JP5582490B2 - 排ガス処理用触媒およびその製造方法 - Google Patents
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触媒成分B:Pt,Rh,Pdおよびこれらの酸化物から選ばれる少なくとも1種;
触媒成分C:(c)セリア、または(d)酸化プラセオジム、または(e)Ce,Zr,Pr,ネオジム〔Nd〕,テルビウム〔Tb〕,サマリウム〔Sm〕,ガドリニウム〔Gd〕およびLaから選ばれる少なくとも2つの元素の酸化物の混合物および/または複合酸化物。
触媒成分A:(a)セリア、または(b)酸化プラセオジム、または(c)Ce,Zr,Pr,Nd,Tb,Sm,GdおよびLaから選ばれる少なくとも2つの元素の酸化物の混合物および/または複合酸化物;
触媒成分B:(d)Pt,Rh,Pdおよびこれらの酸化物から選ばれる少なくとも1種からなる貴金属触媒成分と(e)担体;
触媒成分C:(f)固体酸、および/または(g)V,W,Mo,Cu,Fe,Co,NiおよびMnから選ばれる少なくとも1種の金属酸化物を担持させた固体酸。
キャリアであるAl2O3上に担持されたRhは高温熱処理により、Al2O3内へ固溶するため、またはRhAlO3を形成するため、その性能が低下することが報告されている。これに対しては、耐熱性能面および浄化性能面においてAl2O3より優れているZrO2を用いることによりその課題は解決する。
上記貴金属はロジウム〔Rh〕である。
工程(i):プラセオジム〔Pr〕、ネオジム〔Nd〕およびガドリウム〔Gd〕よりなる群から選択される少なくとも1種の希土類元素〔X〕の硝酸塩または硫酸塩と、ジルコニウム〔Zr〕とを混合し、焼成させることによってZrO2-Xからなる担体を得る工程、および、
工程(ii):該担体とメタタングステン酸アンモニウム〔(NH4)6(H2W12O40)・nH2O〕(式中、n≒6)とを混合し、400〜800℃で焼成することにより、該担体を酸化タングステン〔WO3〕によって被覆する工程
を用いて製造することができる。
さらに、本発明の排ガス処理用触媒の製造工程は、さらに次の工程(iii)を含むことが好ましい。
工程(iii):上記工程(ii)で得られた酸化タングステンでその表面が被覆された上記担体を貴金属の硝酸塩の水溶液に分散させるとともにアルミナバインダーまたはCeO2-ZrO2系複合酸化物を添加して、湿式粉末処理を施すことによって貴金属含有スラリーを得る工程。
さらに、本発明の排ガス処理方法は、内燃機関から排出された排ガスを、上記排ガス処理用触媒に接触させることによって浄化することを特徴とする。
<排ガス処理用触媒>
本発明の排ガス処理用触媒では、希土類元素の酸化物と耐熱性無機酸化物とからなる担体の表面に、酸化タングステン〔WO3〕を介して貴金属が担持されている。
本発明の排ガス処理用触媒は、模式的には図1(a)または(b)に示すような構造を有すると考えられる。すなわち、本発明の排ガス処理用触媒10は、希土類元素の酸化物または長周期型周期表の2A族元素の塩と耐熱性無機酸化物とからなる担体1の表面に、酸化タングステン〔WO3〕2を介して貴金属3が担持された構造を有するものである。
さらに、WO3を導入したことによって該担体の表面積が増加するので、この触媒の比表面積が増加して触媒効率が向上する。
本発明で用いられる担体は、希土類元素の酸化物と耐熱性無機酸化物とからなる。
本発明で用いられる希土類元素は、プラセオジム〔Pr〕,ネオジム〔Nd〕およびガドリウム〔Gd〕からなる群から選択される少なくとも1種の元素である。
本発明で用いる耐熱性無機酸化物は、セリア〔CeO2〕,二酸化チタン(チタニア)〔TiO2〕を含んでいても良いZrO 2 である。
本発明で用いる貴金属は、ロジウム〔Rh〕である。
本発明の排ガス処理用触媒の製造方法は、下記工程(i)および(ii)を有する。
工程(i):希土類元素および長周期型周期表の2A族元素に含まれる元素のうち少なくとも1種の元素〔X〕の硝酸塩または硫酸塩とジルコニウム〔Zr〕とを混合し、焼成させることによってZrO2−Xからなる担体を得る工程。
本発明の製造方法に係る工程(i)とは、希土類元素および長周期型周期表の2A族元素に含まれる元素のうち少なくとも1種の元素〔X〕の硝酸塩または硫酸塩とジルコニウム〔Zr〕とを混合し、好ましくは湿式にて混合し、焼成させる、好ましくは乾燥後焼成させることによってZrO2−Xからなる担体を得る工程である。
「希土類元素および長周期型周期表の2A族元素に含まれる元素」は、上述したものと同様のものを用いることができる。
本発明の製造方法に係る工程(ii)とは、上記工程(i)で得られた担体とメタタングステン酸アンモニウム〔(NH4)6(H2W12O40)・nH2O〕(式中、n≒6)とを混合し、好ましくは大気中にて50〜200℃で1〜24時間乾燥させた後に、400〜800℃で焼成することによって、該担体を酸化タングステン〔WO3〕によって被覆する工程である。
メタタングステン酸アンモニウムは、WO3修飾ZrO2−X系触媒の総重量を100重量%とするとき、WO3換算で、0重量%を超え10重量%以下で添加ことが好ましく、1〜5重量%で添加することがより好ましい。
なお、本発明の排ガス処理用触媒の製造方法は、さらに下記工程(iii)を含むことが好ましい。
工程(iii)は、上記工程(ii)で得られた酸化タングステン〔WO3〕でその表面を被覆された上記担体(WO3修飾ZrO2−X系触媒)を貴金属の硝酸塩の水溶液中に分散させ、さらにアルミナバインダー(好ましくは5〜100g/Lの濃度)またはCeO2−ZrO2系複合酸化物(好ましくは0〜100g/Lの濃度)を添加した後、湿式粉末処理を施すことによって貴金属含有スラリーを得る工程である。
工程(iii)で用いる貴金属としては、上述したものと同様のものを用いることができる。
本発明の排ガス処理方法は、内燃機関から排出された排ガスを、上述した排ガス処理用触媒に接触させることによって浄化するので好適に用いることができる。
本発明の排ガス処理方法において、排ガスの流れに対する本発明の排ガス処理用触媒の配置位置は特に限定されず、例えば、マニホールド直下位置や床下位置などが挙げられる。該触媒の前段・後段にそれぞれ1個ずつの触媒を用いたのでは浄化性能が充分でない場合、さらに前段・後段のいずれかまたは両方に複数個の触媒を用いた多種触媒としてもよい。また、排ガスの流れに対する本発明の排ガス処理用触媒の配置方法としては、例えば、1個の触媒コンバータ内に2種の触媒を装着して配置する方法や、該2種の触媒を別々のコンバータに入れて配置する方法など公知の方法を用いることができる。
製造したハニカム触媒について、下記(i)〜(iv)の項目に従い、その性能を評価した。得られた評価結果をそれぞれ表1に示す。
実施例1および比較例3,4において、触媒中のWO3成分の耐熱性を評価するために、耐久処理(900℃×25時間、1000℃×25時間および1000℃×100時間)後の各サンプルについてICP発光分光分析法により各サンプル中に含まれるWO3(重量%)を定量した。
触媒の浄化性能として、CO,CO2,C3H6,H2,O2,NO,H2OおよびN2バランスからなる完全燃焼を想定した模擬ガスを、空間速度〔SV〕が100,000/時となるようにハニカム触媒に流通させ、100〜400℃までを20℃/minで昇温し、出口ガス成分をCO/HC/NO分析計を用いて測定した。
なお、T50はエージング後の触媒について測定したものである。エージングは1000℃に保持した電気炉に触媒をセットし、C3H6とO2(完全燃焼比)の混合ガスを50秒間添加した後、混合ガスを止めてAirを50秒間添加し、この繰り返しを1000℃で25時間行った。
触媒の浄化性能として、上記T50の場合と同様にして得られた温度−浄化率データより、400℃における浄化率〔η400〕(%)を求めた。
T50の場合と同様、η400も上記エージング後の触媒について測定したものである。
サンプルとしてそれぞれ、上記1000℃×25時間のエージング(耐久)前(表1中の“Fresh”に相当する。)のもの、および該エージング後(表1中の“Aged”に相当する。)であるものを用意した。
なお、表1中、NH3−TPD法による酸量は、サンプルNo.1を用いて得られた数値(Fresh,Agedともに)を100.0とした相対値で表す。
成分X(Xは、Nd,Pr,およびGd)とZrとを湿式にて混合し、乾燥・焼成したものをZrO2−Xとした。
得られたWO3修飾ZrO2−X系触媒を硝酸Rh水溶液中に分散させ、さらにアルミナバインダーを添加した後、湿式粉砕処理を施してRh含有スラリーを得た。得られたスラリーをハニカム基材に塗布し、乾燥・焼成したものを活性評価用のハニカム触媒とした。
各成分の担持量は、ハニカム担体1リットル当り、Rhが1g、WO3修飾ZrO2−Xが70g、アルミナが30gであった。ただし、トータルコート量を100gとした。
実施例1のサンプルNo.19(表1に示す。)において、ハニカム担体1リットル当りのRh担持量を0.28gに変更した以外は実施例1のサンプルNo.19と同様にして触媒を製造した。
単斜晶構造のZrO2粉末を硝酸Rh水溶液中に分散させ、さらにアルミナバインダーを添加した後、湿式粉砕処理を施してRh含有スラリーを得た。
各成分の担持量は、ハニカム担体1リットル当り、Rhが1g、ZrO2が70g、アルミナが30gであった。ただし、トータルコート量を100gとした。
成分X’(X’は、Y,La,Nd,Pr,Gd,Mg,BaおよびAlからなる群から選択される1種の元素)の硝酸塩または硫酸塩とZrとを湿式にて混合し、乾燥・焼成したものをZrO2−X’とした。
各成分の担持量は、ハニカム担体1リットル当り、Rhが1g、ZrO2−Xが70g、アルミナが30gであった。ただし、トータルコート量を100gとした。
単斜晶構造のZrO2粉末に純水およびメタタングステン酸アンモニウム〔(NH4)6(H2W12O40)・nH2O〕を室温にて攪拌・混合した後、大気中で120℃にて一昼夜乾燥させ、さらに大気中で600℃にて焼成した。
得られたWO3修飾ZrO2触媒を硝酸Rh水溶液中に分散させ、さらにアルミナバインダーを添加した後、湿式粉砕処理を施してRh含有スラリーを得た。得られたスラリーをハニカム基材に塗布し、乾燥・焼成したものを活性評価用のハニカム触媒とした。
各成分の担持量は、ハニカム担体1リットル当り、Rhが1g、WO3修飾ZrO2が70g、アルミナが30gであった。ただし、トータルコート量を100gとした。
実施例1において、成分XをAlとした以外は実施例1と同様にしてハニカム触媒を製造した。
比較例1(サンプルNo.1)および比較例2のサンプルNo.4において、ハニカム担体1リットル当りのRh担持量を0.28gに変更した以外はそれぞれ比較例1(サンプルNo.1)および比較例2のサンプルNo.4と同様にして触媒を製造した。
また、希土類元素およびアルカリ土類元素のうちMg,Baを添加することで、性能の向上が認められた。特に効果が大きかった元素は、Nd2O3、MgSO4およびBaSO4であり、特にNd2O3の性能が高かったことから添加量の影響を調べた結果、20重量%程度が適量であった。
2・・・・・・酸化タングステン〔WO3〕
3・・・・・・貴金属
10・・・・・・排ガス処理用触媒
Claims (8)
- プラセオジム〔Pr〕、ネオジム〔Nd〕およびガドリウム〔Gd〕よりなる群から選択される少なくとも1種の希土類元素の酸化物と、ZrO2からなる耐熱性無機酸化物とからなる担体の表面に、酸化タングステン〔WO3〕を介してロジウム〔Rh〕が担持されていることを特徴とする排ガス処理用触媒。
- 上記触媒に、バインダーとしてアルミナバインダー又はCeO 2 -ZrO 2 系複合酸化物を用いることを特徴とする請求項1に記載の排ガス処理触媒。
- 酸化タングステン〔WO3〕によってその表面が被覆されている上記担体の総重量を100重量%としたとき、該担体を被覆するWO3の重量が、1〜5重量%であることを特徴とする請求項1に記載の排ガス処理触媒。
- 上記担体が、CeO2およびTiO2よりなる群から選ばれる少なくとも一種類の無機酸化物を含むことを特徴とする請求項1に記載の排ガス処理触媒。
- 下記工程(i)および(ii)を含むことを特徴とする排ガス処理用触媒の製造方法;
工程(i):プラセオジム〔Pr〕、ネオジム〔Nd〕およびガドリウム〔Gd〕よりなる群から選択される少なくとも1種の希土類元素〔X〕の硝酸塩または硫酸塩と、ジルコニウム〔Zr〕とを混合し、焼成させることによってZrO2-Xからなる担体を得る工程、および、
工程(ii):該担体とメタタングステン酸アンモニウム〔(NH4)6(H2W12O40)・nH2O〕(式中、n≒6)とを混合し、400〜800℃で焼成することにより、該担体を酸化タングステン〔WO3〕によって被覆する工程。 - 上記排ガス処理触媒の製造方法が、さらに工程(iii)を含むことを特徴とする請求項5に記載の排ガス処理触媒の製造方法;
工程(iii):上記工程(ii)で得られた酸化タングステンでその表面が被覆された上記担体を貴金属の硝酸塩の水溶液に分散させるとともにアルミナバインダーまたはCeO2-ZrO2系複合酸化物バインダーを添加して、湿式粉末処理を施すことによって貴金属含有スラリーを得る工程。 - 酸化タングステン〔WO3〕によってその表面が被覆されている上記担体を100重量%とするとき、該WO3が1〜5重量%であることを特徴とする請求項5に記載の排ガス処理触媒の製造方法。
- 上記担体が、CeO2およびTiO2よりなる群から選ばれる少なくとも一種類の無機酸化物を含むことを特徴とする請求項5に記載の排ガス処理触媒の製造方法。
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