JP5244301B2 - 吸収性物品 - Google Patents
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Description
ここで、上面シートは、液透過性及び液吸収性を有する素材で形成されている。このため、着用者から排出された排泄物は、上面シートを透過し、トップシートを介して吸収体に吸収されるとともに、上面シートに残留した排泄物は上面シートに吸収される。
これにより、上面シートの中央部に所定重量以上の排泄物が排出された場合、上面シートの中央部がトップシートに接触し、排泄物がトップシートへと移行し、続いて、吸収体に吸収される。
ここで、トップシートの短手方向に配置される方向の剛軟度を120mm以下としたので、上面シートは柔軟に変形して、でん裂部の狭小な溝に挿入され、皮膚の凹凸に密着する。よって、上面シートと着用者の肌との隙間が充分に埋められるので、排泄物の漏出を充分に抑制できる。
そこで(2)の発明によれば、剛軟度を65mm以上としたので、排泄物の漏出を確実に抑制できる。
そこで、(5)の発明によれば、上面シートの引っ張り応力を0.5N以上3.0N以下としたので、排泄物の漏出を抑制でき且つ着用者に与える不快感を軽減できる。
そこで(6)の発明によれば、上面シートを、自然長の1.2倍以上3.0倍以下の長さを挟んでトップシートに接続したので、排泄物の漏出をより充分且つ確実に抑制できる。
そこで(7)の発明によれば、トップシートの短手方向に配置される方向の幅を30mm以上150mm以下としたので、排泄物の漏出をより充分に抑制できる。また、(8)の発明によれば、トップシートの短手方向に配置される方向の幅を30mm以上150mm以下としたので、排泄物の漏出を更に充分に抑制できる。
ここで、液体を吸収保持する素材を上面シートに実質的に含有させなかったので、上面シートの柔軟性が損なわれない。このため、上面シートは柔軟に変形して、でん裂部の狭小な溝に挿入され、皮膚の凹凸に密着する。よって、上面シートと着用者の肌との隙間が充分に埋められるので、排泄物の漏出を充分に抑制できる。
まず、当接部とでん裂部との隙間が充分に埋められているので、当接部に供給された排泄物は、でん裂部の溝を伝わずに、でん裂部及び当接部に接触しながら離間部の方へと移動する。続いて、離間部へと移動した排泄物は、でん裂部を離れて離間部の両側へと流れ、やがてトップシートへと落下する。
このように、排泄物は誘導部を介してトップシートへと落下するように誘導されるので、排泄物の漏出を充分に抑制できる。
このように、排泄物は誘導部を介してトップシートへと落下するように誘導されるので、排泄物の漏出を充分に抑制できる。
[全体構成]
図1は、本発明の第1実施形態に係る使い捨ておむつ10の全体斜視図である。図2は図1の平面図である。
トップシート20は、排泄物を後述の吸収体40へと迅速に透過させ、吸収保持させるためのものである。このようなトップシート20は、肌に与える刺激が小さい材料で形成されることが好ましく、このような材料として、親水性の不織布又は織布、多孔性プラスチックフィルム等のほか、開孔を有する疎水性の不織布、開孔を有するフィルム等が使用できる。ここでいう不織布は、ポリオレフィン系、ポリエステル系、又は、ポリアミド系等の繊維で形成されたシースコア型複合繊維の他、スパンボンド、ポイントボンド、スルーエアボンド、ケミカルボンド、メルトブローン、スパンレース、又は、ニードルパンチ等の方法を用いて製造されたサイドバイサイド型複合繊維であってよい。また、レーヨン、アセテート、コットン、パルプ、又は、合成樹脂が単独又は芯鞘構造を成すように複合された繊維状シートを用いることもできる。
バックシート30は、後述する吸収体40に吸収された排泄物が透過して漏出するのを抑制するものである。このようなバックシート30としては、疎水性の不織布、液不透過性フィルム、親水性不織布及び液不透過性フィルムが張り合わされたシート、撥水処理された不織布や、微細孔を有する透湿性プラスチックフィルム、又は、これらの積層体が使用できる。このうち、透湿性素材によれば、装着時のムレが低減されて、着用者に与える不快感を軽減できる。
吸収体40は、排泄物を吸収保持するものである。このような吸収体40としては、解繊パルプと高吸水性ポリマーを併用したもの、セルロース繊維、熱可塑性樹脂、高吸水性ポリマー、熱融着性繊維等が混合されて熱処理されたものが好ましく使用される。
図3は、図2のX−X線断面図であり、図4は、図2のY−Y線断面図である。
上面シート50は、本実施形態では略矩形状であり、一端51がトップシート20の長手方向における略中央又は略中央よりも前端21側に、他端52がトップシート20の長手方向における後端22近傍に、それぞれ接続されている。なお、上面シート50とトップシート20との接続は、特に限定されず、ホットメルト接着剤、熱融着、圧着、面ファスナー等を用いて行われてよい。
おむつ10は、長さ調整手段又は伸縮性付与手段としての弾性部材60を備える。この弾性部材60は、トップシート20の長手方向に沿って延びるように、上面シート50内に複数本配置されている。ここで、上面シート50における一端51と他端52との間の部分は、トップシート20に接続されていないので、着用時におけるトップシート20の形状変化に対応して伸縮自在となっている。
上面シート50は、本実施形態においては収縮時において、トップシート20の短手方向に配置される方向の、カンチレバー法で測定される剛軟度が65mm以上120mm以下であることが好ましく、より好ましくは80mm以上100mm以下である。なお、上面シートが伸縮性を実質的に有しない場合には、自然状態における剛軟度を測定すればよい。
ここでいう剛軟度は、JIS L 1096 カンチレバーA法に従った手順で測定されるものである。
上面シート50は、引っ張り応力試験で測定される引っ張り応力が0.5N以上3.0N以下であることが好ましい。
また、上面シート50は、引っ張り応力が、短手方向における中央部54において最高値となり、短手方向における両側部53a、53bに向かうにつれて低下するように、構成されていることが好ましい。これにより、着用時において、上面シート50の中央部54に排出された排泄物は、上面シート50が着用者の肌に押し当たる力が弱い両側部53a、53bに移行するので、トップシート20へと排泄物を落下させやすくなる。
まず、上面シートを、その長手方向及び幅方向における中央部において、350mm×30mm(長手方向×短手方向)に切り取り、試料を得る。次に、この試料を、130mm間隔で設置された複数のチャックに係合させる。続いて、引張試験機[例えば、「インストロン」(商品名)]を用い、速度200mm/分、最大伸張長さの95%が最大値、最大伸長長さの85%が中間値となるようなサイクルで、連続的に2回、試料を伸張させ、2サイクル目において最大伸張長さの85%に戻った時における引っ張り応力を測定する。
おむつ10は、トップシート20の長手方向の両側部に配置されたギャザー70a、70bを更に備える。これらギャザー70a、70bは、おむつ側縁部からの排泄物の漏出を抑制するものである。具体的には、ギャザー70a、70bの各々は、トップシート20の両側部23、前端21及び後端22に接合された固定端71a、71bと、弾性部材73が伸張状態で設けられた自由端72a、72bと、を有する。
また、ギャザー70a、70bの幅(図2におけるWG)は、排泄物の漏出を効果的に抑制できる点で、30mm以上90mm以下(例えば、60mm)であることが好ましい。
ここで、トップシート20の短手方向に配置される方向の上面シート50の剛軟度を120mm以下としたので、上面シート50は柔軟に変形して、でん裂部の狭小な溝に挿入され、皮膚の凹凸に密着する。よって、上面シート50と着用者の肌との隙間が充分に埋められるので、排泄物の漏出を充分に抑制できる。
図5は、本発明の第2実施形態に係るおむつ10Aの平面図である。本実施形態では、ベルト80及び係止部25が設けられている点で第1実施形態と異なる。
まず、図6(A)に示されるように、おむつ10Aを着用者の背側に配置し、ベルト80を着用者の腰回りに巻きつける。ここで、ベルト80は、弾性部材81により付与された伸縮性を備えるので、着用者の腰回り長の差異に対応できる。更に、接続部83を他端82bに接続することで、ベルト80を位置決めする。
続いて、図6(B)に示されるように、おむつ10Aの前端側を、股間を通して着用者の腹側に引き上げる。更に、係止部25をベルト80に係止させることで、おむつ10Aが着用者に装着されることになる。
図7は、本発明の第3実施形態に係るおむつ10Bの全体斜視図である。本実施形態では、上面シート50の代わりに誘導部90が設けられている点で第1実施形態と異なる。
ここで、誘導部90を着用者のでん裂部に当接可能に成形したので、誘導部90はでん裂部の狭小な溝に挿入されて、その幅方向中央がでん裂部に当接するとともに、幅方向両側部がでん裂部から離間する。よって、排泄物は誘導部90を介してトップシート20へと落下するように誘導されるので、排泄物の漏出を充分に抑制できる。
なお、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。例えば、前記実施形態では、弾性部材を用いることで、上面シート及び誘導部に伸縮性を付与したが、これに限られず、上面シート及び誘導部を伸縮性素材で形成することによって伸縮性を付与してもよい。また、前記実施形態では、おむつ10をテープ型としたが、これに限られず、パンツ型であってもよい。その他、以下のような変形例が挙げられる。
図8は、本発明の変形例1に係るおむつ10Cの平面図である。変形例1においては、上面シート50Cの形状が第1実施形態と異なる。
即ち、上面シート50Cの幅は、トップシート20の後端22側から前端21側へと向かうにつれて漸次狭まっている。具体的には、後端22側での幅W2が60mm以上150mm以下(例えば、100mm)であり、前端21側での幅W1が30mm以上80mm以下(例えば、60mm)である。
図9及び図10は、本発明の変形例2に係るおむつ10D、10Eの平面図である。変形例2においては、上面シート50D、50Eの形状が変形例1と異なる。
即ち、上面シート50D、50Eの他端52側には、それぞれスリット55が設けられている。具体的には、上面シート50Dにはスリット55が1箇所、上面シート50Eにはスリット55が2箇所に設けられている。このように、スリット55の設置箇所の数は特に限定されない。
図11は、本発明の変形例3に係るおむつ10Fの断面図である。より具体的には、上面シート50Fの長手方向における略中央部におけるおむつ10Fの断面図である。変形例3においては、上面シート50Fの構成が第1実施形態と異なる。
即ち、上面シート50Fは、トップシート20の短手方向の略中央から突出する支持部56に支持されている。この支持部56は、図12に示されるように、着用時において、着用者のでん裂部500に押し当てられた際に押し潰されない程度の強度を備える素材である限りにおいて特に限定されず、例えば、ウレタンフォームで形成されてよい。
なお、支持部56の高さは、特に限定されないが、10mm以上40mm以下であってよい。
20 トップシート
21 前端
22 後端
30 バックシート
40 吸収体
50 上面シート
51 一端
52 他端
60 弾性部材(長さ調整手段、伸縮性付与手段)
70 ギャザー
90 誘導部
Claims (9)
- 液透過性のトップシートと、液不透過性のバックシートと、これらトップシート及びバックシートの間に介在する液吸収保持性の吸収体と、を備える吸収性物品であって、
一端側が前記トップシートの長手方向における略中央又は略中央よりも前端側に、他端側が前記トップシートの長手方向における後端近傍に、それぞれ接続されて、着用時に着用者の臀裂部に対向する上面シートを更に備え、
前記上面シートは、シート状部材と、前記トップシートの長手方向に沿って延びるとともに短手方向に間隔をあけて前記シート状部材に複数設けられる弾性部材と、前記他端側に設けられ該他端側から長手方向における中央側へ向かって徐々に狭くなるように形成されるスリットと、を備え、
前記トップシートの短手方向に配置される方向の、JIS L 1096 カンチレバーA法で測定される剛軟度が120mm以下である吸収性物品。 - 前記剛軟度は65mm以上である請求項1記載の吸収性物品。
- 前記剛軟度は80mm以上100mm以下である請求項2記載の吸収性物品。
- 前記上面シートは、最大伸張長さの85%に伸長された状態における引っ張り応力が0.5N以上3.0N以下である請求項1から3のいずれか1項に記載の吸収性物品。
- 前記上面シートは、自然長の1.2倍以上3.0倍以下の長さを挟んで前記トップシートに接続された請求項4記載の吸収性物品。
- 前記上面シートは、前記トップシートの短手方向に配置される方向の幅が30mm以上150mm以下である請求項1から5いずれか記載の吸収性物品。
- 前記上面シートは、前記トップシートの短手方向に配置される方向の幅が50mm以上70mm以下である請求項6記載の吸収性物品。
- 前記トップシートの長手方向の両側部に配置されたギャザーを更に備え、
前記上面シートは、前記後端近傍に接続された部分における前記トップシートの短手方向に配置される方向の幅が、着用時における前記ギャザー同士の間の距離以上である請求項1から7いずれか記載の吸収性物品。 - 液透過性のトップシートと、液不透過性のバックシートと、これらトップシート及びバックシートの間に介在する液吸収保持性の吸収体と、を備える吸収性物品であって、
一端側が前記トップシートの長手方向における略中央又は略中央よりも前端側に、他端側が前記トップシートの長手方向における後端近傍に、それぞれ接続されて、着用時に着用者の臀裂部に対向する上面シートを更に備え、
前記上面シートは、シート状部材と、前記トップシートの長手方向に沿って延びるとともに短手方向に間隔をあけて前記シート状部材に複数設けられる弾性部材と、前記他端側に設けられ該他端側から長手方向における中央側へ向かって徐々に狭くなるように形成されるスリットと、を備え、
液体を吸収保持する素材は、上面シート全体に対して1質量%以上含有されていない吸収性物品。
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