JP5115008B2 - 水圧転写フィルム用活性剤組成物 - Google Patents
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Description
こうした装飾方法として、水圧を利用した水圧転写法が知られている。この水圧転写法は、水溶性あるいは水膨潤性の基材フィルムに、所望の装飾層を印刷した転写フィルムを用意し、該転写フィルムの装飾層に、有機溶剤から成る活性剤組成物を塗布して、該装飾層の少なくとも一部を溶解又は膨潤して軟化(活性化)させる。その前又は後に、前記転写フィルムを転写用の印刷層面を上面にして、水面上に浮遊させ、次いで、該転写フィルム上に被転写体となる物品を押圧して、水圧によって転写フィルムを被転写体の装飾処理をすべき被転写面に密着させた後、基材フィルムを除去して装飾層を転写する(例えば、特許文献1参照)。
特許文献2及び3に開示される活性剤組成物で用いられる体質顔料や超微粒子シリカはインクずれを防止し、被転写体の押入れに伴う転写フィルムの変形に追従できる伸展性を与えうる。しかしながら、スプレーコート法により活性剤を塗布する場合には、体質顔料や微粒子シリカが活性剤組成物を噴射するためのノズルを閉塞し、活性剤組成物の塗布が良好に行われない、上記活性剤組成物は樹脂成分が多すぎるために、粘度が高く、エアー圧を上げてもきれいなミスト状になりにくく、安定した噴霧が行えない場合があった。
このように、多種多様な状況に対応すべく、活性剤組成物について、さらなる改良が望まれていた。
すなわち、本発明は、
(1)基材フィルムと印刷層からなる水圧転写フィルムの印刷層を活性化するための活性剤組成物であって、少なくとも溶剤を含み、該溶剤が沸点70〜130℃の低沸点溶剤と沸点160〜260℃の高沸点溶剤からなり、低沸点溶剤がアルコール類、エステル類及び脂肪族炭化水素から選ばれる少なくとも1種であり、高沸点溶剤がエーテル類、エステル類及びケトン類から選ばれる少なくとも1種であり、かつヘプタン、2−メチルヘキサン、3−メチルヘキサン、3−エチルペンタン、オクタン、及びイソオクタンから選ばれる少なくとも1種の低沸点溶剤の脂肪族炭化水素又はメトキシブチルアセテート、ブチルカルビトールアセテート、及びシュウ酸ジブチルから選ばれる少なくとも1種の高沸点溶剤のエステル類を含有し、低沸点溶剤と高沸点溶剤の質量比が55:45〜95:5の範囲である水圧転写フィルム用活性剤組成物、
(2)さらに可塑剤を含有し、該可塑剤の含有量が35質量%以下である上記(1)に記載の水圧転写フィルム用活性剤組成物
(3)前記可塑剤がフタル酸エステルであり、その含有量が5〜35質量%である上記(2)に記載の水圧転写フィルム用活性剤組成物、
(4)低沸点溶剤の脂肪族炭化水素が、ヘプタンである上記(1)〜(3)のいずれかに記載の水圧転写フィルム用活性剤組成物、
(5)低沸点溶剤が酢酸エチル、酢酸ブチル及び酢酸イソブチルの少なくとも1種を含む上記(1)〜(4)のいずれかに記載の水圧転写フィルム用活性剤組成物、
(6)スプレーコート法又はロールコート法により活性化するために用いられる上記(1)〜(5)のいずれかに記載の水圧転写フィルム用活性剤組成物、
(7)基材フィルムがポリビニルアルコール系樹脂フィルムである上記(1)〜(6)のいずれかに記載の水圧転写フィルム用活性剤組成物、
(8)前記印刷層に用いるインキの溶剤が、酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸ブチル、セロソルブ、シクロヘキサノン、エチルアルコール、イソプロピルアルコール、イソブチルアルコール、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、プロピレングリコールモノブチルエーテル、及びプロピレングリコールから選ばれる少なくとも1種である上記(1)〜(7)のいずれかに記載の水圧転写フィルム用活性剤組成物、及び
(9)下記の工程(A)〜工程(C)を順に有する成形品の製造方法、
工程(A)基材フィルムと印刷層からなる水圧転写フィルムの印刷層に、上記(1)〜(8)のいずれかに記載の水圧転写フィルム用活性剤組成物を塗布し、該印刷層の少なくとも一部を溶解又は膨潤して軟化させる活性化工程
工程(B)前記活性化工程を経た水圧転写フィルムに被転写体を押圧し、水圧によって該印刷物を被転写体の被転写面に密着させる工程
工程(C)被転写体の被転写面に密着した印刷物の基材フィルムを完全に除去して印刷層のみを転写する脱膜工程
を提供するものである。
本発明における溶剤は、これらの低沸点溶剤及び高沸点溶剤から本質的になり、これら以外の溶剤は原則的には含有されないが、本発明の効果を損なわない範囲でわずかに含有されていてもよい。
活性剤組成物は、水圧転写フィルムにおける転写用の印刷層の少なくとも一部を溶解又は膨潤して軟化(以下、これを単に活性化ということがある。)させる機能を有するものであり、そのためにはある程度の時間を要する。
一方、被転写体の被転写面に転写用の印刷層を転写させる工程が水中で完了するまで蒸発してしまうことがないようにすることが肝要である。従って、多種多様な使用状況において最適な条件で被転写体に印刷層を転写するためには、活性剤組成物中の溶剤の種類及び含有量を制御することが重要である。
以下、各構成要素について詳細に説明する。
低沸点溶剤を構成するアルコール類としては、エチルアルコール(沸点78℃)、n−プロピルアルコール(沸点97℃)、イソプロピルアルコール(沸点82℃)、n−ブチルアルコール(沸点117℃)、イソブチルアルコール(沸点108℃)、2−ブチルアルコール(沸点99℃)、tert−ブチルアルコール(沸点84℃)などが挙げられ、これらのうちイソプロピルアルコール及びイソブチルアルコールが好ましい。
また、低沸点溶剤を構成するエステル類としては、酢酸エステルが好ましく、具体的には、酢酸エチル(沸点77℃)、酢酸プロピル(沸点102℃)、酢酸ブチル(沸点125℃)、酢酸イソブチル(沸点118℃)、酢酸sec−ブチル(沸点112℃)、酢酸tert−ブチル(沸点98℃)などが挙げられる。これらのうち特に酢酸エチル、酢酸ブチル及び酢酸イソブチルが好ましく、これらの少なくとも1種であることが好ましい。
さらに、低沸点溶剤を構成する脂肪族炭化水素としては、ヘプタン(沸点98℃)、2−メチルヘキサン(沸点90℃)、3−メチルヘキサン(沸点92℃)、3−エチルペンタン(沸点94℃)、オクタン(沸点126℃)、イソオクタン(沸点99℃)などが挙げられ、これらのうちヘプタンが好ましい。
これらの低沸点溶剤は1種を単独で又は2種以上を混合して使用することができる。
高沸点溶剤を構成するエーテル類としては、ブチルセロソルブ(沸点171℃)、イソアミルセロソルブ(沸点181℃)などが挙げられ、このうちブチルセロソルブが好ましい。
また、高沸点溶剤を構成するエステル類としては、メトキシブチルアセテート(沸点172℃)、ブチルカルビトールアセテート(沸点247℃)、シュウ酸ジブチル(沸点246℃)などが挙げられる。
さらに、高沸点溶剤を構成するケトン類としては、ジブチルケトン(沸点187℃)、ジイソブチルケトン(沸点168℃)などが挙げられる。
これらの高沸点溶剤は1種を単独で又は2種以上を混合して使用することができる。
可塑剤としては、フタル酸エステルが好ましく、フタル酸エステルとしては、フタル酸ジメチル、フタル酸ジブチル、フタル酸ジオクチル、フタル酸ジイソオクチルなどが挙げられる。これらのうちフタル酸ジメチルが活性状態を安定化させるのとともに、適度に他の溶剤とともに蒸発する点から好ましい。
可塑剤の含有量の下限値については特に制限はないが、効果の点から5質量%以上であることが好ましい。すなわち可塑剤の含有量は5〜35質量%の範囲が好ましく、10〜35質量%がより好ましく、10〜20質量%がさらに好ましい。
図1は、水圧転写フィルムの構成の一例を示す概略断面図である。水圧転写フィルム10は、基材フィルム1の一方の面に、グラビア印刷により、第1の絵柄層2、第2の絵柄層3、第3の絵柄層4及び第4の絵柄層5が、順に設けられ、印刷層6が形成されている。
この水溶性又は水膨潤性のフィルムを構成する樹脂としては、例えばポリビニルアルコール樹脂、デキストリン、ゼラチン、にかわ、カゼイン、セラック、アラビアゴム、澱粉、蛋白質、ポリアクリル酸アミド、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリビニルメチルエーテル、メチルビニルエーテルと無水マレイン酸との共重合体、酢酸ビニルとイタコン酸との共重合体、ポリビニルピロリドン、アセチルセルロース、アセチルブチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、アルギン酸ナトリウム等が挙げられる。これらの樹脂は、単独で用いられてもよいし、2種以上が混合されて用いられてもよい。なお、基材フィルムには、マンナン、キサンタンガム、グアーガム等のゴム成分が添加されていてもよい。
ポリビニルアルコール系樹脂フィルムは、ポリビニルアルコールの重合度、ケン化度、及び澱粉やゴム等の添加剤の配合量等を変えることにより、基材フィルムに対して転写用の印刷層を形成する際に必要な機械的強度、取り扱い中の耐湿性、水面に浮かべてからの吸水による柔軟化の速度、水中での延展又は拡散に要する時間、転写工程での変形のし易さ等を適宜調節することができる。
また、ポリビニルアルコール系樹脂フィルムは水溶性ではあるが、水に溶解する前段階では水に膨潤して軟化しつつもフィルムとして存続することが好ましい。フィルムとして存続している状態にあるときに水圧転写を行なうことにより、水圧転写時の転写用の印刷層の過度の流動、変形を防止することができるからである。
紫外線吸収剤としては、例えばベンゾトリアゾール、ベンゾフェノン、サリチル酸エステル等の有機系化合物や、粒径0.2μm以下の微粒子状の酸化亜鉛、酸化セリウム等の無機質系化合物が挙げられ、また、光安定剤としては、例えばビス−(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)セバケート等のヒンダードアミン系ラジカル捕捉剤、ピペリジン系ラジカル捕捉剤等のラジカル捕捉剤などを挙げることができる。
なお、これら紫外線吸収剤や光安定剤の含有量は、それぞれ0.5〜10質量%程度である。
グラビア印刷方法においては、基材の一方の面に、グラビア印刷により、重ね刷りが行われ、絵柄層2層以上を有する印刷層が形成される。この重ね刷りにおいては、例えばカラー写真などを印刷する場合、通常3〜7回重ね刷りするのが一般的である。4色刷りでは、例えばC(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)及びK(黒)が一般に用いられる。
また、各絵柄層を形成するインキの塗布量は、各絵柄層の厚みが上記の範囲内にあれば特に制限はないが、0.5〜1.5g/m2であることが好ましく、0.7〜1.4g/m2であることがより好ましい。
成形品は、好ましくは工程(A)水圧転写フィルムの印刷層に、活性剤組成物を塗布し、該印刷層の少なくとも一部を溶解又は膨潤して軟化させる活性化工程、工程(B)前記活性化工程を経た水圧転写フィルムに被転写体を押圧し、水圧によって該印刷物を被転写体の被転写面に密着させる工程、工程(C)被転写体の被転写面に密着した印刷物の基材フィルムを完全に除去して印刷層のみを転写する脱膜工程、及び工程(D)転写された印刷層上に、必要に応じ保護膜を形成する工程、を有する水圧転写方法により製造することができる。
工程(A)は、水圧転写フィルムの印刷層に、本発明の活性剤組成物を塗布し、該印刷層の少なくとも一部を溶解又は膨潤して軟化させる活性化工程であり、該活性剤組成物の塗布は、水圧転写フィルムを水面に浮遊させる前又は後に行うものである。
基材フィルムと印刷層とんからなる水圧転写フィルムは、基材フィルム側が水面側に向くように水面上に浮遊させる。水圧転写フィルムを水面に浮遊させるには、枚葉の印刷物を1枚ずつ浮遊させてもよく、また水を一方向に流し、その水面上に連続帯状の水圧転写フィルムを、連続的に供給して浮遊させてもよい。
本発明の活性剤組成物を、水圧転写フィルムの印刷層に施す方法としては、上述したように、グラビアオフセットコート、グラビアコート、ロールコート、バーコート、スプレーコートなどの方法を用いることができるが、印刷層の十分な活性を得る観点から、スプレーコート法、ロールコート法が好ましい。
なお、本発明の活性剤の塗工量は、通常1〜50g/m2程度、好ましくは3〜30g/m2であり、より好ましくは10〜25g/m2である。
工程(B)は、前記活性化工程を経た水圧転写フィルム上に被転写体を押圧し、水圧によって該水圧転写フィルムを被転写体の被転写面に密着させる工程である。
図2は、当該工程(B)を概念的に示す説明図である。すなわち、当該工程(B)においては、水面W上に浮遊させた水圧転写フィルム10’の上から、被転写体7を、その被転写面8が下方となるようにして下降させて、被転写体7を水中に押し込むことで、その被転写面8の形状に沿って該水圧転写フィルム10’を伸ばし変形させて、水圧によって被転写面8に水圧転写フィルム10’を密着させる。なお、水圧転写フィルム10’を水面Wに浮かべてその基材フィルム1’が水と接した際、該基材フィルム1’が水膨潤性の場合には膨潤し、水溶性の場合は溶解する。従って、基材フィルム1’が水膨潤性の場合は、該基材フィルム1’は、印刷層6’と一体となって被転写面8に密着する。一方、基材フィルム1’が水溶性の場合には、完全に水に溶解し印刷層6’のみが水面上に浮遊する場合と基材フィルム1’の一部が溶解し一部が残存する場合とがある。前者の印刷層6’のみが水面上に浮遊する場合は、被転写体7には印刷層6’のみが密着した状態となる。
脱脂液としては、アルカリ脱脂剤等の界面活性剤不含の物が用いられる。例えば界面活性剤不含のカリウム・リン酸塩系の弱アルカリ性液体を用いることができる。このようなカリウム・リン酸塩系の液は、界面活性剤を含まないので被転写体の表面から水をはじくことができる。このように被転写体の表面において水とのなじみを抑えることにより、被転写体と水圧転写フィルムの印刷層との間に水が侵入することを防止することができ、被転写体の被転写面に該印刷層を直接的かつ確実に付着させることができる。
また、前記被転写体の被転写面には、水圧転写フィルムの印刷層表面との間の密着性を良好にするために、プライマー層を予め形成しておくこともできる。
この工程は、被転写体の被転写面に密着した水圧転写フィルムの基材フィルムを完全に除去して印刷層のみを転写する工程である。
当該工程(C)においては、基材フィルムも印刷層と共に被転写体に押圧され被転写体に密着した場合に、その基材フィルムを溶解あるいは洗浄で除去し、印刷層のみを被転写体上に残す工程である、従って、被転写体を水中に押込み、水圧を印加する際に、水面上に印刷層のみが浮遊している場合には、この工程(C)は不要である。つまり、工程(C)は、水圧転写フィルムの基材フィルムの少なくとも一部が溶解せずに被転写体上に残存している場合に、被転写体の被転写面に転写された印刷層が十分に密着後、その基材フィルムを除去する工程である。
基材フィルムの除去は、例えば、水を用いてシャワー洗浄することで行うことができる。この工程(C)により、被転写面に付着している基材フィルムは完全に除去される。なお、シャワー洗浄の条件は、基材フィルムの種類等で異なるが、通常は水温15〜60℃程度、洗浄時間10秒〜5分程度が好ましい。そして、工程(C)の後、あるいは工程(C)が省略される場合は、前記工程(B)の後で、被転写体を十分乾燥し水分を蒸発させれば、被転写体の被転写面に転写された印刷層によって、所望の意匠が付与された成形品が得られる。
工程(D)は、転写された印刷層上に、必要に応じ保護膜を形成する工程である。
当該工程(D)においては、前記工程(C)にて被転写体の被転写面に転写された印刷層に対し、表面強度向上、表面保護、表面艶調整などのために必要に応じ塗装を施し、透明保護膜を形成する。この透明保護膜としては、例えば熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、紫外線硬化性樹脂など、具体的にはウレタン系樹脂、エポキシ樹脂、アクリル系樹脂、フッ素系樹脂、ケイ素系樹脂などが用いられる。塗装方法としては、スプレー塗装、静電塗装、刷毛塗り、浸漬塗装、など公知の方法を用いることができる。
本発明の水圧転写フィルム用活性剤組成物を用いて装飾される成型品は、特に高い意匠性が要求される自動車内装材、建材、家具類、電気製品のハウジングなどとして好適に用いられる。
なお、各例で得られた転写用印刷物及び水圧転写成形品について以下に示す性能評価を行った。
(1)水圧転写フィルム活性化後の状態
水圧転写フィルムの印刷層に、各実施例及び比較例で調製した活性剤組成物を塗布し、絵柄の状態を目視で評価した。評価基準は以下のとおりである。
○;均一に絵柄が伸長し、柄のゆがみ及び柄ぼけがない。
△;一部にクラック又は亀裂が発生し、部分的な伸長となる。
×;全体的に絵柄が割れて意匠性が損なわれる。
活性化された絵柄を被転写体に転写した後の絵柄の転写状態を目視で評価した。評価基準は以下のとおりである。
○;均一に絵柄が転写されており、柄の曲がりがない。
△;一部柄の曲がりが生じている。
×;基材の一部にはじき等による絵柄が転写されていない部分がある。
被転写体に絵柄が転写された初期状態において、シャワーにより水圧をかけた際の絵柄の状態を目視で評価した。評価基準は以下のとおりである。
○;水圧に対して絵柄のくずれがなく、転写された状態を維持している。
△;若干柄がくずれる部分が存在する。
×;絵柄がくずれ意匠性が損なわれる。
転写時、水洗時にエアーがみ、溶剤揮発によるピンホールが認められ、絵柄が転写されず基材が見える状態であるか否かについて目視で評価した。評価基準は以下のとおりである。
○;ピンホールなし。
△;ピンホールが若干見られたが実用上は問題ない程度である。
×;絵柄全体にピンホールが発生した。
被転写体に絵柄を転写した後、柄の伸展の均一性について評価した。評価基準は以下のとおりである。
○;柄の伸展が均一である。
△;柄の伸展が一部不均一である。
×;柄が全体的に不均一に転写されている。
被転写体の曲面部分において、曲面に沿って絵柄が転写されているかを目視にて評価した。評価基準は以下のとおりである。
○;柄の切れ目がなく、曲面に沿って転写されている。
△;柄の伸びが若干不均一であるが、実用上は問題ない程度である。
×;柄割れがあり、意匠性を損なうものである。
被転写体に転写し、乾燥した後の表面の平滑性を目視及び触感により評価した。評価基準は以下のとおりである。
○;鏡面となり、滑らかな面となっている。
△;一部マット状になり若干の凹凸が存在するが、実用上は問題ない程度である。
×;全面に凹凸がありざらつく。
被転写体に転写し、乾燥し、透明保護層を設けた後の被転写体に対して、意匠性を柄と伸びを考慮して目視にて評価した。評価基準は以下のとおりである。
○;意匠性が良好である。
△;意匠性に一部不具合がある。
×;全体的に意匠性が損なわれている。
(1)水圧転写フィルムの作製
水溶性フィルムとして、PVAフィルム[東セロ(株)製、「トスロン」、厚さ30μm]を用い、その片面に電動式グラビア印刷機にて、グラビアインキ(大日本インキ化学工業(株)、「GTカラー」)を用いて、重ね刷りにより図1に示すように第1絵柄層〜第4絵柄層からなる厚さ2μmの印刷層(木目模様)を設けることにより水圧転写フィルムを作製した。
第1表に示す成分を第1表に示す含有量となるように混合して活性剤組成物を調製した。
上記(1)で得た水圧転写フィルムを図2の如く、水温30℃の水面W上にこの転写用印刷物10’をその基材フィルム1’側が水面側を向く様にして浮遊させた。2分経過後に(2)で調製した活性剤組成物をスプレーコート法により15g/m2で噴霧した。15秒経過後、基材フィルム1’が膨潤状態となった後に、ABS樹脂製成形体の被転写体7を、水圧転写フィルム10’の上方から押入れて、被転写体7の被転写面8に水圧転写フィルム10’を延展させ密着させた。この後、該水圧転写フィルムが表面に延展し密着した被転写体を水中から引出した。次に、脱基材フィルムの工程(上記(C)工程)として、該被転写体に40℃の温水シャワーを1分間噴射した後、さらに清水シャワーを噴射して、被転写体上に付着している該水圧転写フィルムの基材フィルムを除去した。次いで、被転写体を乾燥して、印刷層が被転写体に転写された転写物品を得た。
次いで、転写物品の印刷層の表面に、透明保護層として厚さ10μmのアクリル系樹脂層を形成して、水圧転写成形品を作製した。
上記方法にて評価した結果を第2表に示す。
活性剤組成物を第1表に示すものとして、第1表に示す塗布方法により塗布した以外は、参考例1と同様にして水圧転写成形品を作製し、上記方法にて評価した。評価の結果を第2表に示す。
水圧転写フィルムを以下の方法で作製した。水溶性フィルムとして、PVAフィルム[日本合成化学工業(株)製、「ハイセロンC−300」、厚さ40μm]を用い、その片面に電動式グラビア印刷機にて、グラビアインキ(ザ・インクテック(株)、「KLCF」)を用いて、重ね刷りにより図1に示すように第1絵柄層〜第4絵柄層からなる厚さ2μmの印刷層(木目模様)を設けることにより水圧転写フィルムを作製した。
得られた水圧転写フィルムを用い、活性剤組成物を第1表に示すものとして、第1表に示す塗布方法により塗布した以外は、参考例1と同様にして水圧転写成形品を作製し、上記方法にて評価した。評価の結果を第2表に示す。
活性剤組成物を第1表に示すものとして、第1表に示す塗布方法により塗布した以外は、参考例6と同様にして水圧転写成形品を作製し、上記方法にて評価した。評価の結果を第2表に示す。
1’ 基材フィルム
2 第1の絵柄層
3 第2の絵柄層
4 第3の絵柄層
5 第4の絵柄層
6 印刷層
6’ 活性剤含有印刷層
7 被転写体
8 被転写面
10 印刷物
10’転写用印刷物(水圧転写フィルム)
W 水面
Claims (9)
- 基材フィルムと印刷層からなる水圧転写フィルムの印刷層を活性化するための活性剤組成物であって、少なくとも溶剤を含み、該溶剤が沸点70〜130℃の低沸点溶剤と沸点160〜260℃の高沸点溶剤からなり、低沸点溶剤がアルコール類、エステル類及び脂肪族炭化水素から選ばれる少なくとも1種であり、高沸点溶剤がエーテル類、エステル類及びケトン類から選ばれる少なくとも1種であり、かつヘプタン、2−メチルヘキサン、3−メチルヘキサン、3−エチルペンタン、オクタン、及びイソオクタンから選ばれる少なくとも1種の低沸点溶剤の脂肪族炭化水素又はメトキシブチルアセテート、ブチルカルビトールアセテート、及びシュウ酸ジブチルから選ばれる少なくとも1種の高沸点溶剤のエステル類を含有し、低沸点溶剤と高沸点溶剤の質量比が55:45〜95:5の範囲である水圧転写フィルム用活性剤組成物。
- さらに可塑剤を含有し、該可塑剤の含有量が35質量%以下である請求項1に記載の水圧転写フィルム用活性剤組成物。
- 前記可塑剤がフタル酸エステルであり、その含有量が5〜35質量%である請求項2に記載の水圧転写フィルム用活性剤組成物。
- 低沸点溶剤の脂肪族炭化水素が、ヘプタンである請求項1〜3のいずれかに記載の水圧転写フィルム用活性剤組成物。
- 低沸点溶剤が酢酸エチル、酢酸ブチル及び酢酸イソブチルの少なくとも1種を含む請求項1〜4のいずれかに記載の水圧転写フィルム用活性剤組成物。
- スプレーコート法又はロールコート法により活性化するために用いられる請求項1〜5のいずれかに記載の水圧転写フィルム用活性剤組成物。
- 基材フィルムがポリビニルアルコール系樹脂フィルムである請求項1〜6のいずれかに記載の水圧転写フィルム用活性剤組成物。
- 前記印刷層に用いるインキの溶剤が、酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸ブチル、セロソルブ、シクロヘキサノン、エチルアルコール、イソプロピルアルコール、イソブチルアルコール、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、プロピレングリコールモノブチルエーテル、及びプロピレングリコールから選ばれる少なくとも1種である請求項1〜7のいずれかに記載の水圧転写フィルム用活性剤組成物。
- 下記の工程(A)〜工程(C)を順に有する成形品の製造方法。
工程(A)基材フィルムと印刷層からなる水圧転写フィルムの印刷層に、請求項1〜8のいずれかに記載の水圧転写フィルム用活性剤組成物を塗布し、該印刷層の少なくとも一部を溶解又は膨潤して軟化させる活性化工程
工程(B)前記活性化工程を経た水圧転写フィルムに被転写体を押圧し、水圧によって該印刷物を被転写体の被転写面に密着させる工程
工程(C)被転写体の被転写面に密着した印刷物の基材フィルムを除去して印刷層を転写する脱膜工程
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