JP5116061B1 - 受水機構および吹付機構を備えたワイパーシステム - Google Patents
受水機構および吹付機構を備えたワイパーシステム Download PDFInfo
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Abstract
【課題】 視界不良に起因する交通事故の発生を未然に防止する。
【解決手段】第1のワイパーシステム102により、雨水DをフロントガラスG(視界面)に落ちる前に受け止める。第1のワイパーシステム102は、落下してくる雨水Dを受けるためのベースとなる部材を、繊維状またはスポンジ状の素材で覆うことにより構成される。第2のワイパーシステム104により、フロントガラスGに落ちた、または落ちる前の雨水Dを瞬時に吹き飛ばす。
【選択図】 図1
【解決手段】第1のワイパーシステム102により、雨水DをフロントガラスG(視界面)に落ちる前に受け止める。第1のワイパーシステム102は、落下してくる雨水Dを受けるためのベースとなる部材を、繊維状またはスポンジ状の素材で覆うことにより構成される。第2のワイパーシステム104により、フロントガラスGに落ちた、または落ちる前の雨水Dを瞬時に吹き飛ばす。
【選択図】 図1
Description
この発明は、運転者の視界を良好に保つワイパーの構造に関するものである。
従来から用いられている接触式のワイパーでは、豪雨の中を運転するような状況において、ドライバーの視界を良好に保つことが困難であったことから、これまで様々な改良型のワイパーが考案されてきた。
例えば、自動車のフロントガラスに付着した雨水などの除去能力を高めるために、従来から用いられている接触式のワイパーゴム202に加えて、接触式の吸水層204をさらに設けたワイパーW’(特許文献1、図13)や、エアー供給手段206(フロントガラス全面にエアーを吹き付けるもの)をフロントガラスGの上部に固定したワイパーシステムW”(特許文献2、図14)などが存在する。
しかしながら、図13に示す特許文献1のワイパーW’では、雨水をフロントガラスGに到達する前に捕獲することはできなかった。また、吸水層204で拭い取る構造のみを採用しているため、(i)吸水層204の吸水可能量を超えてしまうとワイプ性能が著しく低下してしまうという問題があった。さらに、吸水層204がフロントガラス面に常時接触した状態となるため、(ii)吸水層204の劣化がはげしいという問題があった。
図14に示す特許文献2のワイパーW”では、エアー供給手段206の送風口付近と離れた位置とではエアーの風圧が著しく低下してしまうことから、(iii)降雨がフロントガラスGに達するのを効果的に阻止するのが困難であるという問題があった。また、接触式のワイパーW0と併せて使用する際に、(iv)接触式のワイパーW0に大きな風圧を与えて、故障させてしまうおそれがあった。
(1)この発明のワイパーシステムは、
視界面に対して移動するワイパーアームと、
前記ワイパーアームに取り付けられ、落下してくる雨水を受けるための受け部材と、
前記受け部材を覆うように取り付けられ、前記受け部材が受けた雨水の跳ね返りを防止する防跳部材と、
を備えたこと、を特徴とする。
視界面に対して移動するワイパーアームと、
前記ワイパーアームに取り付けられ、落下してくる雨水を受けるための受け部材と、
前記受け部材を覆うように取り付けられ、前記受け部材が受けた雨水の跳ね返りを防止する防跳部材と、
を備えたこと、を特徴とする。
これにより、受けた雨水の跳ね返りを防止してフロントガラスに落ちないようにすることが可能となり、フロントガラスに到達する雨水の量を低減することができる。
(2)この発明のワイパーシステムは、
前記受け部材は、中央平坦部と、当該中央平坦部の端部において長手方向に延伸して設けられる隆起部と、を有していること、
を特徴とする。
前記受け部材は、中央平坦部と、当該中央平坦部の端部において長手方向に延伸して設けられる隆起部と、を有していること、
を特徴とする。
これにより、受けた雨水を、溝に沿ってワイパーの下方に流すことができる。
(3)この発明のワイパーシステムは、
視界面に対して移動するワイパーアームと、
前記ワイパーアームに取り付けられ、落下してくる雨水を受けて保持するための保水部材と、
を備えたこと、を特徴とする。
視界面に対して移動するワイパーアームと、
前記ワイパーアームに取り付けられ、落下してくる雨水を受けて保持するための保水部材と、
を備えたこと、を特徴とする。
これにより、受けた雨水の跳ね返りを防止してフロントガラスに落ちないように保持することが可能となり、フロントガラスに到達する雨水の量を低減することができる。
(4)この発明のワイパーシステムは、
保水部材に保持された雨水を吸引する吸引機構を備えており、
前記吸引機構が、
前記保水部材に接続され、吸引した雨水を外部へ排出するための管路と、
前記管路の内部を負圧にするため負圧機構と、
備えたこと、を特徴とする。
保水部材に保持された雨水を吸引する吸引機構を備えており、
前記吸引機構が、
前記保水部材に接続され、吸引した雨水を外部へ排出するための管路と、
前記管路の内部を負圧にするため負圧機構と、
備えたこと、を特徴とする。
これにより、保持した雨水を外部に排出することが可能となり、継続的にフロントガラスに到達する雨水の量を低減することができる。
(5)この発明のワイパーシステムは、
前記負圧機構が、
前記管路の排出口に向けて空気を送り込むことで、前記管路の内部を負圧にすること、
を特徴とする。
前記負圧機構が、
前記管路の排出口に向けて空気を送り込むことで、前記管路の内部を負圧にすること、
を特徴とする。
これにより、コンプレッサーによって、吸水シートから雨水を吸引し、排出することができる。
(6)この発明のワイパーシステムは、
前記ワイパーアームに前記保水部材を取り付けるためのベース部材を備えており、
前記ベース部材は、中央平坦部と、当該中央平坦部の端部に長手方向に延伸して設けられる隆起部と、を有していること、
を特徴とする。
前記ワイパーアームに前記保水部材を取り付けるためのベース部材を備えており、
前記ベース部材は、中央平坦部と、当該中央平坦部の端部に長手方向に延伸して設けられる隆起部と、を有していること、
を特徴とする。
これにより、吸水シートの保水量の限度を超えても、溝部でせき止めつつ給水ポンプで吸水することができる。
(7)この発明のワイパーシステムは、
視界面に対して移動するワイパーアームと、
ワイパーアームに取り付けられ、落下してくる雨水を吹き飛ばすため、雨水に対して流体を吹き付けるための吹付機構と、
を備えたこと、を特徴とする。
視界面に対して移動するワイパーアームと、
ワイパーアームに取り付けられ、落下してくる雨水を吹き飛ばすため、雨水に対して流体を吹き付けるための吹付機構と、
を備えたこと、を特徴とする。
これにより、落下してくる雨水を、フロントガラスに落ちる前や落ちた後で吹き飛ばすことができる。
(8)この発明のワイパーシステムは、
前記流体が、少なくとも空気または液体のいずれかを含むこと、
を特徴とする。
前記流体が、少なくとも空気または液体のいずれかを含むこと、
を特徴とする。
これにより、空気または液体を吹き付けて、落下してくる雨水を吹き飛ばすことができる。
(9)この発明のワイパーシステムは、
前記吹付機構が、前記視界面に対して平行または下向きに前記流体を吹き付けること、
を特徴とする。
前記吹付機構が、前記視界面に対して平行または下向きに前記流体を吹き付けること、
を特徴とする。
これにより、落下してくる雨水を効果的に吹き飛ばすことができる。
(10)この発明のワイパーシステムは、
視界面に対して移動するワイパーアームと、
ワイパーアームに取り付けられ、落下してくる雨水を受けるための保水部材と、
保水部材に保持された雨水を吸引する吸引機構と、
ワイパーアームに取り付けられ、落下してくる雨水を吹き飛ばすため、雨水に対して空気を吹き付けるための吹付機構と、
を備えたこと、を特徴とする。
視界面に対して移動するワイパーアームと、
ワイパーアームに取り付けられ、落下してくる雨水を受けるための保水部材と、
保水部材に保持された雨水を吸引する吸引機構と、
ワイパーアームに取り付けられ、落下してくる雨水を吹き飛ばすため、雨水に対して空気を吹き付けるための吹付機構と、
を備えたこと、を特徴とする。
これにより、吸水シートから雨水を吸引して排出しつつ、落下してくる雨水を吹き飛ばすことができる。
(11)この発明のワイパーシステムは、
前記吸引機構が、前記保水部材に接続され、吸引した雨水を一端から外部へ排出するための吸引管路を有し、
前記吹付機構が、落下してくる雨水を吹き飛ばすため、雨水に対して空気を吹き付けるための吹付管路を有し、
前記ワイパーシステムが、前記吹付管路の一端に空気を送り込むためのコンプレッサーを有し、
前記吸引管路の他端と、前記吹付管路の他端とを連結したこと、
を特徴とする。
前記吸引機構が、前記保水部材に接続され、吸引した雨水を一端から外部へ排出するための吸引管路を有し、
前記吹付機構が、落下してくる雨水を吹き飛ばすため、雨水に対して空気を吹き付けるための吹付管路を有し、
前記ワイパーシステムが、前記吹付管路の一端に空気を送り込むためのコンプレッサーを有し、
前記吸引管路の他端と、前記吹付管路の他端とを連結したこと、
を特徴とする。
これにより、1つのコンプレッサーにより、吸水シートから雨水を吸引して排出しつつ、落下してくる雨水を吹き飛ばすことができる。
1.実施形態の概要(図1)
図1Aに示す自動車100に設けられた本発明のワイパーWは、2系統のワイパーシステム102、104を備えている。これらのワイパーシステム102、104が、ドライバーの視界を確保するために、以下の機能(a)(b)を発揮する。なお、以下の実施形態は、自動車に標準的に取り付けられている接触式ワイパー50に、本発明のワイパーシステム102、104を追加した場合の例である。
図1Aに示す自動車100に設けられた本発明のワイパーWは、2系統のワイパーシステム102、104を備えている。これらのワイパーシステム102、104が、ドライバーの視界を確保するために、以下の機能(a)(b)を発揮する。なお、以下の実施形態は、自動車に標準的に取り付けられている接触式ワイパー50に、本発明のワイパーシステム102、104を追加した場合の例である。
(a)まず、第1のワイパーシステム102により、雨水DをフロントガラスG(視界面)に落ちる前に受け止める。かかる目的を達成するために、第1のワイパーシステム102は、落下してくる雨水Dを受けるためのベースとなる部材を、繊維状またはスポンジ状の素材で覆うことにより構成される。第1のワイパーシステム102は、接触式ワイパー50の上方(大気側)に取り付けられている。
(b)さらに、第2のワイパーシステム104により、フロントガラスGに落ちた、または落ちる前の雨水Dを瞬時に吹き飛ばす。かかる目的を達成するために、第2のワイパーシステム104は、雨水Dに対してエアーなどの流体を吹き付ける機構を有している。第2のワイパーシステム104は、接触式ワイパー50の下方(フロントガラス側)に取り付けられている。
以上の機能(a)(b)を発揮することで、例えば、豪雨の中で運転せざるを得ない状況であっても、一定範囲の視界(図1Bに点線で示す範囲P)を常に確保することが可能となり、視界不良に起因する交通事故の発生を未然に防止することができる。これに対して、従来の接触式ワイパーでは、ワイパーが通過するとたちまち雨水Dが付着してしまうため、ワイパーを高速で駆動したとしても、良好な視界を得るには限界があった。
2.第1の実施形態(図2、図3)
まず、図1に示す第1のワイパーシステム102のみを備える場合(すなわち、図1において、第2のワイパーシステム104を除いたもの)について、以下に説明する。
まず、図1に示す第1のワイパーシステム102のみを備える場合(すなわち、図1において、第2のワイパーシステム104を除いたもの)について、以下に説明する。
[ワイパーW1の構成]
図2に、本実施形態におけるワイパーW1の構成を示す。
図2に、本実施形態におけるワイパーW1の構成を示す。
標準的に取り付けられている接触式ワイパー50は、図2に示すように、フロントガラスG(視界面)に接触する弾性部材であるワイパーゴム52と、ワイパーゴム52をワイパーアーム56に連結する金属製のワイパーブレード54と、駆動部からの動力を伝える金属製のワイパーアーム56とで構成される。なお、ワイパーアーム56はフロントガラスGの下方(カウルパネル付近)において回転可能に固着されている。
また、図2に示すように、接触式ワイパー50のワイパーアーム56には、第1のワイパーシステム102が、留め具Sで固定され、取り付けられている。
第1のワイパーシステム102の構成について、図3を用いて説明する。図3Aは、図2におけるα矢視図である。図3Bは、図2におけるβ矢視図である。図3Cは、図3Bに示す、メッシュネット14の両端を拡げた(取り付け前の)状態を示す展開図である。
図3Aに示すように、落下してくる雨水Dを受けるための受け部材であるプレート12を覆うように、防跳部材であるメッシュネット14が取り付けられている。メッシュネット14は、細い針金やプラスチック糸などの素材を編み込んで成形され、編み目は数ミリ程度の幅としている。ここで、防跳部材とは、少なくとも、直接的に受けた雨水を粉砕し、または防跳部材を通過して下方の面で雨水を受け止めた場合に生じる跳ね返りを捕獲することが可能な部材をいう。
プレート12は、図3Aに示すように、中央平坦部12bと、当該中央平坦部12bの端部においてプレート12の長手方向(図2、図3BのX方向)に延伸して設けられる隆起部12cとを有している。結果として、プレート12には、長手方向に延びる溝12aが形成される。図3Cに示すように、メッシュネット14の両端には、プレート12に固定しやすいように、取付板14aが2本設けられている。メッシュネット14は、中央平坦部12bから所定間隔(例えば、2mm〜5mm程度)だけ浮かせて、プレート12の上面に張られている。
[ワイパーシステム102の動作]
ドライバーがハンドルST(図1B)の横に設けられたワイパースイッチSW(図1B)を入れると、ワイパーW1を駆動するためのモーター(図示せず)が起動する。モーターの駆動力を受けたワイパーW1は、円弧軌道上を左右に往復移動(フロントガラスGに対して移動)する。
ドライバーがハンドルST(図1B)の横に設けられたワイパースイッチSW(図1B)を入れると、ワイパーW1を駆動するためのモーター(図示せず)が起動する。モーターの駆動力を受けたワイパーW1は、円弧軌道上を左右に往復移動(フロントガラスGに対して移動)する。
ワイパーW1が往復移動している状態で、落下した雨水Dがメッシュネット14を通って、プレート12に付着する。このとき、雨水Dは、メッシュネット14で粉砕され、プレート12に受け止められる。また、メッシュネット14を通り越して中央平坦部12bで受け止めた場合にも、中央平坦部12bからの跳ね返りをある程度メッシュネット14で捕獲することができる。
落下してきた雨水Dが、このようにして、プレート12およびメッシュネット14に付着すると、その後、溝12a(図3A、B)に沿って下方に流れ出て、最終的に、フロントガラスGの外側に排出(移動)させられる。
なお、この実施形態では、防跳部材として網状のメッシュネット14を採用したが、図15に示すような他の形態を採用してもよい。
例えば、図15Aに示すように、プレート12の長手方向に対して垂直に巻き付けた縞状のネット14aを採用したり、図15Bに示すように、プレート12の長手方向に対して平行に巻き付けた縞状のネット14bを採用してもよい。また、図15C、Dに示すように、平板状のネット14cを傾斜して取り付けて、防跳部材を構成してもよい。図15Dは、図15Cにおけるγ断面図である。
なお、この実施形態では、メッシュネット14を1つの層だけ設けることとしたが、複数層のメッシュネット14を設けるようにしてもよい。図16は、2層のメッシュネット14を設けた例を示す図である。
例えば、図16Aに示すように、2つのメッシュネット14’、14”を設けてもよい。このとき、下方のメッシュネット14”の穴(網目)を、上部のメッシュネット14’の穴(網目)より小さく成形してもよい。また、図16Aに示す例では、下方のメッシュネット14”を、中央平坦部12bから間隔を空けて配置したが、図16Bに示すように、下方のメッシュネット14”を、中央平坦部12bに接するように配置してもよい。
3.第2の実施形態(図4、図5)
第1の実施形態(図2、図3)では、プレート12を覆うメッシュネット14で落下してくる雨水Dを受けて流すこととしたが、落下してくる雨水Dを受けて一旦保持してから排出する構造(吸水タイプ)のワイパーシステム102’を採用してもよい。その具体的な構成を、図4に示す。
第1の実施形態(図2、図3)では、プレート12を覆うメッシュネット14で落下してくる雨水Dを受けて流すこととしたが、落下してくる雨水Dを受けて一旦保持してから排出する構造(吸水タイプ)のワイパーシステム102’を採用してもよい。その具体的な構成を、図4に示す。
[ワイパーW2の構成]
この実施形態のワイパーW2は、図4に示すように、接触式ワイパー50(図2に示すものと同じ)と、接触式ワイパー50のワイパーアーム56に取り付けられ、落下してくる雨水Dを受けて保持するための保水部材である吸水シート16(スポンジなど)と、吸水シート16に保持された雨水Dを吸引する吸引機構を構成する吸引パイプ18と、を備える。
この実施形態のワイパーW2は、図4に示すように、接触式ワイパー50(図2に示すものと同じ)と、接触式ワイパー50のワイパーアーム56に取り付けられ、落下してくる雨水Dを受けて保持するための保水部材である吸水シート16(スポンジなど)と、吸水シート16に保持された雨水Dを吸引する吸引機構を構成する吸引パイプ18と、を備える。
吸引パイプ18には、吸水シート16に保持された雨水Dを吸引するための孔が多数設けられている。なお、吸引パイプ18と、後述するコンプレッサーによって吸引機構が構成される。
第1のワイパーシステム(吸水タイプ)102’の構成について、図5を用いて説明する。図5Aは、図4におけるα矢視図である。図5Bは、図4におけるβ矢視図である。図5Cは、図5Bに示す、吸水シート16の両端を拡げた(取り付け前の)状態を示す展開図である。
第1のワイパーシステム(吸水タイプ)102’は、図5Aに示すように、吸水シート16をワイパーアーム56に取り付けるためのベース部材であるプレート12を備えており、吸引パイプ18の孔は、プレート12の厚さ方向に貫通する孔(点線で示す)と連通する。
また、図5Aに示すように、プレート12は、中央平坦部16と、当該中央平坦部16の端部においてプレート12の長手方向(図4のX方向)に延伸して設けられる隆起部18とを有している。結果として、プレート12には、長手方向に延びる雨水が溜まる溝12aが形成される。
図5Cに示すように、吸水シート16の両端および中央の位置には、固定しやすいように、取付板16aが3本設けられている。中央位置の取付板16aにより、吸水シート16をプレート12の低面に付着している点で、メッシュネット14を中央平坦部12bから所定間隔だけ浮かせて取り付けた、図3に示す実施例とは異なる。
上記構成により、フロントガラスに落ちる前に受けた雨水Dを保持し、吸引パイプ18で吸引して排出することができ、また、プレート12に落下する雨水Dの跳ね返りを軽減することができる。
[ワイパーシステム102’の接続関係および動作]
図6は、第1のワイパーシステム(吸水タイプ)102’を駆動するための接続関係を示す図である。なお、ボンネットは省略している。
図6は、第1のワイパーシステム(吸水タイプ)102’を駆動するための接続関係を示す図である。なお、ボンネットは省略している。
図6に示すように、吸引パイプ18から延びたチューブT1が、カウルパネルCpに開けられた孔を通って、エンジンルームEc内に引き込まれている。エンジンルームEc内でチューブT1から枝分かれした2つの管路(チューブT2、T3)のうち、一方のチューブT2が排出口Drにつながっており、他方のチューブT3がコンプレッサーCmに接続されている。また、コンプレッサーCmからの空気を、排出口Drに向けて送り込むための逆止弁Nrが分岐位置に設けられている。コンプレッサーCmにはバッテリーBaが接続されている。なお、コンプレッサーCmおよびバッテリーBaは自動車に標準で取り付けられているものを使用することができ、別途設けることもできる。
上記構成により、コンプレッサーが排出口に向けて空気を送り込んで、吸引パイプ18の内部を負圧にすることができる。
ドライバーがハンドルST(図1B)の横に設けられたワイパースイッチSW(図1B)を入れると、ワイパーW2を駆動するためのモーター(図示せず)が起動する。モーターの駆動力を受けたワイパーW2は、円弧軌道上を左右に往復移動(フロントガラスGに対して移動)する。さらに、コンプレッサーCmの電源が入り、コンプレッサーCmからの空気が排出口Drに向けて送り込まれると、吸引パイプ18の内部が負圧になる。
ワイパーW2が往復移動している状態で、受け止められた雨水Dが吸水シート16により吸収され、保持される。その後、吸水シート16の雨水Dは、吸引パイプ18に設けられた穴から吸い込まれ、排出口Drに達する。なお、雨水Dが吸い込まれずに下方に流れることも考えらえるが、隆起部12cによってある程度せき止めた状態で、吸引することができる。これらの方法で、最終的に、雨水DがフロントガラスGの外側に排出(移動)させられる。
なお、図6に示すように、、コンプレッサーCm等を用いて吸引パイプ18の内部を負圧にしたが、例えば、真空ポンプを吸引パイプ18に接続してその内部を負圧にしてもよい。
なお、この実施形態では、吸引機構(吸引パイプ18など)を設けるようにしたが、吸引機構を設けないようにしてもよい。そのような場合でも、例えば、遠心力によって水分をフロントガラスGの外側に飛ばすことができれば、吸水能力の低下は生じない。
4.第4の実施形態(図7、図8)
つぎに、図4に示す第1のワイパーシステム102’に、さらに、第2のワイパーシステム104を追加した場合について、以下に説明する。
つぎに、図4に示す第1のワイパーシステム102’に、さらに、第2のワイパーシステム104を追加した場合について、以下に説明する。
[ワイパーW3の構成]
この実施形態のワイパーW3は、図7に示すように、図2に示すものと同じ接触式ワイパー50と、図2に示すものと同じ接触式ワイパー50に取り付けられ、落下してくる雨水を受けて保持するための保水部材である吸水シート16(スポンジなど)と、吸水シート16に保持された雨水Dを吸引する吸引機構を構成する吸引パイプ18とを備える。吸引した雨水を外部へ排出するための吸引パイプ18には、吸水シート16に保持された雨水Dを吸引するための孔が多数設けられている。
この実施形態のワイパーW3は、図7に示すように、図2に示すものと同じ接触式ワイパー50と、図2に示すものと同じ接触式ワイパー50に取り付けられ、落下してくる雨水を受けて保持するための保水部材である吸水シート16(スポンジなど)と、吸水シート16に保持された雨水Dを吸引する吸引機構を構成する吸引パイプ18とを備える。吸引した雨水を外部へ排出するための吸引パイプ18には、吸水シート16に保持された雨水Dを吸引するための孔が多数設けられている。
さらに、図7に示すように、第2のワイパーシステム104を構成する2つの吹付パイプ20(20a、20b)が、ワイパーアーム56の下側(フロントガラスG側)に取り付けられている。吹付パイプ20(吹き付け管路)は、落下してくる雨水Dを吹き飛ばすために、雨水に対して空気を吹き付けるための吹付機構であって、コンプレッサーCmに接続されている。図8Aは、第1のワイパーシステム102と、第2のワイパーシステム104の取り付け位置を示す図である。
図8Aに示すように、吸引パイプ18および吹付パイプ20の一端は、それぞれチューブT5およびT4に接続されている。
吹付パイプ20は、フロントガラスGに対してエアーを吹き付けるためノズル22を多数有する。ノズル22は、フロントガラスGと平行に向けたり、図8Bに示すように、フロントガラス面に対してやや下向き(例えば、約20度)に向けることができる。
図8Bに示す吹付パイプ20aのノズル22は、数cmだけフロントガラス面から離れて位置しており、フロントガラスGへの投影位置から10cm〜15cmの範囲でエアーを吹き付けるように配置されている。これにより、フロントガラスGの面付近にフロントガラスGの外側に向かう空気流を生じさせ、フロントガラスGに落ちた、または落ちる前の雨水Dを効果的に吹き飛ばすことができる。
[ワイパーシステム102’、104の接続関係および動作]
図9は、第1のワイパーシステム(吸水タイプ)102’および第2のワイパーシステム104を駆動するための接続関係を示す図である。
図9は、第1のワイパーシステム(吸水タイプ)102’および第2のワイパーシステム104を駆動するための接続関係を示す図である。
図9に示すように、吹付パイプ20から延びたチューブT4(図8A)が、カウルパネルCpに開けられた孔を通って、エンジンルームEc内に引き込まれ、コンプレッサーCmに接続されている。
上記構成により、コンプレッサーCmで、吹付パイプ20の端部にエアーを供給して、ノズル22からエアーを吹き付けることができる。
また、図6に示す例と同様に、吸引パイプ18から延びたチューブT5が、カウルパネルCpに開けられた孔を通って、エンジンルームEc内に引き込まれている。エンジンルームEc内でチューブT5から枝分かれした2つの管路(チューブT2、T3)のうち、一方のチューブT2が排出口Drにつながっており、他方のチューブT3がコンプレッサーCmに接続されている。また、コンプレッサーCmからの空気を、排出口Drに向けて送り込むための逆止弁Nrが分岐位置に設けられている。コンプレッサーCmにはバッテリーBaが接続されている。なお、コンプレッサーCmおよびバッテリーBaは自動車に標準で取り付けられているものを使用することができ、別途設けることもできる。
上記構成により、コンプレッサーが排出口に向けて空気を送り込んで、吸引パイプ18の内部を負圧にすることができる。
ドライバーがハンドルST(図1B)の横に設けられたワイパースイッチSW(図1B)を入れると、ワイパーW3を駆動するためのモーター(図示せず)が起動する。モーターの駆動力を受けたワイパーW3は、円弧軌道上を左右に往復移動(フロントガラスGに対して移動)する。
ワイパーW2が往復移動している状態で、受け止められた雨水Dが吸水シート16により吸収され、保持される。
さらに、コンプレッサーCmの電源が入り、コンプレッサーCmからの空気が吹付パイプ20(図8A)に送り込まれ、ノズル22(図8A)からエアーが吹き付けられる。また、コンプレッサーCmの電源が入り、コンプレッサーCmからの空気が排出口Drに向けて送り込まれると、吸引パイプ18の内部が負圧になる。このため、吸水シート16で受け止めた雨水Dを、吸引パイプ18に設けられた穴から吸い出して、排出口Drから排出することができる。
なお、この実施形態では、吸引パイプ18の吸引機構と吹付パイプ20の吹き付機構それぞれにコンプレッサーCmからエアーを供給することとしたが、吸引パイプ18と吹付パイプ20の他端同士をチューブで連結し、これらを1つのコンプレッサーCmで駆動するようにしてもよい。すなわち、まずコンプレッサーCmからエアーを吹付パイプ20に供給し、その圧力を利用して(例えば、排出口に向けて空気を送り込む等)、連結された吸引パイプ18の内部を負圧にするような構成を採用してもよい。
なお、この実施形態では、第1のワイパーシステム102’と第2のワイパーシステム104を備えることとしたが、第2のワイパーシステム104のみを備えるようにしてもよい。図10に、吹付パイプ18のみを備えたワイパーW4を示す。
なお、この実施形態では、第1のワイパーシステム102’と第2のワイパーシステム104を同時に使用することとしたが、弱い雨の時は第1のワイパーシステム102’のみを使用し、強い雨の時に第2のワイパーシステム104を使用するようにしてもよい。
なお、この実施形態では、吹付パイプ20をワイパーアーム56に取り付けることとしたが、例えば、図10に示すようにワイパーブレード54に取り付けるようにしてもよい。
5.その他の実施形態
なお、上記実施形態では、ワイパーWを円弧軌道上を往復移動させることとしたが、例えば、図11に示すように、ワイパーWを直線軌道上を往復移動させるようにしてもよい。
なお、上記実施形態では、ワイパーWを円弧軌道上を往復移動させることとしたが、例えば、図11に示すように、ワイパーWを直線軌道上を往復移動させるようにしてもよい。
なお、上記実施形態では、ワイパーWの数を2本としたが、1本や3本以上としてもよい。
なお、上記実施形態では、ノズルを、ガラス面に平行又はやや下方に向けることとしたが、やや上方に向けるようにしてもよい。
なお、上記実施形態では、従来から用いられる接触式ワイパー50にワイパーシステムを追加することとしたが、接触式ワイパー50(ワイパーゴム52、ワイパーブレード54など)を設けずに、ワイパーシステムだけで構成してもよい
なお、上記実施形態では、ワイパーシステムを乗用車に取り付ける場合について説明したが、例えば、トラックなどのフロントガラスGの勾配が水平面に対して大きい、すなわち、フロントガラスGの角度が急峻な自動車V1(図12A)や、車高の低いスポーツカーのような、フロントガラスの勾配が水平面に対して小さい、すなわち、フロントガラスGの角度が浅い自動車V2(図12B)にも用いることができる。
なお、上記実施形態では、ワイパーシステムを乗用車に取り付ける場合について説明したが、例えば、トラックなどのフロントガラスGの勾配が水平面に対して大きい、すなわち、フロントガラスGの角度が急峻な自動車V1(図12A)や、車高の低いスポーツカーのような、フロントガラスの勾配が水平面に対して小さい、すなわち、フロントガラスGの角度が浅い自動車V2(図12B)にも用いることができる。
なお、上記実施形態では、空気または液体を吹き付けることとしたが、少なくとも空気または液体のいずれかが含まれる流体であればよい。
なお、上記実施形態では、自動車に標準的に取り付けられているワイパーWに後からワイパーシステムを取り付ける構成としたが、製造時から一体的に取り付けるようにしてもよい。
Claims (11)
- 視界面に対して移動するワイパーアームと、
前記ワイパーアームに取り付けられ、落下してくる雨水を受けるための受け部材と、
前記受け部材を覆うように取り付けられ、前記受け部材が受けた雨水の跳ね返りを防止する防跳部材と、
を備えたこと、を特徴とするワイパーシステム。 - 請求項1のワイパーシステムにおいて、さらに、
前記受け部材は、中央平坦部と、当該中央平坦部の端部において長手方向に延伸して設けられる隆起部と、を有していること、
を特徴とするワイパーシステム。 - 視界面に対して移動するワイパーアームと、
前記ワイパーアームに取り付けられ、落下してくる雨水を受けて保持するための保水部材と、
保水部材に保持された雨水を吸引する吸引機構と、
を備えた、ワイパーシステムであって、
前記吸引機構が、前記保水部材に接続され、吸引した雨水を外部へ排出するための管路と、前記管路の内部を負圧にするため負圧機構と、を備えたこと、
を特徴とするワイパーシステム。 - 請求項3のワイパーシステムにおいて、
前記負圧機構が、
前記管路の排出口に向けて空気を送り込むことで、前記管路の内部を負圧にすること、
を特徴とするワイパーシステム。 - 請求項3または請求項4のワイパーシステムにおいて、さらに、
前記ワイパーアームに前記保水部材を取り付けるためのベース部材を備えており、
前記ベース部材は、中央平坦部と、当該中央平坦部の端部に長手方向に延伸して設けられる隆起部と、を有していること、
を特徴とするワイパーシステム。 - 視界面に対して移動するワイパーアームと、
ワイパーアームに取り付けられ、落下してくる雨水を受けるための保水部材と、
保水部材に保持された雨水を吸引する吸引機構と、
ワイパーアームに取り付けられ、落下してくる雨水を吹き飛ばすため、雨水に対して空気を吹き付けるための吹付機構と、
を備えたこと、を特徴とするワイパーシステム。 - 請求項6のワイパーシステムにおいて、
前記吸引機構が、前記保水部材に接続され、吸引した雨水を一端から外部へ排出するための吸引管路を有し、
前記吹付機構が、落下してくる雨水を吹き飛ばすため、雨水に対して空気を吹き付けるための吹付管路を有し、
前記ワイパーシステムが、前記吹付管路の一端に空気を送り込むためのコンプレッサーを有し、
前記吸引管路の他端と、前記吹付管路の他端とを連結したこと、
を特徴とするワイパーシステム。 - 請求項1〜7の何れかのワイパーシステムにおいて、さらに、
視界面に接触する弾性部材と、当該弾性部材と前記ワイパーアームとを連結する連結部材とを備えたこと、を特徴とするワイパーシステム。 - 請求項1〜8の何れかのワイパーシステムを備えたこと、を特徴とする自動車。
- ワイパーアームと、前記ワイパーアームに取り付けられた受け部材と、前記受け部材を覆うように設けられた防跳部材と、を備えたワイパーシステムを制御するためのワイパー制御方法であって、
前記ワイパーアームを、前記視界面に対して移動させることにより、落下してくる雨水を前記受け部材により受け止め、
前記受け部材が受けた雨水の跳ね返りを前記防跳部材によって防止しつつ、雨水を前記視界面の外側に移動させること、
を特徴とするワイパー制御方法。 - ワイパーアームと、前記ワイパーアームに取り付けられた保水部材と、保水部材に保持された雨水を吸引する吸引機構と、を備えたワイパーシステムを制御するためのワイパー制御方法であって、
前記ワイパーアームを、前記視界面に対して移動させることにより、落下してくる雨水を前記保水部材により受け止めて保持し、
前記吸引機構を駆動することにより、保水部材に保持された雨水を吸引して前記視界面の外側に移動させること、
を特徴とするワイパー制御方法。
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| JPH0441446U (ja) * | 1990-08-09 | 1992-04-08 | ||
| JPH05310102A (ja) * | 1992-05-06 | 1993-11-22 | Kanji Kadonaga | 窓ガラスに接触しない、自動車のワイパー装置。 |
| JPH101030A (ja) * | 1996-06-17 | 1998-01-06 | Koichiro Nagahara | エアー噴き出し付ワイパー |
| JPH11198769A (ja) * | 1998-01-19 | 1999-07-27 | Suekichi Nochi | 自動車用吸水マット付吸着ワイパー |
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| JP2001294130A (ja) * | 2000-04-17 | 2001-10-23 | Kunio Ishiguro | 広範囲拭き取りニューワイパー |
-
2012
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