JP4915134B2 - 凹凸パターンを有する金型の製造方法 - Google Patents
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また、請求項2記載の発明は、外周面に第1の凹凸パターンが形成された円筒状の母型を用いて凹凸パターンを有する継ぎ目のない円筒状金型を製造する方法であって、前記母型の外周面にフレキシブルなシリコーン樹脂を積層しその内周面に前記第1の凹凸パターンが転写された第2の凹凸パターンを有する円筒状のシリコーン樹脂層を形成する工程と、前記シリコーン樹脂層を前記母型から円筒形状のまま剥離する工程と、前記シリコーン樹脂層を、前記シリコーン樹脂層の外径よりも大きい内径を有する中空状の円筒状ホルダーの内部に固定する工程と、前記シリコーン樹脂層の第2の凹凸パターンの表面に導電層を形成しさらに前記導電層上に電鋳処理することによって金属層を形成し、この金属層によりその外周面に第3の凹凸パターンを有する円筒状の金型を形成する工程と、前記シリコーン樹脂層と前記円筒状ホルダーを前記円筒状の金型から除去する工程とを有し、前記シリコーン樹脂層を前記母型から円筒形状のまま剥離する工程において、前記円筒状ホルダーの内部に、前記シリコーン樹脂層は前記母型と共に挿入され、前記シリコーン樹脂層の前記母型からの剥離は、前記シリコーン樹脂層の長手方向の一端と円筒状ホルダーの長手方向の一端を接着し、前記長手方向の他方の端部から前記シリコーン樹脂層の該周面と前記円筒状ホルダーの内周面との間の環状の間隙に存在する空気を脱気することで行なわれるようにした。これらの工程から第3の凹凸パターンが外周面に形成された円筒状の金型が得られる。
また、請求項3記載の発明は、外周面に第1の凹凸パターンが形成された円筒状の母型を用いて凹凸パターンを有する継ぎ目のない円筒状金型を製造する方法であって、前記母型の外周面にフレキシブルなシリコーン樹脂を積層しその内周面に前記第1の凹凸パターンが転写された第2の凹凸パターンを有する円筒状のシリコーン樹脂層を形成する工程と、前記シリコーン樹脂層を前記母型から円筒形状のまま剥離する工程と、前記シリコーン樹脂層を、前記シリコーン樹脂層の外径よりも大きい内径を有する中空状の円筒状ホルダーの内部に固定する工程と、前記シリコーン樹脂層の第2の凹凸パターンの表面に導電層を形成しさらに前記導電層上に電鋳処理することによって金属層を形成し、この金属層によりその外周面に第3の凹凸パターンを有する円筒状の金型を形成する工程と、前記シリコーン樹脂層と前記円筒状ホルダーを前記円筒状の金型から除去する工程とを有し、前記シリコーン樹脂層を前記母型から円筒形状のまま剥離する工程において、前記円筒状ホルダーの内部に、前記シリコーン樹脂層は前記母型と共に挿入され、前記シリコーン樹脂層の前記母型からの剥離は、前記シリコーン樹脂層の長手方向の一端と円筒状ホルダーの長手方向の一端を接着し、前記母型の第1の凹凸パターンと前記シリコーン樹脂層の第2の凹凸パターンとの間に圧縮空気を送り込むことで行なわれるようにした。これらの工程から第3の凹凸パターンが外周面に形成された円筒状の金型が得られる。
本発明の円筒状金型の製造工程の概略図を図1に示し、得られた円筒状金型の概略斜視図を図2に示し、本発明の円筒状金型の製造方法のフローチャートを図3に示す。
図1(A)に示すように、母型である円筒1の表面に第1の凹凸パターン2が形成されている。円筒1は、ガラス,樹脂,金属などによって成る。その寸法は、例えば長さ2m,断面の直径が100〜300mmである。表面精度は、平滑性を保持するため、長さ1mあたりRaが1〜3μmであることが望ましい。第1の凹凸パターン2は、感光性樹脂レジストを円筒1の表面にディップコート法で塗布してレジスト層を形成する。ここでは図示はしないが、レジストを有機溶媒に溶解した液中に円筒1を浸漬した後、浸漬した円筒1を一定速度で引き上げることで、表面にレジストを均一に塗布してレジスト層を形成する。ここでレジストは、例えばポリイミド樹脂やノボラック樹脂などによる感光性樹脂を用いる。レジスト層の厚さは、レジストの粘度を適宜調整し、円筒1を引き上げる速度を変えることによって調整できる。膜厚は目的とする凹凸パターンにより異なるが、50〜80μmが適当である。
第1の凹凸パターン2が形成された円筒1のレジスト表面上にシリコーン樹脂層3を形成することで、シリコーン樹脂層3の内周面に、第1の凹凸パターン2が転写された第2の凹凸パターンが形成される。
電鋳で析出させる金属はニッケルであり、例えば以下の電鋳液から析出させる。
スルファミン酸ニッケル 400g/L
塩化ニッケル 5g/L
ホウ酸 30g/L
界面活性剤 0.1g/L
電鋳処理は2段階で行われ、少なくとも、その第1段階では温度35℃未満で1μm以上の厚さとなるよう行なわれる。これは、上記のようにシリコーン樹脂上に析出させた無電解めっき膜上に電鋳層を析出させるにあたり、一般的なニッケル電鋳において適用される40℃以上の液温では、シリコーン樹脂の膨張により、無電解めっき膜のはがれや割れが生じてしまうので、それを防止するためである。1μm以上の厚さにした後は、温度変化によるシリコーン樹脂からのはがれ、割れが生じにくくなるため、別に用意した高温の液中に移しで電鋳を継続する。あるいは、同じ槽、液を用いて、液温を上昇させて電鋳を継続する。電流密度は、35℃未満の第1段階においては、2A/dm2以下とするが、温度を上げてからは、3A/dm2以上として、電鋳の析出速度を増大させる。
Claims (9)
- 外周面に第1の凹凸パターンが形成された円筒状の母型を用いて凹凸パターンを有する継ぎ目のない円筒状金型を製造する方法であって、
前記母型の外周面にフレキシブルなシリコーン樹脂を積層しその内周面に前記第1の凹凸パターンが転写された第2の凹凸パターンを有する円筒状のシリコーン樹脂層を形成する工程と、
前記シリコーン樹脂層を前記母型から円筒形状のまま剥離する工程と、
前記シリコーン樹脂層を、前記シリコーン樹脂層の外径よりも大きい内径を有する中空状の円筒状ホルダーの内部に固定する工程と、
前記シリコーン樹脂層の第2の凹凸パターンの表面に導電層を形成しさらに前記導電層上に電鋳処理することによって金属層を形成し、この金属層によりその外周面に第3の凹凸パターンを有する円筒状の金型を形成する工程と、
前記シリコーン樹脂層と前記円筒状ホルダーを前記円筒状の金型から除去する工程とを有し、
前記シリコーン樹脂層を前記母型から円筒形状のまま剥離する工程において、前記円筒状ホルダーの内部に、前記シリコーン樹脂層は前記母型と共に挿入され、前記シリコーン樹脂層の前記母型からの剥離は、前記円筒状ホルダーの内周面に前記シリコーン樹脂層の一部を圧接し、順次、残りの部分を圧接していくことで行なわれる、
ことを特徴とする凹凸パターンを有する金型の製造方法。 - 外周面に第1の凹凸パターンが形成された円筒状の母型を用いて凹凸パターンを有する継ぎ目のない円筒状金型を製造する方法であって、
前記母型の外周面にフレキシブルなシリコーン樹脂を積層しその内周面に前記第1の凹凸パターンが転写された第2の凹凸パターンを有する円筒状のシリコーン樹脂層を形成する工程と、
前記シリコーン樹脂層を前記母型から円筒形状のまま剥離する工程と、
前記シリコーン樹脂層を、前記シリコーン樹脂層の外径よりも大きい内径を有する中空状の円筒状ホルダーの内部に固定する工程と、
前記シリコーン樹脂層の第2の凹凸パターンの表面に導電層を形成しさらに前記導電層上に電鋳処理することによって金属層を形成し、この金属層によりその外周面に第3の凹凸パターンを有する円筒状の金型を形成する工程と、
前記シリコーン樹脂層と前記円筒状ホルダーを前記円筒状の金型から除去する工程とを有し、
前記シリコーン樹脂層を前記母型から円筒形状のまま剥離する工程において、前記円筒状ホルダーの内部に、前記シリコーン樹脂層は前記母型と共に挿入され、前記シリコーン樹脂層の前記母型からの剥離は、前記シリコーン樹脂層の長手方向の一端と円筒状ホルダーの長手方向の一端を接着し、前記長手方向の他方の端部から前記シリコーン樹脂層の該周面と前記円筒状ホルダーの内周面との間の環状の間隙に存在する空気を脱気することで行なわれる、
ことを特徴とする凹凸パターンを有する金型の製造方法。 - 外周面に第1の凹凸パターンが形成された円筒状の母型を用いて凹凸パターンを有する継ぎ目のない円筒状金型を製造する方法であって、
前記母型の外周面にフレキシブルなシリコーン樹脂を積層しその内周面に前記第1の凹凸パターンが転写された第2の凹凸パターンを有する円筒状のシリコーン樹脂層を形成する工程と、
前記シリコーン樹脂層を前記母型から円筒形状のまま剥離する工程と、
前記シリコーン樹脂層を、前記シリコーン樹脂層の外径よりも大きい内径を有する中空状の円筒状ホルダーの内部に固定する工程と、
前記シリコーン樹脂層の第2の凹凸パターンの表面に導電層を形成しさらに前記導電層上に電鋳処理することによって金属層を形成し、この金属層によりその外周面に第3の凹凸パターンを有する円筒状の金型を形成する工程と、
前記シリコーン樹脂層と前記円筒状ホルダーを前記円筒状の金型から除去する工程とを有し、
前記シリコーン樹脂層を前記母型から円筒形状のまま剥離する工程において、前記円筒状ホルダーの内部に、前記シリコーン樹脂層は前記母型と共に挿入され、前記シリコーン樹脂層の前記母型からの剥離は、前記シリコーン樹脂層の長手方向の一端と円筒状ホルダーの長手方向の一端を接着し、前記母型の第1の凹凸パターンと前記シリコーン樹脂層の第2の凹凸パターンとの間に圧縮空気を送り込むことで行なわれる、
ことを特徴とする凹凸パターンを有する金型の製造方法。 - 前記シリコーン樹脂層を前記円筒状ホルダーに固定する工程では、接着剤による接着で前記シリコーン樹脂層が前記円筒状ホルダーに固定されることを特徴とする請求項1乃至3に何れか1項記載の凹凸パターンを有する金型の製造方法。
- 前記シリコーン樹脂層を前記円筒状ホルダーに固定する工程では、前記シリコーン樹脂層の長手方向の両端において、前記シリコーン樹脂層の外周面と前記円筒状ホルダーの内周面との間の環状の空隙に接着剤が充填されて前記シリコーン樹脂層の長手方向の両端が前記円筒状ホルダーに液密に固定されることを特徴とする請求項1乃至3に何れか1項記載の凹凸パターンを有する金型の製造方法。
- 前記導電層が無電解めっきによって形成されたことを特徴とする請求項1乃至5に何れか1項記載の凹凸パターンを有する金型の製造方法。
- 前記無電解めっきが、温度が35℃未満であり、めっき液のpHが9以上であることを特徴とする請求項6に記載の凹凸パターンを有する金型の製造方法。
- 前記無電解めっきが、無電解銅めっきまたは無電解ニッケルめっきであることを特徴とする請求項6に記載の凹凸パターンを有する金型の製造方法。
- 前記導電層上への電鋳処理の析出金属がニッケルであり、2段階で行われ、少なくとも、その第1段階では温度35℃未満で1μm以上行なわれることを特徴とする請求項1乃至8に何れか1項記載の凹凸パターンを有する金型の製造方法。
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