JP4896337B2 - 処理装置およびそのメンテナンス方法,処理装置部品の組立機構およびその組立方法,ロック機構およびそのロック方法 - Google Patents

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Description

技術分野
本発明は,処理装置およびそのメンテナンス方法,処理装置部品の組立機構およびその組立方法,ロック機構およびそのロック方法に関する。
背景技術
半導体装置の製造プロセスでは,プラズマ処理装置が広く使用されている。プラズマ処理装置は,処理室内に対向配置された上部電極と下部電極を備えている。かかるプラズマ処理装置では,上部電極に高周波電力を印加して処理室内の処理ガスをプラズマ化することにより,下部電極上の被処理体にプラズマ処理を施している。
ところで,上部電極が配される上部電極ユニットは,上部電極に高周波電力を供給する給電棒などの給電部材を収容するシールドボックスや,整合器などが収容されたマッチングボックスや,処理ガス供給系などが一体的に組み立てられた複雑な構造を有している。このため,上部電極ユニットは,全体として,重量が重く,また容量も大きいものであった。
従って,上部電極や処理室内の清掃等のメンテナンスを行う場合には,作業者は,上部電極ユニットを取扱可能な重量や大きさの部材に分解した後に,メンテナンスを行う必要があった。また,メンテナンス終了後には,再び各部材を上部電極ユニットに組み立てる必要があった。
このように,従来は,メンテナンスの度に,装置の分解組立を行わねばならなかった。その結果,装置の稼働効率が低下するという問題があった。また,組立時には,各部材の位置合わせを正確に行わなければならない。このため,作業が煩雑となり,さらに作業時間が増加するという問題点があった。さらに,一般的に,シールドボックスやマッチングボックスは,作業者が作業し難い高所に配置されている。このため,各部材の着脱作業を作業者が厳しい姿勢で行わなければならない。その結果,作業者に負担がかかるという問題点があった。
上部電極は,金属製のネジなどの締結手段により,上部電極を支持するクーリングプレートなどの部材に取り付けられている。このため,異常放電を防止するために,上部電極の周囲などの締結手段の取り付け部分を絶縁性のシールドリングで覆っている。従来,シールドリングは,締結手段によりクーリングプレートに取り付けられている。しかしながら,締結手段の構造によっては,シールドリングとクーリングプレートの線膨張係数が異なると,処理時の熱によりシールドリングとクーリングプレートに異なる歪みが生じ,結果的に締結手段に負荷がかかって締結手段が損傷することがあった。
また,従来は,シールドリングが上部電極の処理室側面上に単に重ね合わせて設けられていた。このため,上部電極とシールドリングとの間に段差が生じ,プラズマを乱す一因となっていた。その結果,処理の均一性を向上させることができないという問題があった。
本発明は,従来の技術が有する上記問題点に鑑みて成されたものであり,本発明の目的は,上記問題点およびその他の問題点を解決することが可能な,新規かつ改良された処理装置およびそのメンテナンス方法,処理装置部品の組立機構およびその組立方法,ロック機構およびそのロック方法を提供することである。
発明の開示
上記課題を解決するために,本発明の第1の観点によれば,処理室の天井部を構成する上部電極ユニットと上部電極ユニットを昇降させることが可能な昇降機構を備えた処理装置であって,上部電極ユニットは,処理室側の下部アセンブリと電力供給側の上部アセンブリから構成され,下部アセンブリと上部アセンブリは,上部電極ユニットの外周面に設けられたロック機構のみにより分離合体可能であり,下部アセンブリは,機械的機構なしに処理室内と外部との差圧および上部電極ユニットの自重により処理室の天井部に気密に固定可能であること,を特徴とする処理装置が提供される。
本発明によれば,上部電極ユニットを作業者が操作し易い2つのアセンブリから構成している。従って,重量が重い上部電極ユニットを分割して取り外すことができる。さらに,各アセンブリは,昇降機構により着脱できる。その結果,作業者の負担を軽減できる。また,本発明によれば,ロッキング機構の開閉だけで,下部アセンブリと上部アセンブリとの着脱を容易に行うことができる。さらに,ロッキング機構に基づいて,下部アセンブリと上部アセンブリとの位置合わせを行うことができる。このため,各アセンブリ同士を確実に合体させ,密着させることができる。
また,本発明によれば,下部アセンブリは,処理室内外の圧力差と上部電極ユニットの自重により処理室に固定される。かかる構成により,処理室内外の圧力差を小さくすれば,下部アセンブリを容易に取り外すことができる。また,下部アセンブリを処理室上に載置し,処理室内を減圧すれば,処理室を密閉できる。このため,処理室内の開放および密閉作業を容易かつ迅速に行うことができる。その結果,処理室内のメンテナンス作業時間を短縮できる。また,下部アセンブリは,機械的機構によらず固定される。このため,作業時にパーティクルが発生し難く,処理室内の汚染を抑制できる。
さらに,処理室内のメンテナンス時に,ロック機構をロックさせた状態で上部アセンブリと下部アセンブリとを一体的に上昇させることが好ましい。かかる構成によれば,昇降機構の動作により,各アセンブリを処理室から一体的に取り外すことができる。このため,処理室内のメンテナンスを容易に行うことができる。さらに,作業者の負担をさらに軽減できる。
さらに,下部アセンブリに交換または洗浄が必要な部品が含まれている場合,部品のメンテナンス時に,ロック機構をアンロックさせた状態で上部アセンブリのみを上昇させることが好ましい。かかる構成によれば,下部アセンブリを処理室上に残したまま,上部アセンブリを取り外すことができる。このため,上部アセンブリと下部アセンブリのメンテナンスを容易に行うことができる。
また,本発明の第2の観点によれば,上記の如く構成された処理装置のメンテナンス方法であって,ロック機構をロックした状態で昇降機構により上部アセンブリと下部アセンブリとを一体的に上昇させた後に,処理室内をメンテナンスする工程を含むことを特徴とする処理装置のメンテナンス方法が提供される。
また,本発明の第3の観点によれば,上記の如く構成された処理装置のメンテナンス方法であって,ロック機構をアンロックした状態で昇降機構により上部アセンブリを上昇させた後,上部アセンブリおよび/または下部アセンブリをメンテナンスする工程を含むことを特徴とする処理装置のメンテナンス方法が提供される。
上記第2および第3の観点にかかる発明によれば,処理室内,あるいは上部アセンブリおよび/または下部アセンブリのメンテナンスを作業者の負担を軽減しながら容易かつ迅速に行うことができる。
また,本発明の第4の観点によれば,円柱状電極アセンブリと円柱状電極アセンブリの周囲に嵌め合わせ可能な環状部材との処理装置部品の組立機構であって,円柱状電極アセンブリの外周面または環状部材の内周面のいずれか一方には複数の突起が形成され,いずれか他方には突起に対応する複数の溝が形成されており,溝は,円柱状電極アセンブリと環状部材とを嵌め合わせるべく突起を嵌め合わせ方向に案内するように嵌め合わせ方向に延伸する第1溝と,一旦嵌め合わせた円柱状電極アセンブリと環状部材とを相対回転させるべく突起を案内するように回転方向に延伸する第2溝から成り,さらに第2溝は奥まるにつれ嵌め合わせ方向に傾斜していること,を特徴とする処理装置部品の組立機構が提供される。
本発明によれば,円柱状電極アセンブリと環状部材とをネジなどの締結手段を用いずに,回転動作により着脱できる。このため,作業者の負担軽減および作業時間の短縮を達成できる。また,円柱状電極アセンブリと環状部材とは,突起と溝との嵌め合わせにより固定される。また,固定後も,突起は,溝を移動できる。このため,円柱状電極アセンブリと環状部材とが各々線膨張係数が異なる材料から形成され,処理時の熱により異なる歪みが生じても,突起や溝に加わる負荷を緩和できる。その結果,円柱状電極アセンブリと環状部材に採用する材料の選択幅が広がり,装置設計の制約を解消することができる。
さらに,突起が第2溝の最奥に到達した際に,円柱状電極アセンブリと環状部材との処理室側面が面一になるように構成することが好ましい。かかる構成によれば,円柱状電極アセンブリと環状部材との間に段差が形成されない。このため,処理室内に生じたプラズマが乱されず,被処理体に均一な処理を施すことができる。
さらに,円柱状電極アセンブリに環状部材が嵌め込まれる段部を形成することが好ましい。かかる構成によれば,円柱状電極アセンブリと環状部材との処理室側面を容易に面一にすることができる。
さらに,円柱状電極アセンブリを電極プレートと冷却プレートのアセンブリから構成し,環状部材をシールドリングから構成した場合,突起または溝を冷却プレートまたはシールドリングに形成することが好ましい。かかる構成により,円柱状電極アセンブリと環状部材のメンテナンス作業を容易に行うことができる。
また,本発明の第5の観点によれば,上記の如く構成された処理装置部品の組立機構の組立方法であって,突起が第1溝に沿って案内されるように環状部材を円柱状電極アセンブリに嵌め合わせた後,突起が第2溝に沿って案内されるように環状部材と円柱状電極アセンブリとを相対回転させる工程を含むことを特徴とする処理装置部品の組立機構の組立方法が提供される。かかる構成によれば,円柱状電極アセンブリと環状部材との嵌め合わせを,容易かつ迅速に行うことができる。
また,本発明の第6の観点によれば,軸回りを回動自在な固定ピンを対応溝に突出後退動作させることにより固定ピン側部材と対応溝側部材とを固定させるロック機構であって,固定ピン側部材は,固定ピンが取り付けられ,固定ピンが垂直方向に突出する第1位置と固定ピンが斜め方向に傾斜して後退する第2位置との間における固定ピンの回動動作を許容する第1部材と,第1部材に対して相対移動可能であって,固定ピンを挿通させることが可能な貫通孔が形成された第2部材とから成り,貫通孔には,第1部材と第2部材とをロック方向に相対移動させることにより固定ピンが第2位置から第1位置に移動する場合の支点となる第1突起と,第1部材と第2部材とをアンロック方向に相対移動させることにより固定ピンが第1位置から第2位置に移動する場合の支点となる第2突起が形成されていること,を特徴とするロック機構が提供される。
本発明によれば,第1部材と第2部材との相対移動により,固定ピン側部材と対応溝側部材とを容易に着脱できる。このため,締結手段で固定する場合よりも,作業者への負担を軽減でき,かつ作業時間を短縮できる。また,締結部材を用いないため,パーティクルの発生を抑えることができる。
さらに,対応溝側部材,第1部材,第2部材に,同心円上に配された円柱状または環状部材を採用した場合,相対移動方向を回転方向とすることが好ましい。かかる構成により,固定ピン側部材と対応溝側部材との着脱を容易に行うことができる。
また,本発明の第7の観点によれば,上記の如く構成されたロック機構のロック方法であって,第1部材と第2部材とをロック方向に相対移動させて固定ピンを第2位置から第1位置に配置し,固定ピン側部材と対応溝部材とを固定する工程を含むことを特徴とするロック機構のロック方法が提供される。かかる構成によれば,固定ピン側部材と対応溝側部材とを容易に固定できる。
さらに,第1部材と第2部材とをアンロック方向に相対移動させて第1位置から第2位置に配置し,固定ピン側部材と対応溝部材とを分離する工程を含む工程を行えば,固定ピン側部材と対応溝側部材とを容易に分離できる。
また,本発明の第8の観点によれば,第1部材と第1部材に載置される第2部材とを相対回転させることにより固定するロック機構であって,第1部材または第2部材のいずれか一方に設けられ,軸部とその軸部よりも大径の頭部とを有するピン部材が設けられたオス部材と,第1部材または第2部材のいずれか他方に設けられ,頭部を挿入可能な溝幅を有する挿入孔と,挿入孔と連通し頭部より小さく軸部より大きい溝幅を有し回転半径に沿うロック溝とから成るメス部材を備え,メス部材は,挿入孔付近が肉薄に形成され,ロック溝に沿って挿入孔から遠ざかるにつれ順次肉厚に形成されているロック機構が提供される。なお,本発明は,例えば,下部アセンブリ(第1部材)と,下部アセンブリに載置される上部アセンブリ(第2部材)とから構成される上部電極を組み立てる際に適応可能である。
さらに,本発明の第9の観点によれば,上記ロック機構によるロック方法が提供される。すなわち,オス部材のピン部材をメス部材の挿入孔に挿入し,ロック溝に沿って第1部材と第2部材とを相対回転させることにより,第1部材と第2部材とが良好にロックされる。
発明を実施するための最良の形態
以下に,添付図面を参照しながら本発明にかかる処理装置およびそのメンテナンス方法,処理装置部品の組立機構およびその組立方法,ロック機構およびそのロック方法を,プラズマエッチング装置およびそのメンテナンス方法に適用した好適な実施の一形態について,詳細に説明する。
(1)エッチング装置の全体構成
まず,図1を参照しながら,エッチング装置100の構成について概略的に説明する。処理室102は,上部が開口した略円筒形の導電性の処理容器104を備えている。処理容器104は,不図示の接地線を介して保安接地されている。また,処理室102の天井部には,上部電極ユニット106が気密に取り付けられている。処理室102内には,被処理体,例えば半導体ウェハ(以下,「ウェハ」と称する。)Wを載置可能な導電性の下部電極108が配置されている。
上部電極ユニット106の構造は,本発明の中核を成すものであり,その詳細な構成及び動作については,後述することにする。なお,上部電極ユニット106には,高周波電源110から出力された高周波電力,例えば13.56MHzの電力が整合器112を介して印加される。また,下部電極108には,高周波電源114から出力された高周波電力,例えば380kHzの電力が,整合器116を介して印加される。かかる電力の印加により,処理室102内に導入された処理ガスがプラズマ化し,ウェハWにエッチング処理が施される。また処理室102内のガスは,ターボ分子ポンプ118により,下部電極108周囲の排気バッフル板120,開閉バルブ122,排気量調整バルブ124を介して適宜排気される。
以上のように,本発明を適用可能なエッチング装置100は主に構成されている。次に,本発明の中核を成す上部電極ユニット106の構成について詳述する。
(2)上部電極ユニットの構成
上部電極ユニット106は,図1および図2に示すように,上部および下部アセンブリ126,128から主に構成されている。下部アセンブリ128は,上部電極(電極プレート)130,クーリングプレート(冷却プレート)132,シールドリング134,インシュレータ136から成る。上部アセンブリ128は,シールドボックス138,マッチングボックス140,給電棒142,エレクトロボディ144,インシュレータ146,バッフル板148から成る。以下,各アセンブリの構成について説明する。
(a)下部アセンブリの構成
まず,下部アセンブリ128の構成について説明すると,上部電極130は,例えばCVD製法またはホットプレス製法によるSiCや陽極酸化処理されたアルミニウムから成り,図3および図4に示すように,略円盤状に形成されている。また,上部電極130には,図2〜図4に示すように,処理室102内に処理ガスを吐出するための複数のガス吐出孔130aが形成されている。
なお,CVD製法とは,減圧下でSi系ガスを用いて,高純度カーボン材の表面にSiCを気相成長させる製法である。また,ホットプレス製法とは,CVD製法によるSiCパウダにホウ素などのバインダを添加し,高温高圧下で焼成する製法である。また,柱状結晶シリコンは,単結晶シリコンと同等の結晶特性と,単結晶シリコンと同等のまたはそれ以上の加工性と熱伝導性を有し,非常に簡単かつ安価に製造することができる。
また,上部電極130の処理室102側外縁部には,図2,図3(b)および図4に示すように,後述するシールドリング134を嵌め合わせた際に,上部電極130とシールドリング134との処理室102側面を面一にさせるための本実施の形態にかかる段部130bが形成されている。かかる構成によれば,図2および図3(a)に示すように,シールドリング134を嵌め合わせた際に,上部電極130とシールドリング134との間に段差が生じることがない。その結果,処理室102内に生成されたプラズマが乱されず,均一な処理を行うことができる。
また,上部電極130の上部には,図2および図3(b)に示すように,ネジなどの締結部材150により,上部電極130に電力を伝達するとともに,上部電極130に生じた熱を上部アセンブリ126を構成するエレクトロボディ144に伝達するクーリングプレート132が取り付けられている。なお,締結部材150は,シールドリング134に覆われるため,処理室102に露出することがない。
クーリングプレート132は,例えば陽極酸化処理されたアルミニウムから成り,図3および図4に示すように,略円柱状に形成されている。また,クーリングプレート132には,図2および図4に示すように,上部アセンブリ126を構成するバッフル板148を通過した処理ガスを上部電極130のガス吐出孔130aに送るためのガス供給経路132aが設けられている。
また,クーリングプレート132の外周には,図2〜図4に示すように,インシュレータ136に形成された段部136aと係合する張り出し部132bが形成されている。張り出し部132bと段部136aは,嵌め合わせ時に,上部電極130あるいはシールドリング134とインシュレータ136との処理室102側面が面一になるように形成されている。このため,インシュレータ136とシールドリング134との間にも段差が形成されず,プラズマの乱れをさらに防止することができる。
また,クーリングプレート132には,図2〜図4に示すように,上部電極130の処理室102側外縁部を覆い,上述した締結部材150の処理室102内への露出を防止するためのシールドリング134が取り付けられている。シールドリング134は,誘電性材料,例えば石英から成り,図3(b)および図4に示すように,略環状に形成されている。
また,シールドリング134は,パーティクルの発生を抑えるための表面処理が施されている。この表面処理を行う場合には,まず機械加工により略環状形状に形成されたシールドリング134の表面,例えば処理室102内への露出面にサンドブラスト処理を施し,いわゆるツールマークやバリなどの破砕層を除去して表面を平坦化する。さらに,ブラスト処理は,破砕層が除去されるまで処理を行う通常ブラスト処理よりも過剰に,例えば通常ブラスト処理を行う時間の約2倍程度の時間行う。次いで,過剰ブラスト処理後のシールドリング134を,濃度が15%程度のHF溶液中に10分〜60分間,好ましくは30分〜60分間浸し,HF(フッ酸)処理を行う。
かかる処理により,図5に示すように,機械加工のみ,または機械加工と通常ブラスト処理とを行った場合よりも,シールドリング134の表面祖度を低くできる。その結果,図6に示すように,機械加工のみ,または機械加工と通常ブラスト処理とを行った場合よりも,シールドリング134から発生するパーティクル数を低下させることができる。なお,シールドリング134の表面祖度は,図5に示すように,HF処理の処理時間に応じて高くなる。ただし,該処理時間が10分〜60分間であれば,図6に示すように,パーティクル数を低下させることができる。
また,シールドリング134の表面(プラズマに曝される部分)にCVD製法によってSiC膜を被覆させることによって,耐プラズマ性を向上させることができる。SiC膜は,2〜3mm程度が好ましく,プロセス時間からSiC膜の消耗量を予測し,母材の石英が露出する以前にリコートするようにすれば,母材を消耗させることなく,繰り返して使用することが可能である。
また,シールドリング134のクーリングプレート132側面(内周面)には,図2〜図4,図7に示すように,シールドリング134を嵌め合わせるための本実施の形態にかかる複数の溝134aが形成されている。溝134aは,クーリングプレート132の外周面に形成された複数の突起132cと対応するように形成されている。また,溝134aは,図7(b)に示すように,第1溝134aaと第2溝134abから成る。第1溝134aaは,シールドリング134の嵌め合わせ方向,例えばシールドリング134の処理室102側面に対して垂直方向に延伸するように形成されている。また,第2溝134abは,円周方向に奥まるにつれて嵌め合わせ方向,例えばシールドリング134の処理室102側面方向に傾斜するように形成されている。なお,プラスト処理の前後に,ファイアポリッシュや砂擦り等の処理を付加しても同様の効果を得ることができる。
かかる構成により,取付時には,まず突起132cと第1溝134aaとが対応するようにシールドリング134をクーリングプレート132に嵌め合わせる。その後,第2溝134abの延伸方向とは逆方向にシールドリング134を回転させれば,シールドリング134をクーリングプレート132に取り付けることができる。また,取り外す場合には,上記とは逆順の動作を行い,まず第2溝134abの延伸方向にシールドリング132を回転させる。その後,クーリングプレート132からシールドリング134を引き抜けば,シールドリング132を取り外すことができる。このため,シールドリング134の着脱をネジなどの締結部材を用いずに行うことができる。その結果,シールドリング134の着脱を容易に行うことが可能となり,メンテナンス作業者の負担を軽減できる。また,かかる構成によれば,シールドリング134は,締結部材で固定されていないので,装着後も移動可能である。このため,シールドリング134が石英から成り,クーリングプレート132がアルミニウムから成る場合のように,線膨張係数が異なる部材同士を組み合わせても,処理時に生じる熱によるシールドリング134やクーリングプレート132への負荷を軽減できる。その結果,シールドリング134やクーリングプレート132の構成材料の選択幅を広げることができる。
また,上述した上部電極130,クーリングプレート132,シールドリング134から成る一体化されたアセンブリは,図2に示すようにインシュレータ136により支持されている。インシュレータ136は,高周波電力を伝達するクーリングプレート132と処理容器104とを絶縁する絶縁部材として機能し,例えばセラミックスから成る。また,インシュレータ136は,クーリングプレート132およびシールドリング134の周囲を囲うように,略筒状に形成されている。
また,インシュレータ136の内周上部には,上述したクーリングプレート132の外周に形成された張り出し部132bと係合可能な段部136aが形成されている。かかる構成により,上部電極130,クーリングプレート132,シールドリング134から成るアセンブリは,単にインシュレータ136内に挿入することにより所定位置に固定できる。このため,該アセンブリを,締結部材を用いずに簡単に着脱できる。
また,インシュレータ136の外周下部には,処理容器104の上端部と係合可能な段部136bが形成されている。かかる構成により,インシュレータ136は,単に処理容器104に嵌め合わせることにより,所定位置に配置できる。また,インシュレータ136とクーリングプレート132との間,および処理容器104との間には,封止部材としてのOリング152,154が設けられている。また,インシュレータ136は,以下で詳述するロック機構156により上部アセンブリ126を構成するシールドボックス138に着脱自在に固定されている。
(b)上部アセンブリの構成
次に,上部アセンブリ126の構成について説明すると,シールドボックス138は,高周波電力の装置外部への漏洩を防止するためのもので,例えばステンレスから成り,図2に示すように,給電棒142およびエレクトロボディ144と,下部アセンブリ128の周囲を囲うように略筒状に形成されている。また,シールドボックス138は,処理容器104により支持されている。また,シールドボックス138は,処理容器104および不図示の接地線を介して接地されている。
また,シールドボックス138は,本実施の形態にかかるロック機構156により,下部アセンブリ128を構成するインシュレータ136に着脱自在に固定される。このロック機構156は,図8に示すように,インシュレータ(対応溝側部材)136を固定する固定ピン156a,固定ピン156aを回転軸156bを介して支持する支持部材(第1部材)156cから主に構成されている。固定ピン156aは,例えばステンレスから成り,略棒状に形成されている。支持部材156cは,例えばアルミニウムから成り,シールドボックス(第2部材)138の外周面に対して回転移動が可能なように略環状に形成されている。また,支持部材156cには,固定ピン156aが図8(a)に示すようにインシュレータ136に対して垂直方向に突出する第1位置と,図8(b)に示すように傾斜してインシュレータ136から退避する第2位置との間での移動を許容する溝156dが設けられている。
また,シールドボックス138の側壁には,図8に示すように,固定ピン156aをインシュレータ136の外周面に設けられた固定ピン対応溝136cまで挿通させることが可能な貫通孔138aが形成されている。貫通孔138aは,固定ピン156aが上記第1および第2位置間での移動が可能な形状に形成されている。また,貫通孔138aの内壁面には,第1および第2突起138b,138cが設けられている。第1突起138bは,支持部材156cを図8(a)に示すアンロック方向に移動させる際に,固定ピン156aが上記第2位置から第1位置に移動する場合の支点となる。また,第2突起138cは,支持部材156cを図8(b)に示すロック方向に移動させる際に,固定ピンが156aが上記第1位置から第2位置に移動する場合の支点となる。
かかる構成により,シールドボックス138とインシュレータ136とは,支持部材156cをシールドボックス138に対して相対移動,例えばロック方向に回動させることにより,固定ピン156aが第1位置において固定ピン対応溝136cに突出し,固定される。また,シールドボックス138とインシュレータ136とは,支持部材156cをシールドボックス138に対してアンロック方向に回動させることにより,固定ピン156aが第2位置に退避し,分離される。その結果,シールドボックス138を含む上部アセンブリ126とインシュレータ136を含む下部アセンブリ128とを,ネジやボルトなどの固定部材を用いずに,容易かつ迅速に着脱自在に固定できる。また,ロック機構156は,上部アセンブリ126と下部アセンブリ128との位置決め機能を有しており,各アセンブリ同士を確実に固定できる。
上部アセンブリ126と下部アセンブリ128とをロックするロック機構は,より簡便な構成とすることも可能である。次にかかる簡便な構成のロック機構256の構成について、図9及び図10を参照しながら説明する。
このロック機構256は、下部アセンブリ128の一部をなすインシュレータ136に設けられるオス部材256cと、上部アセンブリ126の一部をなすシールドボックス138に設けられるメス部材256aから構成される。図中に示すように、オス部材256cは,インシュレータ136に固定されるピン部材として構成することができる。ピン部材は,軸部256”とその軸部256”よりも大径の頭部256’から構成される。
メス部材に256aには,オス部材256cを挿入して移動させるための溝256bが形成されている。この溝256bは,オス部材256cの頭部256c’を挿入可能な溝幅を有する挿入孔256b’と,その挿入孔256b’に連通し,オス部材256cの頭部256c’より小さく軸部256c”よりも大径の溝幅を有するロック溝256b”とから構成されている。ロック溝256”は,シールドボックス138の回転半径にほぼ沿うように配され,挿入されたオス部材256cを回転運動に応じて案内することが可能なように構成されている。またメス部材256aは,挿入孔256b’付近が肉薄に形成され,ロック溝256”から遠ざかるにつれ順次肉厚に形成されている。かかる構成により,オス部材256cを挿入孔254b’から挿入した際に,その頭部256c’を挿入孔254b’から突出させ,オス部材256cをロック溝256”に沿って案内するにつれ,その頭部256c’とロック溝256”表面とが近づき,最終的に頭部256c’の裏面がロック溝256”の表面と当接した時点で,ロックが完了するようなロック機構が実現される。
次に上記ロック機構256の動作について簡単に説明すると,まず下部アセンブリ128に上部アセンブリ126をロックしたい場合には,下部アセンブリ128に形成されたオス部材256cを,上部アセンブリ126のメス部材256aの挿入孔256b’に挿入する。次いで,ロック溝256”にオス部材256cを案内させながら,上部アセンブリ126を回転させ,最終的に頭部256c’の裏面がロック溝256”の表面と当接するとロックが完了する。下部アセンブリ128に上部アセンブリ126をアンロックさせたい場合には,逆順の動作を行えばよい。以上のように,ロック機構256によれば,より簡便な構成で,ロック機構を実現できる。なお,オス部材とメス部材の配置に関しては,天地逆に構成しても同様の効果を得ることができる。
また,図2に示すように,シールドボックス138上には,整合器112を収容する,例えばステンレス製のマッチングボックス140が載置されている。マッチングボックス140の底部には,シールドボックス138内に突出する略凸状の整合器112の出力部112aが不図示の絶縁部材を介して固定されている。出力部112aには,エレクトロボディ144に高周波電力を伝達するための給電棒142が接続されている。
給電棒142は,例えばステンレス製の略管状部材から成り,弾力性を有する導電性の不図示の多面接触子を介して上記出力部112aおよびエレクトロボディ144に形成されている入力部144aに接続されている。また,整合器112の出力部112aと給電棒142の上端部とは,不図示のネジで固定されている。一方,給電棒142の下端部とエレクトロボディ144の入力部144aとは,不図示のピン等で数mm程度上下動自在に固定されている。かかる構成により,上部アセンブリ126を下部アセンブリ128上に載置すると,エレクトロボディ144は,その自重によりクーリングプレート132に密着し,処理室102の気密性が確保される。
また,かかる場合には,クーリングプレート132は,エレクトロボディ144の重量によりインシュレータ136に密着する。また,インシュレータ136は,エレクトロボディ144と下部アセンブリ128の重量により処理容器104に密着する。その結果,上記各部材が相互に密着するので,処理室102内を気密に保つことができる。また,処理室102内を真空排気すれば,処理容器104内外の気圧差により,クーリングプレート132とインシュレータ136との間と,インシュレータ136と処理容器104との間がより一層密着するので,処理室102の気密性をさらに高めることができる。
また,エレクトロボディ144は,上述したように高周波電力をクーリングプレート132に伝達するためのもので,例えば陽極酸化処理されたアルミニウムから成る略円盤状部材から構成されている。また,エレクトロボディ144の下部には,処理ガスを拡散するためのバッフル板148を収容可能な空間144bが形成されている。また,エレクトロボディ144には,不図示のガス供給源からの処理ガスを空間144bは供給するためのガス供給経路144cが内装されている。また,空間144b内に配されるバッフル板148は,例えば陽極酸化処理されたアルミニウムから成る略円盤状の上部および下部バッフル板148a,148bから構成されている。上部および下部バッフル板148a,148bは,締結部材158によりエレクトロボディ144に固定されている。また,上部および下部バッフル板148a,148bには,それぞれ貫通孔148aa,148baが形成されている。かかる構成により,処理ガスは,ガス吐出孔130aにガス供給経路144c,バッフル板148,ガス供給経路132aを介して送られる。
また,エレクトロボディ144には,処理時に上部電極130に生じた熱を吸熱し,上部電極130を所定温度に維持するための冷媒を循環させる冷媒循環路144dが内装されている。また,エレクトロボディ144とクーリングプレート132との間には,封止部材としてのOリング160と,導電性を確保するための導電性Oリング162とが介装されている。
また,エレクトロボディ144は,エレクトロボディ144とシールドボックス138とを絶縁するためのインシュレータ146により支持されている。インシュレータ146は,絶縁性材料,例えばセラミックスから成り,エレクトロボディ144の周囲を囲うことが可能なように,略筒状に形成されている。また,インシュレータ146の内周上部には,エレクトロボディ144の外周上部に形成された張り出し部144eと係合可能な段部146aが形成されている。かかる構成により,エレクトロボディ144は,インシュレータ146内に挿入することにより,インシュレータ146により支持される。また,インシュレータ146の外周下部には,シールドボックス138の内壁下部に形成された張り出し部138dと係合可能な段部146bが形成されている。かかる構成により,インシュレータ146は,エレクトロボディ144とともに,シールドボックス138に支持される。
また,シールドボックス138の外周周囲には,上部アセンブリ126を単体で,あるいは上部および下部アセンブリ126,128を一体的に装着位置から移動させてエッチング装置100から分離するための昇降機構164が接続されている。なお,上部および下部アセンブリ126,128の着脱構成については,後述する。
(3)上部および下部アセンブリの着脱構成
次に,下部アセンブリ128のメンテナンスおよび処理室102内のメンテナンスを行う場合を例に挙げて上部および下部アセンブリ126,128の着脱構成について説明する。
(a)下部アセンブリのメンテナンス
下部アセンブリ128をメンテナンスする場合には,まず図11に示すように,インシュレータ136とシールドボックス138とを固定するロック機構156を解除する。その後,昇降機構164により,上部アセンブリ126を上昇させて,装着位置から退避させる。かかる工程により,下部アセンブリ128が露出する。すでに説明したように,上部アセンブリ126と下部アセンブリ128とがネジ等で固定されていないので,上記操作が可能となっている。
次いで,図3(a)に示すように,インシュレータ136に嵌め込まれている一体化された上部電極130,クーリングプレート132,シールドリング134から成るアセンブリをメンテナンス作業者の手で取り外す。かかる工程により,処理室102上には,インシュレータ136のみが残される。取り外されたアセンブリは,図3(b)および図4に示すように,シールドリング134,上部電極130の順に取り外し,クーリングプレート132と分離する。その後,処理時に生じた反応性生物が付着したり,あるいはプラズマの衝突により消耗している上部電極130およびシールドリング134を,クリーニングあるいは交換する。なお,メンテナンス終了後には,上部電極130,クーリングプレート132,シールドリング134は,上記とは逆順の工程を行うことにより元の状態に戻される。上記の如く,クーリングプレート132とシールドリング134とは,ネジ等で固定されていないので,迅速かつ簡単にメンテナンスできる。また,処理室102上に載置されているインシュレータ136についても,作業者が取り外すことにより,メンテナンスを行っても良い。また,上部アセンブリ126についても,メンテナンスを行っても良い。
その後,再びメンテナンス済みの上部電極130,クーリングプレート132,シールドリング134から成るアセンブリを,インシュレータ136に嵌め込み,装着する。この際,取り外された上部電極130,クーリングプレート132,シールドリング134から成るアセンブリを再び装着するのではなく,スペアのメンテナンス済みのアセンブリを装着すれば,メンテナンス時間を短縮することができる。そして,昇降機構164を降下させて,上部アセンブリ126を下部アセンブリ128に装着し,シールドボックス138とインシュレータ136とをロック機構156で固定することにより,下部アセンブリ128のメンテナンス作業が終了する。
(b)処理室内のメンテナンス
処理室102内をメンテナンスする場合には,まず図12に示すように,インシュレータ136とシールドボックス138とを固定するロック機構156をロックしておく。次いで,昇降機構164により,上部および下部アセンブリ126,128を一体的に上昇させて,装着位置から退避させる。かかる工程により,処理室102内が完全に開放される。その後,処理室102内のメンテナンス,例えば処理容器104内壁に付着している付着物を除去するクリーニングを行う。そして,上記とは逆順に,昇降機構164を降下させて,上部および下部アセンブリ126,128を一体的に処理容器104上に載置することにより,メンテナンス作業が終了する。
以上,本発明の好適な実施の一形態について,添付図面を参照しながら説明したが,本発明はかかる構成に限定されるものではない。特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇において,当業者であれば,各種の変更例および修正例に想到し得るものであり,それら変更例および修正例についても本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば,上記実施の形態において,上部および下部アセンブリに特定の部材を規定して説明したが,本発明はかかる規定に限定されない。本発明は,各アセンブリに含まれる部材が上記実施の形態とは異なる場合でも実施できる。
また,上記実施の形態において,クーリングプレートに突起を形成し,シールドリングに溝を形成する構成を例に挙げて説明しがた,本発明はかかる構成に限定されない。本発明は,クーリングプレートまたはシールドリングのいずれか一方に突起あるいは溝を形成することにより実施できる。
また,上記実施の形態において,昇降機構をシールドボックスに常時接続する構成を例に挙げて説明したが,本発明はかかる構成に限定されない。本発明は,メンテナンス時のみに,昇降機構を上部アセンブリに固定しても実施できる。
また,上記実施の形態において,昇降機構により上部アセンブリや下部アセンブリを昇降させる構成を例に挙げて説明したが,本発明はかかる構成に限定されない。本発明は,上部アセンブリや下部アセンブリを昇降のみならず,回転させる場合にも適用できる。
昇降機構の変形例を図13に示す。図13(a)は昇降機構、264の正面図であり,図13(b)は昇降機構264の側面図である。図13(a),(b)において,二点鎖線は,上部および下部アセンブリ126,128を処理容器104に対して開放した状態を示しており,実線は,上部および下部アセンブリ126,128を処理容器104に対して閉止した状態を示している。
この昇降機構264は,上部および下部アセンブリ126,128の荷重を一体的または独立的に支持するメインシリンダ265と,上部および下部アセンブリ126,128の荷重を一体的に支持して上昇させる場合にオンされ,上部アセンブリ126を単体で支持して上昇させる場合にオフされるサブシリンダ266とから構成される。すなわち,サブシリンダ266は,オン/オフ選択式のアジャストストッパ267を有するとともに,上述のロック機構156と連動するように構成され,ロック機構156の解除動作に連動して,サブシリンダ266はオフ(伸長状態で保持)される。図13(b)において,符号dはアジャストストッパ267の移動範囲を示している。かかる構成により,上部アセンブリ126のみを開閉操作させる場合でも,上部アセンブリ126がはねあがるのを防止して,安全に開閉操作させることができる。
また,上記実施の形態において,下部アセンブリと処理室内のメンテナンスを行う構成を例に挙げて説明したが,本発明はかかる構成に限定されない。本発明は,さらに上部アセンブリのメンテナンスを行う場合にも適用できる。
また,上記実施の形態において,上部電極に高周波電力が印加される構成を例に挙げて説明したが,本発明はかかる構成に限定されない。本発明は,上部電極が接地電極であっても実施できる。この際,エレクトロボディ,給電棒,クーリングプレートを接地経路として使用しても良い。
また,上記実施の形態において,平行平板型のエッチング装置を例にあげて説明したが,本発明はかかる構成に限定されない。本発明は,マグネトロン型や誘導結合型などの各種プラズマ処理装置にも適用できる。また,本発明は,エッチング処理のみならず,アッシング処理や成膜処理などの各種プラズマ処理処理を行う装置にも適用できる。また,本発明は,LCD用ガラス基板に処理を施す装置にも適用できる。
本発明によれば,重量が重い上部電極ユニットを作業者が作業しやすい2つの上部および下部アセンブリに分割し,かつ昇降機構により移動させるので,作業者への負担を軽減できる。また,上部および下部アセンブリ同士,各アセンブリの構成部材同士を締結手段を用いずに,あるいは締結手段で締結する個所を減少させたので,作業時間を短縮することができる。
産業上の利用の可能性
本発明は,半導体装置の製造工程において用いられる処理装置に適用可能であり,特に,処理室の天井部を構成する上部電極ユニットとその上部電極ユニットを昇降させることが可能な昇降機構を備えた処理装置に適用可能である。
【図面の簡単な説明】
図1は本発明を適用可能なエッチング装置を示す概略的な断面図である。
図2は図1に示すエッチング装置の上部電極ユニットを表す概略的な拡大断面図である。
図3(a)は,図1に示すエッチング装置の上部電極とクーリングプレートとシールドリングとを嵌め合わせた際の状態を表す概略的な斜視図である。図3(b)は,(a)の状態からシールドリングを取り外した際の状態を表す概略的な斜視図である。
図4は図3(b)の状態から上部電極を取り外した際の状態を表す概略的な斜視図である。
図5は図1に示すエッチング装置のシールドリングの表面処理を説明するための概略的な説明図である。
図6は図1に示すエッチング装置のシールドリングの表面処理を説明するための概略的な説明図である。
図7(a)は,図1に示すエッチング装置のシールドリングの取り付け部分を表す概略的な拡大断面図である。図7(b)は,図1に示すエッチング装置のシールドリングの内周面を表す概略的な拡大側面図である。
図8(a)は,図2に示すロック時のロック機構をA−A線に沿う平面において切断した概略的な断面図である。図8(b)は,図2に示すアンロック時のロック機構をA−A線に沿う平面において切断した概略的な断面図である。
図9はロック機構の別の実施形態を示す概略的な断面図である。
図10(a)は,図9に示すロック機構をA−A線に沿う平面において切断した概略的な断面図であり,図10(b)は,図9に示すロック機構の概略的な平面図である。
図11(a)は,図1に示すエッチング装置の下部アセンブリのメンテナンス時の状態を表す概略的な斜視図である。図11(b)は,(a)に対応する上部電極ユニット周辺を表す概略的な拡大断面図である。
図12(a)は,図1に示すエッチング装置の処理室内のメンテナンス時の状態を表す概略的な斜視図である。図12(b)は,(a)に対応する上部電極ユニット周辺を表す概略的な拡大断面図である。
図13(a)は,昇降機構の変形例を表す概略的な正面図である。図13(b)は,(a)に対応する側面図である。

Claims (8)

  1. 処理室の天井部を構成する上部電極ユニットと前記上部電極ユニットを昇降させることが可能な昇降機構を備えた処理装置であって:
    前記上部電極ユニットは,上部アセンブリと下部アセンブリから構成され:
    前記上部アセンブリと前記下部アセンブリは,前記上部電極ユニットの外周面に設けられたロック機構により分離合体可能であり,
    前記ロック機構をロックさせた状態では,前記上部アセンブリと前記下部アセンブリとを前記昇降機構により一体的に上昇させることが可能であり,
    前記ロック機構をアンロックさせた状態では,前記上部アセンブリのみを前記昇降機構により上昇させることが可能なことを特徴とする,処理装置。
  2. 前記下部アセンブリは、封止部材を介して処理容器の上端部に支持され、前記処理容器内外の気圧差および前記上部電極ユニットの自重により前記処理室の天井部に気密に固定可能であることを特徴とする,請求項1に記載の処理装置。
  3. 処理室の天井部を構成する上部電極ユニットと前記上部電極ユニットを昇降させることが可能な昇降機構を備え,前記上部電極ユニットは前記処理室側の下部アセンブリと電力供給側の上部アセンブリから構成され,前記下部アセンブリと前記上部アセンブリは前記上部電極ユニットの外周面に設けられたロック機構のみにより分離合体可能であり,前記下部アセンブリは機械的機構なしに前記処理室内と外部との差圧および前記上部電極ユニットの自重により前記処理室の天井部に気密に固定可能な処理装置のメンテナンス方法であって:
    前記ロック機構をロックした状態で前記昇降機構により前記上部アセンブリと前記下部アセンブリとを一体的に上昇させた後に,前記処理室内をメンテナンスする工程を含むことを特徴とする,処理装置のメンテナンス方法。
  4. 処理室の天井部を構成する上部電極ユニットと前記上部電極ユニットを昇降させることが可能な昇降機構を備え,前記上部電極ユニットは前記処理室側の下部アセンブリと電力供給側の上部アセンブリから構成され,前記下部アセンブリと前記上部アセンブリは前記上部電極ユニットの外周面に設けられたロック機構のみにより分離合体可能であり,前記下部アセンブリは機械的機構なしに前記処理室内と外部との差圧および前記上部電極ユニットの自重により前記処理室の天井部に気密に固定可能な処理装置のメンテナンス方法であって:
    前記ロック機構をアンロックした状態で前記昇降機構により前記上部アセンブリを上昇させた後,前記上部アセンブリおよび/または前記上部アセンブリと分離して前記処理室側に配設された前記下部アセンブリをメンテナンスする工程を含むことを特徴とする,処理装置のメンテナンス方法。
  5. 処理室の天井部を構成する上部電極ユニットと前記上部電極ユニットを昇降させることが可能な昇降機構を備えた処理装置であって,
    前記上部電極ユニットは、上部アセンブリと下部アセンブリから分離合体可能に構成され,
    前記下部アセンブリは、円柱状電極アセンブリと前記円柱状電極アセンブリの周囲に嵌め合わせ可能な環状部材とを有し,
    前記円柱状電極アセンブリの外周面または前記環状部材の内周面のいずれか一方には複数の突起が形成され,いずれか他方には前記突起に対応する複数の溝が形成されており;
    前記溝は,前記円柱状電極アセンブリと前記環状部材とを嵌め合わせるべく前記突起を嵌め合わせ方向に案内するように嵌め合わせ方向に延伸する第1溝と,一旦嵌め合わせた前記円柱状電極アセンブリと前記環状部材とを相対回転させるべく前記突起を案内するように回転方向に延伸する第2溝から成り;
    さらに,前記第2溝は,奥まるにつれ前記嵌め合わせ方向に傾斜し;
    前記突起が前記第2溝の最奥に到達した際に,前記円柱状電極アセンブリと前記環状部材との処理室側面が面一になることを特徴とする,処理装置部品の組立機構。
  6. 前記円柱状電極アセンブリには,前記環状部材が嵌め込まれる段部が形成されていることを特徴とする,請求項5に記載の処理装置部品の組立機構。
  7. 前記円柱状電極アセンブリは電極プレートと冷却プレートのアセンブリであり,前記環状部材はシールドリングであり,前記突起または前記溝は前記冷却プレートまたは前記シールドリングに形成されていることを特徴とする,請求項5に記載の処理装置部品の組立機構。
  8. 円柱状電極アセンブリと前記円柱状電極アセンブリの周囲に嵌め合わせ可能な環状部材とを備え,
    前記円柱状電極アセンブリの外周面または前記環状部材の内周面のいずれか一方には複数の突起が形成され,いずれか他方には前記突起に対応する複数の溝が形成され,前記溝は前記円柱状電極アセンブリと前記環状部材とを嵌め合わせるべく前記突起を嵌め合わせ方向に案内するように嵌め合わせ方向に延伸する第1溝と,一旦嵌め合わせた前記円柱状電極アセンブリと前記環状部材とを相対回転させるべく前記突起を案内するように回転方向に延伸する第2溝から成り,前記第2溝は奥まるにつれ前記嵌め合わせ方向に傾斜している処理装置部品の組立機構の組立方法であって:
    前記突起が前記第1溝に沿って案内されるように前記環状部材を前記円柱状電極アセンブリに嵌め合わせた後,前記突起が前記第2溝に沿って案内されるように前記環状部材と前記円柱状電極アセンブリとを相対回転させる工程を含み,
    前記突起が前記第2溝の最奥に到達した際に,前記円柱状電極アセンブリと前記環状部材との処理室側面が面一になることを特徴とする,処理装置部品の組立機構の組立方法。
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