JP5586534B2 - 冷凍冷蔵庫 - Google Patents

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Description

この発明は、製氷装置を備えた冷凍冷蔵庫に関する。
従来、自動的に氷を作る自動製氷装置を備えた冷蔵庫が知られている。
このようなものとして、冷凍室内に自動製氷装置を設け、冷凍室内に冷気を送出するための吹出口から冷気を吹き出すとともに、この吹出口とは別に設けられた冷気通路によって製氷皿の上面に冷気を吹き出すようにしたものがある(例えば、特許文献1参照)。
また、製氷室の製氷装置に供給される冷気の風路を、主風路と複数の副風路とに分離し、「主風路21により、製氷皿11の後方から製氷皿11の前端部にかけて冷気が供給される」ようにするとともに、「副風路22および副風路23を通過する冷気は、複数の開口部17を介し、製氷皿11の斜め上方から製氷皿11に供給される」ようにしたものがある(例えば、特許文献2参照)。
また、冷気を送る送風機に対向して形成された吹出口から冷凍室内に冷気を吹き出すとともに、この吹出口の上方に設けられた冷気流路ダクトに連通する複数の吐出口から製氷皿に対して冷気を吹き出すようにしたものがある(例えば、特許文献3参照)。
特開平9−33155号公報(第2頁、第3頁、図1) 特開2010−43823号公報(第7〜9頁、図5) 特開平9−113095号公報(第2頁、第3頁、図2)
ところで、製氷皿に氷を作る際には、製氷皿の上方から冷気を吹き付けて直接的に冷却した方が、製氷皿の周囲から間接的に冷却するよりも製氷効率がよい。
上記特許文献1に記載のものは、冷凍室後方の製氷皿下方と製氷皿上方とに2つの吹出口を有しているため、送風機からの冷気流量が2つの吹出口に分散される。このため、製氷皿を直接冷却するために製氷皿上方に設けられた吹出口からの冷気流量は、相対的に小さくなり、製氷効率を向上させることが困難であった。
また、上記特許文献2に記載のものは、製氷皿の後方から前方にかけて冷気を供給する主風路と、製氷皿の斜め上方から製氷皿に冷気を供給する副風路とを備えている。しかしながら、主風路からの冷気と副風路からの冷気とが交わるため、相対的に流量の少ない副風路からの冷気が主風路からの冷気によってその流れ方向が変えられてしまい、製氷効率を低下させることとなっていた。
また、上記特許文献1、3に記載のものは、送風機からの冷気を、送風機の冷気送風方向に対してほぼ直交する方向(上方)に一旦導いた上で、製氷皿用の吹出口から製氷皿の上面に対して冷気を吹き出す構成である。このため、送風機から製氷皿用の吹出口に至る冷気の流れが悪く、圧力損失が大きく、送風機からの送風量に対して製氷皿に供給される送風量が減少することとなり、製氷効率が低かった。
このように、従来の製氷装置を備えた冷凍冷蔵庫においては、製氷効率において更なる改善が望まれていた。
本発明は、上記のような課題を背景としてなされたものであり、製氷室における製氷効率を向上させることのできる冷凍冷蔵庫を提供するものである。
本発明に係る冷凍冷蔵庫は、冷気流入口を有する製氷室と、製氷室内に配置され、複数の氷室が区画形成された製氷皿と、製氷皿の上方に配置され、冷気流入口に接続されて冷気流入口からの冷気の通風路が形成される導風トレーとを備え、導風トレーには、製氷皿のそれぞれの氷室に対応して設けられ、製氷皿に対して上方から冷気を供給するための複数の吐出口が形成されており、導風トレーの底板上面に、吐出口とは別に設けられた開口部の外周に起立する隔壁を備え、冷気流入口から製氷室内に流入した冷気を、導風トレーの複数の吐出口のみから、製氷皿の上方に供給するようにしたものである。
本発明に係る冷凍冷蔵庫は、製氷室に供給される冷気を製氷に利用する効率を高めることができる。
実施の形態に係る冷凍冷蔵庫の正面図である。 図1のA−A断面図である。 実施の形態に係る製氷室およびこの周辺部の要部断面模式図である。 実施の形態に係る製氷皿を収納した状態の製氷装置の斜視図である。 実施の形態に係る製氷皿を引き出した状態の製氷装置の斜視図である。 実施の形態に係る製氷装置の、給水パイプとサーモパイルを取り外した状態の上面図である。 実施の形態に係る製氷装置の、給水パイプとサーモパイルを取り付けた状態の上面図である。 図7のC−C断面図である。 図7のD−D断面図である。 実施の形態に係る製氷装置を前面から見た場合の、製氷皿と第一風路および第二風路の配置を説明する図である。 実施の形態に係る冷凍冷蔵庫の送風機近傍の要部断面模式図である。 実施の形態に係る製氷装置における冷気の流れを説明する図である。
以下、本発明の冷凍冷蔵庫の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によってこの発明が限定されるものではない。
実施の形態.
図1は、本実施の形態に係る冷凍冷蔵庫の正面図である。図2は、図1のA−A断面図である。
冷凍冷蔵庫100は、前面を開口したほぼ直方体の箱体40を仕切ることにより構成された複数の貯蔵室を備える。箱体40は、例えば鋼板製の外箱と合成樹脂製の内箱からなり、両者間には断熱材等が充填されている。
冷凍冷蔵庫100は、貯蔵室として、冷蔵室200、製氷室300、切替室400、冷凍室500、野菜室600を備える。冷蔵室200は冷凍冷蔵庫100の最上部に設けられ、冷蔵室200の下方には製氷室300および切替室400が左右に並んで設けられている。これら製氷室300および切替室400の下方には冷凍室500が設けられ、冷凍室500の下方には野菜室600が設けられている。
冷凍冷蔵庫100の各貯蔵室は、箱体40を仕切壁によって仕切ることにより形成されている。冷蔵室200と製氷室300および切替室400との間は、仕切壁41で仕切られている。製氷室300および切替室400と冷凍室500との間は、仕切壁42で仕切られている。冷凍室500と野菜室600との間は、仕切壁43で仕切られている。なお、左右に並んで設けられた製氷室300と切替室400との間も、図示しない仕切壁により仕切られている。
各貯蔵室は、設定可能な温度帯(設定温度帯)によって区別されており、例えば、冷蔵室200は約0℃〜4℃、野菜室600は約3℃〜10℃、製氷室300は約−18℃、冷凍室500は約−16℃〜−22℃にそれぞれ設定可能となっている。また、切替室400は、チルド(約0℃)やソフト冷凍(約−7℃)などの温度帯に切り替えることが可能である。なお、各貯蔵室の設定温度はこれに限るものではない。
冷蔵室200の前面開口部には、観音開き(ヒンジ式)の扉201が開閉自在に取り付けられている。冷蔵室200の内部には複数の載置棚が設けられており、扉201を開けることで、食品などの被冷却物を載置棚に載置可能となっている。なお、載置棚に加え、またはこれに代えて、上面を開口した箱状の収納容器を配置してもよい。
製氷室300、切替室400、冷凍室500、および野菜室600の前面開口部には、それぞれ引き出し式の扉301、401、501、601が開閉自在に設けられている。
なお、製氷室300、切替室400、冷凍室500、および野菜室600内には、それぞれ各扉の移動に伴って前後方向に移動する収納容器が1つまたは複数収納されており、食品などの被冷却物が収納可能となっている。なお、収納容器に加え、またはこれに代えて、食品等を載置するための載置棚を配置してもよい。
冷蔵室200、製氷室300、切替室400、冷凍室500、および野菜室600の背面側には、背面壁44が設けられている。そして、背面壁44と箱体40の背面との間には、冷気供給風路45および冷却室51が設けられている。
冷却室51は、例えば冷凍室500の背面側と対向する範囲に設けられている。
冷却室51には冷却器53が設けられ、冷却器53の上側には送風機54が設けられている。
各貯蔵室に対応する背面壁44には、冷却器53からの冷気を貯蔵室内に流入させる流入口と、この冷気を貯蔵室から流出させる流出口とが形成されている。
冷気供給風路45には、各貯蔵室の流入口へ冷気を供給または遮断するダンパが設けられている。
次に、冷凍冷蔵庫100に搭載された冷凍サイクルの動作、および冷凍冷蔵庫100内の空気流れについて説明する。
冷凍冷蔵庫100の背面最下部には圧縮機52が配置されている。
圧縮機52で圧縮された冷媒は、凝縮器(図示せず)において凝縮される。凝縮された状態の冷媒は毛細管(図示せず)において減圧される。減圧された冷媒は冷却器53において蒸発され、この蒸発時の吸熱作用により冷却器53周辺は冷却される。圧縮機52、凝縮器(図示せず)、減圧器としての毛細管(図示せず)、および冷却器53により、冷凍サイクルが構成されている。
送風機54は、冷却器53周辺で冷却された冷気を、各貯蔵室へと送風する。
また、ダンパ、圧縮機52および送風機54は、制御回路等の制御装置(図示せず)によって制御される。制御装置は、サーミスタ等の温度検出装置により各貯蔵室内の温度を検出し、目標とする設定温度となるように冷凍サイクルの冷却能力やダンパ開閉による風量を調整したり、冷却運転の開始・停止を制御し、また送風機54の運転を制御する。
冷却器53によって冷却された空気の一部は、冷気供給風路45を通って冷蔵室200に流入する。冷蔵室200に流入した空気は、冷蔵室200の載置棚等に載置された食品等を冷却したのち、冷気供給風路45とは別に設けられた背面風路(図示せず)に流出する。そして、この背面風路(図示せず)に流出した空気の一部は、冷凍室500等から流出した冷気の一部と合流し、冷却室51の空気流れ上流側に進み、再び冷却器53により冷却される。また、冷蔵室200から冷気供給風路45に流出した空気の一部は、図示しない風路を通って野菜室600に流入し、野菜室600内の食品等を冷却したのちに野菜室600から出て冷却室51の空気流れ上流側に進む。
また、冷却器53によって冷却された空気のうち、一部は冷気供給風路45を通って製氷室300に流入し、一部は冷気供給風路45を通って切替室400に流入し、一部は冷気供給風路45を通って冷凍室500に流入する。
冷凍室500に流入した空気は、冷凍室500内の食品等を冷却したのち、背面風路(図示せず)に流出する。そして、この空気は、冷却室51の空気流れ上流側に流出する。切替室400および製氷室300に流入した空気は、それぞれ庫内を冷却したのち、背面風路(図示せず)を通って、冷却室51の空気流れ上流に流入する。
次に、製氷室300についてさらに説明する。
図3は、実施の形態に係る製氷室およびこの周辺部の要部断面模式図である。図3は、概ね図2に破線Bで示す部分に対応する。
製氷室300には、製氷装置310が設けられている。製氷装置310は、製氷皿1と、製氷皿1の上方に配置された導風トレー2と、製氷皿1の端部に接続されて製氷皿1を回転させる駆動装置4とが設けられている。導風トレー2には、冷却器53により冷却された空気を製氷皿1に供給するための複数の吐出口23が設けられている。製氷皿1の下方には、内部に氷を貯める貯氷ケース5が設けられている。製氷皿1は、導風トレー2と一体に構成されたフレーム10により、前後方向(図3における紙面左右方向)に移動可能に支持されている。
製氷室300の背面側(図3における紙面右側)には、冷気供給風路45が配置されている。この冷気供給風路45において、冷凍室500の背面に概ね相当する位置に冷却器53が配置され、冷却器53の上方に送風機54が配置されている。
冷凍室500の背面側には冷気供給風路45と連通する流入口502が開口しており、この流入口502を介して冷気が冷凍室500内に流入する。
製氷室300の背面側には冷気供給風路45と連通する流入口302が開口しており、この流入口302を介して冷気が製氷室300内に流入する。
冷気供給風路45には、製氷室300の流入口302へ冷気を供給または遮断するダンパ46が設けられている。ダンパ46は、制御装置によってその開閉状態が制御され、これにより、製氷室300への冷気の供給の有無が制御される。
図4は、実施の形態に係る製氷皿を収納した状態の製氷装置の斜視図である。図5は、実施の形態に係る製氷皿を引き出した状態の製氷装置の斜視図である。図6は、実施の形態に係る製氷装置の、給水パイプとサーモパイルを取り外した状態の上面図である。図7は、実施の形態に係る製氷装置の、給水パイプとサーモパイルを取り付けた状態の上面図である。図8は図7のC−C断面図、図9は図7のD−D断面図である。
製氷皿1は、ポリプロピレンなどの合成樹脂材質からなる成型品であり、平面視ほぼ長方形の外形を有している。製氷皿1は、その長辺が製氷室300の奥行き方向と一致するようにして、製氷室300内に配置される。製氷皿1は、上面を開口しており、その内部には凹状に形成された複数の氷室11が区画形成されている。詳細は後述するが、導風トレー2の吐出口23から供給される冷気を受けて、製氷皿1の各氷室11に氷が生成される。本実施の形態では、製氷皿1の奥行き方向に6個並んだ左右2列の氷室11が設けられているが、氷室11の数や形状は図示のものに限定されない。
製氷皿1は、奥行き方向に引き出しあるいは押し込み可能にしてフレーム10に支持されている。フレーム10と製氷皿1には、奥行き方向に沿って配置され互いに係合するレール(図示せず)が設けられており、これらのレールが奥行き方向に摺動することで、製氷皿1の引き出しおよび押し込みが可能となっている。なお、製氷皿1を奥行き方向に移動させる構造はこれに限らず、任意のものを採用することができる。
製氷皿1の手前側には、取っ手12が設けられている。フレーム10には、製氷皿1の引き出し/押し込み移動を規制するロックレバー9が設けられている。使用者は、このロックレバー9を操作して規制を解除することで、製氷皿1をフレーム10から引き出しあるいは押し込むことができるようになる。また、製氷皿1は、フレーム10に対して着脱可能な構成である。このため、使用者は、製氷皿1を固定しているロックレバー9を操作し、製氷皿1を引き出してフレーム10から取り出すことで、製氷皿1を製氷室300から取り外すことができ、清掃等を行うこともできる。
また、製氷皿1の背面側には、駆動装置4に接続される回転軸13(図3参照)が設けられている。
駆動装置4は、回転軸13を回転駆動するモータおよび減速ギアを内蔵しており、図示しない制御装置に制御されて回転軸13を回転させて製氷皿1を反転させる。このようにすることで、製氷皿1内の氷が落下して貯氷ケース5内に貯められる。なお、製氷皿1からの氷の離脱を促すため、製氷皿1を反転させたときに製氷皿1にひねりを加えるための既知の構成を備えてもよい。
また、駆動装置4には、検氷レバー8が回動可能に取り付けられている。検氷レバー8は、貯氷ケース5の内部の氷の量を検出するためのものである。検氷レバー8の先端が上下方向に移動することで、貯氷ケース5の内部の氷の高さを計測し、貯氷ケース5の内部の氷の量を検出することができるようになっている。
導風トレー2の上方には、給水タンク内の水を製氷皿1に供給するための給水パイプ6が設けられている。本実施の形態では、冷蔵室200内の仕切壁41の上方に給水タンク(図示せず)が配置されており、給水パイプ6はこの給水タンクに接続されているとともに仕切壁41に挿通されている。給水タンク内の水は、給水パイプ6を通って製氷皿1に供給される。なお、給水タンクの配置はこれに限定するものではなく、例えば、製氷室300内に断熱材で囲まれた隔室を形成し、この隔室内に給水タンクを配置してもよい。
また、導風トレー2の上方には、製氷皿1内の水の温度を検出する温度検出装置としてサーモパイル7が設けられている。
導風トレー2は、周壁21と、底板22と、底板22に形成された吐出口23と、隔壁24とを備える。導風トレー2の下方には、収容空間25が形成され(図5参照)、この収容空間25に製氷皿1が配置される。
導風トレー2は、その背面側において製氷室300の流入口302に接続されている。導風トレー2と流入口302との接続部においては両者の幅はほぼ同じであるが、導風トレー2は、この接続部から手前側に向かって徐々に幅が拡大する形状に構成されている。この幅が拡大するように延びる周壁21を、拡大部21aと称する場合がある。
隔壁24は、導風トレー2の左右方向ほぼ中央に配置され、背面側を曲面とする平面視ほぼU字型に形成された壁である。導風トレー2において隔壁24により囲まれた内部には、底板22が設けられておらず、底面を開口している。この隔壁24は、給水パイプ6とサーモパイル7を、製氷皿1の上方に配置するための構造である。このように、導風トレー2に、隔壁24で囲まれた底面を有しない構造を設けることにより、図7〜図9に示すように、隔壁24で囲まれた内側に給水パイプ6とサーモパイル7とを配置することができる。製氷皿1の上方近くに給水パイプ6を配置することができるので、製氷装置310の上側に配置した給水タンクからほぼまっすぐに給水パイプ6を伸ばすことができ、給水経路を短縮化することも可能となる。また、製氷皿1の上方近くにサーモパイル7を配置することができるので、製氷皿1の近くで精度よく温度検知を行うことができる。
そして、導風トレー2により、入口側風路31、第一風路32、および第二風路33が形成されている。これら入口側風路31、第一風路32、および第二風路33を、冷気風路3と総称する場合がある。
入口側風路31は、流入口302に接続されており、概ね、流入口302から隔壁24の背面側端部までに存在する風路である。流入口302から吹き出される冷気は、まず、入口側風路31へ流れ込むこととなる。この入口側風路31は、拡大部21aに対応する風路(流路拡大部)を含んでいる。
第一風路32は、入口側風路31に接続されており、概ね、隔壁24の左側部分と、周壁21の左側部分との間に形成された風路である。この第一風路32は、製氷皿1に2列に並んで設けられた氷室11のうち、左側の列に配置された氷室11に概ね対応した位置に配置される。
第二風路33は、入口側風路31に接続されており、概ね、隔壁24の右側部分と、周壁21の右側部分との間に形成された風路である。この第二風路33は、製氷皿1に2列に並んで設けられた氷室11のうち、右側の列に配置された氷室11に概ね対応した位置に配置される。
流入口302から供給された冷気は、まず、入口側風路31に流入し、入口側風路31に流入した冷気の一部が第一風路32に流入し、残りが第二風路33に流入する。
ここで、入口側風路31は、拡大部21aに対応する風路を含んでいる。入口側風路31においては、流入口302における冷気の流路断面積に対し、冷気の流路断面積が拡大されている(流路拡大部)。すなわち、拡大部21aは、流入口302における冷気の流路断面積に対し、導風トレー2における流路断面積を拡大するための構成の一例である。このように流路断面積を拡大しているのは、冷気の流速を限りなく0(ゼロ)に近づけるためである。このようにすることで、導風トレー2の上方と下方(製氷皿1側)との圧力差と、導風トレー2の吐出口23の開口面積とにより、各吐出口23から供給される冷気の流量を調整することができる。
なお、本実施の形態では、図6に示すように紙面左側の周壁21に拡大部21aを設けた例を示してるが、拡大部21aを右側の周壁21に設けてもよいし、左右両方の周壁21に拡大部21aを設けてもよい。いずれにしても、流入口302との接続部分に対して左右に対向する周壁21同士の間隔が拡大するように構成されていればよい。
また、本実施の形態では、拡大部21aにより対向する周壁21同士の間隔を拡大することで、導風トレー2における流路断面積を拡大する例を示したが、流入口302の高さに対して導風トレー2の高さを大きくすることで流路断面積を拡大するようにしてもよい。
また、図9に示すように、周壁21と隔壁24とはほぼ同じ高さである。そして、製氷装置310が製氷室300内に設置された状態において、周壁21と隔壁24の上端は、製氷室300の天井面に当接する。したがって、隔壁24で囲まれた内側は、基本的には、入口側風路31、第一風路32、第二風路33と連通しておらず、これらの風路からの冷気が直接的に流れ込まないようになっている。すなわち、隔壁24と製氷室300の天井面とは、導風トレー2上の冷気が吐出口23以外から製氷皿1側へと流出するのを阻害する阻害部として機能している。
導風トレー2の底板22には、複数の吐出口23が開口している。また、本実施の形態では、吐出口23の数は、製氷皿1の氷室11の数と同じである。また、吐出口23の位置は、製氷皿1の氷室11の配置と概ね対応しており、図6に示すように、6個の吐出口23が、導風トレー2の長手方向にほぼ沿って左右2列に配置されている。
図10は、実施の形態に係る製氷装置を前面から見た場合の、製氷皿と第一風路および第二風路の配置を説明する図である。なお、図10では、製氷皿1の回転領域Zを二点鎖線Zで示している。
図10に示すように、第一風路32と第二風路33は、ともに、製氷皿1の回転領域Zの外側に配置されている。
導風トレー2の底板22において、隔壁24の近傍には、隔壁24の下端に向かって斜めに上昇する傾斜面22aが形成されている。この傾斜面22aは、図10に示すように直線的な面であってもよいし、曲面であってもよい。
そして、底板22の傾斜面22aに、吐出口23が形成されている。図10に示すように、傾斜面22aに吐出口23を設けることによって、製氷皿1の水面の鉛直線Xに対して角度θ1を有する向き(図10の吹出方向Y)で冷気が供給される。この角度θ1を、冷気の吹出角度θ1と称する。
このように、製氷皿1の水面に対して斜め上方から冷気を供給することにより、製氷皿1内の水を冷やした後の冷気が製氷皿1の上部に滞留しにくくなる。このため、製氷室300に供給された温度の低い冷気を、吐出口23から製氷皿1の上方に対して供給し続けることができ、温度の低い冷気を使って効率よく製氷することができる。
なお、冷気の吹出角度θ1は、製氷皿1の各氷室11をなるべく均一に冷却すること、および各吐出口23からの冷気が他の吐出口23からの冷気の流れをなるべく阻害しないようにすること等を考慮して、各氷室11に対応する吐出口23ごとに定めることができる。複数の吐出口23のうち、一の吐出口23の吹出角度θ1と、他の吐出口23の吹出角度θ1とが異なっていてもよく、吐出口23ごとに吹出角度θ1(吐出口23が形成されている傾斜面22aの角度)を設定することができる。また、冷却効率の観点では上述のように斜め上方から冷気を供給するのが好ましいが、吹出角度θ1を0°とし、製氷皿1の水面の鉛直方向から冷気を供給するよう形成された吐出口23を含んでいてもよい。吹出角度θ1は、例えば、0°以上30°以下の値とすることができる。
吐出口23の開口面積は、製氷皿1の各氷室11をなるべく均一に冷却することができるよう、吐出口23ごとに設定することができる。
ここで、製氷室300の流入口302からの距離が離れるほど、流入口302からの冷気が届きにくくなるほか、冷却器53からの距離も遠くなる。このため、複数の吐出口23のうち、流入口302から遠い(奥行き方向手前側)ものほど、冷えにくくなる。そこで、前述のように入口側風路31においては、流路断面積を拡大して冷気の流速が限りなく0に近づくようにした上で、製氷皿1の各氷室11における製氷時間が均一に近づくよう吐出口23の開口面積を調整する。吐出口23の開口面積が大きいほど冷気の流量は多くなるため、概ね、流入口302から遠い吐出口23ほど開口面積が大きくなるよう調整する。
また、吐出口23の位置は、製氷皿1の氷室11に対して直上よりも左右外側に寄った位置としている。このようにしているのは、製氷皿1へ給水する給水パイプ6や、サーモパイル7を避けるためである。すなわち、吐出口23から供給される冷気が、なるべく給水パイプ6やサーモパイル7に当たることなく製氷皿1に供給されるようにこれらの配置を調整している。
図11は、実施の形態に係る冷凍冷蔵庫の送風機近傍の要部断面模式図である。
図11に示すように、送風機54は、冷気供給風路45の冷凍室500の背面に配置されている。
送風機54は、その冷気の送風方向が、冷凍室500の背面壁の上部部分に形成された流入口502にほぼ対面するようにして、流入口502に概ね対向する位置に配置されている。このような構成とすることで、送風機54により送風された冷気は、圧力損失が少なくスムースに流入口502から冷凍室500へ流入するようになっている。このように構成することで、冷凍冷蔵庫100のうち最も低い設定温度を有する冷凍室500に対して、より低温の冷気を効率よく供給できるようにしている。
さらに、本実施の形態において送風機54は、その冷気の送風方向が、水平面に対して製氷室300の流入口302の開口面側に所定の角度θ2の傾きを有している。このようにすることで、製氷室300の流入口302に至る風路における、冷気の圧力損失を少なくし、流入口302に対してより効率よく冷気が流入するようにしている。例えば前述の特許文献1、3においては、送風機の送風方向が水平方向であるのに対し、送風機よりも上方に製氷室への冷気供給口が開口していたため、製氷室への冷気の流れは送風機の送風方向とほぼ直交する向きとなっており、冷気供給効率に課題があった。しかし、本実施の形態によれば、送風機54から製氷室300へ送られる冷気の圧力損失を抑制することができるので、製氷室300への冷気供給量を相対的に増加させることができ、製氷効率を向上させることができるとともに省エネルギー効果を高めることができる。
例えば、本実施の形態の冷凍冷蔵庫100のように、製氷室300と冷凍室500とが上下に並んで配置され、送風機54を冷凍室500の流入口502にほぼ対面するように設けた場合、送風機54を設置する際の傾きの角度θ2は、例えば、15°以上〜45°以下の値とすることができる。このようにすることで、製氷室300へ送られる冷気の圧力損失を抑制するとともに、送風機54の送風方向を製氷室300側へ傾けることによる冷凍室500への冷気供給効率の低下を抑制している。
なお、角度θ2の具体的な値を限定するものではないが、角度θ2が大きすぎると冷凍室500への冷気供給効率が低下し、角度θ2が小さすぎると製氷室300への冷気供給効率が低下する。これらを考慮して送風機54の設置角度を設定する。
また、例えば、貯蔵室の配置が本実施の形態とは異なり、最下位に冷凍室、その上に野菜室、その上に製氷室、といったものである場合には、冷凍室への冷気供給効率と製氷室への冷気供給効率のバランスをとることを考慮して、送風機を設置する際の角度θ2を設定するとよい。
次に、本実施の形態に係る製氷動作について説明する。
図12は、実施の形態に係る製氷装置における冷気の流れを説明する図である。図12(a)は導風トレー2の上面模式図、図12(b)は図12(a)のE−E断面模式図、図12(c)は図12(a)のF−F断面模式図である。以下、図3と図12を参照して、製氷動作と製氷動作に関連する冷気の流れを説明する。
冷却器53によって冷却された空気の一部は、送風機54により送られ、流入口302から製氷室300へと流入する。前述のように、送風機54の送風方向は、流入口302の開口面に対して角度θ2の傾きを有しているので、従来に比べて流入口302へと至る冷気の圧力損失が低減されている。
流入口302からの冷気は、まず、導風トレー2の入口側風路31に流入する。入口側風路31においては、拡大部21aによって冷気の流路断面積が流入口302における流路断面積よりも拡大されている。より詳しくは、冷気の流速が限りなく0(ゼロ)に近づくよう、入口側風路31における流路断面積が拡大されている。したがって、導風トレー2内の冷気は、概ねその流速が0に近い状態となっている。
入口側風路31に流入した冷気は、第一風路32と第二風路33とに分岐する。そして、第一風路32と第二風路33内の冷気は、導風トレー2の底板22に設けられた吐出口23を介して、製氷皿1に供給される。流入口302から冷気が供給される導風トレー2の上方側に対し、導風トレー2の下方側(製氷皿1側)は相対的に低圧であるので、導風トレー2の冷気風路3の冷気は、吐出口23を介して低圧側である製氷皿1の方向へと流れる。
上述のように、導風トレー2の吐出口23の開口面積は、対応する製氷皿1の氷室11における製氷時間がほぼ均一になるよう調整されており、各氷室11においてはほぼ同じタイミングで製氷が進む。
図12(c)に示すように、吐出口23は製氷皿1の各氷室11に対して斜め上方に位置しているとともに、吐出口23の開口面は製氷皿1の水面に対して傾きを有している。このような吐出口23からの冷気は、製氷皿1の各氷室11に対して斜め上方から供給される。製氷皿1の各氷室11に対応する複数の吐出口23が設けられているので、各氷室11内の水は、その氷室11に対応した吐出口23からの冷気を主な冷却源として効率的に冷却される。そして、各氷室11内の水は、供給される冷気によって氷となる。
サーモパイル7は、製氷皿1内の水の温度を所定周期で測定しており、測定された温度が所定温度に達すると、図示しない制御装置は製氷皿1内に氷が生成されたものと判断する。そうすると、制御装置は、駆動装置4を制御して製氷皿1を回動させることによって製氷皿1内の氷を落下させ、生成された氷が貯氷ケース5に貯められる。
以上のように、本実施の形態においては、製氷室300に対して冷気を吹き出す単一の流入口302を設けた。そして、流入口302からの冷気を、導風トレー2により形成される冷気風路3により製氷皿1の上部から製氷皿1に供給することで、製氷皿1を上部から直接的に冷却するようにした。このように、製氷室300に供給される冷気のすべてを、製氷皿1を上部から冷却する直接的な冷却に用いることで、複数の流入口を設けて製氷皿を間接的に冷却するよりも効率よく製氷することができる。
また、製氷皿1に設けられた複数の氷室11にそれぞれ対応する吐出口23を設け、冷気風路3内の冷気は、これらの吐出口23のみから製氷室300に供給するよう構成した。製氷皿1の氷室11の上方からの冷気流量は、製氷効率に対する影響が大きいが、冷気風路3内の冷気のすべてを、吐出口23から各氷室11の上方に供給することで、製氷効率を高めることができる。
また、送風機54の送風方向は、水平面に対して製氷室300の流入口302の開口面側に所定の角度θ2の傾きを有している。このようにすることで、製氷室300の流入口302に至る風路における冷気の圧力損失を少なくし、流入口302に対してより効率よく冷気を流入させることができる。このため、例えば上記特許文献1、3に記載のような製氷室への冷気流入口に対して直交する向きに送風されるものと比較して、製氷効率を向上させることができ、製氷における省エネルギー効果を高めることができる。
また、導風トレー2においては、流入口302と接続された入口側風路31において、その流路断面積を、流入口302における流路断面積よりも拡大した。より詳しくは、冷気風路3における冷気の流速が限りなく0に近づくよう、冷気風路3の入口側における流路断面積を拡大した。このようにすることで、製氷皿1の各氷室11に対して供給される冷気の流量は、導風トレー2の上方と下方とにおける圧力差と、吐出口23の開口面積により定めることができる。したがって、この圧力差と、吐出口23の開口面積とを調整することで、各氷室11に対するより均一な冷却が可能となる。
また、吐出口23の開口面を、製氷皿1の水面に対して角度θ1だけ傾けるようにした。このため、吐出口23の開口面積に加え、この角度θ1を調整することにより、製氷皿1の各氷室11に対してより均一な冷却を行うことができる。
また、製氷皿1を、製氷装置310に対して着脱可能な構成とした。このため、使用者は製氷皿1を取り外して清掃等を行うことができ、使い勝手を向上させることができる。
1 製氷皿、2 導風トレー、3 冷気風路、4 駆動装置、5 貯氷ケース、6 給水パイプ、7 サーモパイル、8 検氷レバー、9 ロックレバー、10 フレーム、11 氷室、12 取っ手、13 回転軸、21 周壁、21a 拡大部、22 底板、22a 傾斜面、23 吐出口、24 隔壁、25 収容空間、31 入口側風路、32 第一風路、33 第二風路、40 箱体、41 仕切壁、42 仕切壁、43 仕切壁、44 背面壁、45 冷気供給風路、46 ダンパ、51 冷却室、52 圧縮機、53 冷却器、54 送風機、100 冷凍冷蔵庫、200 冷蔵室、201 扉、300 製氷室、301 扉、302 流入口、310 製氷装置、400 切替室、401 扉、500 冷凍室、501 扉、502 流入口、600 野菜室、601 扉。

Claims (9)

  1. 冷気流入口を有する製氷室と、
    前記製氷室内に配置され、複数の氷室が区画形成された製氷皿と、
    前記製氷皿の上方に配置され、前記冷気流入口に接続されて前記冷気流入口からの冷気の通風路が形成される導風トレーとを備え、
    前記導風トレーには、前記製氷皿のそれぞれの前記氷室に対応して設けられ、前記製氷皿に対して上方から冷気を供給するための複数の吐出口が形成されており、
    前記導風トレーの底板上面に、前記吐出口とは別に設けられた開口部の外周に起立する隔壁を備え、
    前記冷気流入口から前記製氷室内に流入した冷気を、前記導風トレーの前記複数の吐出口のみから、前記製氷皿の上方に供給するようにした
    ことを特徴とする冷凍冷蔵庫。
  2. 前記導風トレーに設けられた前記吐出口からの冷気吹出方向は、前記製氷皿に入れられる水の水面の鉛直方向に対して傾いている
    ことを特徴とする請求項1記載の冷凍冷蔵庫。
  3. 前記導風トレーに形成される前記冷気の通風路の入口側には、前記冷気流入口の流路断面積に対して拡大された流路断面積を有する流路拡大部が設けられている
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の冷凍冷蔵庫。
  4. 前記製氷室に供給する冷気を生成する冷却器と、
    前記冷却器により生成された冷気を送風する送風機と、
    前記冷凍冷蔵庫の本体の背面側に設けられ、前記製氷室に冷気を導く冷気供給風路とを備え、
    前記送風機からの冷気の送風方向は、水平方向に対し前記製氷室の前記冷気流入口に向けて傾いている
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか項に記載の冷凍冷蔵庫。
  5. 前記製氷皿は、前記製氷室に対して取外し可能に設けられた
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか項に記載の冷凍冷蔵庫。
  6. 前記製氷室とは別の貯蔵室として設けられ、前記製氷室と上下に隣接して配置された冷凍室を備え、
    前記送風機から送風される冷気が、前記製氷室と前記冷凍室の双方に供給される
    ことを特徴とする請求項4、または請求項4に従属する請求項5記載の冷凍冷蔵庫。
  7. 前記送風機は、前記冷凍室に冷気を流入させる流入口に対面するように設けられている
    ことを特徴とする請求項6記載の冷凍冷蔵庫。
  8. 記開口部に、前記製氷皿に給水するための給水パイプを配置した
    ことを特徴とする請求項1〜7のいずれか項に記載の冷凍冷蔵庫。
  9. 前記吐出口は、複数列に配置され、
    前記開口部は、前記吐出口の隣り合う列同士の間に配置されている
    ことを特徴とする請求項8記載の冷凍冷蔵庫。
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