JP5758580B2 - プロトンポンプ阻害剤 - Google Patents

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本発明は、新規なプロトンポンプ阻害剤、並びに、当該プロトンポンプ阻害剤を含有する皮膚外用剤に関し、詳しくは、下記一般式(1)に表される化合物、その異性体及び/又はそれらの薬理学的に許容される塩からなるプロトンポンプ阻害剤及びそれらを含有することを特徴とする皮膚外用剤に関する。
Figure 0005758580
(1)
[式中、R1は、水素原子、炭素数1〜4の直鎖又は分岐のアルキル基を表し、R2は、炭素数1〜12の直鎖又は分岐のアルキル基を表す。]
細胞内外における必要な物質の取り込み、及び、排出・分泌は、生体膜の構成成分であるイオンチャネル(カルシウムチャネル、カリウムチャネル等)、トランスポ−タ−(モノアミントランスポ−タ−、プロトンポンプ等)、輸送体(糖輸送体、アミノ酸輸送体等)等を介する能動又は受動輸送により行われている。また、前記の生体膜に存在する機能分子により輸送される物質には、細胞及び細胞小器官における情報伝達、機能調節又は維持を担っている情報伝達物質も多数存在する。特に、水素イオン(プロトン)は、能動又は受動輸送により細胞及び細胞小器官内外等のプロトン濃度勾配形成に大きな役割を果たしており、生命活動を維持するために必要なエネルギ−生産、生体分子の機能調節などに深く関与している。
細胞又は細胞小器官内外におけるプロトン濃度勾配の形成には、生体膜上に存在しプロトンを能動輸送する膜タンパク質である膜ATPase(膜H−ATPase)、更には、Na/K−ATPaseと共役的に働きプロトンを受動輸送するNa/H交換輸送蛋白質(NHE)など関与することが知られている。プロトンを能動輸送する膜H−ATPaseとしては、ミトコンドリア内膜に存在するF型ATPase群、細胞内の液胞などの細胞膜に存在するV型ATPase群、形質膜に存在するP型ATPase群などが報告されている。一方、Na/K−ATPaseと共役的に働くことによりプロトンを受動輸送するNa/H交換輸送蛋白質は、あらゆる細胞に存在することが確認されており、細胞又は細胞小器官内のプロトンとナトリウムイオンをATP非依存的に交換輸送することにより、プロトン濃度を調整している(例えば、非特許文献1を参照)。細胞又は細胞小器官内におけるプロトン濃度変化は、生体機能を司る様々な生体分子の機能及び活性に大きく影響を与える(例えば、非特許文献2を参照)。このため、膜H−ATPase及びNa/H交換輸送蛋白質(NHE)などのプロトン濃度を調整する生体分子は、プロトン濃度により機能及び活性が大きく影響を受ける様々な生体機能分子が関与する疾患、例えば、本態性高血圧、不整脈、狭心症、心肥大、糖尿病、虚血若しくは虚血性再潅流による臓器障害、脳虚血障害等の予防又は治療薬に対する創薬標的分子として注目されている。
前記のプロトンポンプ阻害剤の内、膜H−ATPase阻害作用を有するプロトンポンプ阻害剤としては、胃潰瘍治療薬のオメプラゾ−ル、ランソプラゾ−ル等のベンズイミダゾ−ル誘導体がよく知られている。この様な化合物は、実際に、胃潰瘍等の疾患治療薬として開発が進められ、疾患治療の効果が期待される。しかしながら、前記化合物は、稀にアナフィラキシ−等の副作用を発現する場合が存するため、アレルギ−等の副作用に対処出来る治療効果及び安全性の高い別構造の化合物開発が課題となっている。また、Na/H交換輸送系を選択的に阻害する物質としては、エチルイソプロピルアミロリド(EIPA)(例えば、非特許文献2を参照)、グアニジン誘導体(例えば、特許文献1を参照)、イソフラボン誘導体又はキサントン誘導体(例えば、特許文献2を参照)が、高血圧、脳梗塞、尿失禁治効果を有することが知られている。しかしながら、この様なプロトンポンプ阻害剤の生物活性は十分に満足のいくものではなく、更に、安定性又は安全性に課題を有する化合物も存するため、より高い活性及び選択性を有し、体内動態に優れ、副作用の少ない新しい骨格の阻害剤が望まれている。一方、プロトンポンプ阻害剤の皮膚への作用は全く知られていなかった。
本出願人は、細胞又は細胞小器官内等のプロトン濃度を調節する働きを担うプロトンポンプ阻害剤が、メラノサイト内の酸性化作用(プロトンポンプ阻害作用)を介するチロシナーゼ活性の低下によるメラニン産生抑制効果を発揮することにより、美白効果をはじめとする皮膚色素異常関連疾患に有用であることを見出している。プロトンポンプ阻害剤は、細胞内における環境的な要因、即ち、細胞内酸性化作用によりチロシナーゼ活性を抑制することによりメラニン産生を抑制し美白効果を発揮する点において、従前のメラニン産生抑制剤に属するチロシナーゼの酵素活性を低下させるチロシナーゼ直接阻害剤、チロシナーゼファミリータンパク質を減少させるチロシナーゼファミリータンパク減少剤等とは全く異なる作用機序を有する美白剤であると言える。言い換えれば、従前のメラニン産生抑制剤とプロトンポンプ阻害剤は、メラニン産生抑制作用を有する物質としては共通するが、その作用機作により明確に区別されるものである。加えて、従前のメラニン産生抑制剤とは異なった作用機序によりメラニン産生抑制作用を発揮するので、プロトンポンプ阻害作用を有するメラニン産生抑制剤と、従前のメラニン産生抑制剤との併用は、少なくとも相加的効果を奏する。この様な背景からも、プロトンポンプ阻害剤は、高い効果が期待出来る新たな作用機作を有するメラニン産生抑制剤である。
一方、ショウガ科に属する植物には、ジンゲロール誘導体又はショウガオール誘導体が含有され、該誘導体が、角層修復促進作用(例えば、特許文献3を参照)、皮膚角質層水分量増加作用(例えば、特許文献4を参照)、血行促進作用(例えば、特許文献5を参照)、メラニン産生抑制作用(例えば、特許文献6を参照)を有することが知られている。また、前記誘導体とは別に、化学合成されたショウガオール及びジンゲロールと類似構造を有する化合物が、チロシナーゼ阻害作用(例えば、特許文献7を参照)を有することも既に知られている。しかしながら、ショウガオール誘導体が、プロトンポンプ阻害作用を有することは知られていない。さらに、ショウガオール誘導体のプロトンポンプ阻害作用に関する構造活性相関は全く明らかにされておらず、プロトンポンプ阻害作用の発現が、ショウガオール誘導体の化学構造に制約を受けることも知られていなかった。加えて、前記のプロトンポンプ阻害作用を有するショウガオール誘導体を含有する皮膚外用剤が、プロトンポンプ阻害作用を介し、美白をはじめとする色素異常疾患の予防又は治療に有効であることも全く知られていなかった。
再表2004−004701号公報 特開平10−203976号公報 特開平6−239736号公報 特開平6−239729号公報 特開平6−183959号公報 特開2001−131033号公報 再公表2004−085373号公報
蛋白質・核酸・酵素、34(10)、1251(1989) Smith, D. R.; Spaulding, D. T.; Glenn, H. M.; Fuller, B. B., Exp. Cell. Res.、 2004、298、521−534.
本発明は、この様な状況下において為されたものであり、色素沈着予防又は改善用に好適な、新規なプロトンポンプ阻害剤、並びに、当該成分を含有する皮膚外用剤を提供することを課題とする。
この様な状況に鑑みて、本願発明者等は、美白をはじめとする色素沈着の予防又は改善用に好適な、プロトンポンプ阻害作用を有する新規成分を求め鋭意研究を行った結果、前記一般式(1)に表される化合物(6−ショウガオール(6−shogaol)を除く)、そのシス異性体及び/又はそれらの薬理学的に許容される塩にプロトンポンプ阻害作用を有することを見出し、本願発明を完成させるに至った。本願発明は以下に示す通りである。
<1>下記一般式(1)に表される化合物(6−ショウガオール(6−shogaol)を除く)、そのシス異性体及び/又はそれらの薬理学的に許容される塩からなるプロトンポンプ阻害剤。
Figure 0005758580
(1)
[式中、R1は、水素原子、炭素数1〜4の直鎖又は分岐のアルキル基を表し、R2は、炭素数1〜12の直鎖又は分岐のアルキル基を表す。]
Figure 0005758580
(6−ショウガオール、6−shogaol、化合物2)
<2>前記一般式(1)に表される化合物が、下記一般式(2)に表される化合物(6−ショウガオール(6−shogaol)を除く)であることを特徴とする、<1>に記載のプロトンポンプ阻害剤。
Figure 0005758580
(2)
[式中、R3は、炭素数1〜12の直鎖又は分岐のアルキル基を表す。]
<3>前記一般式(1)に表される化合物が、下記一般式(3)に表される化合物であることを特徴とする、<1>に記載のプロトンポンプ阻害剤。
Figure 0005758580
(3)
[式中、R4は、水素原子、炭素数1〜4の直鎖又は分岐のアルキル基を表す。]
<4>前記一般式(1)に表される化合物が、下記一般式(4)に表される化合物(6−ショウガオール(6−shogaol)を除く)であることを特徴とする、<1>に記載のプロトンポンプ阻害剤。
Figure 0005758580
(4)
[式中、R5は、水素原子、炭素数1〜4の直鎖又は分岐のアルキル基を表す。]
<5>前記一般式(1)に表される化合物が、下記一般式(5)に表される化合物であることを特徴とする、<1>に記載のプロトンポンプ阻害剤。
Figure 0005758580
(5)
[式中、R6は、水素原子、炭素数1〜4の直鎖又は分岐のアルキル基を表す。]
<6>前記一般式(1)に表される化合物が、下記一般式(6)に表される化合物であることを特徴とする、<1>に記載のプロトンポンプ阻害剤。
Figure 0005758580
(6)
[式中、R7は、水素原子、炭素数1〜4の直鎖又は分岐のアルキル基を表す。]
<7>前記一般式(1)に表される化合物が、4−ショウガオール(4−shogaol)、8−ショウガオール(8−shogaol)、及び10−ショウガオール(10−shogaol)から選ばれることを特徴とする、<1>に記載のプロトンポンプ阻害剤。
Figure 0005758580
(4−ショウガオール、4−shogaol、化合物1)
Figure 0005758580
(8−ショウガオール、8−shogaol、化合物3)
Figure 0005758580
(10−ショウガオール、10−shogaol、化合物4)
<8>前記プロトンポンプ阻害剤は、メラノサイトにおいてメラノサイト内を酸性化する作用を有することを特徴とする、<1>〜<7>の何れか一項に記載のプロトンポンプ阻害剤。
<9>前記プロトンポンプ阻害剤が、Na+/H+交換輸送系に作用するプロトンポンプ阻害剤であることを特徴とする、<1>〜<8>の何れか一項に記載のプロトンポンプ阻害剤。
<10><1>〜<9>の何れか一項に記載のプロトンポンプ阻害剤を含有する皮膚外用剤であって、前記皮膚外用剤全量に対し、前記プロトンポンプ阻害剤が、0.000001質量%〜10質量%含有されることを特徴とする、皮膚外用剤。
<11>美白用の化粧料(但し、医薬部外品を含む)であることを特徴とする、<10>に記載の皮膚外用剤。
<12>ショウガ科ショウガ属の植物体を溶媒で抽出し、該抽出物を分画し、分画におけるプロトンポンプ阻害作用を測定し、該プロトンポンプ阻害作用を有する分画を集めて皮膚外用剤に含有せしめることを特徴とする、<10>又は<11>の何れか一項に記載の皮膚外用剤の製造方法。
<13>下記一般式(1)で表される化合物(6−ショウガオール(6−shogaol)を除く)、そのシス異性体及び/又はそれらの薬理学的に許容される塩を含み、プロトンポンプ阻害作用を有するショウガ科ショウガ属の植物体の抽出物を有効成分として含有する、美白用の皮膚外用剤。
Figure 0005758580
(1)
[式中、R1は、水素原子、炭素数1〜4の直鎖又は分岐のアルキル基を表し、R2は、炭素数1〜12の直鎖又は分岐のアルキル基を表す。]
Figure 0005758580
(6−ショウガオール、6−shogaol、化合物2)
実施例1で単離した本発明のプロトンポンプ阻害剤(化合物1〜)及び化合物5のメラノサイト内酸性化作用(プロトンポンプ阻害作用)を示す図である。 本発明のショウガ科ショウガ属ショウガより得られる植物抽出物のメラノサイト内酸性化作用(プロトンポンプ阻害作用)を示す図である。
<本願発明のプロトンポンプ阻害剤>
本願発明のプロトンポンプ阻害剤は、前記一般式(1)に表される化合物(6−ショウガオール(6−shogaol)を除く)、そのシス異性体及び/又はそれらの薬理学的に許容される塩からなることを特徴とする。本願発明のプロトンポンプ阻害剤としては、細胞又は細胞小器官内外のプロトン濃度を調節する生体機能分子に働きかけプロトン濃度を調節する作用、取り分け、細胞又は細胞小器官内における酸性化作用(プロトンポンプ阻害作用)を有する物質であれば特段の限定なく適応することが出来る。前記プロトンポンプ阻害剤の具体例を挙げれば、生体膜の構成成分であり能動的なプロトン輸送を担う膜H+−ATPaseなどのイオンポンプに加え、Na+/K+−ATPase等のイオンポンプと共役的に働き受動的なプロトン輸送を担うNa+/H+交換輸送体等に作用することによりプロトン濃度を調節する物質が好適に例示出来る。
本願発明のプロトンポンプ阻害剤の内、好ましいものとしては、後述するメラノサイト内の酸性化作用を指標とする「メラノサイト内酸性化(プロトンポンプ阻害作用)検討」において、メラノソ−ム内の酸性化作用を有するプロトンポンプ阻害剤が好適に例示出来る。尚、本願発明のメラノサイト内における酸性化作用を有する物質とは、前記の「メラノサイト内酸性化(プロトンポンプ阻害作用)検討」において、蛍光顕微鏡による目視観察により、pH感受性蛍光色素の発色強度の増強が認められる物質を意味する。
ここで前記一般式()に表される化合物(6−ショウガオール(6−shogaol)を除く)いて述べれば、式中、Rは、水素原子、炭素数1〜4の直鎖又は分岐のアルキル基を表し、Rは、炭素数1〜12の直鎖又は分岐のアルキル基を表す。前記Rは、水素原子、炭素数1〜4の直鎖又は分岐のアルキル基を表し、具体例を挙げれば、水素原子、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基が好適に例示出来、より好ましくは、水素原子又はメチル基が好適に例示出来る。前記Rは、炭素数1〜12、より好ましくは、炭素数3〜9の直鎖又は分岐のアルキル基を表し、具体例を挙げれば、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、ウンデシル基、ドデシル基等が好適に例示出来、これらの内、好ましいものとしては、プロピル基、ペンチル基、ヘプチル基、ノニル基が好適に例示出来る。前記一般式()に表される化合物(6−ショウガオール(6−shogaol)を除く)の内、より好ましいものとしては、前記一般式()〜()に表される化合物が好適に例示出来る。前記一般式()に表される化合物(6−ショウガオール(6−shogaol)を除く)の内、ましい化合物を具体的に例示すれば、4−ショウガオール(4−shogaol、化合物1)8−ショウガオール(8−shogaol、化合物3)、10−ショウガオール(10−shogaol、化合物4)が好適に例示出来る。かかる化合物は、優れたプロトンポンプ阻害作用、並びに、プロトンポンプ阻害作用に基づくメラニン産生抑制作用を有する。また、製剤化における溶剤への溶解性に優れ、皮膚外用剤等への製剤化が容易であり、更に、製剤中の安定性、皮膚貯留性に優れ、色素沈着予防又は改善等の美白作用を発揮する。
ここで前記一般式()に表される化合物(6−ショウガオール(6−shogaol)を除く)いて述べれば、式中、Rは、炭素数1〜12の直鎖又は分岐のアルキル基を表す。前記Rは、炭素数1〜12、より好ましくは、炭素数3〜9の直鎖又は分岐のアルキル基を表し、具体例を挙げれば、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、ウンデシル基、ドデシル基等が好適に例示出来、これらの内、好ましいものとしては、プロピル基、ペンチル基、ヘプチル基、ノニル基が好適に例示出来る。前記一般式()に表される化合物(6−ショウガオール(6−shogaol)を除く)に関し具体例を挙げれば、1−(4−ヒドロキシ−3−メトキシフェニル)−4−ヘキセン−3−オン、1−(4−ヒドロキシ−3−メトキシフェニル)−4−へプテン−3−オン、1−(4−ヒドロキシ−3−メトキシフェニル)−4−オクテン−3−オン(4−ショウガオール、化合物1)、1−(4−ヒドロキシ−3−メトキシフェニル)−4−ノネン−3−オン1−(4−ヒドロキシ−3−メトキシフェニル)−4−ウンデセン−3−オン、1−(4−ヒドロキシ−3−メトキシフェニル)−4−ドデセン−3−オン(8−ショウガオール、化合物3)、1−(4−ヒドロキシ−3−メトキシフェニル)−4−トリデセン−3−オン、1−(4−ヒドロキシ−3−メトキシフェニル)−4−テトラデセン−3−オン(10−ショウガオール、化合物4)、1−(4−ヒドロキシ−3−メトキシフェニル)−4−ペンタデセン−3−オン、1−(4−ヒドロキシ−3−メトキシフェニル)−4−ヘキサデセン−3−オン、1−(4−ヒドロキシ−3−メトキシフェニル)−4−ヘプタデセン−3−オンが好適に例示出来、より好ましくは、1−(4−ヒドロキシ−3−メトキシフェニル)−4−オクテン−3−オン(4−ショウガオール、化合物1)1−(4−ヒドロキシ−3−メトキシフェニル)−4−ドデセン−3−オン(8−ショウガオール、化合物3)、1−(4−ヒドロキシ−3−メトキシフェニル)−4−テトラデセン−3−オン(10−ショウガオール、化合物4)が好適に例示出来る。かかる化合物は、優れたプロトンポンプ阻害作用、並びに、プロトンポンプ阻害作用に基づくメラニン産生抑制作用を有する。また、製剤化における溶剤への溶解性に優れ、皮膚外用剤等への製剤化が容易であり、更に、製剤中の安定性、皮膚貯留性に優れ、色素沈着予防又は改善等の美白作用を発揮する。
ここで前記一般式()に表される化合物にいて述べれば、式中、Rは、水素原子、炭素数1〜4の直鎖又は分岐のアルキル基を表す。前記Rは、水素原子、炭素数1〜4の直鎖又は分岐のアルキル基を表し、具体例を挙げれば、水素原子、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基が好適に例示出来、より好ましくは、水素原子又はメチル基が好適に例示出来る。前記一般式()に表される化合物に関し具体例を挙げれば、1−(4−ヒドロキシ−3−メトキシフェニル)−4−オクテン−3−オン(4−ショウガオール、化合物1)、1−(3−エトキシ−4−ヒドロキシフェニル)−4−オクテン−3−オン、1−(4−ヒドロキシ−3−プロピルオキシフェニル)−4−オクテン−3−オン、1−(3−ブトキシ−4−ヒドロキシフェニル)−4−オクテン−3−オンが好適に例示出来、より好ましくは、1−(4−ヒドロキシ−3−メトキシフェニル)−4−オクテン−3−オン(4−ショウガオール、化合物1)が好適に例示出来る。かかる化合物は、優れたプロトンポンプ阻害作用、並びに、プロトンポンプ阻害作用に基づくメラニン産生抑制作用を有する。また、製剤化における溶剤への溶解性に優れ、皮膚外用剤等への製剤化が容易であり、更に、製剤中の安定性、皮膚貯留性に優れ、色素沈着予防又は改善等の美白作用を発揮する。
ここで前記一般式()に表される化合物(6−ショウガオール(6−shogaol)を除く)いて述べれば、式中、Rは、水素原子、炭素数1〜4の直鎖又は分岐のアルキル基を表す。前記Rは、水素原子、炭素数1〜4の直鎖又は分岐のアルキル基を表し、具体例を挙げれば、水素原子、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基が好適に例示出来、より好ましくは、水素原子又はメチル基が好適に例示出来る。前記一般式()に表される化合物に関し具体例を挙げれば1−(3−エトキシ−4−ヒドロキシフェニル)−4−デセン−3−オン、1−(4−ヒドロキシ−3−プロピルオキシフェニル)−4−デセン−3−オン、1−(3−ブトキシ−4−ヒドロキシフェニル)−4−デセン−3−オンが好適に例示出来。かかる化合物は、優れたプロトンポンプ阻害作用、並びに、プロトンポンプ阻害作用に基づくメラニン産生抑制作用を有する。また、製剤化における溶剤への溶解性に優れ、皮膚外用剤等への製剤化が容易であり、更に、製剤中の安定性、皮膚貯留性に優れ、色素沈着予防又は改善等の美白作用を発揮する。
ここで前記一般式()に表される化合物にいて述べれば、式中、Rは、水素原子、炭素数1〜4の直鎖又は分岐のアルキル基を表す。前記Rは、水素原子、炭素数1〜4の直鎖又は分岐のアルキル基を表し、具体例を挙げれば、水素原子、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基が好適に例示出来、より好ましくは、水素原子又はメチル基が好適に例示出来る。前記一般式()に表される化合物に関し具体例を挙げれば、1−(4−ヒドロキシ−3−メトキシフェニル)−4−ドデセン−3−オン(8−ショウガオール、化合物3)、1−(3−エトキシ−4−ヒドロキシフェニル)−4−ドデセン−3−オン、1−(4−ヒドロキシ−3−プロピルオキシフェニル)−4−ドデセン−3−オン、1−(3−ブトキシ−4−ヒドロキシフェニル)−4−ドデセン−3−オンが好適に例示出来、より好ましくは、1−(4−ヒドロキシ−3−メトキシフェニル)−4−ドデセン−3−オン(8−ショウガオール、化合物3)が好適に例示出来る。かかる化合物は、優れたプロトンポンプ阻害作用、並びに、プロトンポンプ阻害作用に基づくメラニン産生抑制作用を有する。また、製剤化における溶剤への溶解性に優れ、皮膚外用剤等への製剤化が容易であり、更に、製剤中の安定性、皮膚貯留性に優れ、色素沈着予防又は改善等の美白作用を発揮する。
ここで前記一般式()に表される化合物にいて述べれば、式中、Rは、水素原子、炭素数1〜4の直鎖又は分岐のアルキル基を表す。前記Rは、水素原子、炭素数1〜4の直鎖又は分岐のアルキル基を表し、具体例を挙げれば、水素原子、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基が好適に例示出来、より好ましくは、水素原子又はメチル基が好適に例示出来る。前記一般式()に表される化合物に関し具体例を挙げれば、1−(4−ヒドロキシ−3−メトキシフェニル)−4−テトラデセン−3−オン(10−ショウガオール、化合物4)、1−(3−エトキシ−4−ヒドロキシフェニル)−4−テトラデセン−3−オン、1−(4−ヒドロキシ−3−プロピルオキシフェニル)−4−テトラデセン−3−オン、1−(3−ブトキシ−4−ヒドロキシフェニル)−4−テトラデセン−3−オンが好適に例示出来、より好ましくは、1−(4−ヒドロキシ−3−メトキシフェニル)−4−テトラデセン−3−オン(10−ショウガオール、化合物4)が好適に例示出来る。かかる化合物は、優れたプロトンポンプ阻害作用、並びに、プロトンポンプ阻害作用に基づくメラニン産生抑制作用を有する。また、製剤化における溶剤への溶解性に優れ、皮膚外用剤等への製剤化が容易であり、更に、製剤中の安定性、皮膚貯留性に優れ、色素沈着予防又は改善等の美白作用を発揮する。
また、前記一般式(1)〜()に表される化合物(6−ショウガオール(6−shogaol)を除く)、並びに、そのシス異性体は、そのまま使用することも出来るし、アルカリと共に処理するなどして、塩の形態として使用することも出来る。前記一般式(1)〜()に表される化合物(6−ショウガオール(6−shogaol)を除く)、そのシス異性体の塩としては、薬理学的に許容される塩であれば特に限定されない。薬理学的に許容される塩としては、ナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属、カルシウム塩、マグネシウム塩等のアルカリ土類金属、トリエチルアミン塩、トリエタノ−ルアミン塩、アンモニウム塩、モノエタノ−ルアミン塩、ピペリジン塩等の有機アミン塩、リジン塩、アルギン酸塩等の塩基性アミノ酸塩などが好適に例示出来る。
本出願人により出願された特願2009−219292号公報によれば、プロトンポンプ阻害作用を有する成分が細胞又は細胞小器官内の酸性化作用(プロトンポンプ阻害作用)によりメラニン産生を抑制することが見出されている。しかしながら、前記一般式(1)〜()に表される化合物(6−ショウガオール(6−shogaol)を除く)、そのシス異性体及び/又はそれらの薬理学的に許容される塩であるショウガオール誘導体にプロトンポンプ阻害作用が存することは知られていなかった。さらに、当該化合物のプロトンポンプ阻害作用に関する構造活性相関は、これまで全く明らかにされていなかった。今回、本願発明における前記一般式(1)に表される化合物、そのシス異性体及び/又はそれらの薬理学的に許容される塩のプロトンポンプ阻害作用との関係を検討したところ、後記の1−(3,4−ジメトキシフェニル)−4−デセン−3−オン(メチル−6−ショウガオール、化合物5)にはプロトンポンプ阻害作用が認められず、僅かな化学構造の変換(アルキル鎖長、水酸基又は二重結合などの官能基の導入等)により、プロトンポンプ阻害作用が消失することが明らかとなった。このことは、前記一般式(1)に表される化合物、そのシス異性体及び/又はそれらの薬理学的に許容される塩の僅かな化学構造変化によりプロトンポンプ阻害作用の発現が大きく影響を受けることを示唆している。
前記一般式(1)に表される化合物(6−ショウガオール(6−shogaol)を除く)、そのシス異性体及び/又はそれらの薬理学的に許容される塩は、天然にも存在していることから、天然物より抽出し、精製を行い得ることも出来るし(例えば、Nutr.Neurosci.,3−4、169−178(2006))、文献記載の方法(例えば、Bioorg.Med.Chem.,14、1287−1289(2004)を参照)に従い合成することも出来るし、DALTON Pharma Services社等により市販されている化合物を試薬として購入し使用することも出来る。前記一般式(1)に表される化合物(6−ショウガオール(6−shogaol)を除く)としては、例えば、4−ショウガオール(化合物1)8−ショウガオール(化合物3)、10−ショウガオール(化合物4)等が好適に例示出来、かかる化合物は、ショウガ科の植物、好ましくは、ショウガ科ショウガ属の植物、より好ましくは、ショウガ科ショウガ属ショウガの植物体より得られる抽出物に含有される。本願発明のショウガ科ショウガ属ショウガより得られる抽出物の作製に用いる植物部位としては、特段の限定がなされず、全草を用いることが出来るが、勿論、植物体、地上部、根茎部、木幹部、葉部、茎部、花穂、花蕾等の部位のみを使用することも出来、より好ましくは、根茎(ショウキョウ)が好適に例示出来る。ショウガ科ショウガ属ショウガは、熱帯アジア原産の世界中で栽培される多年草であり、日本においては、静岡、愛知、岡山等で食用又は生薬等として生産されており、生薬又は抽出物等の形態で市販されている。このため、前記一般式(1)に表される化合物(6−ショウガオール(6−shogaol)を除く)を含有するショウガ科ショウガ属ショウガより得られる抽出物は、日本において生育し、販売されているショウガの根茎(ショウキョウ)を溶媒抽出により得ることも出来る。本願発明の実施例における化合物1〜5並びにショウガ科ショウガ属ショウガより得られる植物抽出物は、株式会社ウチダ和漢薬より日本国産のショウガの根茎(ショウキョウ)を購入し用い、後記製造例1に記載の方法に従い製造された化合物及び植物抽出物を使用した。
本発明におけるショウガ科に属する植物より得られる植物抽出物は、日本においては、自生又は生育された植物、漢方生薬原料等として販売される日本産のものを用い抽出物を作製することも出来るし、丸善株式会社などの植物抽出物を取り扱う会社より販売されている市販の抽出物を購入し、使用することも出来る。前記植物より得られる植物抽出物の作製に用いる植物部位には、特段の限定がなされず、全草を用いることが出来るが、勿論、植物体、地上部、根茎部、木幹部、葉部、茎部、花穂、花蕾等の部位のみを使用することも出来、より好ましくは、根茎が好適に例示出来る。抽出に際し、植物体などの抽出に用いる部位は、予め、粉砕或いは細切して抽出効率を向上させるように加工することが好ましい。抽出物製造においては、植物体等の抽出に用いる部位乃至はその乾燥物1質量に対して、溶媒を1〜30質量部加え、室温であれば数日間、沸点付近の温度であれば数時間浸漬する。浸漬後は、室温まで冷却し、所望により不溶物を除去した後、溶媒を減圧濃縮するなどにより除去することが出来る。しかる後、シリカゲルやイオン交換樹脂を充填したカラムクロマトグラフィ−などで分画精製し、所望の抽出物を得ることが出来る。ここで、本発明の植物より得られる抽出物とは、抽出物自体、抽出物の分画、精製した分画、抽出物乃至は分画、精製物の溶媒除去物の総称を意味する
前記抽出溶媒としては、ショウガ科に属する植物に含有される脂溶性成分を溶解することが出来る溶媒であれば、特段の限定なく適応することが出来、特に好ましくは、脂質可溶性溶媒である、メタノ−ル、エタノ−ル、イソプロピルアルコ−ル、ブタノ−ルなどのアルコ−ル類、1,3−ブタンジオ−ル、ポリプロピレングリコ−ルなどの多価アルコ−ル類、アセトン、メチルエチルケトンなどのケトン類、ジエチルエ−テル、テトラヒドロフランなどのエ−テル類、ヘキサン、ペンタン等の炭化水素類等のから選択される1種乃至は2種以上が好適に例示出来る。さらに、ショウガオ−ル誘導体等の脂溶性成分の抽出効率の点からは、5〜40%(溶量)エタノ−ルが好ましく例示出来る。
本発明のプロトンポンプ阻害剤は、生体膜に存在しプロトンを能動輸送する膜H−ATPase、及び/又は、イオンポンプのNa/K−ATPaseと共役的に働きプロトンを受動輸送するNa/H交換輸送系等に作用し、細胞又は細胞小器官内におけるプロトン濃度を調節する生体機能分子に作用し、プロトン輸送を阻害することにより細胞又は細胞小器官内における酸性化を誘引する作用に優れる。細胞又は細胞小器官内における酸性化作用は、pH依存的に働くイオンチャネル、酵素(例えば、チロシナ−ゼ等)などの生体機能分子の生物活性又は機能に大きな影響を与える。本発明のプロトンポンプ阻害剤は、細胞又は細胞小器官内を酸性化することによりチロシナ−ゼ酵素活性を低下させ、メラニン産生を抑制するため、美白をはじめとする色素沈着の予防又は改善用に有用である。
本願発明のプロトンポンプ阻害剤は、前記のプロトンポンプ阻害作用(細胞又は細胞小器官内における酸性化作用)、標的部位への集積性及び選択性に優れ、高い安全性及び安定性を有するために、化粧料(但し、医薬部外品を含む)などへの使用が好ましい。この様な効果を奏するためには、本願発明のプロトンポンプ阻害剤を皮膚外用剤に配合する場合の含有量としては、前記の一般式(1)に表される化合物(6−ショウガオール(6−shogaol)を除く)、そのシス異性体及び/又はそれらの薬理学的に許容される塩から選択される1種乃至は2種以上を、総量として皮膚外用剤全量に対し、0.000001質量%〜10質量%、より好ましくは、0.00001質量%〜5質量%、さらに好ましくは、0.00005質量%〜3質量%含有されることが好ましい。また、前記プロトンポンプ阻害剤を植物より得られる抽出物として皮膚外用剤に含有する場合には、皮膚外用剤全量に対し、0.0001質量%〜10質量%、より好ましくは、0.001質量%〜5質量%、さらに好ましくは、0.01質量%〜3質量%含有することが好ましい。これは、プロトンポンプ阻害作用を有する前記一般式(1)に表される化合物(6−ショウガオール(6−shogaol)を除く)、そのシス異性体及び/又はそれらの薬理学的に許容される塩、さらには、ショウガ科に属する植物より得られる抽出物の含有量が少なすぎると、細胞内又は細胞小器官内における酸性化作用(プロトンポンプ阻害作用)によるチロシナ−ゼ酵素の活性低下及びメラニン産生抑制作用を奏さない場合が存し、多すぎても、プロトンポンプ阻害作用が頭打ちになり、この系の自由度を損なう場合が存するためである。
<本願発明のプロトンポンプ阻害剤を含有する皮膚外用剤>
本願発明の皮膚外用剤は、前記一般式(1)に表される化合物(6−ショウガオール(6−shogaol)を除く)、そのシス異性体及び/又はそれらの薬理学的に許容される塩からなるプロトンポンプ阻害剤を含有することを特徴とする。本願発明のプロトンポンプ阻害剤としては、細胞又は細胞小器官内においてプロトン濃度の維持又は調節に関与する生体機能分子に作用し、プロトン濃度を調節する(細胞又は細胞小器官内を酸性化する)作用を有する物質であれば、特段の限定なく適応することが出来る。具体的には、生体膜に存在し能動的なプロトン輸送を担う膜H+−ATPaseに加え、Na+/K+−ATPase等のイオンポンプと共役的に働き受動的なプロトン輸送を担うNa+/H+交換輸送体等の生体機能分子に作用しプロトン濃度を調節する物質を意味する。本願発明のプロトンポンプ阻害剤の内、特に好ましいものとしては、後述するメラノサイト内の酸性化度を指標とする「メラノサイト内酸性化(プロトンポンプ阻害作用)検討」において、メラノサイト内の酸性化作用を有するプロトンポンプ阻害剤が好適に例示出来る。尚、本願発明のメラノサイト内における酸性化作用(プロトンポンプ阻害作用)を有する物質とは、後述するメラノサイト内の酸性化を指標とするメラノサイト内酸性化(プロトンポンプ阻害作用)検討において、蛍光顕微鏡による目視観察により、pH感受性蛍光色素の発色強度の増強が認められる物質を意味する。本願発明のプロトンポンプ阻害剤は、単純な化学物質、生薬及び動植物からの抽出物とその分画精製物などの混合組成物のいずれでもよい。本願発明の皮膚外用剤には、前記プロトンポンプ阻害剤を、唯1種を含有させることも出来るし、2種以上を組み合わせて含有させることも出来る。本願発明の皮膚外用剤は、プロトンポンプ阻害剤を配合することにより、美白、しみ、くすみをはじめとする色素関連異常疾患に関する予防又は治療効果を発揮する。
本発明の皮膚外用剤においては、前記必須成分以外に、通常化粧料で使用される任意成分を含有することが出来る。この様な任意成分としては、スクワラン、ワセリン、マイクロクリスタリンワックスなどの炭化水素類、ホホバ油、カルナウバワックス、オレイン酸オクチルドデシルなどのエステル類、オリ−ブ油、牛脂、椰子油などのトリグリセライド類、ステアリン酸、オレイン酸、レチノイン酸などの脂肪酸、オレイルアルコ−ル、ステアリルアルコ−ル、オクチルドデカノ−ル等の高級アルコ−ル、スルホコハク酸エステルやポリオキシエチレンアルキル硫酸ナトリウム等のアニオン界面活性剤類、アルキルベタイン塩等の両性界面活性剤類、ジアルキルアンモニウム塩等のカチオン界面活性剤類、ソルビタン脂肪酸エステル、脂肪酸モノグリセライド、これらのポリオキシエチレン付加物、ポリオキシエチレンアルキルエ−テル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル等の非イオン界面活性剤類、ポリエチレングリコ−ル、グリセリン、1,3−ブタンジオ−ル等の多価アルコ−ル類、増粘・ゲル化剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、色剤、防腐剤、粉体等を含有することができる。製造は、常法に従い、これらの成分を処理することにより、困難なく、為しうる。
これらの必須成分、任意成分を常法に従って処理し、ロ−ション、乳液、エッセンス、クリ−ム、パック化粧料、洗浄料などに加工することにより、本発明の皮膚外用剤は製造できる。皮膚に適応させることの出来る剤型であれば、いずれの剤型でも可能であるが、有効成分が皮膚に浸透して効果を発揮することから、皮膚への馴染みの良い、ロ−ション、乳液、クリ−ム、エッセンスなどの剤型がより好ましい。
以下に、実施例を挙げて本発明に付いて更に詳細に説明を加えるが、本発明がかかる実施例にのみ限定を受けないことは、言うまでもない。
<製造例1: 本発明のショウガ科ショウガ属ショウガより得られる植物抽出物、及び、前記一般式(1)に表される化合物(化合物1〜4)の単離精製方法>
本発明のショウガ科ショウガ属ショウガ(ショウキョウ)より得られる植物抽出物の製造方法を示す。本抽出物は、ショウガZingiber officinale Roscoe( Zingiberaceae ) の根茎をエタノールに浸漬し製造した。具体的には、ショウガ科ショウガ属ショウガ(ショウキョウ)を粗末にしたもの200gに、薄めたエタノール(37〜50%)約600mLを加え、時々かき混ぜながら可溶性成分が充分に溶けるまで放置し、布ごしし、残留物を薄めたエタノール(37〜50%)少量で洗い、圧搾し、浸出液及び洗液をあわせ、2日間放置し、濾過し、さらに薄めたエタノール(37〜50%)を加え、本発明のショウガ科ショウガ属ショウガより得られる植物抽出物全量1000mLを製造した。本発明のショウガ科ショウガ属ショウガより得られる植物抽出物は、上記の製造例に記載の方法に準じ製造することも出来るし、丸善株式会社、一丸ファルコス株式会社などにより市販されている抽出物を購入し、使用することも出来る。
前記一般式(1)に表される化合物の内の化合物1〜4と化合物5の単離精製を行った。市販のショウキョウ(乾燥品、刻み、ウチダ和漢薬)1.8kgを9リットルのメタノール中で2時間加熱還流抽出を2回行い、ろ過後2回分の濾液をあわせたものを減圧下濃縮、乾燥し、ショウキョウメタノールエキス159gを得た。ショウキョウメタノールエキス159gを10%の水を含んだメタノール溶液に溶解させ、n−ヘキサンで液液分配抽出を行い、得られたn−ヘキサン画分を減圧下濃縮・乾燥し、n−ヘキサンエキス61.8gを得た。n−ヘキサンエキス61.8gをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(Fuji Silysia PSQ100B、600g)に付し、n−ヘキサンと酢酸エチルの混合溶液の比率を変えながら溶出させ、28のフラクションに分画した。このうち20番目のフラクション4gをさらにTSK-gel ODS-80Ts(東ソー株式会社)カラムを装着した分取HPLCにて分画、精製を行い、化合物1〜4を得た。各化合物はNMRスペクトルデータ解析を行い、それぞれ4−ショウガオール(4−shogaol、化合物1)、6−ショウガオール(6−shogaol、化合物2)、8−ショウガオール(8−shogaol、化合物3)、10−ショウガオール(10−shogaol、化合物4)、メチル−6−ショウガオール(化合物5)と同定した。
Figure 0005758580
(4−ショウガオール、4−shogaol、化合物1)
<4−ショウガオ−ル(化合物1)の物理恒数>
H−NMR (400 MHz、CDCl) δ 0.93(3H、t、J=7.0Hz)、1.43−1.53(2H、m)、2.19(2H、m)、2.80−2.90(4H、m)、3.87(3H、s)、5.48(1H、s)、6.09(2H、dt、J=1.5Hz、J=16.0Hz)、6.68(1H、dd、J=1.5Hz、J=8.0Hz)、6.71(1H、d、J=1.5Hz)、6.81(1H、dt、J=7.0Hz、J=16.0Hz)、6.82(1H、d、J=7.0Hz、J=16.0Hz)
13C−NMR (100 MHz, CDCl3) δ 13.6、21.3、29.9、34.4、42.0、55.9、111.2、120.8、130.5、133.3、144.0、146.4、147.4、199.7
Figure 0005758580
(6−ショウガオール、6−shogaol、化合物2)
<6−ショウガオ−ル(化合物2)の物理恒数>
H−NMR (400 MHz、CDCl) δ 0.89(3H、t、J=7.0Hz)、1.27−1.34(4H、m)、1.41−1.48(2H、m)、2.19(2H、m)、2.79−2.89(4H、m)、3.87(3H、s)、5.48(1H、s)、6.09(1H、dt、J=1.5Hz、J=16.0Hz)、6.68(1H、dd、J=1.5Hz、J=8.0Hz)、6.71(1H、d、J=1.5Hz)、6.81(1H、dt、J=7.0Hz、J=16.0Hz)、6.82(1H、d、J=8.0Hz)
13C−NMR (100 MHz, CDCl3) δ 13.9、22.4、27.8、29.9、31.3、32.4、42.0、55.9、111.2、114.3、120.8、130.3、144.0、146.4、147.8、199.7
Figure 0005758580
(8−ショウガオール、8−shogaol、化合物3)
<8−ショウガオ−ル(化合物3)の物理恒数>
H−NMR (400 MHz、CDCl) δ 0.88(3H、t、J=7.0Hz)、1.24−1.33(8H、m)、1.40−1.48(2H、m)、2.19(2H、m)、2.79−2.89(4H、m)、3.87(3H、s)、5.49(1H、s)、6.09(1H、dt、J=1.5Hz、J=16.0Hz)、6.68(1H、dd、J=1.5Hz、J=8.0Hz)、6.70(1H、d、J=1.5Hz)、6.81(1H、dt、J=7.0Hz、J=16.0Hz)、6.82(1H、d、J=8.0Hz)
13C−NMR (100 MHz, CDCl3) δ 14.0、22.6、28.1、29.0、29.1、29.9、31.7、32.5、42.0、55.9、111.2、114.3、120.8、130.3、133.3、144.0、146.4、147.8、199.7
Figure 0005758580
(10−ショウガオール、10−shogaol、化合物4)
<10−ショウガオ−ル(化合物4)の物理恒数>
H−NMR (400 MHz、CDCl) δ 0.88(3H、t、J=7.0Hz)、1.23−1.32(8H、m)、1,40−1.48(2H、m)、2.19(2H、m)、2.79−2.91(4H、m)、3.87(3H、s)、5.49(1H、s)、6.09(1H、dt、J=1.5Hz、J=16.0Hz)、6.68(1H、dd、J=1.5Hz、J=8.0Hz)、6.70(1H、d、J=1.5Hz)、6.81(1H、dt、J=7.0Hz、J=16.0Hz)、6.82(1H、d、J=8.0Hz)
13C−NMR (100 MHz, CDCl3) δ 14.0、22.6、28.1、29.2、29.3、29.4、29.4、29.9、31.8、32.5、42.0、55.9、111.2、114.3、120.8、130.3、133.3、144.0、146.4、147.8、199.7
Figure 0005758580
(メチル 6−ショウガオール、化合物5)
<メチル 6−ショウガオ−ル(化合物5)の物理恒数>
H−NMR (400 MHz、CDCl) δ 0.89(3H、t、J=7.0Hz)、1.27−1.34(4H、m)、1.41−1.49(2H、m)、2.19(2H、m)、2.81−2.91(4H、m)、3.84(3H、s)、3.86(3H、s)、6.09(1H、dt、J=1.5Hz、J=16.0Hz)、6.72(1H、dd、J=1.5Hz、J=8.0Hz)、6.73(1H、d、J=1.5Hz)、6.82(1H、dt、J=7.0Hz、J=16.0Hz)
13C−NMR (100 MHz, CDCl3) δ 13.9、22.4、27.8、29.8、31.3、32.4、41.9、55.9、56.0、111.5、112.0、120.2、130.3、134.0、147.5、147.7、149.0、199.6
<試験例1: メラノサイト内酸性化検出(プロトンポンプ阻害作用)検討>
前記の方法に従い得られた化合物1〜5、本発明のショウガ科ショウガ属ショウガより得られる植物抽出物に関し、以下に記載の手順に従い、生細胞内酸性化(プロトンポンプ阻害作用)検出を行った。尚、化合物1〜5、並びに、本発明のショウガ科ショウガ属ショウガより得られた植物抽出物は、前記実施例1に記載の方法に従い得られた化合物及び植物抽出物を使用した。ヒト正常メラノサイト(クラボウ株式会社)を4ウェルLab-Tek chamber slide(Thormo Fisher Scientific社)に10000cells/cm播種し、翌日、評価物質(最終濃度: 化合物1 0.01×10−3(w/v%)、化合物2 0.05×10−3(w/v%)、化合物3 0.025×10−3(w/v%)、化合物4 0.025×10−3(w/v%)、化合物5 0.05×10−3(w/v%)、本発明のショウガ科ショウガ属ショウガより得られる植物抽出物 0.001(v/v%)を含有する培地0.5mL/wellに交換し、30分培養した。コントロ−ルとして評価物質を含まないサンプルを前記同様に調製した。その後、Lysosensor189(モレキュラ−プロ−ブ社:最終濃度1μM)を加え、15分間培養した。培養終了後、PBSにて洗浄し、4%パラホルムアルデヒドで室温15分固定を行った。その後、スライドガラスでサンプルを封入し、蛍光顕微鏡(カ−ルツァイツ社)にて観察した。 本発明に於いて、プロトンポンプ阻害作用を有する物質とは、当該ヒト正常メラノサイトを用いたメラノサイト内酸性化(プロトンポンプ阻害作用)検出において、pH感受性蛍光色素の発色強度が、蛍光顕微鏡による目視的観察により、発光強度の増強が認められる場合を意味する。結果を図1および図2に示す。
評価物質無処理のコントロ−ルに比較し、評価物質処理によりLysosensor189の蛍光強度(緑色)が増強していれば、ヒト正常メラノサイト内の酸性化が亢進したと考えられる。
図1及び図2に示す結果より、コントロ−ル及びメチル6−ショウガオ−ル(化合物5)添加サンプルでは、酸性化度を示す蛍光発色強度は弱く、一方、4−ショウガオ−ル(化合物1)、6−ショウガオ−ル(化合物2)、8−ショウガオ−ル(化合物3)、10−ショウガオ−ル(化合物4)及び本発明のショウガ科ショウガ属ショウガより得られる植物抽出物は、何れも蛍光強度は増強している。図1及び図2の結果より、4−ショウガオ−ル(化合物1)、6−ショウガオ−ル(化合物2)、8−ショウガオ−ル(化合物3)10−ショウガオ−ル(化合物4)、本発明のショウガ科ショウガ属ショウガより得られる抽出物は、顕著なメラノサイト内における酸性化作用(プロトンポンプ阻害作用)を示すことがわかった。これに対し、メチル6−ショウガオ−ル(化合物5)には、プロトンポンプ阻害作用が殆ど認められなかった。このことは、ショウガオ−ル誘導体が有する僅かな構造的な違いがプロトンポンプ阻害作用の発現に大きく影響することを示している。
<試験例2: 本発明のプロトンポンプ阻害剤である化合物1〜、植物抽出物のメラニン産生抑制作用の検討>
前記化合物1〜5及び本発明のショウガ科ショウガ属ショウガより得られる植物抽出物に関し、以下に記載の方法に従い、メラニン産生抑制作用を評価した。同時に、陽性対象としてハイドロキノンを用い、メラニン産生抑制作用を評価した。24穴プレートにヒト正常メラノサイト(クラボウ株式会社)を22500(cells/cm)播種する。翌日、評価物質を含有する培地 0.5(mL/well)に交換し、0.25(μCi)2−[2−14C]チオウラシル(GEヘルスケアバイオサイエンス社)を添加し培養を継続した。播種4日後、培地を除去しPBSで1回プレートを洗浄した後、細胞生存率を評価するため生細胞数測定試薬SF(ナカライテスク社)溶液を添加した培地に交換し、37℃、3時間呈色反応を行った。反応後、450(nm)の吸光度をマイクロプレートリーダーBenchmark Plus(Bio-Rad Laboratories)を用い測定した。コントロールとして評価物質を含まないサンプルを前記同様に調製し、コントロールに対する評価物質を含むサンプルの吸光度の百分率を求め細胞生存率とした。
メラニン量測定のため吸光度測定後、PBSで1回プレートを洗浄し、TCAを添加し、細胞を溶解した後、蒸留水 を加え溶液をバイアルに移した。氷上に放置後、15000rpm、5分間遠心した後、上清を除去した。再度、各バイアルに10%TCA500(μL)を添加し、氷上15分間放置した。15000rpm、5分間遠心した後、上清を除去した。残渣にアクアゾール−2(パーキンエルマー社)1(mL)を添加し、液体シンチレーションカウンター LSC−6100(アロカ社製)にて放射線量を測定した。コントロールとして評価物質を含まないサンプルを前記同様に調製し、コントロールに対する評価物質を含むサンプルの放射線量の百分率を求めメラニン量(%)とした。メラニン産生量の50%阻害濃度(IC50値)は、細胞毒性の認められない範囲でSAS software version 9.1.3(SAS Institute Inc.)を用い算出した。結果を表1及び表2に示す。
Figure 0005758580
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前記化合物1〜及び本発明のショウガ科ショウガ属ショウガより得られる植物抽出物は、細胞毒性を示さない濃度において顕著なメラニン産生抑制作用を示した。このことは、本発明の前記一般式(1)に表される化合物(化合物1〜4)及び本発明のショウガ科ショウガ属ショウガより得られる植物抽出物が示すメラニン産生抑制作用は、前記のメラノソーム内酸性化検出(プロトンポンプ阻害作用)に特異的に作用することによるものであると考えられる。
<製造例2: 本発明のプロトンポンプ阻害剤を含有する皮膚外用剤の製造1>
表3及び表4に示す処方に従って、本発明の皮膚外用剤である、エッセンス化粧料を作製した。即ち、イ、ロ及びハの成分をそれぞれ75℃に加熱し、イにロを徐々に加え乳化し、更に、ハを加え中和、増粘させ、攪拌冷却してエッセンスエマルション(化粧料)を得た。また、表3の処方成分中、「本発明のプロトンポンプ阻害剤」を「アルブチン」に置換した比較例1、「本発明のプロトンポンプ阻害剤」を水に置換した比較例2を作製した。
Figure 0005758580
Figure 0005758580
<製造例3: 本発明の皮膚外用剤の製造例3>
表5及び表6に示す処方に従って、本発明のプロトンポンプ阻害剤を含有する皮膚外用剤(ロ−ション化粧料)を作製した。即ち、処方成分を80℃で攪拌し、可溶化し、しかる後に、攪拌下冷却して、ロ−ション化粧料を得た。
Figure 0005758580
Figure 0005758580
<試験例3: ヒトにおける紫外線による色素沈着抑制効果>
前記実施例4に従い製造された化粧料1〜5、比較例1及び比較例2の化粧料を用いて、色素沈着抑制効果を調べた。自由意思で参加したパネラ−の両上腕内側部に1.5cm×1.5cmの部位を上下2段に分け、合計8ヶ所設け、最少紅斑量(1MED)の紫外線照射を1日1回、3日連続して3回照射した。照射終了後1日より、1日1回28日連続してサンプル50μLを塗布した。1部位は無処置部位とした。塗布終了24時間後に色彩色差計(CR-300、コニカミノルタ株式会社)にて各試験部位の皮膚明度(L*値)を測定し、無処置部位のL値に対するΔL*値を算出した。L*値は、色素沈着の程度が強いほど低い値となる。従って、ΔL*値が大きい程、色素沈着が抑制されたと判断することができる。結果を表7に示す。これにより、本発明の皮膚外用剤である化粧料1〜5及び比較例1は、色素沈着抑制効果を示すことが分かる。また、化粧料1〜5の色素沈着抑制効果は、アルブチンを配合した比較例1に比べ優れていた。これは、化粧料1〜5に含有される前記プロトンポンプ阻害剤のメラニン産生抑制作用によると考えられる。
Figure 0005758580
本発明は、美白用の化粧料などに応用出来る。

Claims (11)

  1. 下記一般式(1)に表される化合物(6−ショウガオール(6−shogaol)を除く)、そのシス異性体及び/又はそれらの薬理学的に許容される塩からなるプロトンポンプ阻害剤。
    Figure 0005758580
    (1)
    [式中、R1は、水素原子、炭素数1〜4の直鎖又は分岐のアルキル基を表し、R2は、炭素数1〜12の直鎖又は分岐のアルキル基を表す。]
    Figure 0005758580
    (6−ショウガオール、6−shogaol、化合物2)
  2. 前記一般式(1)に表される化合物が、下記一般式(2)に表される化合物(6−ショウガオール(6−shogaol)を除く)であることを特徴とする、請求項1に記載のプロトンポンプ阻害剤。
    Figure 0005758580
    (2)
    [式中、R3は、炭素数1〜12の直鎖又は分岐のアルキル基を表す。]
  3. 前記一般式(1)に表される化合物が、下記一般式(3)に表される化合物であることを特徴とする、請求項1に記載のプロトンポンプ阻害剤。
    Figure 0005758580
    (3)
    [式中、R4は、水素原子、炭素数1〜4の直鎖又は分岐のアルキル基を表す。]
  4. 前記一般式(1)に表される化合物が、下記一般式(4)に表される化合物(6−ショウガオール(6−shogaol)を除く)であることを特徴とする、請求項1に記載のプロトンポンプ阻害剤。
    Figure 0005758580
    (4)
    [式中、R5は、水素原子、炭素数1〜4の直鎖又は分岐のアルキル基を表す。]
  5. 前記一般式(1)に表される化合物が、下記一般式(5)に表される化合物であることを特徴とする、請求項1に記載のプロトンポンプ阻害剤。
    Figure 0005758580
    (5)
    [式中、R6は、水素原子、炭素数1〜4の直鎖又は分岐のアルキル基を表す。]
  6. 前記一般式(1)に表される化合物が、下記一般式(6)に表される化合物であることを特徴とする、請求項1に記載のプロトンポンプ阻害剤。
    Figure 0005758580
    (6)
    [式中、R7は、水素原子、炭素数1〜4の直鎖又は分岐のアルキル基を表す。]
  7. 前記一般式(1)に表される化合物が、4−ショウガオール(4−shogaol)、8−ショウガオール(8−shogaol)、及び10−ショウガオール(10−shogaol)から選ばれることを特徴とする、請求項1に記載のプロトンポンプ阻害剤。
    Figure 0005758580
    (4−ショウガオール、4−shogaol、化合物1)
    Figure 0005758580
    (8−ショウガオール、8−shogaol、化合物3)
    Figure 0005758580
    (10−ショウガオール、10−shogaol、化合物4)
  8. 前記プロトンポンプ阻害剤は、メラノサイトにおいてメラノサイト内を酸性化する作用を有することを特徴とする、請求項1〜7の何れか一項に記載のプロトンポンプ阻害剤。
  9. 前記プロトンポンプ阻害剤が、Na+/H+交換輸送系に作用するプロトンポンプ阻害剤であることを特徴とする、請求項1〜8の何れか一項に記載のプロトンポンプ阻害剤。
  10. 請求項1〜9の何れか一項に記載のプロトンポンプ阻害剤を0.000001質量%〜10質量%含有する皮膚外用剤の製造方法であって、
    ショウガ科ショウガ属の植物体を溶媒で抽出し、該抽出物を分画し、分画におけるプロトンポンプ阻害作用を測定し、該プロトンポンプ阻害作用を有する分画を集めて皮膚外用剤に含有せしめることを特徴とする、皮膚外用剤の製造方法。
  11. 前記皮膚外用剤が美白用の化粧料(但し、医薬部外品を含む)であることを特徴とする、請求項10に記載の皮膚外用剤の製造方法
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