JP4985321B2 - 伸度差混繊糸の製造方法 - Google Patents
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Description
(1)ポリスチレンのメルトマスフローレイト(MFR)が3.5〜10.0g/10分
(2)高伸度糸中のポリスチレン複合量Cps(wt%)とMFR(g/10分)の比、Cps/MFRが2.0〜3.5
(1)極限粘度[η]
極限粘度[η]は、次の定義式に基づいて求められる値である。
(2)強度、伸度
JIS L1013(1999)に従い、オリエンテック製テンシロンUCT−100にて測定した。
(3)沸騰水収縮率(BWS)
BWS(%)=[(L0−L1)/L0)]×100
L0:延伸糸をかせ取りし初荷重0.09cN/dtex(0.10gf/d)下で測定したかせの原長
L1:L0を測定したかせを実質的に荷重フリーの状態で沸騰水中で15分間処理し、風乾後初荷重0.09cN/dtex(0.10gf/d)下でのかせ長
(4)製品収率
3kg巻の異収縮混繊糸の延伸糸製品を製造するに際し、次式により与えられる収率を3段階にて評価した。合格レベルは○以上である。
(製品収率)=(3kg異収縮混繊延伸糸の製品収量)/(原料ポリマー使用量)
○○:98%以上
○ :95%以上98%未満
× :95%未満
(5)高次通過性
上記(4)項にて得られた収縮差混繊糸に撚り係数2600のS撚りを施し、1kg巻の撚糸とした際の満管率を、以下の3段階にて評価した。
○○:95%以上
○ :90%以上95%未満
× :90%未満
(6)布帛評価
上記(5)項にて得られた撚糸を経糸および緯糸に用い平織りを製織し、98℃で精練を施した。その後180℃で中間セットを行い、常法により10%のアルカリ減量を施した後染色、最終セットを行った。得られた布帛について、ふくらみ感、ソフト感、染色均一性の各々に関し1〜4点の各4段階(点数の高い方が高品質)で官能評価し、総合得点(最高点は12点)を下記の3段階で格付けした。
○○:11点以上
○ :8点以上10点以下
× :7点以下
(7)メルトマスフローレイト(MFR)
ポリスチレンのMFR(g/10分)は、JIS K 7210(1999)に従い測定した。
低伸度糸としてIPA7.0mol%およびBHPP4.0mol%を共重合させた極限粘度0.66の酸化チタンを含有しない共重合PET(高収縮PET)を用い、高伸度糸として酢酸カルシウム0.05wt%を内部粒子形成剤として含み、酸化チタンを含まない極限粘度0.63のホモPET(ブライトPET)とMFRが5.5g/10分のポリスチレン(東洋スチレン社製“トーヨースチロール”H−45)を用いた。高収縮PET、ブライトPET、ポリスチレンを、それぞれエクストルーダーを用いて285℃、290℃、250℃にて溶融後、ポンプによる計量を行い、各々、絶対濾過径15μmのステンレス製不織布フィルターを用いて濾過を行った後、紡糸温度290℃にていずれも丸孔の同一口金から吐出させた。この時、共重合PETは単独糸として、ポリスチレンとブライトPETは芯鞘糸として高配向側、低配向側とも同一繊度、同一フィラメント数(50dtex−18フィラメントずつ)の紡糸混繊糸とし、紡糸ドラフト比は1.0とした。また、高伸度側は芯/鞘=ポリスチレン(13wt%)/ブライトPET(87wt%)の芯鞘複合糸と、つまりはCps=13とした。口金から吐出された糸条は図1に示す直接紡糸延伸装置を用い、風温25℃の風を吹き付けて冷却、油剤を付与後、周速度3000m/分、温度95℃の第1ホットネルソンローラー(1HNR)を介し、周速度5400m/分、温度118℃の第2ホットネルソンローラー(2HNR)との間で1.8倍に延伸、熱セット後、インターレース交絡を付与してから5373m/分で巻き取った。得られた収縮差混繊糸は安定的に製糸でき、表1に示す通り優れた製品収率を示した。また、この混繊糸は高次通過性が極めて良く、得られた布帛はふくらみ感、ソフト感、反発感に優れ、さらに染色斑も発生しなせず、更にはシルク様の優雅な光沢を示すものであった。
MFRが4.0g/10分のポリスチレン(“トーヨースチロール”G320C)を用い、Cpsを各々10、13とした以外は実施例1と同様にて収縮差混繊糸を得た。この混繊糸は表1に示す通り製品収率、工程通過性、布帛風合い共に実施例1と同等のものが得られた。
MFRが9.0g/10分のポリスチレン(“トーヨースチロール”G210C)を用い、Cpsを各々20、30とした以外は実施例1と同様に製糸して収縮差混繊糸を得た。この混繊糸は布帛風合いのソフト性において実施例1に一歩譲るものであったが、製品収率、工程通過性に優れるものが得られた。
低伸度糸として酸化チタンを0.5wt%含有し極限粘度0.65のホモPET(セミダルPET)を用いた以外は、実施例1と同様に製糸して異収縮混繊糸を得た。製品収率、高次通過性は極めて良好であり、得られた布帛は、ふくらみ感で実施例1に一歩譲るものの、曇りガラス様の落ち着いた光沢を有し染色均一性に優れるものが得られた。
低伸度糸のポリマーとしてSSIAを2mol%、ポリエチレングリコールを1wt%を共重合し酸化チタンを0.1wt%含む共重合PETを用い、高伸度糸の鞘部ポリマーとしてSSIAを5mol%共重合し、酸化チタンを0.3wt%含む改質PETを用いた以外は、実施例1と同様に製糸して異収縮差混繊糸を得た。この混繊糸は収率、高次通過性で実施例1に一歩譲るものの、得られた布帛は優れた発色性、鮮明性を示し、風合いも良好であった。
口金を変更し高伸度糸と低伸度糸の紡糸ドラフト倍率を変更した以外は、実施例1と同様にして製糸して異収縮差混繊糸を得た。これらには、微少なループ見られ製品収率面、高次通過性において実施例1に一歩譲るものであったが、得られた布帛はソフト性、ふくらみ感に優れていた。
ポリスチレンのMFRを3.1g/10分(“トーヨースチロール”H840)、Cpsを10とした以外は実施例1と同様にして製糸した。ポリスチレンの低流動性に起因した芯鞘複合斑が多発し紡糸段階での断糸が多発したほか、毛羽に起因した解舒不良が発生し高次通過性が低い結果となった。
ポリスチレンのMFRが11.0g/10分(“トーヨースチロール”H700)、Cpsを40とした以外は実施例1と同様にして製糸した。紡糸段階で芯鞘糸の毛羽(単糸切れ)が頻発して製品収率が低下した上、毛羽による解舒性不良が発生し高次通過性が劣り、得られた布帛は粗剛感が強く、ソフト感に劣るものであった。
ポリスチレンのCpsを各々10、20とした以外は実施例1と同様にして製糸し、いずれも製品収率、高次通過性ともに良好な異収縮混繊糸が得られた。しかしながら、布帛風合い評価においては、比較例3は収縮差が小さく、ふくらみ感、ソフト感に乏しいものであり、比較例4は粗剛感が強く、ソフト性が著しく劣るものとなった。
口金およびパック構造を変え、高伸度糸を芯鞘複合ではなくポリマーブレンドタイプとした以外は実施例1と同様にして製糸した。このブレンド糸は実施例1に比べ毛羽が増え、高次加工での解舒性不良が発生したほか、得られた布帛にはソフト感に欠け、染色斑が見られる品質の劣るものであった。
2 糸条冷却送風装置
3 油剤付与装置
4 インターレース交絡装置
5 第1ホットロール
6 第2ホットロール
7 コンタクトロール
8 パッケージ
9 低伸度糸(高収縮糸)の糸条
10 高伸度糸(低収縮糸)の糸条
11 高伸度糸と低伸度糸の混繊糸条
Claims (2)
- 伸度差を有する2種類以上の糸条を同一口金から吐出して巻き取る紡糸混繊糸の製造方法であって、高伸度糸がポリエステルを鞘部に、ポリスチレンを芯部に配した芯鞘構造を有し、かつ低伸度糸がポリエステル単独糸より成る(1)、(2)の要件を具備することを特徴とするポリエステル収縮差混繊糸の製造方法。
(1)ポリスチレンのメルトマスフローレイト(MFR)が3.5〜10.0g/10分
(2)高伸度糸中のポリスチレン複合量Cps(wt%)とMFR(g/10分)の比、Cps/MFRが2.0〜3.5 - 高伸度糸の紡糸ドラフト率DR(H)と、低伸度糸の紡糸ドラフト率DR(L)の比、DR(H)/DR(L)が0.8〜2.0であることを特徴とする請求項1記載のポリエステル収縮差混繊糸の製造方法。
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|---|---|---|---|
| JP2007281761A JP4985321B2 (ja) | 2007-10-30 | 2007-10-30 | 伸度差混繊糸の製造方法 |
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