JP5655830B2 - トナーカートリッジ - Google Patents

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Description

本発明は、プリンタのトナーカートリッジに関する。
トナーカートリッジには、輸送中におけるトナ−のもれを防ぐため、トナ−供給口を密閉するためのトナーシールが貼付または溶着されている。トナーカートリッジをプリンタに挿入する際には、このトナーシールを剥がすことが必要となり、剥がし忘れると、プリンタやコピー機などの印刷機器における印刷時の印字不良や、印刷機器の内部で起きる紙詰まりであるジャム等の障害が発生する。ジャムが発生すると紙等の被印刷媒体を送ることができず印刷できなくなるため、筐体のカバーを開けて詰まった被印刷媒体を取り除く必要が出てくる。
これを防止するための方法がいろいろ提案されている。例えば、トナーシールを剥がし忘れてプリンタに挿入した際には、プリンタを動作させないでオペレーションパネルに不具合を表示させるような方式がある。この場合、ユ−ザ−はオペレーションパネルを見て動作不具合を知り、カ−トリッジを引き抜いてトナーシールを剥がし、トナーカートリッジを再挿入する。
また、トナーカートリッジが交換された場合には、自動的にテスト印刷を行い、トナーシールの剥がし忘れによって白紙が印刷された場合には、トナーシールを剥がす指示を表示部に表示するプリンタも提案されている(特許文献1)。
特開2002−258693号公報
プリンタに不慣れなユーザほど、トナーシールの剥がし忘れが多いので、このような不慣れなユーザに対して、トナーシールの剥がし忘れを簡単に防止できるようなトナーカートリッジが求められる。本願発明は、上記課題に鑑み、装着時にトナーシールの剥がし忘れを確実に防止できるトナーカートリッジを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、トナーカートリッジは、半円筒形状の底面を有し、長手方向に沿ってプリンタ内部に形成されたカートリッジ収納室に挿脱自在に設けられたカートリッジ本体と、前記カートリッジ本体の前記底面の略中央で前記長手方向に沿って長孔状に形成されたトナー供給口と、前記トナー供給口を遮蔽するように貼り付けられると共に前記カートリッジ本体の挿入方向側へ延設されたトナーシールと、前記底面と係合し前記カートリッジ本体の挿入方向に直交する方向に突出したガイド部を有し、前記トナーシールの前記挿入方向側の先端部が貼り付けられ、前記トナー供給口から前記トナーシールをはがすためのはがし部材と、を備える
本発明によれば、装着時にトナーシールの剥がし忘れを確実に防止できるトナーカートリッジを提供することができる。
フルカラーの画像形成装置(以下、単にプリンタという)の内部構成を説明する要部断面図である。 画像形成ユニット6を1個のみ取り出して、その外観を示す斜視図である。 図2に示す画像形成ユニット6において、トナーカートリッジ60が、現像器12の現像部42から挿抜可能に構成されることを示す図である。 プリンタ1で、ユーザがトナーカートリッジ60を交換する基本的な操作の様子を示した図である。 底部方向から見たトナーカートリッジ60の拡大図で、トナーシール及びはがし部材を分解した状態で示す斜視図である。 底部方向から見たトナーカートリッジ60拡大図で、トナーシール及びはがし部材が取付けられた状態を示す斜視図である。 カートリッジ収納室55の開口55aとトナーカートリッジ60とはがし部材72のサイズ関係の1例を示す模式図である。 トナーシール70が、トナーカートリッジ60から剥離される様子を説明する図である。 図8(B)に示すトナーシール70の剥離部分70bを拡大して示す模式図である。 図8(C)に示すトナーシール70の剥離部分70bを拡大して示す模式図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。図1は、フルカラーの画像形成装置(以下、単にプリンタという)の内部構成を説明する要部断面図である。
図1に示すプリンタ1は、電子写真式で二次転写方式のタンデム型のカラー画像形成装置であり、大きくは、画像形成部2、中間転写ベルトユニット3、給紙部4、及び両面印刷用搬送ユニット5で構成されている。
上記画像形成部2は、同図の右から左へ4個の画像形成ユニット6(6M、6C、6Y、6K)を多段式に並設した構成からなる。
上記4個の画像形成ユニット6のうち上流側(図の右側)の3個の画像形成ユニット6
M、6C及び6Yは、それぞれ減法混色の三原色であるマゼンタ(M)、シアン(C)、
イエロー(Y)の色トナーによるモノカラー画像を形成し、画像形成ユニット6Kは、主
として文字や画像の暗黒部分等に用いられるブラック(K)トナーによるモノクロ画像を
形成する。
上記の各画像形成ユニット6は、トナー容器(トナーカートリッジ)に収納されたトナ
ーの色を除き全て同じ構成である。したがって、以下ブラック(K)用の画像形成ユニッ
ト6Kを例にしてその構成を説明する。
画像形成ユニット6は、最下部に感光体ドラム7を備えている。この感光体ドラム7は、その周面が例えば有機光導電性材料で構成されている。この感光体ドラム7の周面近傍を取り巻いて、クリーナ8、帯電ローラ9、光書込ヘッド11、及び現像器12の現像ローラ13が配置されている。
現像器12は、上部のトナー容器に同図にはM、C、Y、Kで示すようにマゼンタ(M)、シアン(C)、イエロー(Y)、ブラック(K)のいずれかのトナーを収容し、中間部には下部へのトナー補給機構を備えている。
また、現像器12の下部には側面開口部に上述した現像ローラ13を備え、内部にはトナー撹拌部材、現像ローラ13にトナーを供給するトナー供給ローラ19、現像ローラ13上のトナー層を一定の層厚に規制するドクターブレード等を備えている。
中間転写ベルトユニット3は、本体装置のほぼ中央で図の左右のほぼ端から端まで扁平なループ状になって延在する無端状の転写ベルト14と、この転写ベルト14を掛け渡されて転写ベルト14を図の反時計回り方向に循環移動させる駆動ローラ15と従動ローラ16を備えている。
上記の転写ベルト14は、トナー像を直接ベルト面に転写(一次転写)されて、そのトナー像を更に用紙等の被印刷媒体に転写(二次転写)すべく被印刷媒体への転写位置まで搬送するので、ここではユニット全体を中間転写ベルトユニットといっている。
この中間転写ベルトユニット3は、上記扁平なループ状の転写ベルト14のループ内にベルト位置制御機構17を備えている。ベルト位置制御機構17は、転写ベルト14を介して感光体ドラム7の下部周面に押圧する導電性発泡スポンジを含む一次転写ローラ18を備えている。
ベルト位置制御機構17は、マゼンタ(M)、シアン(C)及びイエロー(Y)の3個
の画像形成ユニット6M、6C及び6Yに対応する3個の一次転写ローラ18を鉤型の支
持軸を中心に同一周期で回転移動させる。
そして、ベルト位置制御機構17は、ブラック(K)の画像形成ユニット6Kに対応す
る1個の一次転写ローラ18を上記3個の一次転写ローラ18の周期と異なる回転移動周
期で回転移動させて転写ベルト14を感光体ドラム7から離接させる。
すなわち、ベルト位置制御機構17は、中間転写ベルトユニット3の転写ベルト14の
位置を、フルカラーモード(4個全部の一次転写ローラ18が転写ベルト14に当接)、
モノクロモード(画像形成ユニット6Kに対応する一次転写ローラ18のみが転写ベルト
14に当接)、及び全非転写モード(4個全部の一次転写ローラ18が転写ベルト14か
ら離れる)に切換える。
上記の中間転写ベルトユニット3には、上面部のベルト移動方向最上流側の画像形成ユ
ニット6Mの更に上流側に、ベルトクリーナユニットが配置され、下面部のほぼ全面に沿
い付けるように平らで薄型の廃トナー回収容器20が着脱自在に配置されている。
給紙部4は、上下2段に配置された2個の給紙カセット21を備え、2個の給紙カセッ
ト21の給紙口(図の右方)近傍には、それぞれ被印刷媒体取出ローラ22、給送ローラ23、捌きローラ24、待機搬送ローラ対25が配置されている。
待機搬送ローラ対25の被印刷媒体搬送方向(図の鉛直上方向)には、転写ベルト14を介して従動ローラ16に圧接する二次転写ローラ26が配設されて、被印刷媒体への二次転写部を形成している。
この二次転写部の下流(図では上方)側にはベルト式熱定着装置27が配置されて、ベ
ルト式熱定着装置27の更に下流側には、定着後の被印刷媒体をベルト式熱定着装置27から搬出する搬出ローラ対28、及びその搬出される被印刷媒体を装置上面に形成されている排紙トレー29に排紙する排紙ローラ対31が配設されている。
両面印刷用搬送ユニット5は、上記搬出ローラ対28と排紙ローラ対31との中間部の
搬送路から図の右横方向に分岐した開始返送路32a、それから下方に曲がる中間返送路
32b、更に上記とは反対の左横方向に曲がって最終的に返送被印刷媒体を反転させる終端返送路32c、及びこれらの返送路の途中に配置された4組の返送ローラ対33a、33b、33c、33dを備えている。
上記終端返送路32cの出口は、給紙部4の下方の給紙カセット21に対応する待機搬
送ローラ対25への搬送路に連絡している。また、本例において中間転写ベルトユニット
3の上面部には、クリーニング部35が配置されている。
クリーニング部35は、転写ベルト14の上面に当接して廃トナーを擦り取って除去し
て、図示を省略したベルトクリーナユニットの一時貯留部に溜め込み、その溜め込まれた
廃トナーを搬送スクリューにより落下筒内を上部まで搬送し、落下筒を介して廃トナー回
収容器20に送り込んでいる。
図2は、画像形成ユニット6を1個のみ取り出して、その外観を示す斜視図である。図
2に示すように、画像形成ユニット6は、外装フレーム36に保持される現像器12と、
この現像器12と一体になって外装フレーム36に保持されるドラムユニット37とで構成されている。なお、図2および次に示す図3では、実際にプリンタ1内部で取り付けられるのと同じ上下の向きで示している。
ドラムユニット37には細長い溝状の長孔38が形成されており、その長孔38の下方
に感光体ドラム7の上面が位置している。この画像形成ユニット6は、長孔38に光書込ヘッド11の先端の発光部が位置決めされて、プリンタに装着される。
図3は、図2に示す画像形成ユニット6において、トナーカートリッジ60が、現像器12の現像部42から挿抜可能に構成されることを示す図である。図3に示すように、ドラムユニット37と一体の現像器12の現像部42に対し、図3のp方向、つまり被印刷媒体搬送方向に直行する方向に、トナーカートリッジ60が挿抜可能になるように構成される。
トナーカートリッジ60の先端には、プリンタ1に装着後に、トナーカートリッジ60の引出し操作を禁止するためのロックつまみ64が設けられる。また、本図では隠れているが、トナーカートリッジ60の底部60bには、トナー供給口が設けられる。
図4は、プリンタ1で、ユーザがトナーカートリッジ60を交換する基本的な操作の様子を示した図である。図4(A)は、プリンタ1の前扉50を開けて、4本のうちいずれか空(使用済み)になったトナーカートリッジ60を取り出す操作を示す図である。なお、以降では、プリンタ1の前扉50側を前側、反対側を奥側と呼ぶ。
使用済みのトナーカートリッジ60を取り出す場合には、ロックつまみ64を解除方向に回してロックを解除する。そして、カートリッジ収納室55に収納されたトナーカートリッジ60を、前側方向であるq方向に引出して、トナーカートリッジ60を取り出す。カートリッジ収納室55は、外装フレーム36等によって構成される。
図4(B)は、使用済みのトナーカートリッジ60を取り出した後に、新しいトナーカートリッジ60を装着する操作の様子を示す図である。ユーザは、トナーシールを剥がしてから、新しいトナーカートリッジ60を矢印p方向(奥側方向に向かって)に沿って、カートリッジ収納室55の開口55aに挿入する。
ユーザは、トナーカートリッジ60を奥まで挿入してから、ロックつまみ64をロック方向に回して、装着を完了させる。
図5、図6は、本実施形態におけるトナーカートリッジ60の構成を示すものである。
図5は、底部方向から見たトナーカートリッジ60の拡大図で、トナーカートリッジ60からトナーシール70及びはがし部材72を分解した状態で示す斜視図である。
図6は、底部方向から見たトナーカートリッジ60を拡大図で、トナーシール及びはがし部材が取付けられた状態を示す斜視図である。ここで、図5、図6では、図4に対して、トナーカートリッジ60の長手方向の向きは同じであるが、トナーシール70等の構成を示すために、上下を逆にして、トナーカートリッジ60の底部を上向きで示す。トナーカートリッジ60の挿入方向pは図示のようである。
図5に示すように、トナーカートリッジ60の底部60bには、トナー供給口62が設けられる。トナー供給口62は、トナーカートリッジ60の長手方向でのほぼ中央部に、長手方向に沿った細長い開口として、底部60bに設けられる。
トナー供給口62は、長孔状であり、トナーカートリッジ60内部に収納されたトナーを、現像部42に供給するための開口である。トナーは、トナー供給口62から落下して、トナーカートリッジ60の直下に配置される現像部42に供給される。
運搬等の際にトナー供給口62からトナーが漏れないようにするために、トナー供給口62は、トナーシール70によって封印し、トナー供給口62を遮蔽するように貼り付けられている。
トナーシール70は、図5の破線で示すトナー供給口62を遮蔽するようにトナーカートリッジ60の底部60bの位置に貼り付けられる。トナーシール70は、裏面には接着層が設けられた細長い帯状のシートで、表面には剥離方向を示す矢印70aが印刷される。トナーシール70は、例えばPETフィルムである。
トナーシール70の奥側の先端は、はがし部材72が設けられる。はがし部材72は、トナーシール70の裏面側に貼り付けられ、トナーシール70と底部60bの間に挟まれるように設けられる。なお、トナーシール70とはがし部材72との接着力が、トナーシール70と底部60bとの接着力より大きくなるように設定されている。
はがし部材72は、トナーシール70の短手方向より大きな幅且つトナーシール70の長手方向より短い長さを有し、トナーシール70の一部が貼り付けられ、トナー供給口62からトナーシール70をはがすためのものである。
はがし部材72は、四角形状の基部72aと、基部72aの長手方向の前側の1辺の両端から垂直方向に延びるように設けられた切片部72cを有している。また、基部72aの中央には、長手方向と平行な方向に長孔72bが設けられている。
はがし部材72は、基部72aの長手方向が、挿入方向と直交するような向きで、トナーシール70に貼付される。そして、基部72aの長手方向を幅とした場合に、幅wの寸法は、トナーカートリッジ60の半円状の底部60bの幅yよりも大きくなるサイズで構成される。
このようにすることで、製造工程において、トナーシール70をはがし部材72に貼り付ける際、トナーカートリッジ60の挿入方向pと直交する方向における位置決めに使用できる。つまり、トナーシール70の下側にあるはがし部材72の基部72aにある左右の長孔72bのバランスを見ながら、トナーシール70をはがし部材72の基部72aの中央に正確に貼り付けることができる。
更に、はがし部材72の基部72aの長孔72bの外周の縁部のうち、左側及び右側のある程度の長さがトナーカートリッジ60と接触しない程度まで大きなサイズにすることで、トナーシール70剥離時の「つまみ」として使用することもできる。
また、基部72aの両端は、トナーカートリッジ60の幅よりも突出するので、詳細は後述するが、基部72aの奥側の面が、カートリッジ収納室55の開口55aに突き当たる突き当て部72dになる。
2つの切片部72cは、はがし部材72を、トナーカートリッジ60の奥側から見て半円状の底部60b上に安定に保持させるための部材である。2つの切片部72cのそれぞれ内側の斜面が、トナーカートリッジ60の半円状の底部60bに接して、はがし部材72の位置を安定させる。
はがし部材72は、例えば、樹脂製のシート材を抜き及び曲げ加工することで製作される。
図6は、トナーシール70が剥離される前のトナーカートリッジ60の状態で、はがし部材72とトナーシール70が取付けられたトナーカートリッジ60を示す図である。はがし部材72は、基部72aが大体水平になるよう姿勢で、トナーカートリッジ60の奥側に近い位置に取付けられる。
図7は、カートリッジ収納室55の開口55aとトナーカートリッジ60とはがし部材72のサイズ関係の1例を示す模式図である。なお、図7では、上下方向を、挿入時の向き、つまり図4と同じ向きで示す。つまり、図5,6とは上下逆の向きで示す。
図7(A)は、カートリッジ収納室55に挿入される前のトナーカートリッジ60を側面から見た図である。図7(B)は、奥側方向から見た、カートリッジ収納室55の開口55aとトナーカートリッジ60とはがし部材72の外形形状である。奥側方向から見た、トナーカートリッジ60の投影形状を実線で、開口55aを1点鎖線でそれぞれ示す。
カートリッジ収納室55の開口55aは、トナーカートリッジ60の背面方向からの投影形状に沿った形状に形成される。こうしておけば、ユーザは、説明書等なしでも、直観的にトナーカートリッジ60の挿入向きを理解することができ、誤装着を確実に防止することができるからである。また、トナーカートリッジ60と取付部間に無用な隙間をなくすことで、装着後に内部へのごみ等の侵入を防止することもできるからである。
なお、本図では、開口55aの形状をトナーカートリッジ60の背面形状の全てに沿った形状で示しているが、必ずしも、トナーカートリッジ60の背面形状の全てに忠実に沿った形状である必要はない。開口55aの形状は、トナーカートリッジ60の挿入を確実にガイドできるような形状であればよい。
トナーシール70を剥がし忘れたトナーカートリッジ60が挿入されると、はがし部材72の基部72aの突き当て部72dが、開口55aに確実に突き当たる(衝突する)。詳しく言えば、突き当て部72dは、開口55aを形成するカートリッジ収納室55の前面55bに突き当たる。前面55bは、例えば外装フレーム36等の一部分である。
つまり、トナーシール70が剥離されないままのトナーカートリッジ60が挿入されると、はがし部材72がカートリッジ収納室55の開口55aに突き当たり、突き当たった感触がユーザの手に伝わる。これにより、ユーザは剥がし忘れに気づき、トナーカートリッジ60を取り出して、はがし部材72をつまんでトナーシール70を剥がしてから再挿入することで、正常な装填が実現される。
図8、図9、図10は、トナーシール70を剥がし忘れたトナーカートリッジ60がカートリッジ収納室55に挿入された場合に、トナーシール70が、トナーカートリッジ60から剥離される様子を説明する図である。
前述のように、トナーシール70を剥がし忘れたままのトナーカートリッジ60を挿入した場合には、挿入開始直後に、はがし部材72がカートリッジ収納室55の開口55aに突き当たることで、ユーザは、剥がし忘れに気づく可能性は高いはずである。
しかし、場合によっては、はがし部材72の突き当てに気づかずに、トナーカートリッジ60の挿入がそのまま続行される可能性もある。はがし部材72よる突き当てに気づかずにトナーカートリッジ60の挿入が続行された場合でも、更にはがし部材72によって、トナーシール70が剥離されていくことを、以下で説明する。
なお、図8は、トナーシール70とはがし部材72の剥離態様を明確に示すために、カートリッジ収納室55の図示を省略して、トナーカートリッジ60のみを示している。また、トナーカートリッジ60の上下の向きも、図5、図6と同じく、挿入時の向きと上下を逆にしている。
トナーシール70が剥離される態様として、以下2つのパターンを代表として説明する。第1のパターンが、トナーカートリッジ60の挿入に従って、(A)→(B)→(C)の順番で剥離がなされるパターンである。第2のパターンが、トナーカートリッジ60の挿入に従って、(A)→(B)→(D)→(E)の順番で剥離がなされるパターンである。
第1のパターンから説明する。図8(A)は、トナーカートリッジ60をカートリッジ収納室55に挿入する前の状態で、図6と同じ状態である。トナーカートリッジ60をカートリッジ収納室55に挿入すると、基部72aの突き当て部72dがカートリッジ収納室55の開口55a(前面55b)に突き当たる。
トナーカートリッジ60の挿入をそのまま続けると、はがし部材72は開口55aの外側に留められたままなので、はがし部材72と一体であるトナーシール70は奥側の部分からはがれ始める。ここで、図8(B)に示すように、トナーシール70の剥離部分70bは、開口55aの内側に入らず外側に残り、突出するような突出形状となる。
図9は、図8(B)に示すトナーカートリッジ60の側面図で、図8(B)に示すトナーシール70の剥離部分70bを拡大して示す模式図である。なお、図9は、図8(B)と、上下関係は同じである。上述のように、突き当て部72dが開口55aに入る手前で留まり、トナーシール70の剥離部分70bは、開口55aの外側で、本図で見て上方向に突出する。
そして、トナーカートリッジ60の挿入に従って、トナーシール70の剥離が進行するが、トナーシール70の中間部分が剥離されづらい場合もある。この場合には、図8(C)に示すように、トナーシール70の剥離部分70cが開口55aの内部に残った状態で、トナーカートリッジ60が挿入されていく。図10は、図8(C)に示すトナーシール70の剥離部分70cが開口55aの内部に残っていく様子を拡大して示す模式図である。
また、この場合には、はがし部材72の姿勢が、図8(B)の姿勢から90°回転されて、基部72aがトナーカートリッジ60の底部60bに対して起立するような姿勢に変化もする。
そして、このような状態で、トナーカートリッジ60がカートリッジ収納室55の奥まで挿入されてしまった場合でも、開口55aの外側に留まっているはがし部材72を引っ張ることで、トナーシール70を、トナーカートリッジ60から完全に剥離することができる。
第2のパターンを説明する。図8(B)から、トナーカートリッジ60がさらに挿入されると、図8(D)に示すように、突出した剥離部分70bが、基部72aの下に折り畳まれた状態で、かつ図8(C)の状態と同様に、剥離部分70dが開口55aの内部残った状態で、トナーシール70が剥離されていく場合がある。
図8(E)は、このような状態で、トナーカートリッジ60がカートリッジ収納室55の奥まで挿入された場合である。トナーシール70はトナーカートリッジ60から剥離されているが、カートリッジ収納室55内部に残っている状態である。この場合にも、開口55aの外側にあるはがし部材72をつまんで引っ張ることで、トナーシール70をカートリッジ収納室55から簡単に取り除くことができる。
以上説明したように、トナーシール70の先端にはがし部材72を設けることで、トナーシール70の剥がし忘れを確実に防止できる。はがし部材72の機能を、再度整理して説明する。
はがし部材72は、第1に、ユーザが、トナーカートリッジ60を挿入する前に、底部60bからトナーシール70を剥離する操作を容易にするための、つまみ部材として機能する。
トナーシール70先端のはがし部材72は、底部60bに接着されていないので、はがし部材72を手でつまんで、前側方向に引っ張ることで、トナーシール70を簡単に剥離することができる。
はがし部材72は、第2に、トナーシール70をはがし忘れてトナーカートリッジ60が挿入された場合に、ユーザにトナーシール70のはがし忘れを気付かせるための部材である。カートリッジ収納室55の開口55aに突き当たることで、ユーザに剥がし忘れを気づかせる。
はがし部材72は、第3に、トナーシール70未剥離のトナーカートリッジ60がそのまま挿入された場合でも、トナーシール70を剥離させる。剥離されたトナーシール70は、開口55aの外側に留まっているはがし部材72を引っ張ることで、カートリッジ収納室55内部から取り除くことができる。
以上の実施形態により少なくとも奏せられる効果を列記する。
1)簡易な形状のはがし部材を追加することにより、トナーカ−トリッジを挿入する動作で、トナーシールを剥がすことができるので、装填時のトナーシールの剥がし忘れを、簡単に防止できる。製造コストも安価で済む。
2)また、トナーシールに貼付したはがし部材を、トナーシ−ルより大きい面積の部材にしたので、つまみやすく、トナーカ−トリッジに接着していないため、トナーシ−ル端面を剥がしやすい。
3)トナーシールの剥がし忘れを検知して、画面に警告表示を出すような方式に比べて、突き当たるだけなので、初心者にも分かりやすく、ユーザフレンドリな方式である。また、剥がし忘れ警告のための表示も不要になる。
4)突き当て部が開口にぶつかっても、そのままトナーカ−トリッジを挿入して、トナーシールが剥がれてくれ、トナーシールを容易に取り除くことができるので、トナーシールを剥がすためにトナーカ−トリッジを再挿入する手間も省くことができる。
なお、上記実施形態では、はがし部材をトナーカ−トリッジの底部に水平な向きになるように取り付けたが、これに限るものではなく、トナーカ−トリッジの収納向きに合せて、取付位置や角度を適宜設定することができる。また、基部の両端に設けた切片部の形状も これに限るものでなく、また切片部を省略して、基部のみでもよい。
また、上記実施形態では、突き当て部はトナーシールと別体で構成されると説明したが、トナーシールの一部を突き当て部として、突き当て部とトナーシールを一体構成とするようにしてもよい。
本発明の実施形態を説明したが、本発明は特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。以下、本件特許出願の出願当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
〔付記1〕
トナー供給口と、
前記トナー供給口を遮蔽するように貼り付けられたトナーシールと、
前記トナーシールの一部が貼り付けられ、前記トナー供給口から前記トナーシールをはがすためのはがし部材と、
を備える
ことを特徴とするトナーカートリッジ。
〔付記2〕
前記はがし部材の前記トナーシールの短手方向から突出した部分が、前記トナーカートリッジが、プリンタ内部に形成されたカートリッジ収納室に挿入される際に、前記カートリッジ収納室の開口に突き当たる突き当て部となる
ことを特徴とする付記1に記載のトナーカートリッジ。
〔付記3〕
前記トナー供給口は長孔状であり、
前記トナーシールは長尺状であり、
前記はがし部材は前記トナーシールの短手方向より大きな幅且つ前記トナーシールの長手方向より短い長さを有する
ことを特徴とする付記1または2に記載のトナーカートリッジ。
〔付記4〕
前記トナーカートリッジが前記カートリッジ収納室へ挿入されても、前記はがし部材はカートリッジ収納室の開口外側に留まり、当該トナーカートリッジの挿入動作に従って、前記トナーシールが、前記トナー供給口から剥離されていく
ことを特徴とする付記1乃至3の何れか1つに記載のトナーカートリッジ。
〔付記5〕
前記はがし部材は、前記トナーシールと一体的に形成される
ことを特徴とする付記1乃至4の何れか1つに記載のトナーカートリッジ。
〔付記6〕
前記はがし部材は、前記トナーシールの挿入方向側の先端部に設けられる
ことを特徴とする付記2乃至5の何れか1つに記載のトナーカートリッジ。
〔付記7〕
前記はがし部材は、前記トナーカートリッジの側面から前記挿入方向に直交する方向に突出する
ことを特徴とする付記2乃至6の何れか1つに記載のトナーカートリッジ。
なお、本発明は上述した実施形態そのままに限定されるものではく、実施段階でのその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化することができる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成することができる。例えば、実施形態に示される全構成要素を適宜組み合わせても良い。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。このような、発明の趣旨を逸脱しない範囲内において種々の変形や応用が可能であることはもちろんである。
1 プリンタ
2 画像形成部
3 中間転写ベルトユニット
4 給紙部
5 両面印刷用搬送ユニット
6(6M、6C、6Y、6K) 画像形成ユニット
7(7m、7c、7y、7k) 感光体ドラム
8 クリーナ
9 帯電ローラ
11 光書込ヘッド
12 現像器
13 現像ローラ
14 転写ベルト
15 駆動ローラ
16 従動ローラ
17 ベルト位置制御機構
18 一次転写ローラ
19 供給ローラ
20 廃トナー回収容器
21 給紙カセット
22 被印刷媒体取出ローラ
23 給送ローラ
24 捌きローラ
25 待機搬送ローラ対
26 二次転写ローラ
27 ベルト式熱定着装置
28 搬出ローラ対
29 排紙トレー
36 外装フレーム
37 ドラムユニット
38 長孔
42 現像部
50 前扉
55 カートリッジ収納室
55a 開口
60 トナーカートリッジ
60b 底部
62 トナー供給口
64 ロックつまみ
70 トナーシール
72 はがし部材
72a 基部
72c 切片部
72d 突き当て部

Claims (5)

  1. 半円筒形状の底面を有し、長手方向に沿ってプリンタ内部に形成されたカートリッジ収納室に挿脱自在に設けられたカートリッジ本体と、
    前記カートリッジ本体の前記底面の略中央で前記長手方向に沿って長孔状に形成されたトナー供給口と、
    前記トナー供給口を遮蔽するように貼り付けられると共に前記カートリッジ本体の挿入方向側へ延設されたトナーシールと、
    前記底面と係合し前記カートリッジ本体の挿入方向に直交する方向に突出したガイド部を有し、前記トナーシールの前記挿入方向側の先端部が貼り付けられ、前記トナー供給口から前記トナーシールをはがすためのはがし部材と、
    を備える
    ことを特徴とするトナーカートリッジ。
  2. 前記はがし部材の前記トナーシールの短手方向から突出した部分が、前記トナーカートリッジが前記カートリッジ収納室に挿入される際に、前記カートリッジ収納室の開口に突き当たる突き当て部となる
    ことを特徴とする請求項1に記載のトナーカートリッジ。
  3. 記はがし部材は前記トナーシールの短手方向より大きな幅且つ前記トナーシールの長手方向より短い長さを有する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のトナーカートリッジ。
  4. 前記トナーカートリッジが前記カートリッジ収納室へ挿入されても、前記はがし部材はカートリッジ収納室の開口外側に留まり、当該トナーカートリッジの挿入動作に従って、前記トナーシールが、前記トナー供給口から剥離されていく
    ことを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載のトナーカートリッジ。
  5. 前記はがし部材は、前記トナーシールと一体的に形成される
    ことを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載のトナーカートリッジ。
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