JP5949397B2 - 包装容器 - Google Patents

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本発明は、粉状・顆粒状・液状等の流動性を有する内容物を他の容器に容易に移し替えることができる包装容器に関する。
インスタントコーヒーのような粉状または顆粒状の内容物を、保存容器やコーヒーマシンのタンクに容易に詰め替えできる包装容器として、特許文献1に記載されたものが知られている。図6に、包装容器900の縦断面図を示す。包装容器900は、円筒形状の容器本体920と、容器本体920の内壁に固定された漏斗パーツ930と、シール蓋960とから構成されている。容器本体920の内部には粉体等の内容物950が充填され、容器本体920の開口部がシール蓋960で封止される。なお、シール蓋960は、中心から放射状の切断線が設けられている。シール蓋960は、漏斗パーツの端部931に接触した状態で容器本体920の開口部にシールされている。
包装容器900の内容物950の詰め替えを行う際は、詰め替え先の容器の開口部に、シール蓋960をあてがいながら押し込むことにより、切断線に沿ってシール蓋960を破断させることで、漏斗パーツ930を介して、容易に内容物950の詰め替えを行うことが可能となる。
特開2011−230787号公報
密封された包装容器は、気温や高度等の環境変化によって、内圧が外圧に対して相対的に変動する。図7に、包装容器900の内圧が外圧に対して一定程度以上高くなった場合の包装容器900の縦断面図を示す。この場合、シール蓋960が外方に膨らみ、漏斗パーツ930の狭口側端部931とシール蓋960との接触が解除され、隙間が発生する。この状態で、包装容器900を横倒しにした場合等には、内容物950が隙間を通って漏斗パーツ930の外側に移動する粉回りと呼ばれる現象が発生する。移動した内容物950は、詰め替え時に詰め替え先の容器に入らず周囲にこぼれてしまうおそれがある。なお、漏斗パーツ930の狭口側端部931とシール蓋960とを溶着し、シール蓋960を破断する際に溶着が外れるようにした場合は、隙間の発生はある程度まで抑制できるが、内圧が外圧に対してさらに高くなるとやはり隙間が発生してしまう。
それ故に、本発明は、漏斗形状の注出口を有する包装容器において、内圧が外圧に対して変動しても注出口の外側への内容物の移動を抑制することを目的とする。
本発明は、底部および開口部を有する容器本体と、広口側端部において外径が容器本体の内径に等しいストレート部を有し、ストレート部が容器本体の内壁に当接する漏斗形状の漏斗パーツと、容器本体の、ストレート部が当接する位置より底部側の内壁に取り付けられ、漏斗パーツの底部の方向への移動を規制するストッパと、漏斗パーツの狭口側端部に当接しながら、容器本体の開口部にシールされて、容器本体を封止するシール蓋とを備え、シール蓋と漏斗パーツの狭口側端部とが当接する箇所において溶着されている包装容器である。
また、シール蓋と漏斗パーツの狭口側端部とが当接する箇所における接着強度が、シール蓋と容器本体の開口部とがシールされた箇所における接着強度よりも弱いことが好ましい。
また、ストレート部の長さは5mm以上であることが好ましい。
本発明によれば、包装容器の内圧が外圧に対して変動しても、シール蓋と漏斗パーツおよび容器本体と漏斗パーツの接触が維持され、漏斗パーツの外側への内容物の移動を抑制することができる。
本発明の実施形態に係る包装容器の斜視図 本発明の実施形態に係る包装容器の縦断面図 本発明の実施形態に係る包装容器の縦断面図 本発明の実施形態に係る包装容器の縦断面図 本発明の実施形態に係る漏斗パーツの側面図 従来の包装容器の縦断面図 従来の包装容器の縦断面図
(実施形態)
以下に本発明の実施形態について説明する。図1に包装容器100の斜視図を示し、図2に、図1のA−A´線に沿った包装容器100の縦断面図を示す。包装容器100は、底部と開口部とを有する筒状の容器本体120と、漏斗パーツ130と、ストッパ170と、シール蓋160とから構成されている。容器本体120の内部には粉体等の内容物150が充填され、容器本体120の開口部がシール蓋160で封止される。
漏斗パーツ130は、広口側および狭口側の各端部を有する漏斗形状の部材である。漏斗パーツ130の広口側は、所定の長さにわたって同一外径となっており、ストレート部132を構成する。ストレート部132の外径は、容器本体120の筒状の側壁の内径とほぼ等しく、ストレート部132は、容器本体120の側壁の内側である内壁にはめ込まれている。包装容器100の内圧と外圧とが等しい場合、漏斗パーツ130の狭口側端部131と、容器本体120の開口部とは同一平面に含まれる。
ストレート部132は、容器本体120の内壁に密着しているが固定されておらず、容器本体120の内壁に沿って、後述するストッパ170と容器本体120の開口部との間で移動可能となっている。
ストッパ170は、外径が容器本体120の側壁の内径にほぼ等しいリング形状の部材であり、容器本体120の側壁の内側に、例えば溶着により取り付けられている。ストッパ170は、漏斗パーツ130のストレート部132よりも容器本体120の底部側に固定され、ストレート部132が容器本体120の底部側に移動するのを規制し、特に詰め替え時において詰め替え先の容器の開口部により漏斗パーツ130が容器本体120の内方に押し込まれることを防ぐ。包装容器100の内圧と外圧とが等しい場合、ストッパ170と漏斗パーツ130のストレート部132の端部とは当接している。
シール蓋160は、容器本体120の開口部にシールされる下層フィルム161と、下層フィルム161の外面に剥離可能に積層される上層フィルム162とから構成されている。下層フィルム161には、ミシン目等の切断線199が放射状に設けられており、使用時に詰め替え先の容器から押圧力を受けることによって破断する。上層フィルム162は、下層フィルム161に形成された切断線199の保護および包装容器100の密閉性の確保のために設けられるものであり、使用時には下層フィルム161から剥離して使用される。上層フィルム162の外周縁の一部には、下層フィルム161からの剥離時に持ちやすくするためのタブ105が設けられている。
シール蓋160の下層フィルム161と、漏斗パーツ130の狭口側端部131とは、溶着されている。この溶着の接着強度は、包装容器100の開封前に溶着が外れない範囲内で、開封時に障害とならないよう、弱めにすることが好ましい。弱溶着の接着強度は、少なくとも、シール蓋160の下層フィルム161と容器本体120の開口部とがシールされた箇所の接着強度より弱いことが好ましい。仮に、下層フィルム161と容器本体120の開口部との接着強度より強くなっている場合、内容物の詰め替えを行う際に、下層フィルム161が破断して漏斗パーツ130の狭口側端部が開口される前に、容器本体120の開口部が開放されてしまい、容易かつ確実な詰め替え作業が困難となる恐れがある。
包装容器100の内容物150の詰め替えを行う際は、上層フィルム162を剥離して除去した後、詰め替え先の容器の開口部に、下層フィルム161をあてがいながら押し込むことにより、下層フィルム161と漏斗パーツ130の狭口側端部131との溶着を外しながら、切断線199に沿って下層フィルム161を破断させることで包装容器100を開封し、漏斗パーツ130を介して、内容物150を詰め替え先容器に注出する。
図3に、包装容器100の内圧が外圧に対して高くなった場合の包装容器100の縦断面図を示す。この場合、内圧と外圧との差により、シール蓋160が外方に膨らむ。シール蓋160と漏斗パーツ130の狭口側端部131とが溶着され、漏斗パーツ130のストレート部132が容器本体120に固定されていないため、漏斗パーツ130が、シール蓋160に引っ張られ、容器本体120の開口部方向に、シール蓋160の膨らみに等しい距離ほど移動する。このとき、ストレート部132は、容器本体120の内壁に接触しながら移動する。また、シール蓋160と漏斗パーツ130の狭口側端部131との溶着が外れることがない。これにより、内容物150が、漏斗パーツ130と容器本体120との間および漏斗パーツ130とシール蓋160との間を通って漏斗パーツ130の外側に移動することがない。そのため粉回りを防ぐことができる。
この後、包装容器100の内圧と外圧とが等しくなった場合、シール蓋160の膨らみが徐々に小さくなり、図2に示す元の状態に戻る。この際、漏斗パーツ130が、シール蓋160に押され、容器本体120の底部方向に移動する。ストレート部132は、容器本体120の内壁に接触した状態が維持される。また、シール蓋160と漏斗パーツ130の狭口側端部131との溶着が外れることがない。そのため、この場合もやはり粉回りを防ぐことができる。
図4に、包装容器100の内圧が外圧に対して低くなった場合の包装容器100の縦断面図を示す。この場合、内圧と外圧との差により、シール蓋160が内方に凹むが、漏斗パーツ130のストレート部132の端部がストッパ170に当接しているため、漏斗パーツ130が包装容器100の内方に押し込まれることはない。そのため、シール蓋160が漏斗パーツ130の狭口側端部131を押さえつける。また、漏斗パーツ130のストレート部132は、容器本体120の内壁に接触した状態が維持される。また、シール蓋160と漏斗パーツ130の狭口側端部131との溶着が外れることがない。これにより、粉回りを防ぐことができる。この後、包装容器の内圧と外圧とが等しくなった場合、シール蓋160の凹みが徐々に小さくなり、図2に示す元の状態に戻る。この際、漏斗パーツ130は移動せず、シール蓋160と漏斗パーツ130の狭口側端部131との溶着が外れることもないため、やはり粉回りを防ぐことができる。
容器本体120、漏斗パーツ130、ストッパ170およびシール蓋160は紙、樹脂等によって成形される。包装容器100のサイズは、とくに限定されないが、容器本体120の直径を、例えば100mm程度、高さを例えば100mm以上200mm以下とすることができる。漏斗パーツ130のストレート部132の長さは、粉回りを確実に防止できるようストレート部132の剛性、内容物150の粒径等に応じて適宜設計すればよく、例えば5mm以上とすることが好ましいが、5mm未満でもよくストレート部132を設けなくてもよい。
漏斗パーツ130は、一例として、紙を巻いて端部を貼り合わせ、エンボス133やヒダ134を付けることによって成形することができる。図5に、このようにして成形した漏斗パーツ130の側面図を示す。
ストッパ170の形状は、容器本体120の内壁に固定でき、漏斗パーツ130のストレート部132が乗り越えることを防止できれば、とくに限定されない。また、ストッパ170は、容器本体120の内壁の全周に設けてもよく、部分的に設けてもよい。また、漏斗パーツ130がシール蓋160の膨らみに追従可能であり、容器本体120の底部側に押し込まれることが防止できれば、ストッパ170を設けなくてもよい。例えば漏斗パーツ130に所定範囲で可動な可動部を形成し、可動部をストッパ170の代わりに容器本体120の内壁に固定してもよい。
このように本発明に係る包装容器は、包装容器の内圧が外圧に対して変動しても、シール蓋と漏斗パーツおよび容器本体と漏斗パーツの接触が維持され、横倒しにしても粉回りが発生せず、輸送、陳列、保管等の際の利便性が向上するとともに、詰め替え時に内容物がこぼれるおそれを低減することができる。また、本発明に係る包装容器は、使用後、漏斗パーツを容易に容器本体から取り外すことができ、分別しやすく、また、小さく潰しやすいため、廃棄の際の利便性が高い。
本発明は、粉状・顆粒状・液状等の流動性を有する物質を他の容器に移し替えるための包装容器等に有用である。
100、900 包装容器
105 タブ
120、920 容器本体
130、930 漏斗パーツ
131、931 狭口側端部
132 ストレート部
133 エンボス
134 ヒダ
150、950 内容物
160、960 シール蓋
161 下層フィルム
162 上層フィルム
170 ストッパ
199 切断線

Claims (3)

  1. 底部および開口部を有する容器本体と、
    広口側端部において外径が前記容器本体の内径に等しいストレート部を有し、前記ストレート部が前記容器本体の内壁に当接する漏斗形状の漏斗パーツと、
    前記容器本体の、前記ストレート部が当接する位置より前記底部側の内壁に取り付けられ、前記漏斗パーツの前記底部の方向への移動を規制するストッパと、
    前記漏斗パーツの狭口側端部に当接しながら、前記容器本体の開口部にシールされて、前記容器本体封止するシール蓋とを備え、
    前記シール蓋と前記漏斗パーツの前記狭口側端部とが当接する箇所において溶着されている、包装容器。
  2. 前記シール蓋と前記漏斗パーツの前記狭口側端部とが当接する箇所における接着強度が、前記シール蓋と前記容器本体の開口部とがシールされた箇所における接着強度よりも弱い、請求項1に記載の包装容器。
  3. 前記ストレート部の長さは5mm以上である、請求項1または2に記載の包装容器。
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