しかし、かかる騒音の防止ないし緩和を行うための新たな技術の開発が待たれているところである。
なお、〔特許文献1〕に記載のスポンジや〔特許文献2〕に記載の弾性板は、シートが当接したときにシートを跳ね返す作用が大きく、排紙台上におけるシートの揃えが悪くなる可能性がある。
また、〔特許文献1〕には、スポンジの表面の摩擦が大きいことに鑑み、スポンジの表面に薄いフィルムを貼って、シートが当接した後の落下を滑らかにする例も記載されているが、フィルムを貼ると、シートが当接したときの騒音が大きくなる可能性があり、騒音防止とシートの滑らかな落下の確保とがトレードオフの関係となっている。
本発明は、新たな構成により画像形成が行われたシートの当接による騒音を防止ないし緩和する、孔版印刷装置等の印刷装置、複写機、ファクシミリ、プリンタ等の画像形成装置に備えられ画像形成が行われた用紙等のシートを積載する排紙台及びこれを備えた係る画像形成装置及びこれらを用いたシート積載方法の提供を目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、画像形成が行われたシートを積載する排紙台において、排紙台に向けて移動してきた前記シートの先端が当接するエアバッグを有し、前記エアバッグは、同エアバッグを膨張させる気体が、当該排紙台または当該排紙台を有する画像形成装置の本体側に備えられた気体供給手段によって供給されることを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の排紙台において、前記エアバッグの、シートの先端が当接する側の面は、非平面形状をなしていることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項2記載の排紙台において、前記エアバッグの、シートの先端が当接する側の面は、シートの幅方向における中央部が凸の形状をなしていることを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項2記載の排紙台において、前記エアバッグの、シートの先端が当接する側の面は、シートの幅方向における両端部が凸の形状をなしていることを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項1ないし4の何れか1つに記載の排紙台において、前記エアバッグは、シートの幅方向において複数に分割されていることを特徴とする。
請求項6記載の発明は、請求項1ないし5の何れか1つに記載の排紙台において、前記エアバッグの、シートの先端が当接する側の面は、オーバーハング状となっていることを特徴とする。
請求項7記載の発明は、請求項1ないし6の何れか1つに記載の排紙台において、前記エアバッグの、シートの先端が当接する側の面は、平滑性を有する材料で構成されていることを特徴とする。
請求項8記載の発明は、請求項1ないし7の何れか1つに記載の排紙台において、前記エアバッグの、シートの先端が当接する側の面は、通気性を有する材料で構成されていることを特徴とする。
請求項9記載の発明は、請求項8記載の排紙台において、前記エアバッグの、シートの先端が当接する側の面の通気度が非均一であることを特徴とする。
請求項10記載の発明は、請求項9記載の排紙台において、前記エアバッグの、シートの先端が当接する側の面の、上下方向における、シートの先端が当接する部分の通気度が、他の部位の通気度より大きいことを特徴とする。
請求項11記載の発明は、請求項9又は10記載の排紙台において、前記エアバッグの、シートの先端が当接する側の面の、シートの幅方向における中央部の通気度が、シートの幅方向における両端部の通気度より大きいことを特徴とする。
請求項12記載の発明は、請求項9又は10記載の排紙台において、前記エアバッグの、シートの先端が当接する側の面の、シートの幅方向における両端部の通気度が、シートの幅方向における中央部の通気度より大きいことを特徴とする。
請求項13記載の発明は、請求項1ないし12の何れか1つに記載の排紙台において、前記エアバッグの、シートの先端が当接する側の面に帯電防止加工がなされていることを特徴とする。
請求項14記載の発明は、請求項1ないし13の何れか1つに記載の排紙台において、前記エアバッグの、シートの先端が当接する側の面は、導電性を有する材料で構成されていることを特徴とする。
請求項15記載の発明は、請求項1ないし14の何れか1つに記載の排紙台において、前記エアバッグ内の気体を排出する気体排出手段を有することを特徴とする。
請求項16記載の発明は、請求項15記載の排紙台において、前記気体排出手段による気体の排出量を画像形成の条件に応じて変化させる気体排出量条件制御手段を有することを特徴とする。
請求項17記載の発明は、請求項15又は16記載の排紙台において、前記気体排出手段による気体の排出量を、シートが前記エアバッグに当接して落下するときに変化させるための気体排出量変動制御手段を有することを特徴とする。
請求項18記載の発明は、請求項1ないし17の何れか1つに記載の排紙台において、前記気体供給手段を有することを特徴とする。
請求項19記載の発明は、請求項1ないし17の何れか1つに記載の排紙台を有する画像形成装置にある。
請求項20記載の発明は、請求項18記載の排紙台を有する画像形成装置にある。
請求項21記載の発明は、請求項19記載の画像形成装置において、前記気体供給手段を画像形成装置本体側に有し、前記気体供給手段は、同画像形成装置本体側の他の部位にも用いられることを特徴とする。
請求項22記載の発明は、請求項20又は21記載の画像形成装置において、前記気体供給手段を、画像形成動作時に作動させる気体供給手段駆動制御手段を有することを特徴とする。
請求項23記載の発明は、請求項20ないし22の何れか1つに記載の画像形成装置において、前記気体供給手段の、前記エアバッグに供給する気体の量を、画像形成の条件に応じて変化させる気体供給量条件制御手段を有することを特徴とする。
請求項24記載の発明は、請求項23記載の画像形成装置において、前記気体供給手段が前記エアバッグに向けて供給した気体が同エアバッグに導入される量を調整する気体導入量調整手段を有し、前記気体供給量制御手段によって、前記気体導入量調整手段による前記エアバッグに導入される気体の量の調整を制御することを特徴とする。
請求項25記載の発明は、請求項20ないし24の何れか1つに記載の画像形成装置において、前記気体供給手段の、前記エアバッグに供給する気体の量を、シートが前記エアバッグに当接して落下するときに変化させるための気体供給量変動制御手段を有することを特徴とする。
請求項26記載の発明は、請求項25記載の画像形成装置において、前記気体供給手段が前記エアバッグに向けて供給した気体が同エアバッグに導入される量を調整する気体導入量調整手段を有し、前記気体供給量変動制御手段によって、前記気体導入量調整手段による前記エアバッグに導入される気体の量の調整を制御することを特徴とする。
請求項27記載の発明は、請求項24又は26記載の画像形成装置であって、前記エアバッグがシートの幅方向において複数に分割されている画像形成装置において、前記気体導入量調整手段を、分割されたエアバッグのそれぞれに対応して複数有し、それぞれの気体導入量調整手段による前記エアバッグに導入される気体の量が独立して調整されることを特徴とする。
請求項28記載の発明は、請求項20ないし27の何れか1つに記載の画像形成装置であって、前記エアバッグがシートの幅方向において複数に分割されている画像形成装置において、前記気体供給手段を、分割されたエアバッグのそれぞれに対応して複数有し、それぞれの気体供給手段による気体の供給量が独立して調整されることを特徴とする。
請求項29記載の発明は、請求項19ないし28の何れか1つに記載の画像形成装置であって、前記エアバッグがシートの幅方向において複数に分割されているとともに、前記エアバッグ内の気体を排出する気体排出手段を有する画像形成装置において、前記気体排出手段を、分割されたエアバッグのそれぞれに対応して複数有し、それぞれの気体排出手段による気体の排出量が独立して調整されることを特徴とする。
請求項30記載の発明は、請求項20ないし29の何れか1つに記載の画像形成装置において、前記気体供給手段は、駆動によって発生する音が、聴感度の低い低音域に主なスペクトルを有することを特徴とする。
請求項31記載の発明は、請求項1ないし18の何れか1つの記載の排紙台、又は、請求項19ないし29の何れか1つに記載の画像形成装置を用い、前記排紙台にシートを積載するシート積載方法にある。
本発明は、画像形成が行われたシートを積載する排紙台において、排紙台に向けて移動してきた前記シートの先端が当接するエアバッグを有し、前記エアバッグは、同エアバッグを膨張させる気体が、当該排紙台または当該排紙台を有する画像形成装置の本体側に備えられた気体供給手段によって供給されるので、画像形成が行われたシートの当接による音を防止ないし緩和することによって静音化でき、またエアバッグに当接したシートの跳ね返りを防止ないし緩和することによってシートの揃えを向上することができ、使用感が高い排紙台を提供することができる。
前記エアバッグの、シートの先端が当接する側の面は、非平面形状をなしていることとすれば、画像形成が行われたシートの当接がエアバッグの一部から開始し次第に当接領域が拡大することで当接を徐々に行うことができ、よってかかる当接による音を防止ないし緩和することによって静音化でき、またエアバッグに当接したシートの跳ね返りを防止ないし緩和することによりシートの揃えを向上することができ、使用感が高い排紙台を提供することができる。
前記エアバッグの、シートの先端が当接する側の面は、シートの幅方向における中央部が凸の形状をなしていることとすれば、画像形成が行われたシートの当接がエアバッグのかかる幅方向における中央部から開始し次第に当接領域が拡大することで当接を徐々に行うことができ、よってかかる当接による音を防止ないし緩和することによって静音化でき、またエアバッグに当接したシートの跳ね返りを防止ないし緩和することによりシートの揃えを向上することができ、使用感が高く、特にシートが中央揃えであれば種々のサイズのシートに対応してこれらの効果が良好に発揮される排紙台を提供することができる。
前記エアバッグの、シートの先端が当接する側の面は、シートの幅方向における両端部が凸の形状をなしていることとすれば、画像形成が行われたシートの当接がエアバッグのかかる幅方向における両端部から開始し次第に当接領域が拡大することで当接を徐々に行うことができ、よってかかる当接による音を防止ないし緩和することによって静音化でき、またエアバッグに当接したシートの跳ね返りを防止ないし緩和すること及び当接によるシートの傾きが防止ないし抑制されることによりシートの揃えを向上することができ、使用感が高い排紙台を提供することができる。
前記エアバッグは、シートの幅方向において複数に分割されていることとすれば、画像形成が行われたシートの当接による音を防止ないし緩和することによって静音化でき、またエアバッグに当接したシートの跳ね返りを防止ないし緩和することによってシートの揃えを向上することができ、使用感が高いとともに、エアバッグを分割することで強度、安定度が向上し、またエアバッグの内容積を減じてエアバッグを膨張させるためのエネルギーを節減することが可能な排紙台を提供することができる。
前記エアバッグの、シートの先端が当接する側の面は、オーバーハング状となっていることとすれば、画像形成が行われたシートの当接による音を防止ないし緩和することによって静音化でき、またエアバッグに当接したシートの跳ね返り及び当接した後のシートがエアバッグに引っ掛かることを防止ないし緩和することによってシートの落下及び揃えを向上することができ、使用感が高い排紙台を提供することができる。
前記エアバッグの、シートの先端が当接する側の面は、平滑性を有する材料で構成されていることとすれば、画像形成が行われたシートの当接による音を防止ないし緩和することによって静音化でき、またエアバッグに当接したシートの跳ね返り及び当接した後のシートがエアバッグに引っ掛かることを防止ないし緩和することによってシートの落下及び揃えを向上することができ、使用感が高い排紙台を提供することができる。
前記エアバッグの、シートの先端が当接する側の面は、通気性を有する材料で構成されていることとすれば、画像形成が行われたシートの当接による音を防止ないし緩和することによって静音化でき、またエアバッグに当接したシートの跳ね返りを防止ないし緩和することや、シートがエアバッグに当接したときやその後の落下時にエアバッグ内の空気が抜けることでシートがエアバッグに引っ掛かることを防止ないし緩和することによってシートの落下及び揃えを向上することができ、使用感が高い排紙台を提供することができる。
前記エアバッグの、シートの先端が当接する側の面の通気度が非均一であることとすれば、画像形成が行われたシートの当接による音を防止ないし緩和することによって静音化でき、またエアバッグに当接したシートの跳ね返りを防止ないし緩和することや、通気度を部分的に調整されたエアバッグによってシートがエアバッグに当接したときやその後の落下時にエアバッグ内の空気が抜けることでシートがエアバッグに引っ掛かることを防止ないし緩和することによってシートの落下及び揃えを向上することができ、使用感が高い排紙台を提供することができる。
前記エアバッグの、シートの先端が当接する側の面の、上下方向における、シートの先端が当接する部分の通気度が、他の部位の通気度より大きいこととすれば、画像形成が行われたシートの当接による音を防止ないし緩和することによって静音化でき、またエアバッグに当接したシートの跳ね返りを防止ないし緩和することや、通気度をシートが当接する部分において高めたエアバッグによってシートがエアバッグに当接したときにエアバッグ内の空気が抜けやすく、またその後の落下時にエアバッグ内の空気が抜けることでシートがエアバッグに引っ掛かることを防止ないし緩和することによってシートの落下及び揃えを向上することができ、使用感が高い排紙台を提供することができる。
前記エアバッグの、シートの先端が当接する側の面の、シートの幅方向における中央部の通気度が、シートの幅方向における両端部の通気度より大きいこととすれば、画像形成が行われたシートの当接による音を防止ないし緩和することによって静音化でき、またエアバッグに当接したシートの跳ね返りを防止ないし緩和することや、通気度をかかる中央部において高めたエアバッグによってシートがエアバッグに当接したときにエアバッグ内の空気が抜けやすく、またその後の落下時にエアバッグ内の空気が抜けることでシートがエアバッグに引っ掛かることを防止ないし緩和することによってシートの落下及び揃えを向上することができ、使用感が高く、特にシートが中央揃えであれば種々のサイズのシートに対応してこれらの効果が良好に発揮される排紙台を提供することができる。
前記エアバッグの、シートの先端が当接する側の面の、シートの幅方向における両端部の通気度が、シートの幅方向における中央部の通気度より大きいこととすれば、画像形成が行われたシートの当接による音を防止ないし緩和することによって静音化でき、またエアバッグに当接したシートの跳ね返りを防止ないし緩和することや、通気度をかかる両端部において高めたエアバッグによってシートがエアバッグに当接したときにエアバッグ内の空気が抜けやすく、またその後の落下時にエアバッグ内の空気が抜けることでシートがエアバッグに引っ掛かることを防止ないし緩和すること及び当接によるシートの傾きが防止ないし抑制されることによりシートの落下及び揃えを向上することができ、使用感が高い排紙台を提供することができる。
前記エアバッグの、シートの先端が当接する側の面に帯電防止加工がなされていることとすれば、画像形成が行われたシートの当接による音を防止ないし緩和することによって静音化でき、またエアバッグに当接したシートの跳ね返りを防止ないし緩和すること及びシートの帯電の防止ないし緩和によってシートの揃えを向上することができ、使用感が高い排紙台を提供することができる。
前記エアバッグの、シートの先端が当接する側の面は、導電性を有する材料で構成されていることとすれば、画像形成が行われたシートの当接による音を防止ないし緩和することによって静音化でき、またエアバッグに当接したシートの跳ね返りを防止ないし緩和すること及びシートの帯電の防止ないし緩和を経時的にも行うことによってシートの揃えを経時的にも向上することができ、使用感が高い排紙台を提供することができる。
前記エアバッグ内の気体を排出する気体排出手段を有することとすれば、エアバッグ内の気体を排出することによってエアバッグの膨張状態を調整し、画像形成が行われたシートの当接による音を防止ないし緩和することによって静音化でき、またエアバッグに当接したシートの跳ね返りを防止ないし緩和することによってシートの揃えを向上することができ、使用感が高い排紙台を提供することができる。
前記気体排出手段による気体の排出量を画像形成の条件に応じて変化させる気体排出量条件制御手段を有することとすれば、エアバッグ内の気体をシートの厚さ、大きさ等の画像形成の条件に応じて排出することによってエアバッグの膨張状態を画像形成の条件に適した状態に調整し、画像形成が行われたシートの当接による音を防止ないし緩和することによって静音化でき、またエアバッグに当接したシートの跳ね返りを防止ないし緩和することによってシートの揃えを向上することができ、使用感が高い排紙台を提供することができる。
前記気体排出手段による気体の排出量を、シートが前記エアバッグに当接して落下するときに変化させるための気体排出量変動制御手段を有することとすれば、エアバッグ内の気体の排出量を変化させることによってエアバッグの膨張状態を調整し、画像形成が行われたシートの当接による音を防止ないし緩和することによって静音化でき、またエアバッグに当接したシートの跳ね返りを防止ないし緩和すること及びエアバッグ内の気体の圧力を変動させエアバッグの表面位置を変位させてシートがエアバッグに引っ掛かることを防止ないし抑制することによってシートの揃えを向上することができ、使用感が高い排紙台を提供することができる。
前記気体供給手段を有することとすれば、画像形成が行われたシートの当接による音を防止ないし緩和することによって静音化でき、またエアバッグに当接したシートの跳ね返りを防止ないし緩和することによってシートの揃えを向上することができ、使用感が高く、また、気体供給手段を備えていることによりエアバッグに気体を導く構成が不要又は小さくて済み、小型で軽量の排紙台を提供することができる。
本発明は、請求項1ないし17の何れか1つに記載の排紙台を有する画像形成装置にあるので、上述の各効果を奏する排紙台を有し、画像形成が行われたシートの当接による音を防止ないし緩和することによって静音化でき、またエアバッグに当接したシートの跳ね返りを防止ないし緩和することによってシートの揃えを向上することができ、使用感が高い画像形成装置を提供することができる。
本発明は、請求項18記載の排紙台を有する画像形成装置にあるので、上述の効果を奏する排紙台を有し、画像形成が行われたシートの当接による音を防止ないし緩和することによって静音化でき、またエアバッグに当接したシートの跳ね返りを防止ないし緩和することによってシートの揃えを向上することができ、使用感が高く、また、気体供給手段を備えていることによりエアバッグに気体を導く構成が不要又は小さくて済み、小型で軽量の画像形成装置を提供することができる。
前記気体供給手段を画像形成装置本体側に有し、前記気体供給手段は、同画像形成装置本体側の他の部位にも用いられることとすれば、画像形成が行われたシートの当接による音を防止ないし緩和することによって静音化でき、またエアバッグに当接したシートの跳ね返りを防止ないし緩和することによってシートの揃えを向上することができ、使用感が高く、また、エアバッグを膨張させる気体供給手段を新に配設することが不要となりコストを抑制することが可能な画像形成装置を提供することができる。
前記気体供給手段を、画像形成動作時に作動させる気体供給手段駆動制御手段を有することとすれば、画像形成が行われたシートの当接による音を防止ないし緩和することによって静音化でき、またエアバッグに当接したシートの跳ね返りを防止ないし緩和することによってシートの揃えを向上することができ、使用感が高く、また、気体供給手段を必要なときのみ駆動してエアバッグを膨張させるのに必要なエネルギーを節減することができる画像形成装置を提供することができる。
前記気体供給手段の、前記エアバッグに供給する気体の量を、画像形成の条件に応じて変化させる気体供給量条件制御手段を有することとすれば、エアバッグ内の気体の圧力をシートの厚さ、大きさ等の画像形成の条件に応じて変化させることによってエアバッグの膨張状態を画像形成の条件に適した状態に調整し、画像形成が行われたシートの当接による音を防止ないし緩和することによって静音化でき、またエアバッグに当接したシートの跳ね返りを防止ないし緩和することによってシートの揃えを向上することができ、使用感が高い画像形成装置を提供することができる。
前記気体供給手段が前記エアバッグに向けて供給した気体が同エアバッグに導入される量を調整する気体導入量調整手段を有し、前記気体供給量制御手段によって、前記気体導入量調整手段による前記エアバッグに導入される気体の量の調整を制御することとすれば、エアバッグ内の気体の圧力を、気体導入量調整手段により、シートの厚さ、大きさ等の画像形成の条件に応じて変化させることによってエアバッグの膨張状態を画像形成の条件に適した状態に調整し、画像形成が行われたシートの当接による音を防止ないし緩和することによって静音化でき、またエアバッグに当接したシートの跳ね返りを防止ないし緩和することによってシートの揃えを向上することができ、使用感が高い画像形成装置を提供することができる。
前記気体供給手段の、前記エアバッグに供給する気体の量を、シートが前記エアバッグに当接して落下するときに変化させるための気体供給量変動制御手段を有することとすれば、エアバッグに供給する気体の量を変化させることによってエアバッグの膨張状態を調整し、画像形成が行われたシートの当接による音を防止ないし緩和することによって静音化でき、またエアバッグに当接したシートの跳ね返りを防止ないし緩和すること及びエアバッグ内の気体の圧力を変動させエアバッグの表面位置を変位させてシートがエアバッグに引っ掛かることを防止ないし抑制することによってシートの揃えを向上することができ、使用感が高い画像形成装置を提供することができる。
前記気体供給手段が前記エアバッグに向けて供給した気体が同エアバッグに導入される量を調整する気体導入量調整手段を有し、前記気体供給量変動制御手段によって、前記気体導入量調整手段による前記エアバッグに導入される気体の量の調整を制御することとすれば、エアバッグに供給する気体の量を、気体導入量調整手段により変化させることによってエアバッグの膨張状態を調整し、画像形成が行われたシートの当接による音を防止ないし緩和することによって静音化でき、またエアバッグに当接したシートの跳ね返りを防止ないし緩和すること及びエアバッグ内の気体の圧力を変動させエアバッグの表面位置を変位させてシートがエアバッグに引っ掛かることを防止ないし抑制することによってシートの揃えを向上することができ、使用感が高い画像形成装置を提供することができる。
前記エアバッグがシートの幅方向において複数に分割されている画像形成装置において、前記気体導入量調整手段を、分割されたエアバッグのそれぞれに対応して複数有し、それぞれの気体導入量調整手段による前記エアバッグに導入される気体の量が独立して調整されることとすれば、分割されたエアバッグの各部分に供給する気体の量を、気体導入量調整手段により、シートの厚さ、大きさ等に応じて調整することによってエアバッグの各部分の膨張状態を調整し、画像形成が行われたシートの当接による音を防止ないし緩和することによって静音化でき、またエアバッグに当接したシートの跳ね返りを防止ないし緩和することよってシートの揃えを向上することができ、使用感が高い画像形成装置を提供することができる。
前記エアバッグがシートの幅方向において複数に分割されている画像形成装置において、前記気体供給手段を、分割されたエアバッグのそれぞれに対応して複数有し、それぞれの気体供給手段による気体の供給量が独立して調整されることとすれば、分割されたエアバッグの各部分に供給する気体の量を、気体供給手段により、シートの厚さ、大きさ等に応じて調整することによってエアバッグの各部分の膨張状態を調整し、画像形成が行われたシートの当接による音を防止ないし緩和することによって静音化でき、またエアバッグに当接したシートの跳ね返りを防止ないし緩和することよってシートの揃えを向上することができ、使用感が高い画像形成装置を提供することができる。
前記エアバッグがシートの幅方向において複数に分割されているとともに、前記エアバッグ内の気体を排出する気体排出手段を有する画像形成装置において、前記気体排出手段を、分割されたエアバッグのそれぞれに対応して複数有し、それぞれの気体排出手段による気体の排出量が独立して調整されることとすれば、分割されたエアバッグの各部分に供給する気体の量を、気体排出手段により、シートの厚さ、大きさ等に応じて調整することによってエアバッグの各部分の膨張状態を調整し、画像形成が行われたシートの当接による音を防止ないし緩和することによって静音化でき、またエアバッグに当接したシートの跳ね返りを防止ないし緩和することよってシートの揃えを向上することができ、使用感が高い画像形成装置を提供することができる。
前記気体供給手段は、駆動によって発生する音が、聴感度の低い低音域に主なスペクトルを有することとすれば、画像形成が行われたシートの当接による音及び気体供給手段の駆動によって生ずる音を防止ないし緩和することによって静音化でき、またエアバッグに当接したシートの跳ね返りを防止ないし緩和することによってシートの揃えを向上することができ、使用感が高い画像形成装置を提供することができる。
本発明は、請求項1ないし18の何れか1つの記載の排紙台、又は、請求項19ないし29の何れか1つに記載の画像形成装置を用い、前記排紙台にシートを積載するシート積載方法にあるので、上述の各効果を奏する排紙台又は画像形成装置により、画像形成が行われたシートの当接による音を防止ないし緩和することによって静音化でき、またエアバッグに当接したシートの跳ね返りを防止ないし緩和することによってシートの揃えを向上することができるシート積載方法を提供することができる。
図1に、本発明を適用した画像形成装置としての印刷装置である感熱デジタル製版一体型の孔版印刷装置の概略を示す。この孔版印刷装置100は、画像形成装置本体としての装置本体67の上部に、原稿画像を読取るための原稿読み取り部としての原稿読み取り手段であるイメージスキャナ61を備えている。このイメージスキャナ61は、コンタクトガラス62上にセットされた原稿を照明するためのランプ63を備えたキャリッジ60、その他、複数のミラー64、結像レンズ65及び1次元アレイ状のCCD66等により構成されている。
孔版印刷装置100は、イメージスキャナ61の下部に、回転自在に支持された版胴68を中心とする印刷部69と、感熱孔版原紙からなる未使用のマスタ70をロール状としたマスタロール70aを交換可能に内蔵し、マスタロール70aから引き出されたマスタ70を穿孔し製版済みのマスタ70を版胴68に供給する製版部としての製版手段である製版装置71とを備えている。
孔版印刷装置100はまた、版胴68の外周に、給紙されるシートとしての印刷用紙Pを版胴68に向けて押圧するための押圧体としてのプレスローラ20と、版胴68から印刷用紙Pを剥離する進退自在な剥離爪75と、印刷工程の前に版胴68に巻き付けられた使用済みのマスタ70を剥離する排版手段である排版装置76とを備えている。
孔版印刷装置100はまた、印刷部69に向けて印刷用紙Pを供給する給紙手段である給紙装置52と、剥離爪75によって版胴68から剥離された印刷用紙Pを搬送して排紙し積載する排紙装置23と、主に版胴68の内部に位置するインキ供給装置10と、版胴駆動手段である駆動モータとしてのメインモータ11とを備えている。
孔版印刷装置100はまた、プレスローラ20を版胴68に向けて変位させたり版胴68から離間した位置に位置保持したりする押圧体変位手段22と、ユーザ等のオペレータすなわち操作者が孔版印刷装置100の操作を行うための図2に示す操作パネル91と、孔版印刷装置100の動作等の全般を制御する図2に示す制御手段としての制御部90とを備えている。
版胴68は、その外周の一部に配設された、製版済みのマスタ70の端部を把持するクランプ装置73と、図示しない開口部と非開口部とを備えた図示しない多孔性支持円筒体と、この多孔性支持円筒体の外周を覆う樹脂あるいは金属網体である図示しない複数層のメッシュスクリーンと、多孔性支持円筒体の両端に固定された図示しないドラムフランジとを有し、図示しないギヤ列を介してメインモータ11に連結されている。
多孔性支持円筒体の開口部は、インキ供給装置10によって供給されるインキを透過させるための小さな孔が多数形成された部分であり、透過したインキが、メッシュスクリーンから滲み出るように構成されている。
各ドラムフランジは、インキ供給軸であるインキ供給パイプとしての図1に示すドラム軸25に回転自在に支持されている。ドラム軸25は、装置本体67の図示しない本体側板に支持されている。よって、版胴68は、ドラムフランジにてドラム軸25により回転自在に支持されている。
図1に示すように、版胴68は、ドラム軸25を回転中心とするギヤ12と一体化されている。メインモータ11は、ステッピングモータであって、本体側板に固定されており、ギヤ12と噛み合うギヤ13を有している。よって版胴68はメインモータ11により回転駆動されるようになっている。版胴68は図1において時計回り方向に回転駆動される。
クランプ装置73は、版胴68の母線の1つに沿って多孔性支持円筒体のメッシュスクリーン以外の非開口部に配設された、磁性体で構成されたステージ14と、ステージ14に対して開閉する、マグネット等が貼着された、ステージ14との間でマスタ70の先端を挟持するクランパ42とを有している。
クランプ装置73はまた、ステージ14と平行に、図1における紙面垂直方向に配設され、クランパ42の回転中心をなす、本体側板に回転自在に支持されたクランパ軸43と、クランパ42を、所定位置において、ステージ14に対して開閉させる、図示しない開閉装置とを有している。
インキ供給装置10は、版胴68の内周面に対向して配設され版胴68にインキ15を供給するインキローラ16と、インキローラ16に対向しインキローラ16に僅かに隙間を設けて配設されインキローラ16との間で楔状空間を形成しこの楔状空間にインキ溜り17を形成するドクタローラ18と、インキ溜り17にインキ15を滴下して供給するドラム軸25と、版胴68内部に対向配設されインキローラ16及びドクタローラ18をその間に回転自在に支持した一対の図示しないインキローラ側板とを有している。
インキ供給装置10はまた、図示を省略するが、ドラム軸25の一端に接続された、版胴68の外部に位置するインキパックと、インキパック内のインキをドラム軸25に向けて供給する、版胴68の外部に位置するインキポンプと、インキ溜り17のインキ量を検知するインキセンサと、メインモータ11の駆動力をインキローラ16及びドクタローラ18に伝達し、インキローラ16及びドクタローラ18を版胴68と同期して版胴68と同じ方向に回転駆動する、ギヤ、ベルト等によって構成された駆動力伝達機構とを有している。
ドラム軸25は、その軸方向にインキ滴下孔である供給穴としての複数の孔25aが形成されており、インキ供給パイプの機能を有している。ドラム軸25は、インキローラ側板を、その両端部に固設されている。
インキローラ16は、その回転中心をなすインキローラ軸21を有しており、インキローラ軸21はその両端部をインキローラ側板に回転自在に支持されている。ドクタローラ18もインキローラ16と同様にしてインキローラ側板に回転自在に支持されている。
よって、インキローラ16とドクタローラ18とが回転することでインキ溜り17のインキ15を混練して伸ばし、インキ溜り17のインキ15が、インキローラ16とドクタローラ18との間からインキローラ16の外表面を経て、版胴68の内周面に供給されるようになっている。
版胴68の内周面に供給されたインキ15は、多孔性支持円筒体、複数層のメッシュスクリーンを介して版胴68の外周面に滲み出る。
インキ15が消費されインキ溜り17のインキ量がインキセンサによって低減したことが検知されると、インキパック内のインキがインキポンプにより吸引され、ドラム軸25に形成された複数の孔から、インキ溜り17に供給される。
プレスローラ20は、版胴68の下方に位置している。プレスローラ20は、芯金と、円筒形状に成形され芯金の周囲に装着された弾性体としてのニトリルゴムまたはクロロプレンゴムとを有している。
プレスローラ20は、押圧体変位手段22により所定のタイミングで版胴68に向けて変位し、版胴68との対向部であるニップ部Nにおいて、印刷用紙Pを版胴68に向けて押圧することで版胴68に巻装されたマスタ70に押し付け、マスタ70から滲み出てくるインキを印刷用紙Pに付着させて印刷を行うものである。
製版装置71に装着されているマスタ70は、厚みがおよそ1〜3μmの熱可塑性樹脂フィルムに、多孔質支持体の支持シートである和紙繊維、合成繊維又は和紙繊維と合成繊維を混抄したものを張り合わせたラミネート構造をなしている。
製版装置71は、マスタロール70aを回転自在に保持するとともにマスタロール70aから繰り出されるマスタ70の搬送をガイドするホルダ手段としてのマスタフランジ88と、マスタロール70aからマスタ70を引き出すローラ対89と、ローラ対89によって引き出されたマスタ70をさらに搬送するプラテンローラ77と、プラテンローラ77に対向配置された製版ヘッドとしての穿孔部材であるサーマルヘッド78とを有している。
製版装置71はまた、製版済みのマスタ70を所定長さに切断するカッタ80と、サーマルヘッド78によって穿孔され作成された製版済みのマスタ70を版胴68に向けて搬送するローラ対79と、製版済みのマスタ70を版胴68に向けて案内するガイド板74とを有している。
製版装置71はまた、図示しないが、ローラ対89、79を回転駆動するステッピングモータであるマスタ搬送駆動モータと、プラテンローラ77をその間に回転自在に支持した一対の製版部側板とを有している。
マスタロール70aは、巻き付け部材としての巻き芯であるロール芯37に、マスタ70を巻き付けてロール状としたものであって、マスタフランジ88は、ロール芯37を着脱自在且つ回転自在に保持することで、マスタロール70aを、着脱自在且つ、ロール芯37を中心に回転自在に保持している。
サーマルヘッド78は、マスタ70の幅方向である図1の紙面に垂直な方向に沿って、無数の発熱素子によって構成された発熱部を有している。マスタ70の熱可塑性樹脂フィルムがサーマルヘッド78側に位置しており、サーマルヘッド78は、発熱部により、ローラ対89、79、プラテンローラ77によって搬送されるマスタ70の熱可塑性樹脂フィルム部分を溶融穿孔するようになっている。発熱部を構成する各発熱素子は、通電により発熱するようになっており、各発熱素子への通電制御は、制御部90によって行われるようになっている。
ローラ対89、79は製版部側板間に、互いに圧接した状態で回転自在に支持されている。マスタ搬送駆動モータは、通電によりローラ対89、79を回転駆動するようになっており、マスタ搬送駆動モータへの通電制御は、制御部90によって行われる。
ローラ対79によるマスタ70の搬送速度は、プラテンローラ77によるマスタ70の搬送速度より速く設定されており、マスタ70との間で滑りを生じながら、マスタ70に所定の張力を付与するようになっている。カッタ80は、本形態においてはギロチンタイプの上下刃を備えたものであるが、その他回転刃移動タイプのロータリータイプ等であっても良い。ガイド板74は、製版部側板間に固設されている。
サーマルヘッド78は、イメージスキャナ61にて読み取った原稿に基づく画像データその他パーソナルコンピュータ等の外部装置から入力された画像データに基づいて発熱素子が発熱しマスタ70の穿孔を行う。
排版装置76は、版胴68からマスタ70を剥ぎ取って搬送するマスタ剥離装置53と、マスタ剥離装置53によって版胴68から剥ぎ取られ搬送されてきた使用済みのマスタ70を収納する排版ボックス54とを有している。
給紙装置52は、昇降自在に設けられた印刷用紙Pを積載する給紙台81と、給紙台81の上方に配設された給紙ローラ82と、版胴68の回転運動に同期して駆動され、給紙ローラ82により繰り出された印刷用紙Pを印刷部69に給送するレジストローラ対83と、給紙ローラ82により繰り出された印刷用紙Pをレジストローラ対83に案内するとともに、レジストローラ対83から印刷部69に向けて給送された印刷用紙Pをニップ部Nに案内するガイド板40、41と、図示しない用紙検出装置とを有している。
給紙ローラ82は、給紙台81上に積載された印刷用紙Pのうち最上位の印刷用紙Pを繰り出すものであって、定位置において回転されるようになっている。給紙台81は、最上位の印刷用紙Pが給紙ローラ82に当接するよう、印刷用紙Pの枚数、厚さに応じて上昇、下降が制御される。レジストローラ対83は、マスタ70の画像領域がニップ部Nに進入する所定のタイミングで印刷用紙Pをニップ部Nに給送する。
排紙装置23は、剥離爪75によって版胴68から剥離された印刷用紙Pを搬送する用紙搬送装置84と、用紙搬送装置84によって搬送されてきた印刷済みの印刷用紙Pすなわち画像形成が行われた印刷用紙Pを積載する排紙トレイとしての排紙台85とを有している。
用紙搬送装置84は、駆動ローラ55及び従動ローラ56と、駆動ローラ55及び従動ローラ56に巻き掛けられた排紙ベルトとしての搬送ベルト58と、搬送ベルト58に印刷用紙Pを吸着させるための吸着ファン57とを有している。
用紙搬送装置84はまた、駆動ローラ55を回転駆動して搬送ベルト58を駆動する用紙搬送駆動手段としての図2に示す用紙搬送駆動モータ24と、搬送ベルト58から離れ排紙台85に向けて飛翔する印刷用紙Pを、図1に示すその飛翔方向である排紙方向Aに垂直な平面による断面においてU字状とする(図4参照)ことで腰付けする図示しない腰付部材とを有している。
図1又は図3に示すように、排紙台85は、印刷部69において印刷された後の、用紙搬送装置84によって排紙台85に向けてA方向に移動してきた印刷用紙Pが排出され、この印刷用紙Pを積層保持するものである。
排紙台85は、印刷用紙Pを積載する上面が略水平面をなす排紙トレイ31と、A方向において排紙トレイ31の下流側端部に垂設されたエンドフェンス32と、印刷用紙Pの幅方向である図1の紙面に垂直な方向、図3では矢印Bで示す方向において、排紙トレイ31の各側縁部に配設されその相互間の距離が調整され印刷用紙Pの両側縁を規制する一対のサイドフェンス33とを有している。
排紙台85はまた、A方向においてエンドフェンス32の上流側の面に配設されA方向に飛翔してきた印刷用紙Pの先端が当接するエアバッグ34と、排紙トレイ31上の、A方向においてエンドフェンス32の下流側の位置に配設され、エアバッグ34を膨張させる気体である空気をエアバッグ34内部に供給する気体供給手段としての給気ファン35と、エアバッグ34内の空気をエアバッグ34外部に排出する気体排出手段としての電磁弁である排気弁36とを有している。
エンドフェンス32には図示しない孔が形成されており、給気ファン35は、通電によりかかる孔を通じてエアバッグ34内に給気を行うようになっている。排紙トレイ31には図示しない孔が形成されており、排気弁36は、通電によりかかる孔を通じてエアバッグ34外に排気を行うようになっている。給気ファン35への通電、排気弁36への通電は、それぞれ制御部90によって独立して行われる。
給気ファン35は、少なくとも、印刷用紙Pが用紙搬送装置84によって搬送され排紙台85に搬送されてその先端がエアバッグ34に当接し衝突するときにはエアバッグ34を膨張させた状態とするように駆動される。
エアバッグ34は、A方向におけるその上流側の面すなわち印刷用紙Pが当接する側の面を緩衝面38として有しており、膨張した状態において、印刷用紙Pが衝突するときに発生し得る騒音を防止ないし緩和、抑制するようになっている。ここに、エアバッグ34は、かかる騒音を防止ないし緩和、抑制する緩衝部材として機能する。
排紙台85のその他の詳細な構成、動作、作用等については後述する。
操作パネル91は、孔版印刷装置100による印刷に際して必要な操作を行うための操作キー87と、孔版印刷装置100の状態などを操作者に報知するための表示を行う表示部96とを備えている。
表示部96は、タッチパネル式の液晶表示パネルであって、孔版印刷装置100の状態などを操作者に報知するための表示を行うようになっているとともに、その他、操作キー87のように、孔版印刷装置100に対する所定の操作を行うことができるようにもなっている。
操作キー87は、製版装置71における製版を開始させる製版開始命令信号を入力する製版スタートキー92と、印刷枚数等の数字を入力するテンキー93と、印刷速度を設定する印刷速度設定手段としての印刷速度設定キー94とを含んでいる。
制御部90は、CPU97と、孔版印刷装置100の動作プログラム及びこの動作プログラムの動作に必要な各種データを記憶した第1の記憶手段としてのROM98と、イメージスキャナ61にて読み取った画像データなど孔版印刷装置100の動作に必要なデータを記憶する第2の記憶手段としてのRAM99等を備えた構成となっている。
ROM98には、給気ファン35への通電のタイミング、通電の強弱など、給気ファン35を動作させるための気体供給手段動作プログラム、排気弁36への通電のタイミングなど、排気弁36を動作させるための気体排出手段動作プログラム、後述する給気調整弁39への通電のタイミングなど、給気調整弁39を動作させるための気体導入量調整手段動作プログラム等が記憶されている。
気体供給手段動作プログラム、気体排出手段動作プログラム、気体導入量調整手段動作プログラムは、エアバッグ34を膨縮させるエアバッグ防縮動作プログラムを構成している。ここに、ROM98はエアバッグ膨縮動作プログラム記憶手段として機能し、制御部90はエアバッグ膨縮制御手段として機能する。
なお、制御部90は、排紙装置23を制御するときには、排紙装置23としての機能を果たすため排紙装置23の一部として備えられているに等しいものであって、排紙装置23を構成するものとする。
このような孔版印刷装置100全体の一連の印刷動作について説明する。この説明の後に、排紙台85の動作等をさらに具体的に説明する。
操作者が、イメージスキャナ61に原稿をセットし、製版スタートキー92を押下すること等により、製版開始命令信号が発せられると、イメージスキャナ61で原稿の読み取りが開始されるとともに、メインモータ11によって版胴68が図1における時計方向に回転駆動され、この過程で図示しない使用済みのマスタが排版装置76によって版胴68から剥離され、廃棄される。
版胴68はさらに回転駆動され、その後クランプ装置73が図1における略右端位置を占めたところで停止する。版胴68が停止すると開閉装置によりクランパ42が解放され、給版待機状態となる。
一方イメージスキャナ61で読み取った画像情報に応じて製版装置71にてマスタ70への製版が行われる。なお、マスタ70の製版は、外部装置から入力された画像データに基づいて行うこともある。
マスタ70の製版は、プラテンローラ77及びローラ対89、79が回転しマスタ70を副走査方向に1ライン分搬送する度に、画像データによって構成されている画像情報に応じてサーマルヘッド78の特定の抵抗発熱素子に電圧がパルス状に印加され、マスタ70を構成する熱可塑性樹脂フィルムを加熱穿孔し、主走査方向へのドット形成による製版を行うことによって実行される。
このようにして製版された製版済みのマスタ70は、ローラ対79により版胴68に向けて送り出され、ガイド板74に案内されて、その先端がステージ14とクランパ42との間に進入する。マスタ搬送駆動モータのパルス数により、マスタ70の先端がステージ14に届いたことが判断されると、開閉装置によりクランパ42が閉じられて、マスタ70の先端がクランプ装置73によって挟持される。
クランパ42を閉じると版胴68の回転駆動を再開する。版胴68の回転速度はマスタ70の搬送速度と同速である。版胴68の回転により、製版済みのマスタ70が版胴68に備えられた多孔性支持円筒体の開口部を覆うようにして版胴68の外周面に巻き付けられていく。
マスタ搬送モータのパルス数により製版が終了したと判断されると、カッタ80が作動してマスタ70を切断し、プラテンローラ78及びローラ対89、79の回転駆動が停止され、切断されたマスタ70は版胴68の回転に伴って版胴68に引き出され、版胴68への巻着が完了する。
この後に印刷処理が実行される。給紙台81の最上位の印刷用紙Pを給紙ローラ82により給紙し、印刷用紙Pの先端が停止状態のレジストローラ対83のニップ部に当接してその先端縁が揃えられる。
版胴68の回転に同期させてレジストローラ対83を駆動し、印刷用紙Pの先端が版胴68とプレスローラ20とのニップ部Nの近傍に至ったことが用紙検出装置によって検知されたことを条件として、押圧体変位手段22によりプレスローラ20が上方に変位され、このプレスローラ20で版胴68上のマスタ70に印刷用紙Pを連続的に押し付けることにより、版胴68内のインキがマスタ70の穿孔部分から滲み出し、版胴68に巻着されたマスタ70が版胴68に密着するとともに印刷用紙Pに転写され、印刷が行われる。
印刷後の印刷用紙Pは、剥離爪75により版胴68から剥離され、版胴68の回転にともなって用紙搬送装置84に案内され、用紙搬送装置84より排紙台85に排紙され、積載される。印刷処理は、テンキー93で設定された印刷枚数の印刷が終了するまで繰り返される。その後、孔版印刷装置100は、製版スタートキーの押下などの操作が所定時間行われないと、消費電力節減のため、待機モードに移行する。
印刷用紙Pが排紙台85に排紙されるとまずエアバッグ34に当接するが、このときにはエアバッグ34は給気ファン35によって膨張した状態とされているので、印刷用紙Pの先端がエアバッグ34に当接したときの音は防止ないし緩和されており、操作者にとって良好な環境が維持される。
すなわち、孔版印刷装置100は、印刷速度設定キー94による設定にも左右されるものの、比較的高速で印刷用紙Pの排出を行うため、排紙台85に当接するときに比較的大きな音が発生し得るとともに、この音が不連続且つ突発的に発生するため、操作者にとって心理的にも気になる騒音となり得るが、エアバッグ34を配設したことで、かかる音が大幅に低減され、操作者にとって良好な環境が維持される。なお音の低減効果は、すでに述べた従来のスポンジや弾性板と比べて大きいことが確かめられた。
エアバッグ34はかかる音の緩衝を行うが、弾性が低く、低反発であるため、エアバッグ34に当接した印刷用紙Pは大きく跳ね返ることはなく、間隔を印刷用紙Pの幅方向Bの大きさと略同様とされたサイドフェンス33に幅方向の位置決めをされ揃えられつつ落下し、排紙トレイ31上に整然と良好な状態で積載される。なお本形態において、エアバッグ34の弾性、反発性は、すでに述べたスポンジや弾性板と比べて低いことが確かめられている。
排紙台85の基本的な構成、動作はこのようになっているが、排紙台85は、その緩衝部材としての機能を高めること、印刷用紙Pの積載性を高めることなどを目的として、他に種々の特徴を備えている。以下これについて説明する。
図1、図4に示すように、エアバッグ34に関し、その緩衝面38は、オーバーハング状となっている。エアバッグ34は、上方が下方に比してより膨らみ、緩衝面38は、エンドフェンス32からの距離が、上方が下方に比して大きくなった、略平面状をなしている。このように、エアバッグ34は、鉛直面に対してオーバーハングし、全体として反り返った状態、言い換えるとアンダーカットした形状となっている。
よって、先端が緩衝面38に当接した後の印刷用紙Pが落下する際に、かりに印刷用紙Pの先端部分がコバ面となっていても、その先端がエアバッグ34に引っ掛かることが防止ないし抑制されており、かかる落下がスムーズに行われ、印刷用紙Pの落下位置が安定し、排紙台85上の印刷用紙Pの揃えが良好となる。なお、図1、図4においては、かかるオーバーハングの形状を、平面状の緩衝面38によって形成したが、緩衝面38の形状は凹曲面等の曲面であってもよい。
すでに述べたように、エアバッグ34は弾性が低く低反発であるため、緩衝面38に当接した印刷用紙Pは、緩衝面38が鉛直面と平行であるとするとその先端が緩衝面38に触れたまま落下しやすいが、緩衝面38はオーバーハングしているので、緩衝面38に当接した印刷用紙Pの先端は緩衝面38から離れやすくなっている。よって従来のスポンジや弾性板に比べて弾性が低く低反発のエアバッグ34を用いた本形態において緩衝面38をオーバーハング状としたことの意義は大きい。
なお、本形態においては、略水平に配設された排紙トレイ31に対してエンドフェンス32が垂設されているため、エンドフェンス32からの緩衝面38の距離は上方に向けて大きくなっているが、緩衝面38は、鉛直面に対してオーバーハングしていればよいのであって、例えばエンドフェンス32自体がオーバーハング状となっている場合にはエンドフェンス32からの緩衝面38の距離は均一でも良い。
緩衝面38は、平滑性を有する材料で構成されている。すなわち、エアバッグ34の素材が、表面に平滑性のある低摩擦の材料とされている。具体的には、絹織物のように、滑らかな肌触りを有する素材が選択される。他にパラシュート布のような素材を用いても良い。緩衝面38を、エアバッグ34の素材と異なる、平滑性のある素材をエアバッグ34に貼り付けることで構成してもよいが、騒音の低減性等を考慮すると、エアバッグ34の素材そのものを、その表面が平滑性を有する材料で構成することが好ましい。また、後述の通気性にも関連して、材料は織物であることが望ましい。織物である場合には、平織り綾織などの織り方であることが望ましい。
緩衝面38を平滑性のある材料で構成し、低摩擦としたことで、緩衝面38をオーバーハング状としたことによる作用と同様の作用が得られる。
緩衝面38は、通気性を有する材料で構成されている。すなわち、エアバッグ34の素材が、表面に通気性のある材料とされている。具体的には、平滑性を兼ねていることも考慮して、絹織物、パラシュート布などの織物であり編み目のある材料を選択することが望ましい。ただし、エアバッグ34の素材そのものはビニルのように通気性を持たない素材とし、これに微小な孔を多数形成したものであっても良い。このようにエアバッグ34の材料が、通気性を有する材料で構成される。通気性による空気の抜け量は、給気ファン35による給気量よりも小さく、エアバッグ34は必要なときにその膨張状態を維持される。空気の抜けを考慮して、エアバッグ34は、緩衝面38以外の部分の目止めを行ってもよい。
緩衝面38を通気性のある材料で構成したことで、印刷用紙Pの先端が当接したときに、当接部分及びその周辺の部分においてエアバッグ34内の空気が外に抜け、緩衝機能が高まって衝撃吸収性が向上するとともに弾性が低下して低反発となり、また緩衝面38全体から空気が抜けることで表面抵抗が低下しているので、当接の際の音が低減されるとともに印刷用紙Pの跳ね返り及び引っ掛かりも低減され印刷用紙Pの揃えが良好となる。
緩衝面38の通気性の度合い言い換えると通気度は、非均一とし、分布を持っていても良い。具体的には、図5に示すように、上下方向において、印刷用紙Pの先端が当接する部分ないしはこれに加えてその周辺の部分の通気度を、他の部分の通気度より大きくする。緩衝面38の上下方向において、印刷用紙Pの先端が当接する部分は略一定である。よってこの部分の通気度を大きくすることで、上述の緩衝機能が向上するとともに、印刷用紙Pの引っ掛かりが低減される等の作用が得られる。また、他の部分における空気の抜け量が低減され、給気ファン35の駆動に要するエネルギーすなわち電力消費が低減される。
また、通気度の分布は、印刷用紙Pの幅方向Bにおいて持たせても良い。具体的には、緩衝面38の、印刷用紙Pの幅方向Bにおける中央部の通気度を、両端部の通気度より大きくする。これにより、緩衝作用が、通気度の高いかかる中央部から始まり、徐々にかかる幅方向Bの全体に広がる。
よって、緩衝作用を当初からかかる幅方向B全体で行う場合に比して、緩衝作用の生ずる時間が長くなり、当接の際の音がさらに低減される。また、排紙が中央揃えで行われるのであれば、緩衝作用が印刷用紙Pの先端の中央部から常に始まるので、種々のサイズの印刷用紙Pに対応できるという利点がある。また給気ファン35の駆動に要するエネルギーが低減されるという利点も同様にある。
また、通気度の分布を印刷用紙Pの幅方向Bにおいて持たせる場合、緩衝面38の、印刷用紙Pの幅方向Bにおける両端部の通気度を、中央部の通気度より大きくしてもよい。このときは、緩衝作用が、通気度の高いかかる両端部から始まり、徐々にかかる幅方向Bの全体に広がる。
よって、この場合も、緩衝作用を当初からかかる幅方向B全体で行う場合に比して、緩衝作用の生ずる時間が長くなり、当接の際の音がさらに低減される。また、緩衝作用が印刷用紙Pの先端の両端部から始まるので、緩衝作用と同時に生じ得る弾性力、反発力が印刷用紙Pの両端部等の2箇所において生ずるので、印刷用紙Pが跳ね返ったとしても、印刷用紙Pが斜めになりにくく、印刷用紙Pの揃えが良好であるという利点がある。また給気ファン35の駆動に要するエネルギーが低減されるという利点も同様にある。
通気度の分布を印刷用紙Pの幅方向Bにおいて持たせるのと同様の作用を得る構成として、緩衝面38の、印刷用紙Pの幅方向Bおける形状を、非平面形状としてもよい。具体的には、印刷用紙Pの幅方向Bにおける中央部の通気度を、両端部の通気度より大きくする場合に対応する形状として、図6に示すように、かかる幅方向Bにおける中央部を凸の形状とする構成が挙げられ、印刷用紙Pの幅方向Bにおける両端部の通気度を、中央部の通気度より大きくする場合に対応する形状として、図7に示すように、かかる幅方向Bにおける両端部を凸の形状とする構成が挙げられる。なお、給気ファン35の駆動に要するエネルギーを低減するという点に関しては、これらの形状とした結果、エアバッグ34の内部の容積が減じられた場合には、同様の利点が得られる。
給気ファン35の駆動に要するエネルギーを低減するという利点を有する構成として、図8ないし図10に示すように、エアバッグ34を、印刷用紙Pの幅方向Bにおいて分割した構成が挙げられる。このような構成にすると、エアバッグ34の各部分が上下方向に長い柱状をなし、それぞれが骨格となって膨張時の形状の安定性、強度が向上するという利点もある。かかるエネルギーの低減という利点に関しては、エアバッグ34の各部分をかかる柱状による骨形状の構造体としたことで強度が向上しているため、内部圧が低くても緩衝機能が発揮されるとともに、それぞれの緩衝面38が印刷用紙Pの幅方向Bにおいて凸形状となり、内部容積が大きく減じられていることによって、かかる利点も大きく作用する。
さらに、図9に示した構成は、図6に示した構成に対応しており、図10に示した構成は、図7に示した構成に対応しているものであって、それぞれ、図6、図7に示した構成による上述の利点も得られる。
図8ないし図10に示した構成では、エアバッグ34の各部分に対応して給気ファン35、排気弁36を複数配設することが望ましい。特に、図9、図10に示した構成では、各部分の内部容積が異なるため、複数配設した給気ファン35、排気弁36を独立制御することが望ましい。
分割の数は、図8ないし図10に示した例では3つであるが、2つ又は4つ以上であっても良く、また、図6、図7に対応した構成とするには、印刷用紙Pの幅方向Bの中心に対称となるように、奇数とすることが望ましい。
なお、図6ないし図10に示した構成においても、上下方向における形状は、オーバーハング状が好ましい。オーバーハング状としたことによる上述の利点が同様に得られるためである。
緩衝面38には、エアバッグ34と印刷用紙Pとの当接、分離による帯電、静電気の蓄積を防止するための帯電防止加工を施すことが望ましい。かかる帯電、静電気の蓄積により、排紙トレイ31上における印刷用紙Pの揃えが悪化し、最悪の場合には排紙トレイ31上で印刷用紙Pのジャムが発生する可能性があるためである。帯電防止加工を施すことにより、これらの不具合が防止ないし抑制される。かかる加工は、帯電防止性を有する材料のコーティング等によって行う。
ただし、かかる加工は、印刷用紙Pの当接等により、経時劣化し得る。そこで、緩衝面38にかかる加工を施すことに加え、あるいはこれに換えて、緩衝面38を、導電性を有する材料で構成することが好ましい。緩衝面38の素材そのものを導電性を有する材料とすることで、上述の帯電、静電気の蓄積による不具合が防止ないし抑制されるという利点があるとともに、経時劣化が抑制されるため、かかる利点が経時的に維持される。
緩衝面38に導電性を持たせるためには、導電性の炭素繊維、金属繊維等の導電性繊維などの導電性の素材をエアバッグ34の少なくとも緩衝面38を構成する部分に導入する。導入の方法としては、エアバッグ34を上述のような織物で構成する場合にはこれにかかる素材によって構成された繊維を織り込む方法や、導電性素材層をスパッタリングなどの方法により繊維を構成する布や糸の表面に形成する方法などが挙げられ、エアバッグ34を上述のビニルのような素材で構成する場合にはその成形時にかかる繊維や炭素粉末、金属粉末等の導電性粉末等を混入する方法などが挙げられる。
制御部90は、給気ファン35を、画像形成動作時すなわち印刷動作時に作動させるようになっている。給気ファン35は、印刷用紙Pがエアバッグ34に当接するときにエアバッグ34を膨張した状態としていれば良いのであり、印刷用紙Pがエアバッグ34に当接することのない非印刷動作時にはエアバッグ34を膨張した状態とする必要はなく、非印刷動作時にも給気ファン35を駆動することはエネルギーの無駄になるためである。
また、印刷動作時は、孔版印刷装置100の各部の駆動によって音が生じるため、給気ファン35の駆動音がさほど際立つことはないが、非印刷動作時には給気ファン35の駆動音が良く聞こえ耳障りとなり得ることから、非印刷動作時に給気ファン35の駆動を停止した状態とすることは、静音化という面においても利点がある。
そのため、制御部90は、給気ファン35の駆動開始を孔版印刷装置100の電源投入と連動せず、印刷動作時にのみ給気ファン35を作動させることで必要なときにのみエアバッグ34を膨張させる。具体的には、制御部90は、上述の印刷処理の開始と同時に給気ファン35の駆動を開始し、上述の用紙検出装置によってテンキー93で設定された枚数のうちの最後の印刷用紙Pが検知されて所定時間経過後に給気ファン35の駆動を停止する。かかる所定時間は、印刷速度を考慮して、最後の印刷用紙Pが排紙トレイ31上に積載され安定するのに十分な時間とされる。このように、制御部90は、給気ファン35を印刷動作時に作動させる気体供給手段駆動制御手段として機能する。
給気ファン35の駆動の開始は、その他、製版スタートキー92の押下時、製版終了時等であっても良く、また給気ファン35の駆動の停止は、待機モード移行時等であっても良いが、エアバッグ34を、印刷用紙Pが当接する、必要なときには、膨張させた状態となるように行うとともに、給気ファン35の駆動をできるだけ短くすることが好ましい。
制御部90は、給気ファン35の特性値、具体的には、給気ファン35がエアバッグ34に供給する気体の量すなわち単位時間当たりの給気量を、画像形成の条件すなわち印刷条件に応じて変化させるようになっている。印刷用紙Pの厚み、サイズ、印刷速度等により、エアバッグ34に当接するときの印刷用紙Pの運動エネルギーが異なるため、求められる緩衝機能すなわち衝撃吸収特性が変化するからである。
そこで、制御部90は、必要とされる緩衝機能に応じて、すなわち印刷用紙Pの厚み、サイズ、印刷速度等に応じて、エアバッグ34に供給する気体の量を調整すべく、給気ファン35の回転数を変化させ、エアバッグ34内の空気圧を調整し、エアバッグ34の膨らみ具合、張り具合を調整する。給気ファン35の回転数の調整は、印加電圧、PWM、制御デューティーの調整等によって行う。このように、制御部90は、給気ファン35の、エアバッグに供給する気体の量を、画像形成すなわち印刷の条件に応じて変化させる気体供給量条件制御手段として機能する。
同様の目的でエアバッグ34内の空気圧を調整し、エアバッグ34の膨らみ具合、張り具合を調整することでエアバッグ34の緩衝機能を調整するため、制御部90は、排気弁36による空気の排出量すなわち単位時間当たりの排気量を、印刷用紙Pの厚み、サイズ、印刷速度等の画像形成の条件すなわち印刷条件に応じて変化させるようにしても良い。排気弁36による空気の排出量は、PWM、制御デューティーの調整等によって行う。ここに、制御部90は、排気弁36による空気の排出量を印刷条件に応じて変化させる気体排出量条件制御手段として機能する。
同様の目的でエアバッグ34内の空気圧を調整し、エアバッグ34の膨らみ具合、張り具合を調整することでエアバッグ34の緩衝機能を調整するため、排紙台85は、図2に示すように、給気ファン35がエアバッグ34に向けて供給した空気がエアバッグ34に導入される量を調整する気体導入量調整手段としての電磁弁である給気調整弁39を備えていても良い。
給気調整弁39は、エンドフェンス32に形成され給気ファン35によって形成された給気流がエアバッグ34に向けて通過する上述の孔に配設され、通電によりかかる孔を遮蔽してエアバッグ34への空気の導入を遮断する。給気調整弁39への通電は、気体供給量条件制御手段としての制御部90により行われ、この制御部90により、給気調整弁39によるエアバッグ34に導入される空気の量すなわち単位時間当たりの導入量の調整が制御される。
導入量は、印刷用紙Pの厚み、サイズ、印刷速度等の画像形成の条件すなわち印刷条件に応じて調整される。給気調整弁39による空気の導入量は、PWM、制御デューティーの調整等によって調整する。給気調整弁39は、図8ないし図10に示したように、エアバッグ34を印刷用紙Pの幅方向Bにおいて分割した構成においては、エアバッグ34の各部分に対応して複数配設してもよい。
このような給気量の調整、排気量の調整、導入量の調整は、図8ないし図10に示したように、エアバッグ34を印刷用紙Pの幅方向Bにおいて分割した構成においても同様に行われる。また、このような構成において、エアバッグ34の各部分に対応して給気ファン35、排気弁36、給気調整弁39を複数配設した場合においては、それぞれの給気ファン35、排気弁36、給気調整弁39の給気量、排気量、導入量を独立して調整することできる。このようにすれば、印刷用紙Pの厚み、サイズ、腰付けによるカールの度合い、印刷速度等に応じて、分割されたエアバッグ34の必要な部分だけ膨らませることが可能となるためである。
制御部90は、給気ファン35に供給する気体の量すなわち単位時間当たりの給気量を、印刷用紙Pがエアバッグ34に当接して落下するときに変化させ、エアバッグ34を脈動させるようにして膨縮させ、緩衝面38を変位させるようになっている。これは、エアバッグ34への当接後、印刷用紙Pが引っ掛かることなく落下するように、上述のように緩衝面38に平滑性、通気性、帯電防止性、導電性を与えたのと同じ目的で行うものである。
印刷用紙Pがエアバッグ34に当接した後、落下中にエアバッグ34に引っ掛かりかけても、エアバッグ34の表皮である緩衝面38の脈動言い換えると振動により、これを防止し、印刷用紙Pの落下を促進する。振動の周期は5〜60Hzが最適である。そのため、給気ファン35による給気量をかかる周期で周期的に変化させ、エアバッグ34内の空気圧を周期的に変動させ、エアバッグ34の膨らみ具合、張り具合を周期的に変化させる。
給気ファン35による給気量の変化は、給気ファン35への印加電圧、PWM、制御デューティーの調整等により、給気ファン35の回転数を周期的に変化させることが挙げられるが、その他、給気ファン35を出力特性の異なる複数の給気ファンによって構成し、これらの給気ファンによる給気量の組み合わせを周期的に変化させるようにしても良い。
給気ファン35による給気量の周期的変化は、給気ファン35の駆動時に常に行っても良いし、印刷用紙Pがエアバッグ34に当接してから排紙トレイ31上に載置されるまでのタイミングでのみ行うようにしても良い。
このように、制御部90は、給気ファン35の、エアバッグ34に供給する空気の量を、印刷用紙Pがエアバッグ34に当接して落下するときに変化させるための気体供給量変動制御手段として機能する。
同様の目的でエアバッグ34内の空気圧を周期的に変調し、緩衝面38を振動させることで印刷用紙Pの落下を促進させるため、制御部90は、排気弁36による空気の排出量すなわち単位時間当たりの排気量を周期的に変化させても良い。排気弁36による空気の排出量は、PWM、制御デューティーの調整等によって行う。ここに、制御部90は、排気弁36による空気の排出量を、印刷用紙Pがエアバッグ34に当接して落下するときに変化させるための気体排出量変動制御手段として機能する。
同様の目的でエアバッグ34内の空気圧を周期的に調整し、緩衝面38を振動させることで印刷用紙Pの落下を促進させるため、上述の給気調整弁39を用いても良い。給気調整弁39への通電は、気体供給量条件制御手段としての制御部90により行われ、この制御部90により、給気調整弁39によるエアバッグ34に導入される空気の量すなわち単位時間当たりの導入量の調整が制御される。給気調整弁39による空気の導入量は、PWM、制御デューティーの調整等によって行う。
このような給気量の調整、排気量の調整、導入量の周期的調整は、図8ないし図10に示したように、エアバッグ34を印刷用紙Pの幅方向Bにおいて分割した構成においても同様に行われる。また、このような構成において、エアバッグ34の各部分に対応して給気ファン35、排気弁36、給気調整弁39を複数配設した場合においては、それぞれの給気ファン35、排気弁36、給気調整弁39の給気量、排気量、導入量を独立して調整することできる。このようにすれば、分割されたエアバッグ34の必要な部分だけ周期的に脈動させることが可能となるためである。
以上の説明においては、排紙台85が、気体供給手段としての給気ファン35を有する例を示したが、気体供給手段は、装置本体67側に備えられていても良い。この例を図11に示す。
同図に示す気体供給手段は、排紙装置23の用紙搬送装置84に備えられた吸着ファン57及びダクト86によって構成されている。吸着ファン57は、すでに述べたように、搬送ベルト58に印刷用紙Pを吸着させるためのものであるが、その排風すなわち排気をダクト86によってエアバッグ34に導き、エアバッグ34を膨張させる。
この構成では、装置本体67側の他の部位すなわち用紙搬送装置84に用いられている吸着ファン57からの不要な排気風を利用することで、給気ファン35などの新たな気体供給手段を用いることが不要となるという利点がある。
またこの構成では、ダクト86を要するために、給気ファン35を用いた構成の方が小型化、軽量化の面では有利であるものの、吸着ファン57は、排紙台85を備えている排紙装置23に備えられているものであるため、排紙台85との距離も比較的近く、ダクト86も比較的小型のもので住むため、ダクト86を備えていることによる大型化は抑制されている。
ダクト86を取り回す構成ではあるが、新たな気体供給手段が不要であるため、コスト面でも有利である。ただし、気体供給手段が、吸着ファン57でなく装置本体67の他の部位に備えられているものである場合などには、ダクト86の配設コストよりも給気ファン35の配設コストのほうが低い可能性もある。
吸着ファン57を気体供給手段とした場合にも、給気ファン35を気体供給手段とした場合における上述の様々な構成、制御等を適用することができる。ただし、吸着ファン57を用いた場合には、エアバッグ34を印刷用紙Pの幅方向Bにおいて分割した構成に対して1つの気体供給手段を備えることとなるため、分割した各部分にそれぞれ気体供給手段を配設することは困難である。よって、分割した各部分について独立した制御を行うには、排気弁36、給気調整弁39を用いることが有効である。
給気ファン35、吸着ファン57等の気体供給手段は、低騒音化の観点から、駆動によって発生する音が、聴感度の低い低音域に主なスペクトルを有することが望ましい。特に、低騒音化は、給気ファン35など、装置本体67の外部に配設され露出している気体供給手段については重要である。
図12に示す、給気ファン35の例で説明すると、同図(a)に示されている給気ファン35のように、比較的大型のものが、同図(b)に示されているような比較的小型の給気ファン35よりも、その駆動によって発生する音が、聴感度の低い低音域に主なスペクトルを有するものとなる。同図(a)に示されているような比較的大型の給気ファン35であれば、比較的低速で駆動しても十分な給気を行うことができるためである。よって、給気ファン35、その他吸着ファン57など、気体供給手段には、比較的大型のものを用い、比較的低速で駆動することが好ましい。
以上本発明の好ましい実施の形態について説明したが、本発明はかかる特定の実施形態に限定されるものではなく、上述の説明で特に限定していない限り、特許請求の範囲に記載された本発明の趣旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
例えば、本発明を適用する画像形成装置は、上述の形態では孔版印刷装置としたが、他の構成の印刷装置であっても良いし、印刷装置でなく、複写機、ファクシミリ、プリンタ等、あるいはこれらの複合機等の画像形成装置であっても良い。
画像形成装置を孔版印刷装置とした場合、版胴は複数備られていても良く、また例えば複数の版胴を用いてカラー印刷を行うものであっても良い。押圧体はプレスローラでなく圧胴であっても良い。
同様に、画像形成装置を感光体等の潜像担持体を用いるものとした場合、潜像担持体は複数備られていても良く、また例えば複数の潜像担持体を用いてカラー印刷を行うものであっても良い。
そのほか、画像形成装置は、シートを反転させる機構を備えることなどにより両面画像形成を行うものであっても良い。
画像形成に用いるシートとしては、一般にコピー等に用いられる普通紙の他、OHPシートや、カード、ハガキ等の厚紙や、封筒等の記録媒体、印刷媒体を用いることができる。
本発明の実施の形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施の形態に記載されたものに限定されるものではない。