JP4856231B2 - 媒体搬送機構 - Google Patents

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Description

本発明は、プリンタ、複写機、ファクシミリ等の画像形成装置および自動原稿搬送装置が備える媒体搬送機構に関し、特に原稿や記録紙等の媒体を搬送した際に折れやローラ痕が付いてしまうのを防止する方法に関する。
従来の媒体搬送機構は、トナーを定着させた用紙のカールを矯正するために、1つの排紙ローラの外周に沿うように2つの補助ローラを配置してその2つの補助ローラを1つの板バネにより排紙ローラに圧接させて、排紙ローラと補助ローラとの間に入り込んだ用紙を補助ローラで排紙ローラに押し付けることで、用紙を排紙ローラの外周面に沿って湾曲させて用紙のカールを除去している(例えば、特許文献1参照。)。
特開平7−237804号公報(段落「0012」、段落「0019」、図2)
しかしながら、上述した従来の技術においては、用紙が上流側に配された補助ローラに到達したときに補助ローラを押圧する板バネが撓んで、用紙が排紙ローラと補助ローラとの間に入り込むが、厚紙等のコシの強い用紙では排紙ローラの外周面に沿って湾曲させることができず、補助ローラが用紙のコシによって排紙ローラの反対側へと押されてしまい、排紙ローラとそれぞれの補助ローラとが用紙をうまく挟持搬送できない等、用紙の搬送力が低下して搬送不良を引き起こしてしまうことがあり、また用紙の搬送不良を防止するために排紙ローラを押圧する板バネの弾性力を高くすると、厚紙等のコシの強い用紙を無理に排紙ローラの外周面に沿って湾曲させてしまい、用紙折れや補助ローラのローラ痕が残る等用紙を傷めてしまうことがあるという問題がある
本発明は、上記の問題点を解決するための手段を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するために、媒体を搬送する搬送ローラと、媒体のカールを矯正するために前記搬送ローラに接触し、かつそれぞれ間隔をもって配置された媒体矯正用の2つの矯正ローラと、回転軸を有して前記矯正ローラを支持するブラケットと、前記回転軸を支持し、前記搬送ローラと前記回転軸との中心軸を結ぶ直線に対し、先端を前記上流側の矯正ローラ側に向けて傾斜させたガイド部材と、前記搬送ローラに前記矯正ローラを押圧させる弾性部材とを設けたことを特徴とする。
これにより、本発明は、厚紙等のコシのある用紙を確実に搬送することができ、さらに用紙を傷めてしまうことを防止することができるという効果が得られる。
実施例1の媒体搬送機構を備えるプリンタを示す構成図 排紙ユニットの概略構成図 カール矯正部を示す斜視図 カール矯正部を示す側断面図 普通紙である用紙がカール矯正部を通過する様子を示す説明図 厚紙である用紙がカール矯正部に差し掛かった様子を示す説明図 厚紙がカール矯正部を通過する様子を示す説明図 実施例2のカール矯正部を示す斜視図 カール矯正部と搬送ローラ間に普通紙が搬送されてきた様子を示す説明図 両面印刷のために普通紙を搬送するカール矯正部と搬送ローラを示す説明図 カール矯正部と搬送ローラ間に厚紙が搬送されてきた様子を示す説明図 両面印刷のために厚紙を搬送するカール矯正部と搬送ローラを示す説明図
以下に、図面を参照して本発明による媒体搬送機構の実施例について説明する。
図1は実施例1の媒体搬送機構を内蔵するプリンタを示す構成図である。
図1において、1はプリンタであり、給紙カセット2、画像形成ユニット10、定着ユニット15、用紙搬送部20、排紙ユニット40等によって構成され、給紙カセット2から繰出した用紙を画像形成ユニット10、定着ユニット15へと搬送して印刷を行い、印刷した用紙を用紙搬送部20によって排紙ユニット40に搬送し、排紙ユニット40により排紙トレイ55に用紙を排出する。
給紙カセット2は、プリンタ1の下部に取り付けられ、印刷に用いる用紙を収納する収納空間と、用紙を収納空間から繰出すための繰出しローラ3、繰出しローラ3に圧接して複数枚重なった用紙を1枚ずつに分離する分離ローラ4を有する。
5はスキュー矯正機能を有するスキュー矯正ローラであり、給紙カセット2と画像形成ユニット10との間に配置され、図示しない弾性部材により矯正シャフト6に押し付けられている。
繰出しローラ3と分離ローラ4とにより搬送された用紙は、スキュー矯正ローラ5と矯正シャフト6との間に突き当てられることで、スキューが矯正されるようになる。
画像形成ユニット10は、K色(ブラック)のトナーカートリッジを有するイメージドラム11a、Y色(イエロー)のトナーカートリッジを有するイメージドラム11b、M色(マゼンダ)のトナーカートリッジを有するイメージドラム11c、C色(シアン)のトナーカートリッジを有するイメージドラム11d、K色のLEDヘッド12a、Y色のLEDヘッド12b、M色のLEDヘッド12c、C色のLEDヘッド12d、転写ベルト部13を具備しており、用紙に対してトナー画像を付着させる。
定着ユニット15は、ハロゲンランプ等の熱源を有し印刷用紙に上方から接する定着ローラ15aと、定着ローラ15a側へ押圧力を受けて定着ローラ15aに従動して回転するバックアップローラ15bとを備え、加熱した定着ローラ15aとバックアップローラ15bとの間で用紙を挟持すると共に、定着ローラ15aの熱で用紙に付着したトナーを融着して用紙に定着させる。
用紙搬送部20は、トナーを定着させることで印刷を行った用紙を、両面印刷のために再びスキュー矯正ローラ5および矯正シャフト6側へと搬送する搬送方向と、後述する排紙ユニット40へと搬送する搬送方向とに分岐し、図示しない付勢部材の付勢力が作用しているセパレータ21を動かすことで、用紙をいずれかの搬送方向に搬送する。
ここで7a、7b、7cは用紙検知センサであり、用紙検知センサ7aは用紙カセット2とスキュー矯正ローラ5との間に配され、用紙検知センサ7bはスキュー矯正ローラ5と画像形成ユニット10との間に配され、用紙検知センサ7cは定着ユニット15の出口付近に配され、搬送されてくる用紙を検知する機能を有する。
22a、22b、22cは、用紙の印刷を行っていない面への印刷を行うためにスキュー矯正ローラ5および矯正シャフト6側へと用紙を搬送する反転ローラであり、画像形成ユニット10の下方に配され、図示しない駆動源により回転駆動する。
23a、23b、23cは従動ローラであり、反転ローラ22a、22b、22cに圧接するように配することで、反転ローラ22a、22b、22cの回転に従動して回転する。
用紙搬送部20によってスキュー矯正ローラ5および矯正シャフト6側へと搬送された用紙は、反転ローラ22a、22b、22cと従動ローラ23a、23b、23cとの間で挟持搬送され、画像形成ユニット10の下方を通過してその先の用紙ガイドによって再びスキュー矯正ローラ5および矯正シャフト6の間へと到達する。
25はカール矯正部であり、搬送ローラ26と、その搬送ローラ26に接触して用紙の搬送方向に沿う上流と下流とに所定の間隔で配した媒体矯正用の矯正ローラ27、28等により構成され、搬送ローラ26と矯正ローラ27、28の間を通過する用紙のカールを矯正するものであり、その詳細な構成については後述の図3を用いて説明する。
50は排出口であり、排出ローラ51とピンチローラ52を設けており、搬送されてきた用紙を排出ローラ51とピンチローラ52とで挟持して排紙トレイ55上に排出する。
ここで、図2は排紙ユニットの概略構成図である。
図2において、41、42はシャフトであり、それぞれの一端を軸受43aを介してフレーム45に差し込み、かつ他端を軸受43bに差し込むことによって回転可能に固定し、シャフト41には搬送ローラ26を固定し、またシャフト42には排出ローラ51を固定している。
47はトーションスプリングであり、ピンチローラ52を排出ローラ51側に押圧する押圧手段である。
48はギア列であり、シャフト41に接続する駆動ギア48aと、シャフト42に接続する駆動ギア48b、駆動ギア48a、48bに噛み合うアイドルギア48cによって構成し、アイドルギア48cに図示しないモータからの駆動が作用してアイドルギア48cが回転することで、駆動ギア48a、48bを介してシャフト41、42を回転させる。
なお、駆動ギア48a、48bのシャフト41、42との連結部はDカット形状になっている。
次に図3はカール矯正部を示す斜視図、図4はカール矯正部を示す側断面図である。
なお、図3は搬送ローラ26側から見た斜視図であり、ここでは搬送ローラ26が省略している。
図3において、30は矯正ローラ27、28を支持するブラケットであり、矯正ローラ27の軸部の両端が嵌まることで矯正ローラ27を回転可能に支持する支持部30a、30bと、矯正ローラ28の軸部の両端が嵌まることで矯正ローラ28を回転可能に支持する支持部30c、30dを形成している。
またブラケット30は、矯正ローラ27、28の軸方向に沿う両脇に、外側に突出して回転軸として機能する円柱状の突出部31a、31bを形成しており、この突出部31aは図4に示すフレームの構成部品であるガイド部材32a、32b間の隙間に嵌め込まれ、突出部31bはガイド部材32c、32d間の隙間に嵌め込まれる。
ここで、図4に示すように搬送ローラ26の中心軸を基点に、矯正ローラ27の中心軸へ延びる直線、また矯正ローラ28の中心軸へ延びる直線、さらに突出部31a、31bの中心軸へ延びる直線を想定する。
そして、これら3つの直線の内、矯正ローラ28の中心軸に延びる直線と突出部31a、31bの中心軸に延びる直線のなす角度Aとし、矯正ローラ27の中心軸に延びる直線と突出部31a、31bの中心軸に延びる直線のなす角度Bとしたとき、A>B>0の条件を満たす位置(本実施例ではA:B=2:1とする)、つまり用紙を排紙ユニット40へと搬送する場合の搬送方向の下流に位置する矯正ローラ28よりも搬送方向の上流に位置する矯正ローラ27に近い側に突出部31a、31bを設けるものとする。
上記のガイド部材32a、32b、32c、32dは、図4に示すように搬送ローラ26側の端部が低い傾斜を形成している。
これにより、カール矯正部25がその自重でガイド部材の32a、32b、32c、32dの傾斜に沿って搬送ローラ26側に滑り落ちるような状態となり、矯正ローラ27、28が共に搬送ローラ26に当接する位置でカール矯正部25が保持される。
33はスプリング部であり、突出部31a、31b、つまりブラケット30を搬送ローラ26側に押圧するトーションスプリング等の弾性部材である。なお、図3ではフレームの裏側に隠れていて見えないようになっているが、例えばY字状に形成する等により、図4の側断面図で示すように先端部が突出部31a、および突出部31bを押圧するように構成している。
また、スプリング部33はフレームのポスト34と座面35とによって固定されている。
36は回動規制部で、ブラケット30を構成する一部品であってガイド部材32aから所定の隙間を設けた上方と、同様にしてガイド部材32cから所定の隙間を設けた上方との2箇所に形成される。
上述した構成の作用について説明する。
まずプリンタ1の印刷動作について説明する。
給紙カセット2にセットされた用紙を繰出しローラ3と分離ローラ4とにより1枚ずつ分離して繰出し、スキュー矯正ローラ5と矯正シャフト6との間に突き当てられてその間を通過させることで、用紙のスキューを矯正して画像形成ユニット10へと搬送する。
画像形成ユニット10は、搬送されてきた用紙の片面にトナー像を転写して定着ユニット15へと搬送し、トナー像を用紙に定着させる。
片面印刷の場合は、トナー像を定着させた用紙を用紙搬送部20によってカール矯正部25、排紙ユニット40へと搬送させていく。
一方、両面印刷の場合は用紙を用紙搬送部20によってカール矯正部25へと搬送し、用紙の後端が搬送ローラ26とカール矯正部25間を通過した後、用紙搬送部20による搬送方向を反転させて用紙を搬送ローラ26とカール矯正部25間を通過させて反転ローラ22a、22b、22cと従動ローラ23a、23b、23cへと搬送する。
そして、反転ローラ22a、22b、22cと従動ローラ23a、23b、23cによって用紙を挟持搬送して再びスキュー矯正ローラ5および矯正シャフト6に搬送する。
このとき用紙は印刷がなされていない面が上向きとなっており、そのまま画像形成ユニット10へと搬送することで、まだ印刷がなされていない面にトナー像を形成してその用紙を定着ユニット15へと搬送してトナー像を用紙に定着させて両面印刷が行われ、その用紙をカール矯正部25へと搬送していく。
そして、カール矯正部25へ搬送された用紙は、カールが矯正されながらその先の排紙ユニット40へと搬送され、排出口50から排紙トレイ55上に排出される。
ここで、カール矯正部25による用紙のカール矯正動作について説明する。
図5は普通紙である用紙がカール矯正部を通過する様子を示す説明図、図6は厚紙である用紙がカール矯正部に差し掛かった様子を示す説明図であり、(a)は用紙の先端が搬送方向の上流側の矯正ローラ27に差し掛かった様子、(b)は用紙の先端が下流側の矯正ローラ28に差し掛かった様子を示している。図7は厚紙がカール矯正部を通過する様子を示す説明図である。
カール矯正動作は用紙の厚さによって異なるため、普通紙と厚紙を搬送する動作について説明する。
普通紙の場合、図5に示すように普通紙は搬送ローラ26とこれに圧接する矯正ローラ27、28によって挟持されて搬送ローラ26の外周表面に沿って搬送され、このとき搬送ローラ26と矯正ローラ27、28で挟持されている用紙の部分は搬送ローラ26の外周表面に沿うように湾曲してこれにより用紙のカールが矯正される。
一方厚紙の場合、用紙の先端が上流側の矯正ローラ27に到達したとき、用紙のコシによって矯正ローラ27が搬送ローラ26の反対側に押され、矯正ローラ28は搬送ローラ26の外周表面に沿って動くと共に、矯正ローラ27が搬送ローラ26側から離れるようにカール矯正部25が回動しながら、突出部31a、31bが図6(a)に示す矢印C方向にその位置がずれる。
このとき、突出部31a、31bが矢印C方向に動くことで、スプリング部33のねじり角が増加して搬送ローラ26を圧接する矯正ローラ28の圧接荷重が増加する。
搬送中の用紙がさらに矯正ローラ28へと差し掛かると、図6(b)に示すように、その用紙のコシによってカール矯正部25が矢印D方向に回動するが、上述したようにガイド部材32a、32cの上方に回動規制部36が形成されているため、その回動規制部36とガイド部材32a、32bとが当たってカール矯正部25の回動が規制される。
そして、回動したカール矯正部25は、図7に示すように矯正ローラ28が搬送ローラ26から所定の間隔Ymm離れた箇所で固定されたように位置するので、スプリング部33からブラケット30に掛かる圧接荷重が矯正ローラ27側に偏って作用し、用紙を搬送ローラ26側にさらに押圧した状態となり、そのような状態の矯正ローラ27と搬送ローラ26とによって用紙を挟持搬送する。
なお、このときの間隔Ymmは、ガイド部材32a、32cと回動規制部36間の隙間の大きさによって決まるものであり、間隔Ymmは搬送される用紙の最大厚みと同程度の間隔となるようにガイド部材32a、32cと回動規制部36間の隙間の大きさが決められているものとする。
上述したように搬送されてきた厚紙によってカール矯正部25が回動することで、図7に示すように搬送ローラ26の中心軸を基点に、矯正ローラ28の中心軸へ延びる直線と突出部31a、31bの中心軸へ延びる直線とからなる角度をA´、また矯正ローラ27の中心軸へ延びる直線と、突出部31a、31bの中心軸へ延びる直線とからなる角度をB´としたとき、角度A´は図4で示した角度Aと殆ど変わらないが、角度B´は図4で示した角度Bよりも小さくなるため、矯正ローラ28から搬送ローラ26にかかる圧接荷重が大きくなり、安定して厚紙の搬送を行うことができる。
以上説明したように、本実施例では、カール矯正部の回転軸となる突出部を用紙の搬送方向の上流側の矯正ローラに近い箇所に配し、搬送されてきた厚紙等のコシのある用紙によって下流側の矯正ローラが搬送ローラの反対側に押圧されたときに、その下流側の矯正ローラが搬送ローラの反対側に動き、かつ上流側の矯正ローラが用紙を搬送ローラに押し付けるようにカール矯正部が確実に回動するので、上流側の矯正ローラと搬送ローラとで用紙を挟持できるため用紙の搬送力を確保することができると共に、矯正ローラに板バネ等の弾性部材を設けることで矯正ローラを搬送ローラ側に圧接させ、その圧接力が強いために用紙にローラ痕を残してしまう等、用紙を痛めてしまうことを防止することができる。
また、ブラケットの突出部を搬送方向の上流に位置する矯正ローラに近い側に設けることで、ブラケットが回転する場合に、その回転方向が下流側の矯正ローラが搬送ローラから離れる方向に回転するときよりも、上流側の矯正ローラが搬送ローラ側から離れる方向に回転するときの方がより大きな外力が必要となるので、上流側の矯正ローラが搬送ローラから離れ難い構造となって、搬送ローラと上流側の矯正ローラとによる用紙の搬送を安定して行うことができる。
加えて、ブラケットの突出部を搬送方向の上流に位置する矯正ローラに近い側に設けることで、用紙のコシによりブラケットが突出部を中心に回動するときに、下流側の矯正ローラが搬送ローラ側から離間しやすくなると共に、上流側の矯正ローラがより強く搬送ローラ側を押圧し、上流側の矯正ローラと搬送ローラとによる用紙の挟持搬送を安定させることができる。
さらに、スプリング部で突出部を押圧することから、上流側の矯正ローラが搬送ローラからより離れ難い構造となり、搬送ローラと上流側の矯正ローラとによる用紙の搬送をより安定して行うことができる。
加えて、回動した時のブラケットに掛かるスプリング部からの負荷に関し、スプリング部が突出部を押圧する場合では、例えば突出部以外を押圧した場合に対して、突出部を押圧した場合の方がブラケットの回動を妨げるスプリング部からの負荷を小さくすることができ、スプリング部がブラケットの回動の妨げになるのを防止できる。
図8は実施例2のカール矯正部を示す斜視図である。
なお、上記実施例1と同様の部分は、同一の符号を付してその説明を省略する。
図8において、60は実施例2のカール矯正部であり、矯正ローラ27、28やスプリング部33、ブラケット61等によって構成されている。
ブラケット61は、実施例1のブラケット30と比べて搬送方向の下流側の矯正ローラ28を支持する支持部30c、30dの代わりに、上下方向に延びる長孔61a、61bを設けている点が相違し、その長孔61a、61bに矯正ローラ28の軸部の両端が挿通するようになっている。
そのため、矯正ローラ28は長孔61a、61bが形成された範囲内で上下方向に移動可能となる。
なお、長孔61a、61bの大きさは、矯正ローラ28が最上位にあるときは上記実施例1で示した位置と同様の位置で、矯正ローラ28が最下位にあるときは搬送ローラ26と突出部31a、31bの中心軸とを通る線を境に矯正ローラ27とほぼ線対称に位置するように、その大きさが決められている。
上述した構成の作用について、特にカール矯正部60に搬送されてきた用紙について説明する。
ここで、図9はカール矯正部と搬送ローラ間に普通紙が搬送されてきた様子を示す説明図、図10は両面印刷のために普通紙を搬送するカール矯正部と搬送ローラを示す説明図である。
定着ユニット15から搬送されてきた普通紙としての用紙を排紙ユニット40の方向、つまり図9に示す矢印H方向に搬送させるために搬送ローラ26を矢印F方向に回転させた場合、搬送ローラ26とカール矯正部25の矯正ローラ27、28で用紙を挟持搬送する。その際に矯正ローラ28は搬送ローラ26の回転に連れ回って、軸部が長孔61a、61bの上端部に当接する位置まで上昇する。
また、両面印刷のために、用紙の搬送方向を反転させて図10に示す矢印I方向に用紙を搬送するために、搬送ローラ26を矢印G方向に回転させたとき、普通紙である用紙は搬送ローラ26と矯正ローラ27、28によって挟持搬送され、その際に矯正ローラ28は搬送ローラ26の回転に連れ回って、軸部が長孔61a、61bの下端部に当接する位置まで下降する。
次に厚紙を搬送した場合について説明する。
ここで、図11はカール矯正部と搬送ローラ間に厚紙が搬送されてきた様子を示す説明図、図12は両面印刷のために厚紙を搬送するカール矯正部と搬送ローラを示す説明図である。
定着ユニット15から搬送されてきた厚紙としての用紙を排紙ユニット40の方向、つまり図11に示す矢印H方向に搬送させるために搬送ローラ26を矢印F方向に回転させ、搬送されてきた用紙の先端が矯正ローラ28を通過する際に、矯正ローラ28が搬送ローラ26から離れると共に、矯正ローラ27が搬送ローラ26とで用紙を挟持する位置になるようにカール矯正部60が回動する。
このとき回動する方向は図11における時計回りの方向であって、上記実施例1と同様に回動規制部36がガイド部材32a、32cに当接した位置でカール矯正部60は保持される。
このとき、搬送される用紙と共に矯正ローラ28が、その軸部が長孔61a、61bの上端部に当接する位置まで上昇する。
また、両面印刷のために、用紙の搬送方向を反転させて図12に示す矢印I方向に用紙を搬送する際に搬送ローラ26を矢印G方向に回転させた場合、その搬送される用紙と共に矯正ローラ28がその軸部が長孔61a、61bの下端部に当接する位置まで下降する。
図12に示すように矯正ローラ28が下降することで、2つの矯正ローラ27、28の間隔が短くなり、搬送ローラ26の中心軸から矯正ローラ27の中心軸に延びる直線及び搬送ローラ26の中心軸から突出部31a、31bの中心軸に延びる直線による角度Kと、搬送ローラ26の中心軸から矯正ローラ28の中心軸に延びる直線及び搬送ローラ26の中心軸から突出部31a、31bの中心軸に延びる直線による角度Jとが、ほぼ同等となる。
これによって、矯正ローラ28が搬送ローラ26側を押圧する箇所に位置するようになり、矯正ローラ27、28から搬送ローラ26側に作用する圧接荷重はほぼ均等になって用紙は搬送ローラ26と、矯正ローラ27、28によって挟持搬送されるようになる。
以上説明したように、本実施例は、上記実施例1の効果に加えて、排出する用紙を搬送する方向の下流に配した矯正ローラを、もう一方の矯正ローラに近づけて搬送ローラの位置に対して2つの矯正ローラをほぼ対象の位置に配することができ、これによって排出口に搬送する搬送方向を反転させ、搬送した用紙の搬送を安定して行うことができる。
1 プリンタ
2 給紙カセット
3 繰出しローラ
4 分離ローラ
5 スキュー矯正ローラ
7a、7b、7c 用紙検知センサ
10 画像形成ユニット
11a、11b、11c、11d イメージドラム
12a、12b、12c、12d LEDヘッド
13 転写ベルト部
15 定着ユニット
15a 定着ローラ
15b バックアップローラ
20 用紙搬送部
21 セパレータ
22a、22b、22c 反転ローラ
23a、23b、23c 従動ローラ
25、60 カール矯正部
26 搬送ローラ
27、28 矯正ローラ
30、61 ブラケット
30a、30b、30c、30d 支持部
31a、31b 突出部
32a、32b、32c、32d ガイド部材
33 スプリング部
34 フレームのポスト
35 座面
36 回動規制部
40 排紙ユニット
41、42 シャフト
43a、43b 軸受
45 フレーム
47 トーションスプリング
48 ギア列
48a、48b 駆動ギア
48c アイドルギア
50 排出口
51 排出ローラ
52 ピンチローラ
55 排紙トレイ
61a、61b 長孔


Claims (6)

  1. 媒体を搬送する搬送ローラと、
    媒体のカールを矯正するために前記搬送ローラに接触し、かつそれぞれ間隔をもって配置された媒体矯正用の2つの矯正ローラと、
    回転軸を有して前記矯正ローラを支持するブラケットと、
    前記回転軸を支持し、前記搬送ローラと前記回転軸との中心軸を結ぶ直線に対し、先端を前記上流側の矯正ローラ側に向けて傾斜させたガイド部材と、
    前記搬送ローラに前記矯正ローラを押圧させる弾性部材とを設けたことを特徴とする媒体搬送機構。
  2. 請求項1に記載の媒体搬送機構において、
    前記回転軸および前記搬送ローラの中心軸を結ぶ直線と、搬送方向の上流側の矯正ローラ及び前記搬送ローラの中心軸を結ぶ直線とでなす角度が、前記回転軸および前記搬送ローラの中心軸を結ぶ直線と、搬送方向の下流側の矯正ローラ及び前記搬送ローラの中心軸を結ぶ直線とでなす角度よりも小さくなるように、前記回転軸を上流に位置する前記矯正ローラの側に配したことを特徴とする媒体搬送機構。
  3. 請求項1または請求項2に記載の媒体搬送機構であり、
    前記弾性部材は、前記ブラケットの前記回転軸を押圧することで前記搬送ローラに前記矯正ローラを押圧させることを特徴とする媒体搬送機構。
  4. 請求項1、請求項2または請求項3に記載の媒体搬送機構であり、
    搬送方向の下流側の前記矯正ローラと前記搬送ローラとの間に入り込んだ媒体のコシにより、前記下流側の矯正ローラが前記搬送ローラから離れたときに、前記上流側の矯正ローラが媒体を前記搬送ローラ側により押圧するように前記ブラケットが回動し、前記上流側の矯正ローラと前記搬送ローラとで前記媒体を挟持して搬送することを特徴とする媒体搬送機構。
  5. 請求項1〜請求項3または請求項4に記載の媒体搬送機構であって、
    前記下流側の矯正ローラの側で、前記ガイド部材に向かって延びる回動規制部を前記ブラケットに設け、
    前記ブラケットが回動した際に、前記回動規制部を前記ガイド部材に当接させることによって前記ブラケットの回動角を規制し、前記下流側の矯正ローラが前記搬送ローラから離れたときの隙間を、搬送可能な媒体の内最も厚い媒体の厚みと同程度となるようにしたことを特徴とする媒体搬送機構。
  6. 請求項1〜請求項4または請求項5に記載の媒体搬送機構であって、
    前記ブラケットに媒体の搬送方向に沿う長孔を設け、その長孔に前記下流側の矯正ローラの軸を移動可能に嵌めて移動可能に支持し、
    媒体の通常の方向に搬送したとき、前記下流側の矯正ローラが前記上流側の矯正ローラから離れるように移動し、
    前記通常の方向から媒体の搬送方向を反転させたとき、前記下流側の矯正ローラが前記上流側の矯正ローラに近づくように移動することを特徴とする媒体搬送機構。
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