JP5586510B2 - 手詰めマルチパック - Google Patents

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この発明は、複数本の飲料ボトル等の容器を纏めて持ち運べるようにするマルチパックに関するものである。
従来、この種のマルチパックとして、下記特許文献1には、図11に示すように、ボトルBの首部が挿通される複数の容器保持穴54を有する頂板51の周囲に、コーナー部を挟んで隣り合う各一対の側板52及び端板53を連設し、側板52及び端板53を下方へ折り曲げて、端板53の側方への延長部をボトルBの外周に沿って湾曲させ、この延長部を側板52に接着して、側板52と端板53とを固定し、容器保持穴54の周縁に設けた抜止片55でボトルBの抜け落ちを防止する板紙製のものが記載されている。
特表平8−509944号公報
ところで、店頭で配送用段ボール箱を開封し、1本ずつばらばらに大量陳列されたボトルを、複数本纏めて販売する場合、持ち運びの利便性を向上させ、レジでの精算の手間を軽減するため、これらのボトルを一単位として包装したいという要望がある。
しかしながら、上記のようなマルチパックでは、包装作業に接着を伴うことから、店頭で手作業により簡単に包装することができないという問題があった。
そこで、この発明は、複数本の容器を纏めて、手作業で簡単に包装できるようにすることを課題とする。
上記課題を解決するため、この発明は、頂板の周囲にコーナー部を挟んで隣り合う各一対の側板及び端板を連設し、側板及び端板を下方へ折り曲げ、側板と端板とを固定して容器の外周に沿わせ、容器を係合させてその抜け落ちを防止するマルチパックにおいて、前記側板に側方へ延びる帯板部を設け、この帯板部の先端部分に下方へ向けて係止片を突設し、端板の下端に内折板を連設して、端板と内折板との境界部分に係止穴を設け、帯板部を端板の内側に重なるように曲げ、係止片を係止穴に差し込み、内折板を内側上方へ折り曲げて、集積した容器の上部に被せるようにしたのである。
また、前記帯板部の先端部分に上方へ延びる当止片を設け、この当止片が頂板の裏面に当接する位置を帯板部の揺動限度として、係止片の係止穴からの抜け出しを防止することとしたのである。
また、前記帯板部の下縁に凹部を設け、この凹部の側縁に端板と内折板の境界部の側縁が当接する位置を帯板部の揺動限度として、係止片の係止穴からの抜け出しを防止することとしたのである。
さらに、前記係止穴を形成する切込の内側に、内折板の折り曲げに伴い、端板の下端から突出する舌片を設け、この舌片が係止片の外側に重なって、係止片の押し上げによる係止穴からの抜け出しを防止することとしたのである。
また、前記側板に下端から内側へ折り曲げる重合部材を連設し、重合部材には、側板及び頂板の内面にそれぞれ重なる内側板及び内頂板と、内頂板の両端から延出されて端板の内面に重なる内端板と、対向する内端板を繋ぎ両端部が内端板に切り込まれた取手帯とを設け、この取手帯を頂板の開口部から引き出して、把持できるようにしたのである。
この発明に係る手詰めマルチパックでは、側板の帯板部を容器の外周に沿わせ、係止片を係止穴に差し込んで、内折板を内側へ折り曲げるだけで、接着を伴うことなく、側板と端板とを係合させて固定できるので、複数本の容器を店頭で手作業により簡単に纏めて包装することができる。
この発明の第1実施形態に係る手詰めマルチパックのブランクを示す図 同上の組立過程を裏面側から示す斜視図 同上の組立過程を裏面側から示す斜視図 同上の組立状態を裏面側から示す斜視図 同上のボトルを纏めて包装した状態を示す斜視図 この発明の第2実施形態に係る手詰めマルチパックのブランクを示す図 同上の組立過程を裏面側から示す斜視図 同上の組立過程を裏面側から示す斜視図 同上の組立状態を裏面側から示す斜視図 同上のボトルを纏めて包装した状態を示す斜視図 従来のマルチパックによる包装状態を示す斜視図
まず、この発明の第1実施形態を図1乃至図5に基づいて説明する。
このマルチパックは、図1に示すような板紙製ブランクから形成される。このブランクでは、正方形の頂板1の周囲に、コーナー部を挟んで隣り合う各一対の側板2及び端板3がミシン目状の切目を有する折目線を介して連設されている。
頂板1には、各コーナー部の内側に、ボトルの首部が挿通される4個の容器保持穴4が設けられ、容器保持穴4の周囲には、抜止片5が設けられている。また、中央寄りに2個の指穴6が繋部付きの半円状の切目線を入れて設けられている。
側板2には、中間部にボトルの肩部に沿わせるための中折線7が入れられ、両側に側方へ延びる帯板部8が設けられている。帯板部8の先端部分には、組立時の下方へ向けて係止片9が突設されると共に、上方へ向けて当止片10が延設されている。また、係止片9の内側縁に臨んで凹部11が設けられている。
端板3には、中間部にボトルの肩部に沿わせるための中折線12が入れられ、組立時に下端となる先端側に、内折板13が折目線を介して連設されている。端板3と内折板13との境界部分には、内折板13へのコ字状の切込により係止穴14が設けられ、その切込の内側に舌片15が形成されている。
このブランクを組み立てて、店頭でボトルを包装する際には、図2に示すように、ブランクを裏向けた状態で、頂板1から各一対の側板2及び端板3を起こすように折り曲げ、図3に示すように、側板2を中折線7に沿って屈曲させつつ、帯板部8を端板3の内側に重なるように湾曲させ、係止片9を係止穴14に差し込む。
次に、図4に示すように、内折板13を内側へ折り曲げると、内折板13が凹部11に嵌合し、係止穴14の内側の舌片15が起き上がって端板3から突出すると共に、側板2の反発により、係止片9の外側縁が係止穴14の両側縁に当接して、側板2と端板3との係合状態が維持される。
その後、図5に示すように、マルチパックを正転させ、端板3の下部を指で押さえながら、2本ずつ2列に集積した4本のボトルBの上部に被せ、ボトルBの首部を下方から上方へかけて容器保持穴4に挿通する。
これにより、容器保持穴4の周囲から抜止片5が起き上がり、その先端がボトルBの首部に当接して、ボトルBの抜け落ちが防止され、側板2及び端板3がボトルBの肩部に沿って中折線7,12で折れ曲がり、ボトルBの上部外周を包囲する。また、帯板部8の先端部分が端板3と内折板13とで挟持される。
このように、上記マルチパックでは、側板2の帯板部8をボトルBの外周に沿わせ、係止片9を係止穴14に差し込んで、内折板13を内側へ折り曲げるだけで、接着を伴うことなく、側板2と端板3とを係合させて固定できるので、4本のボトルBを店頭で手作業により簡単に纏めて包装することができる。
そして、これらの4本のボトルBを一単位として店頭のレジで精算することにより、精算の手間を軽減でき、また、指穴6の切目線の内側を押し込んで、指穴6に指を入れることにより、容易に持ち運ぶことができる。
ここで、上記包装状態において、側板2が外側から押されると、帯板部8が揺動して係止片9が上昇し、係止穴14から抜け出そうとするが、当止片10が頂板1の裏面に当接し、また、端板3と内折板13の境界部の側縁が凹部11の側縁に当接して、帯板部8の揺動が規制されるので、係止片9の係止穴14からの抜け出しが防止される。
また、端板3の下端から突出する舌片15が係止片9の外側に重なるので、舌片15の下端に指を掛けてマルチパックを持ち上げようとした場合等においても、係止片9の押し上げによる係止穴14からの抜け出しが防止され、包装状態が維持される。
次に、この発明の第2実施形態を図6乃至図10に基づいて説明する。なお、この実施形態では、上記第1実施形態と共通の部分についての説明は省略し、特徴的部分についてのみ言及する。
このマルチパックは、図6に示すような板紙製のブランクから組み立てられる。このブランクでは、一対の側板2に、中折線7の位置から重合部材16がそれぞれ連設されている。重合部材16には、側板2との境界から内側板17及び内頂板18が順次連設され、内頂板18の両端に内端板19が連設されると共に、対向する内端板19を繋ぎ両端部が内端板19に切り込まれた取手帯20が設けられている。
頂板1の中間部には、繋部付きの切目線に囲まれた把持片21が設けられ、その周囲の切目線により開口部22が形成されるようになっている。把持片21の両側部は、取手帯20の両側縁に対応するミシン目状の折目線から弧状に膨出している。この膨出部分に対応して、内頂板18は、取手帯20の側縁から弧状縁をなすように切り抜かれている。
このようなブランクを組み立てる際には、図7に示すように、ブランクを裏向けた状態で、重合部材16を内側へ折り曲げ、図8及び図9に示すように、一対の重合部材16の取手帯20を重ねて貼り合わせ、第1実施形態のものと同様に組み立てる。このとき、把持片21を頂板1から切り取り、開口部22から露出した取手帯20の表面に把持片21を貼り付け、取手帯20を抱き込むように把持片21の両側部を折り曲げておく。
そして、図10に示すように、マルチパックを正転させ、4本のボトルBを纏めて包装すると、開口部22の弧状部分に手を入れて、取手帯20を開口部22から引き出し、把持片21を把持することにより、ボトルBを容易に持ち運ぶことができる。
このとき、荷重の作用に伴い、取手帯20の両端部が内側へ傾き、取手帯20を上方へ大きく引き出すことができるので、把持片21を握りやすくなる。
また、重なり合った取手帯20を把持片21の貼付により補強しているので、取手帯20が千切れることなく大きな荷重に耐えることができ、取手帯20の両側縁を把持片21で覆っているので、手が痛くなることもない。
また、把持片21は、頂板1の開口部22をなす切抜部分を利用しているので、材料の使用量が増加することもない。
なお、上記各実施形態では、4本のボトルBを保持するものを例示したが、頂板1等を拡大して、6本以上の偶数本のボトルBを保持できるようにしてもよい。
また、ボトルBに替えて、缶を保持するものとしてもよい。この場合、側板2及び端板3の少なくとも一方の上部に、缶のフランジが係合するスリット状の容器保持穴を設けることにより、缶の抜け落ちを防止すればよい。
1 頂板
2 側板
3 端板
4 容器保持穴
5 抜止片
6 指穴
7 中折線
8 帯板部
9 係止片
10 当止片
11 凹部
12 中折線
13 内折板
14 係止穴
15 舌片
16 重合部材
17 内側板
18 内頂板
19 内端板
20 取手帯
21 把持片
22 開口部
B ボトル

Claims (4)

  1. 頂板(1)の周囲にコーナー部を挟んで隣り合う各一対の側板(2)及び端板(3)を連設し、側板(2)及び端板(3)を下方へ折り曲げ、側板(2)と端板(3)とを固定して容器の外周に沿わせ、容器を係合させてその抜け落ちを防止するマルチパックにおいて、前記側板(2)に側方へ延びる帯板部(8)を設け、この帯板部(8)の先端部分に下方へ向けて係止片(9)を突設すると共に、上方へ延びる当止片(10)を設け、端板(3)の下端に内折板(13)を連設して、端板(3)と内折板(13)との境界部分に係止穴(14)を設け、帯板部(8)を端板(3)の内側に重なるように曲げ、係止片(9)を係止穴(14)に差し込み、内折板(13)を内側上方へ折り曲げて、集積した容器の上部に被せた包装状態で、当止片(10)が頂板(1)の裏面に当接する位置を帯板部(8)の揺動限度として、係止片(9)の係止穴(14)からの抜け出しを防止することを特徴とする手詰めマルチパック。
  2. 頂板(1)の周囲にコーナー部を挟んで隣り合う各一対の側板(2)及び端板(3)を連設し、側板(2)及び端板(3)を下方へ折り曲げ、側板(2)と端板(3)とを固定して容器の外周に沿わせ、容器を係合させてその抜け落ちを防止するマルチパックにおいて、前記側板(2)に側方へ延びる帯板部(8)を設け、この帯板部(8)の先端部分に下方へ向けて係止片(9)を突設し、また、帯板部(8)の下縁に凹部(11)を設け、端板(3)の下端に内折板(13)を連設して、端板(3)と内折板(13)との境界部分に係止穴(14)を設け、帯板部(8)を端板(3)の内側に重なるように曲げ、係止片(9)を係止穴(14)に差し込み、内折板(13)を内側上方へ折り曲げて、集積した容器の上部に被せた包装状態で、凹部(11)の側縁に端板(3)と内折板(13)の境界部の側縁が当接する位置を帯板部(8)の揺動限度として、係止片(9)の係止穴(14)からの抜け出しを防止することを特徴とする手詰めマルチパック。
  3. 頂板(1)の周囲にコーナー部を挟んで隣り合う各一対の側板(2)及び端板(3)を連設し、側板(2)及び端板(3)を下方へ折り曲げ、側板(2)と端板(3)とを固定して容器の外周に沿わせ、容器を係合させてその抜け落ちを防止するマルチパックにおいて、前記側板(2)に側方へ延びる帯板部(8)を設け、この帯板部(8)の先端部分に下方へ向けて係止片(9)を突設し、端板(3)の下端に内折板(13)を連設して、端板(3)と内折板(13)との境界部分に係止穴(14)を設けると共に、係止穴(14)を形成する切込により舌片(15)を設け、帯板部(8)を端板(3)の内側に重なるように曲げ、係止片(9)を係止穴(14)に差し込み、内折板(13)を内側上方へ折り曲げて、集積した容器の上部に被せた包装状態で、端板(3)の下端から突出した舌片(15)が係止片(9)の外側に重なって、係止片(9)の押し上げによる係止穴(14)からの抜け出しを防止することを特徴とする手詰めマルチパック。
  4. 前記側板(2)に下端から内側へ折り曲げる重合部材(16)を連設し、重合部材(16)には、側板(2)及び頂板(1)の内面にそれぞれ重なる内側板(17)及び内頂板(18)と、内頂板(18)の両端から延出されて端板(3)の内面に重なる内端板(19)と、対向する内端板(19)を繋ぎ両端部が内端板(19)に切り込まれた取手帯(20)とを設け、この取手帯(20)を頂板(1)の開口部(22)から引き出して、把持できるようにしたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の手詰めマルチパック。
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