JP5723049B2 - 顔料分散液及びその製造方法、カラーフィルター用感光性着色樹脂組成物、並びに、カラーフィルター - Google Patents
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Description
このような着色層の形成方法としては、顔料分散法、染色法、電着法、印刷法などが知られている。中でも、分光特性、耐久性、パターン形状及び精度等の観点から、平均的に優れた特性を有する顔料分散法が最も広範に採用されている。
しかしながら、特許文献1に開示されるような方法であっても、顔料濃度が高い場合の分散安定性を良好にした上で、地汚れの発生を十分に抑制することができなかった。また、露光後の硬化物の密着性を十分に高いものとすることが難しかった。
すなわち、本発明に係る顔料分散液の製造方法は、少なくとも顔料(A)、3級以下のアミンを有する重合体(B)、アミンと反応可能な低分子化合物(C)、及び溶剤(D)を混合し、前記重合体(B)と前記低分子化合物(C)とを反応させながら、前記顔料(A)を分散させる顔料分散工程を有し、前記重合体のアミンと反応可能な低分子化合物(C)は、下記一般式(1)〜(2)、モノブチルリン酸、メチルリン酸、及びフェニルホスホン酸よりなる群から選択される1種以上であることを特徴とすることを特徴とする。
本発明によれば、上記カラーフィルター用感光性着色樹脂組成物を用いて形成された着色層を有するものであるため、本発明のカラーフィルターを、地汚れの問題がなく、基板に対する密着性が高い着色層とすることができる。その結果、透過率やコントラストの低下、表示不良、ITO膜の剥離や、液晶セル化工程でのシール性劣化等の問題が抑制されたカラーフィルターが得られる。また、前記カラーフィルター用感光性着色樹脂組成物は顔料濃度を高くしたり、微細顔料を用いても顔料分散安定性が高いため、このような感光性着色樹脂組成物を用いて形成された着色層を有することにより、色再現性の高いものや、高精細、高輝度、高コントラストなカラーフィルターとすることが可能になる。
本発明に係る顔料分散液の製造方法は、少なくとも顔料(A)、3級以下のアミンを有する重合体(B)、アミンと反応可能な低分子化合物(C)、及び溶剤(D)を混合し、前記重合体(B)と前記低分子化合物(C)とを反応させながら、前記顔料(A)を分散させる顔料分散工程とを有することを特徴とする。
また、本発明に係る顔料分散液は、上記製造方法により製造された顔料分散液であり、少なくとも顔料(A)、3級以下のアミンを有する重合体(B)、アミンと反応可能な低分子化合物(C)、及び溶剤(D)を混合し、前記重合体(B)と前記低分子化合物(C)とを反応させながら、前記顔料(A)を分散させて得られることを特徴とする。
顔料分散剤は極性が高く、自己凝集を起こしやすい性質がある。従来のように、顔料分散剤を顔料近傍で生成させずに予備合成した顔料分散剤を加えて分散を試みると、顔料分散剤同士が凝集し顔料への吸着が妨げられ易い。そのため、顔料分散剤の量を増加させる必要がある。このような場合、完全に顔料に吸着していない不必要な分散剤が存在するため、それらが凝集することで分散系全体の相溶性を阻害することが起こる。
それに対して、本発明によれば、分散場と反応場を同時に提供して顔料の分散を行うことにより、3級以下のアミンを有する重合体(B)が当該アミンと反応する低分子化合物(C)と反応してin situで顔料に効率的に吸着することができ、顔料の再凝集が起き難い理想的な分散系が得られる。
また、顔料近傍において3級以下のアミンを有する重合体(B)と当該アミンと反応する低分子化合物(C)からなる少量の顔料分散剤で良好な顔料分散性が得られるため、顔料に吸着していない不必要な顔料分散剤が殆ど存在しない。その結果、分散系内の樹脂部と溶剤との相溶性に悪影響がなく、安定した顔料分散性が得られる。更に、本発明によれば、3級以下のアミンを有する重合体(B)と当該アミンと反応する低分子化合物(C)とを予め合成させる工程が不要なため、生産性が高い。
<顔料(A)>
本発明に用いられる顔料としては、公知の顔料を用いることができる。本発明において使用可能な有機顔料の具体例を下記表1および表2に示す。
なお、これらの顔料は単独で用いてもよく2種以上を混合して用いても良い。
3級以下のアミンを有する重合体(B)とは、3級アミン、2級アミン、及び1級アミンよりなる群から選択される1種以上のアミンを有する重合体である。アミンの重合体における位置関係は主鎖、側鎖、重合体末端、いずれにも限定されない。また、アミンを含む繰り返し単位の位置関係は、重合体上ランダム状でもブロック状でもいずれも好適に用いられる。
前記重合体のアミンと反応可能な低分子化合物(C)は、溶剤中で組み合わせて用いる前記重合体(B)が有するアミンと反応可能な官能基を有する低分子化合物である。アミンと反応可能な官能基としては、例えば、炭酸、リン酸、ホスホン酸、ホスフィン酸、硫酸、ハロゲン化アルキル、ハロゲン化アリール、ハロゲン化アリル、硫酸ジアルキル、アルキル又はアリールスルホン酸メチル類、炭酸エステル、リン酸エステル等が挙げられる。
本発明に係る顔料分散液には、顔料を分散させるために溶剤が含まれる。本発明に用いられる溶剤としては、本発明に用いられる各成分とは反応せず、これらを溶解もしくは均一に分散可能な溶剤であれば良い。具体的には、シクロヘキシルアセテート;メトキシブチルアセテート(MBA);エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート等のエチレングリコールモノアルキルエーテルアセテート類;ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル等のジエチレングリコールモノアルキルエーテル類;ジエチレングリコールモノ−n−ブチルエーテルアセテート等のジエチレングリコールモノアルキルエーテルアセテート類;プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート(PGMEA)、プロピレングリコールモノエチルエーテルアセテート等のプロピレングリコールモノアルキルエーテルアセテート類;ジエチレングリコールジメチルエーテル等の他のエーテル類;シクロヘキサノン、2−ヘプタノン、3−ヘプタノン等のケトン類;2−ヒドロキシプロピオン酸エチル等の乳酸アルキルエステル類;3−メチル−3−メトキシブチルプロピオネート、3−メトキシプロピオン酸エチル、3−エトキシプロピオン酸メチル、3−エトキシプロピオン酸エチル、酢酸n−ブチル、酢酸イソブチル、ぎ酸n−アミル、酢酸イソアミル、プロピオン酸n−ブチル、酪酸エチル、酪酸イソプロピル、酪酸n−ブチル、ピルビン酸エチル等の他のエステル類;γ−ブチロラクトン、3−メトキシブタノール、3−メチル−3−メトキシブチルアセテート等を挙げることができる。これらの溶剤は単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせてもよい。
本発明の顔料分散液は、必要に応じて本発明の目的を妨げない範囲において、その他の成分を含んでいても良い。たとえば、その後の着色樹脂組成物を調製する際に、着色樹脂組成物を構成する感光性組成物と前記顔料分散液が相溶しやすくするためのポリマー(バインダー樹脂)を含んでいても良い。このようなポリマーは選択により、顔料分散補助樹脂としても機能する。
その他、必要に応じて本発明の目的を妨げない範囲において、濡れ性向上のための界面活性剤、密着性向上のためのシランカップリング剤、消泡剤、ハジキ防止剤、酸化防止剤、凝集防止剤、紫外線吸収剤などを添加することができる。
本発明に用いられるバインダー樹脂としては、特に限定されるものではないが、カラーフィルターの製造に用いられることから、耐熱性および、製造工程において使用される有機溶剤への耐性を有する樹脂であることが好ましい。具体的には、エポキシ系樹脂、(メタ)アクリル系樹脂、ウレタン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリイミド系樹脂、ポリオレフィン系樹脂などの感光性または非感光性の樹脂を挙げることができる。
本発明に係る顔料分散液の製造方法は、少なくとも顔料(A)、3級以下のアミンを有する重合体(B)、アミンと反応可能な低分子化合物(C)、及び溶剤(D)を混合し、前記重合体(B)と前記低分子化合物(C)とを反応させながら、前記顔料(A)を分散させる顔料分散工程を有する。
すなわち、3級以下のアミンを有する重合体(B)及び溶剤(D)を含有する溶液に、顔料(A)、及び前記重合体のアミンと反応可能な低分子化合物(C)を添加した後に、前記重合体(B)と前記低分子化合物(C)とを反応させながら、前記顔料(A)を分散する顔料分散工程を行うことが、本発明のin situ分散の効果を高め、高い顔料分散安定性が得られる点から好ましい。
また、上記分散工程において、分散開始時に前記低分子化合物(C)が3級以下のアミンを有する重合体(B)100重量部に対して、少なくとも5重量部程度含まれていれば、前記低分子化合物(C)を分散工程中に分割して添加していっても、好適に分散することができる。
本発明に係るカラーフィルター用感光性着色樹脂組成物は、上記本発明に係る顔料分散液と、多官能性モノマー(E)、及び光重合開始剤(F)を含有することを特徴とする。本発明によれば、上記本発明に係る顔料分散液を含有する樹脂組成物を用いることにより、顔料分散安定性に優れながら、地汚れの問題がなく、密着性に優れ、顔料濃度の高い着色層を精度良く形成可能なカラーフィルター用着色樹脂組成物とすることができる。
従来の方法では顔料に対する顔料分散剤の吸着効率が悪いため、十分な分散性を得るためには顔料分散剤の添加量を多くする必要があった。顔料分散剤は現像性能、基材密着性能を殆ど持たないため、顔料分散剤の増加は地汚れの発生、密着性の低下を招いていた。
それに対し本願によれば、顔料分散剤量は必要最小限のため、現像性能、基材密着性能に対し、悪影響が起き難い。また、分散剤の量が減ることにより硬化成分を増やすことができ、硬化性、密着性を上げることができる。さらに、アミン(B)と反応させる低分子化合物(C)の構造により、アミンを有する重合体に現像性能、基材密着性能等の任意の性能を付加することが可能なため、良好な分散性能を保持しながら目的に応じた様々な性能の分散液を得ることが可能である。
尚、上記本発明に係る顔料分散液に含まれ得る成分については、上記顔料分散液の箇所において説明したものと同様のものを用いることができるので、ここでの説明は省略する。
本発明のカラーフィルター用感光性着色樹脂組成物に含まれる多官能性モノマーとしては、重合可能なものであれば特に限定されるものではないが、通常、エチレン性不飽和二重結合を2つ以上含むものである。
このような多官能性モノマーとしては、なかでも、アクリロイル基またはメタクリロイル基を有する多官能(メタ)アクリレートであることが好ましい。
これらの多官能(メタ)アクリレートは、1種のみを単独で使用してもよく、2種以上を併用して使用してもよい。
本発明に用いられる光重合開始剤(F)は、一般的にカラーフィルターの製造に用いられるものを使用することができる。1種に限定されず、2種類以上を組み合わせて用いても良い。
上記3級アミン構造を有する光重合開始剤の市販品としては、例えば、イルガキュア907、イルガキュア369(以上、チバ・スペシャルティ・ケミカルズ製)、ハイキュアABP(川口薬品製)などが挙げられる。
更に、本発明のカラーフィルター用感光性着色樹脂組成物には、必要に応じて、その他の成分を含有することができる。中でも、上述したバインダー樹脂のうち、カルボキシル基等の酸性官能基を有するアルカリ可溶性樹脂を含有することが現像性の点から好ましい。
本発明の感光性着色樹脂組成物における顔料(A)の含有量としては、本発明の感光性着色樹脂組成物を用いてカラーフィルターの着色層を形成した場合に、所望の発色が可能なものであれば特に限定されるものではなく、用いる顔料の種類によっても異なるが、上記感光性着色樹脂組成物の固形分中において、1重量%〜70重量%の範囲内であることが好ましく、なかでも10重量%〜60重量%の範囲内であることが好ましい。上記顔料の含有量が、上記範囲より多いと、本発明の感光性着色樹脂組成物を用いてカラーフィルターの着色層を形成した場合に、現像性が低下したり、地汚れが発生する可能性があるからである。また、上記範囲より少ないと、本発明の感光性着色樹脂組成物を用いてカラーフィルターの着色層を形成した場合に、着色層を発色が十分なものとすることができない可能性があるからである。
本発明のカラーフィルター用感光性着色樹脂組成物の製造方法は、予め、上記本発明に係る顔料分散液を準備し、当該顔料分散液を用いて調製すれば、特に限定されない。当該顔料分散液に、多官能性モノマー(E)、光重合開始剤(F)、及びその他の成分を添加して、均一に混合乃至分散させても良い。或いは、多官能性モノマー(E)、光重合開始剤(F)、及びその他の成分を溶剤(D)と混合、分散又は溶解した感光性成分溶液を調製して、準備した顔料分散液と感光性成分溶液とを混合し、必要に応じて分散処理を行うことによって、カラーフィルター用感光性着色樹脂組成物を製造しても良い。
次に、本発明のカラーフィルターについて説明する。本発明のカラーフィルターは、上記カラーフィルター用感光性着色樹脂組成物を用いて形成された着色層を有するものである。
ここで、上記着色層は、上記「II.カラーフィルター用感光性着色樹脂組成物」の項に記載のカラーフィルター用感光性着色樹脂組成物を用いて形成されたものである。
以下、本発明のカラーフィルターの各構成について説明する。
本発明に用いられる着色層は、上記カラーフィルター用感光性着色樹脂組成物を用いて形成されたものである。
このような本発明に用いられる着色層の配列としては、一般的なカラーフィルターの着色層が有するものとすることができ、例えば、ストライプ型、モザイク型、トライアングル型、4画素配置型等の配列とすることができる。また、着色層の幅、面積等は任意に設定することができる。
上記着色層の厚みとしては、通常、1μm〜5μmの範囲内であることが好ましい。
なお、上記カラーフィルター用感光性着色樹脂組成物については、上記「II.カラーフィルター用感光性着色樹脂組成物」の項に記載した内容と同様であるので、ここでの説明は省略する。
本発明のカラーフィルターは、上記着色層以外に、通常、透明基板と、遮光部とを少なくとも有するものである。このような透明基板および遮光部としては、一般的なカラーフィルターに使用されるものを用いることができる。
3級以下のアミンを有する重合体(B)(MMA/DMMA=60/40重量%、アミン価 140mgKOH/g、重量平均分子量 10,000、プロピレングルコールモノメチルエーテルアセテート(PGMEA)溶液、固形分60重量%)を9.2重量部、酸基含有バインダー樹脂(BzMA/MMA/MAA=50/35/15重量%、重量平均分子量 10,000、PGMEA溶液、固形分40重量%)を6.1重量部、及び溶剤(D)(PGMEA)を68.7重量部についてディゾルバーで攪拌混合して均一溶解させた。当該溶液に、重合体のアミンと反応可能な低分子化合物(C)(リン酸ジブチル、DP-4;商品名、大八化学社製)を1.0重量部及び顔料(A)(C.I.ピグメントレッド254)15.0重量部を加え、ビーズミルを用いて、前記重合体(B)と前記低分子化合物(C)とを反応させながら、前記顔料(A)を分散し、実施例1の顔料分散液を製造した。ここで、MMA;メチルメタクリレート、DMMA;ジメチルアミノエチルメタクリレート、BzMA;ベンジルメタクリレート、MAA;メタクリル酸、PGMEA;プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートである。
3級以下のアミンを有する重合体(B)(MMA/DMMA=60/40重量%、アミン価 140mgKOH/g、重量平均分子量 10,000、PGMEA溶液、固形分60重量%)を8.3重量部、酸基含有バインダー樹脂(BzMA/MMA/MAA=50/35/15重量%、重量平均分子量 10,000、PGMEA溶液、固形分40重量%)を6.1重量部、及び溶剤(D)(PGMEA)を69.1重量部についてディゾルバーで撹拌混合して、重合体溶液を得た。当該重合体溶液に、重合体のアミンと反応可能な低分子化合物(C)(リン酸ジブチル、DP-4;商品名、大八化学社製)を1.0重量部及びBzCl(ベンジルクロライド、関東化学社製)を0.5重量部、並びに顔料(A)(C.I.ピグメントレッド254)15.0重量部を添加し、ビーズミルを用いて、前記重合体(B)と前記低分子化合物(C)とを反応させながら、前記顔料(A)を分散し、実施例2の顔料分散液を製造した。
3級以下のアミンを有する重合体(B)(MMA/DMMA=60/40重量%、アミン価 140mgKOH/g、重量平均分子量 10,000、PGMEA溶液、固形分60重量%)を7.5重量部、酸基含有バインダー樹脂(BzMA/MMA/MAA=50/35/15重量%、重量平均分子量 10,000、PGMEA溶液、固形分40重量%)を6.1重量部、及び溶剤(D)(PGMEA)を69.4重量部についてディゾルバーで攪拌混合して均一溶解させた。当該溶液に、重合体のアミンと反応可能な低分子化合物(C)(リン酸ジブチル、DP-4;商品名、大八化学社製)を2.0重量部及び顔料(A)(C.I.ピグメントレッド254)15.0重量部を加え、ビーズミルを用いて、前記重合体(B)と前記低分子化合物(C)とを反応させながら、前記顔料(A)を分散し、実施例3の顔料分散液を製造した。
3級以下のアミンを有する重合体(B)(MMA/DMMA=60/40重量%、アミン価 140mgKOH/g、重量平均分子量 10,000、PGMEA溶液、固形分60重量%)を8.3重量部、酸基含有バインダー樹脂(BzMA/MMA/MAA=50/35/15重量%、重量平均分子量 10,000、PGMEA溶液、固形分40重量%)を6.7重量部、及び溶剤(D)(PGMEA)を74.0重量部についてディゾルバーで攪拌混合して均一溶解させた。当該溶液に、重合体のアミンと反応可能な低分子化合物(C)(p−トルエンスルホン酸メチル、東京化成社製)を1.0重量部及び顔料(A)(C.I.ピグメントブルー15:6)10.0重量部を加え、ビーズミルを用いて、前記重合体(B)と前記低分子化合物(C)とを反応させながら、前記顔料(A)を分散し、実施例4の顔料分散液を製造した。
実施例1において、低分子化合物(C)を用いなかった以外は実施例1と同様にして、比較例1の顔料分散液を製造した。
[比較顔料分散剤1の合成]
3級以下のアミンを有する重合体(B)(MMA/DMMA=60/40重量%、アミン価 140mgKOH/g、重量平均分子量 10,000、PGMEA溶液、固形分60重量%)92重量部と、重合体のアミンと反応可能な低分子化合物(C)(リン酸ジブチル、DP-4;商品名、大八化学社製)10重量部と、PGMEA 224重量部とを配合し、室温で2時間撹拌して、固形分20重量%の比較顔料分散剤1を合成した。
1H NMRの測定により、当該アミンを有する重合体のアミン部位とDP-4のリン酸が反応したことを確認した。
[比較顔料分散液の調製]
上記合成した比較顔料分散剤1の溶液(固形分20重量%)32.5重量部、酸基含有バインダー樹脂(BzMA/MMA/MAA=50/35/15重量%、重量平均分子量 10,000、PGMEA溶液、固形分40重量%)6.1重量部、及びPGMEA46.4重量部をディゾルバーで撹拌混合して、均一に溶解させた。当該溶液に、顔料(A)(C.I.ピグメントレッド254) 15.0重量部を加え、ビーズミルを用いて分散し、比較例2の顔料分散液を得た。
[比較顔料分散剤2の合成]
固形分20重量%溶液となるように、3級以下のアミンを有する重合体(B)(MMA/DMMA=60/40重量%、アミン価 140mgKOH/g、重量平均分子量 10,000、PGMEA溶液、固形分60重量%)83重量部と、PGMEA 226重量部と、BzCl 5重量部とをフラスコに仕込み、窒素雰囲気下で80℃で4時間加熱攪拌後、冷却してアミンとBzClを反応させた重合体溶液を得た。この重合体溶液に、重合体のアミンと反応可能な低分子化合物(C)(リン酸ジブチル、DP-4;商品名、大八化学社製)10重量部を加え、室温で3時間攪拌し、固形分20重量%の比較顔料分散剤2の溶液を調製した。
1H NMRの測定により、当該アミンを有する重合体のアミン部位とBzCl及びDP-4のリン酸がそれぞれ反応したことを確認した。
[比較顔料分散液の調製]
上記合成した比較顔料分散剤2(固形分20重量%)32.5重量部、酸基含有バインダー樹脂(BzMA/MMA/MAA=50/35/15重量%、重量平均分子量 10,000、PGMEA溶液、固形分40重量%)を6.1重量部、及びPGMEA46.4重量部についてディゾルバーで撹拌混合して、重合体溶液を得た。当該重合体溶液に、顔料(A)(C.I.ピグメントレッド254)15.0重量部を添加し、ビーズミルを用いて前記顔料(A)を分散し、比較例3の顔料分散液を製造した。
比較例1と同様にしてビーズミルを用いて前記顔料(A)を分散後、低分子化合物(C)(リン酸ジブチル、DP-4;商品名、大八化学社製)1.0重量部を添加し、ディゾルバーで1時間撹拌混合し、比較例4の顔料分散液を製造した。
比較例1と同様にしてビーズミルを用いて前記顔料(A)を分散後、低分子化合物(C
)(リン酸ジブチル、DP-4;商品名、大八化学社製)1.0重量部及びBzCl(ベンジルクロライド、関東化学社製)0.5重量部を添加し、ディゾルバーで1時間撹拌混合し、比較例5の顔料分散液を製造した。
実施例1〜4及び比較例1〜5の顔料分散液をそれぞれ用い、下記に示す組成を、ディゾルバーを使用して均一に混合して、実施例5〜8及び比較例6〜10の感光性着色樹脂組成物を調製した。
<感光性着色樹脂組成物の組成>
・各顔料分散液:16.0重量部(固形分換算)
・バインダー樹脂(BzMA/MAA/GMA=30/40/30重量%、重量平均分子量 12,000):7.7重量部
・多官能モノマー(ジペンタエリストールヘキサアクリレート(DPHA)):3.3重量部
・光重合開始剤(IRGACURE369、チバスペシャリティーケミカルズ社製):1重量部
・光重合開始剤(IRGACURE907、チバスペシャリティーケミカルズ社製):1重量部
・溶剤(プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート(PGMEA)):60.8重量部
(1)顔料分散液の分散安定性
実施例及び比較例で得られた各顔料分散液について、25℃で7日間保存前後の粘度を測定し、保存前後の粘度の変化率を比較した。粘度については、回転振動型粘度計を用いて、25.0±1.0℃における粘度を測定した。分散安定性について下記基準で評価を行った。結果を表3に示す。
○:保存前後の粘度の変化率が5%未満。
△:保存前後の粘度の変化率が5%以上10%未満。
×:保存前後の粘度の変化率が10%以上。
(2)着色層の形成
アルカリ洗浄済みのガラス基板上に、上記感光性着色樹脂組成物をスピンコーティングし、上記感光性着色樹脂組成物からなる着色層形成用層を形成した後、室温3分間、80℃のホットプレート上で3分間加熱することによりプリベイクさせ、乾燥させた。次いで、乾燥後の上記着色層形成用層を、超高圧水銀灯を用いて100mJ/cm2でマスク露光し硬化させた。
次いで、0.05wt%水酸化カリウム(KOH)を現像液として用いてスピン現像し、現像液に60秒間接液させた後に純水で洗浄することで現像処理を行った。その後、パターン形成された基板を230℃のオーブン内で30分間ポストベイクした。ポストベイク後の着色層形成用層からなる着色層の膜厚は、1.9μmであった。
(3)着色層の現像性
上記着色層の形成において、未露光部が溶解し、現像されるまでの時間を測定し、下記基準で評価を行った。現像の終了は、目視により判断した。結果を表3に示す。
○:10秒〜30秒で現像が終了する。
△:31秒〜60秒で現像が終了する。
×:60秒以内で現像が終了しない。
(4)着色層の密着性
1μm〜100μmの線幅のラインパターンを露光し、現像後に溶解されずに密着しているラインパターンの最小線幅を測定し、下記基準で評価した。結果を表に示す。
○:10μm以下の線幅のラインが密着している。
△:10μmより大きく、20μm以下の線幅のラインが密着している。
×:20μm以下の線幅のラインが密着しない。
アミンと反応可能な低分子化合物(C)を顔料分散時に配合した実施例1〜4の顔料分散液は、保存前後の粘度の変化率が小さく、顔料分散安定性が良好なことがわかった。また、実施例1〜4の顔料分散液を用いて製造された感光性着色樹脂組成物は、いずれも密着性に優れ、現像性も良好で地汚れが発生し難いことが明らかになった。
一方、アミンと反応可能な低分子化合物(C)を用いなかった比較例1の顔料分散液を用いた場合は、顔料分散安定性が悪く、密着性も悪いものであった。
また、アミンと反応可能な低分子化合物(C)と3級以下のアミンを有する重合体(B)とを予め反応させた顔料分散剤を用いて顔料を分散させた比較例2と3の顔料分散液を用いた場合は、密着性は良好であったが、現像性が悪かった。
さらに、3級以下のアミンを有する重合体(B)を用いて顔料を分散後、アミンと反応可能な低分子化合物(C)を後から添加した比較例4と5の顔料分散液を用いた場合は、顔料分散安定性が悪く、密着性も悪いものであった。
2 遮光部
3 着色層
10 カラーフィルター
Claims (7)
- 少なくとも顔料(A)、3級以下のアミンを有する重合体(B)、アミンと反応可能な低分子化合物(C)、及び溶剤(D)を混合し、前記重合体(B)と前記低分子化合物(C)とを反応させながら、前記顔料(A)を分散させる顔料分散工程を有し、前記重合体のアミンと反応可能な低分子化合物(C)は、下記一般式(1)〜(2)、モノブチルリン酸、メチルリン酸、及びフェニルホスホン酸よりなる群から選択される1種以上であることを特徴とする、顔料分散液の製造方法。
(一般式(1)〜(2)において、R1、R2、及びR4 はそれぞれ独立に、水素原子、炭素数1〜20の直鎖、分岐鎖又は環状のアルキル基、ビニル基、置換基を有してもよいフェニル基又はベンジル基、或いは−O−R6を表し、R3は、炭素数1〜20の直鎖、分岐鎖又は環状のアルキル基、ビニル基、置換基を有してもよいフェニル基又はベンジル基、或いは−O−R6を表し、R6は、炭素数1〜20の直鎖、分岐鎖又は環状のアルキル基、ビニル基、置換基を有してもよいフェニル基又はベンジル基、或いは炭素数1〜4のアルキレン基を介した(メタ)アクリロイル基を表す。) - 前記3級以下のアミンを有する重合体(B)のアミン価が、10mgKOH/g〜200mgKOH/gであることを特徴とする、請求項1に記載の顔料分散液の製造方法。
- 前記重合体のアミンと反応可能な低分子化合物(C)の分子量が、50〜400であることを特徴とする、請求項1又は2に記載の顔料分散液の製造方法。
- 前記溶剤が、有機溶剤である、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の顔料分散液の製造方法。
- 請求項1乃至4のいずれかに記載の顔料分散液の製造方法を用いて製造されたことを特徴とする顔料分散液。
- 請求項5に記載の顔料分散液と、多官能性モノマー(E)、及び光重合開始剤(F)を含有することを特徴とする、カラーフィルター用感光性着色樹脂組成物。
- 請求項6に記載のカラーフィルター用感光性着色樹脂組成物を用いて形成された着色層を有することを特徴とする、カラーフィルター。
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