JP4832036B2 - 皮膚洗浄剤 - Google Patents

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Description

本発明は、広い温度範囲において安定なマイクロエマルションに関する。
水相中に油性成分を、あるいは油相中に水性成分を可溶化した液状組成物であるマイクロエマルションを得るためには、多くの場合、界面活性剤、特に非イオン界面活性剤が用いられている。しかし、特にポリエチレングリコールアルキルエーテル等のポリエチレングリコール型非イオン界面活性剤は、一般に、温度を上昇させることによって水との親和性が変化するため、それらを用いたマイクロエマルションでは、安定な温度範囲は、相図で示される可溶化限界から曇点までの非常に狭いものになってしまう。
非イオン界面活性剤を利用しながらも、マイクロエマルションの温度に対する安定性を改善する方法が、大別して3つ知られている。
第1の方法として、非イオン界面活性剤にアニオン界面活性剤を併用する方法がある。非特許文献1には、非イオン界面活性剤のイソカプリルアルコールモノグリセリルエーテルと、アニオン界面活性剤のパルミチルスルホン酸ナトリウム塩を用いて、マイクロエマルションを形成する組成物が記載されている。また、非特許文献2、特許文献1、特許文献2にも、非イオン界面活性剤とアニオン界面活性剤を併用する方法が記載されている。
このように、特定の非イオン界面活性剤とアニオン界面活性剤を併用した場合、温度を変化させてもマイクロエマルションの状態を安定に維持することができるとされている。
しかしながら、特定の非イオン界面活性剤とアニオン界面活性剤を特定の組成比で用いる必要があるため、化粧料等の製剤に応用する場合には、処方上の自由度が低い問題がある。
非イオン界面活性剤を利用しながらも、マイクロエマルションの温度に対する安定性を改善する第2の方法として、水相又は油相の組成を制御する方法がある。
特許文献3には、界面活性剤として非イオン界面活性剤を用い、水性成分として極性溶媒を含有し、水を含有しない、マイクロエマルションを形成する組成物が記載されている。この方法により、安定な温度範囲を拡大することができると記載されている。しかし、この組成物は水を含有していないため、化粧料として好ましい、みずみずしい使用感やさっぱりとした使用感が得られるものではない。
特許文献4には、非イオン界面活性剤として、特定のエステル分布をもつ炭素数12から22の飽和または不飽和脂肪酸のショ糖脂肪酸エステルを用い、さらに炭素数4〜20の1価アルコール類を含有し、マイクロエマルションを形成する組成物が記載されている。この方法でも、安定な温度範囲を拡大することができると記載されている。しかし、炭素数が小さい1価アルコール類を用いると、特有の匂いのために、化粧料の香りが悪くなり、また、炭素数が大きい1価アルコール類を用いる場合には、油性感により、化粧料として好ましい使用感が得難くなる。
特許文献5、特許文献6には、親水性の非イオン界面活性剤と、有機概念図上の無機性及び炭素数を特定範囲に限定された油、および水を含有するマイクロエマルションが記載されている。しかし、使用する油の種類、界面活性剤の添加量、油と水の混合比が特定の範囲に限定されるため、化粧料への応用は困難である。
非イオン界面活性剤を利用しながらも、マイクロエマルションの温度に対する安定性を改善する第3の方法として、用いる非イオン界面活性剤の種類や組み合わせを制御する方法などが知られている。
特許文献7には、ショ糖脂肪酸エステル、アルキルグルコシドまたはポリエチレングリコール、油性成分、水を必須成分とし、ショ糖脂肪酸エステル、アルキルグルコシドまたはポリエチレングリコールの一方が親水性で他方が親油性となる組合せで用いるマイクロエマルションが記載されている。しかし、ここで具体的に示される組成物が安定である温度の幅は高々26℃程度であり、化粧料として利用する際の実用的な温度の幅を有していない。また、ショ糖脂肪酸エステルは、非イオン界面活性剤の中では比較的加水分解を起こしやすい界面活性剤であるため、長期間保存した際の安定性の観点から必ずしも好ましいものではない。
特許文献8には、平均重合度5〜15のポリグリセリンとオレイン酸純度75重量%以上の脂肪酸との反応物であるポリグリセリン脂肪酸エステルと、多価アルコールを含有する水中油型マイクロエマルションが記載されている。しかし、非イオン界面活性剤が特定されているために汎用性が低く、またポリグリセリン脂肪酸エステルの脂肪酸の多くが不飽和脂肪酸のオレイン酸であるため、長期間保存した際、着色や分離などの安定性の観点から、化粧料として好ましいものではない。
非特許文献3には、油性成分、水、および非イオン界面活性剤として、ショ糖脂肪酸エステルを利用する方法が記載されている。しかし、このマイクロエマルションは、化粧料として利用される室温付近で、安定な組成物が得られない。
このように、従来知られている、非イオン界面活性剤を用いたマイクロエマルションで、温度変化に対して安定な組成物を得るための方法は、配合上の観点、化粧料として好ましい使用感の観点、皮膚などへの安定性の観点などから、化粧料として適用するには、十分満足できるものではなかった。また、上記観点で、化粧料として利用できるとしても、安定に存在できる温度範囲が十分なものではなかった。
「溶液と溶解度」、篠田耕三著、丸善株式会社出版、p177 J. Phys. Chem., 92, 4702(1988) Journal of Oleo Science, Vol.51, No.6, 379-386(2002) 特開昭58−128311号公報 特開昭58−131127号公報 特開平6−293617号公報 特開平10−43573号公報 特開昭63−126543号公報 特開昭63−126544号公報 特開平6−262060号公報 特開平11−262653号公報
本発明の目的は、広い温度範囲で安定なマイクロエマルションを提供することにある。
本発明者らは、特定の3種の界面活性剤と、特定の水溶性有機溶剤を組み合わせて用いれば、広い温度範囲で安定なマイクロエマルションが得られることを見出した。
本発明は、次の成分(A)〜(F):
(A)親水基として、糖、還元糖又はポリグリセリンにおける少なくとも1個の水酸基の水素原子を除いた残基を有する親水性非イオン界面活性剤、
(B)親水基としてポリオキシエチレン鎖を有する親水性非イオン界面活性剤、
(C)次の(C1)〜(C3)から選ばれる水溶性有機溶剤、
(C1)分子中に2以上のオキシプロピレン基(PO)及び水酸基(OH)を有し、これらの基の数の比(PO/OH)が5未満である化合物、
(C2)炭素数2〜6の1価アルコール、
(C3)炭素数2〜6の2価アルコール、
(D)親油性非イオン界面活性剤、
(E)油性成分、
(F)水、
を含有するマイクロエマルションを提供するものである。
また、本発明は、当該マイクロエマルションからなる皮膚化粧料及び皮膚洗浄剤を提供するものである。
本発明のマイクロエマルションは、広い温度範囲において、安定性に優れたものである。
「マイクロエマルション」には、広狭二つの意味がある。すなわち、少なくとも油性成分、水性成分及び界面活性剤の3成分から成る、熱力学的に安定な等方性一液相を意味する場合(「狭義のマイクロエマルション」)、及び熱力学的に不安定な通常のエマルション系において、粒子径が小さいために透明あるいは半透明な外観を有するものをも含める場合(「広義のマイクロエマルション」)とである(友政 哲ら,油化学,第37巻,第11号(1988),p.48-53)。本発明で「マイクロエマルション」というときは、「狭義のマイクロエマルション」、すなわち熱力学的に安定な等方性一液相を意味する。
マイクロエマルションは、具体的には、ミセルが油を可溶化したO/W型マイクロエマルション、逆ミセルが水を可溶化したW/O型マイクロエマルション、界面活性剤分子の会合数が無限になって、水相、油相ともに連続な構造のバイコンティニュアスマイクロエマルションの何れかの状態をいう。
マイクロエマルションの性状は、透明、あるいは半透明の外観であり、また配合する全ての成分が均一に溶解している一相状態の溶液である。
マイクロエマルションは、その製法にかかわらず、組成、温度が同一であれば同一の状態を得ることができる。このため、上記の3成分やその他の成分は、任意の順番で混合することができ、また任意の仕事率の機械力で攪拌することでも、同一状態のマイクロエマルションを得ることができる。
従って、上記3成分を含む組成物がマイクロエマルションであるか否は、性状及び製造方法から知ることができる。性状については、室温(25℃)で液状であり、粘度を測定することで判断できる。例えば、10000mPa・s(トキメック社製、測定条件:ローターNo.1、60rpm)以下であることを目安にできる。また、製造方法については、配合順序を変えたり、配合温度を変えるなど、少なくとも2つの製造方法で混合した場合、それらが同一温度で同一の状態(外観、粘度、使用感など)になることによって判断できるものである。
本発明で用いる成分(A)の親水性非イオン界面活性剤は、親水基として、糖、還元糖又はポリグリセリンにおける少なくとも1個の水酸基の水素原子を除いた残基を有するものであり、例えばポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリンアルキルエーテル、ショ糖脂肪酸エステル、アルキルポリグルコシド等が挙げられる。
より具体的には、ポリグリセリン脂肪酸エステルとしては、ポリグリセリンと、炭素数8〜22の脂肪酸とのエステルが好ましく、例えばポリグリセリンオクタン酸エステル、ポリグリセリン2−エチルヘキサン酸エステル、ポリグリセリンデカン酸エステル、ポリグリセリンラウリン酸エステル、ポリグリセリンミリスチン酸エステル、ポリグリセリンパルミチン酸エステル、ポリグリセリンイソステアリン酸エステル、ポリグリセリンステアリン酸エステル、ポリグリセリンオレイン酸エステル、ポリグリセリンベヘニン酸エステル等が挙げられる。これらのうち、重合度3〜15のポリグリセリンと、炭素数12〜18の脂肪酸とのモノエステルがより好ましい。
ポリグリセリンアルキルエーテルとしては、ポリグリセリンと、炭素数8〜22のアルキル基とのエーテルが好ましく、例えばポリグリセリンオクチルエーテル、ポリグリセリンデシルエーテル、ポリグリセリンラウリルエーテル、ポリグリセリンミリスチルエーテル、ポリグリセリンパルミチルエーテル、ポリグリセリンイソステアリルエーテル、ポリグリセリンステアリルエーテル、ポリグリセリンオレイルエーテル、ポリグリセリンベヘニルエーテル等が挙げられる。これらのうち、重合度3〜15のポリグリセリンと、炭素数12〜18のアルキル基とのモノエーテルがより好ましい。
ショ糖脂肪酸エステルとしては、炭素数8〜22の脂肪酸とショ糖とのエステルが好ましく、例えばショ糖オクタン酸エステル、ショ糖2−エチルヘキサン酸エステル、ショ糖デカン酸エステル、ショ糖ラウリン酸エステル、ショ糖ミリスチン酸エステル、ショ糖パルミチン酸エステル、ショ糖イソステアリン酸エステル、ショ糖ステアリン酸エステル、ショ糖オレイン酸エステル、ショ糖ベヘニン酸エステル等が挙げられる。これらのうち、炭素数12〜18の脂肪酸とショ糖とのモノエステルがより好ましい。
アルキルポリグルコシドとしては、炭素数8〜22のアルキル基を有し、グルコシド単位の縮合度が1〜7のものが好ましく、例えばオクチルポリグルコシド、2−エチルヘキシルポリグルコシド、デシルポリグルコシド、ラウリルポリグルコシド、ミリスチルポリグルコシド、パルミチルポリグルコシド、イソステアリルポリグルコシド、ステアリルラウリルポリグルコシド、オレイルポリグルコシド、ベヘニルポリグルコシド等が挙げられる。特に好ましいアルキルポリグルコシドとしては、炭素数8〜11のアルキル基を有し、グルコシド単位の縮合度が1〜1.4のもの、及び炭素数12〜14のアルキル基を有し、グルコシド単位の縮合度が1.5〜4.0のものが挙げられる。
成分(A)の親水性非イオン界面活性剤としては、特にポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリンアルキルエーテル、アルキルポリグルコシドが、長期間保存した際の安定性が高いので好ましい。
成分(A)の親水性非イオン界面活性剤は、1種以上を用いることができ、マイクロエマルション中に0.05〜8質量%、特に0.1〜7質量%含有するのが、室温付近を中心として、より広い温度範囲において安定であり、かつ化粧料として良好な使用感であるので好ましい。
本発明で用いる成分(B)の親水性非イオン界面活性剤は、親水基としてポリオキシエチレン鎖を有するものであるものであり、例えばポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリンモノ脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油モノ脂肪酸エステル等が挙げられる。
より具体的には、ポリオキシエチレン脂肪酸エステルとしては、炭素数8〜22の脂肪酸を有し、エチレンオキシド(以下、EOと略記する)の重合度が5〜60のものが好ましく、例えばポリオキシエチレンオクタン酸エステル、ポリオキシエチレン2−エチルヘキサン酸エステル、ポリオキシエチレンデカン酸エステル、ポリオキシエチレンラウリン酸エステル、ポリオキシエチレンミリスチン酸エステル、ポリオキシエチレンパルミチン酸エステル、ポリオキシエチレンイソステアリン酸エステル、ポリオキシエチレンステアリン酸エステル、ポリオキシエチレンオレイン酸エステル、ポリオキシエチレンベヘニン酸エステル等が挙げられる。これらのうち、特に炭素数12〜18の脂肪酸を有し、EOの重合度が5〜60のものが好ましい。
ポリオキシエチレンアルキルエーテルとしては、炭素数8〜22のアルキル基を有し、EOの重合度が5〜60のものが好ましく、例えばポリオキシエチレンオクチルエーテル、ポリオキシエチレンデシルエーテル、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンミリスチルエーテル、ポリオキシエチレンパルミチルエーテル、ポリオキシエチレンイソステアリルエーテル、ポリオキシエチレンステアリルエーテル、ポリオキシエチレンオレイルエーテル、ポリオキシエチレンベヘニルエーテル等が挙げられる。これらのうち、特に炭素数12〜18のアルキル基を有し、EOの重合度が5〜60のものが好ましい。
ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルとしては、炭素数8〜22の脂肪酸を有し、EOの重合度が5〜60のものが好ましく、例えばポリオキシエチレンソルビタンオクタン酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタンデカン酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタンラウリン酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタンミリスチン酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタンパルミチン酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタンイソステアリン酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタンステアリン酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタンオレイン酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタンベヘニン酸エステル等が挙げられる。これらのうち、特に炭素数12〜18の脂肪酸を有し、EOの重合度が5〜60のものが好ましい。
ポリオキシエチレングリセリンモノ脂肪酸エステルとしては、炭素数8〜22の脂肪酸を有し、EOの重合度が5〜60のものが好ましく、例えばポリオキシエチレングリセリンモノオクタン酸エステル、ポリオキシエチレングリセリンモノデカン酸エステル、ポリオキシエチレングリセリンモノラウリン酸エステル、ポリオキシエチレングリセリンモノミリスチン酸エステル、ポリオキシエチレングリセリンモノパルミチン酸エステル、ポリオキシエチレングリセリンモノイソステアリン酸エステル、ポリオキシエチレングリセリンモノステアリン酸エステル、ポリオキシエチレングリセリンモノオレイン酸エステル、ポリオキシエチレングリセリンモノベヘニン酸エステル等が挙げられる。これらのうち、特に、炭素数12〜18の脂肪酸を有し、EOの重合度が5〜60のものが好ましい。
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油としては、EOの重合度が20〜80、特に30〜60のものが好ましい。
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油モノ脂肪酸エステルとしては、炭素数8〜22の脂肪酸を有し、EOの重合度が20〜80のものが好ましく、例えばポリオキシエチレン硬化ヒマシ油モノオクタン酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油モノデカン酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油モノラウリン酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油モノミリスチン酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油モノパルミチン酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油モノイソステアリン酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油モノステアリン酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油モノオレイン酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油モノベヘニン酸エステル等が挙げられる。これらのうち、特に炭素数12〜18の脂肪酸を有し、EOの重合度が20〜80のものが好ましい。
成分(B)の親水性非イオン界面活性剤としては、特にポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリンモノ脂肪酸エステルが、化粧料として好ましい使用感であるので好ましい。
成分(B)の非イオン界面活性剤は、1種以上を用いることができ、マイクロエマルション中に0.05〜8質量%、特に0.1〜7質量%含有するのが、室温付近を中心として、より広い温度範囲において安定であり、かつ化粧料として良好な使用感であるので好ましい。
また、成分(A)及び成分(B)の親水性非イオン界面活性剤は、HLBが8を超えるもの、特にHLBが9以上のものが好ましい。ここで、HLBは、界面活性剤の全分子量に占める水酸基部分の分子量を示すものであり、ポリオキシエチレン系非イオン界面活性剤については、次に示すグリフィン(Griffin)の式により求められるものである。
HLB価 = E/5
E:界面活性剤分子中に含まれるポリオキシエチレン部分の質量%
本発明において、成分(A)及び成分(B)の質量割合は、(A)/(B)=0.1〜10、特に0.2〜5であるのが、室温付近を中心として、より広い温度範囲において、安定性に優れるので好ましい。
本発明で用いる成分(C)の水溶性有機溶剤は、
(C1)分子中に2以上のオキシプロピレン基(PO)及び水酸基(OH)を有し、これらの基の数の比(PO/OH)が5未満である化合物、
(C2)炭素数2〜6の1価アルコール、
(C3)炭素数2〜6の2価アルコール
から選ばれるものである。
(C1)のポリプロピレングリコール系化合物において、PO/OHの比は4以下のものが好ましい。さらに、PO/OHの比が1.5以上で4以下のものが、室温付近を中心として、より広い温度範囲において安定であり、かつ化粧料として好ましい使用感を有する。
具体的には、ポリプロピレングリコール、ポリオキシプロピレントリメチロールプロパンエーテル、ポリオキシプロピレンソルビトールエーテル、ポリオキシプロピレンモノグリセリルエーテル、ポリオキシプロピレンジグリセリルエーテル、ポリオキシプロピレントリグリセリルエーテル、ポリオキシプロピレンポリグリセリルエーテル骨格をもつモノアルキルエーテル、ポリプロピレングリコールとポリグルコシドの縮合物、ポリプロピレングリコールとショ糖の縮合物等が挙げられる。
これらのうち、ポリプロピレングリコール、ポリオキシプロピレントリメチロールプロパンエーテル、ポリオキシプロピレンソルビトールエーテル、モノグリセリン及び/又はポリグリセリンのプロピレンオキシド構造を含む化合物が好ましく、特に、ポリプロピレングリコール、ポリオキシプロピレントリメチロールプロパンエーテル、ポリオキシプロピレンソルビトールエーテル、ポリオキシプロピレンモノグリセリルエーテル、ポリオキシプロピレンジグリセリルエーテル、ポリオキシプロピレントリグリセリルエーテルが好ましい。
一方、成分(C)のうち、(C2)、(C3)としては、炭素数2又は3の1価アルコール、及び炭素数2〜6の2価アルコールが好ましい。
具体的には、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、ブタノール、プロピレングリコール、イソプレングリコール、1,3−ブチレングリコール、1,2−ペンタンジオール、1,2−ヘキサンジオール、ヘキシレングリコール等が挙げられ、特に、エタノール、プロピレングリコール、イソプレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ヘキシレングリコールが好ましい。
成分(C)は、1種以上を用いることができ、マイクロエマルション中に0.5〜35質量%、特に1.0〜30質量%含有するのが、室温付近を中心として、より広い温度範囲において安定であり、かつ化粧料として良好な使用感であるので好ましい。
本発明で用いる成分(D)の親油性非イオン界面活性剤としては、HLB8以下のものが好ましい。ここにHLBは、前出のグリフィン(Griffin)の式により求められるものである。具体的には、ポリオキシエチレンモノ脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンジ脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンモノアルキルエーテル、ポリオキシエチレンジアルキルエーテル、モノグリセリンモノ脂肪酸エステル、モノグリセリンジ脂肪酸エステル、ジグリセリンモノ脂肪酸エステル、モノグリセリンモノアルキルエーテル、ジグリセリンモノアルキルエーテル、ソルビタン脂肪酸エステル等が挙げられる。
より具体的には、ポリオキシエチレンモノ脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンジ脂肪酸エステルとしては、炭素数8〜22の脂肪酸と、EOの重合度が2〜14のポリエチレングリコールのモノ又はジエステルが好ましく、例えばポリオキシエチレンオクタン酸エステル、ポリオキシエチレン2−エチルヘキサン酸エステル、ポリオキシエチレンデカン酸エステル、ポリオキシエチレンラウリン酸エステル、ポリオキシエチレンミリスチン酸エステル、ポリオキシエチレンパルミチン酸エステル、ポリオキシエチレンイソステアリン酸エステル、ポリオキシエチレンステアリン酸エステル、ポリオキシエチレンオレイン酸エステル、ポリオキシエチレンベヘニン酸エステル等が挙げられる。これらのうち、特に炭素数12〜18の脂肪酸を有し、EOの重合度が4〜12のものが好ましい。
ポリオキシエチレンモノアルキルエーテル、ポリオキシエチレンジアルキルエーテルとしては、炭素数8〜22のアルキル基を有し、EOの重合度が2〜14のポリエチレングリコールのモノ又はジエーテルが好ましく、例えばポリオキシエチレンオクチルエーテル、ポリオキシエチレンデシルエーテル、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンミリスチルエーテル、ポリオキシエチレンパルミチルエーテル、ポリオキシエチレンイソステアリルエーテル、ポリオキシエチレンステアリルエーテル、ポリオキシエチレンオレイルエーテル、ポリオキシエチレンベヘニルエーテル等が挙げられる。これらのうち、特に炭素数12〜18のアルキル基を有し、EOの重合度が4〜12のものが好ましい。
モノグリセリンモノ脂肪酸エステル、モノグリセリンジ脂肪酸エステルとしては、グリセリンと、炭素数8〜22の脂肪酸のモノ又はジエステルが好ましく、例えばモノグリセリンオクタン酸エステル、モノグリセリン2−エチルヘキサン酸エステル、モノグリセリンデカン酸エステル、モノグリセリンラウリン酸エステル、モノグリセリンミリスチン酸エステル、モノグリセリンパルミチン酸エステル、モノグリセリンイソステアリン酸エステル、モノグリセリンステアリン酸エステル、モノグリセリンオレイン酸エステル、モノグリセリンベヘニン酸エステル等が挙げられる。これらのうち、特にモノグリセリン2−エチルヘキサン酸エステル、モノグリセリンラウリン酸エステル、モノグリセリンミリスチン酸エステル、モノグリセリンパルミチン酸エステル、モノグリセリンイソステアリン酸エステル、モノグリセリンステアリン酸エステル、モノグリセリンオレイン酸エステルが好ましい。
ジグリセリンモノ脂肪酸エステルとしては、ジグリセリンと、炭素数8〜22の脂肪酸のエステルが好ましく、例えばジグリセリンオクタン酸エステル、ジグリセリン2−エチルヘキサン酸エステル、ジグリセリンカプリル酸エステル、ジグリセリンカプリン酸エステル、ジグリセリンラウリン酸エステル、ジグリセリンミリスチン酸エステル、ジグリセリンパルミチン酸エステル、ジグリセリンイソステアリン酸エステル、ジグリセリンステアリン酸エステル、ジグリセリンオレイン酸エステル、ジグリセリンベヘニン酸エステル等が挙げられる。これらのうち、特にジグリセリン2−エチルヘキサン酸エステル、ジグリセリンラウリン酸エステル、ジグリセリンミリスチン酸エステル、ジグリセリンパルミチン酸エステル、ジグリセリンイソステアリン酸エステル、ジグリセリンステアリン酸エステルが好ましい。
モノグリセリンモノアルキルエーテルとしては、グリセリンと、炭素数8〜22のアルキル基のエーテルが好ましく、例えばモノグリセリン2−エチルヘキシルエーテル、モノグリセリンオクチルエーテル、モノグリセリンデシルエステル、モノグリセリンラウリルエーテル、モノグリセリンミリスチルエーテル、モノグリセリンパルミチルエーテル、モノグリセリンステアリルエーテル、モノグリセリンイソステアリルエーテル、モノグリセリンオレイルエーテル、モノグリセリンベヘニルエーテル等が挙げられる。これらのうち、特にモノグリセリン2−エチルヘキシルエーテル、モノグリセリンラウリルエーテル、モノグリセリンミリスチルエーテル、モノグリセリンパルミチルエーテル、モノグリセリンステアリルエーテル、モノグリセリンイソステアリルエーテルが好ましい。
ジグリセリンモノアルキルエーテルとしては、ジグリセリンと炭素数8〜22のアルキル基のエーテルが好ましく、例えばジグリセリン2−エチルヘキシルエーテル、ジグリセリンオクチルエーテル、ジグリセリンデシルエステル、ジグリセリンラウリルエーテル、ジグリセリンミリスチルエーテル、ジグリセリンパルミチルエーテル、ジグリセリンステアリルエーテル、ジグリセリンイソステアリルエーテル、ジグリセリンオレイルエーテル、ジグリセリンベヘニルエーテル等が挙げられる。これらのうち、特にジグリセリン2−エチルヘキシルエーテル、ジグリセリンラウリルエーテル、ジグリセリンミリスチルエーテル、ジグリセリンパルミチルエーテル、ジグリセリンステアリルエーテル、ジグリセリンイソステアリルエーテルが好ましい。
ソルビタン脂肪酸エステルとしては、炭素数8〜22の脂肪酸のエステルが好ましく、例えばソルビタンオクタン酸エステル、ソルビタン2−エチルヘキサン酸エステル、ソルビタンカプリル酸エステル、ソルビタンカプリン酸エステル、ソルビタンラウリン酸エステル、ソルビタンミリスチン酸エステル、ソルビタンパルミチン酸エステル、ソルビタンイソステアリン酸エステル、ソルビタンステアリン酸エステル、ソルビタンオレイン酸エステル、ソルビタンベヘニン酸エステル等が挙げられる。これらのうち、特にソルビタン2−エチルヘキサン酸エステル、ソルビタンラウリン酸エステル、ソルビタンミリスチン酸エステル、ソルビタンパルミチン酸エステル、ソルビタンイソステアリン酸エステル、ソルビタンステアリン酸エステルが好ましい。
成分(D)としては、特に、ポリオキシエチレンジ脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンジアルキルエーテル、モノグリセリンモノ脂肪酸エステル、モノグリセリンジ脂肪酸エステル、ジグリセリンモノ脂肪酸エステル、モノグリセリンモノアルキルエーテル、ジグリセリンモノアルキルエーテル、ソルビタン脂肪酸エステルが好ましい。更にはモノグリセリンモノ脂肪酸エステル、モノグリセリンジ脂肪酸エステル、ジグリセリンモノ脂肪酸エステル、モノグリセリンモノアルキルエーテル、ジグリセリンモノアルキルエーテル、ソルビタン脂肪酸エステルがより好ましい。
成分(D)は、1種以上を用いることができ、マイクロエマルション中に0.05〜8質量%、特に0.1〜7質量%含有するのが、室温付近を中心として、より広い温度範囲において安定であり、かつ化粧料として良好な使用感であるので好ましい。
本発明において、非イオン界面活性剤の成分(A)、(B)及び(D)の合計量は、全組成物中に(A)+(B)+(D)=0.2〜10質量%、特に0.4〜9質量%であるのが、室温付近を中心として、より広い温度範囲において安定であり、かつ化粧料として良好な使用感であるので好ましい。
本発明で用いる成分(E)の油性成分としては、通常化粧料に使用されるものを用いることができ、例えば流動パラフィン、流動イソパラフィン、スクワラン等の炭化水素油;イソステアリン酸コレステリルエステル、パルミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸イソプロピル、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、イソステアリン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクタデシル、2−エチルヘキサン酸セチル、イソノナン酸イソノニル、イソノナン酸イソトリデシル、トリ(2−エチルヘキサン酸)グリセリン、トリ(カプリル酸・カプリン酸)グリセリン等のエステル油;アルキル−1,3−ジメチルブチルエーテル、ノニルフェニルエーテル等のエーテル油;メチルポリシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン等のシリコーン油;ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸等の炭素数8〜22の高級脂肪酸;ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、パルミチルアルコール、ステアリルアルコール、セチルアルコール等の炭素数8〜22の高級アルコール;魚油、大豆油、オリーブ油等の動植物油;セラミド、リン脂質、糖脂質等の脂質;テルペン油などを用いることができる。
これらのうち、流動パラフィン、流動イソパラフィン、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、イソステアリン酸イソプロピル、2−エチルヘキサン酸セチル、イソノナン酸イソノニル、トリ(カプリル酸・カプリン酸)グリセリン、アルキル−1,3−ジメチルブチルエーテル、分子量が100〜500のメチルポリシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、炭素数12〜22の高級脂肪酸、炭素数12〜22の高級アルコール、大豆油、オリーブ油、セラミド、糖脂質、テルペン油が好ましく、特に、炭化水素油が好ましい。
成分(E)は、1種以上を用いることができ、マイクロエマルション中に1〜50質量%、特に2〜45質量%含有されるのが、室温付近を中心として、より広い温度範囲において安定であり、かつ化粧料として良好な使用感であるので好ましい。
成分(F)の水は、マイクロエマルション中に40〜95質量%、特に45〜90質量%含有されるのが、室温付近を中心として、より広い温度範囲において安定であり、かつ化粧料として良好な使用感であるので好ましい。
本発明のマイクロエマルションには、更に化粧料に通常用いられる成分、例えば前記以外の界面活性剤、前記以外の水溶性溶剤、増粘剤、殺菌剤、保湿剤、湿潤剤、着色剤、防腐剤、感触向上剤、香料、抗炎症剤、美白剤、制汗剤、紫外線吸収剤等を、適宜含有させることができる。
本発明のマイクロエマルションは通常の方法により製造することができ、クレンジング剤、洗顔料、ボディ洗浄剤等の皮膚洗浄剤;化粧水、美容液、美白剤、抗しわ剤、UVケア剤等の皮膚化粧料として適用することができる。また、織布、不織布などのシートと組み合わせて、上記化粧料として適用することもできる。
実施例1〜16、比較例1〜6
表1〜表3に示す組成のマイクロエマルションを製造し、温度安定性を評価した。結果を表1〜表3に併せて示す。
(製法)
主たる製法は以下のとおりである。組成物の成分のすべてを、一度に容器に入れた。室温で固体の成分、あるいは室温での混合によって生成するゲル状成分を溶解するために、撹拌しながら70〜75℃で加熱した。十分に溶解させた後に、室温に冷却して、マイクロエマルションを得た。
なお、成分を配合する順番は限定されるものでなく、撹拌速度も限定されない。また、加熱温度も上記に限定されるものではない。
(評価方法)
各マイクロエマルション20mLを透明な蓋つきガラス容器に入れ、5℃、10℃、25℃、40℃及び45℃にそれぞれ12時間保存した。その後、マイクロエマルションの外観を目視により観察し、均一で濁りがなく、十分に粘度が低いものを「○」、分離しているものを「×」として示した。

Claims (6)

  1. 次の成分(A)〜(F):
    (A)ポリグリセリン脂肪酸エステル及びポリグリセリンアルキルエーテルから選ばれる、HLBが8を超える親水性非イオン界面活性剤 0.1〜8質量%、
    (B)親水基としてポリオキシエチレン鎖を有する、HLBが8を超える親水性非イオン界面活性剤 0.1〜8質量%、
    (C)次の(C1)及び(C2)から選ばれる水溶性有機溶剤 0.5〜35質量%、
    (C1)分子中に2以上のオキシプロピレン基(PO)及び水酸基(OH)を有し、これらの基の数の比(PO/OH)が5未満である化合物、
    (C2)炭素数2〜6の1価アルコール、
    (D)HLB8以下の親油性非イオン界面活性剤 0.1〜8質量%、
    (E)炭化水素油、エステル油及びエーテル油から選ばれる油性成分 1〜50質量%、
    (F)水 40〜95質量%
    を含有するマイクロエマルションである皮膚洗浄剤。
  2. 成分(B)の親水性非イオン界面活性剤が、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリンモノ脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油及びポリオキシエチレン硬化ヒマシ油モノ脂肪酸エステルから選ばれるものである請求項記載の皮膚洗浄剤。
  3. 成分(C)の分子中に2以上のオキシプロピレン基(PO)及び水酸基(OH)を有し、これらの基の数の比(PO/OH)が5未満である化合物が、ポリプロピレングリコール、モノグリセリンのプロピレンオキシド付加物、及びポリグリセリンのプロピレンオキシド付加物から選ばれるものである請求項1又は2記載の皮膚洗浄剤。
  4. 成分(C)の炭素数2〜6の1価アルコールが、エタノールである請求項1又は2記載の皮膚洗浄剤。
  5. 成分(A)と成分(B)の質量比率が、(A)/(B)=0.1〜10である請求項1〜のいずれか1項記載の皮膚洗浄剤。
  6. 成分(D)の親油性非イオン界面活性剤が、ポリオキシエチレンジ脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンジアルキルエーテル、モノグリセリンモノ脂肪酸エステル、モノグリセリンジ脂肪酸エステル、ジグリセリンモノ脂肪酸エステル、モノグリセリンモノアルキルエーテル、ジグリセリンモノアルキルエーテル及びソルビタン脂肪酸エステルから選ばれるものである請求項1〜のいずれか1項記載の皮膚洗浄剤。
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