JP5355490B2 - 開き窓の開放角度調整器 - Google Patents

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Description

本発明は、建物の開口部に固定されている窓枠と、この窓枠に縦方向又は横方向のヒンジを介して回転可能に取り付けられている開き窓との間に介在されて開き窓の開放時にこの開き窓を所定の開放角度に保持するための開き窓の開放角度調整器に関するものである。
従来、この種の開き窓の開放角度調整器は、建物の開口部に固定されている窓枠と、この窓枠に縦方向(又は横方向)のヒンジを介して回転可能に取り付けられている開き窓との間に設置され、通常使用時には、換気用として、開き窓を所定の開放角度に開放し、その状態をロックした状態で使用し、窓を閉めるときは、前記ロックを解除して窓を閉めるように構成されている。
ところが、上記調整器は、開き窓を閉鎖状態から開放するとき、所定の開放角度になるとバネの作用によって自動的にロックが掛かるように構成されているため、開き窓をそれ以上開放させることができない。
そこで、従来、火災時等に消防隊が外部から侵入する際、開き窓を外部から全開させることが必要となるため、調整器の開き窓側の取付ブラケットを外部からのハンドル操作によって開き窓から離脱させるようにしたものが提案されている(例えば、特許文献1,2参照)。
特開平5−59859号公報 実開平5−21073号公報
しかし、上記提案のものは、調整器の開き窓側の取付ブラケットを室内側から離脱操作することができず、清掃時やメンテナンス時等に不便であった。また、外部からのハンドル操作によって、一旦、取付ブラケットを開き窓から離脱させると、分解して再度組み立て直しが必要となり、そのままで取り付けることができないという不具合もあった。
なお、特許文献2のものの場合は、室内側にも室外側と同様なハンドルを設けることが考えられるが、室内側に室外側と同様なハンドルを連動連結させて取り付けると、室内側のハンドルが開き窓の開閉を妨げてしまう不具合がある。そこで、室内側に取り付けるハンドルを小さくする必要がある。ところが、このように小さいハンドルを取り付けた場合、室内側からの操作時、小さなハンドルで室外側の大きいハンドルを一緒に回動させなければならなくなり、室外側からの操作力に比べて、大きな操作力が必要となり、室内からの操作性が悪いという問題点があった。
本発明は、従来の上記問題点に鑑みて開発されたもので、開き窓を内外いずれからでも全開操作可能とすると共に、室内側の操作手段を小さな操作力で操作可能として小型化を可能とし、設置の制約を少なくした開き窓の開放角度調整器を提供することを目的としている。
前記目的を達成するために本発明は、開き窓へ取り付けるための框側ブラケットと、窓枠へ取り付けるための枠側ブラケットと、枠側ブラケットに一端を第1ピンで枢支連結された調整器本体と、この調整器本体に伸縮可能に挿入され、かつ、伸張端でロック可能に装着され、先端を前記框側ブラケットに第2ピンで枢支連結されたアームとを有する開き窓の開放角度調整器において、
前記框側ブラケットと前記アームとの連結を解除可能とするために、前記第2ピンと一体の摺動ブロックを前記框側ブラケット内で前記第2ピンの軸方向に出退摺動可能に保持させると共に、ばねで常時、突出方向に押圧付勢させ、この摺動ブロックの突出方向前面に第1カム機構を配置し、かつ、前記摺動ブロックの突出方向側面に第2カム機構を配置し、前記第1カム機構と第2カム機構とを前記框側ブラケットに互いに独立して回動操作可能に装着し、前記第1カム機構を開き窓の外側から回動操作する外側ハンドルと前記第2カム機構を開き窓の内側から回動操作する内側ハンドルとを前記框側ブラケットに装着し、前記第1カム機構と第2カム機構とは、互いに独立して前記摺動ブロックを前記ばねに抗して前記第2ピンの軸方向に退入操作可能としてあることを特徴としている。
この構成によれば、内側ハンドルと外側ハンドルとによって、開き窓を内外いずれからでも全開操作可能とすることができる。しかも、摺動ブロックの突出方向前面に第1カム機構を配置し、かつ、前記摺動ブロックの突出方向側面に第2カム機構を配置していることによって、内側ハンドルと外側ハンドルとを互いに独立して回動操作するための構成を巧妙かつコンパクトに構成することができる。また、内側ハンドルと外側ハンドルとを互いに独立して回動操作可能としてあることによって、内側ハンドルの操作力を小さくすることが可能となり、その結果、内側ハンドルを小さくすることが可能となり、この内側ハンドルを設置する制約を少なくすることができる。
前記第1カム機構を回動操作する外側ハンドルの回動軸線と、前記第2カム機構を回動操作する内側ハンドルの回動軸線とは、前記第2ピンの軸線に直交して配置されていることが望ましい。
この構成によれば、外側ハンドルと内側ハンドルとを互いに独立して回動操作可能としているにも拘わらず、外側ハンドルの回動軸線及び内側ハンドルの回動軸線を開き窓の窓面に直交させて操作し易い形態で配置することができる。
前記内側ハンドルは、外側ハンドルよりも小さくされ、着脱可能な保護カバーで保護されていることが望ましい。
この構成によれば、内側ハンドルの設置の制約を少なくすることができ、また、通常の使用時における内側ハンドルの誤操作を防止することができ、清掃時やメンテナンス時等には、保護カバーを外すことにより、内側ハンドルを操作して開き窓を全開させることができ、さらに、保護カバーをプラスチック等の破壊可能な材料で構成しておくことによって、火災発生等の緊急時には、保護カバーを破壊して内側ハンドルを操作し、開き窓を全開することができる。
本発明によれば、開き窓を内外いずれからでも全開操作可能とすると共に、室内側の操作手段を小さな操作力で操作可能として小型化を可能とし、設置の制約を少なくした開き窓の開放角度調整器を提供することができる。
本発明に係る開き窓の開放角度調整器の室内側から見た正面図である。 本発明に係る開き窓の開放角度調整器の平面図である。 本発明に係る開き窓の開放角度調整器の端面図である。 本発明に係る開き窓の開放角度調整器の取付状態の概略平面図である。 本発明に係る框側ブラケット室内側から見た正面図である。 本発明に係る框側ブラケットの背面図である。 本発明に係る框側ブラケットの左側面図である。 本発明に係る框側ブラケットの底面図である。 (A)は図6のA−A線断面図、(B)は(A)のB−B線断面図、(C)は(A)のC−C線断面図である。 本発明に係る第1カム機構及び第2カム機構の分解斜視図である。 (A)(B)(C)は摺動ブロック単体の正面図、左側面図、底面図であり、(D)は第2ピンの正面図である。 (A)(B)(C)は第1カム部材単体の正面図、左側面図、底面図である。 (A)(B)(C)は内側ハンドル単体の正面図、右側面図、背面図であり、(D)(E)(F)は第2カム部材単体の正面図、左側面図、背面図である。 (A)は下蓋の平面図、(B)はその側面図、(C)は背面蓋の正面図、(D)はその側面図である。 (A)(B)は補助板の平面図と側面図、(C)(D)(E)は規制板の正面図、平面図、左側面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
本発明に係る開き窓の開放角度調整器1は、図4に示すように、建物の開口部に固定されている窓枠2と、この窓枠2に縦方向のヒンジ3を介して回転可能に取り付けられている開き窓4との間に介在されて開き窓4の開放時に該開き窓4を所定の開放角度に保持するためのものである。
上記開き窓の開放角度調整器1は、図1〜図4に示すように、開き窓4へ取り付けるための框側ブラケット5と、窓枠2へ取り付けるための枠側ブラケット6と、枠側ブラケット6に一端を第1ピン7で枢支連結された調整器本体8と、該調整器本体8に伸縮可能に挿入され、かつ、伸張端でロック可能に装着され、先端を前記框側ブラケット5に第2ピン9で枢支連結されたアーム10とを有している。
本発明においては、前記框側ブラケット5と前記アーム10との連結を解除可能とするために、図5〜図10に示すように、前記第2ピン9と一体の摺動ブロック11を前記框側ブラケット5内で前記第2ピン9の軸方向に出退摺動可能に保持させると共に、ばね12で常時、突出方向に押圧付勢させ、この摺動ブロック11の突出方向前面に第1カム機構13を配置し、かつ、前記摺動ブロック11の突出方向側面に第2カム機構14を配置し、前記第1カム機構13と第2カム機構14とを前記框側ブラケット5に互いに独立して回動操作可能に装着し、前記第1カム機構13を開き窓4の外側から回動操作する外側ハンドル15と前記第2カム機構14を開き窓4の内側から回動操作する内側ハンドル16とを前記框側ブラケット5に装着し、前記第1カム機構13と第2カム機構14とは、互いに独立して前記摺動ブロック11を前記ばね12に抗して前記第2ピン9の軸方向に退入操作可能としてある。
摺動ブロック11は、図10、図11に示すように、角形をなし、正面に略T字形突部11aが形成され、上面(出退方向後面)にばね12の受け孔11bが形成され、下面(出退方向前面)に第2ピン9の嵌合孔11cが形成されており、この嵌合孔11cに第2ピン9の基部9aが嵌合固着されている。これによって、第2ピン9は、摺動ブロック11の下面(出退方向前面)から下方(突出方向)へ突出した状態で一体化されている。
この摺動ブロック11は、図5〜図9に示すように、框側ブラケット5の角穴5a内に第2ピン9を下方(突出方向)に突出させた状態で上下方向(第2ピン9の軸方向)に出退摺動可能に収納されている。この角穴5aは、上部が上壁5bで閉鎖され、下部が開口しており、正面、背面及び左右側面が周壁5cで囲まれている。なお、この周壁5cには、摺動ブロック11の摩擦抵抗を軽減するために複数本(図は2本)の突条5dが角穴5aの周方向に間隔を開けて上下方向(出退方向)に形成されている。各突条5dの間には溝が形成され、この溝は、グリース溜として利用される。
摺動ブロック11の上面(出退方向後面)の受け孔11bと角穴5aの上壁5bの内面(下面)との間にはばね12が配置され、これによって、摺動ブロック11は、常時、下方(出退方向前方)に押圧付勢されている。
框側ブラケット5の角穴5aの下部の開口には、図5、図7に示すように、下蓋5eがビス止めされており、この下蓋5eは、ばね12により下方へ押圧付勢される摺動ブロック11の下降端を規定するストッパーとなっている。下蓋5eの形状は、図14(A)(B)に示すように、長方形の薄板からなり、中央部に第2ピン9の通るピン孔5fが形成され、その長手方向両側にビス孔5gが形成され、短手方向一側に第1カム機構13のカム突起13aが通過するカム通過用切り欠き凹部5hが形成されている。
框側ブラケット5の背面(図6参照)には、第1カム機構13の第1カム部材13bを回動可能に嵌合する円形窓孔5iが形成されている。この円形窓孔5iは、角穴5aの周壁5cを貫通して形成されている。
第1カム機構13の第1カム部材13bは、図10、図12に示すように、前記円形窓孔5iよりやや小径の円板形状とされ、この円板形状の前面の周方向1箇所にカム突起13aが円板の中心軸の方向に突設されたフェースカムであって、中心部に角孔13cが形成され、後面に小径段部13dが形成されている。角孔13cには、図10に示す外側ハンドル15の角軸部15aが嵌合される。外側ハンドル15は開き窓4の下桟4aの室外側の面にブラケット15bを介して取り付けられ、角軸部15aは下桟4aを貫通して室内側に突き出される。
第1カム部材13bの後面の小径段部13dには、図14(C)(D)に示す背面蓋5jの円形孔部5kが装着され、この背面蓋5jは、図6〜図8に示すように、框側ブラケット5の円形窓孔5iに背面側(外面側)からビス止めされている。背面蓋5jは、図14(C)(D)に示すように、略長方形の薄板からなり、中央部に円形孔部5kが形成され、その長手方向両側にビス孔5mが形成されている。円形孔部5kは、第1カム部材13bの小径段部13dよりやや大径とされ、これによって、第1カム部材13bは、框側ブラケット5の円形窓孔5iに回転可能に嵌合され、背面蓋5jによって抜け止め保持されている。
上記第1カム部材13bの回転軸線は、框側ブラケット5内に収納された摺動ブロック11の出退方向に対して直交する方向、即ち、第2ピン9の軸線に直交する方向とされている。
第1カム部材13bのカム突起13aは、上記回転軸線を中心として、90°の角度範囲で外側ハンドル15により回動操作される。これによりカム突起13aは、框側ブラケット5に上下方向(出退方向)に摺動可能に収納されている摺動ブロック11の下面(出退方向前面)に下蓋5eのカム通過用切り欠き凹部5hを通過して当接し、ばね12に抗して第2ピン9を退入させる方向に摺動ブロック11を押し戻す(押し上げる)動作を行うものである。
框側ブラケット5は、図5〜図8に示すように、取付座5nが角穴5aの背面側で角穴5aの両側に形成されている。この取付座5nは、図1〜図4に示すように、框側ブラケット5を開き窓4の下桟4aの室内側の面へねじ5oによって取り付けるためのものであり、この取付座5nには、ねじ5oを通す長孔5pが形成されている。
框側ブラケット5の室内側正面には、図5、図7〜図9(A)に示すように、第2カム機構14の第2カム部材14aを回転可能に装着するための円形孔5qが形成されている。この円形孔5qは、角穴5aの周壁5cを内外方向に貫通して形成されている。第2カム部材14aは、図10及び図13(D)〜(F)に示すように、前記円形孔5qよりもやや小径の円形柱状をなし、外側端部に内側ハンドル16の取付凹部14bと取付ねじ孔14cが形成され、内側端部にカム突起14dが形成されている。このカム突起14dは、該2カム部材14aの内側端部の中心から径方向外方へ突出させて形成されている。
この第2カム部材14aは、内側ハンドル16を取り付けない状態で框側ブラケット5の角穴5a内に前記摺動ブロック11よりも先に挿入されて円形孔5qに内側から外側に向けて嵌合され、この嵌合後、外側端部の取付凹部14bに内側ハンドル16がねじ16aで取り付けられる。
内側ハンドル16は、図13(A)〜(C)に示すように、長片形状の柄部16bを主体とし、この柄部16bの長手方向中央部にねじ挿通孔16cを形成し、このねじ挿通孔16cの周囲に円弧状のフランジ部16dを柄部16bの短手方向両側に張り出させて形成したものである。この柄部16bの長手方向中央部を第2カム部材14aの外側端部の取付凹部14bに嵌め込み、ねじ16をねじ挿通孔16cを通して取付ねじ孔14cにねじ込んで取り付けられている。柄部16bは、第2カム部材14aの外側端部において、長手方向を円形柱状に直交させて配置され、かつ、円形柱状の外周から両側に張り出して配置されている。
第2カム部材14aの内側端部のカム突起14dは、框側ブラケット5の円形孔5qの孔縁よりも径方向外方に張り出して設けられている(図9(C)参照)。
これにより、第2カム部材14aは、框側ブラケット5の室内側正面に形成された円形孔5qに回動可能に嵌合保持され、円形孔5qの中心軸線を中心として、内側ハンドル16により、回動操作可能とされている。
第2カム部材14aの上記回動軸線は、摺動ブロック11の出退方向、即ち、第2ピン9の軸方向に直交する方向に設定されている。
第2カム部材14aのカム突起14dは、框側ブラケット5の角穴5a内に収納されている摺動ブロック11の正面、即ち、略T字形突部11aを設けてある正面に対向させて組み込まれている。さらに詳細には、上記カム突起14dは、略T字形突部11aの横突部11a1と縦突部11a2との間で前記円形孔5qの中心軸線を中心として、90°の角度範囲で回動可能に組み込まれている。そして、カム突起14dで横突部11a1に当接して摺動ブロック11をばね12に抗して第2ピン9の退入方向に押し戻す(押し上げる)動作を行わせるものである。
上記カム突起14dの回動範囲を規制するストッパー5rを備えた規制板5sが框側ブラケット5の前記円形孔5qが形成されている周壁5cの内面に嵌め込まれている(図5、図7、図8、図9(C)、図10参照)。この規制板5sは、図15(C)〜(E)に示すような長方形の薄板形状とされ、長辺の片側に半円形状の切り欠き凹部5tが形成され、短辺の両側には、嵌め込み用段部5uが形成され、切り欠き凹部5tの周囲一部にストッパー5rが板厚方向に突設されている。切り欠き凹部5tは、第2カム部材14aの外径よりやや大径とされ、半円形状に形成されている。上記規制板5sを嵌め込む段溝5v(図8参照)が角穴5aの周壁5cに形成されている。この段溝5vは、規制板5sの嵌め込み用段部5uに対応したものとされている。この規制板5sの抜け止めは、下蓋5eによって行われている。
框側ブラケット5の下面には、第2ピン9の先端を受け入れるピン孔17aを備えた補助板17(図1、図3、図5、図6、図7参照)が固着されている。この補助板17は、図15(A)(B)に示すような略四角形の薄板からなり、中央部にピン孔17aが形成され、同図の下辺中央に切り欠き凹部17bが形成され、この切り欠き凹部17bの両側に取付孔17cが形成されている。この取付孔17cは、框側ブラケット5の下面に突設された2本の取付ピン5wに対応して設けられており、この取付ピン5wに取付孔17cを嵌め込むことで框側ブラケット5に対する補助板17の位置決めが行われ、この取付ピン5wの先端をカシメ加工して固着されている。この補助板17は、框側ブラケット5の下面に対してアーム10が挿入できる所定の隙間を形成して固着されている。第2ピン9は、框側ブラケット5の下面と補助板17との間の隙間に挿入されたアーム10のピン孔10aに貫通状態で挿通され、先端が補助板17のピン孔17aに差し込まれて両持ち状態で保持される。
なお、内側ハンドル16は、図2に最もよく示すように、外側ハンドル15よりも小さくされ、着脱可能な保護カバー18で保護されている。この保護カバー18は、半透明なプラスチックで構成され、ビス19で框側ブラケット5の上面に取り付けられている。
本発明に係る開き窓の開放角度調整器1の実施の形態は、以上からなるもので、次にその動作を説明する。
先ず、通常の使用状態では、外側ハンドル15及び内側ハンドル16は、水平位置(非解除位置)に保持され、ばね12で下方(出退方向前方)に押圧付勢されて摺動ブロック11が第2ピン9を突出させてアーム10のピン孔10aに挿通され、框側ブラケット5とアーム10とを連結している。この状態で、室内の換気を行うために図4に示すように開き窓4を開放させると、所定の開放角度でアーム10のロック孔10b(図1参照)が調整器本体8のロックピン8aにばね8bの作用で嵌合してロックされ、この状態を保持する。開き窓を閉めるときは、調整器本体8のロック解除ボタン8cを押圧することにより、ロックピン8aをばね8bに抗して押し下げてアーム10のロック孔10bから脱出させ、この状態で開き窓4を閉める方向に回動させることにより開き窓4を閉めることができる。
また、清掃時やメンテナンス時等には、保護カバー18の室内側正面に形成された穴に特殊工具を差し込みカバーを外すことなく内側ハンドル16を水平位置から90°回動させて垂直位置(解除位置)とする。これにより、第2カム機構14の第2カム部材14aを図9(C)の状態から時計方向に90°回動させることになり、カム突起14dで摺動ブロック11の略T字形突部11aの横突部11a1をばね12の押圧力に抗して押し上げ、第2ピン9をアーム10のピン孔10aから抜き出させる。これにより、アーム10と框側ブラケット5との連結が解除されるため、開き窓4を全開させて清掃やメンテナンスを行うことができる。この場合、内側ハンドル16と外側ハンドル15とは、完全に独立しているため、外側ハンドル15を一緒に回動させる必要が無く、小さな操作力で内側ハンドル16を回動操作することができる。従って、内側ハンドル16を外側ハンドル15よりも小さくすることが可能となる。これにより、内側ハンドル16の設置の制約を少なくすることができ、開き窓4の開閉操作を妨げることも回避することができる。そして、清掃やメンテナンスが済めば、開き窓4を閉めてアーム10を框側ブラケット5の下面と補助板17との間に挿入し、内側ハンドル16を垂直位置から水平位置に90°戻すことにより、第2ピン9をアーム10のピン孔10aに挿通させて、アーム10と框側ブラケット5とを連結しておき、内側ハンドル16を保護しておくことができる。
次に、火災発生時等の緊急時には、消防隊が開き窓4の外側ハンドル15を水平位置から90°回動させて垂直位置(解除位置)とする。これによって、第1カム機構13の第1カム部材13bが図9(B)の状態から時計方向に90°回動させることになり、カム突起13aで摺動ブロック11の下面をばね12の押圧力に抗して押し上げ、第2ピン9をアーム10のピン孔10aから抜き出させる。これにより、アーム10と框側ブラケット5との連結が解除されるため、開き窓4を全開させることができる。これによって、室内への消防隊の侵入や室内の人員の救出を可能とすることができる。勿論、内側ハンドル16を操作してアーム10と框側ブラケット5との連結を解除させることで前記と同様な動作を行わせることもできる。
本発明の実施形態は、以上からなるものであるが、本発明は、この実施形態にのみ制約されるものではなく、自由に変形して実施することができる。例えば、第1カム機構13や第2カム機構14のカム形状は、他の形状としてもよいし、組付構造についても、実施形態に限定されない。
本発明は、開き窓のほか、回転窓、すべり出し窓、外開き窓、突き出し窓、たてすべり出し窓にも利用可能である。
1 開き窓の開放角度調整器
2 窓枠
3 ヒンジ
4 開き窓
5 框側ブラケット
6 枠側ブラケット
7 第1ピン
8 調整器本体
9 第2ピン
10 アーム
11 摺動ブロック
12 ばね
13 第1カム機構
14 第2カム機構
15 外側ハンドル
16 内側ハンドル
17 補助板
18 保護カバー
19 ビス

Claims (3)

  1. 開き窓(4)へ取り付けるための框側ブラケット(5)と、窓枠(2)へ取り付けるための枠側ブラケット(6)と、枠側ブラケット(6)に一端を第1ピン(7)で枢支連結された調整器本体(8)と、該調整器本体(8)に伸縮可能に挿入され、かつ、伸張端でロック可能に装着され、先端を前記框側ブラケット(5)に第2ピン(9)で枢支連結されたアーム(10)とを有する開き窓の開放角度調整器(1)において、
    前記框側ブラケット(5)と前記アーム(10)との連結を解除可能とするために、前記第2ピン(9)と一体の摺動ブロック(11)を前記框側ブラケット(5)内で前記第2ピン(9)の軸方向に出退摺動可能に保持させると共に、ばね(12)で常時、突出方向に押圧付勢させ、この摺動ブロック(11)の突出方向前面に第1カム機構(13)を配置し、かつ、前記摺動ブロック(11)の突出方向側面に第2カム機構(14)を配置し、前記第1カム機構(13)と第2カム機構(14)とを前記框側ブラケット(5)に互いに独立して回動操作可能に装着し、前記第1カム機構(13)を開き窓(4)の外側から回動操作する外側ハンドル(15)と前記第2カム機構(14)を開き窓(4)の内側から回動操作する内側ハンドル(16)とを前記框側ブラケット(5)に装着し、前記第1カム機構(13)と第2カム機構(14)とは、互いに独立して前記摺動ブロック(11)を前記ばね(12)に抗して前記第2ピン(9)の軸方向に退入操作可能としてあることを特徴とする開き窓の開放角度調整器。
  2. 前記第1カム機構(13)を回動操作する外側ハンドル(15)の回動軸線と、前記第2カム機構(14)を回動操作する内側ハンドル(16)の回動軸線とは、前記第2ピン(9)の軸線に直交して配置されていることを特徴とする請求項1に記載の開き窓の開放角度調整器。
  3. 前記内側ハンドル(16)は、外側ハンドル(15)よりも小さくされ、着脱可能な保護カバー(18)で保護されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の開き窓の開放角度調整器。
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