JP4984871B2 - 自動販売機 - Google Patents

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Description

この発明は、紙幣挿入口から挿入された紙幣の真偽を識別する紙幣識別装置を搭載した自動販売機に係り、特に紙幣挿入口の間口を広げて紙幣識別装置に収納された紙幣を盗むという行為を抑制するようにした自動販売機に関する。
この種の自動販売機は前面が開口された庫内に商品を収納する本体キャビネットと、この本体キャビネットの前面に開閉自在に取付けられた外扉とを有し、当該外扉の背面に紙幣の真偽を識別する紙幣識別装置が取付けられている。前記外扉の前面には紙幣挿入口が露出しており、この紙幣挿入口から挿入された紙幣は紙幣識別装置の紙幣ガイド口部を介して紙幣搬送機構部により取り込まれる。紙幣を取り込んだ紙幣識別装置は紙幣搬送通路の途上に配置された磁気センサーや光学センサーからなる識別センサーにより紙幣の特徴部分を走査する。取り込んだ紙幣が前記識別センサーの位置を通過(当該識別センサーによる走査が完了)すると紙幣搬送機構部を一旦停止して当該紙幣を一時保留する。前記識別センサーからの検出信号は波形整形されてCPUからなる紙幣識別部に入力される。紙幣識別部は前記識別センサーからの入力信号と基準となる設定値とを比較して真偽の判別を行う。紙幣識別部による真偽判別結果が「真」の場合には紙幣搬送機構部を正転させて当該紙幣を紙幣収納ボックスに導き、当該紙幣収納ボックスに積み重ねて収納する。一方、紙幣識別部による真偽判別結果が「偽」の場合には紙幣搬送機構部を逆転させて当該紙幣を紙幣挿入口に返却する。また、前記一時保留中に返却レバーが操作されて返却指令が入力すると紙幣搬送機構部を逆転させて一時保留していた紙幣を紙幣挿入口に返却する。
前記紙幣識別装置の紙幣収納ボックスに積み重ねて収納された紙幣は盗難防止のため自動販売機の所有者により定期的に回収される。しかしながら、紙幣識別装置を搭載した自動販売機にあっては紙幣収納ボックスに収納された紙幣を狙って自動販売機を破壊する行為が後を絶たない。この紙幣を狙った犯罪行為の一つとして外扉の前面に露出した紙幣挿入口にバールなどを突き刺して紙幣挿入口の間口を広げ、そこから覗く紙幣識別装置を破壊して紙幣を盗むというものである。
そこで、紙幣挿入口にバールなどを突き刺して抉っても紙幣挿入口の間口が広がらないようにした自動販売機が知られている(例えば、特許文献1参照)。この公知の自動販売機においては、外扉に露出した紙幣挿入口と紙幣識別装置の紙幣ガイド口部との間に補強部材を介在させている。前記補強部材には紙幣挿入口と紙幣ガイド口部とが連通するように、紙幣が通過可能な挿通孔が形成されている。この公知の自動販売機によれば紙幣挿入口にバールなどを突き刺して抉っても補強部材の挿通孔が広がることがなく、紙幣挿入口の間口を広げて紙幣を盗むという行為を抑制することができる。
特開2005−258699号公報
前述した公知の自動販売機において補強部材が紙幣挿入口と紙幣識別装置の紙幣ガイド口部との間に介在している間はバールなどにより紙幣挿入口の間口を広げるという行為を抑制できる点で優れている。しかしながら、補強部材により紙幣挿入口の間口は広がらないもののバールなどを突き刺す手掛りとなる紙幣挿入口は依然として開口したままであることからバールなどを突き刺して抉る行為自体を阻止することはできない。このため、バールなどにより抉る行為が繰り返して行われると前記補強部材が脱落してしまうおそれがある。このように補強部材が脱落すると最早補強部材の役目を失ってしまうことから、当該補強部材が脱落するのを防止せねばならない。このように補強部材の脱落を防止するためには補強部材を強固に固着する必要がある。このため補強部材が堅固であることは勿論のこと、補強部材が固着される相手側の部材も堅固でなければならない。従って、公知の自動販売機においては補強部材の追加に留まらず、補強部材が固着される相手側の部材の材料や厚さについて設計変更しなければならずコストアップするという課題を有する。また、紙幣挿入口にバールなどを突き刺して抉るという行為に対して補強部材を用いて対処していることから、盗難が発生する都度、補強部材の厚さや材料、締結方法の見直しを行わねばならない。
本発明は上記の点に鑑みなされたものであり、その目的は前記課題を解決し、紙幣挿入口から紙幣識別装置へのアクセス通路を遮断して紙幣の盗難を防止可能な自動販売機を提供することにある。
上記目的を達成するために請求項1に係る発明は、本体キャビネットの前面を開閉する外扉に紙幣挿入口が設けられ、前記外扉の背面に前記紙幣挿入口から挿入された紙幣を識別する紙幣識別装置を備えた自動販売機において、前記紙幣挿入口と紙幣識別装置の紙幣ガイド口部との間に、前記紙幣挿入口と紙幣識別装置の紙幣搬送通路とを連通する連通孔が形成された防盗部材を配置し、前記防盗部材を外扉の構造部材に係止するとともに外力により当該係止が解除された際に自重により落下して前記紙幣挿入口から紙幣ガイド口部へのアクセス通路を閉鎖することを特徴とする。
また、請求項2に係る発明は請求項1の自動販売機において、防盗部材が逆L字状をなし、自重により落下した際にL字状の脚片が紙幣識別装置に引っ掛かるようにしたことを特徴とする。
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請求項1に係る自動販売機によれば、紙幣挿入口と紙幣識別装置の紙幣ガイド口部との間に、前記紙幣挿入口と紙幣識別装置の紙幣搬送通路とを連通する連通孔が形成された防盗部材を配置し、前記防盗部材を外扉の構造部材に係止するとともに外力により当該係止が解除された際に自重により落下して前記紙幣挿入口から紙幣ガイド口部へのアクセス通路を閉鎖することにより、紙幣挿入口にバールなどを突き刺して紙幣挿入口の間口を広げるという行為が行われると紙幣挿入口から紙幣ガイド口部へのアクセス通路を防盗部材により遮断する。これにより紙幣挿入口にバールなどを突き刺す手掛りがなくなるので紙幣を盗むという行為を抑制することができる。このように、紙幣挿入口の間口を広げて紙幣を盗むという行為に対し、従来のように紙幣挿入口を補強するという対処の仕方から紙幣識別装置へのアクセス通路を遮断して紙幣を盗むという手掛りをなくすことによって悪意を喪失させることができる。さらに、防盗部材の自重により紙幣識別装置へのアクセス通路を遮断することができるので、コストを大幅に増加することなく紙幣を盗むという行為を抑制することができる。
また、請求項2に係る自動販売機によれば、簡単な構成により防盗部材を、前記紙幣挿入口を閉鎖する位置に保持することができる。
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以下、本発明の実施の形態を図1〜図4に示す実施例に基づいて説明する。図1は本発明が対象とする缶入り飲料,ペットボトル入り飲料などを販売する自動販売機の正面図、図2は紙幣識別装置の取付け状態を示す側面図、図3は図2の要部の分解斜視図、図4は防盗部材の動作状態を示す側面図である。
図1において、1は断熱材で囲まれた庫内に缶飲料などの商品を収容した本体キャビネットであり、本体キャビネット1の庫内は断熱仕切壁により左右方向に複数の商品収納室に区分されている。前記各商品収納室には、缶入り飲料、ペットボトル入り飲料などの商品を収納するとともにその下端に商品選択ボタンの操作により商品を搬出する商品払出機構を有する商品収納ラックが収設され、また、各商品収納室の下部には、当該各商品収納室を冷却もしくは加熱して商品収納ラックに収納した商品を冷蔵・温蔵状態に保存する冷却/加熱ユニットが配設されている。2は本体キャビネット1の前面にヒンジ2aにより開閉自在に装着された外扉である。この外扉2の前面の上部域は透明板3で覆われたディスプレイ室4として形成されている。このディスプレイ室4には商品収納ラックに収納した商品に対応した複数の商品見本6を左右に一列に並べて載置したディスプレイ台5が上下方向に3段取付けられている。前記透明板3には各ディスプレイ台5と対峙する位置に商品選択ボタンユニット7が設けられ、当該商品選択ボタンユニット7はディスプレイ台5に載置された各商品見本6に対応して左右に一列に並べて設けた複数の商品選択ボタン7aを有している。この商品選択ボタン7aには不図示の売り切れランプや販売可能ランプが内蔵されている。
前記外扉2におけるディスプレイ室4下部の右端側には接客部8が設けられ、この接客部8には硬貨投入口9、紙幣挿入口化粧枠10、釣銭返却口11、商品取出口12、返却レバー13および表示部14が組付けられている。また、外扉2には接客部8に並設してシリンダー錠付きのロック装置15が設けられている。このロック装置15は前記本体キャビネット1の前面を閉塞するように外扉2閉じた状態において施錠することにより外扉2が閉位置から開かないようにロックする。なお、図1において、Pは広告パネルを表示する広告パネル表示部である。
次に、前記紙幣挿入口化粧枠10および紙幣挿入口化粧枠10に対応して外扉2の背面に取付けられた紙幣識別装置について図2を用いて説明する。図2は紙幣識別装置の取付け状態を示す側面図であり、外扉2に形成された矩形状の開口21から前記紙幣挿入口化粧枠10の前面が露出している。前記紙幣挿入口化粧枠10はプラスチックなどの合成樹脂からなり、左右両端に形成した係止爪(不図示)を、後述する取付金具15に係合させることにより取付金具15の前面側に固着されている。前記紙幣挿入口化粧枠10には紙幣挿入口11が形成され、また、前記紙幣挿入口化粧枠10には紙幣挿入口11を覆う紙幣挿入口扉12が設けられている。この紙幣挿入口扉12はその上端に形成した軸が紙幣挿入口化粧枠10に軸支されてなり、常時は紙幣挿入口11を覆うように閉じており、紙幣挿入時にその下端を持って前記軸を中心として手前に回動させることにより紙幣挿入口11が露出するように構成されている。
図2において、14は前記紙幣挿入口化粧枠10に対応して外扉2の背面に取付けられた紙幣識別装置である。この紙幣識別装置14は紙幣ガイド口部141、紙幣識別部142、紙幣収納ボックス143などからなる。前記紙幣識別装置14は紙幣ガイド口部141が前方を向くように取付金具15を介して外扉2の背面にねじにより固着されている。前記紙幣ガイド口部141は一点鎖線で示した紙幣搬送通路の前端を形成するものである。前記紙幣識別装置14を取付ける取付金具15は薄板鋼板からなり、図3に示すように、一面(背面)が解放するとともに紙幣識別装置14を収容可能な大きさの箱形に形成されている。この取付金具15は外扉2の背面に固着した補強金具22にねじにより取付けられている。この取付金具15が請求項2における外扉の構造部材をなしている。また、前記取付金具15には前記紙幣挿入口化粧枠10の紙幣挿入口11と対応する位置に挿通孔151(図3参照)が形成されている。ここで、図3における13,13は前記紙幣挿入口化粧枠10の左右両端に形成された係止爪であり、当該係止爪13,13を取付金具15の係止爪挿通孔152を通して取付金具15の段差部153に形成した鉤部(不図示)に引っ掛けることにより前記紙幣挿入口化粧枠10が取付金具15に固着されるものである。そして、この状態で前記挿通孔151と紙幣挿入口11とが一致するように定められている。
また、前記取付金具15と紙幣識別装置14との間には防盗部材(防盗手段)16が介在されている。この防盗部材16は厚さが3〜6mm程度の鋼板からなる板状部材であり、一端側をL字状に折り曲げて脚片163が形成されている。また、前記防盗部材16には紙幣挿入口化粧枠10の紙幣挿入口11と紙幣識別装置14の紙幣ガイド口部141とを連通する連通孔161が形成されている(図3参照)。そして、この防盗部材16には取付金具15に設けた左右一対の凹部154に嵌り込む一対のダボ162が形成されており、当該一対のダボ162を取付金具15のそれぞれの凹部154に嵌め込んだ後、前記防盗部材16を取付金具15にねじにより係止することにより、防盗部材16の連通孔161と取付金具15に形成した挿通孔151とが一致するようになっている。なお、防盗部材16の連通孔161の幅は挿通孔151の幅よりも小さく形成されており、取付金具15の前方側から見たときに連通孔161の上下の縁が挿通孔151より覗くように取付けられており、バールなどが突き刺された場合にバールが連通孔161に接触するように定められている。
なお、図2において17は防盗部材16の位置を検出する検出センサー(検出手段)であり、防盗部材16の待機位置(図2の状態)からの移動を検出して検出信号を出力するものである。
次に、紙幣識別装置14の外扉2への取付けについて説明する。まず、取付金具15の背面側から防盗部材16を取付金具15内に挿入する。この場合、防盗部材16のダボ162を取付金具15の凹部154に嵌め込んで位置決めし、この状態で防盗部材16を取付金具15にねじ止めして待機位置に保持する。次に、紙幣識別装置14を取付金具15の所定位置にねじ止めして紙幣識別装置のアセンブリーを形成する。この紙幣識別装置のアセンブリーは自動販売機の組立ラインに投入され、取付金具15を外扉2における補強金具22にねじ止めすることにより紙幣識別装置14が外扉2の背面に一体的に固着される。この後、外扉2の前面側から開口21を介して紙幣挿入口化粧枠10の係止爪13を取付金具15の係止爪挿通孔152に挿入し、当該係止爪13を取付金具15の段差部153に形成した鉤部に引っ掛ける。これにより紙幣挿入口化粧枠10が外扉2(取付金具15)に一体的に固着される。
前述したように組立られた自動販売機に紙幣を挿入、すなわち、外扉2の前面から紙幣挿入口化粧枠10の紙幣挿入口扉12を前方に回動させて紙幣挿入口11を露出させ、紙幣挿入口化粧枠10の傾斜したガイド面に沿って紙幣投入口11に紙幣を挿入すると、取付金具15の挿通孔151および防盗部材16の連通孔161を介して紙幣識別装置14の紙幣ガイド口部141に導かれる。紙幣識別装置14の紙幣ガイド口部141に設けた紙幣検出センサー(不図示)により紙幣が検出されると紙幣搬送機構部が作動して紙幣を取り込む。そして、紙幣を取り込んだ紙幣識別装置は従来装置と同様に、紙幣搬送通路(図2に一点鎖線で示す)の途上に配置された磁気センサーや光学センサーなどからなる識別センサーにより紙幣の特徴部分を走査する。紙幣が前記識別センサーの位置を通過(当該識別センサーによる走査が完了)すると紙幣搬送機構部を停止して当該紙幣を一時保留する。前記識別センサーからの検出信号は波形整形されてCPUからなる紙幣識別部142に入力される。紙幣識別部142は前記識別センサーからの入力信号と基準となる設定値とを比較して真偽の判別を行う。紙幣識別部142による真偽判別結果が「真」の場合には紙幣搬送機構部を正転させて当該紙幣を紙幣収納ボックス143に導き、当該紙幣収納ボックス143に積み重ねて収納する。一方、紙幣識別部142による真偽判別結果が「偽」の場合には紙幣搬送機構部を逆転させて当該紙幣を紙幣挿入口11に返却する。また、前記一時保留中に返却レバーが操作されて返却指令が入力すると紙幣搬送機構部を逆転させて一時保留していた紙幣を紙幣挿入口11に返却する。
かかる自動販売機の紙幣挿入口11にバールなどが突き刺されて抉られた場合、防盗部材16の連通孔161の縁にバールが当接して防盗部材16に外力が加えられる。この外力により防盗部材16を取付金具15に係止したねじが破断または脱落すると防盗部材16はねじによる係止が解かれ、バールが引き抜かれた際にその自重によって下降する(図4)。この防盗部材16の下降距離は防盗部材16が待機位置(図2の状態)に保持されている場合における脚片163と、防盗部材16が下降してその脚片163が紙幣識別装置14に当接した際(図4の状態)における脚片163との間の長さ(例えばL寸法)となる。このように防盗部材16が下降すると防盗部材16の連通孔161も下降して紙幣挿入口化粧枠10の紙幣投入口11と紙幣識別装置14の紙幣ガイド口部141との間の連通位置(アクセス通路)から外れる。ここで、取付金具15の挿通孔151の幅(例えばL1)に対して下降距離(L寸法)がL1<Lを満足する寸法に定められており、これにより防盗部材16が下降すると取付金具15の挿通孔151が閉塞される。つまり、紙幣挿入口化粧枠10の紙幣投入口11から紙幣識別装置14の紙幣ガイド口部141へのアクセス通路を連通状態に保っていた防盗部材16が下降することにより紙幣挿入口11から紙幣識別装置14の紙幣ガイド口部141へのアクセス通路を遮断する。そして、前記防盗部材16の移動は検出センサー17によって検出され、この検出センサー17からの検出信号に基づいて警報ブザー(警報手段)を作動させて警報する。このように、この自動販売機においては紙幣挿入口11の間口を広げて紙幣を盗むという行為に対し、紙幣挿入口11を防盗部材16で閉鎖、すなわち、紙幣挿入口11から紙幣識別装置14へのアクセス通路を遮断することにより紙幣識別装置14が破壊されることを防止できる。また、紙幣挿入口11を防盗部材で閉鎖することによってバールを突き刺す手掛りをなくすとともに警報を発することにより紙幣を盗むという悪意を喪失させることができる。
次に、本発明の異なる実施の形態を図5に示す実施例に基づいて説明する。図5は本発明の実施の形態に係る自動販売機の全体構成を示すブロック図である。なお、自動販売機の構造は図1〜図4に示した実施の形態と同一であり、構造部材については図1〜図4を参照することとする。
図に示すように、この自動販売機は、硬貨識別部51、紙幣識別部52、商品払出機構部53、冷温制御部54、蛍光灯制御部55、リモコンボックスの設定用キーボード56、圧電センサー57、本体制御部58、ソレノイド59からなる。なお、7aは図1に示したディスプレイ室4の透明板3に取付けられた商品選択ボタンユニット7の商品選択ボタンである。
ここで、前記硬貨識別部51は、硬貨投入口9(図1参照)に投入された硬貨の真偽並びに金種を識別して正貨の場合に金種信号を本体制御部58に送信するものであり、紙幣識別部52は図2に示した紙幣識別装置14における紙幣識別部142をなすものであり、挿入された紙幣の真偽を判別して真偽の識別信号を本体制御部58に送信するものであり、商品払出機構部53は、商品選択ボタン7aにより選択された商品を庫内の商品収納ラックから一個ずつ搬出する機構である。冷温制御部54は、自動販売機の庫内に収納した商品の温度が所定の温度となるように温度制御する制御部であり、蛍光灯制御部55は、蛍光灯の点灯・消灯を制御する制御部である。設定用キーボード56は、表示部14(図1参照)に表示する商品価格などの各種設定をおこなう入力デバイスである。
また、圧電センサー57は紙幣挿入口11(図2参照)の間口を広げようとする外力を検知するセンサーである。この圧電センサー57は図1〜図4に示した実施の形態における紙幣挿入口化粧枠10の紙幣挿入口11の縁部に埋設されており、紙幣挿入口11の間口を広げようとする外力を検出して本体制御部58に送信する前記ソレノイド59は圧電センサー57からの信号に基づいて本体制御部58から発信される励磁・釈放信号により動作する。そして、この実施の形態においても図1〜図4に示した実施の形態における防盗部材16と同様な防盗部材(不図示)を備えているものであり、この防盗部材は(図2,図3に示した)取付部材15と紙幣識別装置14との間に配備され、紙幣の通過可能な連通孔が形成されている。そして、前記ソレノイド59はコイルばねを介して前記防盗部材に連結されている。
また、本体制御部58は自動販売機の全体制御を司る制御部であり、特にこの実施の形態では、圧電センサー57とソレノイド59との間で情報の授受を行い、紙幣挿入口11の間口を広げて紙幣を盗むという行為を圧電センサー57からの情報に基づいて認識し、この認識結果をソレノイド59に伝達して防盗部材を待機位置から移動させて紙幣挿入口11から紙幣識別装置14の紙幣ガイド口部141へのアクセス通路を遮断する制御を行う。この実施の形態においては圧電センサー57、防盗部材およびソレノイド59が防盗手段を構成する。
かかる自動販売機の紙幣挿入口11にバールなどが突き刺されて抉られた場合、紙幣挿入口11の縁部にはバールが当接して圧力が加えられる。紙幣挿入口11の縁部に加えられた圧力はその縁部に埋設された圧電センサー57により検出される。つまり、圧電センサー57には外力に応じた電気信号が発生する。この圧電センサー57に発生した電気信号は検出信号として本体制御部58に送信される。前記検出信号に基づいて本体制御部58は紙幣投入口11を介して紙幣識別装置14へのアクセスが行われていることを認識して直ちにソレノイド59に励磁信号を送信する。本体制御部58からの励磁信号によりソレノイド59は通電されて待機位置にある防盗部材を移動させる。この防盗部材の移動により紙幣挿入口11が閉鎖、すなわち、紙幣挿入口11から紙幣識別装置14の紙幣ガイド口部141へのアクセス通路が遮断される。従って、この自動販売機においては紙幣挿入口11の間口を広げて紙幣を盗むという行為に対し、紙幣挿入口11から紙幣識別装置14へのアクセス通路を遮断することにより紙幣識別装置14が破壊されることを防止できる。また、紙幣挿入口11を防盗部材で閉鎖することによってバールを突き刺す手掛りをなくすとともに警報を発することにより紙幣を盗むという悪意を喪失させることができる。なお、ソレノイド59と防盗部材との間にはコイルばねが介在していることにより、ソレノイド59が通電された際、紙幣挿入口11にバールが突き刺されたままで(防盗部材が移動できないままで)ある場合にもコイルばねが伸びることによってソレノイド59はプランジャーを完全に吸引して保持状態となる。従って、ソレノイド59はプランジャーが途中位置で停止した状態で吸引を継続した場合に発生するソレノイド59の発熱などの不具合を防止できる。
なお、この実施の形態では図1〜図4に示した実施の形態における防盗部材16の移動を検知する検出センサー17は削除されている。これは、前記検出センサー17の検出信号の代用として圧電センサー57からの検出信号若しくは本体制御部58からソレノイド59に送信される励磁信号を用いているからである。すなわち、この実施の形態では圧電センサー57からの検出信号若しくは本体制御部58からソレノイド59に送信される励磁信号に基づいて警報ブザー(警報手段)を作動させて警報するように構成されている。従って、この実施の形態では検出センサー17を削減することができる。
前述したとおり本発明によれば、紙幣挿入口11と紙幣識別装置14の紙幣ガイド口部141との間に、前記紙幣挿入口11と紙幣識別装置14の紙幣搬送通路とを連通する連通孔161が形成された防盗部材16を配置し、前記防盗部材16を外扉2の構造部材(取付金具15)に係止するとともに外力により当該係止が解除された際に自重により落下して前記紙幣挿入口11から紙幣ガイド口部141へのアクセス通路を閉鎖することにより、紙幣挿入口11にバールなどを突き刺して紙幣挿入口11の間口を広げるという行為が行われると紙幣挿入口11から紙幣識別装置14の紙幣ガイド口部141へのアクセス通路を防盗部材16により遮断して紙幣挿入口11にバールなどを突き刺す手掛りをなくして紙幣を盗むという行為を抑制することができる。
なお、前述したそれぞれの実施の形態では紙幣識別装置を搭載した自動販売機について説明したが、本発明は紙幣に限らず、各種カードを取扱う機器にも適用することができるものである。
本発明の実施の形態に係る自動販売機の正面図である。 本発明の実施の形態に係る自動販売機の主要部である紙幣識別装置の取付け状態を示す側面図である。 図2の各構成部材を分解して示す分解斜視図である。 防盗部材の動作を説明するための紙幣識別装置の取付け状態を示した側面図である。 本発明の異なる実施の形態を示す自動販売機の全体構成を示すブロック図である。
1 本体キャビネット
2 外扉
10 紙幣挿入口化粧枠
11 紙幣挿入口
12 紙幣挿入口扉
14 紙幣識別装置
15 取付金具
16 防盗部材(防盗手段)
17 検出センサー(検出手段)
57 圧電センサー(圧力検出センサー)
59 ソレノイド(駆動装置)
141 紙幣ガイド口部
151 挿通孔
161 連通孔

Claims (2)

  1. 本体キャビネットの前面を開閉する外扉に紙幣挿入口が設けられ、前記外扉の背面に前記紙幣挿入口から挿入された紙幣を識別する紙幣識別装置を備えた自動販売機において、前記紙幣挿入口と紙幣識別装置の紙幣搬送通路との間に、前記紙幣挿入口と紙幣識別装置の紙幣搬送通路とを連通する連通孔が形成された防盗部材を配置し、前記防盗部材を外扉の構造部材に係止するとともに外力により当該係止が解除された際に自重により落下して前記紙幣挿入口から紙幣ガイド口部へのアクセス通路を閉鎖することを特徴とする自動販売機。
  2. 請求項1に記載の自動販売機において、防盗部材が逆L字状をなし、自重により落下した際にL字状の脚片が紙幣識別装置に引っ掛かるようにしたことを特徴とする自動販売機。
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