JP4845769B2 - 吊り下げ式機器の取り付け具、落下防止片、及び吊り下げ式機器ユニット - Google Patents

吊り下げ式機器の取り付け具、落下防止片、及び吊り下げ式機器ユニット Download PDF

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本発明は、天井吊り下げ式機器の取付け具、該取付け具用の落下防止片及び該取付け具を具えた吊り下げ式機器ユニットに関し、具体的には化粧カバーの落下防止片を具えたドーム型監視カメラの取付けブラケット及び該取付けブラケットを具えた天井吊り下げ式機器ユニットに関する。
従来から建物の天井に目立たないように埋め込まれるドーム型監視カメラがある(例えば、特許文献1参照)。また、特許文献1に記載されたもの以外に、図6(a)、(b)に示すドーム型監視カメラがある。
このドーム型監視カメラ(7)は、取付けブラケット(1)を介して天井(6)に開設された開口(60)に埋設される。取付けブラケット(1)は金属板を折曲して構成されて、上面が塞がった円筒状の支持体(10)と、支持体(10)の下端から外向きに延びた鍔体(11)を一体に具える。鍔体(11)の下側からはネジ軸(4)が挿入され、該ネジ軸(4)は鍔体(11)上に設けられたワッシャ(40)に嵌まって落下を防止される。ネジ軸(4)の先端部には押さえ片(8)が設けられ、該押さえ片(8)はネジ軸(4)に螺合する水平板(80)と、該水平板(80)から斜め下向きに延びた第1斜板(81)と、該第1斜板(81)の下端から内側に向かって斜め上向きに延びて折曲された第2斜板(82)を一体に具えて弾性変形可能に形成されている。第2斜板(82)はネジ軸(4)に遊嵌し、水平板(80)端面は、支持体(10)の側板に接する。ネジ軸(4)を回転させると、押さえ片(8)が回転せんとするが、水平板(80)が支持体(10)に接しているから回転できない。従って、押さえ片(8)が昇降する。
ドーム型監視カメラ(7)を取り付けた取付けブラケット(1)を開口(60)の周縁(61)に取り付けるには、図6(a)に示すように、支持体(10)を開口(60)に上向きに挿入する。押さえ片(8)の第1斜板(81)が周縁(61)に当たるが、第1斜板(81)は内向きに変形して、開口(60)を通過する。第1斜板(81)が開口(60)を通過すると、図6(b)に示すように、第1斜板(81)が弾性復帰する。鍔体(11)が天井(6)の下面に接する。
この後、下からネジ軸(4)の頭部をドライバにて回転させると、押さえ片(8)が下降する。第1斜板(81)の下端部が天井(6)の上面に接し、押さえ片(8)と鍔体(11)とで天井(6)を挟む。このようにして、取付けブラケット(1)が天井(6)に取り付けられる。
この後、図7(a)に示すように、天井(6)の下面に化粧カバー(2)を取り付けて、鍔体(11)を覆い、取付けブラケット(1)を隠す。天井(6)の下方に位置する者には、取付けブラケット(1)が見えず、ドーム型監視カメラ(7)の下端部のみが見える。このドーム型監視カメラ(7)の下端部を着色しておけば、天井(6)の下方に位置する者に監視カメラ(7)の存在を意識させない。
監視カメラ(7)の交換、修理等により、化粧カバー(2)を天井(6)から外すことがある。このとき、化粧カバー(2)が不用意に落下すれば、化粧カバー(2)が損傷するだけでなく、天井(6)の下方に位置する者を傷付ける虞れがある。従って、化粧カバー(2)と鍔体(11)とを可撓性の細片である落下防止片(3)にて繋ぎ、図7(b)に示すように、化粧カバー(2)を天井(6)から外したときに、落下することを防止している。尚、図6(a)、(b)では、予め鍔体(11)に落下防止片(3)が取り付けられているが、化粧カバー(2)に予め取り付けられていてもよい。
天井(6)にドーム型監視カメラ(7)を取り付けるのに先だって、天井(6)に開口(60)を開ける必要がある。この開口(60)の大きさを示すべく、ドーム型監視カメラ(7)の販売時には、取付けブラケット(1)や化粧カバー(2)とともに、図8に示す円形のシール(9)を貼り付けた台紙(90)を同梱している。このシール(9)の直径D1は、支持体(10)の外形よりも稍大きく、支持体(10)が通るのに十分な大きさである。天井(6)に開口(60)を開設する際には、取付け業者は、シール(9)を台紙(90)から剥がして、天井(6)に貼り付けて、シール(9)の周縁に沿ってけがき線を描く。該けがき線に沿って開口(60)を開設する。
特開2000−244782号公報
従来にあっては、取付け業者の開口(60)開設作業時に、シール(9)が天井(6)から剥がれることがあり、作業性が悪い。また、シール(9)の裏面に接着剤を塗布し、且つシール(9)の周縁にけがき線を描く印刷も必要であるから、コストが掛かる。
また、紙から作成された平板コンパスを同梱し、取付け業者が開口(60)を開設する時に、その都度、天井(6)に開口(60)となる円を平板コンパスで描くことも考えられる。しかし、平板コンパスの分、構成部品が増加するだけでなく、平板コンパスは使用後は廃棄されるから、ゴミが増える。
出願人は、この開口(60)の開設時に、開口(60)となる円を描く作業を楽にすることを着想した。
本発明の目的は、天井吊り下げ式機器の取付け用に、天井に開口を開設する際に、開口となる円を描く作業を楽にすることにある。
落下防止片(3)は、天井(6)の開口(60)に嵌まって、機器を吊り下げ支持する円筒状の支持体(10)と、支持体の下端部から外向きに突出した鍔体(11)とを具えた取付けブラケット(1)に一端部が着脱可能に取り付けられ、
鍔体(11)に被さるカバー体に他端部が着脱可能に取り付けられ、
両端部には孔が開設されて、両孔間の距離は、支持体(10)の外径の半分よりも稍大きく形成されている。
落下防止片(3)を鍔体(11)及び化粧カバー(2)から外して、天井(6)に円を描くコンパスとして用いることができる。先ず、落下防止片(3)を天井(6)に当てて、一方の第1長孔(30)を中心として、他方の第1長孔(30)に筆記具を入れて回転させ、けがき作業を行う。天井(6)には、支持体(10)の外径の半分よりも稍大きな長さを半径とする円が描かれる。この円形の線に沿って天井(6)に開口(60)を形成すると、支持体(10)を開口(60)にスムーズに嵌めることができる。
本発明では、化粧カバー(2)の脱落を防ぐ落下防止片(3)にコンパスとしての機能を持たせることにより、構成部品点数を増加させることなく、コストダウンを図りつつ、天井(6)に開口(60)となるべき円を描くことができる。また、従来のように、天井(6)にシール(9)を貼り付ける必要もなく、作業性がよい。
以下、本発明の一実施例を図を用いて、説明する。
図1は、本例の取付けブラケット(1)と、化粧カバー(2)の断面図であり、図2は、取付けブラケット(1)の下面図と化粧カバー(2)の平面図である。図1は、図2の取付けブラケット(1)をA−A線を含む面で、化粧カバー(2)をB−B線を含む面で破断している。
化粧カバー(2)は鍔体(11)に被さる環状の部材であり、ドーム型監視カメラの取付け業者には、ドーム型監視カメラと取付けブラケット(1)と化粧カバー(2)と後記の落下防止片(3)とが同梱された監視カメラユニットとして、販売される。
従来と同様に、取付けブラケット(1)は上面が塞がった円筒状の支持体(10)と、該支持体(10)の下端部から外向きに延びた鍔体(11)を一体に設けている。従来と同様に、ネジ軸(4)に螺合した押さえ片(8)と鍔体(11)とで天井(6)を挟持して、取付けブラケット(1)が天井(6)に取り付けられ、図1及び図2では押さえ片(8)及びドーム型監視カメラ(7)の図示を省く。
化粧カバー(2)は合成樹脂製であって、図1に示すように、周縁部から係止片(20)を上向きに設けている。鍔体(11)の周縁部上には、係止片(20)が係合する凹み(12)が設けられ、化粧カバー(2)を鍔体(11)に取り付ける際には、係止片(20)を外向きに弾性変形させて凹み(12)に嵌める。鍔体(11)と化粧カバー(2)は可撓性、具体的には樹脂シートを切り出して形成された細片である落下防止片(3)によって繋がれ、化粧カバー(2)を外しても、化粧カバー(2)は不用意に落下しない。
図2に示すように、鍔体(11)上にてネジ軸(4)の頭部近傍には、ワッシャ(5)付きの止めビス(50)が螺合している。化粧カバー(2)にもワッシャ(5)付きの止めビス(50)が螺合しており、両方のワッシャ(5)(5)の外径は等しい。ワッシャ(5)は止めビス(50)の頭部に接して、ワッシャ(5)と鍔体(11)又は化粧カバー(2)との間には、落下防止片(3)の厚みに相当する隙間mが空いている(図1参照)。
落下防止片(3)は一端部が鍔体(11)とワッシャ(5)の隙間mに、他端部が化粧カバー(2)とワッシャ(5)の隙間mに着脱自在に嵌まって取り付けられる。
落下防止片(3)は、両端部に第1長孔(30)と第1長孔(30)の内側に位置する第2長孔(32)を開設している。両長孔(30)(32)の長手方向は、落下防止片(3)の長手方向に一致し、第2長孔(32)は第1長孔(30)よりも幅広であって、両長孔(30)(32)は切り込み(31)によって連通する。両第1長孔(30)(30)の外側端部間の距離L1は、支持体(10)の外径の半分よりも稍大きく形成されている。該第1長孔(30)(30)が、前記の隙間mに嵌まる。ワッシャ(5)の径は、第1長孔(30)の幅よりも大きく、落下防止片(3)はワッシャ(5)から脱落することを防止される。
落下防止片(3)は、鍔体(11)及び化粧カバー(2)から外されて、天井(6)に円を描くコンパスとして用いることができる。
図3は、落下防止片(3)をコンパスとして用いる際の作業を示す図である。先ず、落下防止片(3)を天井(6)に当てて、一方の第1長孔(30)の外側端部にピン(37)を入れる。次に、他方の第1長孔(30)の外側端部に鉛筆(38)の先端を入れて、ピン(37)を中心として、鉛筆(38)の先端を入れた落下防止片(3)を回転させ、けがき作業を行う。天井(6)には半径L1の円が描かれる。前記の如く、距離L1は、支持体(10)の外径の半分よりも稍大きいから、描かれた円は支持体(10)の外径よりも稍大きい。円を描いた後は、落下防止片(3)を鍔体(11)及び化粧カバー(2)に取り付け、化粧カバー(2)の落下を防止する。この円形の線に沿って天井(6)に開口(60)を形成すると、支持体(10)を開口(60)にスムーズに嵌めることができる。
即ち、本例では化粧カバー(2)の脱落を防ぐ落下防止片(3)にコンパスとしての機能を持たせることにより、構成部品点数を増加させることなく、コストダウンを図りつつ、天井(6)に開口(60)となるべき円を描くことができる。また、従来のように、天井(6)にシール(9)を貼り付ける必要もなく、作業性がよい。尚、落下防止片(3)をコンパスのように用いて、天井(6)に円を描くことは、取付けブラケット(1)や化粧カバー(2)とともに、同梱する取付け説明書に記載しておく。
また、開口(60)からは監視カメラ(7)用の電線を引き出す場合があり、この場合は、開口(60)を支持体(10)の外径よりも大きな直径に形成する必要がある。このため、落下防止片(3)上には、半径がL1よりもαだけ大きな円を描くことができるように、第1長孔(30)の外側に第1長孔(30)の外側端部からαだけ離れた位置に小孔(33)を開設している(図1参照)。
また、第2長孔(32)の外側端部間の距離をL1に設定することも考えられる。しかし、一般にけがき作業時には、鉛筆(38)の先で落下防止片(3)を長手方向に沿って外向きに引っ張るので、第2長孔(32)に鉛筆(38)を入れると、鉛筆(38)の先が切り込み(31)を通って第1長孔(30)に不用意に移動する虞れがある。従って、かかる虞れを無くすべく、外側に切り込み等がない、第1長孔(30)の端部間の距離をL1に設定している。
本例の落下防止片(3)は第1長孔(30)と、第1長孔(30)よりも幅広の第2長孔(32)を切り込み(31)にて連通させており、ワッシャ(5)付きの止めビス(50)へスムーズに取り付けることができる。
図4(a)、(b)は、鍔体(11)又は化粧カバー(2)上のワッシャ(5)付きの止めビス(50)へ落下防止片(3)を取り付ける状態を示す図である。先ず、図4(a)に示すように、ワッシャ(5)付きの止めビス(50)の横に第2長孔(32)が位置するように、落下防止片(3)を配備する。次に、図4(b)に示すように、落下防止片(3)の右側を稍持ち上げながら、落下防止片(3)を止めビス(50)へ移動させ、第2長孔(32)の左端部をワッシャ(5)の下側に入れる。そのまま落下防止片(3)を右に移動させた後に、落下防止片(3)の右側を下げて、図5(a)に示すように、第2長孔(32)にワッシャ(5)付きの止めビス(50)を嵌める。
次に、落下防止片(3)を矢印C方向にスライドさせ、止めビス(50)と切り込み(31)を当てる。切り込み(31)は止めビス(50)によって広がるように弾性変形する。落下防止片(3)をスライドさせ、図5(b)に示すように、ワッシャ(5)付きの止めビス(50)を第1長孔(30)内に位置させる。切り込み(31)が止めビス(50)を通過すると、切り込み(31)が弾性復帰して合わさる。上記のようにして、ワッシャ(5)付きの止めビス(50)を鍔体(11)又は化粧カバー(2)から外さなくても、落下防止片(3)を鍔体(11)又は化粧カバー(2)に簡単に取り付けることができ、作業性がよい。
この鍔体(11)又は化粧カバー(2)上のワッシャ(5)付きの止めビス(50)へ落下防止片(3)を取り付ける作業は、取付けブラケット(1)を天井(6)に設置する現場で行われ、落下防止片(3)は取付けブラケット(1)と同梱される。しかし、予め落下防止片(3)を取付けブラケット(1)に取り付けた状態で、取付け業者に出荷してもよい。
上記実施例の説明は、本発明を説明するためのものであって、特許請求の範囲に記載の発明を限定し、或は範囲を減縮する様に解すべきではない。又、本発明の各部構成は上記実施例に限らず、特許請求の範囲に記載の技術的範囲内で種々の変形が可能であることは勿論である。
本例にあっては、天井(6)に吊り下げるべき機器として、ドーム型監視カメラ(7)を例示したが、これに限らず、例えばプロジェクタ等であってもよい。
取付けブラケットと、化粧カバーの断面図である。 取付けブラケットの下面図と化粧カバーの平面図である。 落下防止片をコンパスとして用いる際の作業を示す図である。 (a)、(b)は、鍔体又は化粧カバー上のワッシャ付きの止めビスへ落下防止片を取り付ける状態を示す図である。 (a)、(b)、(c)は、鍔体又は化粧カバー上のワッシャ付きの止めビスへ落下防止片を取り付ける状態を示す図である。 (a)、(b)は、従来の取付けブラケットを天井に取り付ける状態を示す図である。 (a)、(b)は、従来の取付けブラケットを天井に取り付ける状態を示す図である。 シールの正面図である。
符号の説明
(1) 取付けブラケット
(2) 化粧カバー
(3) 落下防止片
(6) 天井
(10) 支持体
(11) 鍔体
(30) 第1長孔

Claims (6)

  1. 天井の開口に嵌まって、機器を吊り下げ支持する円筒状の支持体と、支持体の下端部から外向きに突出した鍔体とを具えた取付けブラケットに一端部が着脱可能に取り付けられ、
    鍔体に被さるカバー体に他端部が着脱可能に取り付けられ、
    複数の孔が開設されており、少なくとも2つの孔の外側端部間の距離は、支持体の外径の半分よりも稍大きく形成されたカバー体の落下を防止するための落下防止片。
  2. 少なくとも両端部には、孔が開設され、一端部の孔は取付けブラケットに着脱可能に取り付けられ、他端部の孔はカバー体に着脱可能に取り付けられる請求項1に記載の落下防止片。
  3. 孔は落下防止片の両端部に開設された第1長孔であり、落下防止片上にて第1長孔の内側には、切り込みを介して第1長孔よりも幅広の第2長孔が連通した、請求項1又は2に記載の落下防止片。
  4. 落下防止片上にて、第1長孔よりも外側に孔が開設された、請求項3に記載の落下防止片。
  5. 天井の開口に嵌まって、機器を吊り下げ支持する円筒状の支持体と、支持体の下端部から外向きに突出した鍔体とを具え、
    鍔体には、鍔体に被さるカバー体に繋がるカバー体の落下を防止するための落下防止片の一端部が着脱可能に取り付けられ、
    落下防止片の両端部には孔が開設されて、両孔の外側端部間の距離は、支持体の外径の半分よりも稍大きく形成された吊り下げ式機器の取付け具。
  6. 天井の開口に嵌まって、機器を吊り下げ支持する円筒状の支持体と、支持体の下端部から外向きに突出した鍔体とを具えた取付けブラケットと、
    取付けブラケットに吊り下げ支持される機器と、
    鍔体に被さるカバー体と、
    取付けブラケットとカバー体を繋ぐカバー体の落下を防止するための落下防止片とを具え、
    鍔体又はカバー体には、落下防止片の一端部が着脱可能に取り付けられ、
    落下防止片の両端部には孔が開設されて、両孔の外側端部間の距離は、支持体の外径の半分よりも稍大きく形成された吊り下げ式機器ユニット。
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