JP5280657B2 - インクジェット記録用紙 - Google Patents
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Description
また、本発明のインクジェット記録用紙では、前記カチオン性ポリマーの含有割合は固形分として前記塗工液の5〜20質量部であり、前記ポリ塩化アルミニウムの含有割合は固形分として前記塗工液の5〜40質量部であり、また、前記アルカリ土類金属の水酸化物の含有割合は固形分として前記塗工液の7〜20質量部であることが好ましい。
水に対するインク定着度は用紙が水で濡らされたときにインクが用紙表面に保持されている度合いを意味する。また、水に対するインクブリーディングは用紙が水で濡らされたときにインクが印刷された位置に固定されている度合いを意味し、このことはインクが印刷された領域側から広がらない度合いを示すものである。なお、以下の全ての測定方法は、27℃、65%RHの条件下(熱帯国用のISO1897:1990に基づく)で行われた。
(1)黒色のインクを用いて所定パターンの印刷を行った。
(2)次に、印刷された用紙試料のインク領域(図1A参照)の中央部でODの測定を行い、これを「浸漬前のインク領域のOD」とした。
(3)次に、印刷された用紙試料を純水中に1分間浸漬した。
(4)純水に浸漬した印刷された用紙試料を測定室内(27℃、65%RH)に乾燥するまで少なくとも3時間放置した。
(5)次に、水に浸漬後の印刷された用紙試料の各部の光学濃度の測定を以下のようにして行った。
「インク領域近傍のOD」は、図1Bに示すように、浸漬後のインク領域の端部から2〜3mm離れた位置で3点測定して平均値として求めた。
「浸漬後のインク領域のOD」は、インク領域の中央部で測定した。
(6)更に、マゼンタ色のインクを用いて以上(1)〜(5)の工程を繰り返して測定した。
水に対するインク定着度(%)は次の式(1)により求めた。
(浸漬後のインク領域のOD/浸漬前のインク領域のOD)×100 (1)
((浸漬後のインク領域近傍のOD−用紙のOD)/浸漬前のインク領域のOD)
×100 (2)
塗工液の色は、目視により茶色がかって見えると「不可」と判定した。
水に対するインク定着度は、100%又はそれ以上であると「良」と判定した。
水に対するインクブリーディングは、5%未満であると「良」と判定した。
総合結果は次のようにして表した。
○:良(水に対するインク定着度≧100%、水に対するインクブリーディング<5%、塗工液の色:無色)
△:可(上記のいずれか一つの条件を満たさない場合)
×:不可(上記の条件の2つもしくはそれ以上を満たさない場合)
実施例1〜3及び比較例1〜3では、本発明の錯塩の有無による作用効果の差異をデンプンの種類を変えて各種物性の変化を確認した。まず、実施例1の塗工液は、錯塩がpoly−DADMAC7.5質量部、ポリ塩化アルミニウム20質量部及びCa(OH)29質量部からなり、小麦デンプン100質量部でエマルジョン化されている。得られた溶液のpHは約8であり、この溶液はサイズプレス機に供給するために固形分含有量12.5質量%となるように稀釈された。塗工質量は、それぞれの側で2.5g/m2となるように、また、用紙基材のステキヒトサイズ度が8秒となるように、合わされた。また、実施例2の塗工液はデンプンとしてタピオカデンプン100質量部を用いてエマルジョン化した以外は実施例1の塗工液と同様に作成した。この実施例2の塗工液のpHは約8である。更に、実施例3の塗工液はデンプンとして米デンプン100質量部を用いてエマルジョン化した以外は実施例1の塗工液と同様に作成した。この実施例3の塗工液のpHは約8である。
実施例4、5及び比較例4、5では、デンプンとして全て小麦デンプンを用い、錯塩中に含まれるカチオン性ポリマーとしてのpoly−DADMACの含有割合を変化させて各種物性の変化を確認した。まず、実施例4の塗工液は、錯塩がpoly−DADMAC6質量部、ポリ塩化アルミニウム20質量部及びCa(OH)29質量部からなり、小麦デンプン100質量部でエマルジョン化されている。得られた溶液のpHは約8.5であり、この溶液はサイズプレス機に供給するために固形分含有量12.5質量%となるように稀釈された。塗工質量は、それぞれの側で2.5g/m2となるように、また、用紙基材のステキヒトサイズ度が8秒となるように、合わされた。また、実施例5の塗工液はpoly−DADMAC19質量部とした以外は全て実施例4の塗工液と同様に作成した。この実施例5の塗工液のpHは約7.5である。
実施例6、7及び比較例6、7では、デンプンとして全て小麦デンプンを用い、錯塩中に含まれるポリ塩化アルミニウムの含有割合を変化させて各種物性の変化を確認した。まず、実施例6の塗工液は、錯塩がpoly−DADMAC7.5質量部、ポリ塩化アルミニウム6質量部及びCa(OH)29質量部からなり、小麦デンプン100質量部でエマルジョン化されている。得られた溶液のpHは約9であり、この溶液はサイズプレス機に供給するために固形分含有量12.5質量%となるように稀釈された。塗工質量は、それぞれの側で2.5g/m2となるように、また、用紙基材のステキヒトサイズ度が8秒となるように、合わされた。また、実施例7の塗工液はポリ塩化アルミニウム40質量部とした以外は全て実施例5の塗工液と同様に作成した。この実施例5の塗工液のpHは約7である。
実施例8、9及び比較例8、9では、デンプンとして全て小麦デンプンを用い、錯塩中に含まれるアルカリ土類水酸化物としてのCa(OH)2の含有割合を変化させて各種物性の変化を確認した。まず、実施例8の塗工液は、錯塩がpoly−DADMAC7.5質量部、ポリ塩化アルミニウム20質量部及びCa(OH)27質量部からなり、小麦デンプン100質量部でエマルジョン化されている。得られた溶液のpHは約6.5であり、この溶液はサイズプレス機に供給するために固形分含有量12.5質量%となるように稀釈された。塗工質量は、それぞれの側で2.5g/m2となるように、また、用紙基材のステキヒトサイズ度が8秒となるように、合わされた。また、実施例9の塗工液はCa(OH)219質量部とした以外は全て実施例8の塗工液と同様に作成した。この実施例9の塗工液のpHは約11である。
実施例10及び比較例10では、デンプンとして全て小麦デンプンを用い、錯塩中に含まれるカチオン性ポリマーとしてポリアミンエポクロルヒドリンを用いた場合の各種物性の変化を確認した。また、実施例11及び比較例11では、デンプンとして全て小麦デンプンを用い、錯塩中に含まれるカチオン性ポリマーとしてpoly−DADMAC、錯塩中に含まれるカアルカリ土類水酸化物としてMg(OH)2を用いた場合の各種物性の変化を確認した。
Claims (3)
- 用紙基材の表面が塗工液で処理されたインクジェット記録用紙において、
前記塗工液は、カチオン性ポリマー、ポリ塩化アルミニウム及びアルカリ土類金属の水酸化物の反応によって得られた錯塩が水和デンプンによってエマルジョン化された水溶液からなり、
前記カチオン性ポリマーの含有割合は固形分として前記塗工液の5〜20質量部であり、
前記ポリ塩化アルミニウムの含有割合は固形分として前記塗工液の5〜40質量部であり、また、
前記アルカリ土類金属の水酸化物の含有割合は固形分として前記塗工液の7〜20質量部であることを特徴とするインクジェット記録用紙。 - 前記カチオン性ポリマーはポリジアリルジメチルアンモニウムクロライド又はポリアミンエポクロルヒドリンからなることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録用紙。
- 前記インクジェット記録用紙は、インク定着度が100%又はそれ以上であり、且つインクブリーディングが5%未満であることを特徴とする請求項1又は2のいずれかに記載のインクジェット記録用紙。
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Applications Claiming Priority (1)
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| JP2007223075A JP5280657B2 (ja) | 2007-08-29 | 2007-08-29 | インクジェット記録用紙 |
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