設定されている。
これに対し、外リング58が内リング44に対して一方向(矢印A方向)へ相対回転し、一対の駆動爪62が一対の切欠48の周方向他端部(矢印A方向側の端部)に当接した状態では、図7に示すように、一対の外側燃料排出口64が一対の内側燃料排出口50に対してずれることで、内リング44の一対の内側燃料排出口50が外リング58によって閉塞されるようになっている。
一方、外リング58の下方には、駆動機構を構成する駆動軸66が設けられている。駆動軸66は、軸線方向一端部が燃料搬送パイプ24に取り付けられた支持板68に軸支されると共に、軸線方向他端部がケース20に取り付けられた図示しない支持板に軸支されている。また、駆動軸66の軸線方向他端部には、ケース20内に配設されて駆動機構を構成するモータ70(図6参照)の出力軸72が接続されており、駆動軸66は、モータ70の駆動力によって回転されるようになっている。
モータ70は、前述した制御回路32に接続されており、スイッチ34がON状態になると、制御回路32によって駆動される。なお、詳細は後で説明するが、制御回路32は、記憶した所定の制御プログラムに従って、モータ70の出力軸72を正転又は逆転させる構成となっている。
また、駆動軸66の軸線方向一端側には、駆動スクリュー74が固定されており、この駆動スクリュー74は、外リング58の下端部に形成された複数の駆動歯75に係合するようになっている。複数の駆動歯75は、外リング58の下端部にその周方向に沿って等間隔に配置されており、駆動スクリュー74が駆動軸66と共に回転すると、駆動スクリュー74の回転力が外リング58に伝達されて外リング58が回転するようになっている。
この場合、モータ70の出力軸72が正転することで駆動軸66が駆動スクリュー74と共に軸線周り一方へ回転すると、外リング58が一方向(矢印A方向)へ回転され、モータ70の出力軸72が逆転することで駆動軸66が駆動スクリュー74と共に軸線周り他方へ回転すると、外リング58が他方向(矢印B方向)へ回転される構成となっている。
一方、図6に示すように、燃焼部16のケース20内には、送風機76が設けられている。送風機76は、前述した制御回路32に接続されており、スイッチ34がON状態になると、制御回路32によって駆動され、基端側がケース20の側壁に取り付けられた給気パイプ77内へ空気を送風する。給気パイプ77の先端側は、基盤40の下部に接続されており、給気パイプ77内に送風された空気は、基盤40に形成された図示しない通気孔を介してロストル42の下面へ吹き付けられる。ロストル42には、複数のスリット状の通気孔78が放射状に形成されており、ロストル42の下面に吹き付けられた空気は、複数の通気孔78を通過してロストル42の上面側へ排出されるようになっている。これにより、ロストル42上の固体燃料Pの燃焼が促進される。
固体燃料Pの燃焼によって燃焼室14内に発生した高温の燃焼ガスは、図1に示すように、燃焼室14の上部に形成されたガス排出口79を介して、燃焼室14に隣接する熱交換部80へ送られる(図1の矢印C参照)。熱交換部80には、複数の円筒状の熱交換筒82が設けられており、熱交換部80に送られた燃焼ガスは、これら複数の熱交換筒82内を流れるようになっている。複数の熱交換筒82の外周囲には、筐体12の上部に設けられた貯水部84に貯蔵された水が、図示しないパイプを介して供給されるようになっており、熱交換筒82内を流れる燃焼ガスは、熱交換筒82の外周囲を流れる水と熱交換される構成となっている。
熱交換筒82から排出された空気は、熱交換部80の下方に設けられた灰溜り部86を経由して(図1の矢印D及び矢印E参照)、筐体12の側方に立設された煙突88内へ送られ、煙突88の上部から排出される(図1の矢印F及び矢印G参照)。
次に、本実施の形態の作用について説明する。
上記構成の燃焼装置10では、スイッチ34が操作されてオン状態になると、制御手段によってモータ28が駆動され、燃料搬送スクリュー26が回転される。これにより、供給ホッパ22内の固体燃料Pが燃料搬送パイプ24内を通ってロストル42の上面中央部に供給される。この状態でロストル42上の固体燃料Pに着火されると、ロストル42上で燃焼する固体燃料Pは、燃料搬送スクリュー26の回転により新たにロストル42の上面中央部に供給される固体燃料Pによって、ロストル42上面の外周部へ移動されつつ、主にロストル42の上面外周部で燃焼する。
またこのとき、制御回路32は、送風機76を駆動する。送風機76が駆動されると、給気パイプ77、基盤40の図示しない通気孔、及びロストル42の通気孔78を介してロストル42の上面側に空気が排出され、ロストル42上の固体燃料Pの燃焼が促進される。
さらにこのとき、制御回路32は、モータ70の出力軸72を正転させる。これにより、駆動軸66が駆動スクリュー74と共に軸線周り一方へ回転され、外リング58が一方向(矢印A方向)へ回転される。これにより、外リング58の一対の駆動爪62が、内リング44の周方向他端部(矢印A方向側の端部)に当接すると、内リング44の一対の内側燃料排出口50が外リング58によって閉塞される。これにより、ロストル42上の固体燃料Pは、該固体燃料Pの燃焼によりロストル42上に発生した灰やクリンカーKと共に内リング44の壁部45に保持される。
さらにこの状態で、外リング58が一方向へ回転されると、内リング44が外リング58と一体で一方向へ回転され、ロストル42の上面外周部すなわち壁部45内周沿いの固体燃料Pが、壁部45の内周部に設けられた掻出爪52の傾斜面56によって攪拌される。これにより、固体燃料Pが灰やクリンカーKと分離され、固体燃料Pの良好な燃焼が維持される。しかもこの場合、固体燃料Pは、掻出爪52の傾斜面56によって緩やかに攪拌されるので、固体燃料Pの燃焼が不要に乱されることを防止できる。
そして、制御回路32は、モータ70の出力軸72を正転させてから所定時間経過すると(例えば、内リング44が外リング58と一体でロストル42の周りを半周乃至1周するのに必要な時間が経過すると)、出力軸72の正転を停止させる。
さらに、制御回路32は、モータ70の出力軸72を停止してから所定のインターバル時間が経過すると、モータ70の出力軸を逆転させる。これにより、駆動軸66が駆動スクリュー74と共に軸線周り他方へ回転され、外リング58が他方向(矢印B方向)へ回転される。これにより、外リング58の一対の駆動爪62が、内リング44の周方向他端部(矢印B方向側の端部)に当接すると、内リング44の一対の内側燃料排出口50と外リング58の一対の外側燃料排出口64とが重なり、一対の内側燃料排出口50が開放される。
この状態で、更に外リング58が他方向へ回転されると、内リング44が外リング58と一体で他方向へ回転される。このため、ロストル42の上面外周部すなわち壁部45内周沿いの灰やクリンカーKが、壁部45の内周部に設けられた掻出爪52の掻出面54によって一対の内側燃料排出口50側へ押し出され、一対の内側燃料排出口50及び一対の外側燃料排出口64を介してロストル42上から排出される。このように、掻出爪52の掻出面54によって灰やクリンカーKが積極的に掻き出されるので、灰やクリンカーKの排出効果が向上し、固体燃料Pの良好な燃料が維持される。
そして、制御回路32は、モータ70の出力軸72を逆転させてから所定時間経過すると(例えば、内リング44が外リング58と一体でロストル42の周りを半周乃至1周するのに必要な時間が経過すると)、出力軸72の逆転を停止させると共に、所定のインターバル時間経過後に、再びモータ70の出力軸72を正転させ、上述の如き処理を繰り返す。
ところで、背景技術の欄で説明した従来の燃焼装置において、使用する固体燃料が所謂白ペレットの場合には、灰やクリンカーの発生が少ないので、燃焼性及びロストル(燃焼皿)上からの排出性(清掃性)も良好であるが、使用する固体燃料が所謂黒ペレットの場合には、灰やクリンカーの発生が多いので、これらがロストル42上に残ってしまい、燃焼性も清掃性も悪いという問題があった。
この点、本実施の形態に係る燃焼装置10では、内リング44の一対の内側燃料排出口50が、外リング58によって適宜開閉される構成であるため、一対の内側燃料排出口50大きさを大きく設定して灰やクリンカーKの排出性を良好にした場合でも、完全燃焼する前の固体燃料まで不要に排出されることを防止できる。したがって、黒ペレットなどのように灰やクリンカーの発生が多い固体燃料に対しても十分に対応できる。
以上説明したように、本発明の実施の形態に係る燃焼装置10では、ロストル42上の固体燃料Pを良好に燃焼させることができると共に、灰やクリンカーKを良好に排出することができる。
また、本発明の実施の形態に係る燃焼装置10では、ロストル42上の固体燃料Pを保持する内リング44の壁部45の一部に内側燃料排出口50が形成された構成であるため、構造がシンプルである。
さらに、本発明の実施の形態に係る燃焼装置10では、外リング58を内リング44に対して相対回転させるだけで内側燃料排出口50を開閉できるので、構成が簡単である。
なお、上記実施の形態に係る燃焼装置10では、外リング58が内リング44に対して相対回転することで、内リング44の内側燃料排出口50が開閉される構成としたが、これに限らず、例えば、外リング58を省略し、駆動軸66や駆動スクリュー74等の駆動機構によって内リング44を直接回転駆動すると共に、内リング44の内側燃料排出口50に取り付けられた部材が、内リング44の回転に伴いカム等によって上下に移動されることで、内側燃料排出口50が開閉される構成としてもよい。
また、上記実施の形態では、ボイラーである燃焼装置10について説明したが、本発明に係る燃焼装置は、暖房機(所謂「ペレットストーブ」)として構成することも可能である。
本発明の実施の形態に係る燃焼装置の概略的な構成を示す縦断面図である。 本発明の実施の形態に係る燃焼装置の燃焼部の構成を示す縦断面図である。 本発明の実施の形態に係る燃焼装置の燃焼部を構成するロストル部の構成を示す縦断面図である。 本発明の実施の形態に係る燃焼装置の燃焼部を構成するロストル部の構成を示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係る燃焼装置の燃焼部の構成を示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係る燃焼装置の燃焼部の構成を示し、保持部材の燃料排出口が開閉部材により開放された状態を示す平面図である。 本発明の実施の形態に係る燃焼装置の燃焼部の構成を示し、保持部材の燃料排出口が開閉部材により閉塞された状態を示す平面図である。
符号の説明
10 燃焼装置
42 ロストル(燃焼皿)
44 内リング(保持部材)
45 壁部
50 内側燃料排出口(燃料排出口)
52 掻出爪(突起)
56 傾斜面
58 外リング(開閉部材、開閉手段)
64 外側燃料排出口
66 駆動軸(駆動機構、開閉手段)
70 モータ(駆動機構、開閉手段)
74 駆動スクリュー(駆動機構、開閉手段)

Claims (5)

  1. 中央部に固体燃料が供給されると共に前記供給された固体燃料が外周側に移動されつつ燃焼される燃焼皿と、
    前記燃焼皿の外周部に沿って設けられた壁部を有し、前記壁部の一部に燃料排出口が設けられた保持部材と、
    前記壁部の周囲に設けられ、前記保持部材に対して相対回転することで前記燃料排出口を開閉する開閉部材と、
    前記開閉部材を回転させる駆動機構と、
    を備えた燃焼装置。
  2. 前記保持部材は、前記燃焼皿に対して相対回転可能に設けられ、前記開閉部材は、前記保持部材に対する相対回転を所定の範囲内に制限されると共に、前記保持部材に対して一方向へ相対回転した際には前記燃料排出口を閉塞し、前記保持部材に対して他方向へ相対回転した際には前記燃料排出口を開放することを特徴とする請求項1記載の燃焼装置。
  3. 前記保持部材は、前記燃焼皿の内周側へ向けて突出する突起を有することを特徴とする請求項2記載の燃焼装置。
  4. 前記突起は、前記燃料排出口の前記一方向側の端部近傍に設けられることを特徴とする請求項3記載の燃焼装置。
  5. 前記突起は、前記一方向側の端部が前記燃焼皿の径方向に対して傾斜して形成されていることを特徴とする請求項3記載又は請求項4記載の燃焼装置。
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