JP5873380B2 - 画像処理装置およびその制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、画像処理装置およびその制御方法に関する。
従来、ビデオカメラとスチルカメラは多くの点で異なるものであり、前者は動画のみを、後者は静止画のみを撮影する装置であった。しかし、両者が撮像素子を用いるようになり、また画像をデジタル処理するようになったことで、両者の差は小さくなりつつある。現在、ビデオカメラによる静止画撮影機能や、スチルカメラにおける動画撮影機能は、当初のレベルから大幅に進歩し、例えば携帯電話に内蔵されるような小型のスチルカメラでも、フルハイビジョン解像度の動画撮影ができるほどである。
特に、近年、レンズ交換式デジタルスチルカメラにも動画撮影機能が搭載されるようになったことで、スチルカメラによる動画撮影が注目されている。これは、レンズ交換式デジタルスチルカメラが大型かつ画素数の多い撮像素子を用いていること、また、レンズ交換によって画角の変更が容易であること、高画質な静止画撮影が行えることなどによるものと考えられる。
映画やテレビのように、編集を前提とした撮影の場合、編集時の調整しろを確保するため、できるだけ白とびや黒つぶれが生じないよう、階調性を重視した記録が行われる。具体的には、輝度値の増加に対して対数的に(logarithmically)増加するような非線形な入出力特性(Logガンマと呼ぶ)を適用して記録することが知られている。このような非線形な入出力特性をLogまたはLogガンマと呼び、関数やテーブルとして定義される。さらに、定義されたLogガンマからさらに米国コダック社がフィルムスキャンデータの記録用に提唱したCineon LOG等で変換することによって写真フィルムの感光特性に近い画像データとして扱うことが可能になる。なお、Logガンマを適用することで、白とびや黒つぶれは抑制されて高い階調性が維持出来るが、記録した動画像は暗い部分が明るめに、明るい部分が暗めになったコントラストの低い画像となる。そのため、そのまま鑑賞するには適しておらず、最終的に人間の視覚特性に対して線形(リニア)な階調特性に変換する必要がある。
テレビや映画の制作においては、Logガンマの特性を有する動画像を編集することが一般的である。しかし、従来、デジタルスチルカメラによる動画撮影機能は、撮影後の編集処理(ポストプロダクション処理という)をしなくてもそのまま鑑賞するのに適した階調特性やコントラストに変換された動画を記録するものであった。そのため、デジタルスチルカメラに対しても、Logガンマを用いた動画像記録への対応が要望されている。
特開2008−245246号公報 特開2010−39758号公報
しかし、デジタルスチルカメラにおける動画撮影機能を、Logガンマを適用可能に構成しようとした場合、問題が生じる。
動画撮影機能を有するとはいえ、デジタルスチルカメラが依然として静止画記録を主とした装置であることに変わりはない。静止画は動画と異なり、一瞬を撮影し、一枚ごとに画面やプリントで鑑賞されるものである。そのため、撮影者の意図を反映した撮影結果が得られるように、様々な画作りとしての画像補正機能が用意されている。
代表的な画像補正機能としては、撮影シーンに応じた画像処理パラメータで色相や彩度の画像特性を変換する処理がある(特許文献1)。例えば、夕景シーンでは夕日の赤味を強めに、風景シーンでは青や緑を鮮やかにするなど、いわゆる記憶色に近い結果が得られるようにしたり、ポートレートでは健康的な肌色になるように色補正する等である。また、撮影シーンにおける画像の輝度に応じて自動階調補正を行うことも知られている(特許文献2)。
これらの画像補正機能は、画像の階調特性やコントラストに影響を与える(階調特性やコントラストを変化させる)。また、画像処理を行う回路は静止画、動画とも共通であるため、画像補正機能は動画にも適用される。しかし、これらの画像補正機能は、Logガンマを適用して撮影された動画に適用すべきではない。なぜならば、撮影後の編集処理(ポストプロダクション処理という)を行う装置は、カメラ側で定義されたLogガンマ特性を有する画像の入力を想定している。それにもかかわらず、上記画像補正が施された画像が入力された場合は、想定外の特性をもつ画像を扱うことになり、編集された画像の画質が低下する恐れがあるからである。
本発明は、撮影画像のコントラストに影響を与える画像補正処理を適用可能な画像処理装置およびその制御方法において、入力値の線形的な増加に対して出力値が対数的に増加する入出力が数値で定義された特性を用いて撮影される画像において、ユーザーの視聴に適した画像とは異なる、意図しない画像となることを抑制することを目的とする。
上述の目的は、撮像素子の出力を、非線形な入出力特性で変換して出力する変換手段と、変換手段の出力に対し、階調特性又はコントラストを変化させる画像補正処理を適用する画像処理手段と、変換手段が用いる入出力特性に応じて画像処理手段の有効、無効を制御する制御手段とを有し、制御手段は、変換手段が、入力値の線形的な増加に対して出力値が対数的に増加する入出力特性を用いるように設定されている場合は、画像処理手段を無効とすることを特徴とする画像処理装置によって達成される。
本発明によれば、撮影画像のコントラストに影響を与える画像補正処理を適用可能な画像処理装置およびその制御方法において、入力値の線形的な増加に対して出力値が対数的に増加する入出力が数値で定義された特性を用いて撮影される画像において、ユーザーの視聴に適した画像とは異なる、意図しない画像となることを抑制することができる。
本発明の実施形態に係る撮像装置の一例としてのデジタルスチルカメラの構成例を示すブロック図 図1における撮像部および画像処理部の詳細を示すブロック図 本発明の実施形態におけるメニュー画面表示例を示す図 本発明の実施形態におけるコントローラの動作を説明するためのフローチャート 本発明の実施形態における関数で定義されたLogガンマの入出力特性を示す図 viewing LUTの特性を示す図
以下、添付図面を参照して本発明の例示的な実施形態について説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る画像処理装置の一例としてのデジタルスチルカメラ100(以下、単にデジタルカメラという)における、撮像、現像、出力に関わる構成例を示すブロック図である。コントローラ130はCPUおよび、ROMやRAM等のメモリを有し、以下に説明する各部を制御したり、各部の機能の一部もしくは全てを実現したりする。なお、以下に説明する構成の少なくとも一部は、コントローラ130のCPUがソフトウェア的に実現してもよいし、ハードウェアによって実現されてもよいし、ハードウェアとソフトウェアの協働により実現されてもよい。
撮像部101は、撮影光学系および撮像素子を含み、撮像素子の撮像面に結像された光学像を電気信号に変換し、取得された電気信号をデジタル信号に変換して出力する。撮像部101の構成例を図2(a)に示す。図2(a)において、撮影光学系201の視野(撮像範囲)内の被写体像は、撮影光学系201により、撮像素子としてのCMOS202の撮像面上に結像する。なお、撮像素子はCMOSに限られるものではなく、CCD等の他の光電変換素子であってもよい。
CDS/AGC回路203は、CMOS202から得られた電気信号に相関二重サンプリング/ゲイン調整を行なう。A/D変換器204は、CDS/AGC回路203から出力される信号をデジタル変換し、画像信号として出力する。また、撮影光学系201は、絞りおよびフォーカスレンズの駆動機構206を有し、AE/AF部205はコントローラ130からの指示により駆動機構206を制御する。このようなAE/AF部205、駆動機構206により、自動焦点検出(AF)機能や自動露出制御(AE)機能が実現される。
図1に戻り、WB回路102は、撮像部101(A/D変換器204)から出力された画像信号に対してホワイトバランス調整を行なう。WB回路102においてホワイトバランスが調整された画像信号は画像処理部106に供給される。画像処理部106の詳しい動作については後述する。
操作部103は、ユーザがデジタルカメラ100に各種の設定や指示を入力するためのスイッチ、ボタン、キー、ダイヤル、タッチパネルなどの入力デバイス群である。なお、操作部103は、物理的な機構の操作によるものだけでなく、視線検知や音声認識などを利用するものであってもよい。
操作部103に含まれる代表的なものは、レリーズボタン、メニュー表示ボタン、矢印キー、決定/実行ボタン、撮影モード設定ダイヤルなどである。
操作部103の操作はコントローラ130によって検出され、コントローラ130は検出した操作内容に応じた動作を実現するように各部を制御する。なお、コントローラ130は表示部111にメニュー画面などのGUI画面を表示したり、画像処理部106が出力する表示用画像にデジタルカメラ100の設定情報や撮影情報などを重畳して表示部111に表示したりする。
図2(b)は、画像処理部106の詳細な機能構成例を示す図である。ノイズ除去部(NR)211は、ホワイトバランス調整がされた画像信号に対してノイズ除去を行なう。 ノイズ除去部211から出力された画像信号は、色信号と輝度信号とで並行に処理される。色処理部では、まず、第1マトリクス(MTX)212が、ノイズ除去部211から出力された画像信号(RGB)をYUV信号に変換する。この際、第1マトリクス212は、撮像素子(CMOS)202の固有の分光特性に起因したばらつきを吸収するマトリクス変換を併せて行なう。色抑圧部213は、飽和時のホワイトバランスを維持するために高輝度部分の色値のゲインを調整(抑圧)する。
第2マトリクス214は、色抑圧部213により処理されたUV信号を含むYUV信号を、γ処理のためにRGB信号に変換する。Cγ処理部215は、第2マトリクス214により得られた画像信号(RGB信号)に対してγ処理を施す。そして、第3マトリクス216は、Cγ処理部215の出力(RGB信号)を再びYUV信号に変換する。ニー補正部217は、第3マトリクス216から出力されたYUV信号のうちのUV信号を入力し、高彩度における色空間の圧縮を行なって、画像信号を目標とする色空間に収める。
他方、ノイズ除去部211から出力された画像信号(RGB)のうちのG成分は輝度処理部に入力される。輝度処理部では、まず、適応処理部221が帯域を維持するためにG信号に適応化処理を施してY信号を生成する。Yγ処理部222は、適応処理部221により生成されたY信号にγ処理を施す。また、適応処理部221の出力はシャープネス部223にも供給され、シャープネス部223は、入力されたY信号からシャープネス量を検出し、これをYγ処理部222の出力に足し込む。
Logガンマを始め、撮像画像を非線形の入出力特性を有するガンマカーブを適用して変換する場合、コントローラ130がCγ処理部215およびYγ処理部222に対して使用するガンマ特性(入出力特性)を設定する。なお、上述の通り、Logガンマとは、例えば図5のように入力値の線形的な増加に対して出力値が対数的に増加する非線形な入出力特性を意味する。すなわち、
出力値=A×log10(B×入力値+C)+D
(0<A<1,B,C,Dは定数)といった対数式で表される入出力特性である。例えば、8ビットデータの場合、A=0.529136,B=10.1596,C=1.0,D=0.0730597とする。これにより、暗部は少しオフセットされた状態で黒つぶれを防ぎ、中間輝度部は階調を最低限のビット数で維持し、明部は飽和まで白飛びを防いで階調を保つことが可能になる。
ニー補正部217の出力信号(U,V)と輝度処理部から得られる信号(Y)は、第1ルックアップテーブル(以下、第1LUT)218に供給され、画像処理部106からの最終的なYUV信号が生成され、出力される。
図1に戻って、記録部109は、例えば入力されたYUV信号のフレーム間の相関性を利用するなどしてノイズ除去を行う。その後、付加情報とともに、予め設定された記録ファイルフォーマット(例えばExif:Exchangeable image file format)に従った画像ファイルを生成する。そして、メモリカードやハードディスクなどの記録媒体に画像ファイルを記録する。
外部出力部110は、画像を外部に出力するための信号を生成する。ここでは、外部出力部110はHDMI(High-Definition Multimedia Interface)を通じて外部出力するための信号を生成するものとするが、他の規格に準拠した信号を生成してもよい。外部出力部110は、必要に応じて解像度の変換を行ってもよい。例えばHDMIから出力する場合は、HDMI規格で定められている解像度の何れか(例えば1920×1080や1280×720)に変換する。
表示部111は、表示用画像を生成し、デジタルカメラ100が有する表示装置(本例では、デジタルカメラ100の背面に設けられたLCDとする)に表示させる。表示部111は、画像の解像度を表示装置の解像度に対応するように変換し、必要に応じて階調補正を行うLUTを適用して表示装置に供給する。ここで、LUTの適用が必要なのは、Logガンマを適用して動画撮影している場合のモニタ時、あるいはLogガンマを適用して撮影された動画像の再生時である。上述の通り、Logガンマを適用して撮影された動画像はそのままの状態で表示しても、撮影結果を正しく評価することができない。そのため、視覚特性に対してリニアな階調になるようなガンマによる処理が行われた状態をシミュレーションするためのLUTを適用して表示するようにする。このようなLUTはviewing LUTと呼ばれ、具体的には、図6に示されるようなLogガンマで抑えていた中間輝度部のコントラストを上げる特性を有するLUTである。これにより、標準的な映像色空間(例えばBT.709)に従った明るさが再現される。つまり、ユーザは撮影時にviewing LUTで変換される前の状態で階調を確認し、viewing LUTで変換された状態で最終的な画像をイメージしながら撮影を行うことが可能になる。viewing LUTは、Logガンマ以外のガンマカーブが用いられている場合には適用されない。また、それぞれの環境に応じたガンマのLUTを適用してシミュレーションをしても良い。
このような構成のデジタルカメラ100における、画像補正処理機能の有効、無効制御について説明する。
上述の通り、Logガンマが設定されている場合、ユーザは後編集を優先した記録を希望しているものと考えられる。ユーザはLogガンマで定義された数値を用いて後編集を行う。そのため、撮像素子の出力、特にコントラストに対してはできるだけ影響を与えずに記録を行うことが望ましい。一方、デジタルカメラ100には撮影シーンに応じた、階調特性やコントラストに影響する画像補正機能を設定することができる。
本実施形態では、Logガンマが設定されている場合には、画像の階調特性やコントラストに影響する画像補正機能を無効化することを特徴とする。画像補正機能は複数の処理ブロックにおけるパラメータの変更の組み合わせなどにより実現され、また画像補正機能の種類や補正の強弱の設定などによっても階調特性やコントラストに与える影響は異なる。一方、画像補正機能の設定は設定画面から、所望の撮影シーンのモード(夕景モード/ポートレートモード/風景モードなど)を選択したり、機能の有効(ON)/無効(OFF)や、「強め/普通/弱め」を選択したりすることで行う。そのため、ユーザは、どの機能のどの設定が階調特性やコントラストに影響するのかを把握することができない。
また、Logガンマの設定は動画撮影時にのみ有効であるが、画像補正機能の設定は静止画撮影時、動画撮影時(Logガンマ以外のガンマが設定されている場合)に有効である。つまり、静止画撮影時に行った設定が、動画撮影時にも利用される。すなわち、ユーザは動画撮影用に画像補正機能を設定した意図が無くても、動画撮影に反映されるため、例えば、動画記録中に静止画を撮影した場合であっても違和感のない動画像と静止画像を得ることが可能である。しかし、動画撮影時、かつLogガンマ設定時にだけ、画像補正機能の設定を手動で解除するのは使い勝手が悪く、また、設定可能な画像補正機能の種類が複数ある場合には、全ての設定項目を確認し、解除を行うことが容易でない場合もある。また、画像補正機能の設定解除を正しくできたとしても、Logガンマの使用を解除した際、画像補正機能を利用した撮影を行いたい場合には再度設定し直す必要があり、非常に煩わしい。
特に、デジタルカメラ100の利点として、同じ装置で静止画の撮影と動画の撮影を容易に切り替えられることがある。例えば後編集を前提としてLogガンマを用いて動画撮影を行い、動画撮影の合間に同じカメラで高画質な静止画も撮影できることは、デジタルカメラで動画撮影する大きなメリットである。しかし、静止画撮影時と(Logガンマを用いた)動画撮影を切り替えながら行う場合、画像補正機能の設定解除と再設定を繰り返すことは現実的とは言えない。
そのため、本実施形態では、Logガンマが設定された場合には、画像の階調特性やコントラストに影響を与える(階調特性やコントラストを変化させる)画像補正処理をカメラが自動的に無効化するようにした。これにより、ユーザはLogガンマを適用した動画撮影時には解除すべき画像補正処理が設定されているかどうかを意識することなく、単にLogガンマの使用を設定して動画撮影を行えば適切な動画記録が可能となる。
具体的には、コントローラ130が参照可能な不揮発性メモリに、Logガンマの使用が設定された際にどの機能ブロックに対してどのような設定を行うかを予め記憶しておくことができる。例えば、パラメータを初期化すべき機能ブロックの情報や、Logガンマ使用時に設定すべきパラメータと設定先の情報などを記憶しておくことができる。そして、Logガンマが設定された場合に、コントローラ130はこれらの情報に基づいて必要な機能ブロックに対して設定/初期化等の制御を行う。あるいはコントローラ130は、階調特性やコントラストに影響を与える画像補正処理に関する設定項目を記憶しておき、Logガンマ使用時にそれら設定項目の設定値を画像補正処理が行われない設定値に変更してもよい。
なお、Logガンマの使用が設定された際に設定が変更されたり処理が無効化される機能ブロックは、ユーザ設定に応じて設定値が変更される機能ブロックに限定されない。例えば、シャープネス部223が行う輝度値のシャープネス処理は、画像補正処理の設定とは直接関連しないが、画像のコントラストに影響を与える。そのため、コントローラ130は、Logガンマの使用が設定された場合、シャープネス部223を無効化する。
またコントローラ130は、Logガンマの使用が設定された際になされていた画像補正処理に関する設定内容を不揮発性メモリに記憶し、Logガンマの使用が解除された場合に、記憶した情報に基づいて画像補正処理に関する設定を復帰させてもよい。このように構成することで、Logガンマの使用を解除した際に、元の画像補正処理の設定内容を再設定する必要がなくなり、ユーザの使い勝手が非常に良くなる。
また、ユーザは動画撮影中の静止画撮影が可能な通常撮影シーンモード、動画記録専用の後編集用撮影モードとして操作部103のダイヤルで選択しても良い。ユーザが選択したシーンモードが、動画記録専用の後編集用撮影モードの場合は、コントローラ130は、自動的にLogガンマを適用し、階調特性やコントラストに影響を与える画像補正処理を無効化して行われないようにする。通常撮影シーンモードを選択した場合は、コントローラ130は、Logガンマの使用を禁止し、撮影シーンに応じた、階調特性やコントラストに影響する画像補正機能を自動的に設定するようにしても良い。また、通常撮影シーンモードにおいて、ユーザがLogガンマを使用した場合は、上述と同様の処理になるようにしても良い。
このように、コントローラ130は、Logガンマの使用が設定された際に所定の機能ブロックを制御し、画像の階調特性やコントラストに影響を与える画像補正機能を無効化するが、メニュー画面においても画像補正機能の設定項目を無効化する。
図3は、本実施形態のデジタルカメラ100のメニュー画面表示例を示す図である。メニュー画面301は、コントローラ130が不揮発性メモリに予め記憶されている画面データを用いて表示部111に表示させる。図3(a)は、Logガンマ設定メニュー項目310が含まれる画面を示している。操作部103を通じてLogガンマ設定メニュー項目310の選択、実行(決定)が指示されると、コントローラ130はLogガンマ設定メニュー(図3(b))を表示させる。
Logガンマ設定メニュー画面には、Logガンマの使用・不使用の設定項目311や、Logガンマに付随する他の設定(ここではビューアシスト(viewing LUT)の使用・不使用)のための設定項目が含まれる。図3(b)では、Logガンマは使用しない(Off)の状態であり、操作部103を通じて設定項目311の選択、実行(決定)が指示されると、コントローラ130は設定項目311の内容をOnに切り替える(図3(c))。
また、コントローラ130はCγ処理部215およびYγ処理部222が用いるガンマ特性(入出力特性)にLogガンマを設定する。また、コントローラ130は、予め定められた機能ブロックに対する設定の変更または動作の無効化などを行い、画像の階調特性やコントラストに影響を与える(階調特性やコントラストを変化させる)画像補正機能を無効化する。さらにコントローラ130は、画像の階調特性やコントラストに影響を与える画像補正機能をユーザが設定できないよう、メニュー画面の該当する設定項目を無効化する。
設定項目の無効化方法としては、設定項目を非表示としたり、設定項目の表示をグレイアウトするとともに、選択不能としたりすることが例示できるが、これらに限定されない。図3(d)および(e)には、後者の具体例を示す。図3(d)ではAuto Tone Correction(自動階調補正機能)の設定項目312とHighlight tone priorityの設定項目313がグレイアウトされている。Auto Tone Correction(自動階調補正機能)は画像の輝度に応じて設定されたトーンカーブ等による自動階調補正処理を行う機能である。また、Highlight tone priorityは高輝度側の階調性を改善するダイナミックレンジ拡張処理を行う機能である。また、コントローラ130は、機能を無効化したため、設定内容もOFFと表示している。つまり、コントローラ130は、画像の階調特性やコントラストに影響を与える画像補正機能を無効化した場合、関連する設定項目に関する設定値についても、無効状態を示すように変更する。
図3(e)では、Picture Characteristics(画像特性)の設定項目314と、多重露出機能の設定項目315がグレイアウトされている。Picture Characteristics(画像特性)は、色相や彩度の強調、ダイナミックレンジの拡張、背景のぼかしなど、ガンマ特性やニー補正、第1〜第3マトリクスの変更などの組み合わせにより、シーンに応じた画像補正処理を行う機能である。多重露出機能は複数回の撮影により得られた画像を合成処理する機能である。
説明したコントローラ130の動作を図4にフローチャートで示す。S101でコントローラ130は、Logガンマの使用が設定されたかどうか判定する。Logガンマの使用が設定された場合、S103でコントローラ130は、画像の階調特性やコントラストに影響を与える画像補正機能が無効となるように内部の機能ブロックを制御する。さらにS105でコントローラ130は、画像の階調特性やコントラストを変化させる画像補正機能を設定不能とする。なお、上述したように、Logガンマの使用が設定された時点における設定項目の内容を保存し、Logガンマの使用が解除された際に元の設定内容に復帰させるように構成してもよい。
本実施形態によれば、Logガンマを適用した動画撮影と画像の階調特性やコントラストを変化させる画像補正処理の適用とが可能な撮像装置において、Logガンマを適用した動作撮影時には画像の階調特性やコントラストを変化させる画像補正処理を無効化する。そのため、画像の階調特性やコントラストを変化させる画像補正処理の設定がなされているかをユーザが意識せずに、Logガンマを適用して撮影した動画像に画像の階調特性やコントラストを変化させる画像補正処理が適用されることによる画質劣化を回避できる。
記録部109は、画像ファイルの付加情報に、Logガンマ設定についての関連情報を含めさせても良い。この関連情報としては、Logガンマ設定を行った事実のみでなく、本実施形態で説明した、階調特性やコントラストを変化させる画像補正処理機能に対する無効化設定の情報等がある。このような関連情報を付加させておくことにより、後編集を行う編集装置は、編集処理を円滑に行うことができる。例えば、編集装置は、受け取ったファイルの編集に際して、それが適切にLogガンマ設定されたものであること、また、後編集にとって不要な画像補正処理が適用されてないこと等を、ユーザに通知することができる。
また、編集装置は、標準的な特性、例えばCineon LOGでの編集作業を行うものである。したがって、付加情報をチェックして、Logガンマ設定以外で撮影されていることが判別された場合、ファイルの画像をCineon LOGにでの再変換が不適切だと判断した場合は、ユーザに対して警告等を行うこともできる。また、逆に付加情報をチェックして、Logガンマ設定で撮影されたと判別された場合には、編集装置で自動的にCineonLogを適用することも可能になる。また、表示時には、編集装置は、付加情報をチェックして、Logガンマ設定時は、ユーザにLogガンマで記録された画像をそのまま表示するかviewing LUTを適用するか選択させるユーザインタフェース画面を見せても良い。あるいは、自動的にviewing LUTを適用した画像を表示するようにしても良い。
また、Logガンマ設定時は、コントラストが低いため、自動的にシャープネスを強める方向のユーザインタフェース画面を表示しても良い。すなわち、後編集装置は、カメラメーカーが図5のように定義して公開しているLogガンマ、例えば、ガンマカーブ特性を数値あるいは関数での画像の入力を想定して設計されている。本発明のように、カメラが通常の動画記録モードを有するのみでなく後処理を必要とする動画記録モードを備えることにより、後編集装置は、常に想定内の特性をもつ画像を扱うことができ、編集された画像の画質が保証される。
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。

Claims (12)

  1. 撮像素子の出力を、非線形な入出力特性で変換して出力する変換手段と、
    前記変換手段の出力に対し、階調特性又はコントラストを変化させる画像補正処理を適用する画像処理手段と、
    前記変換手段が用いる前記入出力特性に応じて前記画像処理手段の有効、無効を制御する制御手段とを有し、
    前記制御手段は、前記変換手段が、入力値の線形的な増加に対して出力値が対数的に増加する入出力特性を用いるように設定されている場合は、前記画像処理手段を無効とすることを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記画像補正処理が、前記変換手段の出力に応じた自動階調補正処理およびユーザが設定した画像補正処理の少なくとも一方であることを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  3. ユーザが前記画像処理装置に設定を行うための設定画面を表示装置に表示させる表示手段をさらに有し、
    前記制御手段は、前記変換手段が、入力値の線形的な増加に対して出力値が対数的に増加する入出力特性を用いるように設定されている場合、ユーザが前記設定画面を通じて前記自動階調補正処理に関する設定および前記画像補正処理に関する設定を行えないように、前記表示手段を制御することを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 前記制御手段は、前記変換手段が、入力値の線形的な増加に対して出力値が対数的に増加する入出力特性を用いるように設定されている場合、前記自動階調補正処理に関する設定を行うための項目および前記画像補正処理に関する設定を行うための項目を前記設定画面に表示しないように前記表示手段を制御することを特徴とする請求項3に記載の画像処理装置。
  5. 前記制御手段は、前記変換手段が、入力値の線形的な増加に対して出力値が対数的に増加する入出力特性を用いるように設定されている場合、前記設定画面における前記自動階調補正処理に関する設定を行うための項目および前記画像補正処理に関する設定を行うための項目を前記設定画面で選択不能に表示するように前記表示手段を制御することを特徴とする請求項3に記載の画像処理装置。
  6. 前記撮像素子を有することを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  7. 前記画像補正処理が、撮影シーンに応じた補正処理を含むことを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  8. 前記画像補正処理が、色相または彩度の強調、ダイナミックレンジの拡張、背景のぼかし、ガンマ特性の変更、およびニー補正の少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  9. 画像処理装置であって、
    撮像画像の全体を非線形な入出力特性で変換し、変換画像を出力する変換手段と、
    前記変換画像の全体に対し、階調特性又はコントラストを変化させる画像補正処理を適用する画像処理手段と、
    ユーザが前記画像処理装置の設定を行うことを可能にする設定画面を表示装置に表示させる表示手段と、
    前記表示装置に表示される前記設定画面に含まれる設定項目を制御する制御手段と、
    を有し、
    入力値の線形的な増加に対して出力値が対数的に増加する入出力特性を用いて前記撮像画像の全体を変換するように前記変換手段が設定されている場合、前記制御手段は、前記撮像画像の全体に影響を与える画像補正処理に関する設定をユーザが行えないように前記設定項目を制御することを特徴とする画像処理装置。
  10. 撮像素子の出力を、非線形な入出力特性で変換して出力する変換手段と、
    前記変換手段の出力に対し、階調特性又はコントラストを変化させる画像補正処理を適用する画像処理手段とを有する画像処理装置の制御方法であって、
    前記画像処理装置の制御手段が、前記変換手段が用いる前記入出力特性に応じて前記画像処理手段の有効、無効を制御する制御ステップを有し、
    前記制御ステップにおいて前記制御手段は、前記変換手段が、入力値の線形的な増加に対して出力値が対数的に増加する入出力特性を用いるように設定されている場合は、前記画像処理手段を無効とすることを特徴とする画像処理装置の制御方法。
  11. 画像処理装置の制御方法であって、
    前記画像処理装置は、
    撮像画像の全体を非線形な入出力特性で変換し、変換画像を出力する変換手段と、
    前記変換画像の全体に対し、階調特性又はコントラストを変化させる画像補正処理を適用する画像処理手段と、
    ユーザが前記画像処理装置の設定を行うことを可能にする設定画面を表示装置に表示させる表示手段と、を有し、
    前記画像処理装置の制御方法は、前記画像処理装置の制御手段が、前記表示装置に表示される前記設定画面に含まれる設定項目を制御する制御ステップを有し、
    入力値の線形的な増加に対して出力値が対数的に増加する入出力特性を用いて前記撮像画像の全体を変換するように前記変換手段が設定されている場合、前記制御ステップにおいて前記制御手段は、前記撮像画像の全体に影響を与える画像補正処理に関する設定をユーザが行えないように前記設定項目を制御することを特徴とする画像処理装置の制御方法。
  12. コンピュータを請求項1から9のいずれか1項に記載の画像処理装置が有する各手段として機能させるためのプログラム。
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