JP7588511B2 - 発泡性スチレン系樹脂粒子の製造方法 - Google Patents
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Description
上記難燃剤を溶解させた、スチレンを含むスチレン系単量体を水性媒体中に添加し、該水性媒体中で上記スチレン系単量体の懸濁重合を行うことにより、上記難燃剤を含むスチレン系樹脂粒子を得る重合工程を含み、
上記重合工程においては、重合開始剤として、10時間半減期温度が65℃以上90℃以下の、脂肪族パーオキシエステル型及び/又は脂肪族パーオキシケタール型の第1有機過酸化物と、10時間半減期温度が90℃超110℃以下の第2有機過酸化物とを使用し、
上記難燃剤がスチレン-ブタジエン系共重合体の臭素化物であり、
上記難燃剤の配合量がスチレン系単量体100重量部に対して0.05~2質量部であり、
上記発泡性スチレン系樹脂粒子中のスチレンの含有量が25質量ppm以下(0を含む)であるとともに、ベンゼンの含有量が1.5質量ppm以下(0を含む)である、発泡性スチレン系樹脂粒子の製造方法にある。
また、10時間半減期温度の値として、有機過酸化物の製造会社が発行するカタログや技術資料に記載された10時間半減期温度のデータを利用することもできる。
、t-ヘキシルパーオキシ-2-エチルヘキサノエート、1,1,3,3-テトラメチルブチルパーオキシ-2-エチルヘキサノエート、t-アミルパーオキシ-2-エチルヘキサノエート、1,1-ビス(t-ヘキシルパーオキシ)シクロヘキサン、1,1-ビス(t-ブチルパーオキシ)-2-メチルシクロヘキサン、1,1-ビス(t-ブチルパーオキシ)シクロヘキサンなどが挙げられる。
第2有機過酸化物としては、t-ブチルパーオキシ-2-エチルヘキシルカーボネート、t-ブチルパーオキシイソプロピルカーボネート、t-ブチルパーオキシアセテート、t-ブチルパーオキシ-3,5,5-トリメチルヘキサノエート、t-ブチルパーオキシラウレート、t-アミルパーオキシ-2-エチルヘキシルカーボネート、t-ヘキシルパーオキシアセテート、2,2-ビス(4,4-ジ-t-ブチルパーオキシシクロヘキシル)プロパン、2,2-ビス(t-ブチルパーオキシ)ブタン等が挙げられる。
重合禁止剤を添加するタイミングは特に制限はないが、重合工程において、難燃剤と重合開始剤と重合禁止剤とを溶解させたスチレン系単量体を水性媒体中に添加することが好ましい。重合禁止剤の添加量は、スチレン系単量体100質量部に対して0.0001~0.01質量部であることが好ましい。
重合転化率が90%となるまでの重合速度は、重合転化率90%を、重合転化率が90%になるまでに要する時間(hr:時間)で割ることにより求めることができる。
可塑剤としては、例えば流動パラフィン、グリセリンジアセトモノラウレート、グリセリントリステアレート、フタル酸ジ-2-エチルヘキシル、アジピン酸ジ-2-エチルヘキシル等を用いることができる。
連鎖移動剤としては、例えば、オクチルメルカプタン、ドデシルメルカプタン、α―メチルスチレンダイマー等を用いることができる。
無機系難燃剤としては、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、炭酸カルシウム、三酸化アンチモン、膨張性黒鉛、赤リン等を用いることができる。
酸化防止剤としては、フェノール系、リン系、硫黄系等の酸化防止剤を用いることができる。
光安定剤としては、ヒンダードアミン系等の光安定剤を用いることができる。
有機系抗菌剤としては、例えば銀系、銅系、亜鉛系、酸化チタン系等の抗菌剤を用いることができる。
また、スチレン系単量体には、本発明の効果を損なわない限り、ブタジエンゴム、スチレン-ブタジエンゴム、イソプレンゴム、エチレン-プロピレンゴムなどのゴム成分を添加しても良い。
発泡粒子の嵩密度(kg/m3)=Wp(g)÷1(L) ・・・・・(1)
発泡成形体の見掛け密度は、発泡成形体の質量をその外形寸法から求められる体積で除することにより求めることができる。
本例の発泡性粒子、発泡成形体の製造方法について以下に説明する。まず、撹拌装置の付いた内容積が50Lのオートクレーブ内に、脱イオン水16kg、第三リン酸カルシウム(懸濁剤)14.4g、α―オレフィンスルホン酸ナトリウム(界面活性剤)0.6g、アルキルビフェニルジスルホン酸ジナトリウム(界面活性剤)0.2g、及び酢酸ナトリウム(電解質)24.4gを投入した。次いで、10時間半減期温度が72.1℃の有機過酸化物であるt-ブチルパーオキシ-2-エチルヘキサノエート(日油(株)製の「パーブチルO」、第1重合開始剤)43.2g、10時間半減期温度が99℃の有機過酸化物であるt-ブチルパーオキシ-2-エチルヘキシルモノカーボネート(日油(株)製の「パーブチルE」、第2重合開始剤)25.6g、臭素化スチレン-ブタジエンブロック共重合体(ケムチュラ・ジャパン(株)製の「Emerald Innovation 3000」、難燃剤)12.8g、1時間半減期温度が136℃の有機過酸化物であるジクミルパーオキサイド(日油(株)製の「パークミルD」、難燃助剤)51.2g、流動パラフィン((株)MORESCO製の「モレスコホワイトP-60」、可塑剤)128g、及びポリエチレンワックスパウダー(東洋アドレ(株)製の「ポリエチレンワックス1000」、気泡調整剤)3.2g、4-t-ブチルカテコール(DIC社製の「DIC-TBC」、重合禁止剤)0.32gをスチレン16kgに混合し、混合物を回転数210rpmで撹拌しながらオートクレーブ内に投入した。なお、本例で用いた難燃剤を、以下適宜「E3000」という。
発泡性粒子の作製時に行った前段重合工程と同じ条件で、別途前段重合工程を行った。この前段重合工程が終了すると同時にオートクレーブの内容物の温度を10分以内で30℃以下にまで急冷し、重合反応を停止させた。冷却後、オートクレーブから重合途中のスチレン系樹脂粒子を取り出し、遠心分離機で脱水し、流動乾燥装置で表面に付着した水分を除去した。このようにして、前段重合工程終了時のスチレン系樹脂粒子を得た、得られたスチレン系樹脂粒子中の未反応のスチレン系単量体の含有量をガスクロマトグラフィーにより求めた。ガスクロマトグラフィーによるスチレン系単量体の含有量の測定方法については、後述する。そして、下式(2)より、重合転化率を求めた。この操作を3回行い、各重合転化率の算術平均値を求めた。
重合転化率(質量%)=100-スチレン系単量体の含有量(質量%)・・・(2)
発泡性粒子の作製時と同じ条件で、別途重合を行い、発泡剤の添加を開始する直前にオートクレーブの内容物の温度を10分以内で30℃以下にまで急冷し、重合反応を停止させた。そして、上述の前段重合工程終了時の重合転化率の測定と同様の操作を行うことにより、発泡剤含浸時の重合転化率を求めた。この操作を3回行い、各重合転化率の算術平均値を表中に示した。
発泡性粒子の作製時と同じ条件で、別途重合を行い、オートクレーブの昇温後、任意の時間経過後においてオートクレーブの内容物の温度を10分以内で30℃以下にまで急冷し、重合反応を停止させた。そして、上術の前段重合工程終了時の重合転化率の測定方法と同様の方法により、重合転化率を求めた。この操作を複数の時間ごとに行い、重合転化率とその重合転化率になるまでに要した時間との関係をプロットした図を作成した。そして、得られた重合転化率とその重合転化率になるまでに要した時間との関係から、重合転化率が90%になるまでに要する時間(hr:時間)を求めた。重合転化率が90%となるまでの重合速度は、重合転化率90%を、重合転化率が90%になるまでに要した時間(hr:時間)で割ることにより求めた。
発泡剤の含有量は、発泡性粒子をジメチルホルムアミド(DMF)に溶解させて得られる溶解物のガスクロマトグラフィーを行うことにより測定した。具体的には、まず、100mlのメスフラスコにシクロペンタノール約5gを小数点以下第3位まで精秤した。この重量を、以下、Wi(g)という。さらに、メスフラスコ内にDFMを加えて全体の容積を100mLにした。このDMF溶液をさらにDMFで100倍に希釈した。これを内部標準溶液とした。次いで、測定対象となる発泡性粒子約1gを小数点以下第3位まで精秤した。この重量を、以下、Ws(g)という。精秤した発泡性粒子の試料を約18mlのDMFに溶解させ、さらに内部標準溶液をホールピペットにて正確に2ml加えた。このようにして得られた溶液1μLをマイクロシリンジにて採集し、ガスクロマトグラフィーに導入し、クロマトグラムを得た。得られたクロマトグラムから発泡剤成分、及び、内部標準のピーク面積を求め、下式(4)から各成分の濃度を求めた。
Wi:内部標準溶液を作成したときのシクロペンタノール重量(g)、Ws:DMFに溶解させた試料重量(g)、An:ガスクロマトグラフ測定時の各成分のピーク面積、Ai:ガスクロマトグラフ測定時の内部標準物質のピーク面積、Fn:あらかじめ作成した検量線より求めた各成分の補正係数。
使用機器:(株)島津製作所製のガスクロマトグラフGC-6AM
検出器:FID(水素炎イオン化検出器)
カラム材質:内径3mm、長さ5000mmのガラスカラム
カラム充填剤:[液相名]FFAP(遊離脂肪酸)、[液相含有率]10質量%、[担体名]ガスクロマトグラフ用珪藻土Chomasorb W、[担体粒度]60/80メッシュ、[担体処理方法]AW-DMCS(水洗・焼成・酸処理・シラン処理)、[充填量]90ml
注入口温度:250℃
カラム温度:120℃
検出部温度:250℃
キャリーガス:N2
液量:40ml/分
ヘッドスペース法のガスクロマトグラフ質量分析計にて発泡性粒子中の未反応スチレン系単量体とベンゼンの含有量を測定した。試料としては、発泡性粒子をジメチルホルムアミド(すなわち、DMF)に溶解させて得られる溶解物を用いた。具体的には、まず、DMF中のスチレンまたはベンゼン濃度が5質量ppm、50質量ppm、500質量ppmとなるように標準溶液を調整する。次に、容積20mlのバイアル瓶に標準溶液0.2gを精秤し、DMF1mlを入れて密封した。ヘッドスペースサンプラーにて保温し、気相部をガスクロマトグラフ質量分析計により測定し、得られたクロマトグラムから検量線を作成した。次に、20mlのバイアル瓶に試料0.2gを精秤し、DMF1mlを入れて密封し、室温で1日保持して完全に溶解させた。ヘッドスペースサンプラーにて保温し、気相部をガスクロマトグラフ質量分析計により測定して、得られたクロマトグラムからあらかじめ作成した検量線から、未反応のスチレンとベンゼンの含有量を求めた。
ガスクロマトグラフ質量分析計:(株)島津製作所製GCMS-QP2020
ヘッドスペースサンプラー:(株)島津製作所製HS-20
キャピラリーカラム:ジーエルサイエンス(株)Stabilwax、内径0.32mm、長さ30m
ヘッドスペースサンプラー保温条件:90℃1時間
カラム温度:50℃、2分⇒(昇温速度:10℃/分)⇒90℃⇒(昇温速度:5℃/分)⇒120℃⇒(昇温速度:20℃/分)⇒230℃、2分
イオン源温度:200℃
キャリーガス:ヘリウム
キャリーガスのカラム流量 2ml/分
スプリット比:1/10
カールフィッシャー水分計により発泡性粒子の水分量を測定した。具体的には、発泡性粒子の試料約0.28gを精秤した。次いで、京都電子工業(株)製の水分気化装置CHK-501により、温度160℃で試料を加熱して水分を気化させ、その水分量を京都電子工業(株)製のカールフィッシャー水分計(電量滴定方式)MKC-610を用いて測定した。
発泡性粒子中のスチレン系樹脂の分子量(数平均分子量、重量平均分子量、Z平均分子量)は、ポリスチレンを標準物質としたゲルパーミエーションクロマトグラフィ(GPC)法により測定することができる。具体的には、東ソー(株)製のHLC-8320GPC EcoSECを用いて、溶離液:テトラヒドロフラン(THF)、THF流量:0.6ml/分、試料濃度:0.1wt%という測定条件で測定した。カラムとしては、TSKguardcolumn SuperH-H×1本、TSK-GEL SuperHM-H×2本を直列に接続したカラムを用いた。即ち、発泡性粒子から採取した試験片をテトラヒドロフラン(THF)に溶解させ、ゲルパーミエーションクロマトグラフィ(GPC)で分子量を測定した。そして、測定値を標準ポリスチレンで校正して、数平均分子量、重量平均分子量、Z平均分子量をそれぞれ求めた。
発泡性粒子について、63%体積平均粒子径d63、90%体積平均粒子径d90、及び10%体積平均粒子径d10を測定した。63%体積平均粒子径d63、90%体積平均粒子径d90、及び10%体積平均粒子径d10は、レーザ回折・散乱法によって求めた粒度分布において、それぞれ体積積算値63%、90%、10%での粒径である。なお、表中の平均粒子径の値は、63%体積平均粒子径d63の値を示した。
具体的な測定方法は次の通りである。機装株式会社の粒度分布測定装置「ミリトラック JPA」を用いて発泡性粒子の粒度分布を測定した。具体的には、まず、測定装置の試料供給フィーダーから発泡性粒子30gを自由落下させ、投影像をCCDカメラで撮像した。次いで、撮像した画像情報に対して演算・結合処理を順次行い、粒度分布・形状指数結果を出力する画像解析方式の条件で測定した。このようにして、粒度分布における体積積算値10%、63%、90%での各粒径(d10、d63、d90)mmを求めた。これらの値より以下の式(5)に基づいて63%平均粒子径の分散度を算出した。なお、平均粒子径は、製造直後の発泡性粒子についてのものであり、篩い分けなどによる分級を行っていない発泡性粒子についての値である。分散度の値が小さいほど、粒径のばらつきが小さいことを意味している。
63%体積平均粒子径の分散度=(d90-d10)/d63 ・・・・(5)
棚式発泡器内で、熟成が完了した発泡性粒子を3kPa(ゲージ圧)の蒸気により270秒間加熱することにより、発泡させた。その後、発泡粒子を一昼夜、風乾させた。次いで、発泡粒子を1Lのメスシリンダー内の1Lの標準位置まで充填し、発泡粒子の重量(=Wp)を小数点第1位まで秤量した。そして、発泡粒子の重量Wp(g)から以下の式(5)により発泡粒子の嵩密度(Kg/m3)を求めた。この発泡粒子の嵩密度から発泡性を判定した。
発泡粒子の嵩密度(Kg/m3)=Wp(g)÷1(L) ・・・・・(5)
発泡成形体の質量をその外形寸法から求められる体積で除することにより見掛け密度を算出した。
試料としては、発泡成形体の一部をジメチルホルムアミド(すなわち、DMF)に溶解させて得られる溶解物を用いた点を除いては、上述の発泡性粒子と同様にして測定した。
寸法が100mm×80mm×15mmの板状の発泡成形体を成形するための成形金型を用いた以外は、上記成形条件と同条件にて発泡成形体を作製した。この発泡成形体を40℃で1日乾燥させた。その後、10Lテドラー(登録商標)バッグに発泡成形体を入れ、3回の窒素パージにより、バッグ内の気体(具体的には、空気)を追い出した後、バッグ内に窒素を4L注入し、温度40℃で2時間保持した。発泡成形体から発生するスチレンとベンゼンをTenax-TA捕集管に捕集した。捕集管への流量は、0.1ml/分であり、捕集量は1.0Lである。次いで、加熱脱離-ガスクロマトグラフ質量分析計により捕集管内のスチレンとベンゼンを定量し、気体1m3あたりのスチレン量とベンゼン量(単位:μg/m3)を求めた。なお、放散量が5μg/m3未満の場合には、表中に「<5」と表記した。
燃焼速度の評価は、FMVSS No.302に準拠して行った。具体的には、まず、発泡成形体を温度40℃で3日間放置し、さらに室温で1日間放置することにより、熟成を行った。その後、発泡成形体を温度40℃3日間放置し、さらに室温で1日間放置することにより、養生を行った。その後、発泡成形体から縦356mm×横102mm×厚さ13mmの平板状の試験片を5つ切り出し、スガ試験機社製のMVSS燃焼性試験器MVSS-2を用いて燃焼試験を行った。具体的には、試験片をU字形の取り付け具に水平に固定し、試験片の自由端を、炎の長さを38mmに調整したブンゼンバーナーの炎に15秒間あて、試験片に着火させた。そして、試験片の自由端の反対側に位置する固定端から38mmの地点まで燃焼するのに要した時間を計測し、燃焼距離と燃焼時間より燃焼速度(mm/分)を求めた。規程の端部に達しない場合は、炎が停止した地点までの燃焼距離と燃焼時間より燃焼速度を求めた。また、試験片が着火しなかった場合の燃焼速度は、0mm/分とした。5つの試験片の燃焼速度の算術平均値を燃焼速度とし、FMVSS No.302への適合性(燃焼速度が102mm/分以下)を判断した。
発泡成形体の自己消火性を、JIS A 9511:2006Rの燃焼試験(A法)に基づき評価した。具体的には、まず、発泡成形体を温度40℃で3日間放置し、さらに室温で1日間放置することにより、養生を行った。その後、発泡成形体から縦200mm×横25mm×厚さ10mmの直方体状の試験片を5つ切り出した。次いで、ろうそくを用いて、着火限界指示線及び燃焼限界指示線まで試験片を着火させた後、ろうそくをすばやく試験片から後退させた。そして、ろうそくを後退させた瞬間から試験片の炎が消えるまでの時間(消炎時間)を計測し、5つの試験片の消炎時間の算術平均を求めた。この消炎時間の算術平均値から自己消火性(消炎時間が3秒以下)を判断した。なお、消炎時間が10秒を超える場合には、表中に「>10」と表記した。
発泡成形体を切断して、縦300mm×横75mm×厚さ25mmの直方体状の試験片を作製した。JIS K 7221-2 付属書1に準拠して、試験片の3点曲げ試験を行い、曲げ強度を測定することにより、発泡成形体の機械的強度を評価した。
発泡成形体の表面を目視で確認し、陥没がない場合を「○(無)」と評価し、陥没がある場合を「×(有)」と評価した。
重合条件を表1、表2に示す通り変更し、実施例1と同様の測定、評価を行った。なお、実施例4では、発泡粒子の発泡倍率を30倍にして、発泡成形体の評価を行った。また、実施例5では、発泡粒子の発泡倍率を20倍にして、発泡成形体の評価を行った。また、実施例6では、第1重合開始剤を10時間半減期温度が72.1℃のt-ブチルパーオキシ-2-エチルヘキサノエート(日油(株)製の「パーブチルO」)から10時間半減期温度が65.3℃の1,1,3,3-テトラメチルブチルパーオキシ-2-エチルヘキサノエート(日油(株)製の「パーオクタO」)に変更した。また、実施例7では、第1重合開始剤を10時間半減期温度が72.1℃のt-ブチルパーオキシ-2-エチルヘキサノエート(日油(株)製の「パーブチルO」)から10時間半減期温度が87.1℃の1,1-ビス(t-ブチルパーオキシ)シクロヘキサン(日油(株)製の「パーヘキサHC」)に変更した。また、実施例8では、1時間半かけて温度100℃まで昇温させ、その温度100℃への到達後、さらに温度110℃まで6時間30分かけてオートクレーブ内を昇温させた。その後、温度120℃まで2時間かけてオートクレーブ内をさらに昇温させ、その温度120で5時間オートクレーブ内を保持した。その後、温度30℃まで約6時間かけて冷却した。上述の温度100℃から温度110℃への昇温途中であって、100℃に到達してから5時間30分経過時に、発泡剤として、ペンタン(n-ペンタン80%とイソペンタン20%の混合物)320gと、ブタン(n-ブタン70%とイソブタン30%の混合物)880gとを30分間かけてオートクレーブ内へ圧入に変更した。
本例においては、重合禁止剤を使用せず、第1重合開始剤としてのt-ブチルパーオキシ-2-エチルヘキサノエート(日油(株)製の「パーブチルO」)を過酸化ベンゾイル(日油(株)製の「ナイパーBW」、水希釈粉体品、重合開始剤)用いた以外は、実施例1と同様に行なった。
比較例2、比較例3は、発泡剤の添加量を比較例1とは変更した例である。具体的には、比較例2においては、重合禁止剤を使用せず、発泡剤として、ペンタン(n-ペンタン80%とイソペンタン20%の混合物)320g、ブタン(n-ブタン70%とイソブタン30%の混合物)928gを用いた以外は、比較例1と同様に行なった。比較例3においては、重合禁止剤を使用せず、発泡剤の添加量をペンタン(n-ペンタン80%とイソペンタン20%の混合物)320gと、ブタン(n-ブタン70%とイソブタン30%の混合物)976gを用いた以外は、比較例1と同様に行なった。
重合禁止剤を使用せず、オートクレーブ内の空気を窒素により置換した後、1時間半かけて温度90℃まで昇温させ、重合温度を90℃到達後、100℃まで6時間30分かけてオートクレーブ内を昇温させるまでの操作は比較例1と同様にして行った。次いで、さらに温度115℃まで2時間かけて昇温し、その温度115℃で5時間保持した。その後、30℃まで約6時間かけて冷却した。冷却操作以降は、比較例1と同様に行った。
本例においては、重合禁止剤を使用せず、難燃剤として、2,2-ビス(4‘-(2“,3”-ジブロモ-2“-メチルプロポキシ-3’,5‘-ジブロモフェニル)プロパン 160gを用いた以外は、比較例1と同様に行った。なお、本例で使用した難燃剤を以下、適宜「SR130」と表記する。
本例においては、難燃剤として、SR130を160g用い、第1重合開始剤としてパーブチルOを用いた以外は、比較例1と同様に行った。
本例においては、重合禁止剤を使用せず、難燃剤、第1重合開始剤、第2重合開始剤をスチレン系単量体に溶解させることなく、水相に添加した以外は、比較例1と同様に行った。
本例では、難燃剤、第1重合開始剤、第2重合開始剤をスチレン系単量体に溶解させることなく、水相に添加し、第1重合開始剤としてパーブチルOを用いた。そして、オートクレーブ内の空気を窒素により置換した後、1時間半かけて温度90℃まで昇温させ、重合温度を90℃到達後、100℃まで6時間30分かけてオートクレーブ内を昇温させるまでの操作は比較例1と同様にして行った。次いで、さらに温度115℃まで2時間かけて昇温し、その温度115℃で5時間保持した。その後、30℃まで約6時間かけて冷却した。冷却操作以降は、比較例1と同様に行った。
比較例9は、発泡剤の添加時期を比較例1とは変更した例である。具体的には、比較例9においては、発泡剤の添加時期を、90℃到達5.5時間後を6.5時間後にした以外は、比較例1と同様に行なった。
本例では、第1重合開始剤をt-ブチルパーオキシイソプロピルモノカーボネート(日油(株)製の「パーブチルI」)を用いた以外は、実施例1と同様に行なった。
パーブチルOは、t-ブチルパーオキシ-2-エチルヘキサノエートであり、その構造は、下記構造式(1)で表される。
Claims (9)
- 難燃剤と発泡剤とを含む発泡性スチレン系樹脂粒子の製造方法であって、
上記難燃剤と重合開始剤とを溶解させた、スチレンを含むスチレン系単量体を水性媒体中に添加し、該水性媒体中で上記スチレン系単量体の懸濁重合を行うことにより、上記難燃剤を含むスチレン系樹脂粒子を得る重合工程を含み、
上記重合工程においては、重合開始剤として、10時間半減期温度が65℃以上90℃以下の、脂肪族パーオキシエステル型及び/又は脂肪族パーオキシケタール型の第1有機過酸化物と、10時間半減期温度が90℃超110℃以下の第2有機過酸化物とを使用し、
上記難燃剤がスチレン-ブタジエン系共重合体の臭素化物であり、
上記難燃剤の配合量がスチレン系単量体100重量部に対して0.05~2質量部であり、
上記発泡性スチレン系樹脂粒子中のスチレンの含有量が25質量ppm以下(0を含む)であるとともに、ベンゼンの含有量が1.5質量ppm以下(0を含む)である、発泡性スチレン系樹脂粒子の製造方法。 - 上記スチレン系単量体中のフェニルアセチレン濃度が5質量ppm以上20質量ppm以下である、請求項1に記載の発泡性スチレン系樹脂粒子の製造方法。
- 上記第2有機過酸化物が、上記第1有機過酸化物よりも10時間半減期温度が10℃以上高い脂肪族パーオキシジカーボネート型及び/又は脂肪族パーオキシエステル型の有機過酸化物である、請求項1又は2に記載の発泡性スチレン系樹脂粒子の製造方法。
- 上記重合工程が、110℃以下の温度で重合転化率が90質量%以上となるまで上記スチレン系単量体の重合を行う前段重合工程と、115℃を超え135℃以下の温度で未反応のスチレンの含有量が25質量ppm以下(0を含む)となるまで上記スチレン系単量体の重合を行う後段重合工程とを含む、請求項1~3のいずれか一項に記載の発泡性スチレン系樹脂粒子の製造方法。
- 上記第1有機過酸化物がt-ブチルパーオキシ-2-エチルヘキサノエートからなり、上記第2有機過酸化物がt-ブチルパーオキシ-2-エチルヘキシルモノカーボネートからなる、請求項1~4のいずれか一項に記載の発泡性スチレン系樹脂粒子の製造方法。
- 上記スチレン系単量体の重合転化率が90質量%以上のときに上記発泡剤を添加し、上記スチレン系樹脂粒子に上記発泡剤を含浸させる、発泡剤含浸工程を含む、請求項1~5のいずれか一項に記載の発泡性スチレン系樹脂粒子の製造方法。
- 上記発泡剤含浸工程においては、上記発泡剤としてブタンとペンタンとを添加する、請求項6に記載の発泡性スチレン系樹脂粒子の製造方法。
- 上記重合工程においては、上記スチレン系単量体の重合転化率が90%となるまでの重合速度が14%/hr以上18%/hr以下となる条件で懸濁重合を行う、請求項1~7のいずれか一項に記載の発泡性スチレン系樹脂粒子の製造方法。
- 重合禁止剤の存在下で上記スチレン系単量体の懸濁重合を行う、請求項1~8のいずれか一項に記載の発泡性スチレン系樹脂粒子の製造方法。
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