JP5833232B2 - メニスカスコーティング器具および方法 - Google Patents

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Description

開示の内容
〔優先権〕
本出願は、開示が参照により本明細書に組み込まれる、「BAFFLE SYSTEM FOR MENISCUS COATING APPARATUS」という名称で2011年5月27日に出願された米国仮特許出願第61/490,862号の優先権を主張するものである。
〔背景〕
金属ストリップの耐腐食性は、亜鉛などの溶融金属でストリップをコーティングすることにより強化され得る。金属ストリップを焼きなまし、筐体内に維持される保護雰囲気内でコーティングするために金属ストリップの表面を準備し、その後、溶融金属槽に金属ストリップを浸して金属ストリップを溶融金属でコーティングすることが、知られている。
浸漬槽は、金属ストリップの一貫した製品品質を保証することはできない。例えば、槽を通して金属ストリップを方向付けるポットロール(pot rolls)の表面状態の変化は、傷跡やかすり傷、ならびに不均一なコーティング厚さ形成などの悪影響を金属ストリップに対して引き起こし得る。さらに、浸漬槽方法は、大きな溶融金属容器をしばしば必要とし、このような容器は、ポットロールと共に、製造および維持するのに費用がかかる。
参照により本明細書に組み込まれる、「Apparatus for Meniscus Coating a Metal Strip」の名称で1995年9月26日に発行された米国特許第5,453,127号、および「Meniscus Coating Metal Strip」の名称で1995年3月21日に発行された米国特許第5,399,376号に開示されているように、メニスカスコーティング方法が知られている。金属ストリップは、処理される(例えば、金属ストリップは、炉で加熱されるか、または加熱および冷却されて、金属ストリップがコーティング金属でコーティングされる前にコーティング金属の融点付近の温度を達成する)。このような処理後、金属ストリップは、筐体内部に収容された、しばしば非酸化性の、保護雰囲気を通過し、溶融コーティング金属のプールを保持するコーティングトレーに到達する。金属ストリップは、典型的には、溶融金属のプールに近接して通過し、表面張力が、溶融金属表面と金属ストリップとの間の隙間にまたがって(bridges)、溶融金属にストリップをコーティングさせる。
本出願は、保護雰囲気を収容する筐体内に外気が入るのを最小限に抑えることにより、保護筐体の外側でストリップのコーティングをもたらす、メニスカスコーティング器具を説明する。
本明細書は、発明を具体的に指し示し、明確に主張する請求項で締めくくられるが、本発明は、添付図面と共に理解される特定の実施例についての以下の説明から、よりよく理解されると考えられる。添付図面中、同様の参照符号は、同じ要素を特定するものである。
図面は、限定的となることを決して意図しておらず、本発明のさまざまな実施形態が、図面に必ずしも描かれていないものを含め、さまざまな他の方法で実行され得ることが、企図される。本明細書に組み込まれ、その一部を形成する添付図面は、本発明の幾つかの態様を示しており、以下の説明と共に、本発明の原理を説明するのに役立つ。しかしながら、本発明は、図示される厳密な構成に限定されるものではないことが理解される。
〔詳細な説明〕
本発明の特定の実施例に関する以下の説明は、本発明の範囲を制限するために使用されるべきではない。本発明の他の実施例、特徴、態様、実施形態、および利点は、以下の説明から当業者には明らかとなるであろう。認識されるように、本発明は、この発明から逸脱しない、他の異なる明白な態様が可能である。したがって、図面および説明は、例示的な性質のものとみなされるべきであり、限定的なものではない。
参照により組み込まれる米国特許第5,453,127号および5,399,376号に開示されるように、金属ストリップは、溶融金属でコーティングされるように、メニスカスコーティング器具を通して前進させられる。コーティング前には、金属ストリップは、清潔でなければならず、かつコーティングの付着に悪影響を与え得る任意の酸化物または他の物質があってはならない。このような表面の準備および処理は、当技術分野では周知である。温度に関して、金属ストリップは、当技術分野でも周知のとおり、炉で加熱されるか、または、炉で加熱されその後冷却されて、所望の温度を達成することができる。
金属ストリップがコーティングに臨む際、この準備された状態は、維持されなければならない。これは、当技術分野で周知のとおり、準備されたストリップをロール筐体の中に特別な保護雰囲気と共に包み込むことにより、行われることができ、また、米国特許第5,435,127号に記載されている。ロール筐体は、成形ロールと共に保護環境内にコーティングトレーを収容する、実質的に包囲されたチャンバであってよく、成形ロールは、コーティング前にストリップの形状を維持するのに役立つ。金属ストリップは、コーティングトレーを通り過ぎて前進して、筐体内部で溶融金属によりコーティングされる。
本開示の実施形態によると、メニスカスコーティング器具のコーティングトレーは、ロール筐体の外側に置かれる。本開示は、ロール筐体内部で保護雰囲気を維持するメニスカスコーティング器具の実施形態を記載しているが、コーティングトレーは、ロール筐体の外側に置かれる。本開示のメニスカスコーティング器具は、物理的または加圧気体バリアを含み、これらのバリアにより、以下に記載するとおり、ロール筐体内への外気の進入を最小限に抑えつつ、ストリップが筐体を出ることができる。さらに、記載される物理的または加圧気体バリアは、保護雰囲気を保つのを助け、特に、ストリップが筐体を出た後、および溶融金属コーティングがストリップに塗布されるまで、ストリップ周辺で無酸素または少なくとも実質的に無酸素の環境を保つのに役立つ。
コーティングトレーは、金属ストリップの表面に溶融相のコーティング金属を送達する上部リップを含む。メニスカスコーティングトレーは、当技術分野で周知であり、適切なトレーには、とりわけ、米国特許第5,453,127号および5,399,376号に記載されるものが含まれる。ストリップは、炭素鋼、ステンレス鋼、または任意の他の適切な金属ストリップを含み得る。コーティング金属は、当技術分野で知られるように、亜鉛、アルミニウム、亜鉛マグネシウム、錫、ターン(terne)(鉛および錫を含む)、または他の適切なコーティング金属を含み得る。
金属ストリップは、ロール筐体のカバーを通ってコーティングトレーに向かって進められる。具体的には、金属ストリップは、以下でさらに説明するように、ロール筐体のカバーの孔のストリップ受容部分を通して進められる。ロール筐体のカバーの孔は、金属ストリップを受容しない、少なくとも1つの開放部分を含む。孔は、カバーの縁間を完全にまたは部分的に延びることができる。
以下でさらに説明する、調節可能プレートまたはバッフルは、カバーの孔の開放部分のすべてまたは一部を覆うように構成される。バッフルは、ロール筐体内部、またはロール筐体の外側、例えばカバーの上部に配され得る。1つまたは複数のシールが、バッフルとコーティングトレーとの間、またはコーティングトレーとロール筐体のカバーとの間に配され得る。バッフルおよび/またはシールによる、コーティングトレーのコーティングリップとカバーとの間のエリアの分離は、そのエリア内で正の気体圧力を生じることを可能にし、これにより、コーティングリップとストリップとの間の距離が大きくなる。例えば、メニスカスにおける支持されない溶融金属は、重力と表面張力との間のバランスをとるもの(balance)である下方牽引により下方に曲がる。所定の表面張力では、メニスカスが落ちるか、または湾曲形成を逃れて引力に従って下方に落ちる前に、リップとストリップとの間の最大距離があり、これは、表面張力がもはや、溶融金属を保持するのに十分なほど高くないためである。メニスカスの下の圧力の増加は、重力に対抗して、リップとストリップとの間の距離を大きくすることができる。圧力を調整することにより、メニスカスコーティングプロセスを、低圧で開始し、リップとストリップとの間の距離が増大されるにつれて圧力を増加させることができる。リップとストリップとの間の距離が増大すると、例えば、ストリップ形状のバリエーションの可能性が増加し得る。
図1を参照すると、水平に配された一対のコーティングトレー(10)が図示されている。一対のコーティングトレー(10)が図示されるが、本開示の実施形態は、単一のコーティングトレー(10)を含み得る。各コーティングトレー(10)は、上部リップ(12)、底縁(14)、および上部リップ(12)と底縁(14)との間に延びるリップ隣接側壁(16)を含む。上部リップ(12)および/またはコーティングトレー(10)は、セラミック、プラスチックセラミック、金属、乾燥材料(non-wetting material)、および/または他の適切な材料、ならびにそれらの組み合わせを含む。コーティングトレー(10)は、ガスバーナーおよび/または誘導加熱により加熱され得る。各上部リップ(12)は、金属ストリップ(20)の少なくとも1つの表面(18)をコーティング金属でコーティングすることができる。金属ストリップ(20)がコーティングトレー(10)の隣を通ると、表面張力が、上部リップ(12)における溶融金属と金属ストリップ(20)との間の隙間にまたがって、金属ストリップ(20)をコーティング金属でコーティングする。当業者には理解されるであろうが、他のコーティングトレーの構成を、コーティング器具に使用することもできる。
コーティング金属は、亜鉛、アルミニウム、錫、および/もしくはターン金属(鉛および錫を含む)などの溶融金属、または金属ストリップのコーティングに使用可能な他の溶融金属を含む。適切なコーティング金属は、当技術分野で周知である。2つ以上のコーティングトレーが使用される場合、各コーティングトレーは、同じコーティング金属または異なるコーティング金属を収容することができ、異なるコーティング金属が、金属ストリップ(20)の両側に塗布される。金属ストリップ(20)の第1の表面(18)は、第1のコーティング金属でコーティングされることができ、反対側の第2の表面(18)は、第2のコーティング金属でコーティングされ得る。例えば、金属ストリップ(20)の1つの側が、錫コーティングでコーティングされてよく、金属ストリップ(20)の別の側が、亜鉛またはターン金属コーティングでコーティングされ得る。
図1を参照すると、カバー(24)を有するロール筐体(22)が、コーティングトレー(10)に隣接して、かつその下に配され、種々の距離で離間され得る。本明細書の教示を鑑みれば当業者に明らかとなるような、位置付け装置を使用して、コーティングトレー(10)を所望の位置へ調節することができる。上部リップ(12)間の距離は、上部リップ(12)により金属ストリップ(20)の表面(18)のメニスカスコーティングをもたらすと共に、金属ストリップ(20)の通過を可能にするのに少なくとも十分でなければならない。
ロール筐体(22)の中には、少なくとも1つのロール(26)が配されていてよい。一対のロール(26)が、ロール筐体(22)のカバー(24)の前および下に配されるように、図1の実施形態に示されている。ロール(26)は、金属ストリップ(20)がロール筐体(22)のカバー(24)に向かって、また、コーティングトレー(10)に向かってロール(26)を通り過ぎる際に、金属ストリップ(20)を成形し、かつ/または平らにするように構成される。このような成形ロールは、当技術分野で周知である。
ロール筐体(22)のカバー(24)は、孔(28)を含む。カバー部分(24)の孔(28)の一部は、以下に記載するように、バッフルにより覆われて、鋼ストリップ(20)の近くで空気がロール筐体(22)に入るのを最小限に抑えるか、または、鋼ストリップがコーティング前に周囲雰囲気と接触することを最小限に抑えることができる。孔(28)は、コーティング中に金属ストリップ(20)により塞がれる孔(28)の部分であるストリップ受容部分(30)と、コーティング中に金属ストリップ(20)により塞がれていない孔(28)の任意の部分である、少なくとも1つの開放部分(32)と、を含む(図2)。再び図1を参照すると、ストリップ受容部分(30)は、金属ストリップ(20)を受容するようにサイズ決めされ成形される。金属ストリップ(20)は、ストリップ幅および厚さを有し、孔(28)は、金属ストリップ(20)のストリップ幅および厚さより大きい、孔幅および厚さを有し、孔(28)全体が、金属ストリップ(20)を受容せず、ストリップ受容部分(30)のみが金属ストリップ(20)を受容する。任意の開放部分(32)は、金属ストリップ(20)の一部を受容しない。
少なくとも1つの調節可能プレートまたはバッフル(34)は、開放部分(32)の一部またはすべてを覆うように配され得る。バッフル(34)は、例えば、EMG-Automation GmBH(D-57482 Wenden, Germany);Keyence Corporation(Itasca, Illinois);FMS Force Measuring Systems AG(Hoffman Estates, Illinois);およびMicrosonic GmbH(44227 Dormund, Germany)により提供されるもの、ならびに本明細書の教示を鑑みれば当業者には明らかとなるものなどの、縁感知システムにより、所望の位置へと手動および/または自動で調節され得る。
図2を参照すると、開放部分(32)は、金属ストリップ(20)を受容するストリップ受容部分(30)を囲む。バッフル(34)が開放部分(32)上に配される。バッフル(34)は、ロール筐体(22)のカバー(24)の開放部分(32)によりロール筐体(22)内に外気が実質的に漏れるのを防ぎ、コーティングトレー(10)の上部リップ(12)およびカバー(24)の下に画定される空間(S)内部に正圧を提供するのを助ける。
図2は、平坦部分(36)を含むバッフル(34)の実施形態を示す。平坦部分(36)は、ロール筐体(22)のカバー(24)の孔(28)の開放部分(32)上に配される。図3は、平坦部分(36)および側壁部分(38)を含むバッフル(34)の別の実施形態を示す。平坦部分(36)は、ストリップ受容部分(30)に面する内側縁(40)を含み、側壁部分(38)は、孔(28)のストリップ受容部分(30)を通して金属ストリップ(20)が受容される際に金属ストリップ(20)の側縁に隣接するように内側縁(40)から上方に延びている。側壁部分(38)は、バッフルの側壁縁(40)により、各コーティングトレー(10)のリップ隣接側壁(16)に対してシールするようにサイズ決めされる。バッフルの側壁縁(40)は、バッフル側壁縁(40)をリップ隣接側壁(16)に対してシールするのを助ける、耐火繊維布などの可撓性材料を含み得る。あるいは、側壁部分(38)は、リップ隣接側壁(16)の形状と同様であってよく、また、各コーティングトレー(10)の所望の位置付けを可能にする隙間を可能にすることができる。
さらに、または代わりに、図4に示すように、複数のシール(42)が、ロール筐体(220)のカバー(24)とコーティングトレー(10)の上部リップ(12)との間に配され得る。シール(42)は、コーティングトレー(10)の上部リップ(12)より下に配されて図示されており、各シール(42)は、バッフルの側壁縁(40)と各コーティングトレー(10)のリップ隣接側壁(16)との間に配される。
各コーティングトレー(10)は、表面(44)を含んでよく、第2のシール(42)が、表面(44)とロール筐体(22)のカバー(24)との間に配され得る。例えば、図4に示すように、第2のシール(42)は、各コーティングトレー(10)の表面(44)間に配され、表面(44)は、コーティングトレー(10)の下面、およびロール筐体(22)のカバー(24)の上面として図示される。
前述した物理的バリアに加え、または代わりに、気体バリアを使用して筐体をシールするのを助けることができる。コーティングトレーの上部リップがロール筐体のカバーに概ね近接する前に、気体送達装置が、コーティング器具上に配され得る。気体送達装置は、金属ストリップのコーティング前に、コーティング器具のエリアに窒素などの気体を送達するように動作する。この気体の送達は、予めコーティングされた金属ストリップ周囲で正圧を作り出し得る。このようにして、予めコーティングされた金属ストリップ周囲で保護雰囲気を提供または維持するのを助け、これにより、予めコーティングされた金属ストリップに対する周囲雰囲気の影響を最小限に抑えることができる。気体送達装置は、水素など、他の適切な気体をさらに送達して、熱伝達特性を改善し、かつ/または、金属ストリップのコーティング前に金属ストリップに対する化学反応を誘発することができる。例えば、気体送達装置は、窒素および低濃度の水素を送達することができ、低濃度の水素は、爆発限界(explosive limit)を下回り、かつ、熱伝達を改善し、またコーティングトレーの上部リップの前および上流に存在する酸素と反応するのに十分な量である。さまざまな望ましい気体の組成および影響は、金属ストリップをコーティングする分野の当業者には既知である。
気体送達装置は、余分なコーティング金属を凝固させ、コーティングリップからの溶融金属の滴の悪影響を最小限にするのを助けることもできる。例えば、気体送達装置がコーティングトレーの上部リップの下に配されると、気体送達装置からの気体の流れが、金属ストリップから漏れてロール筐体に向かって下方に落ち得るコーティング金属の滴を凍結させることができる。気体送達装置がなければ、溶融金属は、成形ロール(26)上に滴り、これらのロール上で凍結し、最終的にロールの動作を停止させる場合がある。気体送達装置が溶融金属を凍結させると、これは、コーティング金属がロール上にめっきされるのを防ぐか、または少なくとも最小限に抑えることができる。
図5に示すように、少なくとも1つの気体送達装置(44)は、成形ロール(使用されている場合)の後ろ、かつコーティングトレー(12)の上部リップ(12)の前で、コーティング器具内に位置し得る。気体送達装置(44)は、1つまたは複数のバッフル(34)と共に使用され得る。あるいは、気体送達装置(44)またはバッフル(34)のいずれかが、コーティングトレー(10)の上部リップ(12)の上流で使用されて、コーティングされていない金属ストリップ(20)周辺のエリア内に酸素が漏れるのを防ぐのを助け、かつ/または漏れた溶融コーティング金属を捕捉および/もしくは凝固し、これにより、孔(28)を通ってロール(26)に向かって落ちてくる、コーティング金属の漏れを最小限に抑えることができる。
気体送達装置(44)は、図5〜図6に示すようなパイプおよびノズル組立体(46)、または図7に示し、以下でさらに記載するような、プレナム(48)を含むことができる。気体送達装置(44)は、窒素または他の適切な気体などの気体を送達し、孔(28)周辺のエリア付近で正の気体圧力を維持するのを助けて、ロール筐体(22)内部、および実質的に上部リップ(10)の下に配された空間(S)内部で、より制御された雰囲気を提供するように動作可能である。
図5は、ロール(26)とロール筐体(22)のカバー(24)との間に配されたパイプおよびノズル組立体(46)として、気体送達装置(44)を示す。具体的には、パイプおよびノズル組立体(46)は、ロール筐体(22)のカバー(24)の下かつ上流に、また、ロール(26)の上かつ下流に配される。
図6は、コーティングトレー(10)の上部リップ(12)とロール筐体(22)のカバー(24)との間に配された、パイプおよびノズル組立体(46)を示す。具体的には、パイプおよびノズル組立体(46)は、上部リップ(12)の下かつ上流、また、ロール筐体(22)のカバー(24)の上かつ下流において、空間(S)に配される。パイプおよびノズル組立体(46)のパイプ接続部は、ロール筐体(22)のカバー(24)から離間するか、または、これに据え付けられることができる。
図7は、プレナム(48)を含む気体送達装置(44)の別の実施形態を示す。各プレナム(48)は、前述したような窒素などの気体を、金属ストリップ(20)のコーティングされていない表面(18)に向けて進めるために、正圧チャンバとして作用する。プレナム(48)は、ロール筐体(22)のカバー(24)から離間するか、または、これに据え付けられることができる。図6は、プレナム(48)がカバー(24)の上流に配されるようにカバー(24)の下面に据え付けられたプレナム(48)を示している。
動作中、金属ストリップ(20)が前述したように処理されて、酸化物のない、きれいな状態(oxide free, clean state)など、所望の状態を達成する。次に、金属ストリップ(20)がロール筐体(22)内へ進められ、一対(またはそれより多い)ロール(26)により成形され得る。ロール筐体(22)内にある際、ロール筐体(22)が金属ストリップ(20)周囲に保護雰囲気を含むので、金属ストリップ(20)の状態は維持される。金属ストリップ(20)は、コーティングトレー(10)の上部リップ(12)に向けて孔(28)を通って前進し、金属ストリップ(20)の1つまたは双方の表面(18)がコーティング金属で前述のようにコーティングされることを可能にする。物理的および/または空気圧のバリア、例えばバッフル(34)および/または気体送達装置(44)が、上部リップ(12)とロール(26)との間に位置付けられて、ロール筐体(22)内部で、またコーティング前に、予めコーティングされた金属ストリップ(20)の周囲において実質的に無酸素の環境を維持するのを助け、外気が孔(28)を通ってロール筐体(22)内に漏れるのを防ぎ、金属ストリップ(20)がコーティングトレー(10)の上部リップ(12)に向けてロール筐体(22)の孔(28)から前進した後で、予めコーティングされた金属ストリップ(20)に対する周囲雰囲気の影響を最小限に抑える。
例えば、バッフル(34)の平坦部分(36)は、孔(28)の開放部分(32)上に配される。バッフル(34)は、コーティングトレー(10)のリップ隣接側壁(16)に対してシールする、側壁部分(38)をさらに含み得る。バッフル(34)は、孔(28)の開放部分(32)の一部またはすべてをシールして、外気/酸素がロール筐体(22)内の保護環境内に漏れるのを防ぐ。金属ストリップ(20)が孔(28)を通って進み、コーティングトレー(10)の上部リップ(12)に向かってバッフル(34)を過ぎると、側壁部分(38)は、前進した金属ストリップ(20)の側縁部分に対してシールする。
さらに、または代わりに、前述したように、パイプおよびノズル組立体(46)またはプレナム(48)などの気体送達装置(44)は、ロール筐体(24)のカバー(24)に近接して、かつ上部リップ(12)とロール(26)との間に配される。金属ストリップ(20)がロール(26)を過ぎて前進する際、および上部リップ(12)を介してコーティングされる前、気体送達装置(44)は、窒素などの気体を金属ストリップ(20)に送達し、金属ストリップ(20)の、きれいで酸化物のない状態を維持するのを助ける。さらに、例えば、金属ストリップ(20)の上方部分が既にコーティング金属でコーティングされており、そのコーティング金属の一部が溶融状態でロール筐体(22)に向かって下方に漏れ出て滴ると、気体送達装置(44)は、溶融コーティング金属を凝固させるのを助け、溶融金属がロール筐体(22)内に入ってロール(26)の動作に潜在的に影響するのを妨げることができる。
金属ストリップ(20)は、上部リップ(12)まで前進し、上部リップ(12)は、表面張力を介して金属ストリップ(20)の表面(18)に接着し、これをコーティングするのに十分な量のコーティング金属を含有する。金属ストリップ(20)上の溶融金属コーティングの厚さは、例えば、前記参照により組み込まれる米国特許第5,453,127号に記載されるようなジェットノズルによって、さらに調節され得る。
本発明の様々な実施形態を図示および説明してきたが、本明細書に記載した方法およびシステムのさらなる改作が、本発明の範囲から逸脱せずに、当業者による適切な改変により達成され得る。このような潜在的な改変のいくつかには言及しており、他のものは、当業者には明らかであろう。例えば、前述した実施例、実施形態、幾何学的外形、材料、寸法、比率、工程などは、例示的なものである。したがって、本発明の範囲は、以下の請求項の点から検討されるべきであり、本明細書及び図面に図示および記載した構造および動作の詳細に制限されないことが理解される。
〔実施の態様〕
(1) 金属ストリップの少なくとも1つの表面をメニスカスコーティングする器具において、
(a)上部リップを含む、水平に配された少なくとも1つのコーティングトレーであって、前記上部リップは、前記ストリップの前記少なくとも1つの表面をコーティングするように構成される、コーティングトレーと、
(b)前記少なくとも1つのコーティングトレーに隣接して配されたロール筐体であって、前記ロール筐体は、カバーを含み、前記カバーは、孔を含み、前記孔は、ストリップ受容部分、および少なくとも1つの開放部分を含む、ロール筐体と、
(c)前記孔の前記少なくとも1つの開放部分を覆うように構成された、少なくとも1つのバッフルと、
を含む、器具。
(2) 実施態様1に記載の器具において、
少なくとも1つの気体送達装置をさらに含み、
前記少なくとも1つの気体送達装置は、気体を送達するように動作可能であり、
前記少なくとも1つの気体送達装置は、前記少なくとも1つのコーティングトレーの前記上部リップの前に配される、器具。
(3) 実施態様1に記載の器具において、
前記少なくとも1つのコーティングトレーは、底縁、および前記上部リップと前記底縁との間に延びるリップ隣接側壁をさらに含み、
前記少なくとも1つのバッフルは、側壁部分および平坦部分を含み、
前記側壁部分は、前記少なくとも1つのコーティングトレーの前記上部リップに沿ってシールを提供するように構成される、器具。
(4) 実施態様3に記載の器具において、
各バッフルの前記側壁部分は、前記少なくとも1つのコーティングトレーの前記リップ隣接側壁に対してシールするようにサイズ決めされる、器具。
(5) 実施態様3に記載の器具において、
前記ロール筐体の前記カバーと前記少なくとも1つのコーティングトレーの前記上部リップとの間に配された複数のシールをさらに含み、
前記複数のシールのうちの少なくとも1つの第1のシールは、前記少なくとも1つのバッフルの前記側壁部分のバッフル側壁縁と前記少なくとも1つのコーティングトレーの前記リップ隣接側壁との間に配される、器具。
(6) 実施態様5に記載の器具において、
前記少なくとも1つのコーティングトレーは、表面を含み、
前記複数のシールのうちの少なくとも1つの第2のシールは、前記少なくとも1つのコーティングトレーの前記表面と前記ロール筐体の前記カバーとの間に配される、器具。
(7) 金属ストリップの対向する表面をメニスカスコーティングする器具において、
(a)上部リップを含む、水平に配された少なくとも1つのコーティングトレーであって、前記上部リップは、前記ストリップの少なくとも1つの表面をコーティングするように構成される、コーティングトレーと、
(b)前記少なくとも1つのコーティングトレーに隣接して配されるロール筐体であって、前記ロール筐体は、カバーを含み、前記カバーは、孔を含む、ロール筐体と、
(c)前記ロール筐体内への周囲気体の進入を最小限に抑えるために気体を送達するように動作可能であり、前記ロール筐体の前記カバーに近接して配される、少なくとも1つの気体送達装置と、
を含む、器具。
(8) 実施態様7に記載の器具において、
前記金属ストリップを受容および成形するように構成され、前記ロール筐体内部に配された、少なくとも1つのロールをさらに含み、
前記少なくとも1つの気体送達装置は、前記少なくとも1つのコーティングトレーの前記上部リップと前記少なくとも1つのロールとの間に配される、器具。
(9) 実施態様8に記載の器具において、
前記少なくとも1つの気体送達装置は、前記ロール筐体の前記カバー部分と前記少なくとも1つのロールとの間に配される、器具。
(10) 実施態様8に記載の器具において、
前記少なくとも1つの気体送達装置は、前記ロール筐体の前記カバーと前記少なくとも1つのコーティングトレーの前記上部リップとの間に配される、器具。
(11) 実施態様8に記載の器具において、
前記少なくとも1つの気体送達装置は、前記ロール筐体の前記カバーに据え付けられる、器具。
(12) 実施態様7に記載の器具において、
前記少なくとも1つの気体送達装置は、パイプおよびノズル組立体を含む、器具。
(13) 実施態様7に記載の器具において、
前記少なくとも1つの気体送達装置は、プレナムを含み、
前記プレナムは、前記ロール筐体の前記カバーに据え付けられる、器具。
(14) 金属ストリップの少なくとも1つの表面をメニスカスコーティングする方法において、
(a)以下:
(i)上部リップを含む、水平に配された少なくとも1つのコーティングトレー、
(ii)前記少なくとも1つのコーティングトレーに隣接して配されたロール筐体であって、前記ロール筐体はカバーを含み、前記カバーは孔を含む、ロール筐体、および、
(iii)少なくとも1つのバッフル、
を提供することと、
(b)前記孔の少なくとも一部を、前記少なくとも1つのバッフルで覆うことと、
(c)前記ロール筐体の前記カバーの前記孔を通して前記金属ストリップを前進させることと、
(d)前記少なくとも1つのコーティングトレーの前記上部リップに向けて前記金属ストリップを前進させることと、
(e)前記少なくとも1つのコーティングトレーの前記上部リップ上にコーティング金属を保持することと、
(f)前記金属ストリップが前記少なくとも1つのコーティングトレーの前記上部リップを過ぎて前進する際に、前記金属ストリップの前記少なくとも1つの表面を前記コーティング金属でコーティングすることと、
を含む、方法。
(15) 実施態様14に記載の方法において、
少なくとも1つのロールにより前記金属ストリップを受容および成形することをさらに含み、
前記少なくとも1つのロールは、前記ロール筐体内部に配される、方法。
(16) 実施態様14に記載の方法において、
(a)少なくとも1つの気体送達装置を設けることと、
(b)前記少なくとも1つの気体送達装置により気体を送達することと、
をさらに含み、
前記少なくとも1つの気体送達装置は、前記ロール筐体の前記カバーに近接して配される、方法。
例示的なメニスカスコーティング器具の正面図を描くものである。 図1の例示的なコーティング器具の斜視図を描いており、例示的な第1の対のバッフルを含むものである。 図1の例示的なコーティング器具の斜視図を描いており、例示的な第2の対のバッフルを含むものである。 複数のシールを備えた例示的なバッフルの正面図を描くものである。 図1の器具の正面図を描いており、例示的な第1の対の気体送達装置を含むものである。 図1の器具の正面図を描いており、例示的な第2の対の気体送達装置を含むものである。 図1の器具の正面図を描いており、例示的な第3の対の気体送達装置を含むものである。

Claims (16)

  1. 金属ストリップの少なくとも1つの表面をメニスカスコーティングする器具において、
    (a)上部リップを含む、水平に配された少なくとも1つのコーティングトレーであって、前記上部リップは、前記ストリップの前記少なくとも1つの表面をコーティングするように構成される、コーティングトレーと、
    (b)前記少なくとも1つのコーティングトレーに隣接して配されたロール筐体であって、前記ロール筐体は、カバーを含み、前記カバーは、孔を含み、前記孔は、ストリップ受容部分、および少なくとも1つの開放部分を含む、ロール筐体と、
    (c)前記孔の前記少なくとも1つの開放部分を覆うように構成され、前記金属ストリップの側縁に隣接するように配置される側壁縁を有する少なくとも1つのバッフルと、
    を含む、器具。
  2. 請求項1に記載の器具において、
    少なくとも1つの気体送達装置をさらに含み、
    前記少なくとも1つの気体送達装置は、気体を送達するように動作可能であり、
    前記少なくとも1つの気体送達装置は、前記少なくとも1つのコーティングトレーの前記上部リップに対し、前記金属ストリップの搬送方向における上流側に配される、器具。
  3. 請求項1に記載の器具において、
    前記少なくとも1つのコーティングトレーは、底縁、および前記上部リップと前記底縁との間に延びるリップ隣接側壁をさらに含み、
    前記少なくとも1つのバッフルは、側壁部分および平坦部分を含み、
    前記側壁部分は、周囲気体が前記孔の前記少なくとも1つの開放部分を通って前記ロール筐体内の保護環境内に入るのを防ぐシールを提供するように構成される、器具。
  4. 請求項3に記載の器具において、
    各バッフルの前記側壁部分は、前記少なくとも1つのコーティングトレーの前記リップ隣接側壁に対してシールするように構成される、器具。
  5. 請求項3に記載の器具において、
    前記ロール筐体の前記カバーと前記少なくとも1つのコーティングトレーの前記上部リップとの間に配された複数のシールをさらに含み、
    前記複数のシールのうちの少なくとも1つの第1のシールは、前記少なくとも1つのバッフルの前記側壁部分のバッフル側壁縁と前記少なくとも1つのコーティングトレーの前記リップ隣接側壁との間に配される、器具。
  6. 請求項5に記載の器具において、
    前記少なくとも1つのコーティングトレーは、表面を含み、
    前記複数のシールのうちの少なくとも1つの第2のシールは、前記少なくとも1つのコーティングトレーの前記表面と前記ロール筐体の前記カバーとの間に配される、器具。
  7. 金属ストリップの対向する表面をメニスカスコーティングする器具において、
    (a)上部リップを含む、水平に配された少なくとも1つのコーティングトレーであって、前記上部リップは、前記ストリップの少なくとも1つの表面をコーティングするように構成される、コーティングトレーと、
    (b)前記少なくとも1つのコーティングトレーに隣接して配されるロール筐体であって、前記ロール筐体は、カバーを含み、前記カバーは、孔を含み、前記孔は、ストリップ受容部分、および少なくとも1つの開放部分を含む、ロール筐体と、
    (c)前記ロール筐体内への周囲気体の進入を最小限に抑えるために気体を送達するように動作可能であり、前記ロール筐体の前記カバーに近接して配される、少なくとも1つの気体送達装置と、
    (d)前記孔の前記少なくとも1つの開放部分を覆うように構成され、前記金属ストリップの側縁に隣接するように配置される側壁縁を有する少なくとも1つのバッフルと、
    を含む、器具。
  8. 請求項7に記載の器具において、
    前記金属ストリップを受容および成形するように構成され、前記ロール筐体内部に配された、少なくとも1つのロールをさらに含み、
    前記少なくとも1つの気体送達装置は、前記少なくとも1つのコーティングトレーの前記上部リップと前記少なくとも1つのロールとの間に配される、器具。
  9. 請求項8に記載の器具において、
    前記少なくとも1つの気体送達装置は、前記ロール筐体の前記カバー部分と前記少なくとも1つのロールとの間に配される、器具。
  10. 請求項8に記載の器具において、
    前記少なくとも1つの気体送達装置は、前記ロール筐体の前記カバーと前記少なくとも1つのコーティングトレーの前記上部リップとの間に配される、器具。
  11. 請求項8に記載の器具において、
    前記少なくとも1つの気体送達装置は、前記ロール筐体の前記カバーに据え付けられる、器具。
  12. 請求項7に記載の器具において、
    前記少なくとも1つの気体送達装置は、パイプおよびノズル組立体を含む、器具。
  13. 請求項7に記載の器具において、
    前記少なくとも1つの気体送達装置は、プレナムを含み、
    前記プレナムは、前記ロール筐体の前記カバーに据え付けられる、器具。
  14. 金属ストリップの少なくとも1つの表面をメニスカスコーティングする方法において、
    (a)以下:
    (i)上部リップを含む、水平に配された少なくとも1つのコーティングトレー、
    (ii)前記少なくとも1つのコーティングトレーに隣接して配されたロール筐体であって、前記ロール筐体はカバーを含み、前記カバーは孔を含み、前記孔は、ストリップ受容部分、および少なくとも1つの開放部分を含む、ロール筐体、および、
    (iii)前記孔の前記少なくとも1つの開放部分を覆うように構成され、前記金属ストリップの側縁に隣接するように配置される側壁縁を有する少なくとも1つのバッフル、
    を提供することと、
    (b)前記孔の前記少なくとも1つの開放部分を、前記少なくとも1つのバッフルで覆うことと、
    (c)前記ロール筐体の前記カバーの前記孔を通して、前記金属ストリップの側縁を記少なくとも1つのバッフルの前記側壁縁に隣接させた状態に維持しつつ、前記金属ストリップを前進させることと、
    (d)前記少なくとも1つのコーティングトレーの前記上部リップに向けて前記金属ストリップを前進させることと、
    (e)前記少なくとも1つのコーティングトレーの前記上部リップ上にコーティング金属を保持することと、
    (f)前記金属ストリップが前記少なくとも1つのコーティングトレーの前記上部リップを過ぎて前進する際に、前記金属ストリップの前記少なくとも1つの表面を前記コーティング金属でコーティングすることと、
    を含む、方法。
  15. 請求項14に記載の方法において、
    少なくとも1つのロールにより前記金属ストリップを受容および成形することをさらに含み、
    前記少なくとも1つのロールは、前記ロール筐体内部に配される、方法。
  16. 請求項14に記載の方法において、
    (a)少なくとも1つの気体送達装置を設けることと、
    (b)前記少なくとも1つの気体送達装置により気体を送達することと、
    をさらに含み、
    前記少なくとも1つの気体送達装置は、前記ロール筐体の前記カバーに近接して配される、方法。
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