JP5530404B2 - 開閉器制御装置および配電自動化システム - Google Patents
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変電所から需要家に向けて敷設されている配電線に、事故区間を分離するために開閉器が設けてある。配電線は、変電所の母線に配電線引出口遮断器(以降、単に遮断器と称す。)を介して接続されている。配電線での事故発生時には、変電所に設置された保護継電装置が、母線に接続された遮断器を遮断することによって、配電線を停電状態(無電圧状態)にする。開閉器は、配電線が無電圧となったことを検出すると、接続を開放する(切状態となる)。その後、所定時間経過して遮断器が再投入され、遮断器に最も近い配電線の開閉器が電圧印加されて入状態(接続状態)となり、配電線の末端の開閉器に至るまで順番に開閉器が入状態(接続状態)にされていく。この結果、配電線に発生した事故が一過性の事故の場合、遮断器が遮断している間に事故が除去されれば、遮断器の再投入によって、配電線の開閉器はすべて入状態(接続状態)となって、停電状態から復旧する。しかし、事故が永久事故の場合、遮断器の再投入後に再度遮断器が遮断されることになり、事故発生地点から変電所寄りの開閉器が切状態(開放状態)のままにロックされることによって、事故区間が特定され分離される。
前記スイッチより負荷側の前記配電線に信号を出力する信号発生部と、
当該信号の電圧値および電流値を取得して前記負荷側の配電線のインピーダンスを計測する計測処理部と、
前記信号発生部に信号を出力させ、前記計測処理部から取得したインピーダンスの値に基づいて事故の有無を判定し、判定結果に基づいて、前記開閉器を入状態または切状態に制御する制御部と、
前記開閉器のスイッチ状態を指示する指示情報を送信する配自制御装置と通信線を介して接続され通信部と、を備え、
前記制御部は、
前記スイッチが切状態で、前記配自制御装置から前記指示情報を受信した際であって、
前記負荷側の配電線の電圧が電圧有の場合、前記開閉器を入状態に制御し、
前記信号発生部に信号を出力させ、前記計測処理部から取得したインピーダンスの値に基づいて事故の有無を判定した結果において事故無と判定したとしても、前記変電所側の配電線の電圧が電圧無の場合においては、前記開閉器を切状態に制御するようにした。
まず、比較例の配電自動化システムの構成例について、図7を用いて説明する。
図7に示すように、開閉器201(201a,201b,201c,201d)は、不図示の変電所から需要家に向けて敷設されている配電線4に、事故区間を分離するために設けてある。各開閉器201は、配電線4を接続/開放するスイッチを備えている。したがって、配電線4の区間は、図7に示すように、第0区間、第1区間、第2区間、第3区間、・・のように、開閉器201によって分けられる。配電線4は、変電所の母線3にFCB(磁界遮断器:以降、単に遮断器と称す。)6(6a,6b)を介して接続されている。図7において、開閉器201a,201b,201cは、配電線4を接続状態(入状態)にしており、開閉器201dは、配電線4を開放状態(切状態)にしている。したがって、配電線4は、FCB6aに接続されている第1の配電線と、FCB6bに接続されている第2の配電線とに分けられている。開閉器201の入/切の状態は、開閉器制御装置202によって制御される。
制御部215は、スイッチ210より変電所側の配電線4の電圧を変電所側電源トランス17aを介して取得して電圧の有無を判定し、スイッチ210より負荷側の配電線4の電圧を負荷側電源トランス17bを介して取得して電圧の有無を判定し、スイッチ210の入/切の状態を取得し、それら電圧の有無およびスイッチ210の入/切の状態に基づいて、スイッチ210の次の入/切を制御する機能を有する。また、制御部215は、開閉器201のスイッチ210の入/切の状態を、通信処理部216と通信線5とを介して監視制御装置203(図7参照)に送信したり、監視制御装置203からスイッチ210を入の状態に設定する指示情報を通信線5と通信処理部216とを介して受信したりする機能を有する。
また、通信処理部216は、通信用のインタフェースであり、制御部215と監視制御装置203との間の情報の送受信を通信線5を介して実行する。
時間t1に地絡が発生し、事故有の状態(永久事故)になったものとする。
時間t2に、FCB6aは、切状態(初回遮断)となる。具体的には、保護継電装置7が、配電線4の電流をCT42を介して取得し、母線3の電圧をPT41を介して取得し、配電線4に地絡事故が発生したと判定して、FCB6aを切状態に制御する。
時間t3に、各開閉器201は、配電線4が無電圧状態になるため、切状態となる。
時間t5に、開閉器201aが入状態となる。具体的には、開閉器制御装置202aは、時間t4にFCB6aが再投入されたため、変電所側の配電線4の電圧を検出して、時間t4からX時限経過後に、開閉器201aのスイッチ210を入状態に制御する。
時間t6に、開閉器201bが入状態となる。具体的には、開閉器制御装置202bは、時間t5に開閉器201aが入状態にされたため、変電所側の配電線4の電圧を検出して、時間t5からX時限経過後に、開閉器201bのスイッチ210を入状態に制御する。
時間t8に、各開閉器201は、配電線4が無電圧状態になるため、切状態となる。このとき、開閉器制御装置202aは、第2の所定時間以上、入状態となっていたので、開閉器201aを切状態にロックする機能を作動させない。しかし、開閉器制御装置202bは、第2の所定時間未満で切状態となったので、開閉器201bを切状態にロックする機能を作動させる。
時間t10に、開閉器201aが入状態となる。具体的には、開閉器制御装置202aは、時間t9にFCB6aが再投入されたため、変電所側の配電線4の電圧を検出して、時間t9からX時限経過後に、開閉器201aのスイッチ210を入状態に制御する。
時間t10以降では、開閉器201bは切状態のままである。これは、開閉器制御装置202bが、開閉器201bを切状態にロックさせているためである。したがって、第2区間は、停電状態となって、事故区間を分離することができる。
なお、永久事故の場合には、作業員が地絡事故の現場で復旧作業を行って、停電の原因を取り除く。そして、監視制御装置203から通信線5を介して、切状態にロックされている開閉器201bを入状態に設定する指示情報を送信して、復旧状態にする。
そこで、本実施形態における配電自動化システムでは、地絡および/または短絡の事故に対して、事故区間を特定して事故区間を分離する機能を備えるようにする。
まず、本実施形態における配電自動化システムの構成例について、図1を用いて説明する。なお、図1において、図7で説明した構成と同じものには、同じ符号を付して、説明を省略する。
また、監視制御装置101は、TC(テレコントロール)8を介して、保護継電装置7からFCB6aの入/切の状態の情報を取得したり、配自制御装置9から開閉器1の入/切の状態や事故情報を取得したりすることができる。また、開閉器1および開閉器制御装置2の内部構成が、図8に示す構成とは異なっている。
次に、本実施形態における開閉器および開閉器制御装置の構成について、図2を用いて説明する。
図2に示すように、開閉器1は、配電線4を接続/開放の状態にするスイッチ10、スイッチ10より負荷側の配電線4に、後記する信号発生部14の出力信号を印加する信号印加点、PT(変圧器)11、CT(変流器)12を備える。PT11は、計測処理部13が負荷側の配電線4の電圧値を取得するために用いられる。また、CT12は、計測処理部13が負荷側の配電線4の電流値を取得するために用いられる。
なお、開閉器1dは、切状態となっていて、FCB6a側の第1の配電線と、FCB6b側の第2の配電線とを分ける突合せ開閉器となっている。図1では、開閉器1dおよび開閉器制御装置2dの内部構成は、開閉器1dの右側が変電所側で左側が負荷側となる(図2の構成の鏡像の)ように接続されているものとする。
信号発生部14は、制御部15から受信した信号出力指示情報に基づいて、配電線4のインピーダンスを測定するための信号を出力する。
計測処理部13は、開閉器1のPT11およびCT12を介して取得した電圧値および電流値に基づいて、無電圧状態の負荷側の配電線4のインピーダンスを測定する。測定結果は、制御部15に出力される。
また、制御部15は、スイッチ10の入/切の状態や事故に関する情報を、通信処理部16、通信線5を経由して、配自制御装置9に送信する機能を有する。
開閉器1の入/切の状態のタイミングチャートについて、図3を用いて説明する(適宜、図1,2参照)。なお、事故は第2区間で発生し、永久事故であるものとする。
図3に示すように、時間t1に、事故が発生し、事故有の状態(永久事故)になったものとする。
時間t2に、FCB6aは、切状態(初回遮断)となる。具体的には、保護継電装置7が、配電線4の電流をCT42を介して取得し、母線3の電圧をPT41を介して取得し、配電線4に事故が発生したことを検出し、FCB6aを切状態(遮断状態)に制御する。なお、時間t1と時間t2との間は、例えば、1秒程度である。
時間t3に、配電線4が無電圧状態になるため、開閉器1すべては切状態となる。なお、時間t2と時間t3との間は、例えば、1秒程度である。
時間t5に、開閉器1aが入状態となる。具体的には、開閉器制御装置2aは、時間t4にFCB6aが再投入されたため、変電所側の配電線4の電圧を変電所側電源トランス17aを介して取得して電圧有と判定し、信号発生部14から信号を出力して、負荷側の配電線4(第1区間)のインピーダンスを測定する。このとき、負荷側の配電線4(第1区間)は、無電圧状態である。そして、制御部15は、第1区間に事故を検出せず、変電所側の配電線4(第0区間)に電圧を検出しているため、時間t4からX時限経過後に、開閉器1aのスイッチ10を入状態(接続状態)に制御する。
次に、図3に示したタイミングチャート例に比べて早く停電状態から復旧させる別の例について、図4を用いて説明する(適宜、図1,2参照)。
事故区間は、図3の場合と同様に、第2区間であるものとする。
時間t1〜t4までは、図3の場合と同様に進行するので、説明を省略する。ただし、開閉器1dおよび開閉器制御装置2dの内部構成が、図2の構成の鏡像のようになっているものとする。
時間t6以降については、図3の場合と同様に、開閉器1bおよび開閉器1cは切状態のままとなる。
次に、図5に示すように、事故区間(第1区間)と開閉器1d(突合せ開閉器)との間に、複数の区間(第2区間および第3区間)が存在する場合のタイミングチャートについて、図6を用いて説明する(適宜、図2,5参照)。なお、事故は第1区間で発生し、永久事故であるものとする。
時間t2に、FCB6aは、切状態(初回遮断)となる。
時間t3に、配電線4が無電圧状態になるため、開閉器1すべては切状態となる。
また、時間t4に、配自制御装置9は、開閉器制御装置2dに、開閉器1dを入状態とする指示情報を送信する。開閉器制御装置2dは、信号発生部14から信号を出力して、開閉器1dのスイッチ10より負荷側の配電線4(第3区間)のインピーダンスを測定する。これは、開閉器1dおよび開閉器制御装置2dの内部構成が、図2の構成の鏡像のようになっているためである。そして、制御部15は、第3区間に事故を検出せず、変電所側の配電線4の電圧を検出しているため、開閉器1dのスイッチ10を入状態に制御する。すなわち、第3区間は、FCB6b側から配電される。
開閉器制御装置2は、配電線4が無電圧状態になったとき、開閉器1のスイッチ10を切状態とする。
開閉器制御装置2は、変電所側の配電線4に電圧を検出した場合、インピーダンスの測定を実行する。次に、開閉器制御装置2は、インピーダンスの測定結果に基づいて、事故(地絡および/または短絡)の有無を判定する。そして、開閉器制御装置2は、事故無と判定した場合、電圧を検出した時からX時限後に、開閉器1のスイッチ10を入状態とする。また、開閉器制御装置2は、負荷側の配電線4に事故を検出した場合、開閉器1のスイッチ10を切状態とする。
また、開閉器制御装置2は、開閉器1を入状態に設定する指示情報を受信して、負荷側の配電線4に事故を検出せず、変電所側の配電線4に電圧を検出しない場合、開閉器1のスイッチ10を切状態とする。
また、開閉器制御装置2は、開閉器1を入状態に設定する指示情報を受信して、負荷側の配電線4に電圧を検出した場合、開閉器1のスイッチ10を入状態とする。
時間t6に、配自制御装置9は、開閉器制御装置2cに、第3区間において事故の有無を判定するために、開閉器1cを入状態に設定する指示情報を送信する。開閉器制御装置2cは、信号発生部14から信号を出力して、スイッチ10より負荷側の配電線4(第3区間)のインピーダンスを測定する。そして、制御部15は、第3区間に事故を検出しない。しかし、制御部15は、変電所側の配電線4の電圧を検出しないため、開閉器1cのスイッチ10を切状態のままとする。そして、制御部15は、通信処理部16、通信線5を介して、第3区間に事故を検出しないことを示す事故情報を配自制御装置9に送信する。
このようにして、配電自動化システム100は、事故区間(第2区間)を特定し、事故区間(第2区間)を分離することができる。
2(2a,2b,2c,2d) 開閉器制御装置
3 母線
4 配電線
5 通信線
6 FCB(遮断器)
7 保護継電装置
9 配自制御装置
10 スイッチ
11,41 PT
12,42 CT
13 計測処理部
14 信号発生部
15 制御部
16 通信処理部
17a 変電所側電源トランス
17b 負荷側電源トランス
100 配電自動化システム
101 監視制御装置
Claims (2)
- 変電所の母線から配線される配電線を接続する場合には入状態とし、前記配電線を開放する場合には切状態とするスイッチを備える開閉器に接続され、前記スイッチの入状態または切状態を制御する開閉器制御装置であって、
前記スイッチより負荷側の前記配電線に信号を出力する信号発生部と、
当該信号の電圧値および電流値を取得して前記負荷側の配電線のインピーダンスを計測する計測処理部と、
前記信号発生部に信号を出力させ、前記計測処理部から取得したインピーダンスの値に基づいて事故の有無を判定し、判定結果に基づいて、前記開閉器を入状態または切状態に制御する制御部と、
前記開閉器のスイッチ状態を指示する指示情報を送信する配自制御装置と通信線を介して接続される通信部と、
を備え、
前記制御部は、
前記スイッチが切状態で、前記配自制御装置から前記指示情報を受信した際であって、
前記負荷側の配電線の電圧が電圧有の場合、前記開閉器を入状態に制御し、
前記信号発生部に信号を出力させ、前記計測処理部から取得したインピーダンスの値に基づいて事故の有無を判定した結果において事故無と判定したとしても、前記変電所側の配電線の電圧が電圧無の場合においては、前記開閉器を切状態に制御する
ことを特徴とする開閉器制御装置。 - 第1の変電所の母線から第1の遮断器を介して配線される第1の配電線と、第2の変電所の母線から第2の遮断器を介して配線される第2の配電線と、前記第1の配電線と前記第2の配電線とを接続する位置とに設置され、前記配電線を接続する場合には入状態とし、前記配電線を開放する場合には切状態とするスイッチを備える複数の開閉器と、
前記開閉器ごとに接続され、前記スイッチより負荷側の前記配電線に信号を出力する信号発生部と、当該信号の電圧値および電流値を取得して前記負荷側の配電線のインピーダンスを計測する計測処理部と、前記信号発生部に信号を出力させ、前記計測処理部から取得したインピーダンスの値に基づいて事故の有無を判定し、判定結果に基づいて、前記開閉器を入状態または切状態に制御する制御部と、前記変電所側の配電線の電圧を取得して当該電圧の有無を判定する第1の手段と、前記負荷側の配電線の電圧を取得して当該電圧の有無を判定する第2の手段と、を備える開閉器制御装置と、
通信線を介して、前記開閉器のスイッチを入状態にする指示を示す指示情報を前記開閉器制御装置に送信する配自制御装置と、
を備え、
前記開閉器制御装置は、
(1)前記スイッチが切状態の際に、前記信号発生部に信号を出力させ、前記計測処理部から取得したインピーダンスの値に基づいて事故の有無を判定し、事故有と判定した場合、前記開閉器を切状態に制御し、事故無と判定した場合、前記開閉器を入状態に制御するとともに、事故の有無を示す事故情報を前記配自制御装置に送信する処理、
(2)前記スイッチが切状態の際に、前記第1の手段が電圧有と判定した場合、前記信号発生部に信号を出力させ、前記計測処理部から取得したインピーダンスの値に基づいて事故の有無を判定し、事故有と判定した場合、前記開閉器を切状態に制御し、事故無と判定した場合、前記開閉器を入状態に制御するとともに、事故の有無を示す事故情報を前記配自制御装置に送信する処理、
(3)前記スイッチが切状態で、前記配自制御装置から前記指示情報を受信した際であって、前記第2の手段が電圧有と判定した場合、前記開閉器を入状態に制御し、
前記信号発生部に信号を出力させ、前記計測処理部から取得したインピーダンスの値に基づいて事故の有無を判定した結果において事故無と判定したとしても、前記第1の手段が電圧無と判定した場合においては、前記開閉器を切状態に制御するとともに、事故の有無を示す事故情報を前記配自制御装置に送信する処理、
のうちのいずれかの処理または組み合わせた処理を用いて、前記開閉器によって分断された前記配電線の区間の事故の有無を特定し、前記特定した事故有の前記区間を前記配電線から分離する
ことを特徴とする配電自動化システム。
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