以下、本発明に係る画像読取装置を具体化した実施例を図面を参照しつつ説明する。
(実施例)
図1に示すように、実施例の画像読取装置1は、本発明の画像読取装置の具体的態様の一例である。図1では、排出口13側を装置の前側と規定し、排出口13に対向した場合に左手に来る側を左側と規定して、前後、左右及び上下の各方向を表示する。そして、図2以降に示す各方向は、全て図1に示す各方向に対応させて表示する。以下、図1等に基づいて、画像読取装置1が備える各構成要素について説明する。
<構成>
図1〜図8に示すように、画像読取装置1は、筐体30と、シートトレイ36とを備えている。筐体30は、第1シュート部材31と、第2シュート部材32と、第1側壁部33Rと、第2側壁部33Lとが組み合わされてなる。
上側に位置する第1シュート部材31と、下側に位置する第2シュート部材32とは、上下方向の間隔を有して互いに対向している。右側の第1側壁部33Rと左側の第2側壁部33Lとは、第1シュート部材31及び第2シュート部材32を左右方向の外側から挟んでいる。
図1及び図5〜図7に示すように、第1シュート部材31は、上面31A、前面31B及び上側案内面31G等を有している。上面31Aは、上方を向く平面である。上面31Aは、後方から前方に向かって下り傾斜している。上面31Aの中央には、タッチパネル70が設けられている。前面31Bは、前方を向く平面である。前面31Bは、上面31Aの前端縁に連続し、下方に向かって垂直に延びている。上側案内面31Gは、下方を向く屈曲平面である。上側案内面31Gは、上面31Aの後端縁の下側から前方に向かって下り傾斜している。上側案内面31Gは、第1シュート部材31における前後方向の略中央において前方に向きを変える。上側案内面31Gは、前方に向かって略水平に延びて、前面31Bの下端縁31BAに連続している。要するに、第1シュート部材31は、後方から前方に向かって下り傾斜している。
図1、図2及び図5〜図7に示すように、第2シュート部材32は、前面32B、下側案内面32G及び後面32Cを有している。前面32Bは、前方を向く平面である。前面32Bの上端縁32BAは、前面31Bの下端縁31BAに対して、隙間を有して下側に離間している。前面32Bは、下方に向かって垂直に延びている。下側案内面32Gは、上方を向く屈曲平面である。下側案内面32Gは、後面32Cの上端縁の上側から上側案内面31Gに沿うように、前方に向かって下り傾斜している。下側案内面32Gは、第2シュート部材32における前後方向の中央において前方に向きを変える。下側案内面32Gは、前方に向かって水平に延びて、前面32Bの上端縁32BAに連続している。後面32Cは、後方を向く平面である。後面32Cは、下方に向かって略垂直に延びている。
図6及び図8等に示すように、第2シュート部材32は、下側カード案内面32J及び上側カード案内面32Hを有している。下側カード案内面32Jは、下側案内面32Gの水平部分における右端部に連続し、後方に向かって水平に延びて後面32Cまで達している。上側カード案内面32Hは、下側カード案内面32Jに対して上方に離間している。上側カード案内面32Hは、下側カード案内面32Jと平行に、後方に向かって水平に延びて後面32Cまで達している。図6に示すように、上側カード案内面32Hの上下方向の高さは、上側案内面31Gの水平部分の上下方向の高さとほぼ同じである。
なお、上側案内面31G、下側案内面32G、上側カード案内面32H、下側カード案内面32Jは、平滑な平面からなる構成に限定されず、複数のリブの先端縁等によって構成されていてもよい。
図4及び図6に示すように、下側カード案内面32Jが下側案内面32Gの水平部分における右端部に連続する位置を合流位置J1とする。
図1及び図5等に示すように、筐体30には、第1導入口11と、排出口13とが形成されている。
第1導入口11に、シートSHが挿入される。シートSHは、例えば、用紙やOHPシート等である。シートSHは、本発明の「媒体」の一例である。
より詳しくは、図5に示すように、第1導入口11は、第1シュート部材31と第2シュート部材32との間に形成されている。第1導入口11は、上側案内面31Gの後端縁31GAと、下側案内面32Gの後端縁32GAとの隙間である。図1に示すように、第1導入口11は、右側の第1側壁部33Rの近傍から左側の第2側壁部33Lの近傍まで、左右方向に延びている。第1導入口11の左右方向の長さは、シートSHの幅よりも長くされている。
図1及び図5に示すように、排出口13から、シートSHが排出される。排出口13は、第1シュート部材31と第2シュート部材32との間に形成されている。より詳しくは、排出口13は、前面31Bの下端縁31BAと、前面32Bの上端縁32BAとの隙間である。排出口13は、右側の第1側壁部33Rの近傍から左側の第2側壁部33Lの近傍まで、左右方向に延びている。排出口13の左右方向の長さは、第1導入口11と同様、シートSHの幅よりも長くされている。
図4〜図6に示すように、画像読取装置1は、搬送ガイド部10を備えている。搬送ガイド部10は、第1シュート部材31の上側案内面31Gと、第2シュート部材32の下側案内面32Gとに上下方向から挟まれてなる通路により、第1搬送経路P1を形成している。搬送ガイド部10は、第1搬送経路P1に沿って、シートSHを第1導入口11から排出口13へ案内する。
搬送ガイド部10は、第1導入口11から前方に向かって下り傾斜している。そして、搬送ガイド部10は、筐体30における前後方向の中央において前向きに屈曲し、排出口13まで水平に延びている。
搬送ガイド部10の幅方向である左右方向は、本発明の「幅方向」の一例である。また、本実施例において、搬送ガイド部10の幅方向の一端側は右端側であり、搬送ガイド部10の幅方向の他端側は左端側である。第1側壁部33Rは、搬送ガイド部10の右端側に位置し、第2側壁部33Lは、搬送ガイド部10の幅方向の左端側に位置している。
図7に示すように、第1シュート部材31は、回動軸心X31周りに筐体30に揺動可能に組み付けられている。回動軸心X31は、第1シュート部材31の前面31Bの下端縁31BA側に位置して左右方向に延びている。第1シュート部材31が第2シュート部材32に対して上方に離間するように揺動することにより、搬送ガイド部10が開放される。
図4に示すように、搬送ガイド部10において、合流位置J1より排出口13側、かつ右端側に位置する領域は、カード搬送領域29とされている。
図2及び図6等に示すように、筐体30には、第2導入口12が形成されている。第2導入口12に、シートSHより幅狭であるカードCAが挿入される。カードCAは、シートSHより小面積の枚葉である。カードCAは、例えば、名刺、キャッシュカード、会員証又は免許証等である。カードCAの短辺の長さは、例えば、国際標準化機構(ISO)/国際電気標準会議(IEC)による国際規格ID−1の53.98mmである。カードCAの長辺の長さは、例えば、国際標準化機構(ISO)/国際電気標準会議(IEC)による国際規格ID−1の85.60mmである。カードCAは、シートSHより肉厚であるとともに剛性が高い。カードCAも、本発明の「媒体」の一例である。
より詳しくは、図6に示すように、第2導入口12は、第2シュート部材32に形成されている。第2導入口12は、後面32Cにおける上下方向の中間部、かつ右側の第1側壁部33R側に開口している。第2導入口12は、左右方向に延びている。第2導入口12の左右方向の長さは、第1導入口11の左右方向の長さよりも小さく形成されている。また、第2導入口12の左右方向の長さは、カードCAの幅よりも長くされている。第2導入口12の上下方向の高さは、搬送ガイド部10の水平部分及び排出口13の上下方向の高さとほぼ同じである。第2導入口12は、第1導入口11の右端側と上下方向において重なる位置にある。
図3及び図6に示すように、排出口13の右端側から、カードCAが排出される。要するに、排出口13からは、第1導入口11から挿入されたシートSH及び第2導入口12から挿入されたカードCAが共通して排出される。
図4、図6及び図8に示すように、画像読取装置1は、第2搬送ガイド部20を備えている。第2搬送ガイド部20は、第2シュート部材32の上側カード案内面32Hと下側カード案内面32Jとに上下方向から挟まれてなる通路により、図6に示す第2搬送経路P2を形成している。第2搬送ガイド部20は、合流位置J1において、搬送ガイド部10に合流する。第2搬送ガイド部20は、第2搬送経路P2に沿って、第2導入口12から挿入されたカードCAを搬送ガイド部10に合流するように案内する。
第2搬送ガイド部20が搬送ガイド部10に合流する合流位置J1は、上側案内面31G及び下側案内面32Gの前方から後方に向かって下り傾斜する部分から水平に向きを変える部分に設定されている。これにより、第2搬送ガイド部20と、搬送ガイド部10の右端側に位置するカード搬送領域29とは、後方の第2導入口12から前方の排出口13の右端側まで水平に延びている。第2搬送ガイド部20とカード搬送領域29とは、第2導入口12から排出口13の右端側へカードCAを案内する。
図1に示すように、シートトレイ36は、基部36A、中間部36B及び先端部36Cを有している。基部36Aは、左右方向に延びる回動軸心X36A周りに回動可能に第1側壁部33R及び第2側壁部33Lに支持されている。中間部36Bは、基部36Aの回動軸心X36Aから遠い端縁側において、基部36Aに連結されている。先端部36Cは、中間部36Bの基部36Aから遠い端縁側において、中間部36Bに連結されている。中間部36Bの中央には、操作開口39が矩形状に開口している。
図1及び図5に示すように、シートトレイ36が開いた状態では、基部36A、中間部36B及び先端部36Cが下側案内面32Gの傾斜部分に連続するように後方に向かって上り傾斜し、第1導入口11を開放している。シートトレイ36には、1枚又は複数枚のシートSHが載置される。シートトレイ36は、左右一対の幅規制ガイド36Wを有している。幅規制ガイド36Wは、シートトレイ36に載置されるシートSHを左右方向の外側から挟んで左右方向の位置決めを行う。シートトレイ36に載置されたシートSHは、第1導入口11に挿入され、搬送ガイド部10により排出口13へ案内される。
図2、図3及び図6に示すように、シートトレイ36が閉じた状態では、基部36Aが垂直になって第2シュート部材32の後面32Cと面一になり、中間部36Bが第1シュート部材31の上面31Aを上方から覆い、先端部36Cが第1シュート部材31の前面31Bを前方から覆っている。図2及び図3に示すように、操作開口39は、シートトレイ36が閉じた状態でタッチパネル70を外部に露出させている。
図4〜図6及び図9等に示すように、画像読取装置1は、制御基板54と、駆動源40Mと、搬送部40と、読取部55とを備えている。
図5、図6、図9及び図10に示すように、制御基板54は、筐体30における搬送ガイド部10より下側、より詳しくは、第2シュート部材32の底部に収容されている。図9に示すように、制御基板54は、右側の第1側壁部33Rの近傍から左側の第2側壁部33L及び駆動源40Mの近傍まで、左右方向に延びている。制御基板54上には、CPU、ROM及びRAM等の制御回路が搭載されている。制御基板54には、ACアダプタ及び給電コードを介して、家庭用コンセントから電力が供給される。制御基板54は、駆動源40M、読取部55、タッチパネル70等に電気的に接続され、適宜それらに電力を供給して制御を行う。
図4及び図9に示すように、駆動源40Mは、筐体30内における左側の第2側壁部33Lに隣接するように設けられている。駆動源40Mは、モータ及び伝達ギヤ群を有している。駆動源40Mは、そのモータが制御基板54に制御されることにより、駆動力を発生する。
図4〜図8に示すように、搬送部40は、分離ローラ48、分離パッド49、上流側搬送部41及び下流側搬送部42を有している。読取部55は、第1読取部55A及び第2読取部55Bを有している。これらは、搬送ガイド部10において、第1導入口11から排出口13に向かってシートSHが搬送される搬送方向、すなわち後方から前方から向かう方向の上流側から下流側に向かって、分離ローラ48及び分離パッド49、上流側搬送部41、第2読取部55B、第1読取部55A、下流側搬送部42という順番で配されている。また、分離ローラ48及び分離パッド49は、合流位置J1よりも第1導入口11側に配され、上流側搬送部41、第2読取部55B、第1読取部55A及び下流側搬送部42は、合流位置J1よりも排出口13側に配されている。以下、この順番で、これらの構成を説明する。
図5及び図8等に示すように、分離ローラ48は、第2シュート部材32内に回転可能に支持されている。分離ローラ48の上部は、下側案内面32Gの傾斜部分から搬送ガイド部10に露出している。
図4及び図8に示すように、分離ローラ48は、筐体30内において、搬送ガイド部10に配置されている。分離ローラ48は、搬送ガイド部10における左右方向の中央部に位置している。分離ローラ48は、駆動軸48Sにより、駆動源40Mに連結されている。駆動軸48Sは、分離ローラ48と同軸上に配されて左右方向に延びている。
図8及び図9に示すように、駆動軸48Sは、2本の軸体が同軸で連結されてなる。駆動軸48Sの右端部は、分離ローラ48の右端面48Rより僅かに右方に突出し、第2シュート部材32により回転可能に支持されている。駆動軸48Sの右端部は、カード搬送領域29より左側で途切れている。すなわち、駆動軸48Sは、分離ローラ48の右端面48Rの近傍より第2側壁部33L側のみに配されている。駆動軸48Sは、駆動源40Mから分離ローラ48に駆動力を伝達する。
分離ローラ48は、制御基板54が駆動源40Mを制御することにより、駆動軸48Sを介して駆動源40Mに駆動される。そして、図5に示すように、分離ローラ48は、シートトレイ36に載置されたシートSHに当接しつつ回転することにより、そのシートSHを搬送ガイド部10に送り出す。
図7に示すように、分離パッド49は、第1シュート部材31に組み付けられている。図5に示すように、分離パッド49は、上側案内面31Gにおいて搬送ガイド部10に露出している。分離パッド49は、ゴムやエラストマー等の摩擦部材からなる板状体である。分離パッド49は、図示しない付勢部材に付勢されて、分離ローラ48に押し付けられている。これにより、分離ローラ48と分離パッド49とは、搬送ガイド部10において搬送されるシートSHを挟んで一枚ずつ分離し得る。
図4〜図8に示すように、上流側搬送部41は、第1搬送ローラ対41A、41Bと、第2搬送ローラ対41Dとを備えている。第1搬送ローラ対41A、41B及び第2搬送ローラ対41Dは、搬送方向において同じ位置に配されている。第1搬送ローラ対41A、41B及び第2搬送ローラ対41Dはそれぞれ、駆動源40Mに駆動されて回転する駆動ローラと、その駆動ローラと対向する従動ローラとからなる。
第1搬送ローラ対41A、41Bは、カード搬送領域29外に位置し、搬送ガイド部10においてシートSHをニップして搬送する。第2搬送ローラ対41Dは、カード搬送領域29内に位置し、搬送ガイド部10のカード搬送領域29においてカードCAをニップして搬送する。
第2読取部55Bは、第2シュート部材32に組み付けられている。より具体的には、第2読取部55Bは、Contact Image Sensor(以後、「CIS」と略す)、CISホルダ及びコンタクトガラス等を備える。第2読取部55Bの上面は、下側案内面32Gの水平部分において搬送ガイド部10に露出している。
第1読取部55Aは、第1シュート部材31に組み付けられている。より具体的には、第1読取部55Aは、CIS、CISホルダ及びコンタクトガラス等を備える。第1読取部55Aの下面は、上側案内面31Gの水平部分において搬送ガイド部10に露出している。
図4及び図8に示すように、第1読取部55A及び第2読取部55Bは、右側の第1側壁部33Rの近傍に位置する第1端部55Rから、左側の第2側壁部33Lの近傍に位置する第2端部55Lまで延びている。図4〜図6に示すように、第1読取部55A及び第2読取部55Bは、第1読取部55Aが排出口13に対して第2読取部55Bよりも近い位置にある状態で、カード搬送領域29を含む搬送ガイド部10全体を上下方向から挟むように対向している。
上記構成により、第1読取部55A及び第2読取部55Bは、シートSHが搬送ガイド部10において搬送される場合、そのシートSHの両面の画像を読み取る。また、第1読取部55A及び第2読取部55Bは、第2搬送ガイド部20に案内されて搬送ガイド部10に合流したカードCAがカード搬送領域29において搬送される場合、そのカードCAの両面の画像を読み取る。
図4〜図8に示すように、下流側搬送部42は、第1搬送ローラ対42A、42B、42Cと、第2搬送ローラ対42Dとを備えている。第1搬送ローラ対42A、42B、42C及び第2搬送ローラ対42Dは、搬送方向において同じ位置に配されている。第1搬送ローラ対42A、42B、42C及び第2搬送ローラ対42Dはそれぞれ、駆動源40Mに駆動されて回転する駆動ローラと、その駆動ローラと対向する従動ローラとからなる。
第1搬送ローラ対42A、42B、42Cは、カード搬送領域29外に位置し、搬送ガイド部10において搬送されるシートSHをニップして回転し、シートSHを排出口13から筐体30の外部に排出する。第2搬送ローラ対42Dは、カード搬送領域29内に位置し、カード搬送領域29において画像が読み取られたカードCAをニップして回転し、カードCAを排出口13の右端側から筐体30の外部に排出する。
図1及び図5に示すように、タッチパネル70は、第1シュート部材31の内部における上面31A側に組み付けられている。タッチパネル70は、上面31Aにくり抜かれた矩形状のタッチパネル用開口31Hにより外部に露出している。タッチパネル70は、液晶パネルと、液晶パネルの背面側から光を照射する蛍光ランプやLED等の光源と、液晶パネルの表面に貼り合わされた接触感知膜とを有している。
タッチパネル70は、制御基板54に制御されて、画像読取動作の処理状況やエラー状況等である画像読取装置1の稼働状況等を表示する。また、タッチパネル70は、外部からの操作を受け付ける。具体的には、タッチパネル70は、例えば、画像読取を開始するためのボタンや、設定入力用のボタン等の各種のボタンを表示する。そして、ユーザがいずれかのボタンに対応する処理の実行指示や設定入力を行うために、タッチパネル70に触れると、タッチパネル70は、その操作を受け付けて、制御基板54に伝達する。
<無線通信モジュールの構成>
図4及び図9〜図11に示すように、画像読取装置1は、無線通信モジュール100を備えている。無線通信モジュール100は、筐体30における第1側壁部33R側に収容されている。
より詳しくは、図8〜図11に示すように、第1側壁部33Rは、内側フレーム33Fと、カバー33Cとを有している。内側フレーム33Fは、第2シュート部材32の右端部に連結されている。内側フレーム33Fには、収容部33Wが形成されている。収容部33Wは、左側に向けて略箱状に膨らんでいる。図8に示すように、収容部33Wは、第1導入口11から排出口13に向かってシートSHが搬送される搬送方向において、読取部55の第1端部55Rより上流側、すなわち、後面32C側に位置している。収容部33Wは、前後方向に見て、読取部55の第1端部55Rと重なっている。図9及び図10に示すように、カバー33Cは、内側フレーム33Fを右側から覆って、画像読取装置1の右側の意匠面を形成している。
無線通信モジュール100は、収容部33Wとカバー33Cとによって区画される内部空間33Sに収容されている。図4に示すように、無線通信モジュール100は、前後方向に見て、読取部55の第1端部55Rと重なっている。左右方向において無線通信モジュール100と分離ローラ48との間には、第2搬送ガイド部20が位置している。
図9〜図11に示すように、無線通信モジュール100は、制御基板54に対して直交しつつ、第1側壁部33Rの収容部33Wの右面に沿うように上向きに延びて配置されている。
より詳しくは、無線通信モジュール100は、回路基板101とアンテナ103とピン部101Pとを有している。回路基板101は、前後方向及び左右方向に平板状の延在する基板である。回路基板101の右面には、スポンジシート101Sが貼り付けられている。回路基板101の左面の下側には、無線通信回路102が搭載されている。
アンテナ103は、回路基板101の左面の無線通信回路102より上側に配線されている。アンテナ103は、回路基板101の表面にエッチング等によってパターン形成されている。図9に示すように、アンテナ103の殆ど全体は、下側カード案内面32Jより上側に位置している。
図11に示すように、ピン部101Pは、回路基板101の下端部に設けられている。ピン部101Pは、複数の接続端子を左方に向けて突出させている。制御基板54は、ピン部101Pが嵌入するコネクタ54Cを有している。コネクタ54Cは、制御基板54の右端縁側に位置している。無線通信モジュール100が筐体の30の右端側から左端に向かって変位することにより、図9に示すように、ピン部101Pがコネクタ54Cに嵌入する。ここで、無線通信モジュール100は、揺動可能な第1シュート部材31側ではなく制御基板54に固定されており、第1シュート部材31に配する場合に比べて制御基板54との間の距離を変位することなく安定して接続することができる。また、無線通信モジュール100は、分離ローラ48を介して左端側に配された駆動源40Mとは反対側の右端側に配されており、駆動源40Mから発生するノイズの影響も受け難い。
このような構成を備える無線通信モジュール100は、制御基板54と外部との無線通信を実現する。例えば、制御基板54は、画像読取装置1が画像読取を行うことによって得られたシートSH又はカードCAの画像データを無線通信モジュール100によって外部の情報処理装置に向けて送信する。また、制御基板54は、外部の情報処理装置から画像読取の開始指令等の各種指令が画像読取装置1に向けて送信されると、無線通信モジュール100によってその指令を受信し、その指令に対応する動作を実行する。
<検出部及びホルダ部の構成>
図9〜図11に示すように、第1側壁部33Rには、2個のマイクロスイッチ131、136と、ホルダ部130とが設けられている。マイクロスイッチ131、136は、本発明の「検出部」の一例である。マイクロスイッチ131、136及びホルダ部130は、収容部33Wとカバー33Cとによって区画される内部空間33Sに無線通信モジュール100とともに収容されている。
図10に示すように、ホルダ部130は、樹脂材料からなり、マイクロスイッチ131、136を保持している。図9及び図11に示すように、ホルダ部130は、無線通信モジュール100に対し、筐体30の右端側から隣接する状態で、ネジ130Tによって筐体30に組み付けられている。この状態で、ホルダ部130は、回路基板101のスポンジシート101Sに当接している。
図7に示すように、第1シュート部材31の右端部には、突起31Tが形成されている。第1シュート部材31が閉じた状態では、図10に示すように、突起31Tが内部空間33Sに進入して、マイクロスイッチ131のレバーを押す。これにより、マイクロスイッチ131は、第1シュート部材31が閉じた状態にあることを検出する。その一方、図7に示すように、第1シュート部材31が開いた状態では、突起31Tがマイクロスイッチ131のレバーを押さなくなるので、マイクロスイッチ131は、第1シュート部材31が開いた状態にあることを検出する。マイクロスイッチ131の検出結果は、制御基板54に伝達される。
図8及び図10に示すように、シートトレイ36の基部36Aの右端角部には、突起36Tが形成されている。シートトレイ36が開いた状態では、図10に示すように、突起36Tが内部空間33Sに進入して、マイクロスイッチ136のレバーを押す。これにより、マイクロスイッチ136は、シートトレイ36が開いた状態にあることを検出する。その一方、シートトレイ36が閉じた状態では、突起36Tがマイクロスイッチ136のレバーを押さなくなるので、マイクロスイッチ136は、シートトレイ36が閉じた状態にあることを検出する。マイクロスイッチ136の検出結果は、制御基板54に伝達される。
第1シュート部材31及びシートトレイ36は、本発明の「付属部材」の一例である。
<シート及びカードの画像読取動作>
この画像読取装置1では、以下のようにして、シートSH及びカードCAの画像が読み取られる。
図1及び図5に示すように、シートSHの画像が読み取られる場合、ユーザにより、シートトレイ36が開いた状態とされる。シートトレイ36が開いた状態であれば、その状態が維持される。そして、ユーザにより、シートトレイ36にシートSHが載置される。制御基板54は、タッチパネル70からシートSHの読取指示があった場合や、外部の情報処理装置からの無線通信によるシートSHの読取指示を無線通信モジュール100が受信した場合、図示しないシート検出センサによってシートトレイ36にシートSHが載置されていることを確認した上で、シートSHの画像読取動作を開始する。
そうすると、制御基板54は、駆動源40Mに駆動力を発生させるように制御する。そうすると、まず、分離ローラ48が分離パッド49とシートSHを挟みながら回転する。分離ローラ48は、シートトレイ36上のシートSHを第1導入口11から導入し、シートSHを搬送ガイド部10に送り出す。この際、複数枚のシートSHが重なった状態で搬送されようとしている場合、分離パッド49とシートSHとの間の摩擦力などにより、シートSHが一枚ずつ分離され得る。
次に、上流側搬送部41の第1搬送ローラ対41A、41Bによって、分離ローラ48に送り出されたシートSHを搬送ガイド部10において搬送する。搬送ガイド部10において搬送されるシートSHの両面の画像が第1読取部55A及び第2読取部55Bにより読み取られる。画像が読み取られたシートSHは、下流側搬送部42の第1搬送ローラ対42A、42B、42Cによって、排出口13から筐体30の外部に排出される。
一方、図2、図3及び図6に示すように、カードCAの画像が読み取られる場合、ユーザにより、シートトレイ36が閉じた状態とされる。シートトレイ36が閉じた状態であれば、その状態が維持される。そして、図2に示すように、ユーザにより、カードCAが筐体30の後方から第2導入口12に差し込まれる。そうすると、カードCAは、第2搬送ガイド部20を通過し、その先端がカード搬送領域29に到達する。制御基板54は、タッチパネル70からカードCAの読取指示があった場合や、外部の情報処理装置からの無線通信によるカードCAの読取指示を無線通信モジュール100が受信した場合、図示しないカード検出センサによって第2導入口12からカードCAが挿入されていることを確認した上で、カードCAの画像読取動作を開始する。
そうすると、制御基板54は、駆動源40Mに駆動力を発生させるように制御する。そうすると、上流側搬送部41の第2搬送ローラ対41Dによって、カード搬送領域29においてカードCAを搬送する。カード搬送領域29において搬送されるカードCAの両面の画像が第1読取部55A及び第2読取部55Bにより読み取られる。図3に示すように、画像が読み取られたカードCAは、下流側搬送部42の第2搬送ローラ対42Dによって、排出口13から筐体30の外部に排出される。
<作用効果>
実施例の画像読取装置1では、無線通信モジュール100は、搬送ガイド部10より下側、すなわち、第2シュート部材32の底部に位置して左右方向に延びる制御基板54に対して直交しつつ、駆動源40Mから離れた第1側壁部33Rに沿うように上向きに延びている。要するに、無線通信モジュール100は、駆動源40Mから離れた位置で、横置きの制御基板54に対して上向きに縦置きされている。これにより、この画像読取装置1では、無線通信モジュール100によって送受信される電波が駆動源40M及び制御基板54に阻害され難い。つまり、無線通信モジュール100のアンテナ103が第1側壁部33Rに沿うように配置されていることから、アンテナ103と外部との境に電波を邪魔する部材が少なくなるため、外部通信機器との電波の送受信を良好に行うことができる。
また、この画像読取装置1では、駆動軸48Sが分離ローラ48の右端面48R側で途切れているので、筐体30内の右端側に空きスペースが形成される。このため、その空きスペースに、無線通信モジュール100を容易に配設することができる。また、読取部55の第1端部55Rと第1側壁部33Rとの間に無線通信モジュール100が介在しないので、読取部55の第1端部55Rを第1側壁部33Rに隣接させることができる。その結果、この画像読取装置1では、小型化を実現できる。
したがって、実施例の画像読取装置1では、小型化を実現しつつ、無線通信モジュール100の通信性能を維持することができる。
また、この画像読取装置1では、シートSHより幅狭のカードCAを第2搬送ガイド部20により案内し、搬送ガイド部10に合流させることができる。そして、第2搬送ガイド部20が左右方向において分離ローラ48と無線通信モジュール100との間に設けられていることにより、小型化を確実に実現できる。また、第2搬送ガイド部20を搬送ガイド部10に対しておおよそ真っ直ぐに連続するように設けることが容易である。これにより、肉厚で曲り難い樹脂製カード等のカードCAが第2搬送ガイド部20及び搬送ガイド部10により案内される際に、そのカードCAを良好に搬送できる。
さらに、この画像読取装置1では、収容部33Wとカバー33Cとによって区画される内部空間33Sに、マイクロスイッチ131、136及びホルダ部130が無線通信モジュール100とともに収容されている。ここで、ホルダ部130は、樹脂材料からなることにより、無線通信モジュール100によって送受信される電波を阻害し難い。ホルダ部130に保持されたマイクロスイッチ131、136もそれ自体が極めて小型であり、小さな金属接点が内蔵されているだけであるので、無線通信モジュール100によって送受信される電波を阻害し難い。このため、この画像読取装置1では、無線通信モジュール100の通信性能を維持しつつ、第1側壁部33Rの周辺のスペースを有効活用できる。
また、この画像読取装置1では、無線通信モジュール100が筐体30の右端側から左端側に向かって変位することにより、無線通信モジュール100のピン部101Pが、制御基板54のコネクタ54Cに嵌入する。これにより、この画像読取装置1では、制御基板54と無線通信モジュール100との電気的接続にワイヤハーネスが介在しないので、ノイズの影響を受け難い。また、この画像読取装置1では、ホルダ部130が無線通信モジュール100に対して筐体30の右端側から隣接し、スポンジシート101Sに当接している。これにより、この画像読取装置1では、無線通信モジュール100が筐体30の右端側に向けて変位し難いので、コネクタ54Cからピン部101Pが抜けることを防止できる。
以上において、本発明を実施例に即して説明したが、本発明は上記実施例に制限されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更して適用できることはいうまでもない。
例えば、ホルダ部に金属部材が組み付けられたり、インサート成形されてもよい。この場合、その金属部材によるホルダ部の電磁遮蔽性能を低下を抑制するため、樹脂材料からなるホルダ部の形状変更を容易に実施できる。