JP5517023B2 - 浴槽の保温構造 - Google Patents
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Description
そして、このような浴槽の配管接続口からの万一の漏水に備えて、浴槽を下方から浴槽パンで受ける構造(例えば、特許文献1)や、配管接続口毎に配管接続口を受けるように水受けパンを浴槽側壁面に取り付け、水受けパンで受けられた漏水をこの水受けパンに接続された排水配管から排水経路に流れるようにした構造(例えば、特許文献2)などによって、漏水があっても建物躯体が濡れることがないようにされている。
保温材本体の材質は、発泡スチレン樹脂、発泡ウレタン樹脂、発泡ポリエチレン樹脂等、保温性能が高ければ特に限定されないが、製造コストを考慮すると、発泡スチレン樹脂が好ましい。
防水層を形成する方法としては、特に限定されないが、例えば、防水層となる塗料を保温材本体に塗布する方法、防水層となる樹脂を保温材本体の上端面に沿う断面形状に押出成形し、この押出成形品を保温材本体の上端面に沿わせるように嵌合させる方法などが挙げられ、製造コストや製造作業性を考慮すると塗料を塗布する方法が好ましい。
ウレタン樹脂系塗料が好ましい。
上記ウレタン樹脂系塗料としては、保温材本体を溶解させることがなければ特に問題がないが、例えば、日本合成化学工業社製エフレタン等の2液混合型のものが挙げられる。
また、浴槽は、浴槽底部保温材の上部の側壁の露出部を他の保温材で覆うようにしても構わない。
しかも、配管接続口が浴槽のいずれの位置に設けられていても、漏水排水管は一箇所に設けるだけでよく、漏水排水管の施工性及び施工コストも低減できる。
さらに、保温材本体を発泡スチレン樹脂で形成すれば、安価に製造でき、防水層をウレタン樹脂系塗料で形成すれば、浴槽内の洗浄用洗剤や入浴剤中に含まれる界面活性剤等の成分によって防水層が劣化することを防止することができる。
図1〜図5は、本発明にかかる浴槽の保温構造の1つの実施の形態をあらわしている。
浴槽底部保温材2の浴槽側壁11側の上端縁が止水材4によって止水処理されて浴槽底部保温材2と浴槽1との間に水が入らないようになっている。
溝形成部21は、外周側が内周側より高くなっているとともに、中央部が断面略V字形に深溝21aが形成されている。
また、浴槽底部保温材2は、図1に示すように、略浴槽底部保温材2の形状をした保温材本体2aと、溝形成部21の表面層となる防水層2bとを備えている。
保温材本体2aは、EPS(ビーズ法発泡スチロール)で形成されている。
また、図3及び図5に示すように溝形成部21の洗い場側に配置される部分の中央部が切り欠かれ、この切欠部22に合成樹脂製ホースなどの可撓管からなる漏水排水管6が接続される配管アダプター7が変性シリコーン樹脂系シーリング剤等を用いて止水状態に接着固定されている。
アダプター本体71は、上部が開口していて、切欠部22に嵌り込んだ状態で、浴槽底部保温材2の溝形成部21に一致するように接合される保温材接合部71aと、浴槽底部保温材2の側方に突出するとともに、配管接続ノズル72が側壁面から突設される上部開口の樋状をしたノズル形成部71bとを備えている。
配管接続ノズル72は、漏水排水管6の一端が接続されている。漏水排水管6の他端は、排水トラップ8に接続されている。
排水トラップ8の漏水排水配管接続部81には、逆止弁(図示せず)が設けられ、排水トラップ8側の排水が漏水排水管6側に流れ込まないようになっている。
図2〜図4中、Pは洗い場パン、5bは下水管路につながる主排水管である。
したがって、防水パンを設けなくても、配管器具9の接続部から漏水が浴槽1の下方に漏れることがない。
発泡倍率40倍のEPS製板材の周面にウレタン樹脂系塗料(日本合成化学工業社製 エフレタンSH−4000)を塗布し、厚み0.5mmのウレタン樹脂製防水層を備えたサンプル板を得た。
得られたサンプル板を市販の洗剤(商品名バスマジックリン、ルック、パイプマン、ティンクル、カビキラー)、入浴剤(商品名バブゆず、バスクリンゆず、バスロマン ジャスミン、旅の宿 草津、六一〇ハップ、木酢入浴剤)、熱水にそれぞれ浸漬し、80時間後の防水層の表面状態を観察したところ、いずれの場合も防水層にひび割れ、欠け、膨れ等の異常がなかった。
なお、洗剤及び液状入浴剤については40℃原液を用い、粉末の入浴剤については使用濃度の250倍濃度に溶解した液を用いた。
ウレタン樹脂系塗料(日本合成化学工業社製 エフレタンSH−4000)に代えて、ウレタン樹脂系塗料(日本合成化学工業社製 エフレタンSH−100)を用いた以外は、実施例1と同様にして得られたサンプル板を市販の洗剤(商品名バスマジックリン、ルック、パイプマン、ティンクル、カビキラー)、入浴剤(商品名バブゆず、バスクリンゆず、バスロマン ジャスミン、旅の宿 草津、六一〇ハップ、木酢入浴剤)、熱水にそれぞれ浸漬し、80時間後の防水層の表面状態を観察したところ、いずれの場合も防水層にひび割れ、欠け、膨れ等の異常がなかった。
ウレタン樹脂系塗料(日本合成化学工業社製 エフレタンSH−4000)に代えて、カルボキシル変性された合成ゴムラテックス(DIC社製 ラックスター7310−K)を用いた以外は、実施例1と同様にして得られたサンプル板を市販の洗剤(商品名バスマジックリン、ルック、パイプマン、ティンクル、カビキラー)、入浴剤(商品名バブゆず、バスクリンゆず、バスロマン ジャスミン、旅の宿 草津、六一〇ハップ、木酢入浴剤)、熱水にそれぞれ浸漬し、80時間後の防水層の表面状態を観察したところ、入浴剤及び熱水場合、防水層にひび割れ、欠け、膨れ等の異常がなかったが、洗剤についてはいずれの洗剤においても防水層に若干の破壊がみられた。
実施例1と同様にして1面のみ防水層が形成されたサンプル板を得たのち、このサンプル板の防水層上にパイプφ50×L500を垂直に立てた状態で接着した。そして、パイプ内に洗剤(商品名バスマジックリン)の原液を充填するとともに、パイプ内をゲージ圧0.05kgf/cm2の圧力に保ったところ、60時間経過してもサンプル板のEPS側への漏水は全く見られなかった。
11 浴槽側壁
12 底
2 浴槽底部保温材
2a 保温材本体
2b 防水層
21 溝形成部
22 切欠部
6 漏水排水管
7 配管アダプター
71 アダプター本体
72 配管接続ノズル
8 排水トラップ
9 配管器具
D 溝
Claims (4)
- 浴槽の側壁を貫通して配管器具が設けられ、
浴槽底部保温材が、浴槽の底および前記配管器具の貫通部より下方の浴槽側壁を外側から囲繞し、浴槽底部保温材の上端側から浴槽底部保温材と浴槽との間に水がはいらないように止水された状態で浴槽に装着されている浴槽の保温構造であって、
前記浴槽底部保温材は、凹設された溝形成部を、浴槽底部保温材の上端の周方向に有するとともに、
切欠部が前記溝形成部の前記浴槽底部保温材の外周側を切り欠いて形成されていて、
アダプター本体とこのアダプター本体に連設された配管接続ノズルを備える配管アダプターが、
前記アダプター本体を前記切欠部に嵌め込み、前記配管接続ノズルを浴槽底部保温材の外周縁より外側に突設させた状態で前記浴槽底部保温材に装着され、
前記溝形成部に流れ込んだ浴槽からの漏水が前記配管接続ノズルに接続された漏水排水管を介して排水されるように構成されていることを特徴とする浴槽の保温構造。
- 浴槽の前記浴槽底部保温材の上側で浴槽側壁の周囲を囲む浴槽側壁保温材を有し、
この浴槽側壁保温材が、浴槽からの漏水を前記浴槽底部保温材の溝形成部に流入させる流路となる隙間を浴槽との間に形成するように構成されている請求項1に記載の浴槽の保温構造。
- 漏水排水管が逆止弁を備えている請求項1または請求項2に記載の浴槽の保温構造。
- 浴槽底部保温材が、発泡ポリスチレンからなる保温材本体と、この保温材本体の溝形成部の表面を構成するウレタン樹脂系塗料製の防水層とを備えている請求項1〜請求項3のいずれかに記載の浴槽の保温構造。
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