JP5155369B2 - 予測装置、プログラム及び予測方法 - Google Patents

予測装置、プログラム及び予測方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5155369B2
JP5155369B2 JP2010198929A JP2010198929A JP5155369B2 JP 5155369 B2 JP5155369 B2 JP 5155369B2 JP 2010198929 A JP2010198929 A JP 2010198929A JP 2010198929 A JP2010198929 A JP 2010198929A JP 5155369 B2 JP5155369 B2 JP 5155369B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
basic
fluctuation amount
transactions
market
unit period
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2010198929A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2012033134A (ja
Inventor
秀夫 川元
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
MUFG Bank Ltd
Original Assignee
Bank of Tokyo Mitsubishi UFJ Trust Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Bank of Tokyo Mitsubishi UFJ Trust Co filed Critical Bank of Tokyo Mitsubishi UFJ Trust Co
Priority to JP2010198929A priority Critical patent/JP5155369B2/ja
Priority to US13/074,315 priority patent/US20110238428A1/en
Publication of JP2012033134A publication Critical patent/JP2012033134A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5155369B2 publication Critical patent/JP5155369B2/ja
Priority to US14/151,971 priority patent/US20140129508A1/en
Priority to US14/152,008 priority patent/US20140129509A1/en
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING OR CALCULATING; COUNTING
    • G06QINFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGY [ICT] SPECIALLY ADAPTED FOR ADMINISTRATIVE, COMMERCIAL, FINANCIAL, MANAGERIAL OR SUPERVISORY PURPOSES; SYSTEMS OR METHODS SPECIALLY ADAPTED FOR ADMINISTRATIVE, COMMERCIAL, FINANCIAL, MANAGERIAL OR SUPERVISORY PURPOSES, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • G06Q40/00Finance; Insurance; Tax strategies; Processing of corporate or income taxes
    • G06Q40/02Banking, e.g. interest calculation or account maintenance
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING OR CALCULATING; COUNTING
    • G06NCOMPUTING ARRANGEMENTS BASED ON SPECIFIC COMPUTATIONAL MODELS
    • G06N7/00Computing arrangements based on specific mathematical models
    • G06N7/01Probabilistic graphical models, e.g. probabilistic networks
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING OR CALCULATING; COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F2209/00Indexing scheme relating to G06F9/00
    • G06F2209/50Indexing scheme relating to G06F9/50
    • G06F2209/5019Workload prediction

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Business, Economics & Management (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Accounting & Taxation (AREA)
  • Finance (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Economics (AREA)
  • Marketing (AREA)
  • Development Economics (AREA)
  • Strategic Management (AREA)
  • Technology Law (AREA)
  • General Business, Economics & Management (AREA)
  • Evolutionary Computation (AREA)
  • Mathematical Analysis (AREA)
  • Software Systems (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computing Systems (AREA)
  • Pure & Applied Mathematics (AREA)
  • Mathematical Optimization (AREA)
  • Mathematical Physics (AREA)
  • Data Mining & Analysis (AREA)
  • Computational Mathematics (AREA)
  • Artificial Intelligence (AREA)
  • Algebra (AREA)
  • Probability & Statistics with Applications (AREA)
  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)
  • Debugging And Monitoring (AREA)
  • Financial Or Insurance-Related Operations Such As Payment And Settlement (AREA)

Description

本発明は、将来における単位期間当りジョブ実行数の上限値を予測する装置及び方法、並びに、この予測機能をコンピュータに実現させるためのプログラムに関する。
外部からの要求に対応したジョブを実行するシステムが従来から知られている。ジョブの実行主体としては、人や機械(特にコンピュータ)を挙げることができ、この種のシステムとしては、例えば、電話回線を通じて顧客からの要求を受け付けて、顧客からの要求に対応する処理(ジョブ)を電話応対者が実行するコールセンタシステムや、通信回線を通じて顧客端末装置からの要求を受け付けて、当該要求に対応する処理(ジョブ)をサーバ装置が実行する通信システム等が知られている。
また、上記通信システムとしては、通信回線を通じて金融取引を行えるようにしたシステムが知られている。例えば、インターネットバンキングシステムでは、振込要求を、ネットワークを介して顧客端末装置から受信すると、当該振込要求に対応する顧客の口座から振込先の口座に金銭を移動する処理をサーバ装置が実行する。この他、外国為替取引システムでは、サーバ装置が顧客端末装置からの取引要求を、ネットワークを介して受信すると、この取引要求に応じた通貨の交換を伴う外国為替取引を実行する。
ところで、外部からの要求に対応したジョブを実行する上述のシステムでは、要求数が時間によって変化する環境の中においても、逐次要求を受け付けて、対応するジョブを円滑に実行できるのが好ましい。特に、時々刻々と取引相場が変動する金融取引を取り扱う取引システムに対しては、取引を円滑に実行可能な安定した能力が求められる。
一方、従来技術としては、情報処理システムにおける各モジュールの使用資源量の変化を予測し、その変化に応じて使用資源量の制限を自律的に調整することにより、各モジュールにコンピュータ資源を適切に割り当てる技術(例えば、特許文献1参照)や、情報処理システムの実稼動に基づいてコンピュータ資源の使用状態の推移を解析し、将来の傾向を予測することによって、この予測結果をシステムの運営に役立てる技術(例えば、特許文献2参照)が知られている。この他、金融取引に関する技術としては、将来における資産価値をコンピュータで予測する技術等が知られている(例えば、特許文献3参照)。
特開2004−318474号公報 特開2006−024017号公報 特開2001−051974号公報
本発明者は、上述したようなシステムを安定的に運営するに際して、単位期間当りジョブ実行数の上限値を予測することで、システムに必要な処理能力を見積もり、システム(上記通信システムを構成するサーバ装置やコールセンタシステム等)に対する過剰な投資を抑えることを考えている。しかしながら、このような目的で将来生じうる単位期間当りジョブ実行数の上限値を適切に予測するための技術については十分に確立されていない。
本発明は、こうした問題に鑑みなされたものであり、外部からの要求に対応したジョブを実行するシステムにおける単位期間当りジョブ実行数の上限値を適切に予測可能な技術を提供することを目的とする。
上記目的を達成するためになされた第一の発明は、外部からの要求に対応したジョブを実行するシステムにおける単位期間当りジョブ実行数の上限値を予測する装置であって、過去に実行されたジョブに関する標本データとして、単位期間毎に、この期間でのジョブ実行数を特定可能な標本データを取得する取得手段と、取得手段により取得された標本データから特定される単位期間毎のジョブ実行数の分布に基づき、将来における単位期間当りジョブ実行数の上限値を予測し、予測した上限値を出力する予測手段と、を備えることを特徴とする。
この予測装置によれば、標本データから特定されるジョブ実行数の分布に基づき、単位期間当りジョブ実行数の上限値を予測するので、将来起こりえる可能性を考慮し、現実的に考慮すべき単位期間当りジョブ実行数の上限値を適切に予測することができる。結果、外部からの要求に対応したジョブを実行するシステム(情報処理システム等)に対する過剰な投資を抑えて、システムの処理能力を必要十分な処理能力に設定することができ、効率的なシステム運営を実現することができる。
具体的に、予測手段は、標本データから特定される単位期間毎のジョブ実行数に基づき、単位期間当りジョブ実行数の確率分布が正規分布に従うとみなして、単位期間当りジョブ実行数に対する所定信頼水準の信頼区間における区間端点の値を算出し、この区間端点の値に基づき、単位期間当りジョブ実行数の上限値を予測する構成にすることができる。信頼区間における両端点の内、大きい値を採る区間端点(上側端点)の値を、単位期間当りジョブ実行数の上限値であると予測するといった具合である。単位期間当りジョブ実行数の確率分布が正規分布に従う場合には、このように信頼区間の概念を用いて、単位期間当りジョブ実行数の上限値を予測すると、簡単な演算により、単位期間当りジョブ実行数の上限値を適切に予測することができる。
また、予測手段は、標本データから特定される単位期間毎のジョブ実行数に基づき、単位期間当りジョブ実行数の確率分布を算出し、当該算出した確率分布に基づき、単位期間当りジョブ実行数の上限値を予測する構成にされてもよい。具体的に、予測手段は、確率分布から特定される各単位期間当りジョブ実行数の発生確率に基づき、単位期間当りジョブ実行数の小さい順に発生確率を累積してなる累積確率が特定確率を超える単位期間当りジョブ実行数を、単位期間当りジョブ実行数の上限値であると予測する構成にすることができる。このようにして、単位期間当りジョブ実行数の上限値を予測すれば、単位期間当りジョブ実行数の確率分布が正規分布に従わない場合でも、適切に上限値を予測することができる。
また、このように確率分布を用いて単位期間当りジョブ実行数の上限値を予測する場合には、上記確率分布を、発生確率が最大の地点を基準に単峰性を示すように補正を加えつつ算出するように、予測手段を構成するとよい。このように補正を加えれば、標本データの質によって予測精度が劣化するのを抑えることができる。即ち、この種の確率分布については、単峰性を示すのが通常であり、多峰性を示す場合には、標本のバラツキによる影響を受けている可能性が高い。従って、このように補正を加えて確率分布を算出すれば、標本データの質によって予測精度が劣化するのを抑えることができる。
また、上述した予測装置は、単位期間当りジョブ実行数として、外部からの要求に対応した取引を実行するシステムにおける単位期間当り取引数の上限値を予測する装置として構成することができる。取引としては、例えば、金融取引を挙げることができる。金融取引については、システムの信頼度が求められるため、本発明の予測装置を用いて、単位期間当り取引数の上限値を予測すれば、低コストに信頼度の高い取引システムを構成することができる。
この他、上述の予測装置としての機能は、プログラムの実行によりコンピュータに実現させることができ、予測装置が備える取得手段及び予測手段としての機能をコンピュータに実現させるためのプログラムは、記録媒体に記録して、ユーザに提供することができる。
また、上述の予測装置に対応する思想は、予測方法の発明にも適用することができる。即ち、過去に実行されたジョブに関する標本データであって、単位期間毎に、この期間でのジョブ実行数を特定可能な標本データを取得する取得手順と、取得手順により取得された標本データから特定される単位期間毎のジョブ実行数の分布に基づき、将来における単位期間当りジョブ実行数の上限値を予測し、予測した上限値を出力する予測手順とによっても、外部からの要求に対応したジョブを実行するシステムにおける単位期間当りジョブ実行数の上限値を適切に予測することができ、当該システム(情報処理システム等)に対する過剰な投資を抑えて、効率的なシステム運営を実現することができる。
ところで、取引システムには、取引相場のある取引を取り扱うものが存在する。このような取引システムにおける取引数(ジョブ実行数)は、取引相場の変動の影響を受けて変動する。そこで、取引相場のある特定種類の取引についての単位期間当り取引数の上限値を予測する場合には、以下に説明するように、取引相場の変動による取引数の変動を考慮に入れて、将来における単位期間当り取引数の上限値を予測するように、予測装置を構成するのが好ましい。
第二の発明は、取引相場のある特定種類の取引に関して、単位期間当り取引数の上限値を予測する予測装置であって、次に説明する取得手段と、基本変動量算出手段と、基本取引数算出手段と、予測手段と、を備えることを特徴とする。
取得手段は、上記取引に関する標本データであって、過去における単位期間毎の取引数及び単位期間毎の相場変動量を特定可能な標本データを取得する。一方、基本変動量算出手段は、標本データから特定される過去における単位期間毎の取引数及び相場変動量に基づき、相場変動量に対する取引数の変化量(換言すれば、単位期間当り相場変動量が単位量変化する場合における単位期間当り取引数の変化量)である基本変動量を算出する。
そして、基本取引数算出手段は、基本変動量算出手段により算出された基本変動量及び標本データから特定される単位期間毎の相場変動量に基づき、単位期間毎に、この期間での相場変動に起因する取引数の変化量を推定し、標本データから特定されるこの期間での実際の取引数から上記推定した変化量分を取り除いた取引数を、基本取引数として算出する。ここで言う「変化量分を取り除いた取引数」とは、変化量が正である場合には変化量分を減算した取引数のことであり、変化量が負である場合には変化量分を加算した取引数のことである。基本取引数は、相場変動がないと仮定した場合での単位期間の取引数を表す。基本取引数算出手段は、上記単位期間毎に、標本データから特定される当該期間での相場変動量に基本変動量を掛けて得られる値を、この期間での相場変動に起因する取引数の変化量であると推定する構成にすることができる。
そして、予測手段は、基本取引数算出手段により算出された過去における単位期間毎の基本取引数が示す基本取引数の分布、標本データから特定される過去における単位期間毎の相場変動量が示す相場変動量の分布、及び基本変動量算出手段により算出された基本変動量に基づき、上記取引に関する単位期間当り取引数の上限値を予測し、予測した単位期間当り取引数の上限値を出力する。
このように構成された第二の発明に係る予測装置は、相場変動が仮になかった場合での取引数を上記基本取引数として算出して、上記単位期間当り取引数の上限値を予測する点に特徴がある。即ち、この予測装置によれば、標本データを解析して上記基本変動量を算出し、この基本変動量から単位期間毎の基本取引数を算出し、この基本取引数と相場変動量の実績と基本変動量とに基づいて、上記単位期間当り取引数の上限値を予測することで、標本データを詳細に分析して、上記単位期間当り取引数の上限値を予測する。
従って、この予測装置によれば、上限値を精度良く予測することができる。例えば、この予測装置によれば、基本取引数算出手段により算出された過去における基本取引数の分布に基づき基本取引数の上限値を予測し、標本データから特定される過去における単位期間毎の相場変動量の分布と、基本変動量算出手段により算出された基本変動量とに基づき、相場変動に起因する取引数の変化量上限値を予測して、上記単位期間当り取引数の上限値を予測することができる。
結果、この予測装置を用いれば、相場変動のある取引を取り扱うシステムにおいて必要な資源、特にコンピュータ資源(リソース)を正確に見積もることができ、安定したシステム運営のために、過剰なシステム投資をしなくて済み、コストを抑えて安定した取引システムの運営を実現できる。
尚、上述した特定種類の取引としては、例えば、外国為替取引や株・債権・金等の市場を通じた金融取引を挙げることができる。また、予測装置は、上記相場変動量を絶対値で評価して単位期間当り取引数の上限値を予測する構成にされてもよいし、上記相場変動量を符号付変動量で評価して単位期間当り取引数の上限値を予測する構成にされてもよい。
この他、予測装置は、相場変動量が正の相場高及び相場変動量が負の相場安の一方に該当する期間の標本に基づき、単位期間当り取引数の上限値を予測する構成にすることができる。即ち、取得手段は、上記標本データとして、相場変動量が正の相場高に該当する期間及び相場変動量が負の相場安に該当する期間の少なくとも一方の単位期間毎に、当該単位期間の取引数及び相場変動量を特定可能な標本データを取得する構成にすることができ、予測装置は、この取得手段が取得する標本データを参照し、例えば相場高の期間の標本のみに基づき、単位期間当り取引数の上限値を予測する構成、又は、相場安の期間の標本のみに基づき、単位期間当り取引数の上限値を予測する構成にすることができる。
尚、予測装置は、相場高及び相場安の両期間の標本に基づき、単位期間当り取引数の上限値を予測する構成にされてもよいことは、言うまでもない。ちなみに外国為替取引の場合、ファースト通貨(例えば、ドル/円の場合にドル)を基準に「相場安」「相場高」を定義することができる。但し、「相場安」「相場高」の基準については、ここで限定されるものではなく、目的とする資産を基準にすればよい。
また、相場変動量が正である相場高時と、相場変動量が負である相場安時とでは、相場変動量に起因する取引数の変化量が一律ではないことが予想される。従って、基本変動量算出手段は、次のように構成されるのが好ましい。具体的に、基本変動量算出手段は、標本データから特定される相場変動量が正の相場高に該当する各単位期間の取引数及び相場変動量に基づき、相場高時の基本変動量を算出し、標本データから特定される相場変動量が負の相場安に該当する各単位期間の取引数及び相場変動量に基づき、相場安時の基本変動量を算出する構成にすることができる。
また、基本取引数算出手段は、相場高時の基本変動量を用いて相場高に該当する各単位期間の基本取引数を算出し、相場安時の基本変動量を用いて相場安に該当する各単位期間の基本取引数を算出する構成にすることができる。例えば、基本取引数算出手段は、相場高に該当する期間については、単位期間毎に、標本データから特定される当該期間での相場変動量に相場高時の基本変動量を掛けて得られる値を、この期間での相場変動に起因する取引数の変化量であると推定し、相場安に該当する期間については、単位期間毎に、標本データから特定される当該期間での相場変動量に相場安時の基本変動量を掛けて得られる値を、この期間での相場変動に起因する取引数の変化量であると推定して、基本取引数を算出する構成にすることができる。
このように、相場高時及び相場安時の夫々の基本変動量を算出すれば、相場高及び相場安の夫々の期間における相場変動を起因とした取引数の変化量を適切に推定することができて、精度良く基本取引数を算出することができる。結果、単位期間当り取引数の上限値についても精度良く予測することができる。
尚、予測手段は、基本取引数算出手段により算出された過去における単位期間毎の基本取引数並びに標本データから特定される過去における単位期間毎の相場変動量並びに基本変動量算出手段により算出された相場高時及び相場安時の基本変動量に基づき、取引に関する単位期間当り取引数の上限値を予測し、この予測値を出力する構成にすることができる。
例えば、予測手段は、基本取引数算出手段により算出された過去における基本取引数の分布に基づき基本取引数の上限値を予測する。一方、標本データから特定される過去における相場変動量の分布に基づき、相場変動量の変動範囲を予測し、この相場変動量の変動範囲と、基本変動量算出手段により算出された相場高時及び相場安時の基本変動量とに基づき、相場変動に起因する取引数の変化量上限値を予測する。そして、これらの予測値に基づき、上記単位期間当り取引数の上限値を予測するといった具合である。
また、予測手段は、信頼区間の概念を用いて、単位期間当り取引数の上限値を予測する構成にすることができる。
即ち、予測手段は、基本取引数算出手段により算出された過去における単位期間毎の基本取引数に基づき、基本取引数に対する所定信頼水準の信頼区間における区間端点の値を算出する第一信頼区間端点算出手段と、標本データから特定される過去における単位期間毎の相場変動量に基づき、相場変動量に対する所定信頼水準の信頼区間における区間端点の値を算出する第二信頼区間端点算出手段と、を備え、第一信頼区間端点算出手段により算出された区間端点の値、第二信頼区間端点算出手段により算出された区間端点の値及び基本変動量算出手段により算出された基本変動量に基づき、上記単位期間当り取引数の上限値を予測する構成にすることができる。
また、相場高時及び相場安時の基本変動量を算出する場合、予測手段は、第一信頼区間端点算出手段により算出された信頼区間端点の値並びに第二信頼区間端点算出手段により算出された信頼区間端点の値並びに基本変動量算出手段により算出された相場高時及び相場安時の基本変動量に基づき、相場高に該当する期間での単位期間当り取引数の上限値及び相場安に該当する期間での単位期間当り取引数の上限値を予測し、これらの上限値の内、大きい方の上限値を、上記単位期間当り取引数の上限値として出力する構成にすることができる。
また、予測手段は、第二信頼区間端点算出手段により算出された信頼区間端点の値及び基本変動量に基づき、相場変動に伴う単位期間当り取引数の変化量上限値を予測し、第一信頼区間端点算出手段により算出された信頼区間端点の値(特には大きい値を採る上側端点の値)に基づき、相場変動がない場合の単位期間当り取引数の上限値を予測する構成にすることができる。そして、予測した相場変動がない場合の単位期間当り取引数の上限値に、予測した相場変動に伴う単位期間当り取引数の変化量上限値を加算した値を、取引に関する単位期間当り取引数の上限値として予測する構成にすることができる。
更に言えば、相場高時及び相場安時の基本変動量を算出する場合、予測手段は、第二信頼区間端点算出手段により算出された信頼区間端点の値並びに相場高時及び相場安時の基本変動量に基づき、相場高時の相場変動に伴う単位期間当り取引数の変化量上限値及び相場安時の相場変動に伴う単位期間当り取引数の変化量上限値を予測する構成にすることができる。
また、予測手段は、第一信頼区間端点算出手段により算出された信頼区間端点の値に基づき、相場変動がない場合の単位期間当り取引数の上限値を予測し、予測した相場変動がない場合の単位期間当り取引数の上限値に、予測した相場高時の相場変動に伴う単位期間当り取引数の変化量上限値を加算した値を、相場高に該当する期間での単位期間当り取引数の上限値であると予測し、予測した相場変動がない場合の単位期間当り取引数の上限値に、予測した相場安時の相場変動に伴う単位期間当り取引数の変化量上限値を加算した値を、相場安に該当する期間での単位期間当り取引数の上限値であると予測する構成にすることができる。
このように基本取引数に対する信頼区間端点の値を算出して、相場変動がない場合の単位期間当り取引数の上限値を予測し、相場変動量に対する信頼区間端点の値を算出して、相場変動に起因する単位期間当り取引数の変化量上限値を予測し、これらによって、上記単位期間当り取引数の上限値を予測すると、単位期間当り取引数の上限値についての好適な予測結果を得ることができる。
また、予測手段は、信頼区間を算出せずに、単位期間当り取引数の上限値を予測する構成にされてもよい。即ち、予測手段は、基本取引数算出手段により算出された単位期間毎の基本取引数に基づき、基本取引数についての確率分布を算出する基本取引数確率分布算出手段と、標本データから特定される単位期間毎の相場変動量に基づき、相場変動量についての確率分布を算出する相場変動量確率分布算出手段と、を備え、基本取引数確率分布算出手段により算出された確率分布から特定される各基本取引数Rの発生確率P(R)、相場変動量確率分布算出手段により算出された確率分布から特定される各相場変動量Gの発生確率P(G)、及び、基本変動量算出手段により算出された基本変動量Kに基づき、次のようにして、単位期間当り取引数の上限値を予測する構成にされてもよい。
具体的には、基本取引数R及び相場変動量Gの組合せ(R,G)毎に、この組合せに対応する単位期間当り取引数Es=(R+K・G)についての発生確率P(R)・P(G)を算出し、この単位期間当り取引数Esの小さい順に、対応する発生確率P(R)・P(G)を累積したときの累積確率が特定確率を超える単位期間当り取引数Esを、単位期間当り取引数の上限値であると予測するように、構成することができる。
上述した信頼区間を用いて単位期間当り取引数の上限値を予測する手法は、基本取引数Rの分布及び相場変動量Gの分布が正規分布であるみなして予測値を算出するものであるため、実分布が正規分布から大きく乖離している場合には、予測精度が劣化する。一方、累積確率が特定確率を超える単位期間当り取引数Esを、単位期間当り取引数の上限値であると予測する本手法によれば、基本取引数Rの分布及び相場変動量Gの分布が正規分布であることを前提としないので、例えば、標本数が少なく基本取引数Rの分布及び相場変動量Gの分布が正規分布に従わない場合でも精度よく上限値を予測することができる。
尚、基本変動量算出手段が相場高時の基本変動量KH及び相場安時の基本変動量KLを算出する構成にされている場合には、次のように予測手段を構成することができる。即ち、予測手段は、基本取引数R及び相場変動量Gの組合せ(R,G)毎に、この組合せに対応する相場変動量Gが相場高に対応する正の値である場合には基本変動量Kとして相場高時の基本変動量KHを用いる一方、この組合せに対応する相場変動量Gが相場安に対応する負の値である場合には基本変動量Kとして相場安時の基本変動量KLを用いて、単位期間当り取引数Es=(R+K・G)を算出すると共に、単位期間当り取引数Es=(R+K・G)についての発生確率P(R)・P(G)を算出し、この単位期間当り取引数Esの小さい順に、対応する発生確率P(R)・P(G)を累積したときの累積確率が特定確率を超える単位期間当り取引数Esを、単位期間当り取引数の上限値であると予測する構成にすることができる。
この他、標本数が少ない等、標本データの質によって上限値の予測精度が劣化するのを抑えるため、基本取引数確率分布算出手段及び相場変動量確率分布算出手段の夫々は、発生確率が最大の地点を基準に単峰性を示すように補正を加えてなる確率分布を算出する構成にされると好ましい。
即ち、上記基本取引数確率分布算出手段は、基本取引数算出手段により算出された単位期間毎の基本取引数Rに基づき、発生確率P(R)が最大となる基本取引数Rよりも基本取引数Rが大きい区間で発生確率P(R)が単調非増加となり、発生確率P(R)が最大となる基本取引数Rよりも基本取引数Rが小さい区間で発生確率P(R)が単調非減少となるように補正を加えた基本取引数Rについての確率分布を算出する構成にされると好ましい。
具体的に、上記基本取引数確率分布算出手段は、基本取引数算出手段により算出された単位期間毎の基本取引数Rに基づき、基本取引数の度数分布を、度数が最大となる基本取引数Rよりも基本取引数Rが大きい区間で度数が単調非増加となり、度数が最大となる基本取引数Rよりも基本取引数Rが小さい区間で度数が単調非減少となるように補正し、補正後の度数分布を確率分布に変換することで、発生確率P(R)が最大の地点を基準に単峰性を示すように補正を加えてなる基本取引数Rについての確率分布を算出する構成にすることができる。
基本取引数Rの度数分布(及び確率分布)は、度数(発生確率)が、最大となる基本取引数Rを境界として、この境界よりも基本取引数Rが小さい区間では境界に向けて滑らかに増加し、当該境界よりも基本取引数Rが大きい区間では境界から離れるに従って滑らかに減少するのが通常であり、度数(発生確率)が上下に変動する状態は標本のバラツキを原因とするものである可能性が高い。従って、度数分布を上述のように補正して確率分布を求めれば、上限値についての予測精度を高めることができる。
同様に、相場変動量確率分布算出手段は、標本データから特定される単位期間毎の相場変動量に基づき、発生確率P(G)が最大となる相場変動量Gよりも相場変動量Gが大きい区間で発生確率P(G)が単調非増加となり、発生確率P(G)が最大となる相場変動量Gよりも相場変動量Gが小さい区間で発生確率P(G)が単調非減少となるように補正を加えた相場変動量についての確率分布を算出する構成にすることができる。
更に言えば、相場変動量確率分布算出手段は、標本データから特定される単位期間毎の相場変動量Gに基づき、相場変動量の度数分布を、度数が最大となる相場変動量Gよりも相場変動量Gが大きい区間で度数が単調非増加となり、度数が最大となる相場変動量Gよりも相場変動量Gが小さい区間で度数が単調非減少となるように補正し、補正後の度数分布を確率分布に変換することで、発生確率P(G)が最大の地点を基準に単峰性を示すように補正を加えてなる相場変動量Gについての確率分布を算出する構成にすることができる。相場変動量Gの度数分布及び確率分布についても、基本取引数Rと同様のことが言えるので、このように相場変動量Gについての確率分布を算出すれば、単位期間当り取引数の上限値を高精度に予測することができる。
この他、基本変動量算出手段は、標本データから特定される単位期間毎の取引数及び相場変動量を線形回帰分析して基本変動量を算出する構成にすることができる。具体的に、相場高時及び相場安時の基本変動量を算出する場合、基本変動量算出手段は、相場高に該当する各単位期間の取引数及び相場変動量を線形回帰分析して、相場高時の基本変動量を算出し、相場安に該当する各単位期間の取引数及び相場変動量を線形回帰分析して、相場安時の基本変動量を算出する構成にすることができる。線形回帰分析を用いて基本変動量を算出すれば、標本データを適切に統計処理して精度良く基本変動量を算出することができる。
また、取引システムを利用可能なユーザ数(取引システムに対して取引を要求可能な顧客数)が変化する場合には、ユーザ数の増減が取引数の増減に影響を与えるので、このような取引システムにおけるリソース調整に際しては、一ユーザ当りの単位期間当り取引数の上限値を予測するように、予測装置を構成するのが好ましい。
即ち、取得手段は、標本データとして、過去における単位期間毎の一ユーザ当りの取引数及び単位期間毎の相場変動量を特定可能な標本データを取得し、基本変動量算出手段は、取得手段により取得された標本データから特定される過去における単位期間毎の一ユーザ当りの取引数及び相場変動量に基づき、基本変動量として、相場変動量に対する一ユーザ当りの取引数の変化量(換言すれば、単位期間当り相場変動量が単位量変化する場合における単位期間当り且つ一ユーザ当りの取引数の変化量)を算出する構成にされるのが好ましい。尚、標本データは、例えば、単位期間毎に、その期間における取引システムを利用可能なユーザ数の情報を、この期間における取引数の情報と共に有した構成にすることができる。この場合には、当該期間の取引数を、当該期間に取引システムを利用したか否かに関わらず取引システムを利用可能なユーザの総数によって除算することにより、一ユーザ当りの取引数を特定することができる。
また、基本取引数算出手段は、基本変動量算出手段により算出された基本変動量及び標本データから特定される単位期間毎の相場変動量に基づき、単位期間毎に、基本取引数として、相場変動がないと仮定した場合での当該期間での一ユーザ当りの取引数を算出し、予測手段は、これに基づいて、取引に関する単位期間当り且つ一ユーザ当りの取引数の上限値を予測し、予測した上限値を出力する構成にすることができる。
このように、一ユーザ当りの単位期間当り取引数の上限値を予測し出力すれば、取引システムの管理者は、見込まれるユーザの増加数を考慮して、取引システムのリソースを容易且つ適切に調整することができる。
また、予測装置は、取引に係る処理を実行する情報処理システムに必要な記憶容量Zを、取引数及びユーザ数に依存しない情報処理システムに固定的に必要な記憶容量である固定必要量Q1、予測された単位期間当り且つ一ユーザ当りの取引数の上限値Q2、想定ユーザ数Q3及び、取引一件当りの必要記憶容量の増加割合Dに基づき、式Z=Q1+D×Q2×Q3に従って算出し、算出した記憶容量Zを出力するシステム記憶容量算出手段を備えた構成にされてもよい。
このようにシステム記憶容量算出手段を設ければ、取引に係る処理を実行する情報処理システムのリソース調整を簡単に行うことができる。
また、上述した第二の発明に係る予測装置としての機能は、プログラムの実行によりコンピュータに実現させることができる。例えば、当該プログラムについては、コンピュータに、上述した予測装置が備える取得手段、基本変動量算出手段、基本取引数算出手段、及び、予測手段としての機能を実現させるためのプログラムとして構成することができる。その他、第二の発明に係る予測装置に対応する思想は、予測方法の発明にも適用できる。
また、上述したジョブ(取引等)を実行するシステムを過剰な投資を抑えて安定的に運営するに際しては、微小時間当たりジョブ実行数の上限値を予測することで、システムに必要な処理能力を見積もるのが好ましいが、将来生じうる微小時間当たりジョブ実行数の上限値を適切に予測するための従来技術については、十分に確立されていない。また、上述した手法で、単位期間当りジョブ実行数として微小時間当たりジョブ実行数の上限値を予測する場合には、計算量が多くなることが予想される。
一方、微小時間当たりジョブ実行数の上限値を予測する場合には、例えば、標本として、微小時間より十分大きな期間単位でのジョブ実行数と、この期間のジョブ実行数に占める微小時間当りジョブ実行数が最大となった時点の当該微小時間当たりジョブ実行数の割合である集中率とを用いて、上記微小時間当りのジョブ実行数(瞬間ジョブ数)の上限値を予測することも可能である。以下に説明する第三の発明は、このような思想を基礎に成された発明である。
第三の発明は、外部からの要求に対応したジョブを実行するシステムにおける微小時間のジョブ実行数である瞬間ジョブ数の上限値を予測する装置であって、以下に説明する取得手段と、ジョブ数確率分布算出手段と、集中率確率分布算出手段と、予測手段と、を備えることを特徴とする。
取得手段は、過去に実行されたジョブに関する標本データであって、単位期間毎に、この期間のジョブ実行数A及び集中率Bを特定可能な標本データを取得する。ここで言う集中率Bとは、単位期間における最大の瞬間ジョブ数Qが、この期間のジョブ実行数Aに占める割合のことを言う(B=Q/A)。
一方、ジョブ数確率分布算出手段は、取得手段により取得された標本データから特定される単位期間毎のジョブ実行数Aに基づき、ジョブ実行数Aについての確率分布を算出し、集中率確率分布算出手段は、標本データから特定される単位期間毎の集中率Bに基づき、集中率Bについての確率分布を算出する。
そして、予測手段は、ジョブ数確率分布算出手段により算出された確率分布から特定される各ジョブ実行数Aの発生確率P(A)及び集中率確率分布算出手段により算出された確率分布から特定される各集中率Bの発生確率P(B)に基づき、瞬間ジョブ数Qs=A・Bの上限値Qzを予測して、予測した上限値Qzを出力する。
このように構成された予測装置によれば、ジョブ実行数A及び集中率Bについての確率分布に基づき、起こりえる可能性が十分に低い瞬間ジョブ数を省いた現実的に考慮すべき瞬間ジョブ数の上限値Qzを適切に予測することができる。
結果、この予測装置により予測された上限値Qzに基づけば、外部からの要求に対応したジョブを実行するシステム(情報処理システム)に対する過剰な投資を抑えて、システムの処理能力を必要十分な処理能力に設定することができ、効率的なシステム運営を実現することができる。
具体的に、予測手段は、ジョブ数確率分布算出手段により算出された確率分布から特定される各ジョブ実行数Aの発生確率P(A)及び集中率確率分布算出手段により算出された確率分布から特定される各集中率Bの発生確率P(B)に基づき、ジョブ実行数A及び集中率Bの各組合せ(A,B)に対応する瞬間ジョブ数Qs=A・Bの小さい順に、この組合せ(A,B)の発生確率P(A)・P(B)を累積したときの累積確率が特定確率を超える瞬間ジョブ数Qsを、上限値Qzであると予測する構成にすることができる。
また、標本データの質によって予測精度が劣化するのを抑えるため、ジョブ数確率分布算出手段及び集中率確率分布算出手段の夫々は、発生確率が最大の地点を基準に単峰性を示すように補正を加えて、上記確率分布を算出する構成にされるのが好ましい。このように補正を加えれば、標本データの質によって予測精度が劣化するのを抑えることができる。
また、このようにして瞬間ジョブ数の上限値を予測する予測装置の発明は、外部要求として取引に対する実行要求を受け付けて、この実行要求に応じた取引を実行するシステムにおける微小時間の取引数である瞬間取引数の上限値を予測する予測装置の発明に適用することができる。
この他、演算ユニットによりジョブを実行する情報処理システムにおける瞬間ジョブ数の上限値の予測に、上記予測装置を用いる場合には、当該予測装置に、情報処理システムに必要な演算ユニット数Zを、演算ユニット一つ当りの同時処理可能なジョブ数Apと、予測手段により予測された上限値Qzと、に基づき算出して、算出した演算ユニット数Zを出力する必要演算ユニット数算出手段を設けるとよい。
このように予測装置を構成すれば、情報処理システムの管理者や設計者は、必要演算ユニット数算出手段により算出された演算ユニット数Zに基づき、情報処理システムに搭載する演算ユニット数Zを適切に調整することができる。従って、この予測装置によれば、過剰なシステム投資を抑えて、情報処理システムに必要十分な演算能力を付与することができ、効率的にシステムの安定運営を実現することができる。
更に、上述した第三の発明に係る予測装置としての機能は、プログラムの実行によりコンピュータに実現させることができ、上述の予測装置が備える取得手段、ジョブ数確率分布算出手段、集中率確率分布算出手段、及び予測手段としての機能をコンピュータに実現させるためのプログラムは、記録媒体に記録して、ユーザに提供することができる。また、この予測装置に係る思想は、予測方法の発明に対しても適用することができる。
また、取引相場のある特定種類の取引についての瞬間ジョブ数(瞬間取引数)の上限値を予測する場合には、以下に説明する第四の発明のように、取引相場の変動に応じた取引数の変動を考慮に入れて、その上限値を予測するように、予測装置を構成するのが好ましい。
第四の発明は、取引相場のある特定種類の取引に関する瞬間取引数の上限値を予測する装置であって、次に説明する取得手段と、基本変動量算出手段と、基本取引数算出手段と、基本取引数確率分布算出手段と、相場変動量確率分布算出手段と、集中率確率分布算出手段と、予測手段と、を備えることを特徴とする。
取得手段は、過去の上記特定種類の取引に関する標本データであって、単位期間毎に、この期間の取引数A及び相場変動量Gを特定可能で、更には、この期間における最大瞬間取引数Qが、この期間の取引数Aに占める割合である集中率Bを特定可能な標本データを取得する。
一方、基本変動量算出手段は、取得手段により取得された標本データから特定される単位期間毎の取引数A及び相場変動量Gに基づき、相場変動量Gに対する取引数Aの変化量である基本変動量Kを算出する。そして、基本取引数算出手段は、基本変動量算出手段により算出された基本変動量K及び標本データから特定される単位期間毎の相場変動量Gに基づき、単位期間毎に、この期間での相場変動に起因する取引数の変化量Vを推定し、標本データから特定されるこの期間での取引数Aから、この期間での相場変動に起因する取引数の変化量V分を取り除いた取引数(A−V)を、相場変動がないと仮定した場合の当該期間での取引数である基本取引数Rとして算出する。
そして、基本取引数確率分布算出手段は、基本取引数算出手段により算出された単位期間毎の基本取引数Rに基づき、基本取引数Rについての確率分布を算出し、相場変動量確率分布算出手段は、標本データから特定される単位期間毎の相場変動量Gに基づき、相場変動量Gについての確率分布を算出し、集中率確率分布算出手段は、標本データから特定される単位期間毎の集中率Bに基づき、集中率Bについての確率分布を算出する。
そして、予測手段は、基本取引数確率分布算出手段により算出された確率分布から特定される各基本取引数Rの発生確率P(R)、相場変動量確率分布算出手段により算出された確率分布から特定される各相場変動量Gの発生確率P(G)、集中率確率分布算出手段により算出された確率分布から特定される各集中率Bの発生確率P(B)、及び、基本変動量Kに基づき、瞬間取引数Qs=(R+K・G)・Bの上限値Qzを予測して、予測した上限値Qzを出力する。
このように構成された予測装置によれば、相場変動がない場合の取引数(基本取引数R)についての確率分布、相場変動量Gについての確率分布、集中率Bについての確率分布に基づき、瞬間取引数Qs=(R+K・G)・Bの上限値Qzを予測するので、相場変動による影響を考慮して、適切に瞬間取引数についての上限値Qzを算出することができる。従って、この発明によれば、取引を行うシステムに対する過剰な投資を抑えて、効率的なシステム運営を実現することができる。
尚、予測手段は、基本取引数確率分布算出手段により算出された確率分布から特定される各基本取引数Rの発生確率P(R)、相場変動量確率分布算出手段により算出された確率分布から特定される各相場変動量Gの発生確率P(G)、集中率確率分布算出手段により算出された確率分布から特定される各集中率Bの発生確率P(B)、及び、基本変動量Kに基づき、基本取引数R、相場変動量G、及び、集中率Bの組合せ(R,G,B)毎に、この組合せに対応する瞬間取引数Qs=(R+K・G)・Bについての発生確率P(R)・P(G)・P(B)を算出し、この瞬間取引数Qsの小さい順に、対応する発生確率P(R)・P(G)・P(B)を累積したときの累積確率が特定確率を超える瞬間取引数Qsを、上限値Qzであると予測する構成にすることができる。
また、標本データの質によって予測精度が劣化するのを抑えるため、基本取引数確率分布算出手段及び相場変動量確率分布算出手段及び集中率確率分布算出手段の夫々は、発生確率が最大の地点を基準に単峰性を示すように補正を加えてなる確率分布を算出する構成にされるのが好ましい。
具体的に、基本取引数確率分布算出手段は、基本取引数算出手段により算出された単位期間毎の基本取引数Rに基づき、基本取引数Rの度数分布を、度数が最大となる基本取引数Rよりも基本取引数Rが大きい区間で度数が単調非増加となり、度数が最大となる基本取引数Rよりも基本取引数Rが小さい区間で度数が単調非減少となるように補正し、補正後の度数分布を確率分布に変換することで、発生確率P(R)が最大の地点を基準に単峰性を示すように補正を加えてなる基本取引数Rについての確率分布を算出する構成にすることができる。
同様に、相場変動量確率分布算出手段は、標本データから特定される単位期間毎の相場変動量Gに基づき、相場変動量Gの度数分布を、度数が最大となる相場変動量Gよりも相場変動量Gが大きい区間で度数が単調非増加となり、度数が最大となる相場変動量Gよりも相場変動量Gが小さい区間で度数が単調非減少となるように補正し、補正後の度数分布を確率分布に変換することで、発生確率P(G)が最大の地点を基準に単峰性を示すように補正されてなる相場変動量Gについての確率分布を算出する構成にすることができる。
この他、集中率確率分布算出手段は、標本データから特定される単位期間毎の集中率Bに基づき、集中率Bの度数分布を、度数が最大となる集中率Bよりも集中率Bが大きい区間で度数が単調非増加となり、度数が最大となる集中率Bよりも集中率Bが小さい区間で度数が単調非減少となるように補正し、補正後の度数分布を確率分布に変換することで、発生確率P(B)が最大の地点を基準に単峰性を示すように補正を加えてなる集中率Bについての確率分布を算出する構成にすることができる。
基本取引数R及び相場変動量G及び集中率Bの夫々に関して、その度数分布や確率分布は、単峰性を示すのが通常であり、度数や発生確率が上下に変動する状態は誤差を原因とするものである可能性が高い。従って、上述のように確率分布を求めれば、一層適切に上限値Qzを算出することができる。
また、基本変動量算出手段は、単位期間毎の取引数A及び相場変動量Gを線形回帰分析して、基本変動量Kを算出する構成にすることができる。
この他、この予測装置には、取引に係る処理を実行する情報処理システムに必要な演算ユニット数Zを、演算ユニット一つ当りの同時処理可能な取引数Apと、予測手段により予測された上限値Qzと、に基づき算出して、算出した演算ユニット数Zを出力する必要演算ユニット数算出手段を設けることができる。
この他、上記予測装置は、単位期間における一ユーザ当りの取引数を上記取引数Aとして用いて、一ユーザ当りの瞬間取引数の上限値Qzを予測する構成にすることができ、一ユーザ当りの瞬間取引数の上限値Qzを予測するように予測装置を構成する場合、必要演算ユニット数算出手段は、演算ユニット数Zを、予め設定された想定ユーザ数Uと、演算ユニット一つ当りの同時処理可能な取引数Apと、予測手段により予測された上限値Qzと、に基づき、例えば、式Z=Qz・U/Apに従って算出する構成にすることができる。
一ユーザ当りの瞬間取引数の上限値Qzを予測するように予測装置を構成すれば、想定ユーザ数Uを上限値Qzに乗算する程度で、将来見込まれるユーザ数Uに基づいた瞬間取引数の上限値を求めることができ、結果として、将来見込まれるユーザ数Uを加味して必要な演算ユニット数Zを算出することができる。想定ユーザ数Uの情報は、入力インタフェースを通じて予測装置の利用者から取得することができる。
また、上述した第四の発明に係る予測装置としての機能は、プログラムの実行によりコンピュータに実現させることができ、この予測装置が備える取得手段、基本変動量算出手段、基本取引数算出手段、基本取引数確率分布算出手段、相場変動量確率分布算出手段、集中率確率分布算出手段、及び予測手段としての機能を実現させるためのプログラムは、記録媒体に記録してユーザに提供することができる。
この他、上述した第四の発明に係る予測装置に対応する思想は、予測方法の発明にも適用することができる。
予測装置1の構成を表すブロック図である。 外国為替取引システムMSに関する説明図である。 演算部10が実行する予測処理を表すフローチャートである。 取引実績データの構成を表す図である。 取引数と相場変動量との関係を表す散布図である。 基本取引数リストの構成を表す図である。 標本の正規性を示した図である。 予測される取引数を示した図である。 第二実施例の予測処理を表すフローチャートである。 第二実施例の予測処理を表すフローチャートである。 基本取引数Rの度数分布を表す図である。 基本取引数Rの各区間の度数及び発生確率を表す図である。 相場変動量Gの度数分布を表す図である。 相場変動量Gの各区間の度数及び発生確率を表す図である。 基本取引数R及び相場変動量Gの組合せに基づく一日当り取引数Esの分布及びその確率分布を表す図である。 一日当り取引数Es及びその発生確率Pe及び累積確率Psが登録されてなるテーブルの構成を表す図である。 第三実施例の予測処理を表すフローチャートである。 第三実施例の取引実績データの構成を表す図である。 予測処理内で実行されるメイン処理の手順を表すフローチャートである。 予測処理内で実行されるメイン処理の手順を表すフローチャートである。 基本取引数R及び相場変動量Gの組合せに基づく一日当り取引数Esの分布及びその確率分布を表す図である。 集中率Bの度数分布及び確率分布を表す図である。 瞬間取引数Qs及びその発生確率Pq及び累積確率Psが登録されてなるテーブルの構成を表す図である。 瞬間取引数Qsの累積確率を示すグラフである。 第四実施例のメイン処理の手順を表すフローチャートである。 第五実施例の予測処理を表すフローチャートである。 第六実施例の予測処理を表すフローチャートである。
以下に本発明の実施例について、図面と共に説明する。
[第一実施例]
本実施例の予測装置1は、周知のパーソナルコンピュータに、専用プログラムをインストールすることにより構成される。この予測装置1は、図1に示すように、演算部10と、記憶部20と、表示部30と、操作部40と、外部入出力部50と、を備える。演算部10は、CPU11や図示しないROM、RAM等から構成され、各種プログラムに基づく処理を実行する。一方、記憶部20は、演算部10がCPU11にて実行する各種プログラムやプログラム実行時に供される各種データ等を記憶する。例えば、記憶部20は、ハードディスク装置により構成される。
また、表示部30は、液晶ディスプレイ等により構成され、演算部10からの指令に従って、各種情報を画面に表示するものである。この他、操作部40は、キーボードやポインティングデバイス等のユーザ操作可能なインタフェースから構成される。
また、外部入出力部50は、外部記録媒体にデータを書込可能及び外部記録媒体からデータを読込可能な構成にされている。例えば、外部入出力部50は、磁気ディスク、DVD等の外部記録媒体に対してデータ入出力可能なドライブ装置や、USBインタフェース等によって構成される。この外部入出力部50は、予測動作に必要な標本データを外部から取得するために使用される。
続いて、予測装置1の詳細を説明する前に、この予測装置1が将来における一日当り取引数の上限値(即ち、一日当り取引数についての将来における変動範囲の上方限界)を予測する対象の取引システムMSの構成について、図2を用いて説明する。図2は、この取引数上限値を予測する対象の取引システムMSを記した図である。
本実施例の予測装置1が取引数上限値を予測する対象の取引システムMSは、市場にて取引相場が決定される外国為替取引を行う取引システムである。具体的に、予測対象とする取引システムMSは、金融機関等にて情報処理システムとして構成されるコンピュータ化された取引システムMSであり、顧客端末装置TMからネットワークを通じて送信されてくる取引要求に応じて、この要求に対応した外国為替取引を行うものである。外国為替取引としては、ドル−円の通貨交換を伴うドル−円外国為替取引の他、ユーロ−円の通貨交換を伴うユーロ−円外国為替取引等、種々の外国為替取引を挙げることができる。
外国為替取引では、取引相場(例えば円相場)の変動が大きくなると、取引数が増加する場合が多い。従って、取引システムMSを安定的に運営するためには、取引相場の変動に伴う取引数の増加を考慮に入れて、コンピュータ(サーバ装置)を構成要素とする取引システムMSのリソース(コンピュータ資源)を調整するのが好ましい。
更に言及すれば、この種の取引システムMSでは、システムを利用可能なユーザ数の増加に伴って、システム全体の取引数も増加するので、見込まれるユーザ数の増加量を考慮してリソースを調整するのが好ましい。
本実施例の予測装置1は、このような点を考慮して適切にリソースを調整するための情報を提供するものである。詳細については後述するが、本実施例の予測装置1は、取引実績データから特定される過去における日毎の一ユーザ当りの取引数(実績値)、及び、日毎の相場変動量(実績値)に基づき、一日当り且つ一ユーザ当りの取引数上限値を予測する。予測装置1の利用者は、この予測結果に基づいて、例えば、見込まれるユーザ数に応じたリソースを取引システムMSに用意し、取引システムMSに対する過剰な投資を避けて、ローコストに安定した取引システムMSの運営を実現する。
但し、以下に説明する予測装置1では、説明を簡単にするため、予測対象の取引システムMSが、ドル−円外国為替取引を専門に取り扱う取引システムMSであるものとして話を進める。取り扱う通貨の異なる複数種の外国為替取引を実行可能な取引システムのリソース調整に関しては、取引の種類毎に、以下に説明する予測方法と同様の手順によって取引数上限値を予測し、当該種類毎の取引数上限値の合算値に基づいて、取引システムのリソースを調整すればよい。
続いて、予測装置1の詳細構成について説明する。本実施例の予測装置1は、操作部40から入力される指令に従って、図3に示す予測処理を実行することにより、取引システムMSにおけるドル−円外国為替取引の一日当り且つ一契約者数当りの取引数上限値を予測する。予測処理は、演算部10がCPU11にて記憶部20に記憶された専用プログラムを実行することにより実現される。
演算部10は、予測処理を開始すると、外部入出力部50を通じて記憶部20に保存された取引実績データを読み込む(S110)。図4に示すように、取引実績データは、過去の所定期間(例えば、1年間)について、日毎に、日付Tと、その日の取引数Aと、取引システムMSを利用可能なユーザ数である契約者数Uと、その日の一契約者当りの取引数Eと、その日の所定時刻T0での取引相場(円相場)Fと、一日当りの相場変動量Gと、からなるレコードを有した構成にされている。
尚、取引実績データは、当然のことながら取引システムMSによる取引が可能な日のレコードのみを有した構成にされればよく、所定期間の各日のレコードをもれなく有している必要はない。
レコードについて詳述すると、取引数Aは、予測対象の取引システムMSにおける該当日での一日分の取引総数(実績値)を表す。また、取引数Eは、その日の取引数Aを、契約者数Uで除した値である(E=A/U)。注意すべき点は、その日に実際に取引をしたか否かに関わらず、取引システムMSを利用することのできるユーザ総数(契約者数U)で取引数Aを除算して、取引数Eを算出する点である。
また、一日当りの相場変動量Gは、当日の所定時刻T0での取引相場Fから前日の所定時刻T0での取引相場Fを引いた値である。この他、図4に示す取引相場Fは、東京外国為替市場におけるT0=15時30分時点での円相場である。このように取引実績データは、取引システムMSを通じたドル−円外国為替取引についての過去における日毎の一契約者当りの取引数E及び日毎の相場変動量Gを特定可能な標本データとして構成されている。
S110で上記構成の取引実績データを読み込むと、演算部10は、読み込んだ取引実績データに基づき、相場安(ドル安)である場合の一日当り且つ一契約者当りの取引数Eについての基本変動量KLを算出し(S120)、更には、相場高(ドル高)である場合の一日当り且つ一契約者当りの取引数Eについての基本変動量KHを算出する(S130)。尚、ここ言う基本変動量KL,KHとは、相場変動量Gに対する取引数Eの増加量(一日当りの相場変動量Gが単位量「1円」増加したときの一日当り且つ一契約者当りの取引数Eの増加量)を表す。以下では、ドルを基準に「相場高」及び「相場安」を表現する。
S120,S130では、具体的に、取引実績データから特定される過去の所定期間における各日の一日当り且つ一契約者当りの取引数E(実績値)及び相場変動量G(実績値)の分布を、一次関数Y=αX+β(Xは、相場変動量Gに対応し、Yは、取引数Eに対応する。)で近似して、線形回帰分析により基本変動量KL,KHを算出する。
ここで、S120,S130で実現される処理を概念的に説明する。例えば、一日当りの相場変動量GをX軸、一日当り且つ一契約者当りの取引数EをY軸に設定した座標系に、取引実績データに登録された各レコードが示す取引数E及び相場変動量Gに対応する点をプロットしたときに、図5(a)及び図5(b)に示す散布図が得られたとする。このようなレコード(標本)の分布に対して、最小二乗法により誤差が最小となる一次関数Y=αX+βを求めると、定数α,βが導出される。S120,S130では、この定数α(一次関数の係数)に対応する値を、基本変動量KL,KHとして算出する。
但し、S120では、図5(a)に示すように、取引実績データに登録されたレコード群の内、相場変動量Gがマイナス又はゼロを示すレコード(即ち、相場安のレコード群)のみを用いて、相場安時の基本変動量KLを算出する。一方、S130では、図5(b)に示すように、取引実績データに登録されたレコード群の内、相場変動量Gがプラス又はゼロを示すレコード(即ち、相場高のレコード群)のみを用いて、相場高時の基本変動量KHを算出する。尚、図5(a)(b)の各プロットを標本として基本変動量KL,KHを算出すると、KL=−0.6665及びKH=0.1663といった値を得ることができる。
S120,S130での処理を終えると、演算部10は、取引実績データにレコードが登録されている日の一つを、基本取引数Rの算出対象日に設定し(S140)、この算出対象日のレコードが示す相場変動量Gがマイナスであるか否かを判断することによって、算出対象日が相場安の日であるか否かを判断する(S150)。
そして、算出対象日が相場安の日である場合には(S150でYes)、S160に移行し、算出対象日のレコードが示す取引数E及び相場変動量Gに基づき、この日における相場変動に起因する取引数Eの増加量VをKL×Gであると推定し、実際の取引数Eから推定した増加量Vを引いた取引数(E−V)を、基本取引数Rとして算出する。尚、ここで言う基本取引数Rとは、仮に相場変動量がゼロであるときの一日当り且つ一契約者当りの取引数のことである。
具体的に、S160では、算出対象日のレコードが示す一日当り且つ一契約者当りの取引数E、算出対象日のレコードが示す一日当り相場変動量G及びS120で算出した相場安時の基本変動量KLを次式に代入して算出対象日の基本取引数Rを算出する。
R=E−(KL×G)
そして、算出した基本取引数Rを、一時ファイルとして記憶部20に用意した基本取引数リスト(図6参照)に、算出対象日の日付情報と共に登録することにより、これを保存して、S180に移行する。
一方、演算部10は、算出対象日のレコードが示す相場変動量Gがプラス又はゼロであり該当日が相場高の日であると判断すると(S150でNo)、S170に移行し、相場高時の基本変動量KHを用いて、S160と同様の手法で、算出対象日の基本取引数Rを算出する。
具体的に、S170では、算出対象日のレコードが示す一日当り且つ一契約者当りの取引数E、算出対象日のレコードが示す一日当り相場変動量G及びS130で算出した相場高時の基本変動量KHを次式に代入して算出対象日の基本取引数Rを算出する。
R=E−(KH×G)
そして、算出した基本取引数Rを上記基本取引数リストに、算出対象日の日付情報と共に登録することにより、算出結果を保存して、S180に移行する。
S180に移行すると、演算部10は、取引実績データにレコードが登録された全ての日を算出対象日に設定してS150以降の処理を実行したか否かを判断し、実行していない場合には(S180でNo)、S140に移行して算出対象日に未だ設定してない日を新たな算出対象日に設定してS150以降の処理を実行する。演算部10は、このような処理を繰り返すことにより、取引実績データにレコードが登録された各日の基本取引数Rを算出し、これらを基本取引数リストに登録する。
また、取引実績データにレコードが登録された全ての日を算出対象日に設定してS150以降の処理を実行した後には(S180でYes)、S190に移行し、基本取引数リストに登録されたレコード群を標本集団として、この標本集団における基本取引数Rの平均μr及び標準偏差σrを算出する。
そして、算出した平均μr及び標準偏差σrに基づき、基本取引数Rに対する信頼水準C%の信頼区間(Ur,Vr)を算出する。即ち、信頼区間端点に対応する値Ur,Vrを算出する(S200)。ここでは、例えば、信頼水準Cを99.9%に設定して、基本取引数Rに対する99.9%信頼区間(Ur,Vr)の端点に対応する値Ur,Vrを算出する。ちなみに、基本取引数Rに対する信頼水準C%の信頼区間とは、母集団の基本取引数RがC%の確率で収まる区間のことを言う。
基本取引数Rに対する信頼水準C%の信頼区間(Ur,Vr)の端点に対応する値Ur,Vrは、次式に従って算出することができる。但し、ここで言うL(C)は、信頼水準によって定まる係数である。
Ur=μr−L(C)×σr
Vr=μr+L(C)×σr
99.9%信頼区間(Ur,Vr)の端点に対応する値Ur,Vrを算出する場合には、L(C)=3.3を用いることができる。
ちなみに、上式に従って信頼区間を求めるためには対象が正規分布に従うことが前提となるが、基本取引数Rについては、図7(a)(b)に示すように正規分布に近いと判断でき、正規分布とみなすことで、上式に従って信頼区間を求めることができる。図7(a)は、図5(a)(b)に示した標本集団に対する基本取引数Rのヒストグラムであり、図7(b)は、図5(a)(b)に示した標本集団に対する基本取引数Rの正規確率プロットである。
尚、値Ur,Vrの内、後続の処理で必要になるのは、値Vrのみであるため、S200では、信頼区間(Ur,Vr)の上側端点(上側信頼限界)の値Vrのみを算出すれば十分である。信頼区間(Ur,Vr)の下側端点(下側信頼限界)に対応する値Urは、基本取引数Rの下限値を示し、信頼区間(Ur,Vr)の上側端点に対応する値Vrは、基本取引数Rの上限値を示すが、取引システムMSにおける一日当り且つ一契約者当りの取引数上限値を予測するに際して、基本取引数Rの下限値に関する情報は不要である。
図5(a)(b)で散布図にプロットされた標本に基づいて、基本取引数Rに対する99.9%信頼区間(Ur,Vr)の端点に対応する値Ur,Vrを算出すると、Ur=0.3580及びVr=3.2208といった値を得ることができる。
このようにしてS200での処理を終えると、演算部10は、S210に移行し、取引実績データが示す各日の相場変動量Gを標本集団として、相場変動量Gの平均μg及び標準偏差σgを算出する。そして、算出した平均μg及び標準偏差σgに基づき、一日当り相場変動量Gに対する信頼水準C%の信頼区間(Ug,Vg)の端点に対応する値Ug,Vgを算出する(S220)。
ここでは、例えば、信頼水準Cを99.9%に設定して、一日当り相場変動量Gに対する99.9%信頼区間(Ug,Vg)の端点に対応する値Ug,Vgを算出することができる。ちなみに、一日当り相場変動量Gに対する信頼水準C%の信頼区間(Ug,Vg)とは、母集団の一日当り相場変動量GがC%の確率で収まる区間のことを言う。
一日当り相場変動量Gに対する信頼水準C%の信頼区間(Ug,Vg)についても、S200と同様、その端点に対応する値Ug,Vgを次式に従って算出することができ、99.9%信頼区間(Ug,Vg)端点に対応する値Ug,Vgを算出する際には、L(C)=3.3を用いることができる。
Ug=μg−L(C)×σg
Vg=μg+L(C)×σg
尚、外国為替相場などの市場性商品の相場変動は一般的に正規分布に従い、ここで信頼区間を算出する対象の一日当り相場変動量Gも正規分布に従うので、上式にて信頼区間を算出することができる。
ちなみに相場変動量Gはゼロを挟んで変化するため信頼区間(Ug,Vg)の下側端点に対応する値Ugは、マイナス値を採り、一日当りの取引相場の下方への振れ幅を示す。また、信頼区間(Ug,Vg)の上側端点に対応する値Vgは、プラス値を採り、一日当りの取引相場の上方への振れ幅を示す。図5(a)(b)で散布図にプロットした標本に基づいて、相場変動量Gに対する99.9%信頼区間(Ug,Vg)端点に対応する値Ug,Vgを算出すると、Ug=−2.7329及びVg=2.6329といった値を得ることができる。
このようにしてS220での処理を終えると、演算部10は、S230に移行し、相場安の日に予想される一日当り且つ一契約者当りの取引数上限値ELを算出する。具体的に、S230では、基本取引数Rの信頼区間(Ur,Vr)における上側端点の値Vr、相場変動量Gの信頼区間(Ug,Vg)における下側端点の値Ug及び相場安時の基本変動量KLに基づいて、次式に従い、取引数上限値ELを算出する。
EL=Vr+KL×Ug
上式の第一項は、相場変動がない場合に予想される基本取引数Rの上限値を示す。また、第二項によっては、取引相場が下方に変化した場合の当該相場変動に起因する取引数Eの増加量の上限値を算出することができる。従って、上式によっては、相場安の日に予想される一日当り且つ一契約者当りの取引数上限値を算出することができる。本実施例では、このようにして相場安時の取引数上限値ELを算出することにより、相場安の日における一日当り且つ一契約者当りの取引数上限値を予測する。ちなみに、図5(a)(b)で散布図にプロットした標本に基づいて、取引数上限値ELを算出すると、KL=−0.6665、Ug=−2.7329、及び、Vr=3.2208であるので、EL=5.04となる。
S230での処理を終えると、演算部10は、この処理と同様に、相場高の日に予想される一日当り且つ一契約者当りの取引数上限値EHを算出する(S240)。
即ち、S240では、基本取引数Rの信頼区間(Ur,Vr)における上側端点の値Vr、相場変動量Gの信頼区間(Ug,Vg)における上側端点の値Vg及び相場高時の基本変動量KHに基づいて、次式に従い、取引数上限値EHを算出する。
EH=Vr+KH×Vg
上式の第一項は、相場変動がない場合に予想される基本取引数Rの上限値を示し、第二項によっては、取引相場が上方に変化した場合の当該相場変動に起因する取引数Eの増加量の上限値を算出することができる。従って、上式によっては、相場高の日に予想される一日当り且つ一契約者当りの取引数上限値を算出することができる。本実施例では、このようにして相場高時の取引数上限値EHを算出することにより、相場高の日における一日当り且つ一契約者当りの取引数上限値を予測する。ちなみに、図5(a)(b)で散布図にプロットした標本に基づいて、取引数上限値EHを算出すると、KH=0.1663、Vg=2.6329、及び、Vr=3.2208であるため、EH=3.66となる。
S240での処理を終えると、演算部10は、S230,S240で算出した取引数上限値EL,EHに基づき、相場安時の取引数上限値ELが相場高時の取引数上限値EHよりも大きいか否かを判断する(S250)。
そして、相場安時の取引数上限値ELが相場高時の取引数上限値EHよりも大きいと判断すると(S250でYes)、S260に移行して、相場安時の取引数上限値ELを、取引システムMSにおいて将来予想される一日当り一契約者当り取引数の上限値EMとして表示部30に表示する共に、取引数上限値EMを記述したログファイルを生成して、これを記憶部20に保存する。尚、ここでは、上記ログファイルを生成して記憶部20に保存することにより、予測装置1にインストールされた別のアプリケーションプログラムを通じて、ユーザが後日予測結果を再度確認できるようにする。その後、演算部10は、予測処理を終了する。
一方、S250で否定判断すると、演算部10は、S270に移行して、相場高時の取引数上限値EHを、取引システムMSの取引数上限値EMとして表示部30に表示する共に、取引数上限値EMを記述したログファイルを生成して、これを記憶部20に保存する。その後、演算部10は、予測処理を終了する。
以上が、演算部10が実行する予測処理の内容である。但し、S260,S270では、取引数上限値EMと共に、図8に示すような形態のグラフを表示部30に表示することにより、各相場変動量に対して予想される一日当り且つ一契約者当りの取引数Eの範囲をユーザに視覚表示してもよい。図8は、予想される「一日当り相場変動量Gと一日当り且つ一契約者当りの取引数Eとの関係」を示すグラフである。
ちなみに、点P0は、S230で求められる相場安時の取引数上限値ELに対応し、点P1は、S240で求められる相場高時の取引数上限値EHに対応する。また、点P2は、取引相場が相場高方向に最大限振れた場合に予想される一日当りの取引数下限値EHLに対応する。この取引数下限値EHLは、次式によって算出することができる。
EHL=Ur+KH×Vg
また、点P3は、取引相場が相場安方向に最大限振れた場合に予想される一日当りの取引数下限値ELLに対応する。この取引数下限値ELLは、次式によって算出することができる。
ELL=Ur+KL×Ug
この他、点P4は、値Vrに対応する点であり、点P5は、値Urに対応する点である。これらの各点P0−P4−P1−P2−P5−P3を結んでできる領域(図8の塗りつぶし領域)は、予測処理により予測された取引システムMSにおける一日当り且つ一契約者当りの取引数Eの変動範囲を表す。この範囲内に取引数Eが収まる確率は、C2%である。
以上、本実施例の予測装置1について説明したが、この予測装置1によれば、取引実績データを線形回帰分析して基本変動量KL,KHを算出し、この基本変動量KL,KHから日毎の基本取引数Rを算出し、この基本取引数Rの分布に基づき、相場変動がない場合の取引数上限値Vrを予測する一方、取引実績データから特定される相場変動量の分布に基づき、一日当り相場変動量の限界値Ug,Vgを予測し、これらの値Vr,Ug,Vg,KL,KHに基づき、一日当り且つ一契約者当りの取引数上限値EMを予測する。
従って、この予測装置1によれば、取引実績データを適切に統計処理して、一日当り且つ一契約者当りの取引数上限値EMを精度良く予測することができる。結果、この予測装置1を用いれば、予測された一日当り且つ一契約者当りの取引数上限値EMに従って、取引システムMSに必要なコンピュータ資源を正確に見積もることができ、安定したシステム運営のために過剰なシステム投資をしなくて済み、コストを抑えて安定して取引システムMSを運営することができる。
例えば、取引システムMSの安定的な運営に際しては、必要なディスク容量を、取引数上限値EMを用いて次式に従い算出することができる。
「必要ディスク容量」=K1×EM×「見込み契約者数」+K2
尚、定数K1及びK2は、取引システムMSの動作テスト等によって事前に求めることができるものであり、定数K1は、取引一件当りの必要ディスク容量であり、定数K2は、取引システムMSに固定的に必要なディスク容量である。ここで言う「見込み契約者数」は、将来における契約者数の見込み値である。
また、取引システムMSの安定的な運営のためには、ディスクの断片化がある程度進行した時点で、システムを再起動する必要があるが、本実施例の予測装置1にて取引数上限値EMを算出すれば、この値EMによって断片化の進行速度を高精度に推定することができて、システム再起動を効率的に行うことができる。
この他、取引システムMSの安定的な運営のためには、安定的な動作が可能な契約者数(以下、「許容契約者数」という。)を把握することも重要である。許容契約者数は、現在の取引システムMSを構築する際に当初想定した契約者数及び同じく当初想定した一日当り且つ一契約者当りの取引数、並びに、予測装置1による一日当り且つ一契約者当りの取引数についての予測値である取引数上限値EMを用いて次式により算出することができる。
「許容契約者数」=「当初想定した契約者数」×「当初想定した一日当り且つ一契約者当りの取引数」÷EM
また、本実施例によれば、一日当り且つ一契約者当りの取引数上限値EMを予測するので、取引システムMSを利用可能なユーザ数(取引システムMSに対する契約者数)が変化する環境下においても、将来見込まれるユーザの増加数を考慮して、取引システムMSのリソースを適切に調整することができる。
また、本実施例によれば、相場高時と相場安時とでは相場変動に起因する取引数の増加量が一律ではないことが予想される中で、相場高時の基本変動量KH及び相場安時の基本変動量KLを夫々算出して、その算出結果を用いて基本取引数Rを算出するので、相場高及び相場安の傾向を無視して基本取引数Rを算出する場合よりも、精度良く一日当り且つ一契約者当りの取引数上限値EMを予測することができ、結果として、より効率的及び安定的な取引システムMSの運営が可能である。
ところで、上述した予測装置1に対しては、次のような変形例が考えられる。例えば、信頼区間(Ur,Vr)を算出するに際しては標本が正規性を示す必要があるので、S200の実行前段階では、図7(a)(b)に示すようなヒストグラム及び/又は正規確率プロットを表示部30に表示して標本の良否をユーザに確認させてもよい。そして、ユーザが後続処理の実行をキャンセルする操作をしたならば、予測処理を中断し、ユーザが後続処理の実行を許可する操作をしたならば、後続処理にステップを進めるように予測装置1を構成してもよい。
また、予測装置1は、上記「必要ディスク容量」を演算し、この演算結果を表示部30に表示する構成にされてもよい。即ち、S260では、相場安時の取引数上限値ELを、取引システムMSにおいて将来予想される一日当り一契約者当り取引数の上限値EMとして表示部30に表示する共に、予め操作部40を通じてユーザから入力された「見込み契約者数」、定数K1及び定数K2に基づき、上述した式
「必要ディスク容量」=K1×EM×「見込み契約者数」+K2
に従って必要ディスク容量を算出し、これを表示部30に表示するようにしてもよい。更には、取引数上限値EMと共に「必要ディスク容量」を記述したログファイルを記憶部20に保存するようにしてもよい。
同様に、S270では、相場高時の取引数上限値EHを、取引システムMSにおいて将来予想される一日当り一契約者当り取引数の上限値EMとして表示部30に表示する共に、予め操作部40を通じてユーザから入力された「見込み契約者数」、定数K1及び定数K2に基づき、上式に従って必要ディスク容量を算出し、これを表示部30に表示するようにしてもよいし、取引数上限値EMと共に「必要ディスク容量」を記述したログファイルを記憶部20に保存するようにしてもよい。
尚、上述した第一実施例の予測装置1と「特許請求の範囲」との対応関係は、次の通りである。即ち、「特許請求の範囲」記載の取得手段及び取得手順は、演算部10が実行するS110の処理にて実現され、基本変動量算出手段及び基本変動量算出手順は、演算部10が実行するS120,S130の処理にて実現され、基本取引数算出手段及び基本取引数算出手順は、演算部10が実行するS140〜S180の処理にて実現され、予測手段及び予測手順は、演算部10が実行するS190〜S270の処理にて実現されている。特に、第一信頼区間端点算出手段及び第一信頼区間端点算出手順は、演算部10が実行するS190,S200の処理にて実現され、第二信頼区間端点算出手段及び第二信頼区間端点算出手順は、演算部10が実行するS210,S220の処理にて実現されている。
[第二実施例]
続いて、第二実施例の予測装置1について説明する。第二実施例の予測装置1は、第一実施例とは異なり信頼区間を用いずに、取引システムMSにおいて将来予想される一日当り一契約者当り取引数の上限値EMを求めるものである。第一実施例では、標本が正規分布を示すことを前提としているため、標本が正規分布から大きく乖離している場合には、精度よく取引数上限値EMを求めることができない可能性があった。一方、以下に説明する第二実施例によれば、信頼区間を用いないため、例えば、標本数が少なく標本が正規分布から乖離している場合でも、適切に取引数上限値EMを求めることができる。
尚、第二実施例の予測装置1は、図3に示す予測処理に代えて、演算部10が図9及び図10に示す予測処理を実行する構成にされたものであり、その他の構成は、第一実施例と同じである。従って、以下では、図9及び図10に示す予測処理の内容を選択的に説明し、第二実施例の予測装置1について、第一実施例と同一構成の説明を適宜省略する。更に言えば、図9及び図10に示す第二実施例の予測処理において、図3に示す予測処理と同一ステップ番号が付されたステップは、第一実施例と同内容の処理を実行するステップである。第二実施例の予測処理を説明するに当って、第一実施例と同一内容の処理を実行するステップの説明については、適宜省略する。
図9及び図10に示す予測処理を開始すると、演算部10は、第一実施例と同様にS110〜S180の処理を実行して、相場高時の基本変動量KH及び相場安時の基本変動量KLを算出すると共に、取引実績データにレコードが登録された各日の基本取引数Rを算出する。そして、S180で肯定判断すると、S310に移行する。
S310に移行すると、演算部10は、標本期間における基本取引数Rの度数分布を算出する。ここで言う標本期間とは、取引実績データにレコード(標本)が登録された取引日の集合のことを言う。
S310では、具体的に度数分布を算出する基本取引数Rの範囲R0≦R≦R1を所定分割数Nrで分割し、図11に示すように、分割後の各区間Ir_m(但し、m=0,1,2,…,Nr−1)に該当する基本取引数Rの度数Hr[m]を算出する。度数Hr[m]は、区間Ir_mに収まる基本取引数Rの標本数である。標本は日毎のデータであるので、度数Hr[m]は、基本取引数Rが区間Ir_mに収まる日の発生日数に対応する。R0は、標本期間における基本取引数Rの最小値(換言すればS110〜S180の処理で算出された基本取引数Rの最小値)に設定することができ、R1は、標本期間における基本取引数Rの最大値に設定することができる。また、区間Ir_mは、区間R0+m・(R1−R0)/Nr≦R<R0+(m+1)・(R1−R0)/Nrのことである。但し、末端の区間Ir_(Nr−1)のみは、区間R0+(Nr−1)・(R1−R0)/Nr≦R≦R1の区間で定義する。図11(a)には、S310で算出される基本取引数Rの度数分布(一例)を示す。
S310の処理後、演算部10は、S320に移行し、S310で算出した基本取引数Rの度数分布を、単峰性を示すように補正する。具体的には、度数Hr[m]が最大となる区間Ir_mを特定し、度数Hr[m]が最大となる区間Ir_mを境界として、この区間より基本取引数Rが大きい各区間Ir_mの度数Hr[m]が単調非増加となり、度数Hr[m]が最大となる区間Ir_mより基本取引数Rが小さい各区間Ir_mの度数Hr[m]が単調非減少となるように補正する。図11(b)は、基本取引数Rの度数分布であって、補正前の度数分布を点線で示し、補正後の度数分布を実線で示した折線グラフである。この他、図12は、図11(b)示す折線グラフに対応するデータを示すものであり、補正前の各区間Ir_mの度数Hr[m]及び補正後の度数Hr’[m]を示す図である。以下では、基本取引数Rの度数Hr[m]について、補正後の度数をHr’[m]と表現する。付言すると、図12に示すデータにおいて度数Hr[m]が最大となる区間Ir_mは、度数Hr[m]=50を示すm=10の区間であり、このデータにおいて分割数は、Nr=30である。
S320での補正方法について詳述すると、S320では、上記境界を始点にして、基本取引数Rが大きくなる方向に各区間Ir_mの度数Hr[m]を順に参照し、度数Hr[m]の局所ピーク(極大点)を検出すると、図11(b)に示すように、局所ピークよりも手前の区間(即ち、局所ピークよりも基本取引数Rが小さい区間。但し、始点よりも基本取引数Rが大きい区間であることが前提である。)において度数Hr[m]が局所ピークよりも小さい各区間の度数Hr[m]を局所ピークの度数Hr[m]に補正する。
また、上記境界を始点にして基本取引数Rが小さくなる方向に各区間Ir_mの度数Hr[m]を順に参照し、度数Hr[m]の局所ピーク(極大点)を検出すると、図11(b)に示すように、局所ピークよりも手前の区間(即ち、局所ピークよりも基本取引数Rが大きい区間。但し、始点よりも基本取引数Rが小さい区間であることが前提である。)において度数Hr[m]が局所ピークよりも小さい各区間の度数Hr[m]を局所ピークの度数Hr[m]に補正する。このようにして局所ピークをなくし、度数分布が単一ピークを有する分布となるように補正する。
この処理を終えると、演算部10は、補正後の度数分布を、基本取引数Rについての確率分布に変換する(S330)。具体的には、各区間Ir_m(m=0,1,2…,Nr−1)に該当する基本取引数Rの発生確率Pr[m]を、次式に従って算出する。
Pr[m]=Hr’[m]/Σr
但し、Σrは、補正後の全区間の度数Hr’[m]の合計である。図12には、各区間に対応する度数Hr[m],Hr’[m]と合わせて、各区間に対応する基本取引数Rの発生確率Pr[m]を示す。
このようにして単峰性を示すように補正を加えてなる基本取引数Rの確率分布を算出した後には、S310と同様の思想で相場変動量Gの度数分布を求め(S340)、この度数分布を、S320と同様の思想で単峰性を示すように補正し(S350)、これを相場変動量Gについての確率分布に変換する(S360)。
即ち、S340では、度数分布を算出する相場変動量Gの範囲G0≦G≦G1を所定分割数Ngで分割し、図13に示すように、分割後の各区間Ig_n(但し、n=0,1,2,…,Ng−1)に該当する相場変動量Gの度数Hg[n]を算出する。度数Hg[n]は、区間Ig_nに収まる相場変動量Gの標本数であり、相場変動量Gが区間Ig_n内であった日の発生日数に対応する。G0は、標本期間における相場変動量Gの最小値に設定することができ、G1は、標本期間における相場変動量Gの最大値に設定することができる。また、区間Ig_nとは、区間G0+n・(G1−G0)/Ng≦G<G0+(n+1)・(G1−G0)/Ngのことである。但し、末端の区間Ig_(Ng−1)に限っては、G0+(Ng−1)・(G1−G0)/Ng≦G≦G1の区間で定義する。図13(a)には、S340で算出される相場変動量Gの度数分布の例を示す。
S340の処理後、演算部10は、S350に移行し、S340で算出した相場変動量Gの度数分布を補正する。具体的には、度数Hg[n]が最大となる区間Ig_nを境界として、この区間より相場変動量が大きい各区間Ig_nの度数Hg[n]が単調非増加となり、度数Hg[n]が最大となる区間Ig_nより相場変動量Gが小さい各区間Ig_nの度数Hg[n]が単調非減少となるように補正する。図13(b)は、相場変動量Gについての度数分布であって、補正前の度数分布を点線で示し、補正後の度数分布を実線で示した折線グラフである。この他、図14は、図13(b)示す折線グラフに対応するデータを示すものであり、補正前の各区間Ig_nの度数Hg[n]及び補正後の度数Hg’[n]を示す図である。以下では、相場変動量Gの度数Hg[n]について、補正後の度数をHg’[n]と表現する。付言すると、図14に示すデータにおいて度数Hg[n]が最大となる区間Ig_nは、度数Hg[n]=32を示すn=19の区間であり、このデータにおいて分割数は、Ng=30である。
この処理を終えると、演算部10は、S360に移行し、単峰性を示すように補正を加えてなる度数分布を、相場変動量Gについての確率分布に変換する。具体的には、各区間Ig_n(n=0,1,2…,Ng−1)に該当する相場変動量Gの発生確率Pg[n]を、次式に従って算出する。
Pg[n]=Hg’[n]/Σg
但し、Σgは、補正後の全区間の度数Hg’[n]の合計である。図14には、各区間に対応する度数Hg[n],Hg’[n]と合わせて、各区間に対応する相場変動量Gの発生確率Pg[n]を示す。
このようにして単峰性を示すように補正を加えてなる相場変動量Gの確率分布を算出した後、演算部10は、S370に移行し、基本取引数R及び相場変動量Gの組合せ毎の一日当り取引数Es[m,n]を算出する。具体的には、区間Ir_mにおける基本取引数Rの代表値St(Ir_m)及び区間Ig_nの代表値St(Ig_n)を用いて、区間Ir_m及び区間Ig_nの組合せ毎の一日当り取引数Es[m,n]を算出する。代表値St(Ir_m)は、例えば、区間Ir_mの中央値(R0+(m+1/2)・(R1−R0)/Nr)に定めることができ、代表値St(Ig_n)は、例えば、区間Ig_nの中央値(G0+(n+1/2)(G1−G0)/Ng)に定めることができる。
詳述すると、ここでは、相場変動量Gの代表値St(Ig_n)が正である場合、次式に従って、一日当り取引数Es[m,n]を算出する。
Es[m,n]=St(Ir_m)+KH・St(Ig_n)
KHは、上述したように相場高時の基本変動量である。また、ここで言う一日当り取引数Es[m,n]は、厳密には、一日当り且つ一契約者当りの取引数のことである。
一方、相場変動量Gの代表値St(Ig_n)が負である場合、次式に従って、一日当り取引数Es[m,n]を算出する。
Es[m,n]=St(Ir_m)+KL・St(Ig_n)
KLは、上述したように相場安時の基本変動量である。また、図15(a)は、区間Ir_m及び区間Ig_nの組合せ毎の一日当り取引数Es[m,n]を棒グラフで示した図である。
S370の処理後、演算部10は、S380に移行し、この一日当り取引数Es[m,n]についての確率分布を算出する。具体的には、m=0,1,…,Nr−1及びn=0,1,…,Ng−1の組合せ(m,n)毎に、一日当り取引数Es[m,n]に対応する発生確率Pe[m,n]を、次式に従って算出する。
Pe[m,n]=Pr[m]・Pg[n]
上述したようにPr[m]は、区間Ir_mに収まる基本取引数Rの発生確率であり、Pg[n]は、区間Ig_nに収まる相場変動量Gの発生確率である。図15(b)には、一日当り取引数Es[m,n]についての確率分布を棒グラフで示す。
S380の処理後、演算部10は、上記組合せ(m,n)毎に、一日当り取引数Es[m,n]及び発生確率Pe[m,n]及び累積確率Ps[m,n]を関連付けてなるレコードを登録したテーブル(以下、「分布テーブル」と表現する。)を生成する(S390)。但し、このテーブル生成時において累積確率Ps[m,n]のフィールドは、空とする。この分布テーブルには、各組合せ(m,n)に対応する上記レコードを、一日当り取引数Es[m,n]の小さい順に並べる(ソートする)ようにして登録する。図16には、分布テーブルの構成例を示す。
また、分布テーブルを作成すると、演算部10は、S400に移行して、この分布テーブル内の各レコードに累積確率Ps[m,n]を登録する。ここで各レコードに登録する累積確率Ps[m,n]は、「累積確率Ps[m,n]を登録する対象のレコードの発生確率Pe[m,n]」及び「一日当り取引数Es[m,n]が上記登録する対象のレコード以下のレコード群が示す各発生確率Pe[m,n]」の合計値である。即ち、累積確率Ps[m,n]は、将来の各日において一日当り及び一契約者当りの取引数が、値Es[m,n]以下となる確率を表す。
その後、演算部10は、上記分布テーブル内において、一日当り取引数Es[m,n]の小さいレコードから順に参照し、累積確率Ps[m,n]が特定確率(本実施例では、99.9%)を超える一日当り取引数Es[m,n]を、図16に示すように特定する。本実施例では、この特定した値を、将来の取引システムMSにおける一日当り且つ一契約者当りの取引数の上限値EMであると予測する(S410)。
この後、演算部10は、予測した取引数上限値EMを表示部30に表示する共に、取引数上限値EM及び分布テーブルを記述したログファイルを生成して、これを記憶部20に保存する(S420)。尚、ここでは、上記ログファイルを生成して記憶部20に保存することにより、予測装置1にインストールされた別のアプリケーションプログラムを通じて、ユーザが後日予測結果を再度確認できるようにする。その後、演算部10は、予測処理を終了する。
以上、第二実施例について説明したが、第二実施例によれば、信頼区間を用いて取引数上限値EMを予測せずに、基本取引数R及び相場変動量Gの確率分布から、一日当り取引数Esの確率分布を求めて、この一日当り取引数Esの確率分布から、累積確率Psが特定確率(99.9%)を超える一日当り取引数Esの値を、取引数上限値EMであると予測する。従って、標本が正規分布に近似しない場合でも、精度よく取引数上限値EMを求めることができる。
換言すると、第一実施例では、標本が正規分布に従うことを前提として、信頼区間を用いて取引数上限値EMを求めるため、標本が正規分布に従わない場合には、精度よく取引数上限値EMを求めることができない。従って、標本数が少なく標本が正規分布から大きく乖離している場合には、取引数上限値EMの予測精度が劣化する。一方、第二実施例によれば、標本数が少なく標本が正規分布から大きく乖離している場合でも、取引数上限値EMを精度よく求めることができる。
また、本実施例によれば、度数分布が度数最大の点を基準に滑らかな山型形状となっていない場合には、上述した手法で補正して、度数分布を単峰性の山型形状にし、この補正後の度数分布に基づいて基本取引数R及び相場変動量Gについての確率分布を求める。即ち、標本のバラツキによって取引数上限値EMの予測精度が劣化しないように、上記度数分布の補正を加える。従って、本実施例によれば、標本のバラツキによる影響を抑えて高精度に取引数上限値EMを求めることができる。
但し、標本数が多く標本が正規分布に従う場合には第一実施例のように信頼区間を用いて取引数上限値EMを求めた方が簡単な処理手順で精度よく取引数上限値EMを求めることができる。従って、予測装置1は、第一実施例の予測処理を実行して取引数上限値EMを求めるか、第二実施例の予測処理を実行して取引数上限値EMを求めるかを切替可能な構成にされてもよい。例えば、第一実施例の予測処理と第二実施例の予測処理は、前半部分の処理(S110〜S180)が同じであるので、S180で肯定判断した後のステップで、標本数(取引実績データのレコード数)が所定値以上であるか否かを判断し、所定値以上であれば、第一実施例の予測処理と同様にS190〜S270の処理を実行し、標本数が所定値未満であれば、第二実施例と予測処理と同様にS310以降の処理を実行するように、予測装置1を構成することができる。
この他、標本数(取引実績データのレコード数)が所定値以上であるか否かの判断に代えて、基本取引数R及び相場変動量Gの夫々について正規分布との一致度を評価する処理を実行するように予測装置1は構成されてもよい。即ち、正規分布との一致度が高ければ、第一実施例の予測処理と同様にS190〜S270の処理を実行し、正規分布との一致度が低ければ、第二実施例と予測処理と同様にS310以降の処理を実行するように、予測装置1を構成してもよい。
また、第二実施例においても、第一実施例と同様、取引数上限値EMに基づき、取引システムMSに必要なコンピュータ資源を見積もり、その結果を表示するようにしてもよい。例えば、第二実施例の予測装置は、上記「必要ディスク容量」を演算し、この演算結果を表示部30に表示する構成にすることができる。更には、取引数上限値EMや分布テーブルと共に「必要ディスク容量」を記述してなるログファイルを記憶部20に保存するように、予測装置を構成してもよい。
具体的には、変形例として図10右下にS420の詳細を示すように、S420では、入力画面を表示して、操作部40を通じた「見込み契約者数」及び定数K1及び定数K2についての入力を受け付け(S421)、「見込み契約者数」及び定数K1及び定数K2が入力されると、上述した式
「必要ディスク容量」=K1×EM×「見込み契約者数」+K2
に従って必要ディスク容量を算出し(S423)、その後、S410で予測した取引数上限値EMをS423で算出した必要ディスク容量と共に表示部30に表示し(S425)、取引数上限値EM及び分布テーブル及び必要ディスク容量を記述したログファイルを記憶部20に保存する(S427)ようにしてもよい。
尚、第二実施例と「特許請求の範囲」との対応関係は、次の通りである。「特許請求の範囲」記載の基本取引数確率分布算出手段(手順)は、演算部10が実行するS310〜S330の処理にて実現され、相場変動量確率分布算出手段(手順)は、演算部10が実行するS340〜S360の処理にて実現されている。また、基本取引数確率分布算出手段(手順)により算出された確率分布から特定される各基本取引数Rの発生確率P(R)、相場変動量確率分布算出手段(手順)により算出された確率分布から特定される各相場変動量Gの発生確率P(G)、及び、基本変動量算出手段により算出された基本変動量Kに基づき、予測値を算出し出力する動作は、演算部10が実行するS370〜S420の処理にて実現されている。
[第三実施例]
続いて第三実施例の予測装置1について説明する。本実施例の予測装置1は、微小時間当り取引数(瞬間取引数)の上限値を予測して、取引システムMS(図2参照)のリソースを適切に調整するための情報を提供するものである。具体的に、本実施例の予測装置1は、一ユーザ当りの瞬間取引数の上限値を予測する。予測装置1の利用者は、この予測結果に基づいて、例えば、見込まれるユーザ数に応じた処理能力のCPUを取引システムMSに搭載し、取引システムMSに対する過剰な投資を避けて、ローコストに安定した取引システムMSの運営を実現する。
尚、以下に説明する予測装置1では、説明を簡単にするため、第一及び第二実施例と同様、予測対象の取引システムMSが、ドル−円外国為替取引を専門に取り扱う取引システムMSであるものとして話を進める。取り扱う通貨の異なる複数種の外国為替取引を実行可能な取引システムのリソース調整に関しては、取引の種類毎に、以下に説明する予測方法と同様の手順によって瞬間取引数の上限値を予測し、当該種類毎の瞬間取引数上限値の合算値に基づいて、取引システムのリソースを調整すればよい。
本実施例の予測装置1は、操作部40から入力される指令に従って、図17に示す予測処理を実行することにより、取引システムMSにおけるドル−円外国為替取引についての瞬間取引数の上限値Qzを予測し、この予測結果に従って、取引システムMSに必要な演算能力(必要CPU数)を算出する。この予測処理は、演算部10がCPU11にて記憶部20に記憶された専用プログラムを実行することにより実現される。
演算部10は、予測処理を開始すると、標本期間の入力操作を、操作部40を通じて予測装置1の利用者から受け付ける(S1110)。瞬間取引数の上限値Qzを予測する際には、過去の取引実績についての標本を必要とするが、ここでは、取引実績を標本として用いる期間である標本期間の入力操作を受け付ける。
この処理を終えると演算部10は、記憶部20に標本期間の取引実績データを格納するためのデータファイルである標本ファイルを新規生成する(S1120)。
そして、標本期間に該当する日の一群から、処理対象日を一つ選択し、選択した処理対象日についてS1130以降の処理を実行する。具合的には、まず処理対象日の取引ログを記憶部20から読み込む(S1130)。取引ログは、一日の取引履歴を表すデータファイルであり、該当日に行われた各取引の実行時刻及び実行内容を表すレコード群が格納されてなるものである。記憶部20には、外部入出力部50を通じて外部から日毎の取引ログが登録される。
この後、演算部10は、読み込んだ取引ログに基づき、処理対象日の取引数A及び処理対象日の集中率Bを算出する(S1140,S1150)。ここで言う処理対象日の集中率Bとは、処理対象日において瞬間取引数が最大となった時刻の当該瞬間取引数Qが、処理対象日の取引総数(取引数A)に占める割合B=Q/Aのことである。本実施例では、30秒を微小時間と定義し、30秒間当りの取引数を「瞬間取引数」として取り扱う。
詳述すると、S1150では、処理対象日の取引ログに基づき、30秒間当りの取引数(瞬間取引数)が最大となる区間(30秒間)を特定し、この区間の取引数(瞬間取引数Q)を、処理対象日の取引数Aで除算した値を、処理対象日の集中率Bとして算出する。但し、微小時間は、30秒に定義される必要はなく、一日に対して十分短い時間であれば構わない。
処理対象日の取引数A及び集中率Bを算出すると、演算部10は、処理対象日の日付T、取引数A、及び、集中率Bを記述したレコードを標本ファイルに登録する(S1160)。尚、本実施例では、この標本ファイルに、取引実績データとして、図18に示すような標本期間に該当する日毎のレコードを登録する。レコードとしては、該当日の日付T、該当日の取引数A、該当日の集中率B、該当日現在での契約者数U、該当日における一契約者当り取引数E、該当日所定時刻T0での取引相場(円相場)F、及び、該当日の相場変動量Gのフィールドを有するレコードを登録する。
S1160では、処理対象日の日付T、取引数A、及び、集中率B以外のフィールドを空にして上記構成のレコードの登録を行う。
演算部10は、このような内容のS1130〜S1160の処理を、標本期間に該当する各日のレコードを標本ファイルに登録するまで繰返し実行し、標本期間に該当する全ての日のレコードを標本ファイルに登録する動作が完了すると、S1170で肯定判断し、S1180に移行する。
また、S1180では、記憶部20に記憶された契約者数ファイルに基づき、標本ファイルに格納された各レコードの契約者数Uのフィールドに、該当日の契約者数Uを登録すると共に、各レコードの取引数Eのフィールドに、該当日の取引数Aから該当日の契約者数Uを除算した値である該当日における一契約者当り取引数E=A/Uを登録する。
尚、該当日の契約者数Uとは、第一実施例でも説明したように、該当日以前に取引システムMSの利用契約を交わして該当日に取引システムMSを利用可能であったユーザ数のことである。換言すれば、該当日に取引を要求したか否かに拘らず取引システムMSを通じて取引を要求することが可能であった取引システムMSのユーザ数のことである。契約者数ファイルは、過去における各日の契約者数Uを表すデータファイルとして予め作成され、外部入出力部50を通じて記憶部20に記憶される。
この処理を終えると、演算部10は、S1190に移行し、記憶部20に記憶された相場履歴ファイルに基づき、標本ファイルに格納された各レコードの取引相場Fのフィールドに、該当日の所定時刻T0での取引相場Fを登録し、更には、各レコードの相場変動量Gのフィールドに、該当日の相場変動量Gを登録する。本実施例では、第一実施例と同様、該当日の所定時刻T0での取引相場Fから該当日前日の所定時刻T0での取引相場Fを引いた値を、該当日の相場変動量Gとして登録する。
本実施例では、このようにして標本ファイルに、標本期間のレコード群からなる日毎の取引数A,E、相場変動量G及び集中率Bを特定可能な取引実績データを登録する。
また、S1190での処理を終えると、演算部10は、S1200に移行して、図19及び図20に示すメイン処理を実行する。メイン処理では、標本ファイルに格納されたレコード群(取引実績データ)に基づき、第一及び第二実施例と同様、線形回帰分析により相場安(ドル安)時の基本変動量KL、及び、相場高(ドル高)時の基本変動量KHを算出する(S1210,S1220)。
S1210,S1220での処理を終えると、演算部10は、S1230に移行して、標本期間に該当する日の一つを、基本取引数Rの算出対象日に設定し、この算出対象日のレコードが示す相場変動量Gがマイナスであるか否かを判断することによって、算出対象日が相場安の日であるか否かを判断する(S1240)。
そして、算出対象日が相場安の日である場合には(S1240でYes)、S1250に移行し、算出対象日のレコードが示す取引数E及び相場変動量G並びにS1210で算出した相場安時の基本変動量KLを次式
R=E−(KL×G)
に代入して算出対象日の基本取引数Rを算出する。その後、S1270に移行する。
一方、算出対象日のレコードが示す相場変動量Gがプラス又はゼロであり該当日が相場高の日であると判断すると(S1240でNo)、演算部10は、S1260に移行し、算出対象日のレコードが示す取引数E及び相場変動量G並びにS1220で算出した相場高時の基本変動量KHを次式
R=E−(KH×G)
に代入して算出対象日の基本取引数Rを算出する。その後、S1270に移行する。
S1270に移行すると、演算部10は、標本期間に該当する全ての日を算出対象日に設定してS1230以降の処理を実行したか否かを判断し、実行していない場合には(S1270でNo)、S1230に移行して算出対象日に未だ設定してない日を新たな算出対象日に設定し、S1240以降の処理を実行する。
演算部10は、このような処理を繰り返して、標本期間に該当する各日の基本取引数Rを算出すると(S1270でYes)、S1280に移行する。
S1280に移行すると、演算部10は、標本期間における基本取引数Rの度数分布を算出する。S1280では、第二実施例におけるS310の処理と同様、度数分布を算出する基本取引数Rの範囲R0≦R≦R1を所定分割数Nrで分割し、図11に示すように、分割後の各区間Ir_m(但し、m=0,1,2,…,Nr−1)に該当する基本取引数Rの度数Hr[m]を算出する。R0は、標本期間における基本取引数Rの最小値に設定することができ、R1は、標本期間における基本取引数Rの最大値に設定することができる。
その他、基本取引数Rの確率分布が正規分布に近似することを利用して、標本期間の基本取引数Rの一群に基づき、当該基本取引数Rの平均μr及び標準偏差σrを算出し、基本取引数Rの範囲R0≦R≦R1を、発生確率が略100%となる範囲μr−5σr≦R≦μr+5σrに定めてもよい(R0=μr−5σr,R1=μr+5σr)。但し、この場合、基本取引数Rについてはマイナス値を採りえないので、μr−5σr<0である場合には、R0=0に定めることになる。
S1280の処理後、演算部10は、S1285に移行し、S1280で算出した基本取引数Rの度数分布を、単峰性を示す分布となるように補正する(図11(b)参照)。即ち、第二実施例と同様、度数Hr[m]が最大となる区間Ir_mを特定し、度数Hr[m]が最大となる区間Ir_mを境界として、この区間より基本取引数Rが大きい各区間Ir_mの度数Hr[m]が単調非増加となり、度数Hr[m]が最大となる区間Ir_mより基本取引数Rが小さい各区間Ir_mの度数Hr[m]が単調非減少となるように補正する。以下では、基本取引数Rの度数Hr[m]について、補正後の度数をHr’[m]と表現する。
この処理を終えると、演算部10は、補正後の度数分布を、基本取引数Rについての確率分布に変換する(S1287)。具体的には、各区間Ir_m(m=0,1,2…,Nr−1)に該当する基本取引数Rの発生確率Pr[m]を、次式に従って算出する。
Pr[m]=Hr’[m]/Σr
但し、Σrは、補正後の全区間の度数Hr’[m]の合計である。
このようにして単峰性を示すように補正を加えてなる基本取引数Rの確率分布を算出した後には、第二実施例におけるS340〜S360の処理と同様の手法で相場変動量Gの度数分布を求め(S1290)、この度数分布を、単峰性を示すように補正した後(S1295)、相場変動量Gについての確率分布に変換する(S1297)。
即ち、S1290では、度数分布を算出する相場変動量Gの範囲G0≦G≦G1を所定分割数Ngで分割し、分割後の各区間Ig_n(但し、n=0,1,2,…,Ng−1)に該当する相場変動量Gの度数Hg[n]を算出する。G0は、標本期間における相場変動量Gの最小値に設定することができ、G1は、標本期間における相場変動量Gの最大値に設定することができる。この他、相場変動量Gが正規分布に近似することを利用して、標本期間の相場変動量Gの一群に基づき、相場変動量Gの平均μg及び標準偏差σgを算出し、確率分布を求める相場変動量Gの範囲G0≦G≦G1を、μg−5σg≦G≦μg+5σgに定めてもよい(G0=μg−5σg,G1=μg+5σg)。
S1290の処理後、演算部10は、S1295に移行し、S1290で算出した相場変動量Gの度数分布(図13(a)参照)を、単峰性を示す分布となるように補正する(図13(b)参照)。具体的には、度数Hg[n]が最大となる区間Ig_nを境界として、この区間より相場変動量が大きい各区間Ig_nの度数Hg[n]が単調非増加となり、度数Hg[n]が最大となる区間Ig_nより相場変動量Gが小さい各区間Ig_nの度数Hg[n]が単調非減少となるように補正する。以下では、相場変動量Gの度数Hg[n]について、補正後の度数をHg’[n]と表現する。
この処理を終えると、演算部10は、S360に移行し、上述した処理で単峰性を示すように補正を加えてなる度数分布を、相場変動量Gについての確率分布に変換する。具体的には、各区間Ig_n(n=0,1,2…,Ng−1)に該当する相場変動量Gの発生確率Pg[n]を、次式に従って算出する。
Pg[n]=Hg’[n]/Σg
但し、Σgは、補正後の全区間の度数Hg’[n]の合計である。
このようにして単峰性を示すように補正を加えてなる相場変動量Gの確率分布を算出した後には、S1300に移行し、第二実施例におけるS370での処理と同様、基本取引数R及び相場変動量Gの組合せ毎の1日当り取引数Es[m,n]を算出する。具体的には、区間Ir_mにおける基本取引数Rの代表値St(Ir_m)及び区間Ig_nの代表値St(Ig_n)を用いて、区間Ir_m及び区間Ig_nの組合せ毎の1日当り取引数Es[m,n]を算出する。即ち、相場変動量Gの代表値St(Ig_n)が正である場合、次式に従って、1日当り取引数Es[m,n]を算出する。
Es[m,n]=St(Ir_m)+KH・St(Ig_n)
一方、相場変動量Gの代表値St(Ig_n)が負である場合、次式に従って、一日当り取引数Es[m,n]を算出する。
Es[m,n]=St(Ir_m)+KL・St(Ig_n)
図21(a)は、区間Ir_m及び区間Ig_nの組合せ毎の1日当り取引数Es[m,n]を棒グラフで示した図である。
このような処理の実行後、演算部10は、S1310に移行し、1日当り取引数Es[m,n]についての確率分布を算出する。具体的には、m=0,1,…,Nr−1及びn=0,1,…,Ng−1の組合せ(m,n)毎に、1日当り取引数Es[m,n]に対応する発生確率Pe[m,n]を、次式に従って算出する。
Pe[m,n]=Pr[m]・Pg[n]
上述したようにPr[m]は、区間Ir_mに収まる基本取引数Rの発生確率であり、Pg[n]は、区間Ig_nに収まる相場変動量Gの発生確率である。また、図21(b)は、1日当り取引数Es[m,n]についての確率分布を棒グラフで示した図である。
S1310の処理実行後、演算部10は、S1320に移行し、取引実績データが示す標本期間の各日の集中率Bについての度数分布を算出する。
具体的には、度数分布を算出する集中率Bの範囲B0≦B≦B1を所定分割数Nbで分割して、分割後の区間Ib_j(但し、j=0,1,2,…,Nb−1)毎に集中率Bの度数Hb[j]を算出する。ここで言う区間Ib_jは、区間B0+j・(B1−B0)/Nb≦B<B0+(j+1)・(B1−B0)/Nbのことである。但し、末端の区間Ib_(Nb−1)のみは、区間B0+(Nb−1)・(B1−B0)/Nb≦B≦B1の区間で定義する。値B0は、標本期間における集中率Bの最小値を基準に定めることができ、値B1は、標本期間における集中率Bの最大値を基準に定めることができる。また、分割数Nbは、例えば、Nb=30に設定することができる。言うまでもないが度数Hb[j]は、区間Ib_jに収まる集中率Bを示す標本数である。図22(a)には、S1320で算出される集中率Bの度数分布の例を示す。
S1320の処理実行後、演算部10は、S1330に移行し、S1320で算出した集中率Bについての度数分布を、単峰性を示すように補正する。具体的には、度数Hb[j]が最大となる区間Ib_jを特定し、度数Hb[j]が最大となる区間Ib_jを境界として、この区間よりも集中率Bが大きい各区間Ib_jにおける度数Hb[j]が単調非増加となるように補正する。図22(b)は、度数分布の補正方法について説明した図である。
詳述すると、上記境界を始点にして、集中率Bが大きくなる方向に各区間Ib_jの度数Hb[j]を順に参照し、度数Hb[j]の局所ピーク(極大点)を検出すると、図22(b)に示すように、局所ピークよりも手前の区間において局所ピークよりも小さい各区間の度数Hb[j]を局所ピークの度数Hb[j]に補正する。
また、度数Hb[j]が最大となる区間Ib_jを境界として、この区間よりも集中率Bが小さい各区間Ib_jの度数Hb[j]が単調非減少となるように補正する。具体的には、上記境界を始点にして集中率Bが小さくなる方向に各区間Ib_jの度数Hb[j]を順に参照し、度数Hb[j]の局所ピーク(極大点)を検出すると、局所ピークよりも手前の区間(即ち、局所ピークよりも集中率Bが大きい区間。但し、始点よりも集中率Bが小さい区間であることが前提である。)において度数Hb[j]が局所ピークよりも小さい各区間の度数Hb[j]を局所ピークの度数Hb[j]に補正する。
このようにしてS1330では、局所ピークをなくし、集中率Bの度数分布が単一ピークを有する分布となるように補正する。以下では、補正後の度数をHb’[j]と表現する。
また、この処理を終えると、演算部10は、補正後の度数分布を、集中率Bの確率分布に変換する(S1340)。図22(c)は、変換後の集中率Bの確率分布を表すグラフである。具体的には、各区間Ib_j(j=0,1,2…,Nb−1)に該当する集中率Bの発生確率Pb[j]を、次式に従って算出する。但し、Σは、補正後の全区間の度数Hb’[j]の合計である。
Pb[j]=Hb’[j]/Σ
このようにして単峰性を示すように補正を加えてなる集中率Bの確率分布を算出した後、演算部10は、S1350に移行し、基本取引数R、相場変動量G、及び、集中率Bの組合せ毎の瞬間取引数Qs[m,n,j]を算出する。具体的には、S1300で算出した一日当り取引数Es[m,n]及び各区間Ib_jの集中率Bの代表値St(Ib_j)を用いて、一日当り取引数Es[m,n]及び各区間Ib_jの集中率Bの組合せ毎の瞬間取引数Qs[m,n,j]を、次式に従って算出する(m=0,1,…,Nr−1、n=0,1,…,Ng−1、j=0,1,…,Nb−1)。
Qs[m,n,j]=Es[m,n]・St(Ib_j)
尚、代表値St(Ib_j)は、区間Ib_jの中央値(B0+(j+1/2)・(B1−B0)/Nb)に定めることができる。
更に、演算部10は、瞬間取引数Qs[m,n,j]についての確率分布を算出する。具体的には、m=0,1,…,Nr−1及びn=0,1,…,Ng−1及びj=0,1,…,Nb−1の組合せ(m,n,j)毎に、瞬間取引数Qs[m,n,j]に対応する発生確率Pq[m,n,j]を、次式に従って算出する(S1360)。
Pq[m,n,j]=Pe[m,n]・Pb[j]
そして、算出した組合せ(m,n,j)毎の瞬間取引数Qs[m,n,j]及び発生確率Pq[m,n,j]を格納したテーブル(分布テーブル)を生成し、これを記憶部20に記憶する。この際には、各組合せ(m,n,j)に対応する瞬間取引数Qs[m,n,j]及び発生確率Pq[m,n,j]を記述したレコードを、瞬間取引数Qs[m,n,j]の小さい順に並べて、分布テーブルに登録する(S1370)。
更に、各レコードには、自己レコード及び自己レコード以下の瞬間取引数Qs[m,n,j]を示すレコードの発生確率Pq[m,n,j]を合計して得られる累積確率Ps[m,n,j]を登録する(S1380)。累積確率Ps[m,n,j]は、将来の各日における最大瞬間取引数(一契約者当たり)が、瞬間取引数Qs[m,n,j]以下となる確率を表す。図23は、本実施例における分布テーブルの構成例を示す図である。
その後、演算部10は、累積確率が特定確率(本実施例では、99.9%)を超える瞬間取引数Qsを特定する。本実施例では、この特定した値を、将来における瞬間取引数Qsの上限値Qzであると予測する(S1390)。即ち、瞬間取引数Qsの小さい順に、発生確率Pqを累積したときの累積確率が特定確率を超える瞬間取引数Qsを、上限値Qzであると予測する。
また、この処理を終えると演算部10は、瞬間取引数Qsを横軸とし累積確率Psを縦軸とする、各瞬間取引数Qsでの累積確率Psをプロットしたグラフ(図24参照)を、表示部30に表示する。このグラフには、併せて、上記予測した瞬間取引数Qsの上限値Qzを表示する(S1395)。図24は、S1395で表示するグラフの構成を示した図である。図24に示す例では、更に組合せ(m,n,j)毎の瞬間取引数Qs[m,n,j]に対応する発生確率Pq[m,n,j]をグラフにプロットしている。このようにして、本実施例では、瞬間取引数Qsの上限値Qzについての予測結果を、表示部30を通じて利用者に報知する。
その後、演算部10は、S1400,S1410の処理を実行することにより、S1390で予測した上限値Qzに基づいて、取引システムMSに必要な演算能力を算出し、この算出結果を利用者に報知する。具体的に、S1400では、取引システムMSに搭載するCPU一つ当りの同時処理可能な取引数Ap及び取引システムMSの想定契約者数U0の入力操作を受け付ける。そして、S1410では、操作部40を通じて入力された取引数Ap及び想定契約者数U0の情報に基づき、取引システムMSに必要な演算能力として、必要CPU数の予測値Zを、次式に従って算出し、この値Zを表示部30に表示する。
Z=Qz・U0/Ap
S1390で予測される瞬間取引数Qsの上限値Qzは、一契約者当りの値であるので、ここでは、上限値Qzに想定契約者数U0を乗算し、この乗算値Qz・U0を一CPU当りの同時処理可能取引数Apで除算することにより、必要CPU数Zを算出する。
更に、演算部10は、S1420,S1430の処理を実行することにより、現取引システムMSにおける受け入れ可能な契約者数の上限値である限界契約者数の推定値Umを算出する。具体的に、S1420では、当初想定された限界契約者数Um0及び当初想定された瞬間取引数の上限値Qz0の入力操作を受け付ける。そして、S1430では、操作部40を通じて入力された限界契約者数Um0及び上限値Qz0、並びに、S1390で予測された上限値Qzの情報に基づき、限界契約者数の最新推定値Umを、次式に従って算出し、この値Umを表示部30に表示する。
Um=Um0・Qz0/Qz
このようにして、予測処理では、将来における必要CPU数の予測値Z及び現状における限界契約者数の推定値Umの情報を、予測装置の利用者に表示部30を通じて提供する。
以上、本実施例の予測装置1の構成について説明したが、この予測装置1によれば、一日当り取引数Esについての確率分布を算出する(S1310)と共に、集中率Bの確率分布を算出し(S1340)、これら確率分布に基づき、起こりえる可能性が十分に低い瞬間取引数を省いた現実的に考慮すべき瞬間取引数Qsの上限値Qzを適切に予測する。従って、予測装置1にて予測された上限値Qzに基づいて取引システムMSの改変や新規取引システムMSの構築を行えば、システムの処理能力を安定動作に必要十分な処理能力に設定することができ、過剰なシステム投資を抑えて、効率的なシステム運営を実現することができる。
特に、本実施例によれば、取引数Eについての実績値から相場変動に起因する変化量V分を取り除いて基本取引数Rについての確率分布を求める一方(S1280〜S1287)、相場変動量Gについての確率分布を求めて(S1290〜S1297)、これらの確率分布に基づき、一日当り取引数Es=R+K・Gについての確率分布を求める(S1310)。但し、ここでいうKは、基本変動量KH,KLのことである。そして、この確率分布と、集中率Bの確率分布とに基づき、瞬間取引数Qs=Es・Bの確率分布(累積分布)を求めて(S1360〜S1380)、上限値Qzを予測する(S1390)。
従って、本実施例によれば、相場変動に起因する取引数Eの変化量Vを考慮して高精度に、要求される確率で起こりえる瞬間取引数Qsの上限値Qzを予測することができ、一層適切な上限値Qzを予測することができる。
この他、本実施例では、一契約者当りの瞬間取引数の上限値Qzを予測するように予測装置1を構成し、将来見込まれる契約者数U0を加味して必要な演算能力(必要CPU数Z)を算出し、これを利用者に提示するようにした。従って、本実施例の予測装置1によれば、将来の契約者数Uの増加が見込まれる場合のシステム投資を適切に行うことができて、効率的なシステム運営を実現することができる。
尚、「特許請求の範囲」記載の各手段と、上記実施例との対応関係は次の通りである。即ち、取得手段は、S1110〜S1190の処理を通じて取引実績データを生成し、これを読み込む動作により実現され、ジョブ数確率分布算出手段は、S1310の処理により実現され、集中率確率分布算出手段は、S1320〜S1340の処理により実現され、予測手段は、S1350〜S1390の処理により実現されている。
また、基本変動量算出手段は、S1210,S1220の処理により実現され、基本取引数算出手段は、S1230〜S1270の処理により実現され、基本取引数確率分布算出手段は、S1280〜S1287の処理により実現され、相場変動量確率分布算出手段は、S1290〜S1297の処理により実現されている。この他、必要演算ユニット数算出手段は、S1410の処理により実現されている。
[第四実施例]
第三実施例では、本発明を外国為替取引に適用した例を説明したが、本発明は、他の種々の取引に対する瞬間取引数の上限値の予測に用いることができる。そして、取引相場のない取引に対して第三実施例の思想を用いる場合には、予測装置1が実行するメイン処理(図19参照)を、図25に示すように変更すればよい。
取引相場のない取引についての瞬間取引数の上限値を予測する第四実施例の予測装置1によれば、演算部10は、図17に示す予測処理にて第三実施例と同様にS110〜S180の処理を実行した後、S190をスキップしてS200に移行し、図25に示すメイン処理を実行する。
メイン処理では、まずS2010〜S2030の処理を実行する。S2010では、標本期間における一日当り(且つ一契約者当り)の取引数Eについての度数分布を、第三実施例におけるS1280の処理と同様の思想に基づき算出する。即ち、度数分布を算出する一日当り取引数Eの範囲E0≦E≦E1を所定分割数Neで分割し、分割後の各区間Ie_m(但し、m=0,1,2,…,Ne−1)に該当する一日当り取引数Eの度数He[m]を算出する。度数He[m]は、区間Ie_mに収まる一日当り取引数Eの標本数であり、一日当り取引数Eが区間Ie_mに収まる日の発生日数に対応する。
E0は、標本期間における一日当り取引数Eの最小値に設定することができ、E1は、標本期間における一日当り取引数Eの最大値に設定することができる。その他、一日当り取引数Eの確率分布が正規分布に近似する場合には、標本期間の一日当り取引数Eの一群に基づき、当該一日当り取引数Eの平均μe及び標準偏差σeを算出し、一日当り取引数Eの範囲E0≦E≦E1を、発生確率が略100%となる範囲μe−5σe≦E≦μe+5σeに定めてもよい(E0=μe−5σe,E1=μe+5σe)。但し、一日当り取引数Eについてはマイナス値を採りえないので、μe−5σe<0である場合には、E0=0に定めることになる。
S2010の処理後、演算部10は、S2020に移行し、S2010で算出した一日当り取引数Eの度数分布を、単峰性を示す分布となるように補正する。即ち、上記実施例と同様の思想に基づき、度数He[m]が最大となる区間Ie_mを特定し、度数He[m]が最大となる区間Ie_mを境界として、この区間より、一日当り取引数Eが大きい各区間Ie_mの度数He[m]が単調非増加となり、度数He[m]が最大となる区間Ie_mより一日当り取引数Eが小さい各区間Ie_mの度数He[m]が単調非減少となるように補正する。以下では、一日当り取引数Eの度数Hr[m]について、補正後の度数をHr’[m]と表現する。
この処理を終えると、演算部10は、補正後の度数分布を、一日当り取引数Eについての確率分布に変換する(S2030)。具体的には、各区間Ie_m(m=0,1,2…,Ne−1)に該当する一日当り取引数Eの発生確率Pe[m]を、次式に従って算出する。
Pe[m]=He’[m]/Σe
但し、Σeは、補正後の全区間の度数He’[m]の合計である。
このようにして単峰性を示すように補正を加えてなる一日当り取引数Eの確率分布を算出した後には、第三実施例のS1320〜S1340(図20参照)と同様に、集中率Bについての度数分布を算出し(S2040)、算出した度数分布を、単峰性を示すように補正して(S2050)、補正後の度数分布を確率分布に変換する(S2060)。これによって、各区間Ib_j(j=0,1,2…,Nb−1)に該当する集中率Bの発生確率Pb[j]を算出する。
この後には、S2070に移行し、一日当り取引数E及び集中率Bの組合せ毎の瞬間取引数Qs[m,j]を、次式に従って算出する(m=0,1,…,Ne−1、j=0,1,…,Nb−1)。但し、St(Ib_j)は、第三実施例と同様、区間Ib_jの集中率Bの代表値であり、St(Ie_m)は、区間Ie_mの一日当り取引数Eの代表値(例えば中央値)である。
Qs[m,j]=St(Ie_m)・St(Ib_j)
また、S2080では、第三実施例のS1360と同様に、瞬間取引数Qs[m,j]についての確率分布を算出する。具体的には、m=0,1,…,Ne−1及びj=0,1,…,Nb−1の組合せ(m,j)毎に、瞬間取引数Qs[m,j]に対応する発生確率Pq[m,j]を、次式に従って算出する。
Pq[m,j]=Pe[m]・Pb[j]
そして、S2090では、第三実施例のS1370と同様に、S2070,S2080で算出した組合せ(m,j)毎の瞬間取引数Qs[m,j]及び発生確率Pq[m,j]を格納したテーブル(分布テーブル)を生成し、これを記憶部20に記憶する。この際には、各組合せ(m,j)に対応する瞬間取引数Qs[m,j]及び発生確率Pq[m,j]を記述したレコードを、瞬間取引数Qs[m,j]の小さい順に並べて、分布テーブルに登録する。
更に、S2100では、第三実施例のS1380と同様に、各レコードに、自己レコード及び自己レコード以下の瞬間取引数Qs[m,j]を示すレコードの発生確率Pq[m,j]を合計して得られる累積確率Ps[m,j]を登録する。
その後、演算部10は、第三実施例のS1390と同様に、累積確率が特定確率(本実施例では、99.9%)を超える瞬間取引数Qsを特定する。本実施例では、この特定した値を、将来における瞬間取引数Qsの上限値Qzであると予測する(S2110)。また、S2110の実行後には、第三実施例とS1395〜S1430と同様の処理を実行する。
このように予測装置1を構成すれば、予測装置1を、取引相場のない取引に対する瞬間取引数Qsの上限値の予測に用いることができる。
[第五実施例]
また、第一及び第二実施例では、本発明を外国為替取引に適用した例を説明したが、これらの思想についても、他の種々の取引に対する一日当り取引数の上限値の予測に用いることができる。そして、取引相場のない取引に対して第一実施例の思想を用いる場合には、予測装置1が実行する予測処理(図3参照)を、図26に示すように変更すればよい。
取引相場のない取引についての一日当り取引数の上限値を予測する第五実施例の予測装置1によれば、演算部10は、図26に示すように、S120〜S180の処理を実行せず、S190〜S260の処理を実行するのに代えて、S3010〜S3030の処理を実行する。
即ち、演算部10は、予測処理を開始すると、第一実施例と同様、外部入出力部50を通じて記憶部20に保存された取引実績データを読み込む(S110)。但し、取引実績データには、過去の所定期間(例えば、1年間)について、日毎に、日付Tと、その日の取引数Aと、取引システムMSを利用可能なユーザ数である契約者数Uと、その日の一契約者当りの取引数Eと、からなるレコードが登録されるものとする。
S110で上記構成の取引実績データを読み込むと、演算部10は、S3010に移行し、取引実績データに含まれるレコード群を標本集団として、この標本集団における一日当り(且つ一契約者当り)の取引数Eの平均μe及び標準偏差σeを算出する。
そして、算出した平均μe及び標準偏差σeに基づき、一日当り取引数Eに対する信頼水準C%の信頼区間(Ue,Ve)を算出する。即ち、信頼区間端点に対応する値Ue,Veを算出する(S3020)。第一実施例と同様、ここでは、信頼区間を求める対象が正規分布に従うとみなし、信頼水準Cを99.9%に設定して、一日当り取引数Eに対する99.9%信頼区間(Ue,Ve)の端点に対応する値Ue,Veを算出することができる。
一日当り取引数Eに対する信頼水準C%の信頼区間(Ue,Ve)の端点に対応する値Ue,Veについては、次式に従って算出することができる。
Ue=μe−L(C)×σe
Ve=μe+L(C)×σe
L(C)は、信頼水準によって定まる係数であり、第一実施例と同様、ここでは、L(C)=3.3を用いることができる。また、値Ue,Veの内、必要になるのは値Veのみであるため、ここでは、信頼区間(Ue,Ve)の上側端点の値Veのみを算出すれば十分である。
ちなみに、S3020で算出する値Veは、予想される一日当り且つ一契約者当りの取引数の上限値EMに対応する。従って、S3030では、算出した値Veを、取引システムにおいて将来予想される一日当り一契約者当り取引数の上限値EMとして表示部30に表示する共に、取引数上限値EMを記述したログファイルを生成して、これを記憶部20に保存する。
このように予測装置1を構成すれば、予測装置1を、取引相場のない取引に対する一日当り(且つ一契約者当り)取引数の上限値の予測に用いることができる。
[第六実施例]
また、取引相場のない取引に対して第二実施例の思想を用いる場合には、予測装置1が実行する予測処理(図9参照)を、図27に示すように変更すればよい。
取引相場のない取引についての一日当り取引数の上限値を予測する第六実施例の予測装置1によれば、演算部10は、図27に示すように、S120〜S180の処理を実行せず、S310〜S420の処理を実行するのに代えて、S4010〜S4070の処理を実行する。
即ち、演算部10は、予測処理を開始すると、第一実施例と同様、外部入出力部50を通じて記憶部20に保存された取引実績データを読み込む(S110)。その後、S4010〜S4030の処理を実行する。
S4010〜S4030において、演算部10は、S2010〜S2030の処理と同様に、取引実績データに登録されたレコード群に基づき、標本期間における一日当り(且つ一契約者当り)取引数Eについての度数分布を算出し(S4010)、これを、単峰性を示すように補正し(S4020)、補正後の度数分布を確率分布に変換することにより(S4030)、単峰性を示すように補正を加えてなる一日当り取引数Eについての確率分布を算出する。
即ち、度数分布を算出する一日当り取引数Eの範囲E0≦E≦E1を所定分割数Neで分割し、分割後の各区間Ie_m(但し、m=0,1,2,…,Ne−1)に該当する一日当り取引数Eの度数He[m]を算出し、これらを、度数が最大となる区間の一日当り取引数Eよりも一日当り取引数Eが大きい区間で度数が単調非増加となり、度数が最大となる一日当り取引数Eよりも一日当り取引数Eが小さい区間で度数が単調非減少となるように補正し、補正後の度数分布を確率分布に変換することで、発生確率Pe[m]が最大の地点を基準に単峰性を示すように補正されてなる一日当り取引数Eについての確率分布を算出する。以下では、各区間Ie_m(m=0,1,2,…,Ne−1)における一日当り取引数Eの発生確率をPe[m]で表現し、各区間Ie_m(m=0,1,2,…,Ne−1)における一日当り取引数Eの代表値St(Ie_m)を、Es[m]と表現する。
その後、演算部10は、S4040に移行し、各区間の一日当り取引数Es[m]及び発生確率Pe[m]を格納したテーブル(分布テーブル)を生成し、これを記憶部20に記憶する。この際には、区間毎に、一日当り取引数Es[m]及び発生確率Pe[m]を記述したレコードを、一日当り取引数Es[m]の小さいレコードの順に並べて、分布テーブルに登録する。
更に、S4050では、各レコードに、自己レコード及び自己レコード以下の一日当り取引数Es[m]を示すレコードの発生確率P[m]を合計して得られる累積確率Ps[m]を登録する。
その後、演算部10は、累積確率が特定確率(本実施例では、99.9%)を超える一日当り取引数Es[m]を特定する。本実施例では、この特定した値を、取引システムにおいて将来予想される一日当り一契約者当り取引数の上限値EMであると予測する(S4060)。また、S4060の実行後には、予測した取引数上限値EMを表示部30に表示する共に、取引数上限値EM及び分布テーブルを記述したログファイルを生成して、これを記憶部20に保存する(S4070)。
このように予測装置1を構成すれば、予測装置1を、取引相場のない取引に対する一日当り(且つ一契約者当り)取引数の上限値の予測に用いることができる。
[その他]
以上、第一〜第六実施例について説明したが、本発明は、上記実施例に限定されるものではなく、種々の態様を採ることができる。例えば、本発明は、取引に限らず、外部(特にユーザ)からの要求に応じてジョブを実行する様々なシステムに適用可能である。ここでいうシステムは、情報処理システムに限らず、人が顧客からの要求に応じた作業(ジョブ)を実行するシステムであってもよい。例えば、電話回線を通じて顧客からの要求を受け付けて、要求に対応したジョブ(顧客に対する電話応対)を実行するコールセンタ(システム)において、コールセンタ側で用意すべき電話回線量や人員を適切に調整するために、本発明の予測装置を用いることも可能である。
ちなみ、第四〜第六実施例においては、予測対象を取引に限定したが、これら実施例の予測装置1は、相場変動量Gを用いないので、種々のジョブを実行するシステムにおける一日当りジョブ実行数や微小時間当りジョブ実行数(瞬間ジョブ数)の上限値の予測に転用することができる。
この他、第一〜第三実施例においては、相場変動があると取引数が増加する取引の例を説明したが、取引の種類によっては、相場変動によって取引数が減少する場合も考えられる。従って、上述の予測装置1は、相場変動によって取引数が減少する取引についての一日当り取引数や瞬間取引数の上限値を予測する装置として構成されてもよい。この種の取引に適用可能に第一実施例の予測装置1を構成する場合には、取引数上限値EMを、基本取引数Rの信頼区間(Ur,Vr)における上側端点の値Vrとして算出することができる。
この他、近年においては、単一ホストコンピュータ内に複数の仮想マシンを生成する技術が知られているが、上記取引システムMSを仮想マシンにて実現する場合には、予測結果に従って動的にリソースを割り当てることが可能である。
例えば、第三実施例では、取引システムMSに用いるコンピュータ(サーバ装置)の改変や新規構築に上限値Qzの予測結果を用いる例を説明したが、取引システムMSをホストコンピュータ上で仮想的に実現する際には、取引システムMSに対するCPUの割当率を調整することにより、瞬間取引数に応じたリソース調整を行うことも可能である。
1…予測装置、10…演算部、11…CPU、20…記憶部、30…表示部、40…操作部、50…外部入出力部、MS…取引システム、TM…顧客端末装置

Claims (55)

  1. 外部からの要求に対応したジョブを実行するシステムにおける単位期間当りに発生し得るジョブ実行数の上限値を予測する装置であって、
    過去に実行された前記ジョブに関する標本データであって、単位期間毎に、この期間でのジョブ実行数を特定可能な標本データを取得する取得手段と、
    前記取得手段により取得された前記標本データから特定される前記単位期間毎のジョブ実行数に基づく前記単位期間当りジョブ実行数の確率分布から特定される各単位期間当りジョブ実行数の発生確率を前記単位期間当りジョブ実行数の小さい順に累積してなる累積確率が特定確率を超える単位期間当りジョブ実行数を、将来における単位期間当りに発生し得るジョブ実行数の上限値であると予測し、前記予測した上限値を出力する予測手段と、
    を備えることを特徴とする予測装置。
  2. 前記予測手段は、発生確率が最大の地点を基準に単峰性を示すように補正を加えてなる前記確率分布を算出し、この確率分布に基づき、前記単位期間当りに発生し得るジョブ実行数の上限値を予測すること
    を特徴とする請求項1記載の予測装置。
  3. 前記単位期間当りに発生し得るジョブ実行数として、前記外部からの要求に対応した取引を実行するシステムにおける単位期間当りに発生し得る取引数の上限値を予測すること
    を特徴とする請求項1又は請求項2記載の予測装置。
  4. コンピュータに、請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の予測装置が備える前記取得手段及び前記予測手段としての機能を実現させるためのプログラム。
  5. 外部からの要求に対応したジョブを実行するシステムにおける単位期間当りに発生し得るジョブ実行数の上限値を予測する方法であって、
    コンピュータが、
    過去に実行された前記ジョブに関する標本データであって、単位期間毎に、この期間でのジョブ実行数を特定可能な標本データを取得する取得手順と、
    前記取得手順により取得された前記標本データから特定される前記単位期間毎のジョブ実行数に基づく前記単位期間当りジョブ実行数の確率分布から特定される各単位期間当りジョブ実行数の発生確率を前記単位期間当りジョブ実行数の小さい順に累積してなる累積確率が特定確率を超える単位期間当りジョブ実行数を、将来における単位期間当りに発生し得るジョブ実行数の上限値であると予測し、前記予測した上限値を出力する予測手順と、
    を実行することによって、前記上限値を予測し、その予測結果を出力することを特徴とする予測方法。
  6. 前記予測手順では、発生確率が最大の地点を基準に単峰性を示すように補正を加えてなる前記確率分布を算出し、この確率分布に基づき、前記単位期間当りに発生し得るジョブ実行数の上限値を予測すること
    を特徴とする請求項5記載の予測方法。
  7. 前記単位期間当りに発生し得るジョブ実行数として、前記外部からの要求に対応した取引を実行するシステムにおける単位期間当りに発生し得る取引数の上限値を予測すること
    を特徴とする請求項5又は請求項6記載の予測方法。
  8. 取引相場のある特定種類の取引に関して、単位期間当り取引数の上限値を予測する装置であって、
    前記特定種類の取引に関する標本データであって、過去における単位期間毎の取引数及び前記単位期間毎の相場変動量を特定可能な標本データを取得する取得手段と、
    前記取得手段により取得された前記標本データから特定される過去における前記単位期間毎の取引数及び相場変動量に基づき、前記相場変動量に対する前記取引数の変化量である基本変動量を算出する基本変動量算出手段と、
    前記基本変動量算出手段により算出された基本変動量及び前記標本データから特定される前記単位期間毎の前記相場変動量に基づき、前記単位期間毎に、この期間での相場変動に起因する取引数の変化量を推定し、前記標本データから特定されるこの期間での実際の取引数から前記推定した変化量分を取り除いた取引数(ここでいう「変化量分を取り除いた取引数」とは、前記変化量が正である場合には前記変化量分を減算した取引数のことであり、前記変化量が負である場合には前記変化量分を加算した取引数のことである。)を、相場変動がないと仮定した場合での当該期間での取引数である基本取引数として算出する基本取引数算出手段と、
    前記基本取引数算出手段により算出された過去における前記単位期間毎の基本取引数が示す前記基本取引数の分布、前記標本データから特定される過去における前記単位期間毎の前記相場変動量が示す前記相場変動量の分布、及び前記基本変動量算出手段により算出された基本変動量に基づき、前記取引に関する単位期間当り取引数の上限値を予測し、前記予測した上限値を出力する予測手段と、
    を備えることを特徴とする予測装置。
  9. 前記基本変動量算出手段は、前記標本データから特定される相場変動量が正の相場高に該当する各単位期間の前記取引数及び相場変動量に基づき、相場高時の前記基本変動量を算出し、前記標本データから特定される相場変動量が負の相場安に該当する各単位期間の前記取引数及び相場変動量に基づき、相場安時の前記基本変動量を算出し、
    前記基本取引数算出手段は、前記相場高時の基本変動量を用いて相場高に該当する各単位期間の前記基本取引数を算出し、前記相場安時の基本変動量を用いて相場安に該当する各単位期間の前記基本取引数を算出し、
    前記予測手段は、前記基本取引数算出手段により算出された過去における前記単位期間毎の基本取引数が示す前記基本取引数の分布並びに前記標本データから特定される過去における前記単位期間毎の前記相場変動量が示す前記相場変動量の分布並びに前記基本変動量算出手段により算出された前記相場高時及び相場安時の基本変動量に基づき、前記取引に関する単位期間当り取引数の上限値を予測すること
    を特徴とする請求項8記載の予測装置。
  10. 前記予測手段は、
    前記基本取引数算出手段により算出された過去における前記単位期間毎の基本取引数に基づき、前記基本取引数に対する所定信頼水準の信頼区間における区間端点の値を算出する第一信頼区間端点算出手段と、
    前記標本データから特定される過去における前記単位期間毎の前記相場変動量に基づき、前記相場変動量に対する所定信頼水準の信頼区間における区間端点の値を算出する第二信頼区間端点算出手段と、
    を備え、
    前記第一信頼区間端点算出手段により算出された信頼区間端点の値、前記第二信頼区間端点算出手段により算出された信頼区間端点の値及び前記基本変動量算出手段により算出された基本変動量に基づき、前記取引に関する単位期間当り取引数の上限値を予測すること
    を特徴とする請求項8記載の予測装置。
  11. 前記予測手段は、
    前記基本取引数算出手段により算出された過去における前記単位期間毎の基本取引数に基づき、前記基本取引数に対する所定信頼水準の信頼区間における区間端点の値を算出する第一信頼区間端点算出手段と、
    前記標本データから特定される過去における前記単位期間毎の前記相場変動量に基づき、前記相場変動量に対する所定信頼水準の信頼区間における区間端点の値を算出する第二信頼区間端点算出手段と、
    を備え、
    前記第一信頼区間端点算出手段により算出された信頼区間端点の値並びに前記第二信頼区間端点算出手段により算出された信頼区間端点の値並びに前記基本変動量算出手段により算出された前記相場高時及び相場安時の基本変動量に基づき、相場高に該当する期間における単位期間当り取引数の上限値及び相場安に該当する期間における単位期間当り取引数の上限値を予測し、予測した前記上限値の内、大きい方の前記上限値を、前記取引に関する単位期間当り取引数の上限値として出力すること
    を特徴とする請求項9記載の予測装置。
  12. 前記予測手段は、前記第二信頼区間端点算出手段により算出された信頼区間端点の値及び前記基本変動量に基づき、相場変動に伴う単位期間当り取引数の変化量上限値を予測する一方、前記第一信頼区間端点算出手段により算出された信頼区間端点の値に基づき、相場変動がない場合の単位期間当り取引数の上限値を予測し、前記予測した相場変動がない場合の単位期間当り取引数の上限値に、前記予測した相場変動に伴う単位期間当り取引数の変化量上限値を加算した値を、前記取引に関する単位期間当り取引数の上限値であると予測すること
    を特徴とする請求項10記載の予測装置。
  13. 前記予測手段は、前記第二信頼区間端点算出手段により算出された信頼区間端点の値並びに前記相場高時及び相場安時の基本変動量に基づき、相場高時の相場変動に伴う単位期間当り取引数の変化量上限値及び相場安時の相場変動に伴う単位期間当り取引数の変化量上限値を予測する一方、前記第一信頼区間端点算出手段により算出された信頼区間端点の値に基づき、相場変動がない場合の単位期間当り取引数の上限値を予測し、前記予測した相場変動がない場合の単位期間当り取引数の上限値に、前記予測した相場高時の相場変動に伴う単位期間当り取引数の変化量上限値を加算した値を、前記相場高に該当する期間での単位期間当り取引数の上限値であると予測し、前記予測した相場変動がない場合の単位期間当り取引数の上限値に、前記予測した相場安時の相場変動に伴う単位期間当り取引数の変化量上限値を加算した値を、前記相場安に該当する期間での単位期間当り取引数の上限値であると予測すること
    を特徴とする請求項11記載の予測装置。
  14. 前記予測手段は、
    前記基本取引数算出手段により算出された前記単位期間毎の基本取引数に基づき、前記基本取引数についての確率分布を算出する基本取引数確率分布算出手段と、
    前記標本データから特定される前記単位期間毎の相場変動量に基づき、前記相場変動量についての確率分布を算出する相場変動量確率分布算出手段と、
    を備え、
    前記基本取引数確率分布算出手段により算出された確率分布から特定される各基本取引数Rの発生確率P(R)、前記相場変動量確率分布算出手段により算出された確率分布から特定される各相場変動量Gの発生確率P(G)、及び、前記基本変動量算出手段により算出された前記基本変動量Kに基づき、前記基本取引数R及び前記相場変動量Gの組合せ(R,G)毎に、この組合せに対応する単位期間当り取引数Es=(R+K・G)についての発生確率P(R)・P(G)を算出し、この単位期間当り取引数Esの小さい順に、対応する発生確率P(R)・P(G)を累積したときの累積確率が特定確率を超える前記単位期間当り取引数Esを、前記取引に関する単位期間当り取引数の上限値であると予測すること
    を特徴とする請求項8記載の予測装置。
  15. 前記予測手段は、
    前記基本取引数算出手段により算出された前記単位期間毎の基本取引数に基づき、前記基本取引数についての確率分布を算出する基本取引数確率分布算出手段と、
    前記標本データから特定される前記単位期間毎の相場変動量に基づき、前記相場変動量についての確率分布を算出する相場変動量確率分布算出手段と、
    を備え、
    前記基本取引数確率分布算出手段により算出された確率分布から特定される各基本取引数Rの発生確率P(R)、前記相場変動量確率分布算出手段により算出された確率分布から特定される各相場変動量Gの発生確率P(G)、並びに、前記基本変動量算出手段により算出された前記相場高時の基本変動量KH及び前記相場安時の基本変動量KLに基づき、前記基本取引数R及び前記相場変動量Gの組合せ(R,G)毎に、この組合せに対応する前記相場変動量Gが相場高に対応する正の値である場合には基本変動量Kとして前記相場高時の基本変動量KHを用いる一方、この組合せに対応する前記相場変動量Gが相場安に対応する負の値である場合には基本変動量Kとして前記相場安時の基本変動量KLを用いて、単位期間当り取引数Es=(R+K・G)を算出すると共に、前記単位期間当り取引数Es=(R+K・G)についての発生確率P(R)・P(G)を算出し、この単位期間当り取引数Esの小さい順に、対応する発生確率P(R)・P(G)を累積したときの累積確率が特定確率を超える前記単位期間当り取引数Esを、前記取引に関する単位期間当り取引数の上限値であると予測すること
    を特徴とする請求項9記載の予測装置。
  16. 前記基本取引数確率分布算出手段及び前記相場変動量確率分布算出手段の少なくとも一方は、発生確率が最大の地点を基準に単峰性を示すように補正を加えてなる前記確率分布を算出すること
    を特徴とする請求項14又は請求項15記載の予測装置。
  17. 前記基本取引数確率分布算出手段は、前記基本取引数算出手段により算出された前記単位期間毎の基本取引数Rに基づき、前記基本取引数の度数分布を、度数が最大となる基本取引数Rよりも基本取引数Rが大きい区間で前記度数が単調非増加となり、度数が最大となる基本取引数Rよりも基本取引数Rが小さい区間で前記度数が単調非減少となるように補正し、補正後の度数分布を確率分布に変換することで、前記発生確率P(R)が最大の地点を基準に単峰性を示すように補正されてなる前記基本取引数Rについての確率分布を算出すること
    を特徴とする請求項14請求項16のいずれか一項に記載の予測装置。
  18. 前記相場変動量確率分布算出手段は、前記標本データから特定される前記単位期間毎の相場変動量Gに基づき、前記相場変動量の度数分布を、度数が最大となる相場変動量Gよりも相場変動量Gが大きい区間で前記度数が単調非増加となり、度数が最大となる相場変動量Gよりも相場変動量Gが小さい区間で前記度数が単調非減少となるように補正し、補正後の度数分布を確率分布に変換することで、前記発生確率P(G)が最大の地点を基準に単峰性を示すように補正されてなる前記相場変動量Gについての確率分布を算出すること
    を特徴とする請求項14請求項17のいずれか一項に記載の予測装置。
  19. 前記基本変動量算出手段は、前記単位期間毎の取引数及び相場変動量を線形回帰分析して、前記基本変動量を算出することを特徴とする請求項8又は請求項10又は請求項12又は請求項14記載の予測装置。
  20. 前記基本変動量算出手段は、相場高に該当する前記各単位期間の取引数及び相場変動量を線形回帰分析して、相場高時の前記基本変動量を算出し、相場安に該当する前記各単位期間の取引数及び相場変動量を線形回帰分析して、相場安時の前記基本変動量を算出することを特徴とする請求項9又は請求項11又は請求項13又は請求項15記載の予測装置。
  21. 前記基本取引数算出手段は、前記単位期間毎に、前記標本データから特定される当該期間での前記相場変動量に前記基本変動量を掛けて得られる値を、この期間での相場変動に起因する取引数の変化量であると推定することを特徴とする請求項8又は請求項10又は請求項12又は請求項14又は請求項19記載の予測装置。
  22. 前記基本取引数算出手段は、相場高に該当する期間については、単位期間毎に、前記標本データから特定される当該期間での前記相場変動量に相場高時の前記基本変動量を掛けて得られる値を、この期間での相場変動に起因する取引数の変化量であると推定し、相場安に該当する期間については、単位期間毎に、前記標本データから特定される当該期間での前記相場変動量に相場安時の前記基本変動量を掛けて得られる値を、この期間での相場変動に起因する取引数の変化量であると推定することを特徴とする請求項9又は請求項11又は請求項13又は請求項15又は請求項20記載の予測装置。
  23. 前記取得手段は、前記単位期間毎の取引数及び前記単位期間毎の相場変動量を特定可能な前記標本データとして、相場変動量が正の相場高に該当する前記単位期間及び相場変動量が負の相場安に該当する前記単位期間の少なくとも一方の各単位期間の前記取引数及び前記相場変動量を特定可能な標本データを取得することを特徴とする請求項8又は請求項10又は請求項12又は請求項14又は請求項19又は請求項21記載の予測装置。
  24. 前記取得手段は、前記標本データとして、過去における単位期間毎の一ユーザ当りの取引数及び前記単位期間毎の相場変動量を特定可能な標本データを取得し、
    前記基本変動量算出手段は、前記取得手段により取得された前記標本データから特定される過去における前記単位期間毎の一ユーザ当りの取引数及び相場変動量に基づき、前記基本変動量として、前記相場変動量に対する前記一ユーザ当りの取引数の変化量を算出し、
    前記基本取引数算出手段は、前記標本データから特定される過去における単位期間毎の一ユーザ当りの取引数、前記基本変動量算出手段により算出された前記基本変動量及び前記標本データから特定される前記単位期間毎の前記相場変動量に基づき、前記単位期間毎に、前記基本取引数として、相場変動がないと仮定した場合での当該期間での一ユーザ当りの取引数を算出し、
    前記予測手段は、前記取引に関する単位期間当り且つ一ユーザ当りの取引数の上限値を予測し、前記予測した上限値を出力すること
    を特徴とする請求項8請求項23のいずれか一項に記載の予測装置。
  25. 前記取引に係る処理を実行する情報処理システムに必要な記憶容量Zを、前記情報処理システムに固定的に必要な記憶容量である固定必要量Q1、前記予測手段によって予測された単位期間当り且つ一ユーザ当りの取引数の上限値Q2、想定ユーザ数Q3、及び、取引一件当りの必要記憶容量の増加割合Dに基づき、式Z=Q1+D×Q2×Q3に従って算出し、算出した記憶容量Zを出力するシステム記憶容量算出手段
    を備えることを特徴とする請求項24記載の予測装置。
  26. コンピュータに、請求項8請求項24のいずれか一項に記載の予測装置が備える前記取得手段、前記基本変動量算出手段、前記基本取引数算出手段、及び、前記予測手段としての機能を実現させるためのプログラム。
  27. 取引相場のある特定種類の取引に関して、単位期間当り取引数の上限値を予測する方法であって、
    コンピュータが、
    前記特定種類の取引に関する標本データであって、過去における単位期間毎の取引数及び前記単位期間毎の相場変動量を特定可能な標本データを取得する取得手順と、
    前記取得手順により取得された前記標本データから特定される過去における前記単位期間毎の取引数及び相場変動量に基づき、前記相場変動量に対する前記取引数の変化量である基本変動量を算出する基本変動量算出手順と、
    前記基本変動量算出手順により算出された基本変動量及び前記標本データから特定される前記単位期間毎の前記相場変動量に基づき、前記単位期間毎に、この期間での相場変動に起因する取引数の変化量を推定し、前記標本データから特定されるこの期間での実際の取引数から前記推定した変化量分を取り除いた取引数(ここでいう「変化量分を取り除いた取引数」とは、前記変化量が正である場合には前記変化量分を減算した取引数のことであり、前記変化量が負である場合には前記変化量分を加算した取引数のことである。)を、相場変動がないと仮定した場合での当該期間での取引数である基本取引数として算出する基本取引数算出手順と、
    前記基本取引数算出手順により算出された過去における前記単位期間毎の基本取引数が示す前記基本取引数の分布、前記標本データから特定される過去における前記単位期間毎の前記相場変動量が示す前記相場変動量の分布、及び前記基本変動量算出手順により算出された基本変動量に基づき、前記取引に関する単位期間当り取引数の上限値を予測し、前記予測した上限値を出力する予測手順と、
    を実行することによって、前記上限値を予測し、その予測結果を出力することを特徴とする予測方法。
  28. 前記基本変動量算出手順では、前記標本データから特定される相場変動量が正の相場高に該当する各単位期間の前記取引数及び相場変動量に基づき、相場高時の前記基本変動量を算出し、前記標本データから特定される相場変動量が負の相場安に該当する各単位期間の前記取引数及び相場変動量に基づき、相場安時の前記基本変動量を算出し、
    前記基本取引数算出手順では、前記相場高時の基本変動量を用いて相場高に該当する各単位期間の前記基本取引数を算出し、前記相場安時の基本変動量を用いて相場安に該当する各単位期間の前記基本取引数を算出し、
    前記予測手順では、前記基本取引数算出手順により算出された過去における前記単位期間毎の基本取引数が示す前記基本取引数の分布並びに前記標本データから特定される過去における前記単位期間毎の前記相場変動量が示す前記相場変動量の分布並びに前記基本変動量算出手順により算出された前記相場高時及び相場安時の基本変動量に基づき、前記取引に関する単位期間当り取引数の上限値を予測すること
    を特徴とする請求項27記載の予測方法。
  29. 前記予測手順は、
    前記基本取引数算出手順により算出された過去における前記単位期間毎の基本取引数に基づき、前記基本取引数に対する所定信頼水準の信頼区間における区間端点の値を算出する第一信頼区間端点算出手順と、
    前記標本データから特定される過去における前記単位期間毎の前記相場変動量に基づき、前記相場変動量に対する所定信頼水準の信頼区間における区間端点の値を算出する第二信頼区間端点算出手順と、
    を含み、
    前記第一信頼区間端点算出手順により算出された信頼区間端点の値、前記第二信頼区間端点算出手順により算出された信頼区間端点の値及び前記基本変動量算出手順により算出された基本変動量に基づき、前記取引に関する単位期間当り取引数の上限値を予測する手順であること
    を特徴とする請求項27記載の予測方法。
  30. 前記予測手順は、
    前記基本取引数算出手順により算出された過去における前記単位期間毎の基本取引数に基づき、前記基本取引数に対する所定信頼水準の信頼区間における区間端点の値を算出する第一信頼区間端点算出手順と、
    前記標本データから特定される過去における前記単位期間毎の前記相場変動量に基づき、前記相場変動量に対する所定信頼水準の信頼区間における区間端点の値を算出する第二信頼区間端点算出手順と、
    を含み、
    前記予測手順では、前記第一信頼区間端点算出手順により算出された信頼区間端点の値並びに前記第二信頼区間端点算出手順により算出された信頼区間端点の値並びに前記基本変動量算出手順により算出された前記相場高時及び相場安時の基本変動量に基づき、相場高に該当する期間における単位期間当り取引数の上限値及び相場安に該当する期間における単位期間当り取引数の上限値を予測し、予測した前記上限値の内、大きい方の前記上限値を、前記取引に関する単位期間当り取引数の上限値として出力すること
    を特徴とする請求項28記載の予測方法。
  31. 前記予測手順は、
    前記基本取引数算出手順により算出された前記単位期間毎の基本取引数に基づき、前記基本取引数についての確率分布を算出する基本取引数確率分布算出手順と、
    前記標本データから特定される前記単位期間毎の相場変動量に基づき、前記相場変動量についての確率分布を算出する相場変動量確率分布算出手順と、
    を含み、
    前記基本取引数確率分布算出手順により算出された確率分布から特定される各基本取引数Rの発生確率P(R)、前記相場変動量確率分布算出手順により算出された確率分布から特定される各相場変動量Gの発生確率P(G)、及び、前記基本変動量算出手順により算出された前記基本変動量Kに基づき、前記基本取引数R及び前記相場変動量Gの組合せ(R,G)毎に、この組合せに対応する単位期間当り取引数Es=(R+K・G)についての発生確率P(R)・P(G)を算出し、この単位期間当り取引数Esの小さい順に、対応する発生確率P(R)・P(G)を累積したときの累積確率が特定確率を超える前記単位期間当り取引数Esを、前記取引に関する単位期間当り取引数の上限値であると予測することを特徴とする請求項27記載の予測方法。
  32. 前記予測手順は、
    前記基本取引数算出手順により算出された前記単位期間毎の基本取引数に基づき、前記基本取引数についての確率分布を算出する基本取引数確率分布算出手順と、
    前記標本データから特定される前記単位期間毎の相場変動量に基づき、前記相場変動量についての確率分布を算出する相場変動量確率分布算出手順と、
    を含み、
    前記基本取引数確率分布算出手順により算出された確率分布から特定される各基本取引数Rの発生確率P(R)、前記相場変動量確率分布算出手順により算出された確率分布から特定される各相場変動量Gの発生確率P(G)、並びに、前記基本変動量算出手順により算出された前記相場高時の基本変動量KH及び前記相場安時の基本変動量KLに基づき、前記基本取引数R及び前記相場変動量Gの組合せ(R,G)毎に、この組合せに対応する前記相場変動量Gが相場高に対応する正の値である場合には基本変動量Kとして前記相場高時の基本変動量KHを用いる一方、この組合せに対応する前記相場変動量Gが相場安に対応する負の値である場合には基本変動量Kとして前記相場安時の基本変動量KLを用いて、単位期間当り取引数Es=(R+K・G)を算出すると共に、前記単位期間当り取引数Es=(R+K・G)についての発生確率P(R)・P(G)を算出し、この単位期間当り取引数Esの小さい順に、対応する発生確率P(R)・P(G)を累積したときの累積確率が特定確率を超える前記単位期間当り取引数Esを、前記取引に関する単位期間当り取引数の上限値であると予測することを特徴とする請求項28記載の予測方法。
  33. 前記基本取引数確率分布算出手順及び前記相場変動量確率分布算出手順の少なくとも一方では、発生確率が最大の地点を基準に単峰性を示すように補正を加えてなる前記確率分布を算出すること
    を特徴とする請求項31又は請求項32記載の予測方法。
  34. 外部からの要求に対応したジョブを実行するシステムにおける微小時間のジョブ実行数である瞬間ジョブ数の上限値を予測する装置であって、
    過去に実行された前記ジョブに関する標本データであって、単位期間毎に、この期間でのジョブ実行数Aを特定可能で、更には、この期間に生じた最大の瞬間ジョブ数Qが、この期間の前記ジョブ実行数Aに占める割合である集中率Bを特定可能な標本データを取得する取得手段と、
    前記取得手段により取得された前記標本データから特定される前記単位期間毎のジョブ実行数Aに基づき、当該ジョブ実行数Aについての確率分布を算出するジョブ数確率分布算出手段と、
    前記標本データから特定される前記単位期間毎の集中率Bに基づき、前記集中率Bについての確率分布を算出する集中率確率分布算出手段と、
    前記ジョブ数確率分布算出手段により算出された確率分布から特定される各ジョブ実行数Aの発生確率P(A)及び前記集中率確率分布算出手段により算出された確率分布から特定される各集中率Bの発生確率P(B)に基づき、瞬間ジョブ数Qs=A・Bの上限値Qzを予測して、前記予測した上限値Qzを出力する予測手段と、
    を備えることを特徴とする予測装置。
  35. 前記予測手段は、前記ジョブ数確率分布算出手段により算出された確率分布から特定される各ジョブ実行数Aの発生確率P(A)及び前記集中率確率分布算出手段により算出された確率分布から特定される各集中率Bの発生確率P(B)に基づき、前記ジョブ実行数A及び前記集中率Bの各組合せ(A,B)に対応する瞬間ジョブ数Qs=A・Bの小さい順に、この組合せ(A,B)の発生確率P(A)・P(B)を累積したときの累積確率が特定確率を超える瞬間ジョブ数Qsを、前記上限値Qzであると予測することを特徴とする請求項34記載の予測装置。
  36. 前記ジョブ数確率分布算出手段及び前記集中率確率分布算出手段の少なくとも一つは、発生確率が最大の地点を基準に単峰性を示すように補正を加えてなる前記確率分布を算出すること
    を特徴とする請求項34又は請求項35記載の予測装置。
  37. 前記瞬間ジョブ数の上限値として、前記外部からの要求に対応した取引を実行するシステムにおける微小時間の取引数である瞬間取引数の上限値を予測すること
    を特徴とする請求項34請求項36のいずれか一項に記載の予測装置。
  38. 前記システムは、演算ユニットにより前記ジョブを実行する情報処理システムであり、
    前記予測装置は、前記情報処理システムに必要な演算ユニット数Zを、前記演算ユニット一つ当りの同時処理可能なジョブ数Apと、前記予測手段により予測された前記上限値Qzと、に基づき算出して、前記算出した演算ユニット数Zを出力する必要演算ユニット数算出手段を備えること
    を特徴とする請求項34請求項37のいずれか一項に記載の予測装置。
  39. コンピュータに、請求項34請求項37のいずれか一項に記載の予測装置が備える前記取得手段、前記ジョブ数確率分布算出手段、前記集中率確率分布算出手段、及び前記予測手段としての機能を実現させるためのプログラム。
  40. 外部からの要求に対応したジョブを実行するシステムにおける微小時間のジョブ実行数である瞬間ジョブ数の上限値を予測する方法であって、
    コンピュータが、
    過去に実行された前記ジョブに関する標本データであって、単位期間毎に、この期間でのジョブ実行数Aを特定可能で、更には、この期間に生じた最大の瞬間ジョブ数Qが、この期間の前記ジョブ実行数Aに占める割合である集中率Bを特定可能な標本データを取得する取得手順と、
    前記取得手順により取得された前記標本データから特定される前記単位期間毎のジョブ実行数Aに基づき、当該ジョブ実行数Aについての確率分布を算出するジョブ数確率分布算出手順と、
    前記標本データから特定される前記単位期間毎の集中率Bに基づき、前記集中率Bについての確率分布を算出する集中率確率分布算出手順と、
    前記ジョブ数確率分布算出手順により算出された確率分布から特定される各ジョブ実行数Aの発生確率P(A)及び前記集中率確率分布算出手順により算出された確率分布から特定される各集中率Bの発生確率P(B)に基づき、瞬間ジョブ数Qs=A・Bの上限値Qzを予測する予測手順と、
    を実行することによって、前記上限値を予測し、その予測結果を出力することを特徴とする予測方法。
  41. 前記予測手順では、前記ジョブ数確率分布算出手順により算出された確率分布から特定される各ジョブ実行数Aの発生確率P(A)及び前記集中率確率分布算出手順により算出された確率分布から特定される各集中率Bの発生確率P(B)に基づき、前記ジョブ実行数A及び前記集中率Bの各組合せ(A,B)に対応する瞬間取引数Qs=A・Bの小さい順に、この組合せ(A,B)の発生確率P(A)・P(B)を累積したときの累積確率が特定確率を超える瞬間ジョブ数Qsを、前記上限値Qzであると予測することを特徴とする請求項40記載の予測方法。
  42. 前記ジョブ数確率分布算出手順及び前記集中率確率分布算出手順の少なくとも一方では、発生確率が最大の地点を基準に単峰性を示すように補正を加えてなる前記確率分布を算出すること
    を特徴とする請求項40又は請求項41記載の予測方法。
  43. 取引相場のある特定種類の取引に関する瞬間取引数の上限値を予測する装置であって、
    過去の前記特定種類の取引に関する標本データであって、単位期間毎に、この期間の取引数A及び相場変動量Gを特定可能で、更には、この期間における最大瞬間取引数Qが、この期間の取引数Aに占める割合である集中率Bを特定可能な標本データを取得する取得手段と、
    前記取得手段により取得された前記標本データから特定される前記単位期間毎の取引数A及び相場変動量Gに基づき、前記相場変動量Gに対する前記取引数Aの変化量である基本変動量Kを算出する基本変動量算出手段と、
    前記基本変動量算出手段により算出された前記基本変動量K及び前記標本データから特定される前記単位期間毎の前記相場変動量Gに基づき、前記単位期間毎に、この期間での相場変動に起因する取引数の変化量Vを推定し、前記標本データから特定されるこの期間での前記取引数Aから、この期間での相場変動に起因する取引数の変化量V分を取り除いた取引数(A−V)を、相場変動がないと仮定した場合の当該期間での取引数である基本取引数Rとして算出する基本取引数算出手段と、
    前記基本取引数算出手段により算出された前記単位期間毎の基本取引数Rに基づき、前記基本取引数Rについての確率分布を算出する基本取引数確率分布算出手段と、
    前記標本データから特定される前記単位期間毎の相場変動量Gに基づき、前記相場変動量Gについての確率分布を算出する相場変動量確率分布算出手段と、
    前記標本データから特定される前記単位期間毎の集中率Bに基づき、前記集中率Bについての確率分布を算出する集中率確率分布算出手段と、
    前記基本取引数確率分布算出手段により算出された確率分布から特定される各基本取引数Rの発生確率P(R)、前記相場変動量確率分布算出手段により算出された確率分布から特定される各相場変動量Gの発生確率P(G)、前記集中率確率分布算出手段により算出された確率分布から特定される各集中率Bの発生確率P(B)、及び、前記基本変動量Kに基づき、瞬間取引数Qs=(R+K・G)・Bの上限値Qzを予測して、前記予測した上限値Qzを出力する予測手段と、
    を備えることを特徴とする予測装置。
  44. 前記予測手段は、前記基本取引数確率分布算出手段により算出された確率分布から特定される各基本取引数Rの発生確率P(R)、前記相場変動量確率分布算出手段により算出された確率分布から特定される各相場変動量Gの発生確率P(G)、前記集中率確率分布算出手段により算出された確率分布から特定される各集中率Bの発生確率P(B)、及び、前記基本変動量Kに基づき、前記基本取引数R、前記相場変動量G、及び、前記集中率Bの組合せ(R,G,B)毎に、この組合せに対応する瞬間取引数Qs=(R+K・G)・Bについての発生確率P(R)・P(G)・P(B)を算出し、この瞬間取引数Qsの小さい順に、対応する発生確率P(R)・P(G)・P(B)を累積したときの累積確率が特定確率を超える瞬間取引数Qsを、前記上限値Qzであると予測することを特徴とする請求項43記載の予測装置。
  45. 前記基本取引数確率分布算出手段及び前記相場変動量確率分布算出手段及び前記集中率確率分布算出手段の少なくとも一つは、発生確率が最大の地点を基準に単峰性を示すように補正を加えてなる前記確率分布を算出すること
    を特徴とする請求項43又は請求項44記載の予測装置。
  46. 前記基本取引数確率分布算出手段は、前記基本取引数算出手段により算出された前記単位期間毎の基本取引数Rに基づき、前記基本取引数Rの度数分布を、度数が最大となる基本取引数Rよりも基本取引数Rが大きい区間で前記度数が単調非増加となり、度数が最大となる基本取引数Rよりも基本取引数Rが小さい区間で前記度数が単調非減少となるように補正し、補正後の度数分布を確率分布に変換することで、前記発生確率P(R)が最大の地点を基準に単峰性を示すように補正されてなる前記基本取引数Rについての確率分布を算出すること
    を特徴とする請求項43請求項45のいずれか一項に記載の予測装置。
  47. 前記相場変動量確率分布算出手段は、前記標本データから特定される前記単位期間毎の相場変動量Gに基づき、前記相場変動量Gの度数分布を、度数が最大となる相場変動量Gよりも相場変動量Gが大きい区間で前記度数が単調非増加となり、度数が最大となる相場変動量Gよりも相場変動量Gが小さい区間で前記度数が単調非減少となるように補正し、補正後の度数分布を確率分布に変換することで、前記発生確率P(G)が最大の地点を基準に単峰性を示すように補正されてなる前記相場変動量Gについての確率分布を算出すること
    を特徴とする請求項43請求項46のいずれか一項に記載の予測装置。
  48. 前記集中率確率分布算出手段は、前記標本データから特定される前記単位期間毎の集中率Bに基づき、前記集中率Bの度数分布を、度数が最大となる前記集中率Bよりも前記集中率Bが大きい区間で前記度数が単調非増加となり、度数が最大となる前記集中率Bよりも前記集中率Bが小さい区間で前記度数が単調非減少となるように補正し、補正後の度数分布を確率分布に変換することで、前記発生確率P(B)が最大の地点を基準に単峰性を示すように補正を加えてなる前記集中率Bについての確率分布を算出すること
    を特徴とする請求項43請求項47のいずれか一項に記載の予測装置。
  49. 前記基本変動量算出手段は、前記単位期間毎の取引数A及び相場変動量Gを線形回帰分析して、前記基本変動量Kを算出することを特徴とする請求項43請求項48のいずれか一項に記載の予測装置。
  50. 前記取引に係る処理を実行する情報処理システムに必要な演算ユニット数Zを、前記演算ユニット一つ当りの同時処理可能な取引数Apと、前記予測手段により予測された前記上限値Qzと、に基づき算出して、前記算出した演算ユニット数Zを出力する必要演算ユニット数算出手段
    を備えることを特徴とする請求項43請求項49のいずれか一項に記載の予測装置。
  51. 前記取引数Aは、前記単位期間における一ユーザ当りの取引数であり、
    前記予測手段は、一ユーザ当りの前記瞬間取引数Qsの上限値Qzを予測する構成にされ、
    前記必要演算ユニット数算出手段は、前記演算ユニット数を、予め設定された想定ユーザ数Uと、前記演算ユニット一つ当りの同時処理可能な取引数Apと、前記予測手段により予測された前記上限値Qzと、に基づき算出すること
    を特徴とする請求項50記載の予測装置。
  52. コンピュータに、請求項43請求項49のいずれか一項に記載の予測装置が備える前記取得手段、前記基本変動量算出手段、前記基本取引数算出手段、前記基本取引数確率分布算出手段、前記相場変動量確率分布算出手段、前記集中率確率分布算出手段、及び前記予測手段としての機能を実現させるためのプログラム。
  53. 取引相場のある特定種類の取引に関する瞬間取引数の上限値を予測する方法であって、
    コンピュータが、
    過去の前記特定種類の取引に関する標本データであって、単位期間毎に、この期間の取引数A及び相場変動量Gを特定可能で、更には、この期間における最大瞬間取引数Qが、この期間の取引数Aに占める割合である集中率Bを特定可能な標本データを取得する取得手順と、
    前記取得手順により取得された前記標本データから特定される前記単位期間毎の取引数A及び相場変動量Gに基づき、前記相場変動量Gに対する前記取引数Aの変化量である基本変動量Kを算出する基本変動量算出手順と、
    前記基本変動量算出手順により算出された前記基本変動量K及び前記標本データから特定される前記単位期間毎の前記相場変動量Gに基づき、前記単位期間毎に、この期間での相場変動に起因する取引数の変化量Vを推定し、前記標本データから特定されるこの期間での前記取引数Aから、この期間での相場変動に起因する取引数の変化量V分を取り除いた取引数(A−V)を、相場変動がないと仮定した場合での当該期間での取引数である基本取引数Rとして算出する基本取引数算出手順と、
    前記基本取引数算出手順により算出された前記単位期間毎の基本取引数Rに基づき、前記基本取引数Rについての確率分布を算出する基本取引数確率分布算出手順と、
    前記標本データから特定される前記単位期間毎の相場変動量Gに基づき、前記相場変動量Gについての確率分布を算出する相場変動量確率分布算出手順と、
    前記標本データから特定される前記単位期間毎の集中率Bに基づき、前記集中率Bについての確率分布を算出する集中率確率分布算出手順と、
    前記基本取引数確率分布算出手順により算出された確率分布から特定される各基本取引数Rの発生確率P(R)、前記相場変動量確率分布算出手順により算出された確率分布から特定される各相場変動量Gの発生確率P(G)、前記集中率確率分布算出手順により算出された確率分布から特定される各集中率Bの発生確率P(B)、及び、前記基本変動量Kに基づき、瞬間取引数Qs=(R+K・G)・Bの上限値Qzを予測する予測手順と、
    を実行することによって、前記上限値を予測し、その予測結果を出力することを特徴とする予測方法。
  54. 前記予測手順では、前記基本取引数確率分布算出手順により算出された確率分布から特定される各基本取引数Rの発生確率P(R)、前記相場変動量確率分布算出手順により算出された確率分布から特定される各相場変動量Gの発生確率P(G)、前記集中率確率分布算出手順により算出された確率分布から特定される各集中率Bの発生確率P(B)、及び、前記基本変動量Kに基づき、前記基本取引数R、前記相場変動量G、及び、前記集中率Bの組合せ(R,G,B)毎に、この組合せに対応する瞬間取引数Qs=(R+K・G)・Bについての発生確率P(R)・P(G)・P(B)を算出し、この瞬間取引数Qsの小さい順に、対応する発生確率P(R)・P(G)・P(B)を累積したときの累積確率が特定確率を超える瞬間取引数Qsを、前記上限値Qzであると予測することを特徴とする請求項53記載の予測方法。
  55. 前記基本取引数確率分布算出手順及び前記相場変動量確率分布算出手順及び前記集中率確率分布算出手順の少なくとも一つでは、前記発生確率が最大の地点を基準に単峰性を示すように補正を加えてなる前記確率分布を算出すること
    を特徴とする請求項53又は請求項54記載の予測方法。
JP2010198929A 2010-03-29 2010-09-06 予測装置、プログラム及び予測方法 Expired - Fee Related JP5155369B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010198929A JP5155369B2 (ja) 2010-03-29 2010-09-06 予測装置、プログラム及び予測方法
US13/074,315 US20110238428A1 (en) 2010-03-29 2011-03-29 Prediction Apparatus and Prediction Method
US14/151,971 US20140129508A1 (en) 2010-03-29 2014-01-10 Prediction Apparatus and Prediction Method
US14/152,008 US20140129509A1 (en) 2010-03-29 2014-01-10 Prediction Apparatus and Prediction Method

Applications Claiming Priority (7)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010075199 2010-03-29
JP2010075199 2010-03-29
JP2010115728 2010-05-19
JP2010115728 2010-05-19
JP2010146448 2010-06-28
JP2010146448 2010-06-28
JP2010198929A JP5155369B2 (ja) 2010-03-29 2010-09-06 予測装置、プログラム及び予測方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012033134A JP2012033134A (ja) 2012-02-16
JP5155369B2 true JP5155369B2 (ja) 2013-03-06

Family

ID=44657387

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010198929A Expired - Fee Related JP5155369B2 (ja) 2010-03-29 2010-09-06 予測装置、プログラム及び予測方法

Country Status (2)

Country Link
US (3) US20110238428A1 (ja)
JP (1) JP5155369B2 (ja)

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9721282B2 (en) * 2011-12-07 2017-08-01 Amazon Technologies, Inc. Merchant verification of in-person electronic transactions
US10049404B2 (en) 2012-12-18 2018-08-14 Trading Technologies International, Inc. Methods and systems to prevent adverse exchange limit effects
US12541793B2 (en) 2012-12-18 2026-02-03 Trading Technologies International, Inc. Methods and systems to prevent adverse exchange limit effects
WO2014146707A1 (en) * 2013-03-20 2014-09-25 Telecom Italia S.P.A. Estimating signaling traffic in mobile networks
US20150081492A1 (en) * 2013-09-16 2015-03-19 International Business Machines Corporation Transactional risk daily limit update alarm
US20150161722A1 (en) * 2013-12-05 2015-06-11 Bank Of America Corporation Dynamic look-up table for change order limits on customer accounts
JP6513913B2 (ja) * 2014-07-23 2019-05-15 クラリオン株式会社 情報提示装置、方法及びプログラム
US11087314B2 (en) * 2018-09-26 2021-08-10 The Toronto-Dominion Bank Adaptive remittance learning
CN110570312B (zh) * 2019-09-17 2021-05-28 深圳追一科技有限公司 样本数据获取方法、装置、计算机设备和可读存储介质

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0736831A (ja) * 1993-07-23 1995-02-07 Nec Software Ltd ジョブ制御方式
AU2707200A (en) * 1998-11-30 2000-06-19 Siebel Systems, Inc. Assignment manager
US7003475B1 (en) * 1999-05-07 2006-02-21 Medcohealth Solutions, Inc. Computer implemented resource allocation model and process to dynamically and optimally schedule an arbitrary number of resources subject to an arbitrary number of constraints in the managed care, health care and/or pharmacy industry
US20020055870A1 (en) * 2000-06-08 2002-05-09 Thomas Roland R. System for human capital management
US20030177027A1 (en) * 2002-03-08 2003-09-18 Dimarco Anthony M. Multi-purpose talent management and career management system for attracting, developing and retaining critical business talent through the visualization and analysis of informal career paths
GB0207507D0 (en) * 2002-03-28 2002-05-08 Marconi Corp Plc An apparatus for providing communications network resource
US20040044613A1 (en) * 2002-05-15 2004-03-04 Kabushiki Kaisha Toshiba Price evaluation system and method for derivative security, and risk management system and method for power exchange
US20030177051A1 (en) * 2003-03-13 2003-09-18 Robin Driscoll Method and system for managing worker resources
JP4071668B2 (ja) * 2003-04-16 2008-04-02 富士通株式会社 システムの使用資源を調整する装置および方法
JP4756675B2 (ja) * 2004-07-08 2011-08-24 インターナショナル・ビジネス・マシーンズ・コーポレーション コンピュータ資源のキャパシティを予測するためのシステム、方法およびプログラム
JP2009059301A (ja) * 2007-09-03 2009-03-19 Japan Aerospace Exploration Agency モンテカルロ評価の自動終了判定法
JP5195181B2 (ja) * 2008-09-02 2013-05-08 株式会社ジェイテクト 工作機械のncデータ作成装置

Also Published As

Publication number Publication date
US20110238428A1 (en) 2011-09-29
JP2012033134A (ja) 2012-02-16
US20140129508A1 (en) 2014-05-08
US20140129509A1 (en) 2014-05-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5155369B2 (ja) 予測装置、プログラム及び予測方法
JP6034890B2 (ja) 仕様、推定、原因となるドライバの発見及びマーケット反応弾性又はリフト係数の自動化
CN102082703A (zh) 业务支撑系统设备性能监控的方法及装置
TWI336867B (en) Methods and apparatus for managing computing resources based on yield management framework
CN113760550A (zh) 资源分配方法和资源分配装置
JP5084968B1 (ja) 市場リスク予測装置、市場リスク予測方法及び市場リスク予測プログラム
CN111242767A (zh) 用户按期还款预测方法、装置及电子设备
CN114240599A (zh) 贷款测算方法、装置、计算机设备和存储介质
TW202205193A (zh) 預測系統、預測方法及程式產品
US10970772B2 (en) Method and apparatus for algorithmic control of the acceptance of orders by an e-Commerce enterprise
CN108268313A (zh) 数据处理的方法和装置
JP2020071558A (ja) リソース管理支援装置およびリソース管理支援方法
CN111768298B (zh) 事务数据额度确定方法、装置、设备和介质
CN117952606B (zh) 基于安全评估的聚合支付方法、装置、设备及存储介质
WO2022259511A1 (ja) 営業支援装置、営業支援方法およびプログラム
JPH08279013A (ja) 適正在庫量設定方式
CN111724176A (zh) 店铺流量调节方法、装置、设备及计算机可读存储介质
JP2005128814A (ja) 金融取引サービスシステムにおけるシステム負荷予測装置
JP5564544B2 (ja) 顧客属性別事務量の集計方法およびシステム
JP2003016245A (ja) 売上予測システム、売上予測プログラムおよび売上予測方法
US20080162246A1 (en) Method and system for contract based call center and/or contact center management
JP2007280204A (ja) 電力取引支援システムと方法、およびプログラム
US12190266B2 (en) Resource-constrained, multi-period scheduling model for asset investment planning
CN118827476B (zh) 业务系统压力测试方法、装置、设备及存储介质
Liu et al. The Study on Optimization of Rider Resource Allocation and Performance Evaluation Based on Data-Driven Approach

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120522

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120713

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120821

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121018

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20121113

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121206

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151214

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees