JP5436768B2 - スチレン系樹脂発泡粒子及びスチレン系樹脂発泡粒子成形体 - Google Patents
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Description
このように製造された発泡性スチレン系樹脂粒子を用いたスチレン系樹脂発泡粒子成形体の工業的に行われている製造方法は、当該樹脂粒子の予備発泡とその予備発泡粒子の型内成形からなる。まず予備発泡工程において発泡性スチレン系樹脂粒子を発泡機中でスチームにて加熱し所望の見かけ密度まで発泡させて予備発泡粒子とする。次いで型内成形工程において、所定の熟成期間を置いた予備発泡粒子を成形機金型内に充填し、金型内にスチームを導入し加熱し予備発泡粒子を融着させ成形した後、型内を水冷、さらに減圧しながら放冷することにより発泡粒子成形体の温度を下げ、金型内が大気圧付近まで減圧された後に成形体を金型から離型し発泡粒子成形体を得る。この冷却工程の際、充分に金型内部を冷却・減圧しないと離型後の発泡粒子成形体が変形してしまう。型内成形工程においてこの冷却工程に要する時間が型内成形工程全体の大半を占めるため、冷却時間の長短が発泡粒子成形体の生産性向上に大きな影響を与える。このため、型内成形時の冷却時間の短い発泡性スチレン系樹脂粒子、延いてはスチレン系樹脂発泡粒子の開発が求められている。
例えば、型内成形時の冷却時間を短縮させるために、特許文献1、2に見られるような高級脂肪酸の脂肪族アルコールエステル、特に常温で固体の牛脂硬化油、ヒマシ硬化油といった高級脂肪酸のトリグリセリンエステルを成分に含む粒状、或いは粉状のコーティング剤を発泡性スチレン系樹脂粒子の表面にブレンダー、ミキサーなどで被覆し、粒子表面を侵し成形時に予備発泡粒子から発泡剤を逸散させやすくする事により減圧速度を速め型内成形時の冷却時間を短縮する方法が開示されている。また、特許文献3では、液状の有機化合物を塗布する方法も開示されている。
本発明は、このような現状に鑑みてなされたものであり、発泡粒子成形体の内部まで発泡粒子同士が融着され,型内成形時の冷却時間を短縮することができ、また、発泡粒子成形体の強度に優れるスチレン系樹脂発泡粒子を提供するものである。
(1)スチレン系樹脂を基材樹脂とする平均粒子径が0.5〜10mm、見かけ密度が0.013〜0.15g/cm3の発泡粒子であって、該発泡粒子の表面に最大径が5〜100μmの窪みが多数形成されており、発泡粒子を加熱スチーム温度107℃、加熱時間120秒の条件下にて二次発泡させ、二次発泡前の発泡粒子の見かけ密度(g/cm3)を二次発泡後の発泡粒子の見かけ密度(g/cm3)にて除して求められる二次発泡率が(1)式を満足することを特徴とするスチレン系樹脂発泡粒子、
(数1)
二次発泡率≦−7.00
×{二次発泡前の発泡粒子の見かけ密度(g/cm3)}+1.61 ・・・(1)
(2)発泡粒子の表面に存在する多数の窪みが網目模様状であることを特徴とする上記(1)に記載のスチレン系樹脂発泡粒子、
(3)発泡粒子の表面に存在する最大径が5〜100μmの窪みの平均径が10〜70μmであり、該窪みの数が単位面積あたり0.005〜0.05個/μm2であることを特徴とする上記(1)または(2)に記載のスチレン系樹脂発泡粒子、
(4)スチレン系樹脂を基材樹脂とする平均粒子径が0.5〜10mm、見かけ密度が0.013〜0.15g/cm 3 の発泡粒子であって、該発泡粒子の表面に最大径が5〜100μmの窪みが多数形成されており、該窪みの平均径が10〜70μmであり、該窪みの数が単位面積あたり0.005〜0.05個/μm 2 であり、該発泡粒子の表面に存在する多数の窪みが網目模様状であることを特徴とするスチレン系樹脂発泡粒子、
(5)上記(1)〜(4)のいずれかに記載のスチレン系樹脂発泡粒子を型内に充填し、型内の発泡粒子を加熱し、相互に融着させ、冷却後に型内より取り出してなる密度0.008〜0.1g/cm3、厚み10cm以上のスチレン系樹脂発泡粒子成形体、
を要旨とするものである。
上記の芳香族ビニル系モノマーとしては、スチレン、α−メチルスチレン、o−メチルスチレン、m−メチルスチレン、p−メチルスチレン、ビニルトルエン、p−エチルスチレン、2,4−ジメチルスチレン、p−メトキシスチレン、p−フェニルスチレン、p−n−ブチルスチレン、p−n−ヘキシルスチレン、p−オクチルスチレン、p−t−ブチルスチレン、o−クロロスチレン、m−クロロスチレン、p−クロロスチレン、2,4−ジクロロスチレン、2,4,6−トリブロモスチレン、スチレンスルホン酸、スチレンスルホン酸ナトリウム等が挙げられる。また、上記の芳香族ビニル系モノマー以外のコモノマー成分としては、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸プロピル、アクリル酸ブチル、アクリル酸−2−エチルヘキシル等のアクリル酸の炭素数が1〜10のアルキルエステル;メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸プロピル、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸−2−エチルヘキシル等のメタクリル酸の炭素数が1〜10のアルキルエステル;アクリロニトリル、メタクリロニトリル等のニトリル基含有不飽和化合物等が挙げられる。
本発明のスチレン系樹脂発泡粒子の基材樹脂は、発泡性に優れる点、得られる発泡粒子の型内成形性に優れる点、汎用性などの点からスチレン成分単位の割合は70〜100重量%であることが特に好ましい。
窪みの総面積割合=S1(mm2)/S2(mm2)×100・・・(2)
また、発泡粒子表面の窪みの平均径が10〜70μm、更に10〜50μm、特に15〜40μmであることが好ましい。なお、窪みの平均径は、スチレン系樹脂発泡粒子の表面を走査型電子顕微鏡にて撮影する(拡大倍率200倍が好ましい)し、写真上に一辺が200μmの正方形を書きその範囲内に全体が存在する最大径が5〜100μmの全ての窪みの最大径の平均値を求める。発泡粒子10個について同様の操作を行なってそれぞれの窪みの最大径の平均値を求め、求められた10個の発泡粒子の窪みの最大径の平均値を算術平均して本発明における窪みの平均径とする。
上記の窪みの最大深さが浅すぎると、および/又は、窪みの平均径が大きすぎると型内成形の際、成形時間の短縮効果が不充分となる虞がある。一方、窪みの最大深さが深すぎると、および/又は、窪みの平均径が小さすぎると良好な発泡粒子成形体が得られる型内成形加熱条件の範囲が狭くなり得られる発泡粒子成形体の発泡粒子相互の融着が不充分となる虞がある。
また、発泡粒子表面の窪みの数は、単位面積あたり0.005〜0.05個/μm2、更に0.01〜0.05個/μm2であることが好ましい。上記の窪みの数が少なすぎると型内成形の際、成形時間の短縮効果が不充分となる虞がある。一方、窪みの数が多すぎると良好な発泡粒子成形体が得られる型内成形加熱条件の範囲が狭くなり得られる発泡粒子成形体の発泡粒子相互の融着が不充分となる虞がある。なお、発泡粒子表面の窪みの数は、以下の手順にて求めることができる。スチレン系樹脂発泡粒子の表面を走査型電子顕微鏡にて撮影する(拡大倍率200倍が好ましい)。次に、撮影した写真上に一辺が200μmの正方形を書き、前記正方形内に存在する窪みの数を数える(但し、該正方形の上辺や右辺と交わる窪みは窪みの数として数えることとし、下辺や左辺と交わる窪みは窪みの数として数えないこととする)。求められた窪みの数(個)を写真上に書いた一辺が200μmの正方形の面積(μm2)にて除して発泡粒子表面の窪みの数(個/μm2)とする。
撹拌装置の付いた密閉容器内にスチレンモノマーなどの芳香族ビニル系モノマーを可塑剤、重合開始剤と共に、適当な懸濁剤の存在下で水性媒体中に分散させた後、重合反応を開始し、重合途中あるいは更に重合完了後に発泡剤を添加して、発泡性スチレン系樹脂粒子を得る方法が挙げられる。上記方法において、窪み形成剤としての可塑剤を添加すること発泡剤の添加、含浸のタイミングが重要である。即ち、表面に特定の大きさの窪みが多数形成された本発明の発泡粒子は、流動パラフィン、高級脂肪酸エステル、及びオレフィンの群から選ばれた1種又は2種以上の混合物(以下、窪み形成剤という。)を添加することと特定のタイミングで発泡剤を添加、含浸させることにより得られる発泡性スチレン系樹脂粒子を加熱発泡させることにより得ることができる。その一方で、発泡性樹脂粒子の可塑剤として有用と考えられるD−リモネン、ジ−2−エチルヘキシルフタレート等を添加して得られる発泡性樹脂粒子からは、本発明の該窪みを有する発泡粒子を得ることができないことを確認している。上記の窪み形成剤は、発泡粒子表面に多数の該窪みを形成させるのみならず、それほど効果は高くないが、可塑剤としても作用し、発泡性スチレン系樹脂粒子の発泡性を高める効果を有する。
上記の流動パラフィン類とは、CmHn(n<2m+2,mは正の整数)で示される分岐構造、環構造を有する脂環式炭化水素化合物の混合物またはそれらの混合物が挙げられる。流動パラフィン類の平均炭素数:mは10〜40個であることが好ましく、特に好ましくは20〜35個である。平均炭素数が10個未満の流動パラフィン類や平均炭素数が40個を超える流動パラフィン類を用いた場合、発泡粒子表面に該窪みが形成されず、成形の際、成形時間の短縮効果が得られない虞がある。
懸濁剤としては、例えば、ポリビニルアルコール、メチルセルロース、ポリビニルピロリドンなどの親水性高分子や、第三リン酸カルシウム、ピロリン酸マグネシウムなどの難水溶性無機塩などを用いることができ、必要に応じて界面活性剤を併用しても良い。なお、難水溶性無機塩を使用する場合は、アルキルスルホン酸ナトリウム、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ドデシルジフェニルエーテルスルホン酸二ナトリウム、α−オレインスルホン酸ナトリウムなどのアニオン系界面活性剤を併用することが好ましい。
懸濁剤の使用量は、ビニルモノマー100重量部に対して、0.01〜5重量部が好ましい。前記の難水溶性無機塩とアニオン性界面活性剤を併用する場合は、ビニルモノマー100重量部に対して、難水溶性無機塩を0.05〜3重量部、アニオン性界面活性剤を0.0001〜0.5重量部、用いることが好ましい。
発泡性スチレン系樹脂粒子中の発泡剤含有量は、2〜15重量%含有していることが好ましく、更に好ましくは3〜12重量%である。発泡剤の含有量が少なすぎる場合は、発泡性が低下し、目標の発泡倍率まで発泡させることが困難になる。一方、発泡剤の含有量が多すぎる場合は、得られる発泡粒子のセルサイズが粗大になり、得られる発泡成形体の強度が低下したり、発泡成形加工が困難になる虞がある。
例えば、発泡剤の反応系への添加時期を重合転化率が60%以上の時期とする上で、重合転化率が60%以上の状態とするための具体的な温度、時間の反応条件調整は、各種成分の配合、重合条件等により一概に決定することはできないが、例えば、概ね90℃まで0.5〜1.0℃/分程度で昇温したのち、95℃程度まで0.005〜0.02℃/分程度で昇温、更に120℃程度まで0.05〜0.3℃/分程度で昇温後、該温度にて3〜9時間程度、撹拌しながら保持することにより調整することができる。
発泡剤を添加する前の反応器から餅状ポリマー約5gをろ紙に取り出し、ポリマーをろ紙で軽く押さえつけ水分をろ紙に吸い取る。ろ紙上から餅状ポリマー約1.5gを20mlのビーカに取って、小数点以下4桁まで秤量(g)し「再沈前の質量」とする。次いで、ポリマー1g(純度100%として)につき5〜6mlのクロロホルムに溶解させる。別に用意した200mlビーカに120〜130mlのメタノールを入れ、スターラーチップで撹拌しながら、メタノールを入れたビーカに先に用意したクロロホルム溶液を少しずつ滴下させる。最後に、20mlのビーカにもメタノール10mlを注ぎ、器壁についたポリマーを回収して、その溶液を200mlビーカに加える。次いで該200mlビーカ中の溶液を数時間撹拌した後にろ過して、ポリマーを回収する。回収したポリマーを風乾後、80℃で1日以上の条件にて真空乾燥器にて乾燥を行う。この操作により得られたポリマーの回収量を小数点以下4桁まで秤量(g)し「再沈後の質量」とする。
前記の通り求められた「再沈前の質量」と「再沈後の質量」とを下記(3)式に代入することにより、重合転化率(%)を求めることができる。
重合転化率(%)=(「再沈後の質量」/「再沈前の質量」)×100・・・(3)
二次発泡率≦−7.00
×{二次発泡前の発泡粒子の見かけ密度(g/cm3)}+1.61・・・(1)
二次発泡率≦−7.00
×{二次発泡前の発泡粒子の見かけ密度(g/cm3)}+1.58・・・(4)
(数6)
二次発泡率≦−7.00
×{二次発泡前の発泡粒子の見かけ密度(g/cm3)}+1.56・・・(5)
本発明の発泡粒子を使用して得られる発泡粒子成形体としては、密度が0.008〜0.1g/cm3、更に密度が0.01〜0.05g/cm3、特に密度が0.012〜0.02g/cm3、厚みが10cm超、更に15〜100cm、特に厚みが20〜100cmの大型のものが適している。前記の大型の発泡粒子成形体としては、EPS土木工法に使用される長さ2m又は1m、幅1m、厚み50cmサイズのポリスチレン発泡粒子成形体や、ボイドスラブとして使用される長さ1.2m、幅0.4m、厚み10〜20cmサイズのポリスチレン発泡粒子成形体などが挙げられる。本発明では、このような大型の発泡粒子成形体を、成形体の中心部の発泡粒子まで融着を高めて製造しても型内成形工程後段の冷却時間はわずかな時間で済む。なお。上記発泡粒子成形体の密度は、発泡粒子成形体の重量を該成形体の体積で除することにより求めることができる。
撹拌装置の付いた内容積が3Lのオートクレーブに、脱イオン水700g、懸濁剤として、第三リン酸カルシウム(太平化学産業社製)0.78g、界面活性剤としてドデシルジフェニルエーテルスルホン酸二ナトリウム(花王社製 ペレックスSSH 1%水溶液)8.4g、懸濁助剤として過硫酸カリウムの0.01%水溶液を2.5g、電解質として酢酸ナトリウム1.1gを投入した。
ついで、重合開始剤として過酸化ベンゾイル1.4g(日本油脂社製 ナイパーBW、水希釈粉体品)及び、t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキシルモノカーボネート0.275g(日本油脂社製 パーブチルE)、可塑剤(窪み形成剤)として流動パラフィン(松村石油研究所社製 モレスコホワイトP150 平均炭素数27個)5gを、モノマーとしてのスチレン500gに溶解させ、400rpmで撹拌しながらオートクレーブに投入した。オートクレーブ内を窒素置換した後、昇温を開始し、1時間半かけて90℃まで昇温した。
冷却後、内容物を取り出し、硝酸を添加し発泡性スチレン系樹脂粒子の表面に付着した第3リン酸カルシウムを溶解させた後、遠心分離機で脱水・洗浄し、気流乾燥装置で表面に付着した水分を除去し、平均粒子径が約1.0mmの発泡性スチレン系樹脂粒子を得た。なお、得られた樹脂粒子の断面表層部の顕微鏡写真を図11に示す。
得られた発泡性スチレン系樹脂粒子を30L常圧バッチ発泡機内で、スチームを供給し、かさ密度が16.6kg/m3まで発泡させ、スチレン系樹脂の発泡粒子を得た。得られた発泡粒子の表面の顕微鏡写真を図3に示す。
得られた発泡粒子を室温で1日熟成後、型物成形機(Erlenbach)で、直径300mm×厚さ180mmの円柱状の発泡粒子成形体の成形を行った。成形の条件は所定の圧力、例えば、0.07MPaのスチーム圧力で20秒間加熱した後、水冷5秒行いさらに−0.08MPaの減圧度で真空放冷を行い、面圧計が0.00MPa(ゲージ圧)に到達したときに金型を開き成形体を離型した。
得られた成形体を40℃で1日乾燥後、さらに室温で1日以上養生してから各種評価に用いた。尚、真空放冷開始から離型までの時間を冷却時間として記録した。
得られた発泡性スチレン系樹脂粒子をジメチルホルムアミドに溶解させ、ガスクロマトグラフィーにて、添加した発泡剤成分の含有量を測定し、各成分の含有量(重量%)を合計して求めた。
得られた発泡性スチレン系樹脂粒子をテトラヒドロフランに溶解させ、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)で測定し、標準ポリスチレンで校正し、数平均、重量平均、およびZ平均分子量を求めた。
1Lのメスシリンダーを用意し、発泡粒子をメスシリンダーの1Lの標線まで充填し,充填された発泡粒子の重量(g)を0.1gの位まで秤量した。得られた1Lあたりの発泡粒子の重量WP(g)より,発泡粒子のかさ密度(kg/m3)を求めた。
(数7)
発泡粒子のかさ密度(kg/m3)
={WP(g)×0.001(kg/g)}/{1(L)×0.001(L/m3)}
スチーム加熱および水冷後の金型キャビティの減圧開始から面圧が0.00MPa(ゲージ圧)に到達するまでに要した時間(秒)を計測した。
得られた発泡粒子成形体をニクロム線により、厚さ方向に60mmずつ3枚の板にスライスした。表面側から数えて2枚目の板を割って破断面を観察し、発泡粒子100個以上について、目視により内部で破断した発泡粒子と界面で剥離した発泡粒子数をそれぞれ計測し、内部で破断した発泡粒子と界面で剥離した発泡粒子の合計数に対する内部で破断した発泡粒子の割合を内部融着率(%)とした。
JIS K 7221に準拠して3点曲げ試験を行なった。すなわち、スチレン系樹脂の発泡粒子(かさ密度が16.6kg/m3)を室温で1日熟成後、成形機(ダイセン工業社製 VS−500)を用いて成形を行った。金型寸法は300×75×25mmとし、3点曲げ試験(スパン200mm)を行って最大曲げ応力(MPa)を測定した。同様の試験を5点の試験片について行い、平均して曲げ強さ(MPa)を求めた。
可塑剤(窪み形成剤)として流動パラフィン(松村石油研究所社製 モレスコホワイトP350P 平均炭素数33個)5gを用いた以外は実施例1と同様に実施した。なお、得られた発泡性樹脂粒子の断面表層部の顕微鏡写真を図12に示す。また、得られた発泡粒子の表面の顕微鏡写真を図5に示す。
可塑剤(窪み形成剤)として流動パラフィン(松村石油研究所社製 モレスコホワイトP150 平均炭素数27個)4g、グリセリントリステアレート(日本油脂社製 極度硬化牛脂)1gを用いた以外は実施例1と同様に実施した。なお、得られた発泡粒子の表面の顕微鏡写真を図6に示す。
発泡剤としてブタン(ノルマルブタン約70%、イソブタン約30%の混合物)115gを、90℃到達5時間目(重合転化率64%)に約20分かけオートクレーブ内に添加した以外は実施例1と同様に実施した。
発泡剤としてブタン(ノルマルブタン約70%、イソブタン約30%の混合物)115gを、90℃到達7時間30分目 (重合転化率93%)に約20分かけオートクレーブ内に添加した以外は実施例1と同様に実施した。
可塑剤(窪み形成剤)として流動パラフィン(松村石油研究所社製 モレスコホワイトP150 平均炭素数27個)2.5gを用いた以外は実施例1と同様に実施した。
可塑剤(窪み形成剤)として流動パラフィン(松村石油研究所社製 モレスコホワイトP150 平均炭素数27個)12.5gを用いた以外は実施例1と同様に実施した。
発泡剤としてブタン(ノルマルブタン約70%、イソブタン約30%の混合物)105gを用いた以外は実施例1と同様に実施した。
発泡剤としてブタン(ノルマルブタン約70%、イソブタン約30%の混合物)90gを用いた以外は実施例1と同様に実施した。
発泡剤としてブタン(ノルマルブタン約70%、イソブタン約30%の混合物)75gを用いた以外は実施例1と同様に実施した。
モノマーとしてスチレン400g、メタクリル酸メチル100g、可塑剤(窪み形成剤)として流動パラフィン(松村石油研究所社製 モレスコホワイトP60 平均炭素数20個)5gを用い、発泡剤としてブタン(ノルマルブタン約70%、イソブタン約30%の混合物)115gを90℃到達3時間30分目(重合転化率81%)に約20分かけオートクレーブ内に添加した以外は実施例1と同様に実施した。
モノマーとしてスチレン350g、メタクリル酸メチル150g、可塑剤(窪み形成剤)としてグリセリントリステアレート(日本油脂社製:極度硬化牛脂)5gを用い、発泡剤としてブタン(ノルマルブタン約70%、イソブタン約30%の混合物)115gを90℃到達3時間30分目 (重合転化率83%)に約20分かけオートクレーブ内に添加した以外は実施例1と同様に実施した。
モノマーとしてスチレン275g、メタクリル酸メチル225g、可塑剤(窪み形成剤)として炭素数20〜28の混合物からなるα−オレフィン混合物(三菱化学社製:商品名「ダイアレン208」)5gを用い、発泡剤としてブタン(ノルマルブタン約70%、イソブタン約30%の混合物)115gを90℃到達3時間目 (重合転化率80%)に約20分かけオートクレーブ内に添加した以外は実施例1と同様に実施した。
撹拌装置の付いた内容積が3Lのオートクレーブに、脱イオン水700g、懸濁剤として、第三リン酸カルシウム(太平化学産業社製)0.78g、界面活性剤としてドデシルジフェニルエーテルスルホン酸二ナトリウム(花王社製 ペレックスSSH 1%水溶液)8.4g、電解質として酢酸ナトリウム1.1gを投入した。
ついで、重合開始剤として過酸化ベンゾイル(日本油脂社製 ナイパーBW、水希釈粉体品)1.4g及び、t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキシルモノカーボネート(日本油脂社製 パーブチルE)0.275g、可塑剤(窪み形成剤)として流動パラフィン(松村石油研究所社製 モレスコホワイトP150 平均炭素数27個)5g、難燃剤として1,2,5,6,9,10−ヘキサブロモシクロドデカン3g、難燃助剤としてジクミルパーオキサイド1.5gを、モノマーとしてのスチレン500gに溶解させ、400rpmで撹拌しながらオートクレーブに投入した。オートクレーブ内を窒素置換した後、昇温を開始し、1時間半かけて90℃まで昇温した。
得られた発泡性スチレン系樹脂粒子を30L常圧バッチ発泡機内で、スチームを供給し、かさ密度が14.9kg/m3まで発泡させ、スチレン系樹脂の発泡粒子を得た。得られた発泡粒子を室温で1日熟成後、型物成形機(Erlenbach)で、直径300mm×厚さ180mmの円柱状の発泡粒子成形体の成形を行った。成形の条件は所定の圧力、例えば、0.07MPaのスチーム圧力で20秒間加熱した後、水冷5秒行いさらに−0.08MPaの減圧度で真空放冷を行い、面圧計が0.00MPa(ゲージ圧)に到達したときに金型を開き成形体を離型した。
得られた成形体を40℃で1日乾燥後、さらに室温で1日以上養生してから各種評価に用いた。尚、真空放冷開始から離型までの時間を冷却時間として記録した。
実施例14で得られた発泡性スチレン系樹脂粒子を30L常圧バッチ発泡機内で、スチームを供給し、かさ密度が20.0kg/m3まで発泡させ、スチレン系樹脂の発泡粒子を得た以外は、実施例1と同様に実施した。
実施例14で得られた発泡性スチレン系樹脂粒子を30L常圧バッチ発泡機内で、スチームを供給し、かさ密度が27.0kg/m3まで発泡させ、スチレン系樹脂の発泡粒子を得た以外は、実施例1と同様に実施した。
撹拌装置の付いた内容積が3Lのオートクレーブに、脱イオン水800g、懸濁剤として、第三リン酸カルシウム(太平化学産業社製)0.68g、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム(東京化成工業社製)0.025g、電解質として酢酸ナトリウム1.2gを投入した。
ついで、重合開始剤としてt−ブチルパーオキシ2−エチルヘキサノエート(日本油脂社製 パーブチルO)2.2g及び、t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキシルモノカーボネート(日本油脂社製 パーブチルE)1.2g、可塑剤としてフタル酸―ジ−2―エチルヘキシル 7.55gを、スチレン755gに溶解させ、400rpmで撹拌しながらオートクレーブに投入した。オートクレーブ内を窒素置換した後、昇温を開始し、1時間半かけて90℃まで昇温した。90℃へ昇温する途中、60℃到達時に懸濁助剤として過硫酸カリウムの0.01%水溶液を2.5g添加した。
発泡剤としてブタン(ノルマルブタン約70%、イソブタン約30%の混合物)115gを、90℃到達4時間目(重合転化率57%)に約20分かけオートクレーブ内に添加した以外は実施例1と同様に実施した。なお、得られた発泡粒子の表面の顕微鏡写真を図7に示す。
発泡剤としてブタン(ノルマルブタン約70%、イソブタン約30%の混合物)115gを、90℃到達8時間目 (重合転化率98%)に約20分かけオートクレーブ内に添加した以外は実施例1と同様に実施した。
可塑剤として流動パラフィン(松村石油研究所社製 モレスコホワイトP150 平均炭素数27個)17.5gを用いた以外は実施例1と同様に実施した。得られた樹脂粒子は凝結(生成した複数の粒子が固着して生成する、おこし状の塊)しており、2mmより大きい粒子であった。
可塑剤としてブチルステアレート5gを用いた以外は実施例1と同様に実施した。
可塑剤を用いなかった以外は実施例1と同様に実施した。
撹拌装置の付いた内容積が3Lのオートクレーブに、脱イオン水760g、懸濁剤として、第三リン酸カルシウム(太平化学産業社製)0.76g、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム(東京化成工業社製)0.05g、電解質として酢酸ナトリウム1.2gを投入した。
ついで、重合開始剤として過酸化ベンゾイル(日本油脂社製 ナイパーBW、水希釈粉体品)1.91g及び、t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキシルモノカーボネート(日本油脂社製 パーブチルE)0.93g、可塑剤としてグリセリントリステアレート(日本油脂社製:極度硬化牛脂)7.6g、難燃剤として1,2,5,6,9,10−ヘキサブロモシクロドデカン4.56g、難燃助剤としてジクミルパーオキサイド2.28gを、モノマーとしてスチレン760gに溶解させ、400rpmで撹拌しながらオートクレーブに投入した。オートクレーブ内を窒素置換した後、昇温を開始し、1時間半かけて90℃まで昇温した。90℃到達後、100℃まで6時間30分かけて昇温し、更に120℃まで1時間30分かけて昇温し、そのまま120℃で2時間30分保持した後、30℃まで約6時間かけて冷却した。90℃到達から5時間30分後(重合転化率76%)に、発泡剤としてイソブタン(ノルマルブタン約20%とイソブタン約80%の混合物)57gとペンタン(ノルマルペンタン約80%、イソペンタン約20%の混合物)19gを約30分かけオートクレーブ内に添加した。発泡剤添加後、撹拌速度を350rpmに下げて樹脂粒子を得た以外は、実施例1と同様に実施した。
得られた発泡性スチレン系樹脂粒子を篩いにかけて直径が0.7〜1.4mmの粒子を取り出し、発泡性スチレン系樹脂粒子100重量部に対して、帯電防止剤であるN,N―ビス(2−ヒドロキシエチル)アルキルアミン0.006重量部を添加し、さらにステアリン酸亜鉛0.12重量部、グリセリンモノステアレート0.04重量部、グリセリン 0.025重量部の混合物で被覆した。
得られた発泡性スチレン系樹脂粒子を30L常圧バッチ発泡機内で、スチームを供給し、かさ密度が15.0kg/m3まで発泡させ、スチレン系樹脂の発泡粒子を得た。得られた発泡粒子を室温で1日熟成後、型物成形機(Erlenbach)で、直径300mm×厚さ180mmの円柱状の発泡粒子成形体の成形を行った。成形の条件は所定の圧力、例えば、0.07MPaのスチーム圧力で20秒間加熱した後、水冷5秒行いさらに−0.08MPaの減圧度で真空放冷を行い、面圧計が0.00MPa(ゲージ圧)に到達したときに金型を開き成形体を離型した。
得られた成形体を40℃で1日乾燥後、さらに室温で1日以上養生してから各種評価に用いた。尚、真空放冷開始から離型までの時間を冷却時間として記録した。
比較例7で得られた発泡性スチレン系樹脂粒子を30L常圧バッチ発泡機内で、スチームを供給し、かさ密度が19.9kg/m3まで発泡させ、スチレン系樹脂の発泡粒子を得た以外は、実施例1と同様に実施した。なお、得られた発泡粒子の表面の顕微鏡写真を図8に示す。
比較例7で得られた発泡性スチレン系樹脂粒子を30L常圧バッチ発泡機内で、スチームを供給し、かさ密度が27.2kg/m3まで発泡させ、スチレン系樹脂の発泡粒子を得た以外は、実施例1と同様に実施した。
表1〜8および図2より、本発明の各実施例では、内部融着率が50%以上の成形体を成形する際でも、2〜9分の冷却時間で済んでいるのに対し、比較例では10分以上の冷却時間がかかっていることが分かる。本発明の各実施例と比較例の曲げ強さを比較では、ほとんど数値が変わらず、本発明の実施例の成形体は短い時間で成形しても、成形品の強度は損なわれていないことが分かる。
実施例14で得られた発泡性スチレン系樹脂粒子を30L常圧バッチ発泡機内で、スチームを供給し、かさ密度が14.9kg/m3まで発泡させ、室温で1日熟成後、成形機(ダイセン工業社製 VS−300)にて300mm×200mm×25mmの板状の成形品の成形を行った。得られた成形品から200mm×25mm×10mmの寸法の試験体に切り出し、23℃1日間養生し、JIS A 9511に記載されている方法で燃焼試験を行った。また、得られた発泡粒子成形体から200mm×200mm×25mmの寸法の試験体に切り出し、JIS A 1412−2 熱流計法(HFM法)に準じてスチレン系樹脂発泡粒子成形体の熱伝導率を測定した。
難燃剤を含有するスチレン系樹脂発泡粒子成形体について、JIS A 9511に準じて燃焼試験を行った。JIS A 9511の合否判定に準じ、3秒以内に消火し残塵がなく、限界線を越えて燃焼が継続しなかった場合を合格とした。
JIS A 1412−2 熱流計法(HFM法)に準じてスチレン系樹脂発泡粒子成形体の熱伝導率を測定した。スチレン系樹脂発泡粒子成形体を200×200×25mmの寸法の試験体に切り出し、測定装置の加熱板と冷却熱板の間に挟み、試験体温度差30℃、試験体平均温度20℃の条件で測定を行った。
実施例14で得られた発泡性スチレン系樹脂粒子を30L常圧バッチ発泡機内で、スチームを供給し、かさ密度が20.0kg/m3まで発泡させる以外は、実施例17と同様に行った。
実施例14で得られた発泡性スチレン系樹脂粒子を30L常圧バッチ発泡機内で、スチームを供給し、かさ密度が27.0kg/m3まで発泡させる以外は、実施例17と同様に行った。
比較例7で得られた発泡性スチレン系樹脂粒子を30L常圧バッチ発泡機内で、スチームを供給し、かさ密度が15.0kg/m3まで発泡させる以外は、実施例17と同様に行った。
比較例7で得られた発泡性スチレン系樹脂粒子を30L常圧バッチ発泡機内で、スチームを供給し、かさ密度が19.9kg/m3まで発泡させる以外は、実施例17と同様に行った。
比較例7で得られた発泡性スチレン系樹脂粒子を30L常圧バッチ発泡機内で、スチームを供給し、かさ密度が27.2kg/m3まで発泡させる以外は、実施例17と同様に行った。
Claims (5)
- スチレン系樹脂を基材樹脂とする平均粒子径が0.5〜10mm、見かけ密度が0.013〜0.15g/cm3の発泡粒子であって、該発泡粒子の表面に最大径が5〜100μmの窪みが多数形成されており、発泡粒子を加熱スチーム温度107℃、加熱時間120秒の条件下にて二次発泡させ、二次発泡前の発泡粒子の見かけ密度(g/cm3)を二次発泡後の発泡粒子の見かけ密度(g/cm3)にて除して求められる二次発泡率が(1)式を満足することを特徴とするスチレン系樹脂発泡粒子。
(数1)
二次発泡率≦−7.00
×{二次発泡前の発泡粒子の見かけ密度(g/cm3)}+1.61・・・(1) - 発泡粒子の表面に存在する多数の窪みが網目模様状であることを特徴とする請求項1に記載のスチレン系樹脂発泡粒子。
- 発泡粒子の表面に存在する最大径が5〜100μmの窪みの平均径が10〜70μmであり、該窪みの数が単位面積あたり0.005〜0.05個/μm2であることを特徴とする請求項1または2に記載のスチレン系樹脂発泡粒子。
- スチレン系樹脂を基材樹脂とする平均粒子径が0.5〜10mm、見かけ密度が0.013〜0.15g/cm 3 の発泡粒子であって、該発泡粒子の表面に最大径が5〜100μmの窪みが多数形成されており、該窪みの平均径が10〜70μmであり、該窪みの数が単位面積あたり0.005〜0.05個/μm 2 であり、該発泡粒子の表面に存在する多数の窪みが網目模様状であることを特徴とするスチレン系樹脂発泡粒子。
- 請求項1〜4のいずれかに記載のスチレン系樹脂発泡粒子を型内に充填し、型内の発泡粒子を加熱し、相互に融着させ、冷却後に型内より取り出してなる密度0.008〜0.1g/cm3、厚み10cm以上のスチレン系樹脂発泡粒子成形体。
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