JP5584189B2 - 船外機の冷却/吸気装置 - Google Patents

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Description

本発明は、エンジンカバー内にエンジンが設けられ、エンジン(燃焼室)の上流側に備えたスロットルボディを経て燃焼室に空気を導く船外機の冷却/吸気装置に関する。
船外機の冷却/吸気装置のなかには、エンジンカバーの上後部に空気取入口が設けられ、エンジンカバー内の前上部に電装ボックスが設けられ、電装ボックスの近傍(すなわち、エンジンカバー内の前上部)にエンジンの吸気口が設けられたものがある。
この船外機の冷却/吸気装置によれば、空気取入口からエンジンカバー内に空気(外気)が吸い込まれ、エンジンカバー内に吸い込まれた空気がエンジンカバー内の上空間を経て電装ボックスに導かれる。
電装ボックスに導かれた空気は電装ボックス内の電装部品を冷却し、電装部品を冷却した空気がエンジンの吸気口を経てスロットルボディに吸い込まれる(例えば、特許文献1参照。)。
特許第4005198号公報
しかし、特許文献1の吸気装置は、空気取入口、電装ボックスやエンジンの吸気口がエンジンカバーの上部に設けられている。
よって、空気取入口からエンジンカバー内に吸い込まれた空気は、エンジンカバー内の上空間を経てエンジンの吸気口に吸い込まれる。すなわち、空気取入口から吸い込まれた空気をエンジンカバー内の全域に亘って循環させることが難しい。
このため、空気取入口からエンジンカバー内に吸い込まれた空気でエンジンカバー内の全域、すなわち、エンジンの全体を空気で冷却する工夫が求められる。
本発明は、エンジンカバー内の全域を効率よく冷却できる船外機の冷却/吸気装置を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、エンジンがエンジンカバーで覆われ、該エンジンカバーの後側内部のうち上方空間にスロットルボディが連通された船外機の冷却/吸気装置であって、前記エンジンカバーの上部に設けられ、該エンジンカバーの内部に空気を案内可能な吸気用の開口部と、前記開口部に連通され、前記エンジンカバーの上側内部に沿って前記エンジンカバーの上前端部まで延出され、前記上前端部に開口する第1出口を有する第1吸気通路と、前記第1出口の下方に略鉛直方向を向いて設けられ、前記第1出口から導出された空気を前記エンジンカバーの下方に案内可能な隔壁と、前記隔壁の後方において前記エンジンカバーの後壁に沿って略鉛直方向に延出され、上端部の第2出口を前記上方空間に連通可能な第2吸気通路と、を備えたことを特徴とする。
請求項2は、前記第2吸気通路は、下端部の第2入口が前記エンジンカバーの後壁に隣接する下側内部に連通されたことを特徴とする。
請求項3は、前記エンジンカバーの内部において、前記隔壁の前方で、かつ前記第1出口の下方に設けられた発電機と、前記発電機の後方で、かつ前記隔壁の鉛直方向下方に設けられた電装部品と、を備えたことを特徴とする。
請求項1に係る発明では、エンジンが駆動することによりスロットルボディからエンジンカバー内の空気を吸い込む。エンジンカバー内の空気をスロットルボディに吸い込むことにより、吸気用の開口部から第1吸気通路に空気(外気)を吸い込む。
第1吸気通路に吸い込まれた空気が第1出口からエンジンカバーの上前端部側に導出される。
上前端部側に導出された空気が隔壁でエンジンカバーの下方に案内される。
エンジンカバーの下方に案内された空気が、後方の第2吸気通路側に導かれ、第2吸気通路を経てスロットルボディまで吸引される。
ここで、第2吸気通路は、エンジンカバーの後壁に沿って略鉛直方向に延出され、第2出口が上方空間に連通されている。
また、スロットルボディは、エンジンカバーの後側内部のうち上方空間に連通されている。
よって、エンジンカバーの下方に案内された空気を、エンジンカバーの後側内部の下方に導き、後側内部の下方に導いた空気を第2吸気通路を経て上方空間に導くことができる。
これにより、吸気用の開口部からエンジンカバー内に吸い込んだ空気を、エンジンカバーの上前端部から下方に案内し、下方まで案内した空気を下方から後側内部の下方を経て上方空間まで導くことができる。
すなわち、吸気用の開口部から吸い込んだ空気を、エンジンカバー内の全域に亘って循環させることで、エンジンカバー内の空気を全域に亘って攪拌させることができる。
したがって、エンジンカバー内の全域において空気の温度が平均化され、エンジンカバー内のエンジンなどを効率よく冷却することができる。
さらに、エンジンカバー内のエンジンなどを効率よく冷却することで、スロットルボディを経て燃焼室に導く吸気温度の上昇を抑制できる。
このように、燃焼室に導く吸気温度の上昇を抑制することで、エンジンの出力を向上させることができる。
加えて、エンジン(燃焼室)への吸気を利用してエンジンカバー内に空気を吸い込み、吸い込んだ空気でエンジンカバー内を効率よく冷却できるので、冷却用のファンを不要にできる。
これにより、エンジンカバー内を簡単な構成で冷却することができる。
請求項2に係る発明では、第2吸気通路の下端部に第2入口を設け、第2入口をエンジンカバーの後壁に隣接する下側内部に連通させた。
ここで、吸気用の開口部から吸い込んだ空気をエンジンカバー内に導入する第1出口がエンジンカバーの上前端部の近傍に設けられている。
よって、第2入口を第1出口の略対角線上に配置できる。
これにより、吸気用の開口部から吸い込んだ空気を、エンジンカバー内の全域に亘って良好に循環させ、循環させた空気でエンジンカバー内の全域、すなわちエンジン全体を好適に冷却することができる。
請求項3に係る発明では、隔壁の前方で、かつ第1出口の下方に発電機を設けた。
ここで、第1出口からエンジンカバーの上前端部に導出された空気は、隔壁でエンジンカバーの下方に案内される。
よって、第1出口からエンジンカバーの上前端部に導出された空気を発電機に向けて導くことができる。
これにより、発電機に向けて導かれた空気で発電機を冷却することができる。
さらに、発電機の後方で、かつ隔壁の鉛直方向下方に電装部品を設けた。
ここで、第2吸気通路の第2入口がエンジンカバーの後壁に隣接する下側内部に連通されている。
よって、発電機を冷却した空気は、第2入口に向けてエンジンカバーの後下方に導かれる。これにより、発電機を冷却した空気を電装部品に向けて導くことができ、電装部品に導かれた空気で電装部品を冷却することができる。
本発明に係る冷却/吸気装置を備えた船外機を示す側面図である。 図1の船外機を示す斜視図である。 図2の3−3線断面図である。 図1の4−4線断面図である。 本発明に係る冷却/吸気装置を示す斜視である。 図5の冷却/吸気装置を示す分解斜視である。 図1の7−7線断面図である。 本発明に係る吸気手段でエンジンカバーの外部から吸い込んだ空気をサイレンサに導く例を説明する図である。 本発明に係る吸気手段でサイレンサに導いた空気をエンジンに導く例を説明する図である。 本発明に係る冷却手段でエンジンカバーの外部から空気を吸い込む例を説明する図である。 本発明に係る冷却手段で発電機を冷却する例を説明する図である。 本発明に係る冷却手段でエンジンカバー内を冷却する例を説明する図である。
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。
実施例に係る船外機の冷却/吸気装置50について説明する。
図1に示すように、船外機10は、船外機本体12と、船外機本体12に設けられて船体14(具体的には、船尾15)に着脱可能な取付手段16とを備えている。
取付手段16は、船外機本体12を左右方向(水平方向)に揺動可能なスイベル軸17と、船外機本体12を上下方向に揺動可能なチルト軸18とを備えている。
船外機本体12は、取付手段16に設けられたマウントケース21と、マウントケース21の上部に搭載されたエンジン23と、エンジン23を覆うエンジンカバー24と、エンジン23のクランク軸27に同軸上に連結された駆動軸28と、駆動軸28を介してエンジン23(クランク軸27)の回転が伝達されるギヤ機構29と、ギヤ機構29の回転がプロペラ軸31を介して伝達されるプロペラ32とを備えている。
さらに、船外機本体12は、エンジンカバー24の外部35からエンジン23に空気を案内可能で、さらにエンジンカバー24の内部40(図3参照)を冷却可能な船外機の冷却/吸気装置50を備えている。
駆動軸28は、マウントケース21の下側に設けられたエクステンションケース33で覆われている。
ギヤ機構29およびプロペラ軸31は、エクステンションケース33の下側に設けられたギヤケース34で覆われている。
エンジン23は、エンジン本体を構成するシリンダブロック36、ヘッドカバー37、クランク軸27、シリンダ38およびピストン39などを備え、さらに、エンジン23の補機類41を備えている。
この船外機10によれば、エンジン23を駆動することで、エンジン23の回転が駆動軸28、ギヤ機構29、プロペラ軸31を経てプロペラ32に伝達され、プロペラ32が回転して船体14が滑走する。
図2に示すように、エンジンカバー24は、上両側部24aに吸気用の吸気開口部25が設けられ、上部24bに冷却用の冷却開口部(開口部)26が設けられている。
上両側部24aの吸気開口部25のうち、他方の吸気開口部(奥側の吸気開口部)25は図5に示す。
吸気開口部25および冷却開口部26については後で詳しく説明する。
図3、図4に示すように、エンジン23の補機類41は、エンジン23の燃焼室に連通されたスロットルボディ42と、スロットルボディ42の反対側(すなわち、前側)に設けられた発電機43と、発電機43の後下方に設けられた一対の電装部品44,45(他方の電装部品45は図4参照)とを備えている。
発電機43の従動プーリ47および駆動プーリ48に駆動ベルト49が回巻されている。駆動プーリ48はクランク軸27の上端部27aに設けられている。
従動プーリ47、駆動プーリ48および駆動ベルト49の上方がベルトカバー46で覆われている。
ベルトカバー46は、サイレンサ57の前端部57dに設けられている。
ここで、クランク軸27が回転することにより駆動プーリ48が回転する。駆動プーリ48の回転が駆動ベルト49を介して従動プーリ47に伝えられる。従動プーリ47が回転することにより発電機43が駆動する。
発電機43は、エンジンカバー24の内部40において、エンジン23の前方に設けられている。
さらに、発電機43は、隔壁81の前方で、かつ第1冷却吸気通路63の第1出口65下方に設けられている。
一方の電装部品44および他方の電装部品45は、エンジン23の左右対称の位置(側部)23a,23bにそれぞれ設けられている。
一方の電装部品44は、エンジンカバー24の内部40において、エンジン23の右前側部23aに設けられている。
これにより、一方の電装部品44は、発電機43の右側後方(後方)で、かつ隔壁81の鉛直方向下方に設けられている。
他方の電装部品45は、エンジンカバー24の内部40において、エンジン23の左前側部23bに設けられている。
これにより、他方の電装部品45は、発電機43の左側後方(後方)で、かつ隔壁81の鉛直方向下方に設けられている。
冷却/吸気装置50は、エンジンカバー24の外部35からエンジン23に空気を導く吸気手段51と、エンジンカバー24の外部35からエンジンカバー24の内部40に空気を案内する冷却手段52とを備えている。
この冷却/吸気装置50は、吸気手段51でエンジン23の燃焼室に空気を導く機能と、冷却手段52でエンジンカバー24内に空気を導いてエンジンカバー24内を冷却する機能とを備えている。
図5、図6に示すように、吸気手段51は、エンジンカバー24の外部からスロットルボディ42(図3参照)に空気を案内する吸気通路55と、吸気通路55の途中に設けられたサイレンサ57とを備えている。
吸気通路55は、エンジンカバー24の上両側の吸気開口部25からエンジンカバー24内に吸い込んだ空気をスロットルボディ42に導入可能な通路である。
この吸気通路55は、エンジンカバー24、エアガイド61およびリヤダクト62などで形成され、矢印で示すように一対の吸気通路部55A,55B(一方の吸気通路部55Aおよび他方の吸気通路部55B)の二系統の通路部を備えている。
ここで、図7に示すように、一方の吸気通路55Aおよび他方の吸気通路55Bは、各々の下流側通路が一体に形成されて下流側吸気通路55Cとなる。
一方の吸気通路55Aおよび他方の吸気通路55Bのうち一体に形成された下流側吸気通路55Cで、サイレンサ57およびスロットルボディ42間が連通されている。
図5、図6に戻って、一方の吸気通路部55Aは、エンジンカバー24の一方の吸気開口部25から導入した空気をサイレンサ57を経てスロットルボディ42(図7参照)まで案内する通路部である。
また、他方の吸気通路部55Bは、エンジンカバー24の他方の吸気開口部25から導入した空気をサイレンサ57を経てスロットルボディ42まで案内する通路部である。
エアガイド61は、図3、図6に示すように、エンジンカバー24の上部24bの裏面側に沿って設けられることにより第1冷却吸気通路(第1吸気通路)63を形成する部材である。
第1冷却吸気通路63については後で詳しく説明する。
このエアガイド61は、エンジンカバー24の上部24bに沿って設けられたガイド底部64と、ガイド底部64の前端部に設けられた第1出口65と、第1出口65の後方に設けられた側壁66と、側壁66および第1出口65間に設けられた第1、第2の案内板67,68とを備えている。
第1出口65は、第1冷却吸気通路63の出口を形成する部位である。
側壁66は、第1冷却吸気通路63の側壁を形成する部位である。
側壁66でエンジンカバー24の上部24bおよびガイド底部64間の空間を覆うことにより、エンジンカバー24およびエアガイド61の前半部61a間に第1冷却吸気通路63が形成されている。
また、第1冷却吸気通路63に第1、第2の案内板67,68を設けることで、冷却開口部26から第1冷却吸気通路63内に導かれた空気を各案内板67,68で第1出口65に向けて円滑に案内できる。
さらに、エアガイド61は、ガイド底部64の後端部に設けられた吸気ガイド部71と、ガイド底部64の両側に設けられた複数のガイドプレート72とを備えている。
複数のガイドプレート72は、図5に示すように、上両側の吸気開口部25に対応する部位に設けられ、吸気開口部25から吸い込まれた空気から水を分離する部位である。
吸気ガイド部71は、図3、図6に示すように、吸気通路55の途中に設けられている。
この吸気ガイド部71は、ガイド底部64の後端部に縦方向に向けて設けられた略矩形筒状の通路である。
吸気ガイド部71は、エンジンカバー24の後側内部40aのうち上方の空間40bに設けられている。
上方の空間40bは、ガイド底部64によりガイド上空間40cとガイド下空間40dとに区分けされている。
以下、ガイド下空間40dを上方空間40dとして説明する。
すなわち、上方空間40dは、エンジンカバー24の後側内部40aのうち上方に設けられた空間である。
吸気ガイド部71でガイド上空間40cが上方空間40dに連通されている。
よって、吸気開口部25からガイド上空間40cに吸い込まれた空気を、吸気ガイド部71を経て上方空間40dに下向きに案内することができる。
エアガイド61の後半部61bの下方にリヤダクト62が設けられている。
リヤダクト62は、吸気ガイド部71の下流側で、かつ、エンジンカバー24の後壁24c側に設けられている。
このリヤダクト62は、エアガイド61の後半部61bの下方に設けられて吸気ガイド部71に連通する案内口74と、案内口74の一方側に設けられた一方のサイドガイド部75と、案内口74の他方側に設けられた他方のサイドガイド部76と、エンジンカバー24の後壁24cに沿って設けられたリヤガイド部77とを備えている。
一方のサイドガイド部75は、図4、図6に示すように、案内口74からサイレンサ57の一方の入口57aまで延出され、一方の吸気通路部55Aの一部を形成する部位である。
すなわち、一方の吸気通路部55Aの途中にサイレンサ57が連通されている。
また、他方のサイドガイド部76は、案内口74からサイレンサ57の他方の入口57bまで延出され、他方の吸気通路部55Bの一部を形成する部位である。
すなわち、他方の吸気通路部55Bの途中にサイレンサ57が連通されている。
よって、一方の吸気通路部55Aおよび他方の吸気通路部55Bの両方の通路部にサイレンサ57が兼用されている。
サイレンサ57は、図4、図7に示すように、サイレンサ室(膨張室)58を備えている。
サイレンサ57のサイレンサ室58は、一方の入口57aが一方の吸気通路部55Aの途中に連通され、かつ、他方の入口57bが他方の吸気通路部55Bの途中に連通されている。
一方の吸気通路部55Aの途中および他方の吸気通路部55Bの途中は、エンジンカバー24の後側内部40aのうち上方空間40dに設けられている。
よって、サイレンサ57のサイレンサ室58は、エンジンカバー24内の上方空間40dに連通されている。
また、サイレンサ57のサイレンサ室58は、出口57cが下流側吸気通路55Cを経てスロットルボディ42に連通されている。
よって、一方の吸気通路部55Aで案内された空気は、一方の入口57aを経てサイレンサ室58に矢印の如く導かれる。
また、他方の吸気通路部55Bで案内された空気は、他方の入口57bを経てサイレンサ室58に矢印の如く導かれる。
サイレンサ室58に導かれた空気は出口57cおよび下流側吸気通路55Cを経てスロットルボディ42に矢印の如く導かれる。
サイレンサ57は、エンジン23の駆動時に吸気脈動や衝撃波にともなって吸気音が発生した際に、発生した吸気音を低減する機能を備えている。
スロットルボディ42は、下流側の端部がエンジン23の燃焼室に連通されている。
また、スロットルボディ42は、上流側の端部42aがサイレンサ57を経てエンジンカバー24内の上方空間40dに連通されている。
図3に示すように、冷却手段52は、エンジンカバー24の上部24bに設けられた冷却開口部26と、冷却開口部26に連通された第1冷却吸気通路(第1吸気通路)63と、第1冷却吸気通路63の下方に設けられた隔壁81と、エンジンカバー24の後壁24cに沿って略鉛直方向に延出された第2冷却吸気通路(第2吸気通路)83とを備えている。
冷却開口部26は、エンジンカバー24の上部24bのうち、前後方向の略中央で、かつ幅方向の略中央に設けられ(図2も参照)、第1冷却吸気通路63の第1入口69に連通されている。
第1冷却吸気通路63は、冷却開口部26に第1入口69が連通され、第1入口69からエンジンカバー24の上側内部に沿ってエンジンカバー24の上前端部24dまで延出され、上前端部24dに第1出口65が開口されている。
第1出口65は、発電機43の上方で、かつ発電機43に対して後方に僅かにオフセットされた位置に配置されている。
さらに、第1出口65は、一対の電装部品44,45(他方の電装部品45は図4に示す)の間で、かつ、一対の電装部品44,45の上方に配置されている。
隔壁81は、図3、図6に示すように、ベルトカバー46の上面に略鉛直方向を向いた状態で幅方向に向けて設けられ、第1出口65の後下方に隣接して配置された板状の仕切壁である。
よって、第1出口65の後下方に隣接した位置において、ガイド底部64およびベルトカバー46間の空間40gが、隔壁81で発電機43側の空間40hから仕切られている(図4も参照)。
発電機43側の空間40hは、第1出口65に対向する空間である。
よって、第1出口65から導出された空気(外気)が、空間40gに流入することを隔壁81で防ぐことができる。
これにより、第1出口65から導出された空気を、隔壁81でエンジンカバー24下方の発電機43や一対の電装部品44,45に向けて案内することができる。
図3、図5に示すように、エンジンカバー24の後壁24cに対してリヤダクト62のリヤガイド部77が前方側に所定間隔をおいて略鉛直方向に延出されることにより、後壁24cおよびリヤガイド部77で第2冷却吸気通路83が形成されている。
第2冷却吸気通路83は、エンジンカバー24の後壁24cに沿って略鉛直方向に延出され、下端部に第2入口84が設けられ、上端部に第2出口85が設けられている。
この第2冷却吸気通路83の第2出口85は、図4に示すように、一方のサイドガイド部75の前上面75aに対峙され、かつ他方のサイドガイド部76の前上面76aに対峙されることにより上方空間40dに設けられている。
ここで、一方のサイドガイド部75は、一方の吸気通路部55Aの途中を構成する部位である。また、他方のサイドガイド部76は、他方の吸気通路部55Bの途中を構成する部位である。
よって、第2冷却吸気通路83の第2出口85は、一方の吸気通路部55Aの途中に連通され、かつ他方の吸気通路部55Bの途中に連通されている。
よって、第2冷却吸気通路83の第2出口85は、一方の吸気通路部55Aおよびサイレンサ57を経てスロットルボディ42(図3参照)に連通されている。
さらに、第2出口85は、他方の吸気通路部55Bおよびサイレンサ57を経てスロットルボディ42に連通されている。
換言すれば、図3に示すように、スロットルボディ42に連通可能な第2出口85は、エンジンカバー24の後側内部40aのうち上方空間40dに設けられている。
また、第2冷却吸気通路83は、第2入口84が後壁24cの下部24eに配置されている。
第2冷却吸気通路83の第2入口84は、後壁24cの下部24eに配置されることで、エンジンカバー24の下側内部40eのうち、後壁24cに隣接する下後側内部(下側内部)40fに連通されている。
すなわち、第2冷却吸気通路83は、エンジンカバー24の下後側内部40fをスロットルボディ42に連通可能な通路である。
下後側内部40fは、発電機43や一対の電装部品44,45に対して後方の位置で、かつ下方の位置に配置されている。
つぎに、冷却/吸気装置50の吸気手段51でエンジンカバー24の外部35から吸い込んだ空気をスロットルボディ42に導く例を図8〜図9に基づいて説明する。
なお、図8〜図9において空気の流れ方向を矢印(実線)で示す。
図8(a)に示すように、エンジン23を駆動することにより、エンジンカバー24の一方の吸気開口部25からエアガイド61の右側部に向けて空気が矢印Aの如く導かれる。
同時に、エンジンカバー24の他方の吸気開口部25からエアガイド61の左側部に向けて空気が矢印Aの如く導かれる。
以下、一方の吸気開口部25から矢印Aの如く導かれた空気の流れについて詳しく説明する。
一方の吸気開口部25から吸い込まれた空気が、一方のガイドプレート72…を経てエンジンカバー24内の一方の吸気通路部55Aに導かれる。
一方の吸気通路部55Aに導かれた空気は、吸気ガイド部71内に向けて矢印Bの如く下向きに導かれる。
図8(b)に示すように、吸気ガイド部71(図8(a)参照)内に導かれた空気が、案内口74を経て一方のサイドガイド部75に向けて横向きに矢印Cの如く導かれる。
一方のサイドガイド部75に導かれた空気は、一方のサイドガイド部75を経てサイレンサ57の一方の入口57aに向けて矢印Dの如く導かれる。
図9(a)に示すように、一方の入口57aに向けて導かれた空気は、一方の入口57aを経てサイレンサ57のサイレンサ室58に矢印Eの如く導かれる。
図9(b)に示すように、サイレンサ室58に導かれた空気は、サイレンサ57の出口57cに向けて矢印Fの如く導かれる。
サイレンサ57の出口57cまで導かれた空気は、下流側吸気通路55Cからスロットルボディ42に矢印Gの如く導かれ、さらにスロットルボディ42を経てエンジン23の燃焼室に導かれる。
図8(a)に戻って、他方の吸気開口部25から矢印Aの如く導かれた空気は、一方の吸気開口部25から矢印Aの如く導かれた空気と同様に、他方の吸気通路55Bに矢印Bの如く下向きに導かれる。
図8(b)〜図9(a),(b)に示すように、他方の吸気通路55Bに導かれた空気は、一方の吸気通路55Aに導かれた空気と同様に、矢印C、矢印D、矢印E、矢印Fおよび矢印Gの如くスロットルボディ42を経てエンジン23の燃焼室に導かれる。
ここで、エンジン23の駆動時に吸気脈動や衝撃波にともなって発生した吸気音をサイレンサ57で低減する例を図9に基づいて説明する。
なお、図9(b)において吸気音の伝達方向を矢印(破線)で示す。
図9(b)に示すように、エンジン23の駆動時に吸気脈動や衝撃波にともなって吸気音が発生する。発生した吸気音は、スロットルボディ42を経てサイレンサ57のサイレンサ室58に向けて矢印Hの如く伝えられる。
ここで、サイレンサ室58に導かれた空気は膨張して流速が遅くなっている。
よって、サイレンサ室58に伝えられた吸気音の音圧が低下し、吸気音が減衰されて低減する。
ついで、冷却/吸気装置50の冷却手段52でエンジンカバー24内を冷却する例を図10〜図12に基づいて説明する。
図10(a)に示すように、スロットルボディ42は、サイレンサ57のサイレンサ室58およびエンジンカバー24の上方空間40dを介して第2冷却吸気通路83に連通されている。
よって、エンジン23を駆動することにより、スロットルボディ42から上方空間40dの空気が吸い込まれる。
これにより、エンジンカバー24(内部40)の空気が、第2冷却吸気通路83の第2入口84から第2冷却吸気通路83および上方空間40dを経てスロットルボディ42に導かれる。
図10(b)に示すように、スロットルボディ42に内部40の空気を吸い込むことにより、エンジンカバー24の冷却開口部26から第1冷却吸気通路63の第1入口69に矢印Iの如く導かれる。
第1入口69に導かれた空気は第1冷却吸気通路63を経て第1出口65に矢印Jの如く導かれる。
第1出口65に導かれた空気は第1出口65を通過し、エンジンカバー24の内部40のうち上前端部24d側の空間に向けて矢印Kの如く下向きに導かれる。
図11に示すように、内部40の上前端部24d側の空間に導かれた空気は、ガイド底部64(図10(a)参照)およびベルトカバー46間の空間40gに導かれることを隔壁81で阻止される。
すなわち、内部40の上前端部24d側の空間に導かれた空気は、隔壁81によって上前端部24d側の空間40hに向けて矢印Lの如く下方に案内される。
上前端部24d側の空間40hには発電機43が設けられている。
よって、下方に案内された空気のうち、一部の空気が発電機43に向けて矢印Lの如く導かれるとともに、残りの空気が一対の電装部品44,45に向けて矢印Mの如く導かれる。
これにより、発電機43に向けて矢印Lの如く導かれた空気で発電機43を冷却することができる。
図12(a),(b)に示すように、発電機43の後方で、かつ隔壁81の鉛直方向下方に一対の電装部品44,45が設けられている。
また、第2冷却吸気通路83の第2入口84が、第1出口65の略対角線上に配置されている。さらに、第2入口84が、エンジンカバー24の後壁24c(具体的には、下部24e)に隣接する下後側内部40fに連通されている。
よって、発電機43を冷却した空気や、一対の電装部品44,45に向けて案内された空気を電装部品44,45まで矢印Nの如く確実に導くことができる。
これにより、一対の電装部品44,45まで導かれた空気で一対の電装部品44,45を冷却することができる。
一対の電装部品44,45を冷却した空気は、下後側内部40fに向けて矢印Oの如く導かれる。
下後側内部40fに導かれた空気は、第2入口84を経て第2冷却吸気通路83に矢印Pの如く導かれる。
第2冷却吸気通路83に導かれた空気は、第2冷却吸気通路83の第2出口85を経て上方空間40dに矢印Qの如く導かれる。
ここで、上方空間40dには、一方の吸気通路部55Aの途中および他方の吸気通路部55Bの途中が設けられている。
よって、第2出口85から上方空間40dに導かれた空気は、一対の吸気通路部55A,55Bから導かれた空気とともにサイレンサ57のサイレンサ室58に矢印Rの如く導かれる。
サイレンサ室58に導かれた空気は、サイレンサ室58の出口57cおよび下流側吸気通路55Cを経てスロットルボディ42に矢印Sの如く導かれる。
以上説明したように、第1出口65からエンジンカバー24内に吸い込んだ空気を、エンジンカバー24の上前端部24dから下方(前側の下方)に案内し、前側の下方に案内した空気を下後側内部40fに導くことができる。
さらに、下後側内部40fに導いた空気を第2冷却吸気通路83を経て上方空間40dに導くことができる。
よって、第1出口65から吸い込んだ空気を、エンジンカバー24内の全域に亘って循環させることで、エンジンカバー24内の空気を全域に亘って攪拌させることができる。
これにより、エンジンカバー24内の全域において空気の温度が平均化され、エンジンカバー24内のエンジン23などを効率よく冷却することができる。
さらに、エンジンカバー24内のエンジン23などを効率よく冷却することで、スロットルボディ42を経て燃焼室に導く吸気温度の上昇を抑制できる。
このように、燃焼室に導く吸気温度の上昇を抑制することで、エンジン23の出力を向上させることができる。
加えて、エンジン23(燃焼室)への吸気を利用してエンジンカバー24内に空気を吸い込み、吸い込んだ空気でエンジンカバー24内を効率よく冷却できるので、冷却用のファンを不要にできる。
これにより、エンジンカバー24内を簡単な構成で冷却することができる。
なお、本発明に係る船外機の冷却/吸気装置は、前述した実施例に限定されるものではなく適宜変更、改良などが可能である。
例えば、前記実施例で示した船外機10、エンジン23、エンジンカバー24、冷却開口部26、スロットルボディ42、発電機43、一対の電装部品44,45、船外機の冷却/吸気装置50、第1冷却吸気通路63、第1出口65、隔壁81、第2冷却吸気通路83、第2入口84および第2出口85などの形状や構成は例示したものに限定するものではなく適宜変更が可能である。
本発明は、エンジンカバー内にエンジンが設けられ、エンジンの燃焼室にスロットルボディを経て空気を導くように構成された船外機の冷却/吸気装置への適用に好適である。
10…船外機、23…エンジン、24…エンジンカバー、24b…エンジンカバーの上部、24c…エンジンカバーの後壁、24d…エンジンカバーの上前端部、26…冷却開口部(開口部)、40…エンジンカバーの内部、40a…エンジンカバーの後側内部、40d…上方空間(ガイド下空間)、40f…下後側内部(下側内部)、42…スロットルボディ、43…発電機、44,45…一対の電装部品(電装部品)、50…船外機の冷却/吸気装置、63…第1冷却吸気通路(第1吸気通路)、65…第1出口、81…隔壁、83…第2冷却吸気通路(第2吸気通路)、84…第2入口、85…第2出口。

Claims (3)

  1. エンジンがエンジンカバーで覆われ、該エンジンカバーの後側内部のうち上方空間にスロットルボディが連通された船外機の冷却/吸気装置であって、
    前記エンジンカバーの上部に設けられ、該エンジンカバーの内部に空気を案内可能な吸気用の開口部と、
    前記開口部に連通され、前記エンジンカバーの上側内部に沿って前記エンジンカバーの上前端部まで延出され、前記上前端部に開口する第1出口を有する第1吸気通路と、
    前記第1出口の下方に略鉛直方向を向いて設けられ、前記第1出口から導出された空気を前記エンジンカバーの下方に案内可能な隔壁と、
    前記隔壁の後方において前記エンジンカバーの後壁に沿って略鉛直方向に延出され、上端部の第2出口を前記上方空間に連通可能な第2吸気通路と、
    を備えたことを特徴とする船外機の冷却/吸気装置。
  2. 前記第2吸気通路は、
    下端部の第2入口が前記エンジンカバーの後壁に隣接する下側内部に連通されたことを特徴とする請求項1記載の船外機の冷却/吸気装置。
  3. 前記エンジンカバーの内部において、
    前記隔壁の前方で、かつ前記第1出口の下方に設けられた発電機と、
    前記発電機の後方で、かつ前記隔壁の鉛直方向下方に設けられた電装部品と、
    を備えたことを特徴とする請求項1記載の船外機の冷却/吸気装置。
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