JP5116924B2 - 刺繍ミシンの糸切れ検出方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、縫製加工中に発生した糸切れを自動的に検出する糸切れ検出方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の糸切れ検出方法として、特公平6−30708号公報に開示された糸切れ検出装置に使用されている方法を例示できる。この糸切れ検出方法は、糸の進行量を検出する糸進行量検出装置を備え、針が所定回数の上下動をする間に前記糸進行量検出装置によって検出された糸の進行量が基準値より小さいときは糸切れが発生していると判断するように構成されている。この所定回数は刺繍加工の開始から終了まで一定の値が使用され、刺繍加工の途中で変更されることはない。
【0003】
前記所定回数としては、例えば分解能が2mm程度の糸進行量検出装置を採用する場合であって、ステッチの最低の長さが1mmのとき、少なくとも3回にする必要がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、1つの刺繍柄中に含まれるステッチの長さは一定ではなく、長さが大きい(例えば10mm)箇所では、前記所定回数が3回のときであれば糸切れが検出されるまでに30mmも駆動枠が移動してしまう可能性がある。このため、例えば、下糸が切れたときであれば、上糸が強く引っ張られ、切れた下糸の先端側が生地の表側へ出てしまうこともある。
【0005】
本発明の目的は、上記課題を解決し、糸切れを効率的に検出することができるミシンの糸切れ検出方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の刺繍ミシンの糸切れ検出方法は、次の構成とした。
使用する刺繍ミシンは、針(21)と、駆動枠(23)と、針(21)に対応した上糸(T)が引き出されるとパルスを発生して上糸(T)の進行量を検出する糸進行量検出装置(7)と、糸進行量検出装置(7)が出力するパルスの立上り又は立下りを検出するパルスエッジ検出部(28)と、パルスエッジ検出部(28)が接続された制御部(26)とを備え、
制御部(26)は記憶部(32)を備え、記憶部(32)の作業エリアには、刺繍データ(36)の中のいずれかの1針データ(41)を指す1針データポインタと、所定ステッチ数の間上糸の進行が検出されないと糸切れが発生していると判断するときの該所定ステッチ数を設定する検知ステッチ数設定値と、該判断をするためのステッチ数をカウントする検知ステッチ数カウントと、上糸の進行が検出されない1又は連続する2以上のステッチの長さの総和が所定長以上になると糸切れが発生していると判断するときの該所定長を設定する検知距離設定値と、該判断をするためのステッチ長をカウントするための検知距離カウントの領域が確保されており、検知距離カウントの初期値として検知距離設定値が設定されるようになっており、
前記刺繍ミシンを使用して行う刺繍加工処理(S110)は、
まず、検知ステッチ数カウントを初期化するステップ(S111)と、
その後、刺繍加工動作を開始するステップ(S112)と、
次いで、1針データポインタが指す1針データ(41)を1つ読み込むステップ(S113)と、
次いで、針(21)が上昇している間に1針データ(41)の内容に応じて駆動枠(23)を駆動するステップ(S114)と、
次いで、パルスエッジ検出部(28)の検出信号がONであるかOFFであるかをチェックする検出信号チェック・ステップ(S117)と、
前記検出信号チェック・ステップ(S117)でパルスエッジ検出部(28)の検出信号がOFFであるときは、検知ステッチ数カウントを1増加させるステップ(S123)と、
次いで、検知ステッチ数カウントが検知ステッチ数設定値に等しくなっているかどうかをチェックする検知ステッチ数チェック・ステップ(S124)と、
前記検知ステッチ数チェック・ステップ(S124)で前記検知ステッチ数カウントが検知ステッチ数設定値に等しくなっていないときは、検知距離カウントから1ステッチ分の枠移動量を減算するステップ(S125)と、
次いで、検知距離カウントが0より大きいか0以下になっているかをチェックする検知距離チェック・ステップ(S126)と、
前記検知ステッチ数チェック・ステップ(S124)で前記検知ステッチ数カウントが検知ステッチ数設定値に等しくなっているとき、又は、前記検知距離チェック・ステップ(S126)で検知距離カウントが0以下になっているときは、糸切れ処理を実行するステップ(S127)とを含むことを特徴とする刺繍ミシンの糸切れ検出方法。
【0008】
前記糸進行量検出装置は、上糸の進行量が所定量以下の場合に「上糸の進行が検出されない」と判断することもできる。
【0009】
【発明の実施の形態】
図1〜図8は本発明を具体化した一実施形態のミシンの糸切れ検出方法を示している。図1は、多針式の刺繍ミシン1を示し、該刺繍ミシン1は、テーブル24の上方に設けられ、複数本の針21のうちのいずれかを選択的に駆動するミシンヘッド2と、該ミシンヘッド2の上方に設けられ、針21に供給する上糸Tにテンションを付与する糸道装置3と、ミシンヘッド2に対応してテーブル24と上面略面一に設けられ、釜22を内蔵するベッド25と、テーブル24上に移動可能に設けられた駆動枠23と、刺繍ミシン1に対する動作指示等を入力するための操作パネル27と備えている。この糸道装置3は、図2に示すようにフレーム部4を備えるとともに、該フレーム部4に取り付けられた、ミシンヘッド2の複数本の針21に対応した複数の上糸Tを互いに絡まないように案内する上糸絡み防止部5と、第一テンション部材としての小つまみ付き糸案内具6と、上糸Tの進行量を検出する糸進行量検出装置7と、第二テンション部材としてのつまみ付き糸調子8と、複数の上糸Tを案内するための案内孔9aを備えた糸案内部材9とを備えている。そして、刺繍加工が開始されると、針21の上下動に応じて上糸Tは、上糸絡み防止部5、糸案内具6、糸進行量検出装置7、糸調子8、及び糸案内部材9の案内孔9aを経由してミシンヘッド2に供給されるようになっている。
【0010】
糸進行量検出装置7は、フレーム部4に取り付けられた軸受11と、該軸受11に回転自在に設けられた回転軸12と、該回転軸12のフレーム部表側に取り付けられ、上糸Tが1〜2回巻き付けられる回転ホイール13と、回転軸12のフレーム部裏側に連結された糸進行量検出用のエンコーダ14とを備えている。エンコーダ14は、連結具15を介して回転軸12に取り付けられたスリット板16と、フレーム部4に取付部17を介して取り付けられた投光器18及び受光器19とを備えている。本実施形態では、例えば、回転ホイールの糸通路部の円周長は36mmあるものとする。スリット板16は、図3に示すように回転軸12を中心とする周方向に等間隔に配設された複数(本実施形態では30°間隔に12個)のスリット20を備えている。各スリット20は、回転軸12を中心とする半径方向に延設されている。投光器18はスリット板16に光を投光し、受光器19はスリット板16のスリット20を通った光を受光する度にパルス信号を出力するようになっている。具体的には、図9に示すように天秤の上昇に伴って上糸Tが引き出されると、受光器19がパルスを発生するようになっている。
【0011】
図4は、刺繍ミシン1の糸切れ検出方法に関連する部分の構成を示すブロック図である。この刺繍ミシン1は、同図に示すようにマイクロプロセッサ(図示略)を内蔵した制御部26を備えている。制御部26には、操作パネル27と、糸進行量検出装置7の受光器19が出力するパルスの立上り(又は立下り)を検出するパルスエッジ検出部28と、駆動枠23を駆動する枠駆動機構29と、ミシンヘッド2の針21を上下駆動するための上軸駆動機構30と、該針21と協働する釜22を回転駆動するための下軸駆動機構31とが接続されている。制御部26は、後述する初期化処理(ステップS100)、刺繍加工処理(ステップS110)、及び糸切れ処理(ステップS140)を含む制御プログラムと、該制御プログラムが使用する作業エリアと、刺繍データ36と等が記憶された記憶部32を備えている。この制御部26は、前記制御プログラムに従って動作するようになっており、刺繍データ36によって表現される刺繍柄を加工布に形成するように前記各機構を制御する。
【0012】
パルスエッジ検出部28は、糸進行量検出装置7の受光器19が出力するパルスの立上り(又は立下り)を検出すると、図9に示すように検出信号をONにするようになっている。検出信号は、同図に示すようにリセット信号が入力されるとOFFにされ、リセット信号が入力されない限りONの状態が保持されるようになっている。糸進行量検出装置7及びパルスエッジ検出部28が、上糸Tが進行しているか進行していないかを検出する手段である。
【0013】
刺繍データ36は、例えば図5に示すように1針分の刺繍情報である1針データ41を刺繍柄の針数分含んでおり、各1針データ41は、XYデータ42とジャンプステッチフラグ43とを含んでいる(同図に示す刺繍データ36のデータ構造は例示であって、これに限定されない。)。各XYデータ42は、直前の1針データ41における針落下位置からその1針データ41における針落下位置までの相対的なX方向の移動量Δxと、相対的なY方向の移動量Δyとを含んでいる。本例では、各移動量は、0.1mm単位で設定されるようになっている。ジャンプステッチフラグ43は、針を上下動させないジャンプステッチであるときはON、そうでないときはOFFとなっている。
【0014】
記憶部32の作業エリアには、刺繍データ36の中のいずれかの1針データ41を指す1針データポインタと、糸の進行が検出されない間に処理されたジャンプステッチ数をカウントするジャンプステッチ数カウントと、所定ステッチ数の間糸の進行が検出されないと糸切れが発生していると判断するときの該所定ステッチ数を設定する検知ステッチ数設定値と、該判断をするためのステッチ数をカウントする検知ステッチ数カウントと、糸の進行が検出されない1又は連続する2以上のステッチの長さの総和が所定長以上になると糸切れが発生していると判断するときの該所定長を設定する検知距離設定値と、該判断をするためのステッチ長をカウントするための検知距離カウントと等の変数の領域が確保されている。なお、検知距離設定値と検知距離カウントは、0.1mm単位で設定されるようになっている。また、検知距離カウントは減算カウントされるようになっており、初期値として検知距離設定値が設定されるようになっている。
【0015】
図6は、初期化処理(ステップS100)の流れを示すフローチャートである。この処理は、刺繍加工処理(ステップS110)の前に実行され、各種のデータ等を初期化するようになっている。まず、検知距離設定値として、6mmを意味する60を設定するとともに(ステップS101)、減算カウントされる検知距離カウントの初期値として検知距離設定値を設定する(ステップS102)。次いで、検知ステッチ数設定値として、3針を意味する3を設定する(ステップS103)。次いで、1針データポインタを刺繍データ36の先頭の1針データ41を指すように設定する(ステップS104)。次いで、パルスエッジ検出部28にリセット信号を入力し(ステップS105)、処理を終了する(ステップS106)。なお、各設定値は例示であって特に限定されず、ミシン、糸、加工布の生地等に応じて適宜変更される。
【0016】
図7は、刺繍加工処理(ステップS110)の流れを示すフローチャートである。この処理では、まず、検知ステッチ数カウント及びジャンプステッチ数カウントをそれぞれ0に初期化した後(ステップS111)、主軸モータをONにして、刺繍加工動作を開始する(ステップS112)。次いで、1針データポインタが指す1針データ41を1つ読み込む(ステップS113)。次いで、針21が上昇している間に1針データ41の内容に応じて駆動枠23を駆動する(ステップS114)。次いで、1針データ41のジャンプステッチフラグ43をチェックし、該フラグ43がONであるときは(ステップS115)、ミシンヘッド2に内蔵されたジャンプ機構(図示略)によってジャンプさせる(針21を落下させないようにする)とともに、ジャンプステッチ数カウントを1増加させ(ステップS116)、ステップS113に戻る。ジャンプステッチフラグ43がOFFであるときは(ステップS115)、ステップS117に進む。
【0017】
ステップS117でパルスエッジ検出部28の検出信号をチェックし、それがONであるときは、パルスエッジ検出部28にリセット信号を出力することにより該検出信号をリセットし(ステップS118)、検知距離カウントを検知距離設定値に初期化し(ステップS119)、検知ステッチ数カウント及びジャンプステッチ数カウントをそれぞれ0に初期化する(ステップS120)。次いで、1針データポインタを刺繍データ36中の次の1針データ41を指すように設定する(ステップS121)。次いで、刺繍データ36中のすべての1針データ41の読込を終了していないときは(ステップS122)、ステップS113に戻り、すべての1針データ41の読込を終了しているときは(ステップS122)、主軸モータをOFFにし(ステップS128)、本処理を終了する(ステップS129)。
【0018】
また、ステップS117でパルスエッジ検出部28の検出信号がOFFであるときは、検知ステッチ数カウントを1増加させる(ステップS123)。次いで、検知ステッチ数カウントが検知ステッチ数設定値に等しくなっているかどうかをチェックし(ステップS124)、両者が等しくなっていないときは、検知距離カウントから1ステッチ分の枠移動量を減算する(ステップS125)。1ステッチ分の枠移動量とは、直前の針落下位置から今回の針落下位置までの枠移動量であり、具体的には、1針データポインタが指す1針データ41以前の「ジャンプステッチ数カウントの内容+1」個分の一針データによる移動量である。この枠移動量は、前記1ステッチ分の枠移動量のX方向の成分をΣΔx、同Y方向の成分をΣΔyとすると、(ΣΔx2+ΣΔy2)1/2)となる。次いで、検知距離カウントが0より大きいときは(ステップS126)、前述したステップS121に進む。
【0019】
なお、ステップS124で前記両者が等しくなっているとき、又はステップS126で検知距離カウントが0以下になっているときは、糸切れ処理(ステップS140)を実行し(ステップS127)、ステップS111へ戻るようになっている。
【0020】
図8は糸切れ処理(ステップS140)の流れを示すフローチャートである。この処理では、まず主軸モータをOFFにし(ステップS141)、ミシンヘッド2(又は操作パネル27)に設けられた糸切れ表示(図示略)をONにする(ステップS142)。次いで、1針データポインタを「検知ステッチ数カウントの内容+ジャンプステッチ数カウントの内容+α」の針数分戻すとともに、そのポインタが指す1針データ41で刺繍加工するときの座標まで駆動枠23を移動させる(ステップS143)。ここで、αの値としては特に限定されないが、0〜数針程度とすることを例示でき、本例では1針とすることを例示する。次いで、検知距離カウントに検知距離設定値を設定することによって初期化する(ステップS144)。次いで、操作パネル27に設けられたスタートスイッチ(図示略)がONされるまで待って(ステップS145)、本処理の呼び出し元にリターンする(ステップS146)。
【0021】
次に、本ミシンによる糸切れ発生時の一連の動作例について、図9を参照しながら説明する。本図はn番目のステッチを形成した直後に糸切れが発生し、糸の進行が検出されない1又は連続する2以上のステッチの長さの総和が所定長以上になって、糸切れの発生が検出される場合の例を示している。本例では、検知ステッチ数設定値が3、検知距離設定値が60(6mm)に設定されているものとする。また、説明を単純化するために、各ステッチの長さは、すべて4mmであるものとする。
【0022】
糸切れが発生する以前(n番目以前)のステッチは、主に刺繍加工処理(ステップS110)のステップS111〜S122までがそれぞれ実行されることにより形成されている。具体的には、各ステッチの形成時において、天秤の上昇に伴う上糸Tの引き出しによって受光器19がパルス信号を発生し、これをパルスエッジ検出部28が検出して、検出信号を発生させる。これと同期して刺繍加工処理のステップS113〜S115が実行され、駆動枠23が移動される。このとき検出信号がONになっているので(ステップS117)、該検出信号がリセットされるとともに(ステップS118)、ステップS119〜S122が実行され、次のステッチを形成するためにS113に戻るようになっている。
【0023】
n番目のステッチが形成された直後に糸切れが発生すると、n+1番目のステッチの形成時にパルス信号が発生しないので、検出信号がOFFのままになり(ステップS117)、ステップS123以降が実行され、検知ステッチ数カウントが1にされ、60に初期化されている検知距離カウントから枠移動量(すなわちステッチ長)40が減算され、検知距離カウントは20となる(ステップS123〜125)。このとき検知距離カウントが0より大きいので、ステップS121及びS122が実行され、次のn+2番目のステッチを形成するためにS113に戻る。
【0024】
糸切れが発生しているので、n+2番目のステッチでも検出信号がOFFのままになり(ステップS117)、ステップS123以降が実行される。そして、検知ステッチ数カウントが2にされ、20になっている検知距離カウントから枠移動量40が減算され、検知距離カウントは−20となる(ステップS123〜S125)。このとき検知距離カウントが0以下であるので(ステップS124)、糸切れ処理が実行され(ステップS127)、刺繍加工が停止されるとともにn−1番目のステッチまでステッチバックされる。その後、n−1番目のステッチから刺繍加工が再開される(ステップS111,S112)。
【0025】
以上のように構成された本発明のミシンの糸切れ検出方法によれば、糸の進行が検出されない1又は連続する2以上のステッチの長さの総和が所定長(本例では6mm(検知距離設定値=60))以上になると、糸切れが発生していると判断する段階(ステップS125,S126)を含むように構成しているので、従来とは異なり、ステッチ長が長いときにごくわずかな針数にて糸切れを検出し、刺繍加工を停止させることができる。これにより、糸切れを起こしていないミシンヘッド2における上糸Tによる下糸の引き出し量を低減させることができる。
【0026】
さらに、所定ステッチ数(本例では3針(検知ステッチ数設定値=3))の間、糸の進行が検出されないと糸切れが発生していると判断する段階(ステップS123,S124)を含むように構成しているので、ステッチ長が短い(本例では2mm未満)場合は、従来と同様に糸切れを検知することができる。そして、例えばステッチ長が1mm以下のような微小ステッチ時の糸切れ検出の正確性を向上させるために検知ステッチ数設定値を多くしても、ステッチ長が長いときはステッチの長さの総和で糸切れを判断する段階(ステップS125,S126)によってごくわずかな針数で糸切れを検出することができる。このように本発明によれば、同一刺繍柄上での多様なステッチに対応して、糸切れを効率的に検出することができる。
【0027】
なお、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、例えば以下のように、発明の趣旨から逸脱しない範囲で適宜変更して具体化することもできる。
(1)スリット板16のスリット20の形状や数を適宜変更すること。
(2)エンコーダ14を別の構造や動作原理のものに変更すること。
(3)糸進行量検出装置7を別の構造や動作原理のものに変更すること。
【0028】
(4)パルスエッジ検出部28に代えて、パルスエッジの数をカウントするカウンタを設けること。
(5)パルスエッジ検出部28を、パルスの立ち下がりを検出するように構成すること。
(6)パルスエッジ検出部28に代えて、パルスの数をカウントするカウンタを設けること。
【0029】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明のミシンの糸切れ検出方法によれば、同一刺繍柄上での多様なステッチに対応して、糸切れを効率的に検出することができるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るの糸切れ検出方法を使用する刺繍ミシンを示す正面図である。
【図2】同ミシンの糸道装置を示す側面図である。
【図3】同糸道装置の糸進行量検出装置におけるスリット板を示す平面図である。
【図4】同刺繍ミシンの糸切れ検出方法に関連する部分の構成を示すブロック図である。
【図5】同刺繍ミシンの刺繍データの構造を示す図である。
【図6】同刺繍ミシンが実行する初期化処理の流れを示すフローチャートである。
【図7】同刺繍ミシンが実行する刺繍加工処理の流れを示すフローチャートである。
【図8】同刺繍ミシンが実行する糸切れ処理の流れを示すフローチャートである。
【図9】同刺繍ミシンの糸切れ発生時における一連の動作例を示すタイミングチャートである。
【符号の説明】
1 刺繍ミシン
7 糸進行量検出装置
28 パルスエッジ検出部
36 刺繍データ
S100 初期化処理
S110 刺繍加工処理
S140 糸切れ検出処理
Claims (1)
- 使用する刺繍ミシンは、針(21)と、駆動枠(23)と、針(21)に対応した上糸(T)が引き出されるとパルスを発生して上糸(T)の進行量を検出する糸進行量検出装置(7)と、糸進行量検出装置(7)が出力するパルスの立上り又は立下りを検出するパルスエッジ検出部(28)と、パルスエッジ検出部(28)が接続された制御部(26)とを備え、
制御部(26)は記憶部(32)を備え、記憶部(32)の作業エリアには、刺繍データ(36)の中のいずれかの1針データ(41)を指す1針データポインタと、所定ステッチ数の間上糸の進行が検出されないと糸切れが発生していると判断するときの該所定ステッチ数を設定する検知ステッチ数設定値と、該判断をするためのステッチ数をカウントする検知ステッチ数カウントと、上糸の進行が検出されない1又は連続する2以上のステッチの長さの総和が所定長以上になると糸切れが発生していると判断するときの該所定長を設定する検知距離設定値と、該判断をするためのステッチ長をカウントするための検知距離カウントの領域が確保されており、検知距離カウントの初期値として検知距離設定値が設定されるようになっており、
前記刺繍ミシンを使用して行う刺繍加工処理(S110)は、
まず、検知ステッチ数カウントを初期化するステップ(S111)と、
その後、刺繍加工動作を開始するステップ(S112)と、
次いで、1針データポインタが指す1針データ(41)を1つ読み込むステップ(S113)と、
次いで、針(21)が上昇している間に1針データ(41)の内容に応じて駆動枠(23)を駆動するステップ(S114)と、
次いで、パルスエッジ検出部(28)の検出信号がONであるかOFFであるかをチェックする検出信号チェック・ステップ(S117)と、
前記検出信号チェック・ステップ(S117)でパルスエッジ検出部(28)の検出信号がOFFであるときは、検知ステッチ数カウントを1増加させるステップ(S123)と、
次いで、検知ステッチ数カウントが検知ステッチ数設定値に等しくなっているかどうかをチェックする検知ステッチ数チェック・ステップ(S124)と、
前記検知ステッチ数チェック・ステップ(S124)で前記検知ステッチ数カウントが検知ステッチ数設定値に等しくなっていないときは、検知距離カウントから1ステッチ分の枠移動量を減算するステップ(S125)と、
次いで、検知距離カウントが0より大きいか0以下になっているかをチェックする検知距離チェック・ステップ(S126)と、
前記検知ステッチ数チェック・ステップ(S124)で前記検知ステッチ数カウントが検知ステッチ数設定値に等しくなっているとき、又は、前記検知距離チェック・ステップ(S126)で検知距離カウントが0以下になっているときは、糸切れ処理を実行するステップ(S127)とを含むことを特徴とする刺繍ミシンの糸切れ検出方法。
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