JP5116659B2 - エンジンの制御装置 - Google Patents

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Description

電子制御スロットルを装備するエンジンの制御装置に関する。
点火時期を、エンジンの回転数に応じた効率最適点火時期に近づける点火時期制御を行うエンジンが知られている(特許文献1)。特許文献1の点火時期制御では、単に、点火時期を効率最適点火時期に近づけるだけでなく、ノッキング振動の有無によっても制御内容が変更される。例えば、エンジンにノッキングが発生したと判断すると、点火時期を遅角させ、その後、ノッキングが発生していないと判断すると、点火時期を徐々に効率最適点火時期に近づける。
特開平5−26778号公報
効率最適点火時期は、エンジンの回転数に応じて変化する。このため、エンジンの回転数の変化に応じて、点火時期を変更する必要がある。ここで、回転数の変化に応じて点火時期が常に効率最適点火時期となるように制御していると、燃焼状態の変動の中で容易に、ノッキングが発生する恐れがある。そこで、通常の点火時期(通常点火時期)は、余裕を見て、効率最適点火時期よりも遅角側に設定されている。また、ノッキングが発生しない低〜中負荷域においても、ドライビングアビリティ(操作性)を重視するために、多くの場合、あえて、通常点火時期が、効率最適点火時期よりも遅角側に設定されている。また、通常点火時期は、回転数及びスロットル開度の変化に追従するように、設定されている。
加減速から定常走行(等速走行)への移行が完了した定常走行状態では、回転数の変化幅が小さい。この定常走行状態では、点火時期を効率最適点火時期に制御しても、ノッキングが発生する恐れが小さい。そこで、定常走行状態において、点火時期を効率最適点火時期に制御することが考えられる。しかしながら、定常走行状態で、点火時期が最適化(通常点火時期から効率最適点火時期に変更)されると、エンジン出力が増大する。そうすると、当該エンジンの搭載された車両の操作者は、スロットル開度の操作をしないにも関わらず、エンジンの出力増大を体感する。この出力増大は、操作者には違和感として感じられる。
また、定常走行状態においてノッキングが発生したときに、ノッキングを回避するために点火時期が遅角側に変更される。このとき、エンジン出力が低下する。このような出力低下も、操作者には、違和感として感じられる。
つまり、本発明は、電子制御スロットルを装備するエンジンにおいて、定常走行状態において点火時期を変更したときに、操作者が違和感を感じることのないエンジンの制御装置を提供することを、目的とする。
本発明に係る自動二輪車用エンジンの制御装置は、ンジンの点火時期及びスロットル開度の指令値を作成する指令値作成手段と、前記エンジンの運転状態が定常走行状態にあるか否かを検出する定常運転状態検出手段と、を備えており、前記指令値作成手段は、前記定常走行状態が検出されると、効率を高めるべく前記点火時期を進角させるとともに、出力を抑制するべくスロットル開度を徐々に閉じるよう指令値を作成する。
前記自動二輪車用エンジンの制御装置において、前記指令値作成手段は、前記指令値を作成した後にノッキングの発生が検出されると、前記点火時期を遅角させるとともに、スロットル開度を開くよう前記指令値を作成する。
前記自動二輪車用エンジンの制御装置において、前記指令値作成手段は、前記ノッキングの発生が検出された後に前記定常走行状態が検出されると、前記点火時期の目標値が前回に前記定常走行状態が検出されたときの目標値よりも遅角側となるように、効率を高めるべく前記点火時期を進角させるとともに、出力を抑制するべくスロットル開度を徐々に閉じるよう指令値を作成する。
前記自動二輪車用エンジンの制御装置において、前記エンジンの回転数を検出する回転数検出手段を備えており、前記指令値作成手段は、前記ノッキングの発生又は前記定常走行状態が検出された場合に、前記回転数が所定範囲から外れないように、前記点火時期の指令値の変更に応じて、前記スロットル開度の指令値を、フィードバック制御により変更する。
本発明に係る自動二輪車用エンジンの制御装置は、前記エンジンの回転数を検出する回転数検出手段と、エンジンの点火時期及びスロットル開度の指令値を作成する指令値作成手段と、前記エンジンの運転状態が定常走行状態にあるか否かを検出する定常運転状態検出手段と、を備えており、前記指令値作成手段は、前記定常走行状態が検出されると、前記点火時期を徐々に進角させるとともに、前記回転数が所定範囲から外れないように前記スロットル開度の指令値を作成する。
前記自動二輪車用エンジンの制御装置において、変速比を検出する手段を備えており、定常運転状態検出手段は、前記変速比が所定比外にあるとき又は前記回転数が所定範囲外にあるとき、前記エンジンの運転状態が定常走行状態でないと判断する。
前記自動二輪車用エンジンの制御装置において、スロットルグリップの操作量を検出する手段と、ブレーキ操作の発生を検出する手段と、を備えており、定常運転状態検出手段は、スロットルグリップの操作量の変動幅が所定範囲から外れる又はブレーキ操作の発生が検出されると、前記エンジンの運転状態が定常走行状態でないと判断する。
本発明によれば、定常運転状態において、点火時期の進角側への変更に連動してスロットル開度が小さくされるので、出力増加の発生が抑制される。このため、操作者が、出力増大による違和感を感じない。しかも、点火時期が最適点火時期に近づくように制御されるので、エンジンの燃費が向上する。
[本実施形態に係るエンジン]
図1を用いて、本発明の実施形態に係るエンジン100を説明する。
図1には、エンジン100と、ECU(エレクトリックコントロールユニット)20を含めたエンジン100の制御に係る装置と、操作手段であるスロットルグリップ30及びブレーキ40と、が示されている。本実施形態では、エンジン100は、自動2輪車に搭載されている。
図1に示されるように、エンジン100は、シリンダ1と、ピストン2と、燃焼室3と、クランク軸9と、を備えている。燃焼室3は、シリンダ1とピストン2とにより、形成されている。クランク軸9は、ピストン2の上下運動に連動して、回転する。
エンジン100は、吸気及び排気系の構成として、吸気ポート4と、排気ポート5と、吸気弁6と、排気弁7と、吸気管11と、排気管12と、を備えている。吸気ポート4及び排気ポート5は、燃焼室3に連通する。吸気弁6及び排気弁7はクランク軸9に連動して駆動される。そして、吸気弁6は吸気ポート4と燃焼室3との連通を開閉し、排気弁6は排気ポート5と燃焼室3との連通を開閉する。また、吸気ポート4に吸気管11が連通接続され、排気ポート5に排気管12が連通接続される。
エンジン100は、吸気管11内に、燃料インジェクター10と、スロットルバルブ13と、を備えている。スロットルバルブ13は、吸気管11内の開度(スロットル開度)を変更することで、吸気管11を通過する空気流量を変更する。また、燃料インジェクター10は、吸気管11の下流側を通過する空気に霧化した燃料を供給することで、混合気を生成する。スロットル開度に応じて燃料インジェクター10から供給される燃料が変更され、空燃比が適切に保たれる。なお、燃料インジェクター10に代えて燃料キャブレター(燃料気化装置)を用いても良い。
エンジン100は、スロットルモータ14を備えている。スロットルモータ14の作動により、スロットルバルブ13が駆動され、スロットル開度が変更される。
エンジン100は、点火プラグ8と、昇圧装置16と、を備えている。点火プラグ8は、燃焼室3内に供給された混合気を、電気放電により点火する。昇圧装置16は、点火プラグ8に高電圧を供給する。
スロットルグリップ30は、自動2輪車の操作者が、所望のスロットル開度をECU20に入力するための操作手段である。
ブレーキ40は、自動2輪車の操作者が、自動2輪車を停止させるための操作手段である。
[本実施形態に係るエンジンの制御装置]
エンジン100の制御装置は、各種検出手段と、ECU20と、で構成される。ECU20は、各種検出手段の検出情報に基づいて、点火時期及びスロットル開度の指令値を作成する指令値作成手段である。各種検出手段には、回転数検出手段と、ノッキング検出手段と、スロットルグリップ操作量検出手段と、スロットル開度検出手段と、ブレーキ検出手段と、変速比検出手段と、がある。
回転数検出手段は、クランク軸9の回転数を検出する。回転数検出手段は、エンジン100に設けられるクランク角センサ17と、ECU20と、で構成される。クランク角センサ17は、例えば、クランク軸9に固定された歯付きロータの歯の通過を検出して、検出信号をECU20に発信する。ECU20は、クランク角センサ17からの検出信号をカウントすることで、クランク軸9の回転角度及びクランク軸9の回転数を、検出する。
ノッキング検出手段は、ノッキングの発生を検出するノッキングセンサ18である。ノッキングセンサ18は、例えば、シリンダ1の外壁に設けられている。そして、ノッキングセンサ18は、シリンダ1とピストン2との間で発生する振動を検出する。ECU20は、ノッキングセンサ18によって検出された所定以上の大きさの振動(ノッキング振動)の有無を、検出できる。
スロットルグリップ操作量検出手段は、スロットルグリップ30の操作量を検出するグリップセンサ31である。グリップセンサ31は、スロットルグリップ30に対応して、本自動2輪車に設けられている。ECU20は、グリップセンサ31によって検出されたスロットルグリップ30の操作量を、検出できる。
スロットル開度検出手段は、吸気管11内の開度(スロットル開度)を検出するスロットルセンサ15である。スロットルセンサ15は、スロットルバルブ13に対応して、本自動2輪車に設けられている。ECU20は、スロットルセンサ15によって検出されたスロットル開度を、検出できる。
ブレーキ検出手段は、ブレーキ40の操作の発生を検出するブレーキセンサ41である。ブレーキセンサ41は、ブレーキ40に対応して、本自動2輪車に設けられている。ECU20は、ブレーキセンサ41によって検出されたブレーキ40の操作の有無を、検出できる。
変速比検出手段は、変速装置50における変速比を検出する変速比検出センサ51である。ここで、変速装置50は、設定された変速比に基づいて、入力としてのクランク軸9の回転数を変速して出力する。変速装置50における変速比は、図示せぬ変速レバーによって操作される。ECU20は、変速比検出センサ51によって検出された変速比を、検出できる。
ECU20は、点火時期及びスロットル開度の指令値を作成することで、次のようにして、点火時期及びスロットル開度を制御する。
ECU20は、昇圧装置16を介して、点火プラグ8を制御する。基本的には、ECU20は、クランク軸9の回転数に応じて、点火時期(上死点に対する進角量)の指令値を作成する。そして、ECU20は、点火時期の指令値に基づいて(つまり自らが作成した点火時期のタイミングで)、昇圧装置16を作動させる。昇圧装置16の作動により、点火プラグ8が作動する。このようにして、ECU20の作成した点火時期の指令値に一致するように、実際の点火時期が制御される。
ECU20は、スロットルモータ14を介して、スロットル開度を制御する。基本的には、ECU20は、通常の電子制御スロットルと同様の方法にしたがって、スロットルグリップ30の操作量及び運転状況に応じて、スロットル開度の指令値を作成する。ここで、運転状況は、変速比、車速、及び加速度等を指している。そして、ECU20は、スロットル開度の指令値に基づいて、スロットル開度の指令値と検出値とが一致するまで、スロットルモータ14を作動させる。スロットルモータ14の作動により、スロットルバルブ14の開度が変更される。このようにして、ECU20の作成したスロットル開度の指令値に一致するように、実際のスロットル開度が制御される。なお、後述の出力変動抑制制御(最適点火時期制御及びノッキング回避制御)が実施される場合においては、通常とは異なる方法で、スロットル開度の指令値が作成される。詳しくは後述する。
[点火時期]
次に、点火時期について説明する。点火時期の制御は、ECU20が、点火時期の指令値を、変更するように又は一定に保つように作成することで行われる。点火時期は、スロットル開度とクランク軸9の回転数とに応じて変更する必要がある。一般には、クランク軸9の回転数が高くなると、それに応じて、点火時期を早める。
図2には、所定スロットル開度及び所定回転数における、点火時期とトルクとの関係を示す点列データの一例が示されている。X軸はクランク角を示しており、Y軸はトルクの大きさを示している。点列データには、効率最適点火時期P、ノッキング限界点K、通常点火時期N、及び最適点火時期Fが、設けられている。効率最適点火時期Pは、点列データにおいて、トルクピーク位置にある点火時期である。ノッキング限界点Kは、図2の例では、効率最適点火時期Pよりも進角側にある。通常点火時期Nは、効率最適点火時期P及びノッキング限界点Kよりも遅角側にある。最適点火時期Fは、ノッキング限界点Kの遅角側において、効率最適点火時期Pと通常点火時期Nとの間にある。なお、回転数によって、点列データに、ノッキング限界点Kが効率最適点火時期Pよりも遅角側に存在する場合や、ノッキング限界点Kが存在しない場合がある。
効率最適点火時期Pは、理論上、エンジンの効率が最大となる点火時期である。ノッキング限界点Kは、ノッキングが発生し始める点火時期である。通常点火時期Nは、通常運転状態において用いられる点火時期である。最適点火時期Fは、定常運転状態において用いられる点火時期である。ここで、定常運転状態は、例えば、クランク軸9の回転数の変動幅が所定幅内にあって、エンジン100の出力がほぼ一定に保たれている状態を指す。一方、通常運転状態は、エンジン100の作動状態が、定常運転状態にない状態、つまり、過渡期における運転状態、を指している。例えば、加速時や減速時は、過渡期であり、通常運転状態である。
通常点火時期N及び最適点火時期Fは、次のようにして設定されている。点火時期がトルクピーク(効率最適点火時期P)に近いほど、エンジンの効率は向上する。しかしながら、点火時期がトルクピークに近づくと、次のような問題が発生する。まず、ノッキング限界点が効率最適点火時期Pの遅角側に存在する回転数では、進角によってノッキングが発生する。また、ノッキング限定点Kの有無に関わり無く、進角によって過渡期の操作性が悪化する。そこで、通常点火時期Nは、ノッキングを回避できると共に過渡期の操作性が十分確保できるように、角度の余裕を持って、トルクピークの遅角側に設定されている。一方、最適点火時期Fは、定常運転状態に特化された点火時期である。つまり、最適点火時期では、点火時期をトルクピークに近づけるために、過渡期の操作性の悪化がある程度無視されている。ただし、最適点火時期Fも、ノッキングを回避できるように設定されている。このため、最適点火時期Fは、ノッキング限定点Kの遅角側において、効率最適点火時期Pと通常点火時期Nとの間に、位置している。ノッキング限定点Kが効率最適点火時期Pの進角側にある場合、最適点火時期Fは効率最適点火時期Pに一致できる。
[本実施形態に係る点火時期のマップデータ]
点火時期制御において用いられる点火時期のマップデータについて説明する。
ECU20には、記憶手段であるメモリ21が備えられている。メモリ21には、気筒毎に、スロットル開度と回転数とに応じた点火時期のマップデータが記憶されている。例えば、点火時期のマップデータは、スロットル開度及び回転数による2次元配列データである。2次元配列データの各セルには、スロットル開度の所定範囲と回転数の所定範囲とに応じた点火時期が格納されている。ECU20は、このようなマップデータに基づいて、特定のスロットル開度及び特定の回転数のときに適当とされる点火時期を、特定する。
[本実施形態に係る点火時期制御]
図3を用いて、本実施形態に係る点火時期制御を説明する。図3は、点火時期制御のタイムチャートを示す図である。図3には、スロットルセンサ15によるスロットル開度の検出値と、クランク角センサ17によるクランク軸9の回転数の検出値と、ECU20によるスロットル開度の指令値と、ECU20による点火時期の指令値と、ノッキングセンサ18によるノッキング判定の結果(ON、OFF)と、について、それぞれ時間変化のグラフが示されている。
図3において、時刻T0は、エンジン100の始動後にスロットルグリップ30が操作されたことによって、スロットル開度の開放が開始された時刻を指している。時刻T0において、スロットル開度の検出値はG0であり、回転数の検出値はR0であり、スロットル開度の指令値はTP0であり、点火時期の指令値は通常点火時期INであり、ノッキング判定はOFF(なし)である。
時刻T0から時刻T1までの間、スロットル開度の指令値が増大するように、スロットルグリップ30が操作されている。これに伴って、スロットル開度が増大する。更に、スロットル開度の検出値の増大によって、回転数の検出値及びスロットル開度の指令値が増大する。時刻T1において、スロットル開度の検出値はG1であり、スロットル開度の指令値はTPNである。
時刻T1から時刻T2までの間、スロットル開度の指令値は略一定である。この間、回転数が増大する加速状態にある。時刻T2において、回転数の検出値はR1である。なお、時刻T1から時刻T2の間において、スロットル開度の検出値はG1のままであり、スロットル開度の指令値はTPNのままである。
時刻T2の後、スロットル開度の検出値は略一定値であるG1であり、回転数の検出値も略一定値であるR1に保たれている。つまり、時刻T2以後には、エンジン100の運転状態が、通常運転状態から定常運転状態に移行する。
なお、図3においては、スロットル開度の検出値、スロットル開度の指令値、及び回転数の検出値を、略一定値として示している。実際には、自動2輪車の操作者がスロットルグリップ30を操作するため、スロットル開度の操作量は完全な一定値とはならず、振動する。操作量の変動に伴って、スロットル開度の検出値、スロットル開度の指令値、及び回転数の検出値も変動する。したがって、正確には、図3に描かれるグラフは、直線部分であっても、時間経過に伴って上下に振動している。定常運転状態の定義において、所定幅内において回転数が変動することを許容する理由の内の一つとしては、このような操作者の意図しない振動を無視するためである。
エンジン100の運転状態が定常運転状態に移行すると、ECU20は、出力変動抑制制御を実行する。本実施形態の出力変動抑制制御には、最適点火時期制御と、ノッキング回避制御と、がある。
最適点火時期制御として、ECU20は、時刻T2から時刻T3の間、点火時期の指令値を通常点火時期INから最適点火時期IM(目標値)に進角させると共に、スロットル開度の指令値をTPNからTP1(目標値)へと小さくする。ここで、通常点火時期IN及び最適点火時期IMは、定常運転状態が開始されたときにおいて検出されたスロットル開度の指令値TPNと回転数の検出値R1とに対応する通常点火時期及び最適点火時期である。
つまり、最適点火時期制御は、定常運転状態が開始されたときにおいて検出されたスロットル開度と回転数とに対応する最適点火時期を点火時期の目標値として、点火時期の指令値を目標値に近づけると共に、点火時期の変更による出力上昇を抑制して定常運転状態が保たれるようにスロットル開度の指令値を小さくする制御である。
最適点火時期制御は、次の点を考慮した制御である。まず、点火時期を、最適点火時期に近づけることで、同一スロットル開度及び同一回転数におけるエンジン100の出力を最大化することを目的としている。しかし、スロットルグリップ30の操作がない状態で、出力増大が発生すると、自動2輪車の操作者が、違和感を感じることになる。また、負荷の大きさに変化が無いとすれば、出力増大に伴って回転数が増加するので、定常運転状態が損なわれてしまう。一方、スロットル開度を小さくすれば、エンジン100の出力は低下する。そこで、点火時期の最適化(最適点火時期に近づけること)で発生する出力増大を、スロットル開度を小さくすることによる出力低下で、打ち消すことが可能である。なお、出力増大を完全に打ち消す必要はなく、出力増大の抑制ができれば良い。このような考察の結果として、最適点火時期制御では、定常運転状態が保たれるように、点火時期の最適化に応じて、スロットル開度が小さく制御される。
ECU20は、点火時期の指令値を最適点火時期IMに到達させると、その状態を保つように点火時期を制御する。点火時期の指令値が最適点火時期IMに到達した時刻がT4である。時刻T3以後は、点火時期の指令値が最適点火時期IMに保たれると共に、スロットル開度の指令値がTP1に保たれる。
時刻T3の後の時刻T4には、ノッキングが発生して、ノッキング判定がONとなっている。
ECU20は、最適点火時期制御の実行中にノッキングが検出されると、最適点火時期制御を終了して、ノッキング回避制御を実行する。時刻T4の直後の時刻T5に、最適点火時期制御が終了されている。
ノッキング回避制御として、ECU20は、時刻T5から時刻T6の間、点火時期の指令値を、最適点火時期IMから通常点火時期IN(目標値)に遅角させると共に、スロットル開度の指令値をTP1からTPN(目標値)へと大きくする。
つまり、ノッキング回避制御は、定常運転状態が開始されたときにおいて検出されたスロットル開度と回転数とに対応する基準点火時期(通常点火時期)を点火時期の目標値として、点火時期の指令値を目標値に近づけると共に、点火時期の変更による出力低下を抑制して定常運転状態が保たれるようにスロットル開度の指令値を大きくする制御である。
ノッキング回避制御は、次の点を考慮した制御である。まず、ノッキングを回避するために、点火時期を、最適点火時期よりも遅角側に変更することが行われる。本実施形態では、ノッキング回避制御における点火時期の目標値(基準点火時期)は、最適点火時期よりも遅角側の通常点火時期である。なお、基準点火時期としては、最適点火時期よりも遅角側の点火時期であれば良く、通常点火時期に限定されない。また、点火時期を変更すると、最適点火時期制御の場合と同様の問題が発生する。すなわち、スロットルグリップ30の操作がない状態で、出力低下が発生すると、自動2輪車の操作者が、違和感を感じることになる。また、定常運転状態が損なわれてしまう。そこで、点火時期の変更で発生する出力低下を、スロットル開度を大きくすることによる出力増加で、打ち消す又は抑制することが可能である。このような考察の結果として、ノッキング回避制御においても、定常運転状態が保たれるように、点火時期の変更に応じて、スロットル開度が大きく制御される。
時刻T6より後の時刻T7には、ノッキング判定がOFFとなっている。ここで、時刻T6の時点で、点火時期の指令値及びスロットル開度の指令値は、最適点火時期制御の初期値(IN及びTPN)に復帰している。しかし、一旦発生したノッキング振動が収まるまでに、時刻T6から時刻T7までの時間を要する。したがって、ノッキング判定がOFFとなる時刻がT7となっている。
時刻T7より後には、つまりノッキング回避制御の終了後には、時刻T2から時刻T5までに実行された最適点火時期制御が、再度実行される。時刻T7から時刻T8までは、点火時期及びスロットル開度の指令値が変更される。時刻T9より後は、点火時期及びスロットル開度の指令値が略一定に保たれている。
2回目の最適点火時期制御においては、点火時期の目標値が遅角側に変更される。つまり、1回目の最適点火時期における最適点火時期IMよりも、点火時期の目標値について、1回目の最適点火時期制御における目標値IMと比べて、2回目の最適点火時期制御における目標値IT2は、遅角側である。
また、点火時期の目標値の変更に伴って、スロットル開度の目標値も変更される。スロットル開度の目標値について、1回目の最適点火時期制御における目標値TP1と比べて、2回目の最適点火時期制御における目標値TP2は、スロットル開度が大きくなっている。
2回目の最適点火時期制御の実行中にノッキングが発生すると、2回目の最適点火時期制御が終了して、2回目のノッキング回避制御が行われる。そして、2回目のノッキング回避制御の後に、3回目の最適点火時期制御が実行される。
3回目の最適点火時期制御においては、点火時期の目標値が、さらに遅角側に変更される。このようにして、最適点火時期制御が長時間実行されてもノッキングが発生しないような点火時期となるまで、最適点火時期制御が繰り返し実行される。
つまり、2回目以降の最適点火時期制御では、点火時期の目標値が、前回の最適点火時期制御における目標値よりも、所定の補正角度だけ遅角側に設定される。
ただし、最適点火時期制御の実行中に、例えば加速又は減速するように操作が実行されることによって定常運転状態が保たれなくなった場合は、ノッキング回避制御の有無に関わり無く、最適点火時期制御が終了する。また、定常運転状態の終了に伴って、ノッキング回避制御の実行の度に低下した点火時期の目標値が、初期値に復帰する。なお、低下した目標値が初期値に復帰するタイミングは、定常運転状態の終了以外の時期でも良い。また、再度、エンジン100の運転状態が定常運転状態となると、最適点火時期制御も再度実行される。
点火時期及びスロットル開度の指令値を変更する手順について説明する。
図3に示す例において、点火時期の指令値は、時刻T2から時刻T3(1回目の最適点火時期制御)において変更されている。点火時期の指令値は、時刻T2から時刻T3までの間、略一定の勾配で変更される。したがって、点火時期の指令値の変更において必要な要素は、変更前の値と、変更後の値と、変更に要する時間幅と、である。1回目の最適点火時期制御の場合であれば、IN(変更前の値)と、IM(変更後の値)と、時刻T2から時刻T3までの時間幅(変更に要する時間幅)と、が特定されていれば良い。時刻T5から時刻T6(ノッキング回避制御)における点火時期の指令値の変更も、同様である。
スロットル開度の指令値の変更についても、点火時期の指令値の変更と同様である。すなわち、変更前の値と、変更後の値と、変更に要する時間幅と、が特定されていれば良い。1回目の最適点火時期制御の場合であれば、TP1(変更前の値)と、TPN(変更後の値)と、時刻T2から時刻T3までの時間幅(変更に要する時間幅)が特定されていれば良い。
スロットル開度の指令値における変更前の値及び変更後の値は、点火時期の指令値における変更前の値及び変更後の値に基づいて、特定できる。前述したように、最適点火時期制御及びノッキング回避制御において、点火時期とスロットル開度との関係には、定常運転状態を満たすという条件が課せられている。点火時期の変更前の値INとスロットル開度の変更前の値TP1との関係や、点火時期の変更後の値IMとスロットル開度の変更後の値TPNとの関係は、点火時期の変更による出力増大をスロットル開度の変更による出力低下で抑制する関係であり、定常運転状態を満たす関係である。
ECU20は、メモリ21内に記憶される点火時期のマップデータに基づいて、スロットル開度と回転数とに応じた点火時期の目標値を特定できる。点火時期のマップデータは、通常点火時期(基準点火時期)と、本制御による進角時の上限値を規定する最適点火時期と、について2種類ある。このため、ECU20は、最適点火時期制御及びノッキング回避制御における、変更前の値INと、変更後の値IMとを、双方とも、特定できる。
最適点火時期制御又はノッキング回避制御において、ECU20がスロットル開度の指令値を特定するための方法については、次の2通りの方法がある。
第1の方法は、点火時期と同様に、スロットル開度のマップデータを作成しておき、ECU20に、そのスロットル開度のマップデータを参照させる方法である。
第2の方法は、ECU20が、回転数の検出値が所定範囲から外れないように、点火時期の指令値の変更に応じて、スロットル開度の指令値を、フィードバック制御により変更する方法である。
図4を用いて、ECU20が行うフィードバック制御を説明する。図3においては、点火時期の指令値が略一定の勾配で変更されているように見える。実際には、図4に示すように、微小時間dt毎に指令値が不連続的に変更されている。つまり、ECU20は、段階的に指令値を変更するものである。dIは点火時期の指令値における1段階の変位量を示し、dTPはスロットル開度の指令値における1段階の変位量を示す。ここで、ECU20は、点火時期を1段階変更する毎に、回転数の変化を追跡する。このフィードバック制御において、回転数には、当該回転数を中心とする不感帯が設定される。Dは不感体幅を示している。そして、点火時期の1段階(変位量dI)変化により、回転数の検出値が、当該回転数の不感帯幅Dを越えた場合には、ECU20は、回転数の検出値が不感帯幅Dの幅内に収まる向きに、スロットル開度の指令値を1段階(変位量dTP)変更する。例えば、点火時期の変更により回転数が増大(出力が増大)して、回転数の検出値が当該不感帯幅を越えた場合は、出力が低下する向きに、1段階だけ小さめのスロットル開度の指令値が作成される。点火時期の1段階変化により、回転数の検出値が当該回転数の不感帯幅を越えない場合には、スロットル開度の変更は行われない。
また、図3に示す例では、時刻T5から時刻T6(ノッキング回避制御)において、点火時期の指令値が、最適点火時期IMから通常点火時期INに向けて、(最適点火時期制御と比べて)急勾配で変更されている。点火時期の変更に伴って、スロットル開度の指令値も、TP1からTPNに向けて、急勾配で変更されている。
点火時期及びスロットル開度の指令値を変更する勾配を、更に急勾配に、つまり時間軸に対して垂直にして、指令値の変更が不連続的に急激に行われるようにしても良い。このようにすることで、発生したノッキングを、より早く解消することができる。
次に、図5を用いて、本点火時期制御のフローを説明する。
ECU20は、エンジン100の始動開始と共に、本点火時期制御を開始する(ステップS1)。
ステップS1の後、ECU20は、エンジン100の運転状態が定常運転状態にあるか否かを判定する(ステップS2)。
エンジン100の運転状態が定常運転状態にある場合、ECU20の処理が、ステップS3に進む。エンジン100の運転状態が定常運転状態にない場合、ステップS2が繰り返し実行される。
ステップS3では、ECU20は、ノッキングセンサ18に基づいて、ノッキング振動が発生しているか否かを判定する。
ノッキング振動が発生している場合、ECU20の処理が、ステップS4に進む。ノッキング振動が発生していない場合、ECU20の処理は、ステップS5に進む。
ステップS4では、ECU20は、ノッキング回避制御を実行する。すなわち、ECU20は、回転数に応じた通常点火時期を点火時期の目標値とし、通常点火時期に応じたスロットル開度を、スロットル開度の目標値とする。そして、ECU20は、点火時期の指令値を前記目標値に急激に近づけると共に、スロットル開度の指令値を前記目標値に急激に近づける。なお、ステップ4の処理は、通常、最適点火時期制御が一定時間実行された後、つまりステップS6の処理が複数回実行されて点火時期が進角された後に、実行される。
ステップS5では、ECU20は、現在の点火時期の指令値が最適点火時期よりも遅角側にあるか否かを判定する。最適点火時期制御の実行中において、点火時期の指令値が、目標値である最適点火時期に到達していれば、点火時期の指令値は最適点火時期よりも遅角側にはない。つまり、点火時期の指令値は最適点火時期に等しい。一方、点火時期の指令値が、目標値である最適点火時期に到達していない場合、点火時期の指令値は最適点火時期よりも遅角側にある。
現在の点火時期の指令値が最適点火時期よりも遅角側にある場合、ECU20の処理が、ステップS6に進む。現在の点火時期の指令値が最適点火時期よりも遅角側にない場合、ECU20の処理は、ステップS2に戻る。
ステップS6では、ECU20は、最適点火時期制御を1段階実行する。すなわち、ECU20は、スロットル開度と回転数とに応じた最適点火時期を点火時期の目標値とし、最適点火時期に応じたスロットル開度を、スロットル開度の目標値とする。そして、ECU20は、点火時期の指令値を前記目標値に近づけると共に、スロットル開度の指令値を前記目標値に近づける。より詳しくは、ステップS6においては、点火時期及びスロットル開度を、変更前の値から変更後の値(目標値)に変更するまでの複数段階における1段階の制御のみが実行される。
ステップS4又はステップS6で、点火時期制御が1段階実行されると、ECU20の処理が、ステップS2に戻される。ステップS2からステップS6に至るループが繰り返し実行されるうちに、通常運転状態における点火時期制御が完了したり、定常運転状態における点火時期制御が完了したりする。ステップS4において通常運転状態における点火時期制御を完了させず、ステップS6において定常運転状態における点火時期制御を完了させないのは、次の理由による。つまり、運転状態の変化やノッキングの発生に応じて、最適点火時期制御の実行中に、通常の点火時期制御やノッキング回避制御を随時割り込ませることを可能とするためである。
ステップS2の処理において、ECU20は、定常運転状態の有無を、具体的には、次のようにして判定される。ECU20は、定常運転状態検出手段である。以下に、定常運転状態の判定条件を示している。
第1判定条件は、条件(1)を含んでいる。条件(1):クランク軸9の回転数の変動幅が所定幅内にあること。ここで、クランク軸9の回転数は、回転数検出手段(クランク角センサ17及びECU20)により検出される。また、クランク軸9の回転数自体を検出する必要はなく、クランク軸9に連動する回転体の回転数を検出できれば良い。また、回転数の変動幅が所定幅内にあれば、スロットル開度の変動幅も、一定の限られた幅内に留まっている。このため、回転数の変動幅が所定幅内にあることに基づいて、定常運転状態であることの最低条件を設定できる。
第2判定条件は、第1判定条件において、更に、条件(2)を含んでいる。条件(2):スロットル開度の変動幅が所定幅内にあること。ここで、スロットル開度は、スロットルセンサ15によって検出される。
また、通常運転状態では、スロットル開度の検出値(指令値)が、スロットルグリップ30の操作量に連動する。このため、第2判定条件において、条件(2)に代えて条件(2a)を適用できると共に、条件(2)に加えて条件(2a)を適用できる。条件(2a):スロットルグリップ30の操作量の変動幅が、所定幅内にあること。スロットルグリップ30は、グリップセンサ31によって検出される。
第3判定条件は、第1又は第2判定条件において、更に、条件(3)を含んでいる。条件(3):回転数が所定範囲内かつスロットル開度が所定範囲内にあること。例えば、回転数が3000〜12000rpmの範囲内にあり、かつ、スロットル開度が10%〜60%の範囲内にある。
第4判定条件は、第1〜第3判定条件のいずれか1つにおいて、更に、条件(4)を含んでいる。条件(4):変速比が、所定変速比であること。ここで、変速比は、変速比検出センサ51によって検出される。
第5判定条件は、第1〜第4判定条件のいずれか1つにおいて、更に、条件(5)を含んでいる。条件(5):ラジエーターの水温が規定範囲内にあること。ここで、ラジエーターの水温は、温度センサ(図示せず)により検出される。
第6判定条件は、第1〜第5判定条件のいずれか1つにおいて、更に、条件(6)を含んでいる。条件(6):ブレーキがOFF状態にあること。ここで、ブレーキ操作の有無は、ブレーキセンサ41により検出される。
第7判定条件は、第1〜第6判定条件のいずれか1つにおいて、更に、条件(7)を含んでいる。条件(7):第1〜第6判定条件のいずれか1つが満たされた状態が、所定時間(例えば数秒)継続している。ここで、ECU20は、時間計測が可能である。
[本実施形態に係る制御装置の効果]
本実施形態のエンジン100の制御装置は、次のような効果を発揮する。
定常運転状態において、点火時期の変更に連動してスロットル開度が変更されるので、出力変動の発生が抑制される。このため、操作者が出力変動による違和感を感じない。
特に、定常運転状態において、最適点火時期で点火されるように、点火時期の進角側への変更に連動してスロットル開度が小さくされるので、出力増加の発生が抑制される。このため、操作者が、出力増大による違和感を感じない。しかも、点火時期が最適点火時期に制御されるので、エンジン100の燃費が向上する。
また、定常運転状態において、ノッキングを回避できるように、点火時期の遅角側への変更に連動してスロットル開度が大きくされるので、出力低下の発生が抑制される。このため、操作者が、出力低下による違和感を感じない。また、ノッキングの発生を回避できる。
また、ノッキングが発生した後の最適点火時期制御では、点火時期の目標値が前回の最適点火時期よりも遅角側に設定されるので、ノッキングが発生しにくい状態で、点火時期を最適点火時期に近づけることができる。このため、ノッキングの発生を防止しながら、燃費の向上を得ることができる。
また、点火時期の指令値の変更に応じて、回転数に基づくフィードバック制御により、スロットル開度の指令値を変更するので、実際の運転条件に応じて、定常運転状態を保つようにスロットル開度の指令値を変更できる。したがって、気温条件や燃料条件の変更に関わり無く、出力変動の発生が抑制できる。このため、操作者が、出力変動による違和感を感じない。また、エンジン100の燃費を向上できる。
また、定常運転条件が、スロットル開度の変動幅が所定幅内に保たれているという条件を満たしているので、より安定した運転状態が定常運転状態となる。このため、運転状態の過渡期に出力変動抑制制御が実施されないので、定常運転状態における出力変動がより一層抑制される。
また、定常運転条件が、変速比が所定比であるという条件と回転数が所定回転数域内に保たれているという条件とを満たしているので、より安定した運転状態が定常運転状態となる。このため、運転状態の過渡期に出力変動抑制制御が実施されないので、定常運転状態における出力変動がより一層抑制される。
本実施形態では、通常点火時期は、トルクピークの遅角側に、余裕を持って、設定されている。このため、ECU20は、最適点火時期制御において、点火時期を進角側に進めることによって発生する出力増大を、スロットル開度を小さくすることによって抑制する。以上において、本実施形態は、点火時期のマップデータの作成に使用された基準のトルク曲線(図2の点列データ)と、出力変動抑制制御が適用されるエンジン100における実際のトルク曲線と、が同一であると仮定している。しかし、エンジン100を使用する環境条件などの諸条件によっては、基準のトルク曲線と実際のトルク曲線との位相が異なる。例えば、基準のトルク曲線においてトルクピークの遅角側にあった通常点火時期が、実際のトルク曲線においてトルクピークの進角側に移動する場合もありうる。このような状況に対する対処の一例として、最適点火時期のみの調整が行われる。具体的には、最適点火時期が実際のトルクピークに近づくように、最適点火時期が通常点火時期の遅角側に設定される。ここで、最適点火時期が、実際のトルクピークの遅角側か進角側であるかは、問われない。このとき、ECU20は、最適点火時期制御において、点火時期を遅角側に進める。遅角側に進めることによって発生する出力増大は、スロットル開度を小さくすることによって抑制される。つまり、出力変動抑制制御(最適点火時期制御)において、点火時期の変更される方向は、進角側及び遅角側のどちら側であってもよい。
本発明は、前記実施形態に限定されるものではない。特許請求の範囲に記載された本発明の精神及び範囲から逸脱することなく、各種変形及び変更を行うことも可能である。
電子制御スロットルを装備するエンジンの制御装置に、適用できる。
エンジン及びエンジンの制御装置を示すブロック図である。 所定スロットル開度及び所定回転数における、点火時期とトルクとの関係を示す点列データの一例を示す図である。 点火時期制御のタイムチャートを示す図である。 図3の時刻T2から時刻T3までのタイムチャートを示す図である。 点火時期制御のフロー図である。
符号の説明
15 スロットルセンサ(スロットル開度検出手段)
17 クランク角センサ(回転数検出手段の一部)
18 ノッキングセンサ(ノッキング検出手段)
20 EPU(指令値作成手段、定常運転状態検出手段)
21 メモリ(記憶手段)
100 エンジン

Claims (7)

  1. ンジンの点火時期及びスロットル開度の指令値を作成する指令値作成手段と
    記エンジンの運転状態が定常走行状態にあるか否かを検出する定常運転状態検出手段と、を備えており、
    前記指令値作成手段は、前記定常走行状態が検出されると、効率を高めるべく前記点火時期を進角させるとともに、出力を抑制するべくスロットル開度を徐々に閉じるよう指令値を作成する、自動二輪車用エンジンの制御装置。
  2. 前記指令値作成手段は、前記指令値を作成した後にノッキングの発生が検出されると、前記点火時期を遅角させるとともに、スロットル開度を開くよう前記指令値を作成する、請求項1に記載の自動二輪車用エンジンの制御装置。
  3. 前記指令値作成手段は、前記ノッキングの発生が検出された後に前記定常走行状態が検出されると、前記点火時期の目標値が前回に前記定常走行状態が検出されたときの目標値よりも遅角側となるように、効率を高めるべく前記点火時期を進角させるとともに、出力を抑制するべくスロットル開度を徐々に閉じるよう指令値を作成する、請求項に記載の自動二輪車用エンジンの制御装置。
  4. 前記エンジンの回転数を検出する回転数検出手段を備えており、
    記指令値作成手段は、前記ノッキングの発生又は前記定常走行状態が検出された場合に、前記回転数が所定範囲から外れないように、前記点火時期の指令値の変更に応じて、前記スロットル開度の指令値を、フィードバック制御により変更する、請求項2又は3に記載の自動二輪車用エンジンの制御装置。
  5. 前記エンジンの回転数を検出する回転数検出手段と、
    エンジンの点火時期及びスロットル開度の指令値を作成する指令値作成手段と、
    前記エンジンの運転状態が定常走行状態にあるか否かを検出する定常運転状態検出手段と、を備えており、
    前記指令値作成手段は、前記定常走行状態が検出されると、前記点火時期を徐々に進角させるとともに、前記回転数が所定範囲から外れないように前記スロットル開度の指令値を作成する、自動二輪車用エンジンの制御装置。
  6. 変速比を検出する手段を備えており、
    定常運転状態検出手段は、前記変速比が所定比外にあるとき又は前記回転数が所定範囲外にあるとき、前記エンジンの運転状態が定常走行状態でないと判断する、請求項1〜5のいずれか一項に記載のエンジンの制御装置。
  7. スロットルグリップの操作量を検出する手段と、
    ブレーキ操作の発生を検出する手段と、を備えており、
    定常運転状態検出手段は、スロットルグリップの操作量の変動幅が所定範囲から外れる又はブレーキ操作の発生が検出されると、前記エンジンの運転状態が定常走行状態でないと判断する、請求項1〜5のいずれか一項に記載のエンジンの制御装置。
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