JP5243073B2 - 深穴切削装置制御システム - Google Patents

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Description

本発明は、深穴切削装置制御システムに関する。
一般的に、深穴加工の切削能率は、工具系の能力よりも、加工中に切削穴内部に発生する切り屑の外部への排出能力に大きく依存する。このため、深穴切削装置では、中空状ボーリングバーを用いると共に、ボーリングヘッドに排出用開口部を設け、切り屑を切刃部へ供給されるクーラントと共に排出用開口部から該ボーリングバーの内部を通して外部へ排出するようにしている。しかして、切刃部へのクーラントの供給は、中空状ボーリングバー10の内部を通して行う内部供給方式と、図1のように中空状ボーリングバー10の外周面と切削穴Hの内周面との間隙Tを通して行う外部供給方式とがある。なお、切削加工は、ボーリングバー10側を回転させる場合と、被削材W側を回転させる場合とがある。
前記外部供給方式について図1を用いて説明すると、外部供給方式では、中空状ボーリングバー10を油密に包囲するクーラント供給ジャケット11を用い、このジャケット11を、シールリング12を介して被削材Wに押接した状態で、導入口13から該ジャケット11内にクーラントCを高圧で供給する。そして、該高圧で供給されたクーラントCをボーリングバー10の外周面と切削穴Hの内周面との間隙Tよりボーリングヘッド14の切刃15側へ供給する。このように供給したクーラントCは、発生する切り屑Sと共にボーリングヘッド14の切刃15に臨む排出用開口部16からボーリングバー10の中空部17内に流入し、外部へ排出するようになっている。
そして、このような外部供給方式を用いて被削材Wを切削するには、ボーリングバー10を主軸ユニット5に連結し、該主軸ユニット5内のモータ(図示せず)を回転駆動させることによって、ボーリングバー10が回転し、その回転によってボーリングヘッド14の切刃15で被削材Wの切削が行われるようになっている。そしてさらに、主軸ユニット5の下部に設けられた送り機構6が、該送り機構6の一端部に設けられた送り用モータ6aの回転駆動によって矢印F方向に移動し、該送り機構6の移動によって、深穴切削装置1が矢印F方向に移動することで、被切削材Wの深穴切削が行われるようになっている。
ところで、上記のような深穴切削を行っていた場合、切削進行により穴の深さが深くなるにつれて管内抵抗が次第に大きくなり、深穴切削中に深穴切削装置1の切刃15が欠損したり、また、切り屑Sが詰まったりというような不具合が発生する場合がある。このような不具合が発生した場合に、主軸ユニット5内のモータ(図示せず)と送り用モータ6aを停止させずにいると、不具合が発生した深穴切削装置1が送り機構6とともに矢印F方向に移動し、不具合が発生した深穴切削装置1で被削材Wの深穴切削が行われるようになるから、被削材Wが実用に耐えうるようなものでなくなり破棄しなければならなくなり、それによって莫大な損害を生じるという問題が生じていた。
そのため、上記のような問題点を防止する手段として、深穴切削装置1の深穴切削を停止させる安全装置が知られている。安全装置としては、ボーリングバー10を主軸ユニット5に連結して回転駆動させる際のトルク量、送り用モータ6aの推力を表すトルク量、又は、クーラントCの供給圧力を監視する方法が知られている。
しかし、上記の安全装置において、ボーリングバー10を主軸ユニット5に連結して回転駆動させる際のトルク量、送り用モータ6aの推力を表すトルク量を監視する安全装置では、深穴切削装置1で被削材Wを切削する深穴の直径が12mm以下の場合、径が小径であるため正常状態で動作しているトルク量と、異常状態で動作しているトルク量の差が少ないため検出しにくいという問題が生じていた。
そこで、径が小径の場合は、深穴切削装置1の正常状態と異常状態との違いが明確に表れるクーラントCの供給圧力を監視する安全装置が知られている。つまり、深穴切削中に深穴切削装置1の切刃15が欠損したり、また、切り屑Sが詰まったりというような不具合が発生する場合、クーラントCの供給圧が異常に高くなるため、その圧力を監視することで深穴切削装置1の深穴切削を停止させようとするものである。しかし、この安全装置では、オペレーターが、安全装置につきっきりで、加工深さに応じて手動で安全装置を操作することとなり、それがために、オペレーターの力量によるところが非常に大きい。そのため、安全装置を操作するオペレーターによっては深穴切削装置1が異常状態であっても、深穴切削装置1の深穴切削を停止させることができず、被削材Wを破棄しなければならないということが多々あり、安全装置としての役割を果たしていないという問題が生じていた。なお、内部供給方式も、外部供給方式と、クーラントの供給方法が異なるだけであるため、上述したような、同様の問題が生じていた。
そのため、このような小径の深穴切削にはガンドリル方式が採用されている。ガンドリル方式とは、図示は省略するが、切屑排出用のV溝部を形成した中空状のドリルを使用し、ドリルシャンク内部を通して高圧のクーラントを切刃先端部に送り込み、切刃で生成された切屑を高圧のクーラントで破断し、V溝部から強制的に排出する方法で、径が細くて深い穴を精度良く明けることができるものである。しかし、このガンドリル方式では、ガンドリルシャンクの側面部に切屑排出用V溝部を形成しているため、ドリル全体の剛性が低く、捩れ及び曲げモーメントに対して弱く、それがために切削加工速度を上記のような深穴切削装置1の約1/3程度迄落とさざるを得ず、作業能率が非常に悪いという問題が生じていた。
本発明は、上記の点に鑑み、クーラントの供給圧を監視し、深穴切削装置に異常が発生した場合に、確実に深穴切削装置の深穴切削を停止させることで、小径の深穴切削においても深穴切削装置を使用することで作業能率を向上させることができるシステムを提供することを目的としている。
上記目的を達成するための手段を図面の参照符号を付して示せば、請求項1の発明に係る深穴切削装置制御システムによれば、被削材Wを加工する深穴切削装置1と、該深穴切削装置1にクーラントCを供給するポンプ機構2と、該ポンプ機構2から供給されるクーラントCの供給圧を監視する圧力センサー4と、前記深穴切削装置1が被削材Wを加工する際に、前記圧力センサー4で監視したクーラントCの供給圧の圧力値が幾らであれば異常値でないかをあらかじめ設定させ、該設定させた値を前記圧力センサー4で監視したクーラントCの供給圧の圧力値が超えた場合に前記深穴切削装置1に異常が発生したとして被削材Wの加工を停止させる異常信号を生成する制御装置7とを備えてなるものとしている。
又、本発明に係る深穴切削装置制御システムによれば、主軸ユニット5と送り機構6をさらに備え、前記主軸ユニット5は、前記深穴切削装置1の後端部と連結され、該連結された深穴切削装置1を回転駆動させるモータを備え、前記制御装置7から出力した異常信号によって前記モータの回転駆動を停止させる機能を備えてなり、前記送り機構6は、前記主軸ユニット5の下部に設けられ、該送り機構6の一端部には送り用モータ6aを設けてなり、前記制御装置7から出力した異常信号によって、前記送り用モータ6aの回転駆動を停止させる機能を備えてなるものとしている。
更に又、本発明に係る深穴切削装置制御システムによれば、前記ポンプ機構2は、前記制御装置7から出力した異常信号によって、クーラントCの供給を停止させる機能をさらに備えてなるものとしている。
特に本発明の特徴とする点は、前記圧力センサーで監視したクーラントの供給圧の圧力値が幾らであれば異常値でないかをあらかじめ設定する際の設定値は、前記深穴切削装置が被削材を加工する際の加工深さに比例して設定されてなることである。
請求項2の発明に係る深穴切削装置制御システムによれば、前記制御装置7は、前記圧力センサー4で監視したクーラントCの供給圧の圧力値が正常であるか異常であるかを知らせる異常シグナルタワー8をさらに備えてなるものとしている。
請求項1の発明に係る深穴切削装置制御システムによれば、ポンプ機構2から深穴切削装置1に供給するクーラントCの供給圧を圧力センサー4で常に監視し、制御装置7では、圧力センサー4で示される圧力値が幾らであれば異常値であるかをあらかじめ設定させる。その設定後、前記制御装置7は、圧力センサー4の圧力値が、該制御装置7にあらかじめ設定させておいた異常値を超えれば深穴切削装置1が異常であると判断し、異常信号を生成する。そして、その異常信号によって、深穴切削装置1での被削材Wの加工を停止させればよいから、従来の安全装置のようにオペレーターの力量によるところがなく、確実に深穴切削装置1の深穴切削を停止させることができる。それがために、小径の深穴切削においても深穴切削装置1を使用することでき、作業能率を向上させることができる。
又、本発明に係る深穴切削装置制御システムによれば、主軸ユニット5は内部に深穴切削装置1を回転駆動させるモータを備え、そのモータを前記制御装置7から出力した異常信号によって停止させる機能を備えていることから、被削材Wの切削を停止させることができる。そしてさらに、送り機構6は前記主軸ユニット5の下部に設けられ、該送り機構6の一端部には送り用モータ6aを設けてなるから、該送り用モータ6aの回転駆動によって送り機構6が移動し、その移動と共に上部に設けられてなる主軸ユニット5も移動し、さらに主軸ユニットに連結された深穴切削装置1も移動することとなるから、被削材Wの深穴切削が可能となる。そして、前記送り用モータ6aには、前記制御装置7から出力した異常信号によって、前記送り用モータ6aの回転駆動を停止させる機能を備えているから、異常信号によって送り機構6が停止することで深穴切削装置1も停止するため、被削材Wの深穴切削を停止させることができる。それがために、より確実に深穴切削装置1の深穴切削を停止させることができる。
更に又、本発明に係る深穴切削装置制御システムによれば、ポンプ機構2は、被削材Wの深穴切削を停止後、クーラントCの供給を停止させることができるため、無駄なエネルギー損失を抑えることができる。
特に本発明に係る深穴切削装置制御システムによれば、前記圧力センサーで監視したクーラントの供給圧の圧力値が幾らであれば異常値でないかをあらかじめ設定する際の設定値は、前記深穴切削装置が被削材を加工する際の加工深さに比例して設定されてなるため、例え切削加工進行により加工穴の加工深さが深くなるにつれて管内抵抗が増大し、深穴内に供給されるクーラントの供給圧力が刻々増大しても、その加工深さに対応するクーラントの供給圧力があらかじめ設定されているため、圧力センサー4が制御装置7に加工穴の加工深さに比例して設定させておいた前記異常値を超えれば異常信号が生成され、深穴切削加工途上の管内抵抗に影響されることなく、深穴切削装置1の深穴切削加工作業を正確に停止させることができる。
請求項2の発明に係る深穴切削装置制御システムによれば、異常シグナルタワー8を備えることによって、深穴切削装置1に異常が発生したか否かを作業員がすぐに判断することができる。
以下に本発明の好適な実施形態を図面に基づいて説明すると、図1は本発明の一実施形態を表す概略構成を示す図である。図において、深穴切削装置制御システムは、被削材Wを加工する深穴切削装置1と、ポンプ機構2と、クーラントCが蓄えられているクーラントタンク3と、圧力センサー4と、主軸ユニット5と、送り機構6と、送り用モータ6aと、制御装置7と、異常シグナルタワー8と、からなる。
ポンプ機構2は、深穴切削装置1の導入口13へ、クーラントタンク3からクーラントCを一定量供給するものである。そしてさらに、制御装置7から異常信号が出力された場合には、クーラントCを深穴切削装置1の導入口13へ供給するのを停止する機能を備えているものである。なお、クーラントCを供給する量は、被削材Wを切削する深穴の直径によって変化する。例えば、被削材Wを切削する深穴の直径が20mmである場合は、毎秒80リットルのクーラントCの供給量を必要とする。
圧力センサー4は、ポンプ機構2から一定量吐出されるクーラントCの供給圧力を監視し、その圧力値を制御装置7に出力する。この圧力値は、例えば、被削材Wを切削する深穴の直径が20mmである場合に、毎秒80リットルのクーラントCの供給量が必要となる。それがために、被削材Wを深穴切削装置1で深穴切削していくと穴の深さが深くなるにつれて管内抵抗が次第に高くなるから、加工深さが200mmになったときには、毎秒80リットルのクーラントCを供給するために、ポンプ機構2の圧力が20KPAの圧力へ変化する。そして、加工深さが400mmになったときには、さらに、管内抵抗が高くなるため、毎秒80リットルのクーラントCを供給するには、ポンプ機構2の圧力が20KPAよりも高くなり50KPAの圧力となる。このような圧力値が圧力センサーで監視され、制御装置7に出力される。
主軸ユニット5は、深穴切削装置1のボーリングバー10を連結することができる機能を備え、そして、該主軸ユニット5内のモータ(図示せず)を回転駆動させることによって、ボーリングバー10を回転させることができるものである。そしてさらに、制御装置7から異常信号が出力された場合には、前記主軸ユニット5内のモータ(図示せず)の回転駆動を停止させる機能を備えているものである。
送り機構6は、主軸ユニット5の下部に設けられ、一端部に送り用モータ6aが設けられている。この送り機構6の一端部に設けられた送り用モータ6aが回転駆動することによって、送り機構6が矢印F方向に移動することとなり、深穴切削装置1も矢印F方向に移動することとなる。そしてさらに、送り用モータ6aには、制御装置7から異常信号が出力された場合に、モータの回転駆動を停止させる機能が備えられている。
制御装置7は、前記圧力センサー4から出力された圧力値が正常であるか否かを解析し、異常な圧力値であると判断した場合には、深穴切削装置1の切刃15が破損しているか、切り屑Sが詰まっていることから深穴切削装置1に異常が発生したと考えられる。そのため、送り用モータ6aと主軸ユニット5内のモータ(図示せず)を停止させるべく、異常信号を送り用モータ6a及び主軸ユニット5に出力する。この異常信号によって、送り用モータ6a及び主軸ユニット5内のモータ(図示せず)の回転駆動が停止するから、確実に深穴切削装置1の被削材Wの深穴切削を停止させることができる。また、異常信号をポンプ機構2に出力すれば、ポンプ機構2はクーラントCを深穴切削装置1の導入口13へ供給するのを停止させるため、無駄なエネルギー損失を抑えることができる。
異常シグナルタワー8は、異常ランプ8aと正常ランプ8bを備えている。前記圧力センサー4から出力された圧力値が正常であれば正常ランプ8bが点灯し、異常な圧力値であった場合には異常ランプ8aが点灯し、深穴切削装置1に異常が発生したことを迅速に作業員に知らせることが可能となる。
さらに詳しく、図2を用いて制御装置7について説明すると、図2は、制御装置7のブロック図である。図において、制御装置7は、入力部70と、記憶部71と、比較部72と、異常信号生成部73と、出力部74とからなる。
入力部70は、入力キーが設けられており、該入力キーの操作によって異常高圧設定値を設定することができる。異常高圧設定値とは、ある加工深さに対応する圧力、つまり、ポンプ機構2から一定量吐出されるクーラントCの供給圧力がある値を超えたときは、深穴切削装置1に異常が発生したと判断される値のことである。例えば、加工深さが200mmになったときは、毎秒80リットルのクーラントCを供給するために、ポンプ機構2の圧力が20KPAの圧力となるから、異常高圧設定値としては、多少の誤差を考慮して25KPAを設定しておき、25KPAを超えたときには、深穴切削装置1に異常が発生したと判断することとなる。なお、入力された異常高圧設定値は、出力部74のモニターに入力値が表示されるため、異常高圧設定値を入力する作業者は、入力値を確認しながら異常高圧設定値を入力することができ誤入力の防止を図ることができる。
記憶部71は、RAM(ランダムアクセスメモリ)やROM(リードオンリーメモリ)等からなるもので、前記入力部70で設定された異常高圧設定値が格納されている。比較部72は、記憶部71に格納された異常高圧設定値と、圧力センサー4から出力された圧力値とを比較し、異常高圧設定値を超えた値となっているか否かを比較し、その結果を異常信号生成部73に出力する。
異常信号生成部73は、圧力センサー4から出力された圧力値が異常高圧設定値を超えた値となっていた場合には、異常信号(例えば「1」信号)を生成し、出力部74に出力することで、出力部74のモニターに異常が発生したことを表示させる。そして、前記異常信号を、出力部74とは別に異常シグナルタワー8に出力することで異常ランプ8aを点灯させることとなる。さらに、送り用モータ6aと主軸ユニット5内のモータ(図示せず)を停止させるべく、異常信号を送り用モータ6a及び主軸ユニット5に出力することで、確実に深穴切削装置1の被削材Wの深穴切削を停止させることができる。また、異常信号をポンプ機構2に出力することで、ポンプ機構2は、クーラントCを深穴切削装置1の導入口13へ供給するのを停止させる。
また、異常信号生成部73で、異常高圧設定値より圧力センサー4から出力された圧力値が低い値と判断した場合には、正常信号(例えば「0」信号)を生成し、出力部74に出力することで、出力部74のモニターに正常動作していることを表示させる。そして、前記正常信号を、出力部74とは別に異常シグナルタワー8に出力することで正常ランプ8bを点灯させることとなる。さらに、送り用モータ6aと主軸ユニット5内のモータ(図示せず)に出力することで、深穴切削装置1の被削材Wの深穴切削を停止させずに続行させ、ポンプ機構2に出力すれば、ポンプ機構2を停止させず、クーラントCを深穴切削装置1の導入口13へ一定量供給させることとなる。
さらに、図3を用いて、詳細に異常高圧設定値について説明すると、図3は深穴切削装置1の加工時圧力と異常高圧設定値との関係をグラフに表したものである。(a)は、深穴切削装置1が正常状態であることを表し、(b)は深穴切削装置1が異常状態であることを表す。異常高圧設定値は、表から明らかなように、一次関数で表わされており、深穴切削装置1の加工時圧力は曲線で表わされている。
例えば、加工深さが200mmになったとき、異常高圧設定値を25KPAと設定していた場合、深穴切削装置1の加工時圧力が25KPAを超えていないため、正常動作であると制御装置7内の異常信号生成部73が判断し、異常シグナルタワー8は正常ランプ8bが点灯する状態となる。それがために、送り用モータ6aと主軸ユニット5内のモータ(図示せず)は停止せず、深穴切削装置1によって被削材Wの深穴切削が行われることとなる。また、ポンプ機構2についても、引き続きクーラントCを深穴切削装置1の導入口13へ一定量供給することとなる。
加工深さが400mmになったとき、異常高圧設定値を55KPAと設定していた場合、深穴切削装置1の加工時圧力が55KPAを超えているため、異常動作であると制御装置7内の異常信号生成部73が判断し、異常シグナルタワー8は異常ランプ8aが点灯する状態となる。それがために、送り用モータ6aと主軸ユニット5内のモータ(図示せず)は停止し、深穴切削装置1による被削材Wの深穴切削が停止することとなる。また、ポンプ機構2についても、クーラントCを深穴切削装置1の導入口13へ供給するのを停止することとなる。
以上のように、本発明の実施形態によれば、ポンプ機構2から深穴切削装置1に供給するクーラントCの供給圧を圧力センサー4で常に監視する。そして、圧力センサー4で監視した圧力値が、制御装置7内の記憶部71に格納された異常高圧設定値を超えた場合に、制御装置7内の異常信号生成部73から異常信号が出力され、その信号によって深穴切削装置1での被削材Wの加工を停止させているから、従来の安全装置のようにオペレーターの力量によるところがなく、確実に深穴切削装置1の深穴切削を停止させることができる。それがために、小径の深穴切削においても深穴切削装置1を使用することでき、作業能率を向上させることができる。
さらに、前記異常信号を使用して深穴切削装置1を停止させるために、主軸ユニット5内のモータを停止させる機能と、送り機構6を移動させることができる送り用モータ6aを停止させる機能とを備えているから、それがために、より確実に深穴切削装置1の深穴切削を停止させることができる。
さらに、ポンプ機構2は、前記異常信号によって深穴切削装置1へのクーラントCの供給を停止させる機能を備えているから、無駄なエネルギー損失を抑えることができる。
さらに、異常シグナルタワー6を備えているから、深穴切削装置1に異常が発生したか否かを作業員がすぐに判断することができる。
なお、他の実施形態として本発明のシステムは、内部供給方式の
深穴切削装置にも適用が可能である。さらに、被削材W側を回転させる深穴加工に対しても適用が可能である。
また、小径の深穴切削に限らず、穴の直径が12mm以上の深穴を切削する場合に使用しても有効である。
本発明の一実施形態を表す概略構成を示す図である。 本発明に係る制御装置のブロック図である。 深穴切削装置の加工時圧力と異常高圧設定値との関係をグラフに表した図である。
W 被削材
1 深穴切削装置
2 ポンプ機構
4 圧力センサー
5 主軸ユニット
6 送り機構
6a 送り用モータ
7 制御装置
8 異常シグナルタワー

Claims (2)

  1. 被削材を加工する深穴切削装置と、
    該深穴切削装置にクーラントを供給するポンプ機構と、
    該ポンプ機構から供給されるクーラントの供給圧を監視する圧力センサーと、
    前記深穴切削装置が被削材を加工する際に、前記圧力センサーで監視したクーラントの供給圧の圧力値が幾らであれば異常値でないかをあらかじめ設定させ、該設定させた値を前記圧力センサーで監視したクーラントの供給圧の圧力値が超えた場合に前記深穴切削装置に異常が発生したとして被削材の加工を停止させる異常信号を生成する制御装置とを備えてなる深穴切削装置制御システムであって、
    該深穴切削装置制御システムに主軸ユニットと送り機構をさらに備え、前記主軸ユニットは、前記深穴切削装置の後端部と連結され、該連結された深穴切削装置を回転駆動させるモータを備え、前記制御装置から出力した異常信号によって前記モータの回転駆動を停止させる機能を備えてなり、
    前記送り機構は、前記主軸ユニットの下部に設けられ、該送り機構の一端部には送り用モータを設けてなり、前記制御装置から出力した異常信号によって、前記送り用モータの回転駆動を停止させる機能を備えてなり、
    前記ポンプ機構は、前記制御装置から出力した異常信号によって、クーラントの供給を停止させる機能をさらに備え、
    前記圧力センサーで監視したクーラントの供給圧の圧力値が幾らであれば異常値でないかをあらかじめ設定する際の設定値は、前記深穴切削装置が被削材を加工する際の加工深さに比例して設定されてなる深穴切削装置制御システム。
  2. 請求項1に記載の深穴切削装置制御システムにおいて、前記制御装置は、前記圧力センサーで監視したクーラントの供給圧の圧力値が正常であるか異常であるかを知らせる異常シグナルタワーをさらに備えてなる深穴切削装置制御システム。
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