以下、図面に基づいて、本発明の実施形態につき詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る画像形成装置1の外観を示す斜視図、図2は、自動原稿給紙装置3の外観を示す斜視図、図3は、画像形成装置1の内部構造を示す断面図である。ここでは、画像形成装置1として胴内排紙型の複写機を例示しているが、画像形成装置は、プリンター、ファクシミリ装置、或いは、これらの機能を備える複合機であってもよい。
画像形成装置1は、略直方体形状の筐体構造を有し胴内空間(胴内排紙部24)を備えた装置本体2、装置本体2の上面に配置された自動原稿給紙装置3、及び装置本体2の下側に組み付けられた増設給紙ユニット4を含む。
装置本体2は、シートに対して画像形成処理を行う。装置本体2は、略直方体形状の下部筐体21と、下部筐体21の上方に配設される略直方体形状の上部筐体22と、下部筐体21と上部筐体22とを連結する連結筐体23とを含む。下部筐体21には画像形成のための各種機器が収容され、上部筐体22には原稿画像を光学的に読み取るための画像読取部5が収容されている。下部筐体21、上部筐体22及び連結筐体23で囲まれる胴内空間が、画像形成後のシートを収容可能な胴内排紙部24とされている。連結筐体23は、装置本体2の右側面の側に配置され、胴内排紙部24へシートを排出するための排出口961が設けられている。
胴内排紙部24として利用される前記胴内空間は、装置本体2の前面及び左側面において外部に開放されている。ユーザーは、これらの開放部分から手を差し入れ、胴内排紙部24から画像形成後のシートを取り出すことが可能である。前記胴内空間の底面241は、下部筐体21の上面で区画され、排出口961から排出されたシートが積載される。
上部筐体22の前面には、操作パネルユニット25が突出して設けられている。操作パネルユニット25は、テンキー、スタートキーなどを含む操作キー251及びLCDタッチパネル252などを備え、ユーザーからの各種の操作指示の入力を受け付ける。ユーザーは、操作パネルユニット25を通じて、印刷されるシートの枚数等を入力したり、印刷濃度等を入力したりすることができる。
下部筐体21には、画像形成処理が施される記録シートを収容する給紙カセット211が装着されている。増設給紙ユニット4もまた、画像形成処理が施される記録シートを収容する給紙カセット41、42を含む。これら給紙カセット211、41、42は、自動給紙用に設けられたカセットであり、大量の記録シートをサイズ別に収容することができる。また、給紙カセット211、41、42は、下部筐体21又は増設給紙ユニット4の前面から手前方向に引出可能である。なお、図3では、下部筐体21の給紙カセット211のみを描いている。
装置本体2の右側面には、ユーザーに手差し給紙を行わせるためのマルチトレイユニットMが装着されている。マルチトレイユニットMは、手差しの記録シートが載置される給紙トレイ43と、前記記録シートを下部筐体21内の画像形成部へ搬入する給紙ユニット44とを含む。給紙トレイ43は、その下端部において下部筐体21に対して開閉自在に取り付けられており、不使用時は閉状態とされる。ユーザーは、手差し給紙を行う場合、給紙トレイ43を開き、その上に記録シートを載置する。
自動原稿給紙装置3は、装置本体2の上面に、その後側において回動自在に取り付けられている。なお、図3では、この自動原稿給紙装置3の記載を省いている。自動原稿給紙装置3は、装置本体2における所定の画像読取位置(第1のコンタクトガラス222が組み付けられた位置)に向けて、複写される原稿シートを自動給紙する。一方、ユーザーが手置きで原稿シートを所定の画像読取位置(第2のコンタクトガラス223の配置位置)に載置する場合は、自動原稿給紙装置3は上方に開けられる。
図2を参照して、自動原稿給紙装置3は、本体ハウジング30(ハウジング)、原稿給紙トレイ31(トレイ)、原稿搬送部32、原稿排紙トレイ33及び原稿反転トレイ31Bを備える。本体ハウジング30は、自動原稿給紙装置3に備えられている各種の機構を収容する筐体であって、原稿搬送部32を収容する左側部分に、上方に隆起した前壁部301及び後壁部302を有すると共に、右側部分に、ほぼフラットな低層部分を備えている。
原稿給紙トレイ31は、画像読取位置へ給送される原稿シートが載置されるトレイであって、本体ハウジング30の給送口30Hから延出するように、本体ハウジング30に付設されている。原稿給紙トレイ31には、載置された原稿シートの幅合わせを行うための一対のカーソル311が備えられている。
原稿搬送部32は、原稿給紙トレイ31上の原稿シートを、画像読取位置を経由して原稿排紙トレイ33まで搬送する搬送路及び搬送機構を備える。原稿搬送部32は、本体ハウジング30の前壁部301及び後壁部302の間の開口に嵌め込まれる上部カバー32Uを含む。これら詳細については、図4等に基づいて後で説明する。
原稿排紙トレイ33は、原稿画像が光学的に読み取られた後の原稿シートが排出されるトレイである。本体ハウジング30の右側における前記低層部分の上面が、原稿排紙トレイ33とされている。原稿反転トレイ31Bは、両面に原稿画像を有する原稿シートの読取の際に、当該原稿シートが一時的に排出されるトレイである。
続いて、図3に基づいて、装置本体2の内部構造を説明する。下部筐体21の内部には、上方から順に、トナーコンテナー99Y、99M、99C、99K、中間転写ユニット92、画像形成部93、露光ユニット94、及び上述の給紙カセット211が収容されている。
画像形成部93は、フルカラーのトナー像を形成するために、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及びブラック(K)の各トナー像を形成する4つの画像形成ユニット10Y、10M、10C、10Kを備える。各画像形成ユニット10Y、10M、10C、10Kは、感光体ドラム11と、この感光体ドラム11の周囲に配置された、帯電器12、現像装置13、一次転写ローラー14及びクリーニング装置15とを含む。
感光体ドラム11は、その軸回りに回転し、その周面に静電潜像及びトナー像が形成される。感光体ドラム11としては、アモルファスシリコン(a−Si)系材料を用いた感光体ドラムを用いることができる。帯電器12は、感光体ドラム11の表面を均一に帯電する。帯電後の感光体ドラム11の周面は、露光ユニット94によって露光され、静電潜像が形成される。
現像装置13は、感光体ドラム11上に形成された静電潜像を現像するために、感光体ドラム11の周面にトナーを供給する。現像装置13は、2成分現像剤用のものであり、攪拌ローラー16、17、磁気ローラー18、及び現像ローラー19を含む。攪拌ローラー16、17は、2成分現像剤を攪拌しながら循環搬送することで、トナーを帯電させる。磁気ローラー18の周面には2成分現像剤層が担持され、現像ローラー19の周面には、磁気ローラー18と現像ローラー19との間の電位差によってトナーが受け渡されることにより形成されたトナー層が担持される。現像ローラー19上のトナーは、感光体ドラム11の周面に供給され、前記静電潜像が現像される。
一次転写ローラー14は、中間転写ユニット92に備えられている中間転写ベルト921を挟んで感光体ドラム11とニップ部を形成し、感光体ドラム11上のトナー像を中間転写ベルト921上に一次転写する。クリーニング装置15は、トナー像転写後の感光体ドラム11の周面を清掃する。
イエロー用トナーコンテナー99Y、マゼンタ用トナーコンテナー99M、シアン用トナーコンテナー99C、及びブラック用トナーコンテナー99Kは、それぞれ各色のトナーを貯留するものであり、YMCK各色に対応する画像形成ユニット10Y、10M、10C、10Kの現像装置13に、図略の供給経路を通して各色のトナーを供給する。
露光ユニット94は、光源やポリゴンミラー、反射ミラー、偏向ミラーなどの各種の光学系機器を有し、画像形成ユニット10Y、10M、10C、10Kの各々に設けられた感光体ドラム11の周面に、原稿画像の画像データに基づく光を照射して、静電潜像を形成する。
中間転写ユニット92は、中間転写ベルト921、駆動ローラー922及び従動ローラー923を備える。中間転写ベルト921上には、複数の感光体ドラム11からトナー像が重ね塗りされる(一次転写)。重ね塗りされたトナー像は、給紙カセット211から供給される記録シートに、二次転写部98において二次転写される。中間転写ベルト921を周回駆動させる駆動ローラー922及び従動ローラー923は、下部筐体21によって回転自在に支持される。
給紙カセット211(41、42)は、複数の記録シートが積層されてなるシート束を収納する。給紙カセット211の右端側の上部には、ピックアップローラー212が配置されている。ピックアップローラー212の駆動により、給紙カセット211内のシート束の最上層の記録シートが1枚ずつ繰り出され、搬入搬送路26へ搬入される。一方、給紙トレイ43に載置された手差しの記録シートは、給紙ユニット44の給紙ローラー45の駆動によって、搬入搬送路26へ搬入される。
搬入搬送路26の下流側には、二次転写部98、後述する定着ユニット97及び排紙ユニット96を経由して排出口961まで延びるシート搬送路28が設けられている。シート搬送路28の上流部分は、下部筐体21に形成された内壁と、反転搬送ユニット29の内側面を形成する内壁との間に形成されている。なお、反転搬送ユニット29の外側面は、両面印刷の際にシートを反転搬送する反転搬送路291の片面を構成している。シート搬送路28の、二次転写部98よりも上流側にはレジストローラー対27が配置されている。シートは、レジストローラー対27にて一旦停止され、スキュー矯正が行われた後、画像転写のための所定のタイミングで、二次転写部98に送り出される。
連結筐体23の内部には、定着ユニット97と排紙ユニット96とが収納されている。定着ユニット97は、定着ローラーと加圧ローラーとを含み、二次転写部98においてトナー像が二次転写された記録シートを加熱及び加圧することで、定着処理を施す。定着処理されたカラー画像付の記録シートは、定着ユニット97の下流に配置されている排紙ユニット96により、排出口961から胴内排紙部24に向けて排出される。
上部筐体22の上面には、第1のコンタクトガラス222と第2のコンタクトガラス223とが嵌め込まれている。第1のコンタクトガラス222は、自動原稿給紙装置3から自動給送される原稿シートの読取用に設けられている。第2のコンタクトガラス223は、手置きされる原稿シートの読取用に設けられている。
上部筐体22の内部には、画像読取装置5が収容されている。画像読取装置5は、原稿シートの原稿情報を光学的に読み取るための走査機構224とCCD(Charge Coupled Device)225とを備える。走査機構224は、光源、移動キャリッジ、反射ミラー等を含み、原稿からの反射光をCCD225に導く。CCD225は、前記反射光をアナログ電気信号に光電変換する。前記アナログ電気信号は、A/D変換回路(図略)でデジタル電気信号に変換された後、露光ユニット94に入力される。
次に、図4及び図5を用いて、自動原稿給紙装置3の内部構造について詳述する。図4は、図2に示す自動原稿給紙装置3の原稿搬送部32において、上部カバー32Uを取り外した状態を示す斜視図である。図5は、図2に示す自動原稿給紙装置3の原稿搬送部32の断面模式図である。なお、原稿シートとは、画像を有するシートであり、例えば、紙のシート及びOHP(overhead projector)シートを含む。
原稿搬送部32は、昇降板320、搬送路321、ピックアップローラー324、分離機構325、レジストローラー対326、搬送ローラー対327,328,329及び排紙ローラー対330を備える。
搬送路321は、原稿シートが搬送される方向の上流から順に配置された、第1の搬送路321a、第2の搬送路321b及び第3の搬送路321cを備える。原稿給紙トレイ31に載置された原稿シートは、第1の搬送路321a、第2の搬送路321b、第3の搬送路321cを通り、原稿排紙トレイ33に排紙される。
昇降板320は、搬送路321の最上流に位置しており、原稿給紙トレイ31と第1の搬送路321aとの間に、昇降可能に設けられている。ピックアップローラー324は、昇降板320と第1の搬送路321aの境界であって昇降板320の上方に配置されている。
原稿給紙トレイ31に載置された原稿シートは、その先端部が昇降板320上に位置する。昇降板320を上昇させて、原稿シートの先端部をピックアップローラー324と接触させる。この状態で、ピックアップローラー324が回転すると、原稿給紙トレイ31に載置された原稿シート(複数枚の原稿シートの場合は一番上の原稿シート)がピックアップされて、第1の搬送路321aへ送り出される。
昇降板320の下面のうち、昇降板320と第1の搬送路321aの境界付近に、セットスイッチPD1が取り付けられている。セットスイッチPD1は、原稿給紙トレイ31に載置された原稿シートの先端部が、ピックアップローラー324と対向する位置にあることを検知するのに用いられる。セットスイッチPD1は、例えば、光センサーであり、その受光面が昇降板320の表面に位置している。
昇降面の下面には、原稿給紙トレイ31に載置された原稿のサイズを判定するのに用いられる複数のサイズセンサーが取り付けられている。図4及び図5には、A5サイズより小さいサイズの原稿シート(例えば、葉書)を、その長辺方向が搬送方向にされて、原稿給紙トレイ31に載置されているか否かの判定に用いられるサイズセンサーPD2が表れている。複数のサイズセンサーは、例えば、光センサーであり、その受光面が昇降板320の表面に位置している。
第1の搬送路321aは、直線形状を有している。第1の搬送路321aには、上流から順に、分離機構325、レジストローラー対326が配置されており、また、第1の搬送路321aを搬送される原稿シートの搬送方向と交差する方向に分離機構325と並べてフィードスイッチPD3が配置されている。
フィードスイッチPD3(第1の検知手段の一例)は、第1の搬送路321aの上方に配置されており、第1の搬送路321aを搬送される原稿シートのうち予め定められたサイズ以上の原稿シート(例えば、A5サイズ以上の原稿シート)の先端と後端の検知に用いられる。以下、A5サイズ以上の原稿シートは、予め定められたサイズ以上の原稿シートを意味し、A5サイズより小さい原稿シートは、予め定められたサイズより小さい原稿シートを意味する。
分離機構325が第1の搬送路321aのセンターライン上に配置されているので、A5サイズより小さい原稿シートは、その長辺方向を搬送方向にすると、フィードスイッチPD3の下方を通過することができない。このため、フィードスイッチPD3は、長辺方向を搬送方向にしたA5サイズより小さい原稿シートについては、検知することができない。
分離機構325は、第1の搬送路321aのセンターライン上であって、ピックアップローラー324の近傍に配置されている。分離機構325は、駆動ローラー325a、従動ローラー325b、無端ベルト325c及び分離ローラー325dを備える。駆動ローラー325aは、従動ローラー325bよりも下流側に位置している。駆動ローラー325aと従動ローラー325bには、無端ベルト325cが掛け渡されており、これらのローラーは、給紙ローラーとして機能する。駆動ローラー325aと従動ローラー325bの下方には、無端ベルト325cを押圧するように分離ローラー325dが配置されている。
ピックアップローラー324及び駆動ローラー325aは、原稿給紙トレイ31に載置された原稿シートを原稿給紙トレイ31から送り出す方向に回転する。これに対して、分離ローラー325dは、原稿給紙トレイ31に載置された原稿シートを原稿給紙トレイ31へ戻す方向に回転する。これらによって、ピックアップローラー324により一枚ずつ取り込まれた原稿シートが複数枚重ねて搬送されるのを防止している。すなわち、分離機構325は、原稿給紙トレイ31に複数枚の原稿シートが積み重ねて載置されている場合、一番上の原稿シートをそれより下の原稿シートと分離する機能を有する。
分離機構325の近傍には、レジストローラー対326(レジストローラーの一例)が配置されている。レジストローラー対326は、原稿シートを挟むように配置された駆動ローラー326aと従動ローラー326bから構成される。分離機構325から搬送されてきた原稿シートは、レジストローラー対326により先端の傾きが補正されて、下流へ搬送される。詳細に説明すると、レジストローラー対326の回転が停止された状態で、分離機構325により搬送されてきた原稿シートは、その先端がレジストローラー対326に当たることで、その先端をレジストローラー対326と平行にすることにより、原稿シートの傾きを補正するのである。レジストローラー対326は、分離機構325より下流であって、後で説明するCISタイミングスイッチPD4より上流の搬送路321に配置されている。
第1の搬送路321aと第2の搬送路321bとの境界には、搬送ローラー対327が配置されている。搬送ローラー対327は、原稿シートを挟むように配置された駆動ローラー327aと従動ローラー327bから構成される。レジストローラー対326から搬送されてきた原稿シートは、搬送ローラー対327により、第2の搬送路321bへ搬送される。
第2の搬送路321bは、原稿シートの搬送方向を180度変える曲線形状を有する。第2の搬送路321bには、上流から順に、CISタイミングスイッチPD4、CIS350、CCDタイミングスイッチPD5、搬送ローラー対328が配置されている。
CIS(Contact Image Sensor)350は、原稿シートに密着して原稿シートの片面(裏面)の画像を読み取る。
CISタイミングスイッチPD4(第2の検知手段の一例)は、第2の搬送路321bに配置されている。CISタイミングスイッチPD4は、第2の搬送路321bを搬送される原稿シートの先端を検知し、CISにより原稿シートの片面(裏面)を読み取るタイミングの判定に用いられる。
CISタイミングスイッチPD4は、フィードスイッチPD3で検知できるA5サイズ以上の原稿シート(予め定められたサイズ以上のシート)及びフィードスイッチPD3で検知できない、長辺方向を搬送方向にしたA5サイズより小さい原稿シート(予め定められたサイズより小さいシート)のいずれの検知も可能な位置に配置されている。
CCDタイミングスイッチPD5は、第2の搬送路321bを搬送される原稿シートの先端を検知し、CCD225(図3)により原稿シートの片面(表面)を読み取るタイミングの判定に用いられる。CISタイミングスイッチPD4及びCCDタイミングスイッチPD5は、例えば、光センサーであり、その受光面が第2の搬送路321bの表面に位置している。
画像読取位置351は、第2の搬送路321bを搬送される原稿シートの片面(表面)の画像を、CCD225を用いて読み取る場合に画像が読み取られる位置となる。自動原稿給紙装置3を装置本体2に対して閉じると、画像読取位置351は第1のコンタクトガラス222と面する。
CCDタイミングスイッチPD5と画像読取位置351との間に、搬送ローラー対328が配置されている。搬送ローラー対328は、原稿シートを挟むように配置された駆動ローラー328aと従動ローラー328bから構成される。原稿シートは、搬送ローラー対328により、第2の搬送路321bを搬送される。
第2の搬送路321bと第3の搬送路321cとの境界には、搬送ローラー対329が配置されている。搬送ローラー対329は、原稿シートを挟むように配置された駆動ローラー329aと従動ローラー329bから構成される。第2の搬送路321bを搬送されてきた原稿シートは、搬送ローラー対329により、第3の搬送路321cを搬送される。
第3の搬送路321cは、直線状に延びて、途中から斜め上に延びる形状を有する。第3の搬送路321cの終端に、排紙ローラー対330が配置されている。排紙ローラー対330は、原稿シートを挟むように配置された駆動ローラー330aと従動ローラー330bから構成される。第3の搬送路321cを搬送されてきた原稿シートは、排紙ローラー対330により、原稿排紙トレイ33に送られる。
図6は、画像形成装置1の構成を示すブロック図である。画像形成装置1は、装置本体2、自動原稿給紙装置3、画像読取部5、操作パネルユニット25及び制御部500がバスによって相互に接続された構成を有する。装置本体2、画像読取部5及び操作パネルユニット25に関しては既に説明したので、説明を省略する。
自動原稿給紙装置3は、既に説明したように、セットスイッチPD1、サイズセンサーPD2、フィードスイッチPD3、CISタイミングスイッチPD4、CCDタイミングスイッチPD5、ピックアップローラー324、分離機構325、レジストローラー対326、搬送ローラー対327,328,329、排紙ローラー対330、及び、CIS350を備える。
自動原稿給紙装置3は、さらに、給紙モーター340、レジストモーター341、搬送モーター342及び排紙モーター343を備える。給紙モーター340により、ピックアップローラー324及び分離機構325が駆動される。給紙モーター340、ピックアップローラー324及び分離機構325によって、送出手段331が構成される。送出手段331は、原稿給紙トレイ31に載置された原稿シートを搬送路321に送り出す機能を有する。
レジスト駆動手段の一例であるレジストモーター341によりレジストローラー対326が回転させられ、搬送モーター342により搬送ローラー対327,328,329が回転させられ、排紙モーター343により排紙ローラー対330が回転させられる。
制御部500は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)及び画像メモリ等を備える。CPUは、画像形成装置1を動作させるために必要な制御を、装置本体2等の画像形成装置1の上記構成要素に対して実行する。ROMは、画像形成装置1の動作の制御に必要なソフトウェアを記憶している。RAMは、ソフトウェアの実行時に発生するデータの一時的な記憶及びアプリケーションソフトの記憶等に利用される。画像メモリは、画像データ(画像読取部5から出力された画像データ等)を一時的に記憶する。
制御部500は、給紙制御部501を備える。給紙制御部501は、第1のモード及び第2のモードを実行する。第1のモードとは、A5サイズ以上(予め定められたサイズ以上)の複数枚の原稿シートを連続して原稿給紙トレイ31から搬送路321に送り出すモードをいう。第2のモードとは、長辺方向を搬送方向にしたA5サイズより小さい(予め定められたサイズより小さい)複数枚の原稿シートを連続して原稿給紙トレイ31から搬送路321に送り出すモードをいう。
給紙制御部501は、第1のモードの場合、搬送路321を搬送される原稿シートの後端が、フィードスイッチPD3(第1の検知手段)で検知されることを条件に、送出手段331に次の原稿シートを原稿給紙トレイ31から搬送路321に送り出させ、第2のモードの場合、搬送路321を搬送される原稿シートがCISタイミングスイッチPD4(第2の検知手段)で検知されることを条件に、送出手段331に次の原稿シートを原稿給紙トレイ31から搬送路321に送り出させる。
給紙制御部501は、カウンター503を備える。給紙モーター340、レジストモーター341、搬送モーター342及び排紙モーター343は、ステッピングモーターであり、これらのモーターを動作させるパルスのカウントに、カウンター503が用いられる。
次に、本実施形態に係る自動原稿給紙装置3の動作を説明する。図7及び図8は、給紙制御部501で実行される第1のモードの一例のフローチャートである。図9は、給紙制御部501で実行される第2のモードの一例のフローチャートである。
まず、第1のモードの場合(A5サイズ以上の原稿シートを給紙する場合)から説明する。ユーザーは、原稿給紙トレイ31に複数枚の原稿シートを重ねて載置する。ここでは、図5に示すA4サイズの原稿D1を、その長辺を搬送方向にして、原稿給紙トレイ31に載置した例で説明する。給紙制御部501は、原稿給紙トレイ31に載置された原稿シートを、サイズセンサーPD2が検知しているか否かを判断する(ステップS1)。サイズセンサーPD2は、図4に示すように、A5サイズより小さい原稿シートD2を、その長辺を搬送方向にして、原稿給紙トレイ31に載置した場合、原稿シートを検知せず、これ以外は、原稿給紙トレイ31に載置された原稿シートを検知する。本実施形態では、サイズセンサーPD2を用いて、第1のモード又は第2のモードの判定をしているが、ユーザーに操作パネルユニット25を操作させて、第1のモード又は第2のモードを選択させてもよい。
原稿給紙トレイ31に載置されたA4サイズの原稿D1は、サイズセンサーPD2により検知されるので(ステップS1でYes)、給紙制御部501は、第1のモードを実行することを判断する。ユーザーが、操作パネルユニット25を操作して、スキャン又はコピーを選択して、スタートボタンを押す。これにより、給紙制御部501は、給紙モーター340をオンさせる(ステップS2)。給紙モーター340がオンすると、送出手段331が原稿給紙トレイ31の一番上の原稿シートを第1の搬送路321aに送り出す。
給紙制御部501は、フィードスイッチPD3がオンしたか否かを判断する(ステップS3)。第1の搬送路321aに送り出された原稿シートの先端が、フィードスイッチPD3の下を通過すると、フィードスイッチPD3がオンする。給紙制御部501は、フィードスイッチPD3がオンしていないと判断した場合(ステップS3でNo)、ステップS3の処理を繰り返す。
給紙制御部501が、フィードスイッチPD3がオンしたと判断した場合(ステップS3でYes)、給紙モーター340の動作時間を制御するために、カウンター503は、給紙モーター340を動作させるパルスのカウントをスタートする(ステップS4)。
給紙モーター340は回転しているので、送出手段331により原稿シートは第1の搬送路321aを搬送されて、原稿シートの先端がレジストローラー対326に当たる。レジストローラー対326は回転していないので、原稿シートの先端がレジストローラー対326に当たった状態で、原稿シートがたわむ。その結果、原稿シートの先端の傾きが補正される。給紙制御部501は、ステップS4で説明したカウンター503がカウントアップすると、給紙モーター340をオフさせる(ステップS5)。これにより、送出手段331の動作が停止するので、原稿シートのたわみの形成が止まる。ステップS4のカウントスタートからステップS5のカウントアップまでの時間は、原稿シートの先端がレジストローラー対326に当たり、原稿シートにたわみを形成するのに要する時間(言い換えれば、原稿シートの先端の傾きを補正するのに要する時間)である。
ステップS5において、レジストローラー対326によって原稿シートの先端の傾きが補正された後、給紙制御部501は、給紙モーター340、レジストモーター341、搬送モーター342、排紙モーター343をそれぞれオンさせる(ステップS6)。
給紙モーター340の動作時間を制御するために、カウンター503は、給紙モーター340を動作させるパルスのカウントをスタートする(ステップS7)。給紙制御部501は、ステップS7で説明したカウンター503がカウントアップすると、給紙モーター340をオフさせる(ステップS8)。これにより、原稿シートの後端が分離機構325を通過した後、給紙モーター340が停止するので、次の原稿シートが第1の搬送路321aに送り出されるのが防止される。
給紙制御部501は、フィードスイッチPD3がオフしたか否かを判断する(ステップS9)。第1の搬送路321aに送り出された原稿シートの後端が、フィードスイッチPD3の下を通過すると、フィードスイッチPD3がオフする。給紙制御部501は、フィードスイッチPD3がオフしていないと判断した場合(ステップS9でNo)、ステップS9の処理を繰り返す。
給紙制御部501は、フィードスイッチPD3がオフしたと判断した場合(ステップS9でYes)、レジストモーター341の動作時間を制御するために、カウンター503は、レジストモーター341を動作させるパルスのカウントをスタートする(ステップS10)。給紙制御部501は、ステップS10で説明したカウンター503がカウントアップすると、レジストモーター341をオフさせる(ステップS11)。これにより、原稿シートの後端がレジストローラー対326を通過した後、レジストモーター341を停止させる。
給紙制御部501は、セットスイッチPD1がオンしているか判断する(ステップS12)。原稿給紙トレイ31に次の原稿シートが載置されていれば、セットスイッチPD1はオンし、次の原稿シートが載置されていなければ、セットスイッチPD1はオフする。
給紙制御部501は、セットスイッチPD1がオンしていると判断した場合(ステップS12でYes)、ステップS1に戻る。これにより、原稿給紙トレイ31に載置された次の原稿シートが送出手段331により第1の搬送路321aに送り出される。一方、先の原稿シートは、搬送ローラー対327,328,329及び排紙ローラー対330により、搬送路321を搬送されて、原稿排紙トレイ33に排出される(ステップS13)。
給紙制御部501は、セットスイッチPD1がオンしていないと判断した場合(ステップS12でNo)、搬送路321の原稿シートは、搬送ローラー対327,328,329及び排紙ローラー対330により搬送されて、原稿排紙トレイ33に排出される(ステップS14)。そして、給紙制御部501は。排紙モーター343及び搬送モーター342をオフする(ステップS15)。これにより、搬送ローラー対327,328,329及び排紙ローラー対330の回転が停止する。
次に、第2のモードの場合(A5サイズより小さい原稿シートを、その長辺を搬送方向にして給紙する場合)を説明する。ユーザーが原稿給紙トレイ31に複数枚の原稿シートを重ねて載置する。ここでは、A5サイズより小さい原稿シートD2を、その長辺を搬送方向にして、原稿給紙トレイ31に載置している。給紙制御部501は、原稿給紙トレイ31に載置された原稿シートを、サイズセンサーPD2が検知していると判断しないので(図7のステップS1でNo)、給紙制御部501は、第2のモードを実行することを判断する。ユーザーが操作パネルユニット25を操作して、スキャン又はコピーを選択して、スタートボタンを押す。これにより、給紙制御部501は、給紙モーター340、レジストモーター341、搬送モーター342及び排紙モーター343をオンさせる(ステップS21)。給紙モーター340がオンすると、送出手段331が原稿給紙トレイ31の一番上の原稿シートを第1の搬送路321aに送り出す。また、ステップS21において、給紙モーター340の動作時間を制御するために、カウンター503は、給紙モーター340を動作させるパルスのカウントをスタートする。
第2のモードでは、長辺方向を搬送方向にしたA5サイズより小さい原稿シートが搬送されるので、フィードスイッチPD3により原稿シートを検知することができない。従って、レジストローラー対326で原稿シートの先端の傾きの補正をすることなく、原稿シートを搬送する。
給紙制御部501は、ステップS21で説明したカウンター503がカウントアップすると、給紙モーター340をオフさせる(ステップS22)。これにより、原稿シートの後端が分離機構325を通過した後、給紙モーター340が停止するので、次の原稿シートが第1の搬送路321aに送り出されるのが防止される。
ステップS21で第1の搬送路321aに送り出された原稿シートは、搬送ローラー対327により第2の搬送路321bを搬送され、その先端がCISタイミングスイッチPD4の箇所を通過すると、CISタイミングスイッチPD4がオンする(ステップS23)。そして、原稿シートの後端がCISタイミングスイッチPD4の箇所を通過すると、CISタイミングスイッチPD4はオフする(ステップS24)。
給紙制御部501は、セットスイッチPD1がオンしているか判断する(ステップS25)。原稿給紙トレイ31に次の原稿シートが載置されていれば、セットスイッチPD1はオンし、次の原稿シートが載置されていなければ、セットスイッチPD1はオフする。
給紙制御部501は、セットスイッチPD1がオンしていると判断した場合(ステップS25でYes)、給紙モーター340をオンさせると共に給紙モーター340の動作時間を制御するために、カウンター503は、給紙モーター340を動作させるパルスのカウントをスタートする(ステップS26)。給紙モーター340が動作すると、原稿給紙トレイ31に載置された次の原稿シートが送出手段331により第1の搬送路321aに送り出される。そして、ステップS22に戻る。一方、先の原稿シートは、搬送ローラー対327,328,329及び排紙ローラー対330により、搬送路321を搬送されて、原稿排紙トレイ33に排出される(ステップS27)。
給紙制御部501は、セットスイッチPD1がオンしていないと判断した場合(ステップS25でNo)、搬送路321の原稿シートは、搬送ローラー対327,328,329及び排紙ローラー対330により搬送されて、原稿排紙トレイ33に排出される(ステップS28)。そして、給紙制御部501は。排紙モーター343、搬送モーター342及びレジストモーター341をオフする(ステップS29)。これにより、搬送ローラー対327,328,329、排紙ローラー対330及びレジストローラー対326の回転が停止する。
本実施形態の主な効果を説明する。
本実施形態では、フィードスイッチPD3で検知できるA5サイズ以上の複数枚の原稿シートを連続して原稿給紙トレイ31から搬送路321に送り出す場合(第1のモードの場合)、搬送路321を搬送される原稿シートの後端がフィードスイッチPD3で検知されることを条件に、次の原稿シートを原稿給紙トレイ31から搬送路321に送り出している。これに対して、フィードスイッチPD3で検知できない、A5サイズより小さい原稿シートをその長辺を搬送方向にして給紙する場合(第2のモードの場合)、搬送路321を搬送される原稿シートの後端がCISタイミングスイッチPD4で検知されることを条件に、次の原稿シートを原稿給紙トレイ31から搬送路321に送り出す。このように本実施形態によれば、原稿シート間隔を小さくするためにフィードスイッチPD3を分離機構325と並べて配置した場合に、フィードスイッチPD3で検知できないサイズのシートについては、CISタイミングスイッチPD4を用いて検知することを条件に、次の原稿シートを送り出している。従って、A5サイズ以上の複数枚の原稿シートについては、原稿シート間隔を短くして連続して搬送路321に送り出すことができる共に、A5サイズより小さい原稿シートをその長辺を搬送方向にして給紙する場合についても、連続して搬送路321に送り出すことができる。これにより、本実施形態では、自動原稿給紙装置3での読み取りの対象とされることが多いA5サイズ以上の原稿については、最初の原稿シートの給紙を開始してから最後の原稿シートの給紙が終わるまでの時間を短くすることができる。そして、自動原稿給紙装置3での読み取りの対象にされることがあまりないA5サイズより小さい原稿シートについても、連続して読み取りを可能にしている。
また、本実施形態によれば、第2のモードの場合、搬送路321を搬送されるシートは、その原稿シートの長辺方向が搬送方向にされている。従って、A5サイズより小さい原稿シートは、原稿シートの長辺方向を搬送方向にしているので、搬送ローラー対の数を増やさなくても、原稿シートを搬送することが可能となる。
さらに、本実施形態によれば、CISタイミングスイッチPD4を、A5サイズより小さい原稿シートを、その長辺を搬送方向にする場合に、第2の検知手段にしている。このため、A5サイズより小さい原稿シートを、その長辺を搬送方向にする場合に、その原稿シートを検知するために、第2の検知手段を新たに設ける必要がなくなる。
また、本実施形態によれば、CISを画像読取位置351より上流に配置されているので、CISを画像読取位置351より下流に配置されている場合に比べて、CISタイミングスイッチPD4を搬送路321の上流側に配置することができる。従って、CISを画像読取位置351より下流に配置されている場合に比べて、A5サイズより小さい原稿シートを、その長辺を搬送方向にする場合に、原稿シート間隔を小さくして搬送路321に送り出すことが可能となる。
本実施形態によれば、第2のモードの場合、フィードスイッチPD3で原稿シートを検知できないので、レジストローラー対326で原稿シートの傾きを補正することなく、搬送路321の下流へ送る。レジストローラー対326を送出手段331の動作よりも後に回転させると、原稿シートがレジストローラー対326で止められ、原稿シートが搬送路321につまる可能性がある。本実施形態では、レジストローラー対326を送出手段331の動作と同時に回転させるので、レジストローラー対326で原稿シートがつまることを防止できる。なお、レジストローラー対326を送出手段331の動作より早く回転させても、レジストローラー対326で原稿シートがつまることを防止できる。
本実施形態の変形例について説明する。本実施形態では、第2のモードの場合、搬送路321を搬送される原稿シートの後端がCISタイミングスイッチPD4で検知されることを条件に、送出手段331を制御して次の原稿シートを原稿給紙トレイ31から搬送路321に送り出している。変形例では、第2のモードの場合、搬送路321を搬送される原稿シートの先端がCISタイミングスイッチPD4で検知されることを条件に、給紙制御部501が送出手段331を制御して次の原稿シートを原稿給紙トレイ31から搬送路321に送り出させる。変形例によれば、本実施形態に比べて、原稿シート間隔を短くすることができる。
本実施形態では、第1の検知手段(フィードスイッチPD3)及び第2の検知手段(CISタイミングスイッチPD4)として、光センサーを用いている。しかしながら、第1及び第2の検知手段として、機械スイッチを用いることもできる。図10は、第1及び第2の検知手段として用いることができる機械スイッチの一例の動作を示す模式図である。
機械スイッチは、搬送路321に配置された回動片370を備える。回動片370は、原稿シートDの搬送方向に向いている扇形面372を有する。回動片370は、搬送路321の上流側に設けられた軸371を中心に回動可能にされている。回動片370は、搬送路321上に突き出る向きに回動する方向に、バネ(不図示)により付勢されている。
図10の(A)に示すように、搬送路321を搬送される原稿シートDが、回動片370の扇形面372に当たる前は、回動片370は搬送路321上に付き出ている。図10の(B)に示すように、搬送路321を搬送される原稿シートDが回動片370の扇形面372に当たると、回動片370は軸371を中心に搬送路321の下側に回動して、回動片370上を原稿シートDが通過する(回動片370が搬送路321に突き出ていない)。そして、図10の(C)に示すように、原稿シートDが回動片370上を通過し終わると、軸371を中心に回動片370が搬送路321の上側に回動して、搬送路321上に突き出る。
機械スイッチは、回動片370が搬送路321上に突き出ている場合はオフとなり(図10の(A)、(C))、回動片370が搬送路321に突き出ていない場合はオンとなる(図10の(B))。以上のような機械スイッチを、第1の検知手段及び第2の検知手段として用いてもよい。
本実施形態ではシート給紙装置を、自動原稿給紙装置3に適用した例を説明した。しかしながら、画像を形成するシートを画像形成部93(図3)に搬送する装置として、本発明に係るシート給紙装置を用いることもできる。