JP5302152B2 - 管継ぎ手 - Google Patents
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Description
上記の特許文献に記載されたように、管継ぎ手は、ホース端部を機械的に強く締め付けて固定する構造をしている。内部流体の漏れを確実に防止する構造にすると、外層チューブと内層チューブの隙間に流れ込んだ高圧流体を逃がすのが容易でない。一方、管継ぎ手を包囲するナットに貫通孔等を設けるのは、管継ぎ手の設計上の気密性や機械特性を保持する上で好ましくない。さらに、ホースの破裂に至るような障害だけでなく、管継ぎ手各部のシールの劣化等による高圧流体の漏れも早期に確実に発見できるような構造の開発が望まれる。
上記の課題を解決するために、本発明は、様々な経路で外層チューブと内層チューブの隙間に流れ込んだ高圧流体を確実に逃がすことができる管継ぎ手を提供することを目的とする。
〈構成1〉
外層14と内層16とそれらの間に挟まれた繊維補強層18とを有するホース12の端部に装着されるものであって、前記ホース12の端部に拡径部42を挿入し、ジョイントボルト24に嵌め込まれる突き当て部44を有するコネクタ40と、前記ホース12の端部20と前記コネクタ40とを包囲し、内面に設けた雌ねじ部38を前記ジョイントボルト24に設けられた雄ねじ部28と螺合させることにより、前記ホース12の端部20を前記コネクタ40の拡径部42に押しつけるジョイントナット36と、前記ジョイントナット36と螺合する雄ねじ部28と、前記ホース12を流れる流体を通過させる貫通孔35と、この貫通孔35と同軸的に連続し、前記コネクタ40の突き当て部44を受け入れるための小径部30と、前記コネクタを挿入した前記ホース12の端部20を受け入れるための大径部32を備え、前記コネクタ40の突き当て部44の外周に設けられた溝において、前記ジョイントボルト24の大径部32と前記コネクタ40の突き当て部44との間を封止するOリング(オーリング)46とを備え、前記ジョイントボルト24の小径部30から大径部32に達するように形成された、1箇所あるいは数箇所の凹部により構成される逃がし溝48を設けたことを特徴とする管継ぎ手。
構成1に記載の管継ぎ手において、前記逃がし溝48は、前記ジョイントボルト24の内面の小径部30から大径部32に達するジョイントボルト24側に形成された凹部であることを特徴とする管継ぎ手。
構成1または2に記載の管継ぎ手において、前記大径部32の部分で、ホース12の繊維補強層18の端面が、前記逃がし溝48に対向していることを特徴とする管継ぎ手。
構成1乃至3のいずれかに記載の管継ぎ手において、前記コネクタ40の突き当て部44には、前記繊維補強層18の端面と対向する部分に、前記逃がし溝48に対向するホース12の繊維補強層18の端面の面積を広げるように、面取り部を設けたことを特徴とする管継ぎ手。
構成1乃至4のいずれかに記載の管継ぎ手において、コネクタ40の突き当て部44とホース12の端部の間に挟み込まれるインサートリング50を設け、このインサートリング50に、ジョイントボルト24の小径部30から大径部32に達するように形成された、1箇所あるいは数箇所の凹部からなる前記逃がし溝48を形成したことを特徴とする管継ぎ手。
構成5に記載の管継ぎ手において、インサートリングに、前記ジョイントボルトと前記ホースの端部との間に挟み込まれて、前記ジョイントボルトと前記ホースの端部とを隔離し、かつ、前記ジョイントナットの雌ねじ部に衝突しない外径に選定された、フランジを設け、このフランジに、前記ジョイントボルトの大径部と段部と小径部を通じて前記ジョイントナットの雌ねじ部に達する逃がし溝を設けたことを特徴とする管継ぎ手。
構成6に記載の管継ぎ手において、フランジのホースの端部と接する面に、放射方向の放射溝を設けたことを特徴とする管継ぎ手。
ジョイントボルト24の小径部30から大径部32に達するように逃がし溝48を設けておくと、高圧流体は、逃がし溝48からジョイントナット36の雌ねじ部38とジョイントボルト24の雄ねじ部28の隙間を通って外部に抜ける。従って、ホース12を破裂させずに、高圧流体の洩れを早期に発見できる。
〈構成2の効果〉
ジョイントボルト24の内面側に逃がし溝48を形成して、高圧流体を逃がす構造を実現できる。
〈構成3の効果〉
ホース12の繊維補強層18の端面の位置を適切にすると、高圧流体を容易に逃がす経路を確保できる。
〈構成4の効果〉
前記コネクタ40の突き当て部44に面取り部を設けると、設け逃がし溝48に対向するホース12の繊維補強層18の端面の面積を広げるので、高圧流体を逃がし易くなる。
〈構成5の効果〉
ジョイントボルト24の内面を加工する必要がないので、既存の管継ぎ手に適用することができる。
〈構成6の効果〉
ホースの端部の状態いかんにかかわらず、インサートリングの切り欠きから雄ねじ部に通じる隙間が確保される。
〈構成7の効果〉
繊維補強層の端部から高圧流体を逃がし易くなる。
この管継ぎ手10は、ホース12を機器に接続するために使用される。ホース12の端部20には、予めコネクタ40が装着される。コネクタ40をジョイントボルト24に嵌め込んで、ジョイントナット36を被せると、ホース12への管継ぎ手の装着が完了する。ホース12は合成ゴムあるいは樹脂製であって、後で説明するように、外層14と内層16と繊維補強層18とを有する。また、ジョイントボルト24やジョイントナット36やコネクタ40は、いずれも、硬質プラスチックや金属により構成される。
図2と図3を用いて、管継ぎ手10の全体構成を説明し、その後、図4を用いて、上記の逃がし溝48の作用効果を説明する。図2に示すように、ホース12はコネクタ40に装着される。コネクタ40の突き当て部44の溝には、Oリング46(図1)が嵌め込まれる。コネクタ40の突き当て部44は、ジョイントボルト24の小径部30にはめ込まれる。そして、最後にジョイントナット36でジョイントボルト24の雄ねじ部28を締め付けるようにねじ込む。ホース12を接続した後は工具装着部26を図示しない機器に接続する。
図3の(a)に示すように、ホース12はコネクタ40の拡径部42外周にはめ込まれる。その直前に、ホース12の外周にはスリーブ22がはめ込まれる。ホース12は、図3の(b)に示すように、外側から順番に外層14と繊維補強層18と内層16とを積層した構造になっている。繊維補強層18はプラスチックや金属の繊維を網状に巻き付けたもので、ホース12に高圧流体を流しても繊維補強層18によって膨らみが抑えられる。
まず、図4の(a)に示すように、ホース12のいずれかの場所の内層16にピンホールが生じて、繊維補強層18に図4の矢印Aに示すように高圧流体が流れ込んだ場合を考える。この高圧流体はホース12の端部20から逃がし溝48に流れ込む。さらに、その高圧流体は、図4の太い一点鎖線に示すように、逃がし溝48からジョイントナット36の雌ねじ部38とジョイントボルト24の雄ねじ部28の隙間を通って外部に抜ける。
上記の例では、ジョイントボルト24の内面に凹溝を形成することにより、大径部30、段部34及び小径部32に沿う逃がし溝48を設けた。この実施例では、ジョイントボルト24の小径部32とコネクタ40の突き当て部44の間にインサートリング50を挟み込む。このインサートリング50に切り欠きを設けて、大径部30、段部34及び小径部32に沿う逃がし溝52を形成する。インサートリング50は、図5の(b)に示すように、コネクタ40の突き当て部44とホース12の端部の間に挟み込まれる。インサートリング50という部品が追加されるが、ジョイントボルト24の内面を加工する必要がないので、既存の管継ぎ手に適用することができる。
上記の実施例では、インサートリング50に切り欠き52を設けた。この切り欠き52を通じてホース12の繊維補強層18を伝わってホース12の端部に達する高圧流体を外部に逃がす。また、Oリング46の劣化等が原因で、ジョイントボルト24と突き当て部44との間から漏れ出る高圧流体を外部に逃がす。ところが、ホース12に様々な応力が加わって、外層14がインサートリング50とジョイントボルト24の端面に強く押しつけられると、インサートリング50の切り欠き52から雄ねじ部28に通じる隙間がシールされて、インサートリング50の機能が低下するというおそれがあった。これは、ホース12がこの管継ぎ手以外の部分でしっかりと固定されていない場合に生じ得る。
12 ホース
14 外層
16 内層
18 繊維補強層
20 端部
22 スリーブ
24 ジョイントボルト
26 工具装着部
28 雄ねじ部
30 大径部
32 小径部
34 段部
35 貫通孔
36 ジョイントナット
38 雌ねじ部
40 コネクタ
42 拡径部
44 突き当て部
46 Oリング
48 逃がし溝
49 貫通孔
50 インサートリング
52 切り欠き
53 フランジ
54 放射溝
Claims (3)
- 外層(14)と内層(16)とそれらの間に挟まれた繊維補強層(18)とを有するホース(12)の端部に装着されるものであって、
前記ホース(12)の端部に拡径部(42)を挿入し、ジョイントボルト(24)に嵌め込まれる突き当て部(44)を有するコネクタ(40)と、
前記ホース(12)の端部(20)と前記コネクタ(40)とを包囲し、内面に設けた雌ねじ部(38)を前記ジョイントボルト(24)に設けられた雄ねじ部(28)と螺合させることにより、前記ホース(12)の端部(20)を前記コネクタ(40)の拡径部(42)に押しつけるジョイントナット(36)と、
前記ジョイントナット(36)と螺合する雄ねじ部(28)と、前記ホース(12)を流れる流体を通過させる貫通孔(35)と、この貫通孔(35)と同軸的に連続し、前記コネクタ(40)の突き当て部(44)を受け入れるための小径部30と、前記コネクタを挿入した前記ホース(12)の端部(20)を受け入れるための大径部32を備え、
前記コネクタ(40)の突き当て部(44)の外周に設けられた溝において、前記ジョイントボルト(24)の大径部32と前記コネクタ(40)の突き当て部(44)との間を封止するOリング(46)とを備え、
前記ジョイントボルト(24)の小径部30から大径部32に達するように形成された、1箇所あるいは数箇所の凹部により構成される逃がし溝(48)を設け、
コネクタ(40)の突き当て部(44)とホース(12)の端部の間に挟み込まれるインサートリング(50)を設け、このインサートリング(50)に、ジョイントボルト(24)の小径部30から大径部32に達するように形成された、1箇所あるいは数箇所の凹部からなる前記逃がし溝(48)を形成したことを特徴とする管継ぎ手。 - 請求項1に記載の管継ぎ手において、
インサートリングに、前記ジョイントボルトと前記ホースの端部との間に挟み込まれて、前記ジョイントボルトと前記ホースの端部とを隔離し、かつ、前記ジョイントナットの雌ねじ部に衝突しない外径に選定された、フランジを設け、このフランジに、前記ジョイントボルトの大径部と段部と小径部を通じて前記ジョイントナットの雌ねじ部に達する逃がし溝を設けたことを特徴とする管継ぎ手。 - 請求項2に記載の管継ぎ手において、
フランジのホースの端部と接する面に、放射方向の放射溝を設けたことを特徴とする管継ぎ手。
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| JP2009218415A JP5302152B2 (ja) | 2009-09-24 | 2009-09-24 | 管継ぎ手 |
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| JP2009218415A JP5302152B2 (ja) | 2009-09-24 | 2009-09-24 | 管継ぎ手 |
Publications (2)
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Family Applications (1)
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| JP2009218415A Active JP5302152B2 (ja) | 2009-09-24 | 2009-09-24 | 管継ぎ手 |
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