JP4928068B2 - 撮像装置及び撮像システム - Google Patents

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Description

本発明は、光電変換などに代表される、エネルギーを電気信号に変換する素子を一単位画素とし、その画素を行列状に並べた、CCD、CMOSイメージセンサ、近赤外や遠赤外イメージセンサなどの撮像装置において、列ごとにAD変換器を並べた撮像装置及び撮像システムに関する。
今日のイメージセンサにおいては、CMOSロジックプロセスとイメージセンサプロセスの融合により、センサチップ上に複雑なアナログ回路やデジタル回路、および信号処理部などを製作することが可能である。その応用の有力なものとして、2次元状に画素が配列されたイメージセンサチップ上にアナログ・デジタル変換器(AD変換器)を搭載したものがある。
イメージセンサにAD変換器を搭載する場合、列ごとにAD変換器を設ける、列並列AD変換アーキテクチャが特に用いられる。本手法は一つあたりのAD変換器の変換レートを、一画素の読み出しレートから、一行の読み出しレートまで落とすことができることから、AD変換器自身のスピードを落とし、総合的に消費電力を下げることができ、また結果としてイメージセンサの読み出しレートの高速化も図り易い。
上記の、列並列AD変換を用いたイメージセンサは、従来、特許文献1に代表される三角波を掃印するランプ型を用いるイメージセンサと、特許文献2に代表される逐次比較(Successive Approximation)型を用いるイメージセンサ、また特許文献3に代表される、画素の出力電圧で決まる速度で参照電圧を放電する手法を用いるイメージセンサなどがあった。
逐次比較型は精度を確保するためにどうしても回路規模が大きくなり、結果としてイメージセンサのチップサイズが大きくなってしまうことから用途が限定されてしまう。一方、ランプ型のAD変換器を用いるイメージセンサと、参照電圧放電型AD変換器を用いるイメージセンサは、回路規模をコンパクトにすることができるという点で優れている。
図11に特許文献1に示されるランプ型AD変換器を有するイメージセンサの一例を示す。ランプ型AD変換器は、各列に電圧比較器10と、スイッチ11とデジタルデータ蓄積部12からなるデジタルメモリを有しており、なおかつデジタルメモリは共通のカウンタ5に接続されている。電圧比較器10の一端には画素からの信号がアナログ信号として転送スイッチ3を介して入力され、もう一端にはDA変換器9から三角波を印加し、各列の比較器が反転した時のカウンタの値を各列のデジタルメモリに保持する。三角波はカウンタ5に同期して電圧を変化させていくため、たとえば8ビットAD変換器の時は三角波の掃印に2の8乗ステップ、すなわち256ステップ分の処理時間が必要となる。
図12に特許文献3に示される参照電圧放電型AD変換器を有するイメージセンサの一例を示す。参照電圧放電型AD変換器は、電圧比較器とデジタルメモリを有することはランプ型AD変換器と同じであるが、一度比較器に一定の参照電圧を電荷として蓄積し、それをカレントミラー回路1215で電圧・電流変換された画素信号に比例した電流で放電し、比較器が反転するまでの時間をカウントする。
特開平05−048460号 米国特許第5880691号 特開2002−033962号
上記、ランプ型AD変換器や参照電圧放電型AD変換器を内蔵したイメージセンサにおいては、AD変換器の高速化、高精度化を図る上での問題が生じている。
具体的に、ランプ型ADを用いたイメージセンサにおいては、一ステップあたりの単位時間の短縮が難しいため、さらなる多ビット化において高速化が困難という問題がある。三角波はアナログ電圧としてセンサ全面に供給されるため、一ステップの期間は、チップ全体で三角波の出力が安定するのに必要な、RC時定数で決定される一定の時間以上に縮めることが原理的に困難である。ゆえに、一ステップあたりの時間を縮めて高速化を図ることが難しい。また、さらなる高精度化をはかろうとすると、ステップの数自身が増えてしまい、高速化がさらに阻害される方向にある。
また、参照電圧放電型AD変換器においては、一定の電圧を放電していく際に画素の信号レベルが著しく低いと電流値も著しく低くなり、そのために非常に長い時間待たないと放電による比較器の反転が起こらないという問題があり、高速化を図ることが難しい。なおかつ電圧を電流に変換する際の回路が不十分で、充電の傾きは著しく非線形な挙動を示す。
そこで、本発明は、列並列AD変換器を有する撮像装置において、センサ全体に経時変化するアナログ電圧を印加する必要のない手法を用いて一ステップあたりの時間の短縮を図る手法、さらに画素の信号レベルによる放電時間の増加の影響を受けない精度の高い手法を提供し、AD変換器を内蔵するイメージセンサのさらなるAD変換速度と精度の向上を実現することを目的とする。
本発明の撮像装置は、行列状にセンシング素子が並べられ、該センシング素子の列ごとにAD変換器が設けられている撮像装置において、列に沿った方向に配置された前記センシング素子は垂直出力線に選択的に接続され、前記垂直出力線と前記AD変換器は、前記センシング素子のノイズ信号をセンシング後の信号から除去する機能を有するノイズ除去回路を介して接続され、前記AD変換器は積分器を有し、前記積分器は、演算増幅器と、前記演算増幅器の一方の入力端子に接続されるスイッチドキャパシタとを備え、前記AD変換器は、アナログ信号となる前記センシング素子の信号に応じた電気信号を初期値として記憶部に保持し、そののちに前記AD変換器は、入力される固定信号の大きさに応じた速度で前記記憶部の充電もしくは放電を開始し、充電開始時間又は放電開始時間から前記記憶部の電気信号が参照信号と等しくなるまでの時間を計測してデジタル値とし、前記固定信号は、複数の前記AD変換器に対して共通に与えられ、一の行のセンシング後の信号の前記AD変換器からの出力が終了する前に、別の行の読み出しを開始することを特徴とする。
このような撮像装置によれば、チップ全体で経時変化する参照電圧を印加する必要が無く、ランプ型AD変換を用いるイメージセンサと比較してAD変換器の比較器の一比較ステップに必要な時間が短縮でき、AD変換のスピードを向上させることができる。また、光信号を初期値として設定しその後一定の傾きで放電することから、参照電圧放電型にくらべて、常に比較を一定のステップ数未満で終了させることができる。また、ある行のセンシング素子からの信号読み出しからデジタルデータ出力までの時間に必要な時間よりも短い時間で実効的に各行のデータを読み出すことができる。また、垂直出力線とAD変換器がノイズ除去回路を介して接続されるので、AD変換後にノイズレベルを信号レベルから減算する手法に比べて、AD変換のダイナミックレンジを広げることができる。また、積分器に必要な抵抗を容量で構成でき、さらにその等価抵抗値を制御により可変にすることができるようになり、AD変換特性を必要に応じて変更することができる。
本発明の撮像装置において、前記初期値は前記センシング素子の信号を前記積分器により一定時間積分することで決定され、かつ決定された前記初期値は前記積分器を用いて充電もしくは放電されるようにすることが好ましい。
このような撮像装置によれば、初期値の設定とその放電が同一の時定数を持った積分器を用いて行われるため、隣接AD変換器での充電特性のばらつきがAD変換誤差ばらつきに影響しない撮像装置を構成することができる。
本発明の撮像装置において、前記撮像装置はデジタルカウンタを有し、前記AD変換器は積分器、比較器、デジタルメモリを備え、前記積分器の出力は前記比較器の入力に接続され、前記比較器の出力は前記デジタルメモリの取り込みトリガ端子に接続され、前記デジタルカウンタの出力は前記デジタルメモリの入力端子に接続されており、前記デジタルメモリに記憶される前記デジタルカウンタの出力が前記デジタル値であることが好ましい。
このような撮像装置によれば、一般的な電気回路を用いて容易に精度良いAD変換器を列ごとに設けることができる。
本発明の撮像装置において、記憶部は積分器の出力部とすることができる。
本発明の撮像装置において、列方向に配置された前記センシング素子は垂直出力線に選択的に接続され(例えば、行方向に配列されたセンシング素子が一行ごとに選択されて垂直出力線に接続され)、前記垂直出力線と前記AD変換器は電圧増幅器を介して接続されるようにすることが好ましい。
このような撮像装置によれば、信号を増幅することで実効的な入力換算ノイズを減らすことができて、AD変換のサンプル・ホールド時の固定パターンノイズや、AD変換時のランダムノイズ、量子化誤差などの影響を低減することができる。
本発明によれば、列並列AD変換器を有する撮像装置において、センサ全体に経時変化するアナログ電圧を印加する必要のない手法を用いて一ステップあたりの時間の短縮を図り、さらに画素の信号レベルによる放電時間の増加の影響を受けない精度の高いAD変換手法を提供することができる。
本発明の第一の実施形態を図1を用いて説明する。図1は本発明の第一の実施形態の回路図の一例を示す図である。ここではセンシング素子の一例として、センシング素子が光電変換を行う画素である場合を取り上げており、画素101が行列状に配列されて画素部102を構成し、2次元の像信号を電荷もしくは電圧等の電気信号に変換する。これら画素はたとえばフォトダイオードで構成されるCCD,CMOSセンサ、近赤外センサ、もしくは遠赤外線を熱に変えてそれをさらに電気信号に変換するセンサなどのことである。もちろんこれらの例には限定されず、センシング素子が例えば圧力センサ等であってもよい。
図1において、103はAD変換器であり、画素群からの信号はリセットノイズを除去するCDS(相関二重サンプリング)回路120を介してAD変換器103に入力される。
CDS後の画素からの信号はサンプル・ホールド(S/H)回路104、バッファ105、スイッチ106を介して積分器107の出力112に接続されている。積分器107の一方の入力端子は抵抗108とスイッチ109を介して積分用の固定電圧(V_DE)110に接続されており、また積分器のもう一方の入力端子には参照電圧111が接続されている。
積分器107の出力端子112は、比較器113の入力端子と接続されており、比較器113は積分器107の出力112と参照電圧114を比較する。ここで参照電圧111と参照電圧114に印加される電圧は同一のV_REFとしている。比較器113の出力115はnビットのメモリユニット116の取り込みトリガを決定し、カウンタ117が出力する値をホールドするようになっている。各AD変換器103のメモリユニットは水平デジタル信号線118に選択的に接続され、バッファ119を介して外部に出力される。
各メモリユニットは、不図示のスイッチを介して水平デジタル信号線118と接続されており、そのスイッチを一度に一つONすることで選択的出力を行う。スイッチパルスは、アドレスをデコードする方法、もしくはデジタルシフトレジスタを用いて一列ずつ順次ONさせていく方法などがある。このようにして、デジタルメモリから水平デジタル信号線118への選択的出力が行われる。
これらバッファやスイッチ、抵抗などはすべて機能レベルで模式化されて記述されており、その具体的な実施形態には限定がない。それらはどのような製造プロセスや回路技術かを用いるかを決定した後に選択される、設計事項である。たとえばバッファを作る場合は、CMOSインバーターを使う場合、もしくは一度センスアンプと呼ばれるもので電圧を正帰還で増幅させた後に再度CMOSインバーターを介して出力する場合などがある。CMOSインバーターとは、能動的に電気信号を増幅し、出力インピーダンスを変化させて(通常は減少させて)伝達するための回路である。CMOSインバーターでは信号が反転してしまうため、そのインバーターを二つ直列に接続することでバッファと呼ばれるインピーダンス変換器を構成する。
スイッチを作る場合は、単純にMOSトランジスタ一個のゲートの電圧をオン・オフすることで制御する場合、ANDとORなどのロジックでスイッチを作る場合、MOSトランジスタではなくバイポーラートランジスタやJFET、SITなどを使う場合など、様々ある。
抵抗を作る場合は、金属を張り回して作る場合、ポリシリコンでつくる場合、シリコン基板にイオン注入して抵抗を作る場合など、様々ある。
本回路の動作を図2、図3、図4、図5を用いて説明する。図2は積分器の出力部112の電圧推移であり、図3から図5は機能レベルでの各行の時間方向に対する動作をチャートにしたものである。
基本的な原理はカウンタ117の信号が同期的にカウントアップする中、比較器113からのトリガを受けてそのときのカウンタ値をメモリ116に取り込み、画素からの信号と、積分による放電に必要とした時間の、両者の比例関係を用いてAD変換を行うというものである。
まずCDS(相関二重サンプリング)後の信号はサンプル・ホールド回路104、バッファ105、スイッチ106を介して積分器の出力112に印加される。スイッチ106がオフされて積分器の出力端子112には画素からの信号201が記憶される(積分器の出力部の容量に記憶する)。時刻202においてスイッチ109がオンし、かつ、共通カウンタ117によるカウントも開始される。参照電圧203に向かって、負の傾きを持って積分が行われていく。時刻204にて積分器の出力112は参照電圧203を横切るが、このときに比較器113はメモリユニット116へトリガをおくり、そのときのカウンタ117の値がメモリユニット116に取り込まれる。
積分を開始してからの時間、すなわち時刻202から時刻204までの時間は画素からの信号201に比例しているので、メモリに取り込まれたカウンタの値がすなわちAD変換結果となる。
本実施形態の構成はイメージセンサにおいて特に好適に用いられる。図11を用いて説明したようなランプ型ADを用いたイメージセンサにおいては、イメージセンサに要求されるAD変換精度、および大きいチップサイズという要因から、一ステップあたりの単位時間の短縮が難しいため、さらなる多ビット化において高速化が困難であった。三角波はアナログ電圧としてセンサ全面に供給されるため、一ステップの期間は、チップ全体で三角波の出力が安定するのに必要な、RC時定数で決定される一定の時間以上に縮めることが原理的に困難だからである。ゆえに、さらなる多ビット化において、ステップ数が増えてしまった場合、一ステップあたりの時間を縮めて高速化を図ることは困難であった。
本実施形態の構成を用いることにより、各AD変換器の内部の積分器は、全面に与えられた固定電圧V_DEを用いてAD変換を行うので、ランプ電圧の安定のための待ち時間を設ける必要が無く、前記ランプ電圧を用いる手法に比べてステップ一つあたりの時間の短縮ができ、AD変換自身に要する時間を短縮することができる。
ここで、バッファ105は1倍バッファを用いたが、たとえば1倍以上の電圧増幅を行うバッファを用いても良い。また電圧増幅を行う際に、CDSに電圧増幅の機能を組み込むことも可能である。このように電圧増幅を行うことで、増幅後の信号に重畳されるノイズの入力換算値を低減させることができる。また、電圧増幅は、増幅率が一倍未満、もしくは一倍も含むとする。
また、実際の回路では、積分器の出力インピーダンスと、バッファ105の出力インピーダンスで決まる抵抗分割で初期値が決定されてしまうが、これに対しては、たとえばバッファの出力インピーダンスを小さくする、もしくは容量付加型のソースフォロアを最終段に設けるバッファをもちいて最大値をクリップする回路を構成する、などの手法を用いればよい。
また、AD変換器を2列に一つ、複数列に一つ設けても良い。AD変換器をいくつの列に対して一つ設けるかは、許されるチップ状の回路面積と、AD変換速度のかねあいで決まる、設計項目である。
上記の説明は一次元のライン動作についてであった。次に、図3から図5を用いて2次元的に動作させた場合について説明する。
図3は最も簡単な例であり、301でCDSにてリセットレベルを減算し、302でAD変換を行い、最後に303でAD変換の結果のデジタルデータを外部に出力するという一連の動作を一行ごとに繰り返す。この手法を取り入れることで、高速動作は犠牲になるが、ノイズの少ないAD変換が可能となっている。
301はセンシング素子からの信号出力がCDS120に入力されてから、CDS120の出力が積分器の出力112に印加され、スイッチ106がオフされるまでの期間、302は時刻202においてスイッチ109がオンしてから、メモリユニット116にAD変換結果を取り込む(時刻204)まで期間、303は配列されたメモリユニット116から順次バッファ119を介してAD変換結果が外部に出力される期間である。
図4はスピードを向上させるための手法であり、N行目のAD変換結果を出力する間にCDSにてリセットレベルを減算することを行う。動作を多重化することでAD変換のスループットおよび画像データ読み出しのスループットを向上させることが可能となっている。また、前記のノイズであるが設計によって無視できる範囲まで抑えることも十分可能である。
図5はさらにスピードを向上させるための手法であり、N+1行目のAD変換を501にて行う間に、N行目のAD変換結果を502にて出力し、かつN+2行目のCDSを503にて行うようにした。これにより図4の回路動作に比べてさらにAD変換のスループットが向上し、画像データを高速に読み出すことが可能になる。
センシング素子の画素が光電変換画素である場合の構成例を図9に示す。図9に示す画素はCMOSセンサの一画素を示している。
図9において、PDはホトダイオード、Q1はホトダイオードに蓄積された電荷をフローティングディフュージョン(FD)領域(浮遊拡散領域)に転送する転送用MOSトランジスタ、Q2はFD領域をリセットするリセット用MOSトランジスタ、Q3は増幅用トランジスタ、Q4は選択用MOSトランジスタである。
信号φRSTをハイレベルとしてリセット用MOSトランジスタQ2をオンしてFD領域をリセットし、ノイズ信号Nとして選択トランジスタQ4を介して出力する。そして、ホトダイオードPDに蓄積された電荷を信号φTXをハイレベルとして転送用MOSトランジスタQ1を介してにFD領域に読み出す。この浮遊拡散領域FDの容量CFDにより信号電荷Qsig をQsig /CFDに電圧変換し、浮遊拡散領域FDとゲートが接続される増幅用MOSトランジスタにより信号が増幅されて、選択用MOSトランジスタから信号Sを読み出す。信号SはCDS回路によりノイズ信号Nが減算処理される。このような画素が行列状に配されて図1の画素部102が構成される。行方向に配された一画素行の各画素は、転送用トランジスタQ1のゲートが共通の転送線に接続され、リセット用トランジスタQ2のゲートが共通のリセット線に接続され、選択用トランジスタQ4のゲートが共通の選択線に接続され、不図示の垂直走査回路により、行ごとに順次、φRST,φTX,φTが各行ごとに設けられたリセット線、転送線、選択線に印加されて、行ごとに信号転送動作、リセット動作、画素選択動作(信号出力動作)が制御される。なお、1つの増幅用トランジスタQ3のゲートに複数の転送トランジスタを介して複数のホトダイオードを接続し、増幅用トランジスタ、リセット用トランジスタを共用するような構成としてもよい。
図6は本発明の第二の実施形態を説明する図である。第一の実施形態では積分器の出力に直接画素の信号の値を書き込んでいたが、本実施形態では画素の信号と参照電圧の両者を積分している。
画素701からの出力はCDS回路702にてリセットレベルを除去され、それがサンプル・ホールド(S/H)回路703にて保持されてバッファ704、スイッチ705を介して積分器に入力される。積分器の入力はスイッチ705にて、画素からの信号、もしくは積分用固定電圧(V_DE)706を切り換えることが可能となっている。707は積分器の出力部である。
次に図7を併せて用いて回路動作を説明する。図7は積分器の出力部707の信号の時間に対する変化を示したものである。まず期間801にて積分器をリセットして出力をV_REFに初期化し、その後時刻802にスイッチ705をフローティングから画素からの信号へ切り換えて入力電圧を積分する。一定時間、入力信号を積分することで最終到達点803は入力信号の大きさというパラメータのみで決定されることとなる。
その後スイッチ705を参照電圧側に切り換え、V_REF方向へ負の傾きで積分を開始する。その際に共通カウンタもカウントを開始する。804に積分器の出力はV_REFと交差するが、その際にメモリにトリガ信号を送り、カウンタの値がラッチされる。
本実施形態の効果は以下の通りである。実施形態1においては、単位ステップあたりの時間を短縮できるという効果があり、本実施形態においてもその効果はそのまま享受できる。
実施形態1においては、入力信号は積分せず、固定電圧と固定のRC時定数で放電していきその放電時間を計測するため、RC時定数にずれがあると放電の特性に差が出てそれがAD変換の列ごとのばらつきにつながる場合があった。
特にイメージセンサにおいてはこの列間ばらつきが目に見える形で画像に影響するため、極力そのばらつきを抑えることが望ましい。本実施形態では、入力も出力も同じ積分器で、同じRC時定数で積分するために、たとえ列ごとのADCのRC時定数に誤差があってもその誤差を無効化することが可能となる。
図8は本発明の第三の実施形態を説明する図面である。構成はスイッチドキャパシタ601を除いて図1と同様である。スイッチ602を切り換えながらスイッチドキャパシタ601を、第一の実施形態の抵抗108と等価な抵抗として動作させることで積分器動作を実現している。
本回路を用いた際のラインとしての動作、および2次元センサとしての動作は第一の実施形態に準ずる。第一の実施形態に対する利点は、積分器のRC時定数を決定する際に、抵抗を用いた場合は固定値になってしまうが、スイッチトキャパシタを用いた場合はスイッチの周波数を切り換えることで様々な抵抗値を実現することができるようになることである。これにより設計の自由度が広がり、いろいろなシーンがもたらす様々な画像信号に対応することが可能になる。
以下、図10に基づいて、本発明の固体撮像素子をスチルカメラに適用した場合の一実施形態について詳述する。
図10は、本発明の撮像装置を「スチルビデオカメラ」に適用した場合を示すブロック図である。
図10において、2101はレンズのプロテクトとメインスイッチを兼ねるバリア、2102は被写体の光学像を固体撮像素子(撮像装置)2104に結像させるレンズ、2103はレンズ2102を通った光量を可変するための絞り、2104はレンズ2102で結像された被写体を画像信号として取り込むための固体撮像素子、2107は出力された画像データに各種の補正を行ったりデータを圧縮する信号処理部、2108は固体撮像素子2104、撮像信号処理回路2105、信号処理部2107に、各種タイミング信号を出力するタイミング発生部、2109は各種演算とスチルビデオカメラ全体を制御する全体制御・演算部、2110は画像データを一時的に記憶する為のメモリ部、2111は記録媒体に記録または読み出しを行うためのインターフェース部、2112は画像データの記録または読み出しを行う為の半導体メモリ等の着脱可能な記録媒体、2113は外部コンピュータ等と通信する為のインターフェース部である。
次に、前述の構成における撮影時のスチルビデオカメラの動作について説明する。
バリア2101がオープンされるとメイン電源がオンされ、次にコントロール系の電源がオンし、更に撮像系回路の電源がオンされる。
それから、露光量を制御する為に、全体制御・演算部2109は絞り2103を開放にし、固体撮像素子2104から出力された信号は信号処理部2107に入力される。
そのデータを基に露出の演算を全体制御・演算部2109で行う。
この測光を行った結果により明るさを判断し、その結果に応じて全体制御・演算部2109は絞りを制御する。
次に、固体撮像素子2104から出力された信号をもとに、高周波成分を取り出し被写体までの距離の演算を全体制御・演算部2109で行う。その後、レンズを駆動して合焦か否かを判断し、合焦していないと判断した時は、再びレンズを駆動し測距を行う。
そして、合焦が確認された後に本露光が始まる。
露光が終了すると、固体撮像素子2104から出力された画像信号は、信号処理部2107を通り全体制御・演算部2109によりメモリ部に書き込まれる。
その後、メモリ部2110に蓄積されたデータは、全体制御・演算部2109の制御により記録媒体制御I/F部を通り半導体メモリ等の着脱可能な記録媒体2112に記録される。
また、外部I/F部2113を通り直接コンピュータ等に入力して画像の加工を行ってもよい。
本発明はCCD、CMOSイメージセンサ、近赤外や遠赤外イメージセンサなどの撮像装置において、列ごとに高速・高精度なAD変換器を並べた撮像装置に適用される。
本発明の撮像装置の第一の実施形態の回路構成の一例を示す図面である。 本発明の撮像装置の第一の実施形態の動作の一例を示す図である。 本発明の撮像装置の第一の実施形態の動作の一例を示す図である。 本発明の撮像装置の第一の実施形態の動作の一例を示す図である。 本発明の撮像装置の第一の実施形態の動作の一例を示す図である。 本発明の撮像装置の第二の実施形態の回路構成の一例を示す図である。 本発明の撮像装置の第二の実施形態の動作の一例を示す図である。 本発明の撮像装置の第三の実施形態の回路構成の一例を示す図である。 CMOSセンサの一画素を示す図である。 本発明の撮像装置を「スチルビデオカメラ」に適用した場合を示すブロック図である。 一従来例を示す図である。 一従来例を示す図である。
符号の説明
101 画素
102 画素部
103 AD変換器
104 サンプル・ホールド回路
105 バッファ
106 スイッチ
107 積分器
108 抵抗
109 スイッチ
110 積分用の固定電圧
111 参照電圧
112 積分器の出力端子
113 比較器
114 参照電圧
115 比較器の出力
116 メモリユニット
117 カウンタ
118 水平デジタル信号線
120 CDS(相関二重サンプリング)回路
601 スイッチドキャパシタ
602 スイッチ
701 画素
702 CDS回路
703 サンプル・ホールド(S/H)回路
704 バッファ
705 スイッチ
706 積分用固定電圧(V_DE)
707 積分器の出力部

Claims (6)

  1. 行列状にセンシング素子が並べられ、該センシング素子の列ごとにAD変換器が設けられている撮像装置において、
    列に沿った方向に配置された前記センシング素子は垂直出力線に選択的に接続され、前記垂直出力線と前記AD変換器は、前記センシング素子のノイズ信号をセンシング後の信号から除去する機能を有するノイズ除去回路を介して接続され、
    前記AD変換器は積分器を有し、前記積分器は、演算増幅器と、前記演算増幅器の一方の入力端子に接続されるスイッチドキャパシタとを備え、
    前記AD変換器は、アナログ信号となる前記センシング素子の信号に応じた電気信号を初期値として記憶部に保持し、そののちに前記AD変換器は、入力される固定信号の大きさに応じた速度で前記記憶部の充電もしくは放電を開始し、充電開始時間又は放電開始時間から前記記憶部の電気信号が参照信号と等しくなるまでの時間を計測してデジタル値とし、
    前記固定信号は、複数の前記AD変換器に対して共通に与えられ、
    一の行のセンシング後の信号の前記AD変換器からの出力が終了する前に、別の行の読み出しを開始することを特徴とする撮像装置。
  2. 前記初期値は前記センシング素子の信号を前記積分器により一定時間積分することで決定され、かつ決定された前記初期値は前記積分器を用いて充電もしくは放電されることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記撮像装置はデジタルカウンタを有し、前記AD変換器は積分器、比較器、デジタルメモリを備え、前記積分器の出力は前記比較器の入力に接続され、前記比較器の出力は前記デジタルメモリの取り込みトリガ端子に接続され、前記デジタルカウンタの出力は前記デジタルメモリの入力端子に接続されており、前記デジタルメモリに記憶される前記デジタルカウンタの出力が前記デジタル値であることを特徴とする請求項1又は2に記載の撮像装置。
  4. 前記記憶部は前記積分器の出力部であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の撮像装置。
  5. 前記垂直出力線と前記AD変換器は電圧増幅器を介して接続されることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の撮像装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の撮像装置と、該撮像装置へ光を結像する光学系と、該撮像装置からの出力信号を処理する信号処理回路とを有することを特徴とする撮像システム。
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