JP5516521B2 - 分光光度計 - Google Patents
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Description
また、付属品自体に、その構成内容を識別するための付属品情報を記憶しているICチップ(識別タグ)が含まれるようにしておき、付属品を試料室内に取り付けると、装置本体側の試料室に設けられた読み取り手段で付属品情報を読み取って、制御コンピュータに情報を送るようにするようにした分光光度計が開示されている(特許文献1,2)。
このような外付け検出器を備えた付属品を分光光度計の装置本体に装着した場合には、内蔵検出器と外付け検出器とのいずれかで測定することになる。
分光光度計Mは、装置本体10と、主に測定に必要な入出力を行うパーソナルコンピュータ11と、外付け付属品12とからなる。
装置本体10は、光源21、分光器22、試料室23、検出器24(内蔵検出器)、信号増幅器25、AD変換器26、制御部27(ファームウェア)、分光器22の波長送り機構22a、信号増幅器25のゲイン設定機構29を備えている。
光源21(例えば重水素ランプ)から発した光は、回折格子を用いた分光器22で単色光に分光され、試料室23の壁に設けた入口窓から試料室内に導入される。光源21は光源ミラー21aにより光路の向きが調整されて分光器22に送られる。分光器22は回折格子の角度を調整する波長送り機構22aにより、試料室23に送る単色光の波長が調整されるようにしてある。
光電子増倍管などの検出器では、ゲイン設定機構により光電子増倍管の負高圧を制御して増幅率を調整するものもある。
制御部27はいわゆるファームウェアであって、制御に必要なプログラムや設定パラメータなどの情報を記憶し、装置全体の制御を行う。また、伝送された測定データに対し、データ処理を行って透過率や吸光度を算出する。
図5に示すように、位置Pに取り付けた光路切換ミラー23a(光路切換部)で反射した光が、外付け付属品12の光学素子である積分球31の入射窓31aから導入され、積分球31の壁に設けた検出器32(外付け検出器)により検出信号が出力されるようにしてある。なお、試料は付属品12に取り付けられるようにしてある。
すなわち、外付け付属品12の装着を認識する付属品認識機構とともに、光路切換ミラーの23aの装着を認識するための光路認識機構も設けなければ、誤操作を防止できないことになり、例えばICタグの認識機構を2箇所に搭載しなければならなくなって部品点数が増し、製造コストが増大することになる。
しかも、たとえICタグを1箇所だけ設けるにしても、そのタグ情報を読み取るための読取機構を装置本体に取り付ける必要があり、ICタグを用いない場合よりも部品点数が増し、その分製造コストが増大することになる。
また本発明は、第二に、外付け付属品(外付け検出器を含む)を装着したままの状態で、光路切換ミラー(光路切換部)を使用するか否かで、外付け検出器と内蔵検出器とのいずれでも測定できるようにしておき、それでいて、いずれの検出器による測定が可能な状態であるかを認識できるようにすることで、誤操作することなく測定できる分光光度計を提供することを目的とする。
すなわち、本発明に係る分光光度計は、分光測定用の測定光を形成する光源部と、前記測定光が導入される試料室と、分光光度計の本体に内蔵される内蔵検出器と、前記本体に対し着脱可能な外付け付属品に付設される外付け検出器とを備え、着脱可能な光路切換部を前記試料室に装着したときには、前記測定光の光路が前記内蔵検出器に向かう通常光路から前記外付け検出器に向かう外部光路に切り換わり、前記内蔵検出器からの検出信号に基づいた測定に代えて前記外付け検出器からの検出信号に基づいた測定が行われるように切り換わる分光光度計であって、前記内蔵検出器または前記外付け検出器からの測定データについての閾値Tを記憶する測定データ閾値記憶部と、前記測定光を試料室に導入した状態で、前記内蔵検出器または前記外付け検出器からの測定データと閾値Tとの比較結果に基づいて、いずれの検出器が測定光の受光が可能な状態かを認識する受光検出器認識部とを備えるようにしている。
なお、光路切換部は外付け付属品と一体に取り付けられていてもよい。
また、さらに前記内蔵検出器および前記外付け検出器の検出信号の増幅率を設定するためのゲイン設定機構を備え、前記受光検出器認識部は、いずれの検出器からの測定データも閾値Tを超えないときは、ゲイン設定機構により検出信号の増幅率を上げた上で測定データと閾値Tとの比較を行うようにしてもよい。
また、さらに第二閾値T2(ただし、T2>T)を記憶し、前記受光検出器認識部は、測定データが第二閾値T2を超えるときは、ゲイン設定機構により検出信号の増幅率を下げた上で測定データと閾値Tとの比較を行うようにしてもよい。
なお、光路切換部が装着されているにもかかわらず、外付け検出器が正しく装着されていないときは(例えば信号ケーブルの接続不良で検出信号伝送されない場合等)、いずれの検出器からの信号も閾値Tを超えないことがあるので、そのような状態も認識できるようになる。
図5と図1とを比較すれば明らかなように、分光光度計Mの制御部27を、分光光度計MAの制御部28に変更した部分を除き、そのハードウェアの構成は同じである。すなわち、本発明では、原則として従来の分光光度計Mの装置構成をそのまま利用できるようにしてあり、新たなハードウェア資源を追加することなく、制御部28が実行するソフトウェアのみを変更することにより、本発明を実現するようにしている。
以下に、変更部分である制御部28の構成について説明する。
測定データ閾値記憶部51は、内蔵の検出器24、または、外付けの検出器32から信号増幅器25、AD変換器26を介して取得した測定データに基づいて、ノイズであるか本来の測定データであるかを判定するための閾値Tを記憶する。閾値Tはノイズを判定できる値であれば検出器24や検出器32の種類に応じて変更してもよいし、同じであってもよい。
図2は本発明の動作フローの一例を示すフローチャートである。この動作フローは、既に装置の初期化が完了していて、光学的初期化の必要がないときの自動認識の処理である。例えば、装置が動作中に何らかの異常やトラブルが生じたときに手動で自動認識の命令を与えたときに開始する。あるいは、測定動作に関する設定で、測定開始前に自動的に自動認識処理を作動させる設定を行っている場合に測定開始と同時に開始する。
そして検出器32の検出信号は、ケーブル33、コネクタ34、ケーブル35、信号増幅器25およびAD変換器26を介して、制御部28に測定データ(デジタルデータ)として送られて閾値Tと比較される(S106)。その結果、測定データが閾値Tより大きいときは本来の測定データであると判定され、外付けの検出器24が測定可能な検出器であると決定される(S107)。
以上で、いずれの検出器が測定可能な状態かが認識できたことになる(S104、S107)。
図3は、本発明の別の動作フローの一例を示すフローチャートである。この動作フローは、装置起動時の自動認識に適用される動作フローである。装置起動時には、まず測定可能な検出器の自動認識を行ってから、その検出器に設定を合わせ、それから光学的な初期化が行われる。「光学的初期化」とは、検出器に入射する測定光を用いて、波長送りの際の光学的な原点出しを行ったり、光源ミラーの最適な向きを設定したりすることである。なお、測定系の光路上に設けられる光学部品には、光源ミラーや波長送り機構で駆動される分光器の回折格子が含まれるが、光源ミラーや波長送り機構はモータで駆動される光学機構の一つである。初期化前にはモータで駆動される光学機構は、測定光を検出器まで届けることができる状態になっていない可能性がある。そのため、この動作フローでは、初期化時に、モータで駆動される光学機構を走査して、検出器に届く測定光のエネルギーが最大になるように調整した上で、閾値Tと比較するようにするアルゴリズムを採用している。
そして内蔵の検出器24からの検出信号を取得する設定に切り替わる(S203)。また、モータで駆動される光学機構は走査され、検出信号が最大となるように調整される。
そして検出器32の検出信号は、ケーブル33、コネクタ34、ケーブル35、信号増幅器25およびAD変換器26を介して、制御部28に測定データ(デジタルデータ)として送られて閾値Tと比較される(S207)。その結果、測定データが閾値Tより大きいときは本来の測定データであると判定され、外付けの検出器24が測定可能な検出器であると決定される(S208)。
以上で、いずれの検出器が測定可能な状態かの認識ができたことになる(S205、S208)。
そして通常の光学的初期化処理を開始する(S210)。すなわち、測定可能な検出器に入射する測定光を用いて光学的な原点出しを行う。以上で装置の初期化が完了する(S211)。
図4は、本発明のさらに別の動作フローの一例を示すフローチャートである。図3で説明したフローでは、検出器に届く測定光のエネルギーが最大になるように測定光を調整した上で測定データと閾値Tとを比較するようにするアルゴリズムを採用しているが、この動作フローは、これに加えて、検出器の負荷が最適な状態で判定を行うため、検出信号のゲイン(信号増幅器25の増幅率)を変更しながら判定を行うアルゴリズムを採用するようにしている。
例えば、初めからゲインを高く設定しておくと、本来はノイズであるにも係らず、増幅され誤って閾値Tを超えてしまって検出信号であると認識されてしまうのを防ぐため、最初はゲインを抑えて判定を行い、検出できないときにゲインを増やす設定にする方法が採用される。
そして内蔵の検出器24からの検出信号を取得する設定に切り替わる。検出器24からの検出信号の増幅率を変更するための信号増幅器25のゲイン調整機構29は、最初はゲインを0、例えば、検出信号を基本の増幅率で増幅してAD変換器26に送って測定する。また、モータで駆動される光学機構(光源ミラー駆動機構21a)は走査され、検出信号が最大となるように調整される(S303)。
そして検出器32の検出信号は、ケーブル33、コネクタ34、ケーブル35、信号増幅器25およびAD変換器26を介して、制御部28に測定データ(デジタルデータ)として送られて閾値Tと比較される(S307)。その結果、測定データが閾値Tより大きいときは本来の測定データであると判定され、外付けの検出器32が測定可能な検出器であると決定される(S308)。
以上で、いずれの検出器が測定可能な状態かの認識ができたことになる(S305、S308)。
そして、検出器32の検出信号は、ケーブル33、コネクタ34、ケーブル35、信号増幅器25およびAD変換器26を介して、制御部28に測定データ(デジタルデータ)が送られて閾値Tと比較される(S315)。その結果、測定データが閾値Tより大きいときは付属品12の外付け検出器32からの測定データであると判定され、外付けの検出器32が測定可能な検出器であると決定される(S308)。
そして通常の光学的初期化処理を開始する(S310)。すなわち、測定可能な検出器に入射する測定光を用いて光学的な原点出しを行う。以上で装置の初期化が完了する(S311)。
また、途中述べたような光電子増倍管が検出器である場合のように、増幅回路25ではなく検出器自体で増幅率を調整する場合もある。
また、増幅回路25やAD変換器26は、内蔵検出器と外付け検出器で別々のものを用い、デジタルデータとして取得するところで統合される場合もある。
また、増幅は行わない場合や、増幅ゲインが2段階以上ある場合、ゲインが1増えたときの増幅率の変化が2倍でない場合もある。
また、AD変換器とは異なる方法でデジタルデータ化する場合や、分光器が試料室と光源の間ではなく、試料室と検出器との間にある場合もある。
これら回路上や構成上の変更がなされた実施形態は、本発明の目的と直接関係あるところではなく、いずれも請求の範囲に含まれる。
11 パーソナルコンピュータ
12 外付けの付属品
21 光源
22 分光器
22a 波長送り機構
23 試料室
23a 光路切換ミラー(光路切換部)
24 検出器(内蔵)
25 信号増幅器
26 AD変換器
28 制御部
31 積分球
32 検出器(外付け)
51 測定データ閾値記憶部
52 受光検出器認識部
53 装置状態設定部
Claims (5)
- 分光測定用の測定光を形成する光源部と、前記測定光が導入される試料室と、分光光度計の本体に内蔵される内蔵検出器と、前記本体に対し着脱可能な外付け付属品に付設される外付け検出器とを備え、着脱可能な光路切換部を前記試料室に装着したときには、前記測定光の光路が前記内蔵検出器に向かう通常光路から前記外付け検出器に向かう外部光路に切り換わり、前記内蔵検出器からの検出信号に基づいた測定に代えて前記外付け検出器からの検出信号に基づいた測定が行われるように切り換わる分光光度計であって、
前記内蔵検出器または前記外付け検出器からの測定データについての閾値(T)を記憶する測定データ閾値記憶部と、
前記測定光を試料室に導入した状態で、前記内蔵検出器または前記外付け検出器からの測定データと閾値(T)との比較結果に基づいて、いずれの検出器が測定光の受光が可能な状態かを認識する受光検出器認識部とを備えたことを特徴とする分光光度計。 - 前記光路切換部は前記外付け付属品に一体に取り付けられる請求項1に記載の分光光度計。
- 前記光源部は光源ミラーの向きを変える駆動機構を備え、
前記受光検出器認識部は、前記駆動機構により光源ミラーの向きを走査することにより、走査中に得られた測定データの最大値と閾値(T)との比較を行う請求項1または請求項2のいずれかに記載の分光光度計。 - 前記内蔵検出器および前記外付け検出器の検出信号の増幅率を設定するためのゲイン設定機構を備え、
前記受光検出器認識部は、いずれの検出器からの測定データも閾値(T)を超えないときは、ゲイン設定機構により検出信号の増幅率を上げた上で測定データと閾値(T)との比較を行う請求項1〜3のいずれかに記載の分光光度計。 - 前記内蔵検出器および前記外付け検出器の検出信号の増幅率を設定するためのゲイン設定機構と、
前記内蔵検出器または前記外付け検出器からの測定データについての閾値(T)および第二閾値(T2)(ただし、T2>T)を記憶する測定データ閾値記憶部とを備え、
前記測定光を試料室に導入した状態で、前記内蔵検出器または前記外付け検出器からの測定データを取得し、前記測定データが前記第二閾値(T2)を超えるときは、前記ゲイン設定機構により検出信号の増幅率を下げるように調整し、前記測定データと前記閾値(T)との比較結果に基づいて、いずれの検出器が測定光の受光が可能な状態かを認識し、いずれの検出器からの測定データも閾値(T)を超えないときは、前記ゲイン設定機構により検出信号の増幅率を上げるように調整した上で測定データと閾値(T)との比較を行うことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の分光光度計。
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