JP4825663B2 - 車輌内装材用のポリエステル繊維布帛の処理方法、車輌内装材の製造方法、及び車輌内装材 - Google Patents
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155°Fパラフィンワックス(融点69℃)100g、ステアリルアルコールエチレンオキサイド10モル付加物35g及びステアリルアルコール硫酸エステルアンモニウム塩2gを容器に仕込み、90℃で溶融し、均一に混合した。容器の内容物を撹拌しながら80〜90℃の水863gを徐々に添加していき、W/O型のエマルションからO/W型のエマルションに転相させた。更に80〜90℃にて保温しながらホモジナイザー(APV Gaulin製)を用いて乳化処理を行った後、冷却してワックス乳化分散液1を得た。得られたワックス乳化分散液1について、レーザ回折式粒度分布測定装置〔SALD−1100、島津製作所(株)製〕を用いて乳化分散物の平均粒子径を測定した結果、0.5μmであった。
酸化ポリエチレンワックス(酸価28、融点138℃)100g、ステアリルアルコールエチレンオキサイド15モル付加物30g、ステアリルアルコール硫酸エステルアンモニウム塩2g、水酸化カリウム2.8g及び水865.2gを耐圧性容器に仕込み、150〜160℃で3時間撹拌して乳化した後、冷却してワックス乳化分散液2を得た。得られたワックス乳化分散液2の乳化分散物の平均粒子径は、0.9μmであった。
カルナバワックス(融点58℃)100g、ステアリルアルコールエチレンオキサイド10モル付加物35g及びステアリルアルコール硫酸エステルアンモニウム塩2gを容器に仕込み、90℃で溶融し、均一に混合した。容器の内容物を撹拌しながら80〜90℃の水863gを徐々に添加していき、W/O型のエマルションからO/W型のエマルションに転相させた。更に80〜90℃にて保温しながらホモジナイザー(APV Gaulin製)を用いて乳化処理を行った後、冷却してワックス乳化分散液3を得た。得られたワックス乳化分散液3の乳化分散物の平均粒子径は、0.5μmであった。
155°Fパラフィンワックス(融点69℃)100g、ミリスチルアルコールエチレンオキサイド10モル付加物50g及びステアリルアルコール硫酸エステルアンモニウム塩2gを容器に仕込み、90℃で溶融し、均一に混合した。容器の内容物を撹拌しながら80〜90℃の水848gを徐々に添加していき、W/O型のエマルションからO/W型のエマルションに転相させた。更に80〜90℃にて保温しながらホモジナイザー(APV Gaulin製)を用いて乳化処理を行った後、冷却してワックス乳化分散液4を得た。得られたワックス乳化分散液4の乳化分散物の平均粒子径は、0.8μmであった。
115°Fパラフィンワックス(融点47℃)100g、ステアリルアルコールエチレンオキサイド10モル付加物35g及びステアリルアルコール硫酸エステルアンモニウム塩2gを容器に仕込み、90℃で溶融し、均一に混合した。容器の内容物を撹拌しながら80〜90℃の水863gを徐々に添加していき、W/O型のエマルションからO/W型のエマルションに転相させた。更に80〜90℃にて保温しながらホモジナイザー(APV Gaulin製)を用いて乳化処理を行った後、冷却してワックス乳化分散液5を得た。得られたワックス乳化分散液5の乳化分散物の平均粒子径は、0.5μmであった。
155°Fパラフィンワックス(融点69℃)100g、ステアリルアルコールエチレンオキサイド10モル付加物35g及びステアリルトリメチルアンモニウムメチル硫酸塩2gを容器に仕込み、90℃で溶融し、均一に混合した。容器の内容物を撹拌しながら80〜90℃の水868gを徐々に添加してW/O型のエマルションからO/W型のエマルションに転相させた。更に80〜90℃にて保温しながらホモジナイザー(APV Gaulin製)を用いて乳化処理を行った後、冷却してワックス乳化分散液6を得た。得られたワックス乳化分散液6の乳化分散物の平均粒子径は、0.5μmであった。
ジメチルシリコーン(粘度100000CS)100g、ステアリルアルコールエチレンオキサイド10モル付加物35g及びステアリルアルコール硫酸エステルアンモニウム塩2gを容器に仕込み、60℃で均一に混合した。容器の内容物を撹拌しながら70〜80℃の水863gを徐々に添加していき、W/O型のエマルションからO/W型のエマルションに転相させた。更に70〜80℃にて保温しながらホモジナイザー(APV Gaulin製)を用いて乳化処理を行った後、冷却してシリコーン乳化分散液7を得た。得られたシリコーン乳化分散液7の乳化分散物の平均粒子径は、0.5μmであった。
トリスチレン化フェノールのエチレンオキサイド15モル付加物の硫酸エステルアンモニア塩20g及び水580gを容器に仕込み、均一に混合した。容器の内容物をミキサーにて撹拌しながら10−ベンジル−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−ホスファフェナントレン−10−オキサイド(難燃剤1)400gを添加し、更に撹拌により予備分散して分散液を得た。0.5mmガラスビーズを用いたビーズミルによって、得られた分散液に対して微粒子化処理を行い(本分散)、難燃剤1の水分散液を得た。得られた難燃剤1の水分散液について、レーザ回折式粒度分布測定装置〔SALD−1100、島津製作所(株)製〕を用いて分散物の平均粒子径を測定した結果、0.6μmであった。
トリスチレン化フェノールのエチレンオキサイド15モル付加物の硫酸エステルアンモニア塩20g及び水580gを容器に仕込み、均一に混合した。容器の内容物をミキサーにて撹拌しながらレゾルシノールビス(ジキシレニル)ホスフェート(難燃剤2)400gを添加し、更に撹拌して分散液を得た。0.5mmガラスビーズを用いたビーズミルによって、得られた分散液に微粒子化処理を行い、難燃剤2の水分散液を得た。得られた難燃剤2の水分散液における分散物の平均粒子径は0.3μmであった。
リン酸グアニジン(難燃剤3)400g及び水600gを容器に仕込み、均一に混合して、難燃剤3の水分散液を得た。
車輌内装材について、摩擦堅牢度、難燃性、起毛性、際付き及び地糸切れ防止性を以下の方法により評価した。
JIS L 0849:2004に準じて、摩擦試験機(大栄化学精機製作所製)を用いて、荷重2Nの条件で車輌内装材を摩擦布により100回摩擦した。摩擦布として綿金巾を使用した。摩擦後の綿金巾の汚染度と、汚染用グレースケールとの比較に基づいて、以下の5段階の評価基準に従って摩擦堅牢度を評価した。評価は乾式及び湿式それぞれの条件で行った。
5級:汚染が認められない。
4級:汚染がわずかに認められる
3級:汚染が明瞭に認められる
2級:汚染がやや著しく認められる
1級:汚染が著しく認められる
FMVSS−302法(自動車内装用品の安全基準)の方法に従って、車輌内装材の燃焼距離、燃焼時間及び燃焼速度を測定し、以下の基準によって燃焼性を評価した。
不燃性 :A標線を越えて燃焼しない(A標線前自消)。
自己消火性:A標線を越えて燃焼するが、燃焼距離が50mm未満、且つ燃焼速度が80mm/分未満である。
易燃性 :A標線を越えて燃焼し、燃焼距離が50mm以上、又は燃焼速度が80mm/分以上である。
車輌内装材を、幅25cm、長さ40cmの生地とした。その生地をミシンにて縫い合わせ、3〜4mのエンドレス状としたものを試料とした。起毛試験機〔ユニバーサルKU−50、金井重要工業(株)製〕を用いて、300rpmにて試料に対して起毛処理を行った。起毛処理された試料について、毛の長さ、毛のさばけ方、起毛密度及び均一性を目視で観察して起毛による風合いの状態を総合的に評価し、以下の3段階の基準によって起毛性を判定した。
A:良好
B:やや不良
C:不良
90℃の純水2mLを車輌内装材の表面に滴下した。室温にて風乾後、車輌内装材の表面における際付き(白化や濃色部の出現)の有無を目視で観察し、以下の3段階の基準によって際付きを評価した。
A:際付きなし
B:やや際付きが認められる
C:明らかに際付きが認められる
車輌内装材を、幅10cm且つ長さ55cmの生地とした。その生地を2枚重ね合わせ、工業用ミシンを用いて、以下の条件で左右の両端50cmずつを縫い合わせた。合計1m分の縫製部分を観察し、地糸切れが発生した箇所の個数によって地糸切れ防止性を評価した。なお、地糸切れ防止性は、地糸切れの箇所が少ない程良好である。
ミシン :LU2−4410−BIT−CS、三菱電気(株)製
ミシン針 :#21Sボールポイント
縫い目ピッチ:3.5mm
縫い代 :8.0mm
縫い糸 :ポリエステル#8
ミシン回転数:2000rpm
縫製長さ :0.5m
以下の条件で、ポリエステル繊維布帛に対して染色処理を行った。
ポリエステル繊維布帛:ポリエステルトリコット編物(目付380g/m2)
染色機 :ミニカラー染色機、テクサム技研社製
浴比(繊維重量:染色液重量):1対15
処理温度 :130℃
処理時間 :60分間
(染色液の組成)
分散染料 :Dianix Black HF−B(8%owf)
分散均染剤:ニッカサンソルトRM−340E(商品名)、日華化学(株)製(0.5g/L)
酢酸 :0.2cc/L
難燃剤1の水分散液:5%owf
ワックス乳化分散液1の代わりにワックス乳化分散液2を用いたこと以外は、実施例1と同様にして車輌内装材を得た。
ワックス乳化分散液1の代わりにワックス乳化分散液3を用いたこと以外は、実施例1と同様にして車輌内装材を得た。
ワックス乳化分散液1の代わりにワックス乳化分散液4を用いたこと以外は、実施例1と同様にして車輌内装材を得た。
難燃剤1の水分散液の代わりに難燃剤2の水分散液を用いたこと以外は、実施例1と同様にして車輌内装材を得た。
難燃剤1の水分散液を含まない染色液を用いたこと以外は、実施例1と同様の手順でポリエステル繊維布帛へのワックスの付着までを行った。その後、難燃剤1の水分散液が5質量%含まれるように水で希釈した処理液を用いて絞り率60%にてパディング処理を行い、150℃で5分間乾燥して、車輌内装材を得た。
ワックス乳化分散液1の代わりにワックス乳化分散液2を用いたこと以外は、実施例6と同様にして車輌内装材を得た。
ワックス乳化分散液1の代わりにワックス乳化分散液4を用いたこと以外は、実施例6と同様にして車輌内装材を得た。
ワックス乳化分散液1及び難燃剤1の水分散液の代わりにワックス乳化分散液3及び難燃剤2の水分散液を用いたこと以外は、実施例6と同様にして車輌内装材を得た。
難燃剤1の水分散液の代わりに難燃剤3の水分散液を用いたこと以外は、実施例6と同様にして車輌内装材を得た。
実施例1と同様の手順でポリエステル繊維布帛へのワックスの付着までを行った。その後、ワックス乳化分散液1を2質量%及び難燃剤1の水分散液を5質量%含むように水で希釈された処理液を用いて、絞り率60%にてポリエステル繊維布帛にパディング処理を行った後、150℃で5分間乾燥して、車輌内装材を得た。
ワックス乳化分散液1及び難燃剤1の水分散液の代わりにワックス乳化分散液3及び難燃剤2の水分散液を用いたこと以外は、実施例11と同様にして車輌内装材を得た。
難燃剤1の水分散液の代わりに難燃剤3の水分散液を用いたこと以外は、実施例11と同様にして車輌内装材を得た。
難燃剤1の水分散液を含まない染色液を用いたこと以外は、実施例1と同様の手順でポリエステル繊維布帛へのワックスの付着までを行って、車輌内装材を得た。
ワックス乳化分散液1の代わりにワックス乳化分散液2を用いたこと以外は、参考例14と同様にして車輌内装材を得た。
ワックス乳化分散液1の代わりにワックス乳化分散液3を用いたこと以外は、参考例14と同様にして車輌内装材を得た。
ワックス乳化分散液1の代わりにワックス乳化分散液5を用いたこと以外は、実施例1と同様にして車輌内装材を得た。
ワックス乳化分散液1の代わりにワックス乳化分散液6を用いたこと以外は、実施例1と同様にして車輌内装材を得た。
ワックス乳化分散液1の代わりにシリコーン乳化分散液7を用いたこと以外は、実施例1と同様にして車輌内装材を得た。
ワックス乳化分散液1の代わりにシリコーン乳化分散液7を用いたこと以外は、実施例6と同様にして車輌内装材を得た。
ワックス乳化分散液1の代わりにシリコーン乳化分散液7を用いたこと以外は、実施例11と同様にして車輌内装材を得た。
ワックス乳化分散液1の代わりにシリコーン乳化分散液7を用いたこと以外は、実施例14と同様にして車輌内装材を得た。
未処理のポリエステルトリコット編物(目付380g/m2)を車輌内装材とした。
ポリエステルトリコット編物(目付380g/m2)の代わりに、ポリエステルジャージ編物(目付395g/m2)を用いたこと以外は、実施例1〜13、参考例14〜16及び比較例1〜7と同様にして車輌内装材を得た。
Claims (7)
- 融点が50〜150℃であるワックスと、非イオン界面活性剤及びアニオン界面活性剤と、溶剤と、を含み前記ワックスが前記溶剤中に乳化分散された処理液を、ポリエステル繊維布帛に付着させ、当該ポリエステル繊維布帛に付着した前記処理液を乾燥することによって前記ポリエステル繊維布帛に前記ワックスを付着させる工程と、を備え、
ワックスを付着させる工程の前又はワックスを付着させる工程の後に、前記ポリエステル繊維布帛にリン系難燃剤を付着させる工程を備える、
車輌内装材用のポリエステル繊維布帛を処理する方法。 - 前記ワックスが、炭化水素ワックス、炭化水素酸化ワックス及び動植物性ワックスからなる群より選ばれる少なくとも1種を含む、請求項1記載の方法。
- 前記溶剤が水である、請求項1又は2記載の方法。
- 前記リン系難燃剤が疎水性リン系難燃剤である、請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法。
- 前記ポリエステル繊維布帛が、ポリエステルジャージ編物又はポリエステルトリコット編物である、請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法。
- 請求項1〜5のいずれか一項に記載の方法によりポリエステル繊維布帛を処理する工程を備える、ポリエステル繊維布帛を有する車輌内装材の製造方法。
- 請求項6記載の製造方法により得られる車輌内装材。
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