JP5437659B2 - ヒータ及び樹脂成形装置 - Google Patents

ヒータ及び樹脂成形装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5437659B2
JP5437659B2 JP2009036484A JP2009036484A JP5437659B2 JP 5437659 B2 JP5437659 B2 JP 5437659B2 JP 2009036484 A JP2009036484 A JP 2009036484A JP 2009036484 A JP2009036484 A JP 2009036484A JP 5437659 B2 JP5437659 B2 JP 5437659B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin
mold
top plate
temperature
heater
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2009036484A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009220563A (ja
Inventor
光男 前田
泰夫 松見
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Chemical Co Ltd filed Critical Sumitomo Chemical Co Ltd
Priority to JP2009036484A priority Critical patent/JP5437659B2/ja
Publication of JP2009220563A publication Critical patent/JP2009220563A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5437659B2 publication Critical patent/JP5437659B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C45/72Heating or cooling
    • B29C45/73Heating or cooling of the mould
    • B29C45/7312Construction of heating or cooling fluid flow channels
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C45/26Moulds
    • B29C45/27Sprue channels ; Runner channels or runner nozzles
    • B29C45/2737Heating or cooling means therefor
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C45/76Measuring, controlling or regulating
    • B29C45/78Measuring, controlling or regulating of temperature
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C33/00Moulds or cores; Details thereof or accessories therefor
    • B29C33/02Moulds or cores; Details thereof or accessories therefor with incorporated heating or cooling means
    • B29C33/06Moulds or cores; Details thereof or accessories therefor with incorporated heating or cooling means using radiation, e.g. electro-magnetic waves, induction heating
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/14Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor incorporating preformed parts or layers, e.g. injection moulding around inserts or for coating articles
    • B29C45/14639Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor incorporating preformed parts or layers, e.g. injection moulding around inserts or for coating articles for obtaining an insulating effect, e.g. for electrical components
    • B29C45/14655Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor incorporating preformed parts or layers, e.g. injection moulding around inserts or for coating articles for obtaining an insulating effect, e.g. for electrical components connected to or mounted on a carrier, e.g. lead frame

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Fluid Mechanics (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

本発明は、高速に加熱、冷却を行うことで、製造のスループットを向上可能なヒータ、樹脂成形装置、樹脂成形方法、及び樹脂成形体に関する。
従来の樹脂成形においては、金型の温度を上昇させて、樹脂を金型内に注入し、金型を冷却した後、固化した樹脂を金型内から取り出している。このような技術として、例えば、下記特許文献1に記載されるものが知られている。この技術では、金型内にコイルを埋設しており、このコイルに通電を行うことで、金型を加熱している。
特開平07−125057号公報
しかしながら、従来のヒータでは、高速に加熱及び/又は冷却を行うことができず、製造のスループットが低いという問題があった。本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、製造のスループットを向上可能なヒータ及び樹脂成形装置を提供することを目的とする。
上述の課題を解決するため、本発明に係るヒータは、金属製の天板と、天板に設けられた金属製の柱材と、柱材の軸の周囲を囲むコイルと、を備え、柱材は、その内部に冷却通路を有し、柱材は、第1金属からなる筒体と、第2金属からなり、筒体内に設けられた柱部と、を有しており、第2金属の熱伝導率は、前記第1金属の熱伝導率よりも高いことを特徴とする。
コイルに通電を行うと、柱材の表面に電流が流れ、高周波誘導加熱が行われ、この熱は柱材に熱的に接続されている天板に伝達される。この加熱は高周波誘導加熱であるため、高速に天板の温度を上昇させることができる。その一方で、柱材は、その内部に冷却通路を有している。冷却通路内には、空気、水、ミストエアー、氷結エアーなどの冷却媒体を流すことができる。これにより、柱材を自然冷却時よりも高速に冷却することができるため、加熱及び冷却のサイクルを有する製造工程において、そのスループットを向上させることができる。
天板の熱伝導率は、柱材のコイルに隣接する領域の熱伝導率よりも高いことが好ましい。
柱材のコイルに隣接する領域は、高周波誘導加熱を行うため、ある程度の高い抵抗が必要であるが、高抵抗の材料は、一般に熱伝導率が低くなるため、効率的に天板の温度を上昇させ難い。そこで、本発明では、天板の熱伝導率を相対的に高くすることとしたので、天板の昇温速度が向上し、天板によって加熱処理される物質の製造のスループットが高くなる。この物質とは、好ましくは樹脂である。
また、柱材は、第1金属からなる筒体と、第2金属からなり、筒体内に設けられた柱部とを有しており、第2金属の熱伝導率は、第1金属の熱伝導率よりも高いことが好ましい。なお、ここでいう熱伝導率とは、特に限定のない限り、測定温度20℃における熱伝導率を指す。このような柱材を用いると、筒体内の柱部は熱伝導率が高いため、筒体内で発生した熱が、柱部を介して、天板に有効に伝達されることとなる。また、天板の熱を柱部を介して放熱するのにも有効となる。
柱材或いは柱部が冷却通路を備える場合において、筒体と柱部とを異種金属から構成し、筒体内に柱部を圧入している場合、これらの熱膨張係数の差によって柱材、柱材に固定された天板に歪が生じることとなるが、冷却通路は、これらの金属の熱膨張係数の差による歪を吸収することができる。特に、天板を樹脂成形用の金型に用いる場合には、熱膨張係数の差による歪が生じにくくなるため、精密な樹脂成形が可能となる。
また、第1金属の熱伝導率が60W/m・K以下であり、第2金属の熱伝導率が70W/m・K以上であることが好ましく、この場合には、十分に高速な天板の加熱及び/又は冷却を行うことができる。
本発明に係る樹脂成形装置は、上述のヒータの天板に樹脂成形用の凹凸パターンを設けてなる。この場合、凹凸パターンに沿って樹脂成形が行われる。天板は高速に加熱及び/又は冷却されるため、樹脂成形時のスループットを向上させることができる。
本発明に係る樹脂成形方法は、上述の樹脂成形装置の凹凸パターンを含む金型内に樹脂を注入する工程と、金型を冷却する工程と、を備え、この樹脂は熱可塑性樹脂であり、コイルに通電が行われ、金型への樹脂注入時の金型の温度をT1(℃)、樹脂の流動開始温度をT2(℃)とした場合、以下の関係式:T1(℃)≧T2(℃)−70℃を満たすことを特徴とする。
このような温度で、樹脂が注入されると、金型内で十分に樹脂が流動し、外観の整った樹脂成形体を形成することができる。
特に、本発明に係る樹脂成形方法は、上述の脂成形装置の凹凸パターンを含む金型内にインサート部品を挿入する工程と、この金型内に樹脂を注入する工程と、金型を冷却する工程と、を備え、この樹脂は熱可塑性樹脂であり、コイルに通電が行われ、金型への樹脂注入時の金型の温度をT1(℃)、樹脂の流動開始温度をT2(℃)とした場合、以下の関係式:T1(℃)≧T2(℃)−70℃を満たすことを特徴とする。
すなわち、樹脂の注入前にリードフレーム等のインサート部品を挿入した後に、このような温度で、樹脂が注入された場合においても、金型内で十分に樹脂が流動し、外観の整った樹脂成形体を形成することができる。
特に、熱可塑性樹脂は、液晶性ポリマーであることが好ましく、液晶性ポリマーは、金型内で十分に流動することができる。このような樹脂成形方法によって製造された樹脂成形体は、従来の方法で製造された樹脂成形体と比較して、その構造において、樹脂流がぶつかることによって生じるウエルドがほとんど観察されず、また、フローマークが極めて小さい等の優れた外観を有しているという差異がある。また、リードフレームを挟んだ(リードフレームをインサートした)金型内に、比較的高温で樹脂を注入した場合には、リードフレームと樹脂との間の密着性が向上するという利点もある。
このようにリードフレーム等をインサート部品として用い、該インサート部品と樹脂とが一体化された樹脂成形体を得る場合、このインサート部品は、その表面が黒化処理又は粗化処理されていると好ましい。このような処理がなされたインサート部品を用いると、該インサート部品と樹脂との間の密着性が一層向上する傾向がある。
本発明のヒータによれば、製造のスループットが向上し、これを用いた樹脂成形装置によれば、高いスループットで樹脂成形を行うことができる。また、高温で注入された樹脂から成形された樹脂成形体は、外観が優れることとなる。
樹脂成形装置主要部の斜視図である。 ヒータの斜視図である。 図2に示したヒータのIII−III矢印断面図である。 図2に示したヒータを矢印IVの方向から観察したヒータの底面図である。 ヒータの底面図である。 ヒータの断面図である。 柱材の縦断面図である。 上下の金型を含む樹脂成形装置の縦断面図である。 樹脂成形時のタイミングチャートである。 温度サイクルのグラフである。 製造された樹脂成形体を有する電子部品の斜視図である。 別実施様態の温度サイクルのグラフである。 気密性検査装置101を示す概略図である。
以下、実施の形態に係るヒータ、樹脂成形装置、樹脂成形方法、及び樹脂成形体について説明する。以下の説明において、同一要素には同一符号を用いることとし、重複する説明は省略する。
図1は、樹脂成形装置主要部の斜視図である。
以下、図1の樹脂成形装置を用い、インサート部品としてリードフレーム、特に金属製のリードフレームを用いる場合の樹脂成形に関し説明する。
樹脂成形においては、まず、リードフレーム20を用意する。1つのリードフレーム20は複数のケースを形成するための複数の領域を有している。下金型M4はリードフレーム20を搬送するための凹溝MGを備えており、下金型M4の凹溝MG内に下金型主要部(天板)M41が固定されている。下金型M4の上部には、上金型M3が配置されており、下金型主要部M41に対向する位置に上金型主要部M31が位置する。これらの金型主要部M31、M41の間のキャビティ内に樹脂が注入され、樹脂成形が行われる。
リードフレーム20の搬送方向Tの排出側の凹溝MGの深さは、リードフレーム20の導入側の深さよりも深く、成形後の樹脂であっても凹溝MG内に収まるように設定されている。なお、上金型M3にも、上金型主要部M31よりもリードフレーム排出側には凹溝MG’が形成されている。
詳説すれば、リードフレーム20における1つの樹脂成形用の領域が金型主要部M31,M41間に位置した後、金型主要部M31,M41が金型M3,M4と共に閉じる。しかる後、上金型主要部M31に設けられた樹脂注入口(ゲート)Gを介して金型に挟まれた空間内に溶融した樹脂が充填され、成形が行われる。ゲートGの数は複数であってもよい。なお、樹脂の注入の直前から注入終了の直後まで、上金型主要部M31及び/又は下金型主要部M41に設けられた排気口VCを介して、金型主要部M31,M41間のキャビティ内に存在する空気を外部に排気する。すなわち、凹凸パターン2Aと排気口VCとは、金型が閉じた状態においても、連通している。ただし、前記溶融した樹脂(溶融樹脂)は比較的高粘度であることから、金型間の連通した領域の隙間から溶融樹脂が排気口VCに吸い込まれることはなく、このときの隙間の寸法は溶融樹脂の粘度を勘案して定めればよい。
それぞれの金型主要部M31,M41の表面には、樹脂成形用の凹凸パターン2Aが形成されているが、凹凸パターン2Aの形状と、成形される樹脂のケース本体の形状とは同一であるため、ここでは単数又は複数の樹脂ケース本体(2A)として示すこととする。
樹脂成形の後、上下の金型M3,M4が開いて、成形されたケース本体(2A)は、凹溝MGの深さの大きな側に移動し、リードフレームの次の成形用の領域が再び金型主要部M31,M41間に位置する。
すなわち、この樹脂ケースの製造方法は、リードフレーム20を用意する工程と、対向する2つの金型(主要部)M31,M41で挟まれた空間内にリードフレーム20を配置する工程と、この空間内に樹脂材料を注入する工程とを備えている。
ここで、下金型主要部M41は、図2に示すヒータIHMの天板(M41)を構成している。XYZ直交座標系を設定すると、天板M41の表面はXY平面に一致し、排気口VCはZ軸方向に沿って延びている。
図2は、ヒータIHMの斜視図である。図3は、図2に示したヒータのIII−III矢印断面図である。また、図4は、図2に示したヒータIHMを矢印IVの方向から観察したヒータIHMの底面図である。
ヒータIHMは、高周波誘導加熱を行うものであり、金属製の天板M41と、天板M41に固定された金属製の柱材M42,M43(図3参照)と、柱材M42,M43の軸(Z軸)の周囲を囲むコイルWRとを備えている。天板M41には、複数のボルトN1〜N4が貫通しており、ボルトN1〜N4によって、天板M41が本体側の金型に固定されている。
コイルWRは、導線CLと、導線CLの外周を被覆する絶縁コーティング層CTとからなり、導線CLの材料としてはCuを用いることができ、絶縁コーティング層CTの材料としてはエナメルやシリコンを用いることができるが、これらの材料は特に限定されるものではない。
円筒形を構成するように巻かれたコイルWRの両端子WRE1,WRE2間に通電を行うと、コイルWRの軸に沿う方向に磁力線が発生する。この磁力線が通るように柱材(M42)は配置されている。柱材(M42)の表面を通った磁力線の影響を受けて、柱材(M42)の表面において渦電流が発生し、高周波誘導加熱が行われる。
すなわち、柱材のコイルWRに隣接する領域(筒体M42)は、高周波誘導加熱が行われるため、ある程度の高い抵抗が必要であるが、高抵抗の材料は、一般に熱伝導率が低くなるため、効率的に天板M41の温度を上昇させることができない。天板M41の熱伝導率は、柱材のコイルWRに隣接する領域(筒体M42)の熱伝導率よりも高い。したがって、天板M41の昇温速度が向上し、天板M41によって加熱処理される物質の製造のスループットが高くなる。この物質とは、本例では樹脂である。
また、本例の柱材は、第1金属からなる筒体M42と、第2金属からなり、筒体M42内に設けられ、これに熱的に接続され、その外周面が筒体内周面に接触した柱部(コア材)M43とを有している。ここで、第2金属の抵抗率R2は、第1金属の抵抗率R1よりも低い(R2<R1)。すなわち、筒体M42を構成する第1金属は、高抵抗(=R1)であるため、高周波誘導加熱が有効に行われるが、筒体M42内の柱部M43は、低抵抗(=R2)であるため、すなわち、熱伝導率が高いため、筒体M42内で発生した熱が、柱部M43を介して、天板M41に有効に伝達されることとなる。また、天板の熱を、柱部を介して放熱するのにも有効となる。
天板M41、筒体M42、柱部M43のそれぞれの材料(α、β、γ)の好適な組み合わせの一例としては、以下のものを用いることができる。
(α、β、γ)=(合金工具鋼鋼材、ステンレス鋼鋼材、アルミ合金材)、(合金工具鋼鋼材、ステンレス鋼鋼材、銅合金材)、(合金工具鋼鋼材、ステンレス鋼鋼材、亜鉛合金材)、(合金工具鋼鋼材、高速度工具鋼材、アルミ合金材)、(合金工具鋼鋼材、高速度工具鋼材、銅合金材)、(合金工具鋼鋼材、高速度工具鋼材、亜鉛合金材)、(機械構造用炭素鋼材、ステンレス鋼鋼材、アルミ合金材)、(機械構造用炭素鋼材、ステンレス鋼鋼材、銅合金材)、(機械構造用炭素鋼材、ステンレス鋼鋼材、亜鉛合金材)、(機械構造用炭素鋼材、高速度工具鋼材、アルミ合金材)、(機械構造用炭素鋼材、高速度工具鋼材、銅合金材)、(機械構造用炭素鋼材、高速度工具鋼材、亜鉛合金材)、(合金工具鋼鋼材、合金工具鋼鋼材、アルミ合金材)、(合金工具鋼鋼材、合金工具鋼鋼材、銅合金材)、(合金工具鋼鋼材、合金工具鋼鋼材、亜鉛合金材)等。
この柱材は、その内部に冷却通路P1,P2を有している。冷却通路P1,P2内には、空気、水、ミストエアー、氷結エアーなどの冷却媒体を流すことができる。各冷却通路P1,P2は、Z軸に平行に延びており、天板M41内に形成された連絡通路P3を介して接続されている。一方の冷却通路P2から冷却媒体を矢印AINの方向に導入すると、冷却媒体は、連絡通路P3を介して、冷却通路P1に至り、矢印AOUTの方向へ排出される。
これにより、柱材を自然冷却時よりも高速に冷却することができるため、スループットを更に向上させることができる。特に、筒体M42と柱部M43とを異種金属から構成し、筒体M42内に柱部M43を圧入している場合、これらの熱膨張係数の差によって柱材M42,M43、及び柱材M42,M43に固定された天板M41に歪が生じることとなるが、冷却通路P1,P2は、これらの金属の熱膨張係数の差による歪を吸収することができる。
特に、天板M41を樹脂成形用の金型に用いる場合には、熱膨張係数の差による歪が生じにくくなるため、精密な樹脂成形が可能となる。
柱材M42,M43の軸方向に垂直な一方の面は、天板M41の裏面に溶接やボルドなどを用いて固定され、熱的に接続され接触している。天板M41の裏面と、柱材M42,M43との間には、熱電対などの温度センサTMが設けられており、温度センサTMは、天板M41の温度を測定することができるようになっている。
なお、冷却通路P1,P2は、天板M41に到達している。これにより、冷却通路P1,P2内を流れる冷却媒体が天板M41に直接当ることとなるため、冷却効率が向上する。
なお、凹凸パターン2Aは、同図では4つの樹脂パッケージを一度の成形工程で製造するように形成されている。すなわち、本例の凹凸パターン2Aは、4つの凹領域2A1,2A2,2A3,2A4を有している。樹脂成形時には、リードフレーム20を、上下の金型主要部M41,M31で挟んだ状態で、上下の凹凸パターン2Aによって形成されるキャビティ内に溶融した樹脂を注入し、しかる後、冷却媒体を通路P2,P3,P1内に流し、導電性の高い柱部M43及び天板M41を介して、樹脂を急速に冷却する。
この樹脂成形装置は、ヒータIHMの天板M41に樹脂成形用の凹凸パターン2Aを設けているので、凹凸パターン2Aに沿って樹脂成形が行われる。天板M41は高速に加熱及び/又は冷却されるため、樹脂成形時のスループットを向上させることができる。
図4では、Z軸方向に延びる一組の冷却通路P1,P2を示したが、これは、図5に示すように、2組以上の冷却通路P1,P2としてもよい。それぞれの冷却通路P1,P2は、連通通路P3によって接続されている。
また、図3においては、連絡通路P3は、天板M41内に形成されることとしたが、これは、図6に示すように、柱材の柱部M43内に形成することとしてもよい。この場合においても、冷却通路及び連絡通路の組数は、図5に示すように、複数組とすることができる。
なお、第1金属の熱伝導率が60W/m・K以下であり、第2金属の熱伝導率が70W/m・K以上であること好ましく、この場合には、十分に高速な天板の加熱及び/又は冷却を行うことができる。更に、高速加熱の観点からは、高抵抗の材料からなる第1金属の抵抗率(=R1)は5×10−8Ω・m以上であることが好ましい。
熱伝導率が60W/m・K以下の材料としては、以下のものが知られている。S50CやS55C等の機械構造用炭素鋼材及びそれらの改良鋼材、SCM440、SCM445等の機械構造用合金鋼鋼材及びそれらの改良鋼鋼材、SUS420、SUS630等のステンレス鋼鋼材及びそれらの改良鋼鋼材、SK3等の炭素工具鋼鋼材及びそれらの改良鋼鋼材、SKS3、SKD4、SKD7、SKD11、SKD12、SKD61、SKT4等の合金工具鋼鋼材及びそれらの改良鋼鋼材、SKH5、SKH9、SKH51、SKH55、SKH57、SKH59等の高速度工具鋼材、及び粉末ハイス鋼鋼材、マルエージング鋼鋼材等の改良鋼鋼材が挙げられる。
一方、熱伝導率が70W/m・K以上の材料としては、以下のものが知られている。アルミニウム銅合金、アルミニウムマグネシウム合金等のアルミ合金材、銅ベリリウム合金、銅タングステン合金、銅モリブテン合金、銅ニッケル錫合金等の銅合金材、亜鉛アルミニウム銅合金等の亜鉛合金材等が挙げられる。
なお、冷却動作による冷却効果のみ着目すると、筒体M42と柱部M43とは同種の材料から構成され、また、一体的に構成されることとしてもよい。
図7は、柱材の全てが前述の筒体M43と同一の材料からなる場合の柱材の縦断面図である。説明の便宜上、柱材を筒体M43と同一の符号で示すこととする。
柱材(M43)には、上述の筒体M43と同一の材料を用いることができ、内部には冷却通路P1,P2が形成されている。この場合も、コイルWRに通電を行うことによって柱材(M43)を高周波誘導加熱し、柱材(M43)を介してこれに熱的に接続されている天板M41を急速に加熱することができると共に、上述のように柱材(M43)が冷却通路P1,P2を有することにより、柱材(M43)及び天板M41を急速に冷却することができる。したがって、製造のスループットを向上させることができる。
図8は、上下の金型を含む樹脂成形装置の縦断面図である。
台座B3上に、基台B2、B1が載せられ、これらはボルトBL1で固定されている。
上部の基台B1上には下金型M4、上金型M3が載せられている。上金型M3上内には、ゲートGに連続する樹脂供給通路SL3が形成されている。また、上金型M3上に配置される下部樹脂供給部材(金型)M2及び上部樹脂供給部材(金型)M1には、樹脂供給通路SL3に連続する樹脂供給通路SL2及び樹脂供給通路SL1がそれぞれ形成されている。
まず、全ての金型M1〜M4が閉じた状態において、樹脂材料が樹脂供給通路(スプールやランナー)SL1,SL2,SL3及びゲートGを介して、上金型M3と下金型M4との間の空間内に注入される。この樹脂は、溶融しており、また、上金型M3と下金型M4は、前述のヒータIHMによって加熱されている。それぞれに、凹凸パターン2Aの形成された天板M41(図2参照)が設けられており、双方の天板M41が向かい合っている。上下の金型M3,M4が完全に閉じる直前に、上述の排気が開始され、樹脂の注入が完了すると、上記排気が終了し、冷却媒体がそれぞれの冷却通路P1,P2に導入され、樹脂が固化することになる。
次に、ガイドピンFTと共に金型M1及び金型M2が、金型M3から離隔し、ゲートGに連続していた固化樹脂(スプールランナ)が、キャビティ内で成形された樹脂成形体(ケース本体2A)から切断される。ガイドピンFTは、金型M1、M2、M3、M4、基台B1,B2を厚み方向に貫通している。ガイドピンFTの貫通する孔内には、ガイドピンFTの金型に対するスライドを促進するためのスリーブが設けられており、ガイドピンFTはスリーブの内面をスライドしながら上下方向に移動することができる。ガイドピンFTの上端は金型M1に固定されている。
次に、上金型M3が下金型M4から離隔し、金型間のキャビティ内で成形された樹脂成形体(ケース本体2A)が下金型M4上に残留する。
次に、金型M2が金型M1から離隔し、上記スプールランナが金型M1から引っ張り出され、このスプールランナを容易に除去することができる。しかる後、成形機の突き出しピンPPを台座B3に空けられた挿入孔の下方より突き出すことにより、突き出しピンPPの先端がエジェクタプレートSBの下面を上方に押し、エジェクタプレートSBが基台B2の内面をスライドして上昇する。エジェクタプレートSBには上方に延びたリターンピンRTPが固定されている。リターンピンRTPは基台B1の貫通孔及び金型M4の貫通孔内を通って、金型M3の下面に到達している。エジェクタプレートSBを上方にスライドさせて、リターンピンRTPを突き上げると、リターンピンRTPに連結され、この動きに連動して上方に動くエジェクタピン(図示せず)が、樹脂成形体(ケース本体2A)を上方に突き出す。
金型M1〜M4を閉じる場合、突き出たリターンピンRTPの先端が、上金型M3の下面によって下方に押され、これに連動して上記エジェクタピン(図示せず)は元の位置に戻る。エジェクタピンの先端は、上金型M3に接触した状態では押されないため、その表面の劣化を抑制することができる。なお、上述の樹脂成形装置は、上下方向の移動を水平方向の移動にするように、横置きにすることもできる。
図9は、樹脂成形時のタイミングの一例を示すチャートである。
時刻tから、上下の金型が閉じる動作が始まる(型締めが行われている期間を信号Sのハイレベルで示す。上下の金型の開き量(離隔距離)はAで示されている。時刻t以降、開き量Aが減少し、徐々に金型が閉じてくる。時刻t以降、上記ヒータを用いて上下の金型の加熱が開始され、金型の温度Tが徐々に上昇する。時刻tにおいて、開き量Aはゼロとなり、上下の金型が接触するが、時刻t以降時刻tまでは、これらの金型(天板)の接触面に若干の圧力Fをかけておく。
時刻tにおいて、排気量Vを正の値とし、上述の排気を開始し、その後の時刻tにおいて、上記排気を停止する。時刻t以降、冷却媒体の冷却通路内への導入速度Cを正の値とし、上述の冷却媒体の導入を開始し、その後の時刻tにおいて、上記導入を停止する。
時刻tにおいて、所望の温度に上下の金型の温度Tが到達した時点で、型締めの圧力Fを増加させ、時刻tから時刻tの期間、正の射出速度Vで樹脂を金型間のキャビティ内に注入する。樹脂の射出圧力Pは時刻tから時刻tの間において急激に増加し、以後時刻tまでは、圧力Pは若干低下し、時刻tにおいてゼロとなる。
金型の温度Tが十分に低下した時点で、時刻tにおいて、型締め期間を終了し、金型の開き量Aを増加させ、金型間の圧力Fをゼロとする。その後、時刻tにおいて、金型が完全に開き、一度の成形工程が終了する。
なお、冷却媒体の導入は、所望の温度に上下の金型の温度Tが到達した時刻tより開始してもよく、時刻tから時刻tの期間に開始してもよい。これらの開始時刻において、スループットを向上させるためには、時刻tから開始した方が好ましい。また、冷却媒体の停止は、次の成形工程が始まる時刻までに停止すればよいが、スループットを向上させるためには、時刻tで停止した方が好ましい。
次に、図3に示した構造のヒータを用いて幾つかの実験を行った。
(共通条件)
共通条件として、ヒータはステンレス(S45C:JIS規格)からなる周囲の金型の本体に固定した。この周囲の金型の温度は100℃に維持されている。これは金型を開いた状態での温度測定に相当する。天板、筒体、柱部の材料を、それぞれ実施例1のものから、実施例5のものに変更して、ヒータによる加熱を開始して、天板温度が250℃から300℃までに要する昇温時間を測定した。天板の寸法は縦60mm、横100mm、厚み4.5mmの板状の直方体とし、円筒形の筒体の直径は44mm、内径は34mm、高さは30mm、円柱形の柱部の直径は34mm、高さは30mm、円筒形の冷却通路の柱部内の長さは34mm、内径は5mmとした。
なお、ACD37は、日立金属株式会社製の合金工具製鋼材、モールドマックスHHは、ブラッシュウエルマンジャパン株式会社の取り扱う銅ベリリウム合金(Cu:98.2%、Be:1.8%)、S−STARは大同特殊鋼株式会社製のステンレス合金である。
(実施例1)
・天板=ACD37(熱伝導率:42W/m・K)
・筒体=ACD37(熱伝導率:42W/m・K)
・柱部=ACD37(熱伝導率:42W/m・K)
(実施例2)
・天板=ACD37(熱伝導率:42W/m・K)
・筒体=ACD37(熱伝導率:42W/m・K)
・柱部=モールドマックスHH(熱伝導率:105W/m・K)
(実施例3)
・天板=S−STAR(熱伝導率:23W/m・K)
・筒体=S−STAR(熱伝導率:23W/m・K)
・柱部=S−STAR(熱伝導率:23W/m・K)
(実施例4)
・天板=ACD37(熱伝導率:42W/m・K)
・筒体=S−STAR(熱伝導率:23W/m・K)
・柱部=S−STAR(熱伝導率:23W/m・K)
(実施例5)
・天板=ACD37(熱伝導率:42W/m・K)
・筒体=S−STAR(熱伝導率:23W/m・K)
・柱部=モールドマックスHH(熱伝導率:105W/m・K)
250℃から300℃までの加熱に要した昇温時間は、以下の通りであった。
・実施例1・・・30秒
・実施例2・・・15秒
・実施例3・・・45秒
・実施例4・・・37秒
・実施例5・・・17秒
(比較例1)
比較例1として、冷却通路を有さず、S−STARからなる寸法250mm×60mm×30mmの直方体ブロックをヒータ(出力3kW)で加熱した場合、250℃から300℃までの加熱に要した昇温時間は、以下の通りであった。
・比較例1・・・80秒
上記の実施例1〜5のヒータは、昇温特性が比較例1のものよりも優れている。
(実施例6)
図1における天板M41,M31が熱的に接続された周囲の金型M4,M3の温度を100℃に維持し、実施例3のヒータをそれぞれの金型M4、M3に設置した。
双方のヒータのコイルに高周波電流を供給し、天板温度を252℃に維持した。黒化処理を行った銅製のリードフレームを金型間のキャビティ内に配置した後(t=0秒)、金型を締めながら、高周波誘導加熱により天板温度を昇温した。次に、真空ポンプにてキャビティ内の排気を開始した後(t=2秒)、冷却媒体として空気を冷却通路内に導入した(t=22秒)。天板温度が300℃に到達した時点で溶融した液晶ポリマー(住友化学株式会社製:E6008、流動開始温度:320℃)をキャビティ内に充填した(t=23秒)。天板温度が252℃に到達した時点で、冷却媒体の供給を停止し、金型から成形された樹脂成形体を取出した。この場合、リードフレームを配置してから、成形体を取出すまでの時間は57秒であった。
図10は、本例の温度サイクルのグラフである。
ヒータによる加熱を開始して、23秒で天板の温度を252℃から300℃にすることができ、また、冷却媒体導入により29秒で天板の温度を一定値252℃にすることができた。すなわち、昇温速度Tup(℃/s)は、約2(℃/s)であり、降温速度TDOWN(℃/s)は約−2(℃/s)という優れた特性であった。これは抵抗加熱や自然冷却によって実現できる昇温速度、降温速度よりも優れている。
(比較例2)
冷却媒体を供給しないで、実施例6と同じ樹脂成形を行った場合、リードフレームを配置してから、成形品を取り出すまでの時間は82秒であった。
(実施例7)
図1における天板M41,M31が熱的に接続された周囲の金型M4,M3の温度を100℃に維持し、実施例2のヒータをそれぞれの金型M4、M3に設置した。双方のヒータのコイルに高周波電流を供給し、天板温度を253℃に維持した。黒化処理を行った銅製のリードフレームを金型間のキャビティ内に配置した後(t=0秒)、金型を締めながら、高周波誘導加熱により天板温度を昇温した。次に、真空ポンプにてキャビティ内の排気を開始した後(t=2秒)、冷却媒体として空気を冷却通路内に導入した(t=20秒)。天板温度が300℃に到達した時点で溶融した液晶性ポリマー(住友化学株式会社製:E6008、流動開始温度:320℃)をキャビティ内に充填した(t=21秒)。冷却媒体の供給を停止した後(t=28秒)、天板温度が253℃に到達した時点で、金型から成形された樹脂成形体を取出した。この場合、リードフレームを配置してから、成形体を取出すまでの時間は32秒であった。
図12は、本例の温度サイクルのグラフである。
ヒータによる加熱を開始して、21秒で天板の温度を253℃から300℃にすることができ、また、冷却媒体導入により9秒で天板の温度を一定値253℃にすることができた。すなわち、昇温速度Tup(℃/s)は、約2(℃/s)であり、降温速度TDOWN(℃/s)は約−5(℃/s)という優れた特性であった。これは抵抗加熱や自然冷却によって実現できる昇温速度、降温速度よりも優れている。
(比較例3)
冷却媒体を供給しないで、実施例7と同じ樹脂成形を行った場合、リードフレームを配置してから、成形品を取り出すまでの時間は48秒であった。
以上のように、上述の構造のヒータを用いれば、天板を早く昇温することができ、また、冷却通路を用いれば、冷却時間を十分に短縮して、スループットを向上させることができることが判明した。特に、実施例2、実施例4、実施例5のように、天板の熱伝導率を筒体よりも大きくするか、柱部を熱伝導率が70W/m・K以上の材料から構成すれば、その昇温時間を著しく改善することができることが判明した。また、筒体を構成する第1金属の熱伝導率が60W/m・K以下である場合には、その抵抗率を大きくすることができ、十分に高速な高周波誘導加熱が可能となる。
なお、上述の樹脂としては、熱硬化性樹脂、熱可塑性樹脂が挙げられる。熱硬化性樹脂としては、フェノール樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、ジアリルフタレート樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリイミド樹脂および不飽和ポリエステル樹脂等が例示でき、フェノール樹脂、エポキシ樹脂が好ましく使用される。
また熱可塑性樹脂としては、ポリスチレン樹脂、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリアセタール樹脂、ポリフェニレンエーテル樹脂、フッ素樹脂、ポリフェニレンスルフィド樹脂、ポリスルホン樹脂、ポリアリレート樹脂、ポリエーテルイミド樹脂、ポリエーテルスルホン樹脂、ポリエーテルケトン樹脂、液晶ポリエステル樹脂、ポリアミドイミド樹脂、ポリイミド樹脂等が例示でき、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリフェニレンスルフィド樹脂、液晶ポリエステル樹脂が好ましく使用され、流動性、耐熱性、剛性に優れているという観点からは液晶ポリエステル樹脂(液晶性ポリマー)がもっとも好ましく使用される。これらの樹脂は単独で用いても複数を同時に用いてもよい。
また、上述の樹脂成形方法は、上述の樹脂成形装置の金型内に樹脂を注入する工程と、金型を冷却する工程と、を備え、この樹脂は熱可塑性樹脂であり、コイルに通電が行われ、金型への樹脂注入時の金型の温度をT1(℃)、樹脂の流動開始温度をT2(℃)とした場合、以下の関係式を満たしている。
・T1(℃)≧T2(℃)−70℃
このような温度で、樹脂が注入されると、金型内で十分に樹脂が流動し、外観の整った樹脂成形体を形成することができる。
また、金型を冷却し、樹脂成形体を金型から離す時の、金型の温度をT3(℃)とした場合、以下の関係式を満たすことが更に好ましい。
・T3(℃)≦T2(℃)−100℃
これにより、樹脂成形体が容易に金型から離れるため、製造のスループットを更に向上させることができる。なお、インサート部品としてのリードフレームを挿入した場合、挿入しない場合の双方の場合において、上述の温度範囲の条件を満たした場合の効果が得られる。
図11は、製造された樹脂成形体を有する電子部品の斜視図である。
電子部品1は、樹脂ケース2と、蓋部材4とを備えている。樹脂ケース2は、上述の樹脂成形体である樹脂ケース本体2Aを備えており、樹脂ケース本体2Aは中央に凹部2Cを有している。リードフレームからは、ダイパッド2G及びリード端子2Bが切り出される。すなわち、上述の工程では、インサート部品として、リードフレーム(2G,2B)が金型(M31,M41:図1参照)間に挿入され、この状態で樹脂が金型間に注入され、この樹脂が固化している。樹脂ケース本体2Aの凹部2C内には、ダイパッド2Gが配置され、ダイパッド2G上に電子素子3が固定されている。電子素子3は、リード端子2Bのインナーリードとボンディングワイヤ5を介して接続されている。リード端子2Bはケース本体2Aの裏面において露出しており、フリップチップボンディングが可能となっている。樹脂ケース本体2Aの凹部開口端には、蓋部材4が固定され、凹部2C内は気密状態とされる。
なお、上述の樹脂は熱可塑性樹脂であって、液晶性ポリマーであることが好ましい。液晶性ポリマーは、金型内で十分に流動することができる。このような樹脂成形方法によって製造された樹脂成形体は、従来の方法で製造された樹脂成形体と比較して、その構造において、樹脂流がぶつかることによって生じるウエルドがほとんど観察されず、また、フローマークが極めて小さい等の優れた外観を有しているという差異がある。
また、インサート部品として、銅、鉄、ニッケル、コバルト、アルミニウム、亜鉛、あるいはこれらの合金等のリードフレームや金属部品、セラミックを挟んだ金型内に、比較的高温で樹脂を注入した場合には、リードフレーム、金属部品、セラミックと樹脂との間の密着性が向上するという利点もある。
樹脂との密着性が更に向上するために、インサート部品の表面を黒化処理又は粗化処理することが好ましい。黒化処理の方法としては、アルカリ水溶液(例えば、亜塩素酸ナトリウム、水酸化ナトリウム及びリン酸三ナトリウムを水に溶解した水溶液)中にインサート部品を浸す方法、アルカリ水溶液中(例えば、亜塩素酸ナトリウム、水酸化ナトリウム及びリン酸三ナトリウムを水に溶解した水溶液)にインサート部品を浸してリードフレームを陽極酸化する方法、第2銅イオンを含む電着液(例えば、硫酸銅、乳酸及び水酸化ナトリウムを水に溶解した水溶液)内にインサート部品を浸して且つインサート部品に通電を行う方法が挙げられる。また、表面粗化の方法としては、乾式又は湿式のサンドブラスト法、ウォータージェット法、プレス法、レーザー照射法、酸性又はアルカリ性のエッチング液(たとえば、アトテックジャパン株式会社製Mold Prep LFが挙げられる)でエッチングする方法等が挙げられる。
(気密性試験)
(実施例8)
上述の実施例6にて製造された樹脂ケース本体2Aを用いて気密性の試験を行った。
図13は、本気密性試験に用いられた気密性検査装置101を示す概略図である。図13に示すように、気密性検査装置101は、チャンバ102と、チャンバ102内に不活性Heガスを供給するガス供給部103と、チャンバ102の底面からチャンバ102内の空気を排気するガス排気部104とを備えている。
まず、上記の樹脂ケース本体2Aを逆にして、樹脂ケース本体2Aの側壁がチャンバ102の底面のガス排気部104を囲むようにチャンバ102の底面に樹脂ケース本体2Aを設置した。その後に、樹脂ケース本体2Aの側壁とチャンバ102とによって形成された空間Sの空気をガス排気部104で引き、樹脂ケース本体2Aをチャンバ102の底面に固定した。次に、ガス供給部103を介してチャンバ102内にHeを供給し、ガス排気部104でHeを検出することで樹脂ケース本体2Aの気密性を調べた。
測定した樹脂ケース本体2Aの個数をα、1×10−8Pa・m/sec未満のHeリーク値を示した樹脂ケース本体2Aの個数をαとすると、気密性はα/α×100%で与えられる。気密性の値が高いほど気密性に優れていることを意味する。測定した結果、気密性は100%であった。
(実施例9)
天板温度を281℃に変更した以外は実施例6と同様に樹脂ケース本体2Aの成形を行った。この樹脂ケース本体2Aの気密性は、92%であった。
(実施例10)
天板温度を269℃に変更した以外は実施例6と同様に樹脂ケース本体2Aの成形を行った。この樹脂ケース本体2Aの気密性は、73%であった。
(比較例4)
天板温度を240℃に変更した以外は実施例6と同様に樹脂ケース本体2Aの成形を行った。この樹脂ケース本体2Aの気密性は、0%であった。
(実施例11)
アトテックジャパン株式会社製Mold Prep LFを用いて粗化処理を行ったリードフレームを用いた以外は、実施例6と同様に樹脂ケース本体2Aの成形を行った。この樹脂ケース本体2Aの気密性は、87%であった。
本発明は、高速に加熱、冷却を行うことで、製造のスループットを向上可能なヒータ、樹脂成形装置、樹脂成形方法、及び樹脂成形体に利用することができる。
M41・・・天板、M42・・・筒体(柱材)、M43・・・柱部(柱材)、WR・・・コイル、P1,P2・・・冷却通路。

Claims (5)

  1. 金属製の天板と、
    前記天板に設けられた金属製の柱材と、
    前記柱材の軸の周囲を囲むコイルと、
    を備え、
    前記柱材は、その内部に冷却通路を有し、
    前記柱材は、
    第1金属からなる筒体と、
    第2金属からなり、前記筒体内に設けられた柱部と、
    を有しており、
    前記第2金属の熱伝導率は、前記第1金属の熱伝導率よりも高い、
    ことを特徴とするヒータ。
  2. 前記天板の熱伝導率は、前記柱材の前記コイルに隣接する領域の熱伝導率よりも高いことを特徴とする請求項1に記載のヒータ。
  3. 前記柱部内に前記冷却通路を有することを特徴とする請求項1又は2に記載のヒータ。
  4. 前記第1金属の熱伝導率は60W/m・K以下であり、且つ、
    前記第2金属の熱伝導率は70W/m・K以上である、
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のヒータ。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載のヒータの前記天板に樹脂成形用の凹凸パターンを設けてなる樹脂成形装置。
JP2009036484A 2008-02-20 2009-02-19 ヒータ及び樹脂成形装置 Active JP5437659B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009036484A JP5437659B2 (ja) 2008-02-20 2009-02-19 ヒータ及び樹脂成形装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008039071 2008-02-20
JP2008039071 2008-02-20
JP2009036484A JP5437659B2 (ja) 2008-02-20 2009-02-19 ヒータ及び樹脂成形装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009220563A JP2009220563A (ja) 2009-10-01
JP5437659B2 true JP5437659B2 (ja) 2014-03-12

Family

ID=40985556

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009036484A Active JP5437659B2 (ja) 2008-02-20 2009-02-19 ヒータ及び樹脂成形装置

Country Status (6)

Country Link
US (1) US10131081B2 (ja)
JP (1) JP5437659B2 (ja)
KR (1) KR101496500B1 (ja)
CN (1) CN101946558B (ja)
TW (1) TWI487612B (ja)
WO (1) WO2009104678A1 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6193614B2 (ja) * 2012-07-31 2017-09-06 トクデン株式会社 誘導加熱式加工装置及び方法
CN104736316B (zh) * 2012-07-31 2017-05-24 3M创新有限公司 包括具有热可控阵列的模具腔体表面的注塑设备和方法
JP2014195958A (ja) * 2013-03-29 2014-10-16 住友重機械工業株式会社 射出成形機
JP6020822B2 (ja) * 2013-04-17 2016-11-02 パナソニックIpマネジメント株式会社 射出成形用金型と射出成形方法
CN111263691B (zh) * 2017-09-08 2022-04-01 日精Asb机械株式会社 模具

Family Cites Families (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE3590090T (de) * 1984-02-28 1986-04-24 JU-OH Trading Co., Ltd., Hiratsuka, Kanagawa Heißkanal-Spritzgießanlage
JPS61125821A (ja) * 1984-11-26 1986-06-13 Toyoda Gosei Co Ltd 樹脂成形装置
JPH02182433A (ja) * 1989-01-09 1990-07-17 Toppan Printing Co Ltd 光学式記録媒体の製造方法
JPH046124A (ja) * 1990-04-24 1992-01-10 Olympus Optical Co Ltd レンズ成形金型
JPH06155506A (ja) * 1992-11-25 1994-06-03 Kinugawa Rubber Ind Co Ltd 樹脂成形品の中空射出成形法
JPH07125057A (ja) 1993-11-05 1995-05-16 Asahi Chem Ind Co Ltd ブロー成形方法及びそれによる成形品
US5474439A (en) * 1994-04-13 1995-12-12 Caco Pacific Corporation Fluid injecting nozzle having spaced projections
JPH07304076A (ja) 1994-05-13 1995-11-21 Nikon Corp プラスチックレンズの製造方法
JP3459845B2 (ja) 1994-09-13 2003-10-27 住友化学工業株式会社 成形用金型およびそれを用いる多層成形品の製造法
US6043466A (en) * 1998-02-20 2000-03-28 Husky Injection Molding Systems Ltd. Hot runner heating clamp
JP2001113580A (ja) 1999-10-21 2001-04-24 Canon Inc 射出成形装置
JP4318362B2 (ja) 2000-01-24 2009-08-19 トライテック株式会社 誘導加熱装置
US6394784B1 (en) * 2000-03-08 2002-05-28 Mold-Masters Limited Compact cartridge hot runner nozzle
TW505616B (en) 2001-05-10 2002-10-11 Chien Hui Chuan Method for producing micro-system chip by injection compression molding
JP3873030B2 (ja) * 2003-02-21 2007-01-24 ポリプラスチックス株式会社 インサート成形方法及び金型
CA2464923A1 (en) * 2003-04-10 2004-10-10 Integral Technologies, Inc. Low cost heating devices manufactured from conductive loaded resin-based materials
JP2005281053A (ja) 2004-03-29 2005-10-13 Hoya Corp モールドプレス用成形装置、光学素子の製造方法及び光学素子
JP2006159419A (ja) * 2004-12-02 2006-06-22 Sumitomo Chemical Co Ltd 多層成形体
US20060141275A1 (en) * 2004-12-02 2006-06-29 Sumitomo Chemical Company, Limited Shaped article

Also Published As

Publication number Publication date
KR20100117118A (ko) 2010-11-02
CN101946558A (zh) 2011-01-12
JP2009220563A (ja) 2009-10-01
WO2009104678A1 (ja) 2009-08-27
TWI487612B (zh) 2015-06-11
US10131081B2 (en) 2018-11-20
TW200948206A (en) 2009-11-16
KR101496500B1 (ko) 2015-02-26
CN101946558B (zh) 2013-11-06
US20110036833A1 (en) 2011-02-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5437659B2 (ja) ヒータ及び樹脂成形装置
US20040222566A1 (en) Method for molding a product and a mold used therein
CN100445072C (zh) 射出成型系统
KR100850308B1 (ko) 합성 수지 성형용 금형
AU2002355701A1 (en) Method for molding a product and a mold used therein
JP2001018229A (ja) 合成樹脂成形用金型並びに金型温度調整装置及び金型温度調整方法
TW201540843A (zh) 用於加熱模具的裝置
KR20100082842A (ko) 폴리머 성형 장치 및 방법
JP2004105978A (ja) 金属−セラミックス複合部材の製造装置、製造用鋳型、並びに製造方法
CN101733915B (zh) 快速射出成形系統
US20060115551A1 (en) Injection-mold pin
KR101242991B1 (ko) 사출성형방법 및 사출성형장치
JP4653208B2 (ja) 高速射出成形システム
KR100890905B1 (ko) 금형 장치
KR101462177B1 (ko) 사출성형용 코어
KR20110131828A (ko) 사출금형 장치
KR101030595B1 (ko) 웰드레스 방식의 사출금형 장치
CN1187150C (zh) 金属模装置及铸件制造方法
JPH08156028A (ja) 射出成形金型及び射出成形方法
CN113799328A (zh) 注塑模具及其制造方法
JP2003145576A (ja) 熱可塑性樹脂の成形加工方法および成形装置
CN119426559B (zh) 一种应用电磁泵的反重力铸造设备
JP2006150749A (ja) レンズ成形方法及び成形金型
JP5885612B2 (ja) 射出成形装置及びそれを用いる射出成形方法
CN107225374A (zh) 一种薄壁注塑模芯的制造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20111206

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130322

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130402

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130516

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20131203

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20131212

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5437659

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350