JP5111831B2 - 電線の張り替え工法及び当該張り替え工法において使用する工事用ヨーク - Google Patents

電線の張り替え工法及び当該張り替え工法において使用する工事用ヨーク Download PDF

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Description

この発明は、二つの鉄塔間に張架された既設の2条の電線を新設の電線に張り替える際に採用する、多数の吊金車を使用した吊金工法における、電線の張り替え工法及び当該張り替え工法において使用する工事用ヨークに関するものである。
各鉄塔によって、数多くの電線が張架されており、図11に示すように、これらの電線Cは、各鉄塔Eの腕金eにおいて、がいし連6及びがいし連ヨーク4を介して張架されている。この様な電線Cの張り替え工事を行う際に、これらの電線Cの下に足場を構築出来ない場合には、吊金工法が採用されている。この吊金工法は、鉄塔E間に張られた電線Cやワイヤ等の支線に、ロープの両端に金車を有する多数の吊金車を間隔をあけて吊り下げて、これらの吊金車に電線C等を通して、電線Cの張り替え、延線を行う工法である。
この様なものとして、当該がいし連ヨークにおいて、2条の既設の電線の間で、セミ金車を2個懸架して上記既設の電線を仮留めし、その後、既設の電線が取り付けられていた個所にバーニア金具を設け、このバーニア金具に既設の電線を取り付け、また、上記セミ金車を移してこのバーニア金具に取り付け、この後、一方の電線をがいし連ヨークの中央部に引き留めて、上記吊金工法を使用して、電線を張り替える方法がある。
また、他の例として、がいし連ヨークの前方に仮設配列ヨークを回転自在に設け、2条の電線端の支持部を上記がいし連ヨークから上記仮設配列ヨークに移し、当該仮設配列ヨークを回転させて垂直にし、この状態で下部の電線の端部の支持部を仮設配列ヨークから外し、上部に位置する電線を親線として、これらの電線の間に間隔をあけて配置した多数の吊金車で下部の電線を支持しながら、下部の電線を引き抜き、これと同時に当該下部の電線の他端に予め接続した新線を延線する工法がある。
特開2005−295681号公報
しかしながら、上記前者の工法では、既設の電線の仮留めを何回も移し変えなければならず、手間が多い。また、二組のセミ金車相互が近接して接触し、破損する恐れがある。また、後者の工法では、上記仮設配列ヨークを、がいし連ヨークを基にして垂直に回転させ、下部の電線を引っ張る際、上部の電線を親線としているため、この上部の電線に張力がかかり、前方に引っ張られ、これによりがいし連の各がいしが前方に倒れてしまう。その際、隣接するがいし同士がぶつかって破損してしまうおそれがある。そこで、当該垂直に設けられた上記仮設配列ヨークの上部を、電線を引っ張る側ではない反対の鉄塔の腕金からワイヤで引っ張るなどの処置をとることが考えられるが、この作業には、手間と時間がかかり、さらに、この仮設配列ヨークを回転させる時は当該ワイヤを外して回転させなければならない。また、この様なワイヤを取り付けたり、また、外したりする作業は極めて煩雑になる。
そこで、この発明は、上記吊金工法により、2条の電線を張り替える作業を行う際に、親線となる電線をがいし連ヨークの前端縁の中央部で支持し、がいし連等にねじり等の偏った荷重を与えないで安全に張り替えが出来る、電線の張り替え工法及び当該張り替え工法において使用する工事用ヨークを提供するものである。
請求項1の発明は、鉄塔間に張架された電線を張り替える際に行われる多数の吊金車を利用した張り替え工法において、鉄塔に接続された2条のがいし連を後端縁に取り付け、前端縁に2条の既設線を取り付けた四角形状のがいし連ヨーク上に、当該がいし連ヨークの、前記既設線に対して直角な両側縁及び前端縁の中央部であって前記2条の既設線の間から一部を夫々突出させて略板状の工事用ヨークを重ねて取り付け、また、上記2条の既設線に吊金車を多数間隔を空けて夫々取り付け、当該各工事用ヨークの両側の突出部にセミ金車を夫々取り付け、当該各セミ金車に巻き付けた線状体の一端で上記2条の既設線を夫々引っ張って仮支持する。
当該仮支持した2条の既設線を上記がいし連ヨークから夫々切り離し、当該切り離した一方の既設線の一端を、上記工事用ヨークの前端縁の突出部に取付けて支持し、当該2条の既設線の上記各線状体による仮支持を夫々解除し、上記切り離した他方の既設線を一方の既設線の下方に沿って前記多数の吊金車により垂下させ、上記工事用ヨークの前端縁の突出部で支持した一方の既設線を上記吊金工法の親線として上記多数の吊金車を通して他方の既設線を引っ張って当該既設線を取り除くと共に当該他方の既設線の後端に接続された新設線を延線し、その後、上記各セミ金車に巻き付けた各線状体によって当該新設線及び上記一方の既設線を夫々仮支持する。
当該一方の既設線の一端を当該各工事用ヨークの前端縁の突出部から外し、上記新設線の一端を当該工事用ヨークの前端縁の突出部に取り付けて支持し、これを仮支持用の新設線とし、その後、上記各線状体による当該一方の既設線及び仮支持用の新設線の仮支持を夫々解除し、当該一方の既設線を当該仮支持用の新設線の下方に沿って前記多数の吊金車により垂下させ、当該仮支持用の新設線を新たな親線として上記一方の既設線を上記多数の吊金車を通して引っ張って当該既設線を取り除くと共に当該既設線の後端に接続された新設線を延線し、その後、上記各セミ金車に巻き付けた各線状体によって親線である前記仮支持用の新設線及び前記新設線を夫々仮支持し、当該新設線の一端を正式支持となる新設線としてがいし連ヨークに取り付けて支持し、前記親線である仮支持用の新設線の一端を上記工事用ヨークの前端縁の突出部から外してこれを正式支持となる新設線としてがいし連ヨークに取り付けて支持し、さらに、上記各セミ金車に巻き付けた各線状体による当該2条の正式支持となる新設線の仮支持を夫々解除する電線の張り替え工法とした。
請求項2の発明は、上記請求項1に記載の電線の張り替え工法において、略L型の2枚の板体を相対向させて設け、当該2枚の板体の略L型の上部の各先端縁の間に横長の引き留め金具を取り付けて当該相対向する先端縁を連結固定し、当該2枚の板体の内の一方の板体の当該略L型の屈曲した突出縁の一側に更に突出する先端突出部を有する工事用ヨークを設ける。
上記電線の張り替え工法において、2条のがいし連が取り付けられた既設の四角形状のがいし連ヨークの、2条の既設線に対して直角な一側を、上記工事用ヨークの2枚の板体で挟み、前記引き止め金具を当該がいし連ヨークの前記一側から突出させ、また、当該工事用ヨークの前記先端突出部を上記がいし連ヨークの前端縁から突出させて当該がいし連ヨークに当該工事用ヨークを取り付け、当該がいし連ヨークの他側にも同様にして他の同様な工事用ヨークを取り付ける。
当該各工事用ヨークに取り付けた各引き留め金具の、既設の電線が位置する側の引き止め部に上記セミ金車を夫々取り付け、また、上記親線となる一方の既設線又は仮支持用の新設線の一端を上記がいし連ヨークの前端縁の中央部であって当該前端縁から突出した上記各工事用ヨークの各先端突出部に取り付けて支持する、請求項1に記載の電線張り替え工法において使用する工事用ヨークとした。
請求項1の発明によれば、既設のがいし連ヨークに簡単に取り付けることが出来る工事用ヨークを使用して、既設のがいし連ヨークの両側に、一部を突出させて工事用ヨークを夫々取り付け、既設の2条の電線をがいし連ヨークの外側で仮支持するようにしたので、従来の作業のような煩雑な電線の移し変えを行うことがなく、また、吊金工法における親線をがいし連ヨークの前端縁の中央部で支持しているため、2条の各電線にがいし連を架けた状態で、電線の張り替え工事を容易に、かつ短時間で行うことが出来る。また、2条の電線を回転させたりすることがないため、親線にかかる余計な張力を抑えることが出来るので、がいし連の各がいしが前方に倒れるなどして破損することがない。
また、既設のがいし連ヨークの両側に、一部を突出させて工事用ヨークを夫々取り付け、既設の2条の電線を仮支持するセミ金車を夫々がいし連ヨークの外側に離して設けたので、各電線の耐張クランプと各セミ金車との間隔を大きく取ることが出来、これらの接触による破損を防ぐことが出来、また、各セミ金車ががいし連ヨークの左右の外側に位置するため、これらが相互に接触することもなく、破損することが無い。さらに、充分な空間が得られるので作業性も向上する。
また、請求項2の発明によれば、簡単な構成のため、既設のがいし連ヨークに簡単に取り付けることが出来、また、工事用ヨークとして、左右に分割しているので、1個の工事用ヨークとしての重量を軽減することが出来、持ち運びに便利であり、特に、高所に引き上げる際には扱い易いものである。
鉄塔間に張架された電線を張り替える際に行われる多数の吊金車を利用した張り替え工法において、後端縁に2条のがいし連を取り付け、前端縁に2条の既設の電線を取り付けた四角形状のがいし連ヨーク上に、当該がいし連ヨークの両側及び前端縁の中央部から一部を夫々突出させて工事用ヨークを取り付け、また、上記2条の既設の電線に吊金車を多数間隔を空けて夫々取り付け、当該各工事用ヨークの両側の突出部にセミ金車を夫々取り付け、当該各セミ金車に巻き付けた線状体の一端で上記2条の電線を夫々引っ張って仮支持し、当該仮支持した2条の電線を上記がいし連ヨークから夫々切り離し、当該切り離した一方の電線の前端を、上記工事用ヨークの前端縁の突出部に取り付けて支持する。
当該2条の電線の上記各線状体による仮支持を夫々解除し、上記切り離した他方の電線を一方の電線の下方に沿って垂下させ、上記工事用ヨークの前端縁の突出部で支持した一方の電線を上記吊金工法の親線として上記多数の吊金車を通して他方の電線を引っ張って当該電線を取り除くと共に当該他方の電線の後端に接続された新線を延線し、その後、上記各セミ金車に巻きつけた各線状体によって当該新線及び上記一方の電線を夫々仮支持し、当該一方の電線の前端を当該各工事用ヨークの前端縁の突出部から外し、上記新線の前端を当該工事用ヨークの前端縁の突出部に取り付けて支持する。
その後、上記各線状体による当該一方の電線及び新線の仮支持を夫々解除し、当該一方の電線を当該新線の下方に沿って垂下させ、当該新線を新たな親線として上記一方の電線を上記多数の吊金車を通して引っ張って当該電線を取り除くと共に当該電線の後端に接続された新線を延線し、その後、上記各セミ金車に巻き付けた各線状体によって当該親線及び当該新線を夫々仮支持し、当該新線の前端をがいし連ヨークに取り付けて支持し、上記親線である新線の前端を上記工事用ヨークの前端縁の突出部から外し、さらに、当該新線の前端をがいし連ヨークに取り付けて支持し、さらに、上記各セミ金車に巻き付けた各線状体による当該各新線の仮支持を夫々解除する。
これらにより、既設のがいし連ヨークに工事用ヨークを取り付け、吊金工法における親線をがいし連ヨークの中央部で支持しているため、2条の各電線にがいし連を架けた状態で、電線の張り替え工事を容易に、かつ短時間で行うことが出来る。
以下、この発明の実施例を図に基づいて説明する。
ここで、図1は、この発明の実施例の右側工事用ヨークの斜視図であり、図2は、同右側工事用ヨークの上板の平面図であり、図3は、同右側工事用ヨークの下板の平面図であり、図4は、同工事用ヨークの引き留め金具の平面図である。
この工事用ヨークAは、上記図1に示すように、略L型の2枚の板体を相対向させて設け、これらの2枚の板体の各先端縁の間に横長の引き留め金具3を取り付けて当該略L型の相対向する先端縁を連結し、当該略L型の右側の相対向する先端突出部1cを開放させて成るものである。
これら2枚の板体は、上板1と下板2であり、ほとんど同様の構成であるが、一部の構成が異なる。上板1は、上記図2に示すように、略L型の上部の先端縁に2個の貫通孔1aを並設し、当該上板1の屈曲部を略四角形状に設け、これらの屈曲部に、後述するがいし連ヨークの既設の4個の貫通孔の位置と同様の配置で貫通孔1bを4個設けており、先端突出部1cに1個の貫通孔1dを設けている。上記下板2は、上記図3に示すように、この先端突出部1cを設けていない構成となっている。
上記引き留め金具3は、上記図4に示すように、略横長台形状であって、左右側部に夫々貫通孔3aを設け、また、これらの貫通孔3aの間にも2個の貫通孔3bを並設している。この様な、引き留め金具3を、上記図1に示すように、上記相対向して設けた上板1と下板2の各先端縁の間に、当該先端縁に沿って、この引き留め金具3を嵌め入れ、上記左右側部の各貫通孔3aを当該相対向して設けた各先端縁の両側から突出させた状態にし、この引き留め金具3の2個の貫通孔3bと上記各先端縁の2個の貫通孔1a及び2aの位置とを合わせて、これらにボルトを夫々嵌め入れ、下板2側からナットを緩く締めて仮留めする(図示省略)。上記図1に示すのは、右側工事用ヨークaであり、この右側工事用ヨークaと対象の構成のものを左側工事用ヨークbとして形成し用意しておく(図6参照)。
次に、二つの鉄塔E間に張架された2条の既設線C新設線に張り替える、多数の吊金車を使用した吊金工法において、これらの工事用ヨークAを使用して、2条の電線(既設線C)を張り替える。
ここで、図5は、この発明の実施例の工事用ヨークAを取付ける長方形のがいし連ヨーク4であって、その前端縁に2条の既設線Cを耐張クランプ5を介して夫々取り付け、また、後端縁の2条のがいし連6を取り付けた状態の平面図であり、図6は、同がいし連ヨーク4に左右の工事用ヨークa、bを取り付けた状態の平面図であり、図7は、前記左右の工事用ヨークa、bの左右の引き留め金具3にセミ金車7を夫々取り付けて2条の既設線Cを仮支持している状態の一部平面図である。
また、図8は、前記左右側の工事用ヨークa、bの左右の引き留め金具3に2個のセミ金車7を夫々取り付けて2条の既設線Cを仮支持している状態の概念図であり、図9は、図7の状態から、さらに、各工事用ヨークa、bの先端突出部1cに2本の台付ワイヤ8を介して一方の既設線C1を支持している状態の一部平面図であり、図10は、この発明の実施例の工事用ヨークを使用して、吊金工法によって、一方の既設線C1を親線として、他方の既設線C2を垂下させた状態の正面図である。図11は、この発明の実施例の工事用ヨークを使用して、吊金工法によって、一方の既設線C1を親線として垂下させた他方の既設線C2の後端に新設線D1を接続して延線している状態の正面図である。図12は、この発明の実施例の工事用ヨークを使用して、吊金工法によって、仮支持用の新設線D1を親線として、一方の既設線C1を垂下させた状態の正面図である。図13は、この発明の実施例の工事用ヨークを使用して、吊金工法によって、仮支持用の新設線D1を親線として垂下させた一方の既設線C1の後端に新設線D2を接続して延線している状態の正面図である。
この場合、上記図5に示すように、作業者Dは、がいし連ヨーク4に接続されている2条の既設線Cの各耐張クランプ5の上に乗って、がいし連ヨーク4と対向した状態(図5において矢印で示す)で作業を行うこととする。
2条のがいし連6が接続された既設のがいし連ヨーク4の右側を上記右側工事用ヨークaの開放した各先端突出部1cによって挟み、さらに、上記図6に示すように、上記引き留め金具3を取り付けた各先端縁を当該がいし連ヨーク4の右側から突出させた状態にし、また、当該右側工事用ヨークaの上板1の先端突出部1cをがいし連ヨーク4の前端縁から突出させて、当該がいし連ヨーク4にこの右側工事用ヨークaを被せる。
その後、当該がいし連ヨーク4の右側の既設の2個の工事穴4aと2個のホーン取り付け穴4aの位置(図5参照)と当該右側工事用ヨークaを形成する上板1と下板2に設けられた各貫通孔1b、2bの位置を合わせて、これらにボルトを夫々差し込んで下板2の裏面においてナットを螺着して、がいし連ヨーク4にこの右側工事用ヨークaを固定する。当該がいし連ヨーク4の左側にも同様にして左側工事用ヨークbを取り付け、さらに、張り替える2条の既設線Cに吊金車を多数間隔を空けて夫々取り付けておく(図示省略)。
上記図7に示すように、これら右側工事用ヨークaと左側ヨークbに取り付けた各引き留め金具3の、既設線C側の各貫通孔3aにセミ金車7を夫々取り付ける。
また、図8に示すように、上記各セミ金車7に巻き付けた各ワイヤ9の一端に夫々設けたカムアロング10を各既設線Cに取り付けて、上記2条の各既設線Cを上記各ワイヤ9に設けた張線器11で夫々引っ張って各既設線Cを仮支持する。さらに、これらの支持した2条の既設線Cの各耐張クランプ5を上記がいし連ヨーク4から夫々外して2条の既設線Cを当該がいし連ヨーク4から切り離す。その後、図9に示すように、上記がいし連ヨーク4の前端縁の中央部であって当該前端縁から突出した上記右側工事用ヨークaと左側工事用ヨークbの各先端突出部1cの2つの貫通孔1dに2本の台付ワイヤ8を夫々取り付け、これら2本の台付ワイヤ8によって、上記切り離した一方の既設線C1一端を接続して支持する。この時、一方の既設線C1は、がいし連ヨーク4の既設線C側の端縁の中央部の位置で支持されている。この後、上記各既設線Cの仮支持を夫々解除する。
これにより、図10に示すように、上記一方の既設線C1を吊金工法の親線として、当該既設線C1に沿って、他方の既設線C2を多数の各吊金車12により下方へ垂らす。そして、上記多数の吊金車12を通して他方の既設線C2を引っ張って当該既設線C2を取り除くと共に、図11に示すように、当該他方の既設線C2の後端に予め接続された新設線D1を延線する。その後、再度上記左右側の工事用ヨークa、bの両側に支持したセミ金車7に巻き付けた仮支持用のワイヤ9により、上記親線である一方の既設線C1と延線した新設線D1を夫々仮支持し、当該一方の既設線C1の一端を上記右側工事用ヨークaと左側工事用ヨークbの各先端突出部1cから伸びた2本の台付ワイヤ8から外し、上記新設線D1の一端をこれらの2本の台付ワイヤ8に接続して支持する。この時、新設線D1はがいし連ヨーク4の既設線C側の端縁の中央の位置で支持されている。この後、上記セミ金車7に巻き付けた仮支持用の各ワイヤ9による一方の既設線C1と新設線D1の仮支持を解除する。
そして、この新設線D1を新たな仮支持用の新設線として、図12に示すように、上記と同様に、当該仮支持用の新設線D1に沿って、上記一方の既設線C1を多数の吊金車12により下方へ垂らす。そこで、上記一方の既設線C1を上記多数の吊金車12を通して引っ張って当該既設線C1を取り除くと共に、図13に示すように、当該既設線C1の後端に接続した新設線D2を延線する。さらに、上記セミ金車7に巻き付けた仮支持用の各ワイヤ9により、上記仮支持用の新設線D1と新たに延線した新設線D2を夫々仮支持し、当該新設線D2一端に耐張クランプ5を設けて、これを正式支持となる新設線としてがいし連ヨーク4の貫通孔に取り付けて支持し、上記右側工事用ヨークaと左側工事用ヨークbの各先端突出部1cに取り付けられた2本の台付ワイヤ8に接続された仮支持用の新設線D1の一端を外し、これを正式支持となる新設線としてがいし連ヨーク4の貫通孔に取り付けて支持する。
その後、上記各引き留め金具3に取り付けられた各セミ金車7の各ワイヤ9による当該各正式支持となる新設線D1、D2の仮支持を夫々解除する。最後に、がいし連ヨーク4に取り付けた右側工事用ヨークaと左側工事用ヨークbを夫々撤去して作業終了となる。
また、この工事用ヨークAは、既設のがいし連ヨーク4に取り付ける際、右側工事用ヨークaと左側工事用ヨークbに、がいし連ヨーク4の既設の各貫通孔4aと同様の配置の各貫通孔1b、2bを設け、これらの各貫通孔4a、1b、2bを利用して、がいし連ヨーク4に工事用ヨークAを取り付けるので、簡単に取り付けられ、また、汎用性が高いものである。
なお、上記実施例において、工事用ヨークAとして右側工事用ヨークaと左側工事用ヨークbを夫々設けているが、これらは、必ずしも、二つに分割したものを使用する必要はなく、例えば、右側工事用ヨークaと左側工事用ヨークbの上板1を夫々用意し、これらを一体に設けたものなどを使用するようにしても良い。また、上板1と下板2を相対向させて、左右側の工事用ヨークa、bを形成しているが、必ずしも上板1と下板2の2種類の板体を用いなくても良く、上板1を2枚相対向させて設けて工事用ヨークを形成しても良いし、荷重に耐えられるものであるならば、上板1だけを使用するようにしても良い。
また、引き留め金具3の形状として略横長台形状としているが、引き留め金具3の形状はこれに限るものでは無く、工事用ヨークAの上部の相対向する先端縁の間に嵌め入られ、既設線C側に貫通孔3aを突出させたものであれば良い。また、この工事用ヨークAを既設のがいし連ヨーク4に取り付ける際、右側工事用ヨークaと左側工事用ヨークbに、がいし連ヨーク4の既設の各貫通孔4aと同様の配置の各貫通孔1b、2bを設け、これらの貫通孔4a、1b、2bを利用して、がいし連ヨーク4に工事用ヨークAを取り付けているが、がいし連ヨーク4に取り付ける方法はこれに限るものではない。
この発明の実施例の右側工事用ヨークの斜視図である。 この発明の実施例の右側工事用ヨークの上板の平面図である。 この発明の実施例の右側工事用ヨークの下板の平面図である。 この発明の実施例の工事用ヨークの引き留め金具の平面図である。 この発明の実施例の工事用ヨークを取り付ける2条の既設線及び2条のがいし連を取り付けた状態のがいし連ヨークの平面図である。 この発明の実施例のがいし連ヨークに左右側の工事用ヨークを取り付けた状態の平面図である。 この発明の実施例の左右側の工事用ヨークの左右の引き留め金具にセミ金車を夫々取り付けて2条の既設線を仮支持している状態の一部平面図である。 この発明の実施例の前記左右側の工事用ヨークの左右の引き留め金具に2個のセミ金車を夫々取り付けて2条の既設線Cを仮支持している状態の概念図である。 この発明の実施例の各工事用ヨークの先端突出部に2本の台付ワイヤを介して一方の既設線を支持している状態の一部平面図である。 この発明の実施例の工事用ヨークを使用して、吊金工法によって、一方の既設 を親線として、他方の既設線を垂下させた状態の正面図である。 この発明の実施例の工事用ヨークを使用して、吊金工法によって、一方の既設 線を親線として垂下させた他方の既設線の後端に新設線を接続して延線している状態の正面図である。 この発明の実施例の工事用ヨークを使用して、吊金工法によって、仮支持用の 新設線を親線として、一方の既設線を垂下させた状態の正面図である。 この発明の実施例の工事用ヨークを使用して、吊金工法によって、仮支持用の 新設線を親線として垂下させた一方の既設線の後端に新設線を接続して延線している状態の正面図である。 従来の鉄塔の腕金の前後に2条のがいし連を挟んで2条の電線を張架している状態の斜視図である。
符号の説明
A 工事用ヨーク C 既設線
C1 一方の既設線 C2 他方の既設線
D1 新設線 D2 新設線
a 右側工事用ヨーク b 左側工事用ヨーク
1 上板 2 下板
3 引き留め金具 4 がいし連ヨーク
5 耐張クランプ 6 がいし連
7 セミ 金車 8 台付ワイヤ
9 ワイヤ 10 カムアロング
11 張線器 12 吊金車

Claims (2)

  1. 鉄塔間に張架された電線を張り替える際に行われる多数の吊金車を利用した張り替え工法において、
    鉄塔に接続された2条のがいし連を後端縁に取り付け、前端縁に2条の既設線を取り付けた四角形状のがいし連ヨーク上に、当該がいし連ヨークの、前記既設線に対して直角な両側縁及び前端縁の中央部であって前記2条の既設線の間から一部を夫々突出させて略板状の工事用ヨークを重ねて取り付け、また、上記2条の既設線に吊金車を多数間隔を空けて夫々取り付け、
    当該各工事用ヨークの両側の突出部にセミ金車を夫々取り付け、当該各セミ金車に巻き付けた線状体の一端で上記2条の既設線を夫々引っ張って仮支持し、当該仮支持した2条の既設線を上記がいし連ヨークから夫々切り離し、当該切り離した一方の既設線の一端を、上記工事用ヨークの前端縁の突出部に取付けて支持し、当該2条の既設線の上記各線状体による仮支持を夫々解除し、上記切り離した他方の既設線を一方の既設線の下方に沿って前記多数の吊金車により垂下させ、上記工事用ヨークの前端縁の突出部で支持した一方の既設線を上記吊金工法の親線として上記多数の吊金車を通して他方の既設線を引っ張って当該既設線を取り除くと共に当該他方の既設線の後端に接続された新設線を延線し、その後、上記各セミ金車に巻き付けた各線状体によって当該新設線及び上記一方の既設線を夫々仮支持し、
    当該一方の既設線の一端を当該各工事用ヨークの前端縁の突出部から外し、上記新設線の一端を当該工事用ヨークの前端縁の突出部に取り付けて支持し、これを仮支持用の新設線とし、その後、上記各線状体による当該一方の既設線及び仮支持用の新設線の仮支持を夫々解除し、当該一方の既設線を当該仮支持用の新設線の下方に沿って前記多数の吊金車により垂下させ、
    当該仮支持用の新設線を新たな親線として上記一方の既設線を上記多数の吊金車を通して引っ張って当該既設線を取り除くと共に当該既設線の後端に接続された新設線を延線し、その後、上記各セミ金車に巻き付けた各線状体によって前記仮支持用の新設線及び前記新設線を夫々仮支持し、当該新設線の一端を正式支持となる新設線としてがいし連ヨークに取り付けて支持し、前記親線である仮支持用の新設線の一端を上記工事用ヨークの前端縁の突出部から外してこれを正式支持となる新設線としてがいし連ヨークに取り付けて支持し、
    さらに、上記各セミ金車に巻き付けた各線状体による当該2条の正式支持となる新設線の仮支持を夫々解除することを特徴とする、電線の張り替え工法。
  2. 上記請求項1に記載の電線の張り替え工法において、
    略L型の2枚の板体を相対向させて設け、当該2枚の板体の略L型の上部の各先端縁の間に横長の引き留め金具を取り付けて当該相対向する先端縁を連結固定し、当該2枚の板体の内の一方の板体の当該略L型の屈曲した突出縁の一側に更に突出する先端突出部を有する工事用ヨークを設け、
    上記電線の張り替え工法において、2条のがいし連が取り付けられた既設の四角形状のがいし連ヨークの、2条の既設線に対して直角な一側を、上記工事用ヨークの2枚の板体で挟み、前記引き止め金具を当該がいし連ヨークの前記一側縁から突出させ、また、当該工事用ヨークの前記先端突出部を上記がいし連ヨークの前端縁から突出させて当該がいし連ヨークに当該工事用ヨークを取り付け、当該がいし連ヨークの他側にも同様にして他の同様な工事用ヨークを取り付け、
    当該各工事用ヨークに取り付けた各引き留め金具の、既設の電線が位置する側の引き止め部に上記セミ金車を夫々取り付け、また、上記親線となる一方の既設線又は仮支持用の新設線の一端を上記がいし連ヨークの前端縁の中央部であって当該前端縁から突出した上記各工事用ヨークの各先端突出部に取り付けて支持することを特徴とする、上記請求項1に記載の電線張り替え工法において使用する工事用ヨーク。
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