JP4825723B2 - 車両の減衰力可変式ダンパ - Google Patents

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Description

本発明は、流路中に配置されたバルブを電磁ソレノイドによる磁気の吸引力で開閉し、ダンパの減衰力を変化させることができる車両の減衰力可変式ダンパに関するものである。
車両の減衰力可変式ダンパとして、ピストンにポートが形成され、このポートに流れる油を流通させ、この油が流通するときの抵抗で減衰力を発生させるものが実用に供されている。
実用の車両の減衰力可変式ダンパは、ポートに流れる油の流量を変化させて減衰力を変えるようにするのが一般的なものであった。
このような車両の減衰力可変式ダンパとして、電磁石を用いてポートを適宜開閉し、ダンパの減衰力を変化させるようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特公平1−47323号公報(第5頁、第4図)
特許文献1の技術を説明する。
図8は従来の減衰力可変式ダンパの基本構成を説明する図である。
従来の減衰力可変式ダンパ200は、筒状のシリンダ201と、このシリンダ201にスライド可能に取付けたピストン202と、このピストン202のポート203を介してシリンダ201内を流動するダンパオイル(不図示)と、一端がピストン202に取付けられ、他端をロッドガイド(不図示)を介してシリンダ201外に突出させたロッド206と、ピストン202にロッド206の一端と同軸に取付けられ、ポート203,203を開閉するバルブ208と、ピストン202に設けられ、バルブ208を駆動する電磁ソレノイド(電磁石)209とから構成される。
しかし、車両の減衰力可変式ダンパ200では、バルブ208がピストン202に同軸に取付けられているので、ピストン202の支持部(支点)211からポート203の開閉部(力点)212,212までの距離を十分に稼ぐことができない。従って、バルブ208の動きを柔軟性のある動きに設定することが困難であった。ややもすると、バルブ208の剛性が高いために、開閉するのに力を要することが多かった。このために、バルブ208の応答速度が遅く、適切にバルブ208を制御することができなかった。
また、バルブ208の剛性が高いために、バルブ208の耐久性にも難点があった。
本発明は、ピストンに支持される支持部(支点)からポートを塞ぐ若しくは開放する開閉部(力点)までの距離を十分に稼ぐことができ、バルブの開閉力を低減して応答性のよいバルブを備えた車両の減衰力可変式ダンパを提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、筒状のシリンダと、このシリンダにスライド可能に取付けられ、シリンダを二つの室に区画するピストンと、このピストンに取付けられ、二つの室を流動するダンパオイルを制御するバルブと、ピストンに設けられ、バルブを駆動する電磁ソレノイドと、を備えた車両の減衰力可変式ダンパにおいて、バルブは、弾性材で、且つピストンの径に略同一の径を有する円形状のプレートに形成されたものであり、ピストンのポートを開閉する開閉部と、この開閉部を開閉自在に支持する支持部と、円形状のプレートに略外径に沿わせて開けられた円弧状のスリットと、円形状のプレートの外部分に設けられピストンに固定された環状部と、円形状のプレートの内部分に設けられた内舌部と、ピストンに取付けられるロッドが貫通する部位の外径よりも大きく、且つロッドが貫通する部位との間に隙間を有するように形成されたロッド貫通孔と、を備え、支持部が、内舌部と環状部との連続部分に形成され、開閉部と支持部とが、ピストンの周方向でその中心を通り且つ該支持部に平行な直線を挟んで、両側に配置され、バルブを駆動する電磁ソレノイドを、ダンパの伸び行程とダンパの縮み行程とでそれぞれ専用にピストンの内部に配置したことを特徴とする。
請求項2に係る発明は、ピストンに、ダンパオイルの流入を許容するポートを有し、バルブに、ポートが開放された際に、ダンパオイルの流出を許容するオイル流出孔が、直線を挟んで開閉部側に形成され、ダンパオイルの流入を許容するオイル流入孔が、直線を挟んで支持側に形成され、ピストンの軸方向から見たときに、開閉部側のオイル流出孔とポートとは互いにずれた位置に配置され、支持部側のオイル流出孔とポートとは略同一の位置に配置されたことを特徴とする。
請求項に係る発明は、バルブが、ピストンの両端に配置され、ダンパの伸び行程とダンパの縮み行程とでそれぞれ専用のポートを開閉することを特徴とする。
請求項1に係る発明では、電磁ソレノイドを励磁(通電)/非励磁(非通電)にすることでバルブを閉じる若しくは開き、ダンパオイルを制御してダンパの減衰力を制御する。 バルブは、弾性材で、且つピストンの径に略同一の径を有する円形状のプレートに形成されたものであり、ピストンのポートを開閉する開閉部と、この開閉部を開閉自在に支持する支持部と、円形状のプレートに略外径に沿わせて開けられた円弧状のスリットと、円形状のプレートの外部分に設けられピストンに固定された環状部と、円形状のプレートの内部分に設けられた内舌部と、ピストンに取付けられるロッドが貫通する部位の外径よりも大きく、且つロッドが貫通する部位との間に隙間を有するように形成されたロッド貫通孔と、を備え、支持部が、内舌部と環状部との連続部分に形成され、開閉部と支持部とが、ピストンの周方向でその中心を通り且つ該支持部に平行な直線を挟んで、両側に配置され、バルブを駆動する電磁ソレノイドを、ダンパの伸び行程とダンパの縮み行程とでそれぞれ専用にピストンの内部に配置したので、開閉部(力点)と支持部(支点)との距離(スパン)を長く設定する(十分に稼ぐ)ことができる。これにより、バルブの耐久性の向上が図れるとともに、開閉力を低減して応答性のよいバルブを実現することができる。この結果、車両の減衰力可変式ダンパの減衰力の良好な制御をすることができる。
さらに、開閉部(力点)と支持部(支点)との距離を長く設定し、開閉力を低減することができるので、電磁ソレノイドの低電力化を図ることができる。この結果、車両の減衰力可変式ダンパの省エネルギー化を実現することができる。
請求項2に係る発明では、ピストンに、ダンパオイルの流入を許容するポートを有し、バルブに、ポートが開放された際に、ダンパオイルの流出を許容するオイル流出孔が、直線を挟んで開閉部側に形成され、ダンパオイルの流入を許容するオイル流入孔が、直線を挟んで支持側に形成され、ピストンの軸方向から見たときに、開閉部側のオイル流出孔とポートとは互いにずれた位置に配置され、支持部側のオイル流出孔とポートとは略同一の位置に配置された。
請求項に係る発明では、バルブが、ピストンの両端に配置され、ダンパの伸び行程とダンパの縮み行程とでそれぞれ専用のポートを開閉するようにしたので、例えば、ダンパの伸び行程とダンパの縮み行程とでそれぞれのバルブの特性を設定することができる。この結果、ダンパの伸び行程とダンパの縮み行程とでダンパ特性を変えることができる。
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
図1は本発明に係る車両の減衰力可変式ダンパを採用したダンパユニットの断面図である。
ダンパユニット10は、減衰力可変式ダンパ(ショックアブソーバ)20と、コイルスプリング12とからなる。
減衰力可変式ダンパ20は、筒状のシリンダ21と、このシリンダ21にスライド可能に取付けられ、シリンダ21を二つの室に区画するピストン22と、このピストン22に取付けられ、シリンダ21の一端からロッドガイド23を介して突出するロッド24と、シリンダ21内に密封され、ピストン22のポート75,76(図2参照)を介して二つの室(上室・下室)25,26を流動するダンパオイル27とからなり、下端がサスペンションアーム(不図示)に固定され、上端がアッパマウント40を介して車体側に固定されている。
図2は図1の2部拡大図であり、図3は図2の3−3線矢視図であり、図4は図2の4−4線矢視図である。
図2〜図4に示されるように、ピストン周辺構造50は、ロッド24と、このロッド24の段部63に上・下押さえ部材51,52、上・下リング部材53,54、上・下のバルブ55,56、カラー部材57を介してナット58で取付けられるピストン22とから構成される。
ロッド24は、ロッド本体61と、このロッド本体61よりも小径に形成された小径部62と、この小径部62の根本に形成され、ピストン22が取付けられる段部63と、小径部62の先端に形成され、ナット58がねじ込まれる雄ねじ部64と、電磁ソレノイド73のリード線74を外部に導くために、軸方向に開けたリード案内孔65と、電磁ソレノイド73のリード線74を内部に導くために、リード案内孔65に径方向から開けたリード導入孔66と、リード案内孔65の先端を塞ぐキャップ67とからなる。
ピストン22は、ロッド24の段部63に取付けられ、磁性体で形成されたピストン本体71と、このピストン本体71の外周部71aに取付けられ、シリンダ21の内周部21aに摺動するとともにダンパオイル27をシールするシール部材72と、ピストン本体71に取付けられ、上・下のバルブ55,56を駆動する電磁ソレノイド(電磁石)73と、ピストン本体71に形成され、ダンパオイル27の流入を許容するポート75,76とからなる。
電磁ソレノイド73は、リード線74を備える。
上押さえ部材51は、ロッド24の段部63に貫通させる貫通孔81と、この貫通孔81の周りに形成され、ロッド24の段部63に嵌合する鍔部82と、上のバルブ55の環状部92をピストン本体71に押圧する押圧部83と、ダンパオイル27の流動を促す複数の流体孔84とを備える。
下押さえ部材52は、上押さえ部材に略同一構造であり、ロッド24の段部63に貫通させる貫通孔85と、この貫通孔85の周りに形成され、カラー部材57が対面する鍔部86と、下のバルブ56の環状部102をピストン本体71に押圧する押圧部87と、ダンパオイル27の流動を促す複数の流体孔88とを備える。
上リング部材53は、上のバルブ55の環状部92と上押さえ部材51の押圧部83との間に介在させる弾性を有する部材で形成されたワッシャである。
下リング部材54は、上リング部材53に同一構造であり、下のバルブ56の環状部102と下押さえ部材52の押圧部87との間に介在させるワッシャである。
図3に示されるように、上のバルブ55は、磁性体且つ弾性材にて形成されるものであり、円形状のプレートに略外径に沿わせた円弧状のスリット91を開けられ、円形状のプレートの外部分にピストン本体71に固定される環状部92が形成され、円形状のプレートの内部分に内舌部93が形成され、内舌部93と環状部92との連続部分に支持部(ヒンジ)94が形成される。
開閉部95及び支持部94は、ピストン22の直径を通る直線C1を挟んでこの直線C1の両側に配置される。
内舌部93は、ポート75を開閉する開閉部95と、ロッド24の外径よりも大きく形成され、ロッド24が貫通するロッド貫通孔96と、ポート75が開放された際にダンパオイル27の流れを許容するオイル流出孔97,97と、ポート75に沿って開けられ、ポート76へダンパオイル27の流入を許容するオイル流入孔98とが形成される。
開閉部95は、ポート75に相当する位置に内舌部93の一部のエリアが割り当てられる部分である。
オイル流出孔97,97とポート75とは、平面視で互いにずれた位置関係にあり、オイル流入孔98とポート75とは、平面視で略同一の位置関係にある。
上のバルブ55は、環状部92と内舌部93と支持部94で繋いだ状態で形成される。 これにより、スリット91を設けた場合にも、電磁ソレノイド73の磁路を繋げることができ、電磁ソレノイド73は十分な吸引力を得ることができる。
図4に示されるように、下のバルブ56は、上のバルブ55に同一の材質及び構造であり、円弧状のスリット101と、環状部102と、内舌部103と、支持部(ヒンジ)104とが形成される。
開閉部105及び支持部104は、ピストン22の直径を通る直線C1を挟んでこの直線C1の両側に配置される。
内舌部103は、開閉部105と、ロッド貫通孔106と、ポート76が開放された際にダンパオイル27の流れを許容するオイル流出孔107,107と、ポート76に沿って開けられ、ポート75へダンパオイル27の流入を許容するオイル流入孔108とが形成される。
開閉部105は、ポート76に相当する位置に内舌部103の一部のエリアが割り当てられる部分である。
オイル流出孔107,107とポート76とは、平面視で互いにずれた位置関係にあり、オイル流入孔108とポート76とは、平面視で略同一の位置関係にある。
図2に戻って、カラー部材57は、ロッド24の小径部62に貫通され、下押さえ部材52の貫通孔85に嵌め込まれる。
ナット58は、小径部62の先端に形成された雄ねじ部64にねじ込まれる。
車両の減衰力可変式ダンパ20では、電磁ソレノイドを励磁(通電)/非励磁(非通電)にすることでバルブ55を閉じる若しくは開き、ダンパオイル27を制御してダンパの減衰力を制御する。バルブ55に、ピストン22のポート75を開閉する開閉部95と、開閉部95を開閉自在に支持する支持部94とを備え、これらの開閉部95及び支持部94を、ピストン22の直径を通る直線を挟んでこの直線の両側に配置することで、開閉部(力点)95と支持部(支点)94との距離(スパン)を長く設定する(十分に稼ぐ)ことができる。これにより、バルブ55の耐久性の向上が図れるとともに、開閉力を低減して応答性のよいバルブ55を実現することができる。この結果、車両の減衰力可変式ダンパ20の減衰力の良好な制御をすることができる。
さらに、開閉部(力点)95と支持部(支点)94との距離を長く設定し、開閉力を低減することができるので、電磁ソレノイド73の低電力化を図ることができる。この結果、車両の減衰力可変式ダンパ20の省エネルギー化を実現することができる。
バルブ55は、ピストン22の径に略同一の径を有する円形状のプレートで形成されたので、バルブ55を最大寸法に設定することができる。この結果、さらなるバルブ55の耐久性の向上が図れるとともに、開閉力を低減して応答性のよいバルブを実現することができる。
バルブ55は、弾性の板材(プレート)にて形成され、複数枚積層されるものであり、円形状のプレートに略外径に沿わせた円弧状のスリット91が開けられ、円形状のプレートの外部分にピストン22に固定される環状部92が形成され、円形状のプレートの内部分に内舌部93が形成され、この内舌部93にピストン22のポート75を開閉する開閉部95が形成され、内舌部93と環状部92との連続部分に開閉部95の支持部94が形成されたものと言える。
これにより、バルブ55を簡単な構造にすることができ、車両の減衰力可変式ダンパ20のコストの低減を図ることができる。
図5(a),(b)は図1に示される車両の減衰力可変式ダンパのピストンが下方に移動する力を受けた場合(ダンパの縮み行程)を説明する動作説明図である。(a)は電磁ソレノイド73の非通電時(非励磁)のバルブ55の状態が示され、(b)は電磁ソレノイド73の通電時(励磁)のバルブ55の状態が示される。
(a)において、ピストン22が矢印a1の如く下方に移動する力を受けた場合には、ダンパオイル27がポート75を介して下室26から上室25へ移動しようとする。 電磁ソレノイド73は非通電であるので、ダンパオイル27の圧力で上のバルブ55の開閉部95は開状態となり、ダンパオイル27はピストン本体71と開閉部95とに発生した隙間S1を経由し、矢印a2の如く下室26から上室25へ移動することができる。
(b)において、同様にピストン22が矢印b1の如く下方に移動する力を受けた場合に、電磁ソレノイド73が通電されることで、上のバルブ55は、内舌部93がピストン本体71に吸着されて閉状態となり、矢印b2の如くダンパオイル27の下室26から上室25への移動が阻止される。なお、下のバルブ56の内舌部103も同時にピストン本体71に吸着される。
また、電磁ソレノイド73に、ピストン本体71及び上下のバルブ55,56で矢印b3,b4の如く磁路に閉ループが形成され、電磁ソレノイド73は十分な吸引力を得ることができる。
図6(a),(b)は図1に示される車両の減衰力可変式ダンパのピストンが上方に移動する力を受けた場合(ダンパの伸び行程)を説明する動作説明図である。(a)は電磁ソレノイド73の非通電時(非励磁)のバルブ56の状態が示され、(b)は電磁ソレノイド73の通電時(励磁)のバルブ56の状態が示される。
(a)において、ピストン22が矢印a4の如く上方に移動する力を受けた場合には、ダンパオイル27がポート76を介して上室25から下室26へ移動しようとする。 電磁ソレノイド73は非通電であるので、ダンパオイル27の圧力で下のバルブ56の開閉部105は開状態となり、ダンパオイル27はピストン本体71と開閉部105とに発生した隙間S2を経由し、矢印a5の如く上室25から下室26へ移動することができる。
(b)において、同様にピストン22が矢印b6の如く上方に移動する力を受けた場合に、電磁ソレノイド73が通電されることで、下のバルブ56は、内舌部103がピストン本体71に吸着されて閉状態となり、矢印b7の如くダンパオイル27の上室25から下室26への移動が阻止される。なお、上のバルブ55の内舌部93も同時にピストン本体71に吸着される。
また、電磁ソレノイド73に、ピストン本体71及び上下のバルブ55,56で矢印b8,b9の如く磁路に閉ループが形成され、電磁ソレノイド73は十分な吸引力を得ることができる。
図5及び図6から、車両の減衰力可変式ダンパ20は、バルブ55,56が、ピストン22の両端に配置され、ダンパの伸び(引き)行程とダンパの縮み(押し)行程とでそれぞれ専用のポート75,76を開閉するようにしたものと言える。これにより、例えば、ダンパの伸び行程とダンパの縮み行程とでそれぞれのバルブ55,56の特性を設定することができる。詳細には、弾性の板材の積層枚数や弾性の板材の厚みを変えることで、バルブ55,56の特性を変化させることができる。この結果、ダンパの伸び行程とダンパの縮み行程とでダンパ特性を変えることができる。
図7は本発明に係る第2実施例の車両の減衰力可変式ダンパの断面図である。
減衰力可変式ダンパ120は、減衰力可変式ダンパ20(図2参照)と同様に、筒状のシリンダ121と、このシリンダ121にスライド可能に取付けられ、シリンダ121を二つの室に区画するピストン122と、このピストン122に取付けられ、シリンダ121の一端からロッドガイド(不図示)を介して突出するロッド124と、シリンダ121内に密封され、ポート175,176を介して二つの室(上室・下室)125,126を流動するダンパオイル127とからなり、下端がサスペンションアーム(不図示)に固定され、上端がアッパマウント(不図示)を介して車体側に固定されている。
ピストン122は、ロッド124の雄ねじ部164に取付けられるピストン本体171と、ピストン本体171に上押さえ部材151を介してロッド124の段部163で支持され、縮み行程専用のポート175を開閉する上のバルブ155と、ピストン本体171に設けられ、上のバルブ155を駆動する電磁ソレノイド(電磁石)177と、ピストン本体171に下押さえ部材152を介してボルト167で固定され、伸び行程専用のポート176を開閉する下のバルブ156と、ピストン本体171に設けられ、下のバルブ156を駆動する電磁ソレノイド(電磁石)178と、ピストン本体171に取付られ、シリンダ121の内周部121aに摺動するとともにダンパオイル127をシールするシール部材172とからなる。
上・下のバルブ155,156は、上・下のバルブ55,56(図3及び図4参照)と同一構成の部材である。
ポート175,176は、ピストン本体171に設けられ、上述したように、ポート175は、ダンパの縮み行程でダンパオイル127が流動する専用のポートであり、ポート176は、ダンパの伸び行程でダンパオイル127が流動する専用のポートである。
電磁ソレノイド177は、上のバルブ155を駆動する専用の部材であり、電磁ソレノイド178は、下のバルブ156を駆動する専用の部材である。
上押さえ部材151は、ロッド124の段部163に貫通させる貫通孔181と、ダンパオイル127の流通を促す複数の流体孔184とを備え、下押さえ部材152は、ボルト167を貫通させる貫通孔185と、ダンパオイル127の流通を促す複数の流体孔188とを備える。
ダンパの縮み行程では、矢印c1の如く下室126から上室125にダンパオイル127が流れる。このときに、電磁ソレノイド177で上のバルブ155を駆動することで、縮み行程においてダンパ特性を制御する。
ダンパの伸び行程では、矢印d1の如く上室125から下室126にダンパオイル127が流れる。このときに、電磁ソレノイド178で下のバルブ156を駆動することで、縮み行程においてダンパ特性を制御する。
すなわち、減衰力可変式ダンパ120では、バルブ155,156を駆動する電磁ソレノイド177,178が、ダンパの伸び行程とダンパの縮み行程とでそれぞれ専用にピストン122の内部に(ピストン本体171に)配置されたものである。従って、ダンパの伸び行程とダンパの縮み行程との両行程の切換え時に精緻な制御を施すことが可能になる。
尚、本発明に係る車両の減衰力可変式ダンパ20は、図3に示すように、上のバルブ55は、板状の磁性体且つ弾性材にて形成された部材であり、円形状のプレートに略外径に沿わせた円弧状のスリット91を開けたが、これに限るものではなく、スリットは多角形状であってもよく、ピストン本体に支持される部分とポートを開閉する部分とが形成されるものであればよい。
本発明に係る車両の減衰力可変式ダンパは、セダンやワゴンなどの乗用車に採用するのに好適である。
本発明に係る車両の減衰力可変式ダンパを採用したダンパユニットの断面図である。 図1の2部拡大図である。 図2の3−3線矢視図である。 図2の4−4線矢視図である。 図1に示される車両の減衰力可変式ダンパのピストンが下方に移動する力を受けた場合(ダンパの縮み行程)を説明する動作説明図である。 図1に示される車両の減衰力可変式ダンパのピストンが上方に移動する力を受けた場合(ダンパの伸び行程)を説明する動作説明図である。 本発明に係る第2実施例の車両の減衰力可変式ダンパの断面図である。 従来の減衰力可変式ダンパの基本構成を説明する図である。
符号の説明
20…減衰力可変式ダンパ、21…シリンダ、22…ピストン、25,26…上・下室、27…ダンパオイル、55,56…上・下のバルブ、73…電磁ソレノイド、75,76…ポート、91,101…スリット、92,102…環状部、93,103…内舌部、94…支持部(ヒンジ)、95,105…開閉部、120…減衰力可変式ダンパ、122…ピストン、155,156…上・下のバルブ、177,178…電磁ソレノイド。

Claims (3)

  1. 筒状のシリンダと、このシリンダにスライド可能に取付けられ、シリンダを二つの室に区画するピストンと、このピストンに取付けられ、二つの室を流動するダンパオイルを制御するバルブと、ピストンに設けられ、バルブを駆動する電磁ソレノイドと、を備えた車両の減衰力可変式ダンパにおいて、
    前記バルブは、弾性材で、且つ前記ピストンの径に略同一の径を有する円形状のプレートに形成されたものであり、前記ピストンのポートを開閉する開閉部と、この開閉部を開閉自在に支持する支持部と、前記円形状のプレートに略外径に沿わせて開けられた円弧状のスリットと、前記円形状のプレートの外部分に設けられ前記ピストンに固定された環状部と、前記円形状のプレートの内部分に設けられた内舌部と、前記ピストンに取付けられるロッドが貫通する部位の外径よりも大きく、且つ前記ロッドが貫通する部位との間に隙間を有するように形成されたロッド貫通孔と、を備え、
    前記支持部は、前記内舌部と前記環状部との連続部分に形成され、
    前記開閉部と前記支持部とは、前記ピストンの周方向でその中心を通り且つ該支持部に平行な直線を挟んで、両側に配置され
    前記バルブを駆動する電磁ソレノイドを、前記ダンパの伸び行程と前記ダンパの縮み行程とでそれぞれ専用に前記ピストンの内部に配置したことを特徴とする車両の減衰力可変式ダンパ。
  2. 前記ピストンは、ダンパオイルの流入を許容するポートを有し、
    前記バルブは、前記ポートが開放された際に、前記ダンパオイルの流出を許容するオイル流出孔が、前記直線を挟んで前記開閉部側に形成され、前記ダンパオイルの流入を許容するオイル流入孔が、前記直線を挟んで前記支持側に形成され、
    前記ピストンの軸方向から見たときに、前記開閉部側のオイル流出孔と前記ポートとは互いにずれた位置に配置され、前記支持部側のオイル流出孔と前記ポートとは略同一の位置に配置されたことを特徴とする請求項1に記載の車両の減衰力可変式ダンパ。
  3. 前記バルブは、前記ピストンの両端に配置され、ダンパの伸び行程とダンパの縮み行程とでそれぞれ専用のポートを開閉することを特徴とする請求項1又は請求項2記載の車両の減衰力可変式ダンパ。
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